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シマダヤ(株)

東証STD 250A

決算:3月末日

20250318

ビジネスモデルや事業内容

シマダヤは1931年創業の麺専業メーカーであり、チルド麺、冷凍麺を主体とした商品開発を特徴とする独自のバリューチェーンを構築している。家庭用と業務用の2つの事業を柱とし、家庭用はチルド麺を中心に小売店への直販、業務用は冷凍麺を中心に卸店を通じた販売と飲食店へのメニュー提案を行っている。業務用冷凍麺市場では約20%のシェアを持ち業界トップ、家庭用チルド麺市場では約10%のシェアで業界2位。


創業の経緯と転機となった出来事

シマダヤは1931年に創業した麺専業メーカーであり、93年の歴史を持ち、株式会社メルコホールディングス(2025年4月1日から株式会社バッファローに社名変更)の創業者である牧誠氏の父、牧清雄が創業。現在は創業者から5代目にあたるプロパー出身の社長が経営している。


1988年に発売された「流水麺」は、夏場の売上減少という課題に対する消費者実態調査から生まれた商品である。当初は売上が伸び悩んだものの、テレビ広告の実施や商品ラインナップの拡充、消費期限の延長などの取り組みにより徐々に売上を伸ばし、家庭用チルド麺事業の重要な商品となっている。


直近の決算状況

2025年3月期第3四半期において、売上高は313億円で前年同期比1.7%増の増収、過去最高を記録したが、物流費や製造労務費の上昇により営業利益は減益となっている。ただし、営業利益は過去2番目の利益水準となっており、業績は安定的に推移している。

特徴や強み

93年間で培われた麺専業メーカーとしての強みは、低温商品に特化した商品開発力、7K(健康、簡便、高品質など)をキーワードとした豊富な商品ラインナップ、約70名体制の研究開発体制、生産子会社3社11工場による高い供給力、小売店との密接な関係と提案型の営業体制である。顧客ロイヤリティが高く、価格改定においても販売数量を減らすことなく対応できている点が強み。


成長戦略

今後の成長戦略として、収益性の高い業務用冷凍麺の拡大、家庭用冷凍麺・海外の積極展開を掲げている。国内事業の深耕と並行して、冷凍麺の生産能力増強や海外市場への進出を計画しており、特に冷凍麺事業の成長に注力する方針。中期経営計画「Change95」では、コア事業の「深化」と「利益成長」への挑戦と収益構造の変革を目指し、目標として売上高430億円、EBITDA48億円、冷凍麺売上比率42%を掲げている。


株主還元策

連結配当性向30%~40%を目安とした安定配当の実施を基本方針としており、業績の安定性を背景に継続的な配当を目指している。年間配当は1株当たり40円であるが、今期については、期末配当において上場記念配当10円を加え、期末30円とする予定である。株主からの要望に応え株主優待制度も導入することを決定しており、安定的な配当と株主優待の実施により、株主への利益還元を強化する方針である。


今期の取り組みやトピックス

家庭用事業における下期の収益改善と西日本エリアの拡大、業務用事業の生産キャパシティの増強が主な取り組みである。西日本エリアでは、西日本限定「太鼓判」ブランドの展開を強化し、シェア拡大を図っている。


上場の目的

2024年10月に株式会社メルコホールディングスからスピンオフ上場し、責任の明確化、迅速な戦略対応、ブランド力の向上を目的としている。独立企業としての認知度を高め、更なる成長を目指す狙いがある。

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シマダヤ(株)

東証STD 250A

決算:3月末日

ビジネスモデルや事業内容

シマダヤは1931年創業の麺専業メーカーであり、チルド麺、冷凍麺を主体とした商品開発を特徴とする独自のバリューチェーンを構築している。家庭用と業務用の2つの事業を柱とし、家庭用はチルド麺を中心に小売店への直販、業務用は冷凍麺を中心に卸店を通じた販売と飲食店へのメニュー提案を行っている。業務用冷凍麺市場では約20%のシェアを持ち業界トップ、家庭用チルド麺市場では約10%のシェアで業界2位。


創業の経緯と転機となった出来事

シマダヤは1931年に創業した麺専業メーカーであり、93年の歴史を持ち、株式会社メルコホールディングス(2025年4月1日から株式会社バッファローに社名変更)の創業者である牧誠氏の父、牧清雄が創業。現在は創業者から5代目にあたるプロパー出身の社長が経営している。


1988年に発売された「流水麺」は、夏場の売上減少という課題に対する消費者実態調査から生まれた商品である。当初は売上が伸び悩んだものの、テレビ広告の実施や商品ラインナップの拡充、消費期限の延長などの取り組みにより徐々に売上を伸ばし、家庭用チルド麺事業の重要な商品となっている。


直近の決算状況

2025年3月期第3四半期において、売上高は313億円で前年同期比1.7%増の増収、過去最高を記録したが、物流費や製造労務費の上昇により営業利益は減益となっている。ただし、営業利益は過去2番目の利益水準となっており、業績は安定的に推移している。

特徴や強み

93年間で培われた麺専業メーカーとしての強みは、低温商品に特化した商品開発力、7K(健康、簡便、高品質など)をキーワードとした豊富な商品ラインナップ、約70名体制の研究開発体制、生産子会社3社11工場による高い供給力、小売店との密接な関係と提案型の営業体制である。顧客ロイヤリティが高く、価格改定においても販売数量を減らすことなく対応できている点が強み。


成長戦略

今後の成長戦略として、収益性の高い業務用冷凍麺の拡大、家庭用冷凍麺・海外の積極展開を掲げている。国内事業の深耕と並行して、冷凍麺の生産能力増強や海外市場への進出を計画しており、特に冷凍麺事業の成長に注力する方針。中期経営計画「Change95」では、コア事業の「深化」と「利益成長」への挑戦と収益構造の変革を目指し、目標として売上高430億円、EBITDA48億円、冷凍麺売上比率42%を掲げている。


株主還元策

連結配当性向30%~40%を目安とした安定配当の実施を基本方針としており、業績の安定性を背景に継続的な配当を目指している。年間配当は1株当たり40円であるが、今期については、期末配当において上場記念配当10円を加え、期末30円とする予定である。株主からの要望に応え株主優待制度も導入することを決定しており、安定的な配当と株主優待の実施により、株主への利益還元を強化する方針である。


今期の取り組みやトピックス

家庭用事業における下期の収益改善と西日本エリアの拡大、業務用事業の生産キャパシティの増強が主な取り組みである。西日本エリアでは、西日本限定「太鼓判」ブランドの展開を強化し、シェア拡大を図っている。


上場の目的

2024年10月に株式会社メルコホールディングスからスピンオフ上場し、責任の明確化、迅速な戦略対応、ブランド力の向上を目的としている。独立企業としての認知度を高め、更なる成長を目指す狙いがある。

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