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(株)スマサポ

東証GRT 9342

決算:9月末日

20260521

CP&X


【取材日】2026年5月21日

【2026年9月期2Q】


決算概要

2026年9月期第2四半期の業績は、売上高1,368百万円(前年同期比3.9%減)、営業利益60百万円(前年同期比47.1%減)となり、減収減益での着地となった。一見すると厳しい数字に見えるが、将来の成長に向けた事業構造転換と戦略的投資の結果である。これは、主力サービスである入居者アプリ「totono」が、既存サービスから入居者対応業務のアウトソーシングを付加した「totono2.0」への移行期にあり、短期的に売上が減少したことが主な要因である。一方で、「totono2.0」のユーザー数やARPUは順調に拡大している。また、人的資本やAI分野への研究開発といった長期的な成長に向けた先行投資を積極的に実施したことも利益を押し下げる要因となった。通期の業績予想に変更はない。


セグメント別または事業別の増減要因

不動産管理会社向けソリューション提供事業の単一セグメントである。

「スマサポサンキューコール」は、取引条件の最適化でコンタクト数は減少したものの、提案商材の拡充によるアップセルが奏功し、顧客単価は上昇基調で推移した。

入居者アプリ「totono」は、高付加価値プラン「totono2.0」への移行を戦略的に加速させた。その結果、ユーザー数は前四半期比18.0%増、ARPU(月次顧客単価)は過去最高の122円に達するなど、KPIは順調に拡大した。しかし、このサービス移行期にあることが短期的な影響を及ぼし、全体の減収要因となった。利益面では、この減収に加え、将来の競争優位性を確立するためのAI分野への積極的な研究開発投資が、主な減益要因である。


主要KPIの進捗と変化

「スマサポサンキューコール」は、コンタクト数が前年同期比で5.9%減少した一方で、案内商材の拡充などにより顧客単価は同2.8%増と上昇基調を維持している。これは「量より質」への転換戦略を継続した結果であり、収益性の高い事業構造への移行を着実に進めている。

入居者アプリ「totono」のKPIは、ユーザー数およびARPUともに極めて好調に推移している。ユーザー数は前四半期比で18.0%増と順調に拡大し、ARPUは過去最高の122円を記録した。これは、高付加価値プランである「totono2.0」への移行戦略が、これらの主要KPIを力強く牽引している結果である。


季節性・一過性要因の有無と影響

入居者アプリ「totono」の売上には季節性はほとんどない。一方、「サンキューコール」はショット性があるため、入居・退去が多い時期に売上が集中する傾向がある。特に2月、3月、4月は入居が最も多くなる。これは当社の第2四半期と第3四半期に該当し、第1四半期・第2四半期の方が利益を出しやすい水準となる。しかし、年間を通して見ると、第1四半期が少なく、第2四半期・第3四半期が多く、第4四半期が再び減少するという傾向があり、全体としては大きな季節性があるとは感じていない。


通期見通しと進捗率・達成可能性

通期業績予想は売上高31億5,000万円、営業利益2億3,000万円を据え置いている。第2四半期終了時点の進捗率は、売上高が43.4%、営業利益が26.1%となった。

「totono2.0」への移行に伴う短期的な影響により減収減益でのスタートとなったが、概ね計画通りに進捗している。利益進捗率が低いのは、この減収影響に加え、将来の成長基盤を強固にするための人的資本やAI分野への研究開発投資を継続しているためである。下期に向けては、KPIが好調に推移している「totono2.0」の売上計上が本格化していく見込みであり、通期業績予想の達成は十分に可能であると考えている。


トピックス

自治体向けソリューション事業を譲受した。本事業は「LINE」を活用して自治体と住民のコミュニケーションを最適化するソリューションであり、公共分野に特化した専門技術と豊富な導入実績を有するものである。

今回の事業譲受は、不動産という「くらし」の領域で培ってきた入居者アプリ「totono」の顧客基盤と、「公共」領域で培われた専門性を掛け合わせ、より強固なサービスを創出することを目的とする。今後は防災情報やごみ収集といった生活に密着した情報提供機能を強化し、「totono」との技術シナジーを創出することで、事業領域の拡大と企業価値の向上を目指す。

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​企業名

上場市場 証券コード

​決算日

取材アーカイブ

  • CP&X

     

    【2026年9月期1Q】

    決算概要

    2026年9月期第1四半期の業績は、売上高6億1,100万円(前年同期比3.7%減)、営業利益500万円の損失(前年同期比は3,100万円の営業利益)となり、減収赤字での着地となった。一見すると厳しい数字に見えるが、将来の成長に向けた事業構造転換と戦略的投資の結果である。入居者アプリ「totono」を高付加価値な「2.0」へ移行させたことによる一時的な売上減に加え、サービス品質向上のためのAI開発への先行投資が利益を圧迫した。短期的な減収赤字は想定内であり、より大きな飛躍に向けた計画的なものである。通期の業績予想に変更はない。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    主力サービス「スマサポサンキューコール」は、取引条件の最適化でコンタクト数は減少したものの、提案商材の拡充によるアップセルが奏功し、顧客単価は上昇基調で推移した。

    入居者アプリ「totono」は、高付加価値プラン「totono2.0」への移行を戦略的に加速させた。2.0自体はユーザー数、ARPU(顧客単価)共に好調に推移しているが、この移行期間における短期的な売上減少が、今回の全体の減収要因となった。利益面では、この減収に加え、将来の競争優位性を確立するためのAI分野への積極的な研究開発投資が、主な減益要因である。

     

    主要KPIの進捗と変化

    「スマサポサンキューコール」は、取引条件の最適化に伴いコンタクト数は前年同期比11.4%減少となった。10%以内の減少を目標としていたが、今期は引っ越しシーズンの分散といった外部要因の影響もあり、目標値を若干超過する結果となり、コンタクト数の維持という点では課題が残った。その一方で、顧客単価は上昇基調で推移しており、「量より質」への転換という戦略の根幹は進捗している。入居者アプリ「totono」のKPIは、ユーザー数およびARPUは、ともに好調に推移している。特に、高付加価値プラン「totono2.0」への注力がこれらのKPIを力強く押し上げている。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    入居者アプリ「totono」の売上には季節性はほとんどない。一方、「サンキューコール」はショット性があるため、入居・退去が多い時期に売上が集中する傾向がある。特に2月、3月、4月は入居が最も多くなる。これは当社の第2四半期と第3四半期に該当し、第1四半期・第2四半期の方が利益を出しやすい水準となる。しかし、年間を通して見ると、第1四半期が少なく、第2四半期・第3四半期が多く、第4四半期が再び減少するという傾向があり、全体としては大きな季節性があるとは感じていない。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    通期業績予想は売上高31億5,000万円、営業利益2億3,000万円を据え置いている。第1四半期時点の進捗率は、売上高19.4%、営業赤字でのスタートとなったが、計画的な先行投資の結果となる。高付加価値プラン「totono2.0」への移行や、AI開発への先行投資を第1四半期に集中させたことが要因である。繁忙期である第2四半期以降に売上が本格化し、「totono2.0」の収益性向上も寄与することから、通期業績予想の達成は十分に可能と考えている。

  • 【2026年9月期1Q】

    Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)は何でしょうか?

    A:当社の成長戦略は、既存事業の収益性強化と入居者コミュニケーションアプリの拡大、そしてM&Aや資本業務提携による戦略的な事業領域拡大に集約されます。主力サービスである「サンキューコール」では、価格競争ではなく質の高い顧客サポートに注力し、高単価商材の提案を通じて安定した収益を確保しています。今後は、単価追求と件数増加を両立させる新たな戦略を検討し、トップラインの成長も目指します。入居者コミュニケーションアプリ「totono」は、極めて順調に推移しており、その高い収益性が全体の営業利益率向上に貢献しています。今後も計画通りにKPIを達成し、当社の主要な収益柱として育成してまいります。さらに、中長期的な成長を見据え、M&Aや資本業務提携を積極的に検討しています。市場環境の変化や、当社と同規模の企業との連携を通じて、単体成長に留まらず、シナジー効果による事業規模拡大を目指し、新たな事業領域への参入や既存事業との相乗効果を創出することで、持続的な成長を実現します。

     

    Q:通期業績の見通についてご説明ください。

    A:2026年9月期の通期業績予想は、売上高31億5,000万円、営業利益2億3,000万円を据え置いております。第1四半期は営業赤字での着地となり、進捗率だけを見るとご心配をおかけするかもしれませんが、これは我々の想定内の推移です。今期の第1四半期は、将来のより大きな成長に向けた戦略的な投資を集中させた期間でした。具体的には、入居者アプリ「totono」を高付加価値な「2.0」へ移行させるための活動や、サービス品質を飛躍的に向上させるためのAI研究開発への投資を積極的に行いました。これらが一時的に費用を増加させ、利益を圧迫した主な要因です。第2四半期以降は、繁忙期効果で売上が本格化することに加え、「totono2.0」への移行が進むことで収益性も向上し、通期の業績予想達成に向けて大きく前進していく見込みです。通期目標は、このような事業特性を織り込んだ上で策定しており、目先の数字を追うのではなく、中長期的な企業価値向上を優先する方針に変わりはございません。投資家の皆様には、この事業特性をご理解いただいた上で、通期の着地を見守っていただければと考えております。

     

    Q:受注・競合状況についてご説明ください。

    A:変化なし。

     

    Q:M&A、業務提携の実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:M&Aや業務提携は、当社の成長をさらに加速させるための重要な選択肢と捉え、引き続き積極的に検討しております。最も重視しているのは、「明確なシナジー(相乗効果)があるか」という点です。例えば、今期注力しているAI分野のように当社のサービスを飛躍的に向上させる技術力を強化すること、新たなサービスや顧客層を獲得して収益源を多様化すること、そして互いの強みを活かしてより強固な経営基盤を築くこと、といった効果が見込めるパートナーシップを模索しております。現在、複数の案件の検討を進めており、具体的な案件についてはまだ開示できる段階にございませんが、進捗があり次第、適切に開示してまいります。

  • ​-

  • ​IR担当

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​企業名

上場市場 証券コード

​決算日

取材アーカイブ

  • CP&X

     

    【2025年9月期(通期)】

    決算概要

    2025年9月期の売上高は前年同期比5.3%増の2,816百万円、営業利益は同75.6%増の190百万円と増収増益で着地した。売上高は計画に対し若干の未達となった一方、利益面では第3四半期時点で超過達成が見込まれていたが、第4四半期に人的資本やAI研究開発への戦略的投資を集中的に実施した結果、予算に対し僅かに未達となった。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    主力サービス「スマサポサンキューコール」において、1コール・1コンタクトあたりの基本単価を引き上げ、より多くの商材を販売する方針転換を行った。これに伴う通話時間の長時間化と件数減少は想定内であったものの、効率的な架電によるコンタクト数の確保が想定を下回ったことが、売上高未達の主要因である。

     

    主要KPIの進捗と変化

    入居者アプリ「totono」のダウンロード数が30万件を突破し、40万、50万件の規模も視野に入るなど、メディアとしての影響力が着実に増大している。この顧客基盤を活かし、自治体と連携した防災情報の配信や他社とのアライアンスなど、AI開発以外の領域でも横断的なビジネス展開を検討できるフェーズにある。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    第4四半期において、従業員還元および人的資本投資として、持株会の奨励金付与率を5%から20%へ引き上げるとともに、決算賞与の支給を実施した。これらの一過性費用が第4四半期の利益を圧迫する要因となったが、人材確保と長期的な成長基盤の強化を優先した経営判断である。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    2026年9月期の通期業績は、売上高10%増、利益20%増を見込んでいる。現在は時価総額100億円突破に向けた大規模なシステム開発投資フェーズにあり、不確定要素のあるAI開発投資は数値計画に織り込まず、単価向上や「totono」導入促進による既存事業のオーガニックな成長と利益率改善によって目標達成を図る構想である。

     

    トピックス

    データ整備と活用の加速を目的として、株式会社ソニックスとの資本業務提携を締結し、開発体制を強化した。また、株主還元策として、株式の流動性向上を図るために株主優待の権利確定日の縛りを緩和した一方、IPO時からの長期保有株主に対しては、より強度の高い恩恵を提供する施策を検討中である。

  • 【2025年9月期(通期)】

    Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A:成長投資として、大きく分けて人的資本、株主還元、そして研究開発、特にAI関連への投資を重視しております。AI分野においては、株式会社ソニックスとの資本業務提携を行い、不動産データの分析や活用における開発スピードを加速させていく方針です。また、入居者アプリ「totono」のダウンロード数が30万件を超え、メディアとしての影響力が増していることから、自治体と連携した防災情報の配信や、他社とのアライアンス、またはそれらを内製化するためのM&Aなど、AI開発以外の領域でも横断的なビジネス展開を検討しております。さらに、コールセンター業務においては、システム増強による架電の効率化に加え、オペレーターの記録作業をAI化することで業務効率を向上させる取り組みを進めております。

     

    Q:成長戦略のポイントについて、前提条件等での変化とその影響等をご説明ください。

    A:2025年9月期の売上高が若干未達となった要因として、「スマサポサンキューコール」における方針転換の影響がございます。1コール・1コンタクトあたりの基本単価を上げ、より多くの商材を販売する方針をとりましたが、これに伴い通話時間が長くなり、件数が減少することは想定内でした。しかしながら、効率的な架電によって見込んでいたコンタクト数の確保が想定よりも下回った点が反省点であり、進行期においては効率化を推進することで挽回を図りたいと考えております。

     

    Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。

    A:2026年9月期の通期予想につきましては、売上高で10%増、利益で20%増を見込んでおります。現在は将来的な時価総額100億円の壁を越えるための大規模な投資フェーズにあると捉えており、システム開発等へ本格的に注力いたします。AI開発などの新規投資に関しては未知数な部分もあるため数字には織り込まず、単価アップや「totono」の導入促進といった既存ビジネスのオーガニックな成長と、利益率の改善によって目標数値を達成する構想です。

     

    Q:受注・競合状況は如何でしょうか?

    A:不動産テック領域は多くの有力企業が存在し群雄割拠の状況にありますが、AIによる全自動化を実現している事例は未だ見られないと認識しております。不動産データは収集経路が複雑であり、データの整理に多大な工数を要することが課題ですが、当社はデータを整備し活用する両輪を回すことで差別化を図っております。人材採用の面では、エンジニアやセールス人材の獲得競争が激化しており、適正な人材確保に苦労しておりますが、給与面だけでなく社風や福利厚生の強化、具体的には持株会の補助率引き上げや賞与の上乗せなどを通じて、競争力を高めております。

     

    Q:M&A、業務提携、事業売却などの実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:株式会社ソニックスと資本業務提携を行いました。これは自社内だけでは時間を要するデータの整備と活用を加速させるためであり、長年のパートナーシップと信頼関係に基づき、M&Aではなく提携という形で開発体制を強化いたしました。M&A戦略については、単に売上を上乗せするためだけの案件ではなく、明確なシナジーが見込める案件に対して積極的に踏み込んでいく方針です。金融機関出身のバックグラウンドを活かし、非上場企業のTOBなどが活況な市場環境において、時価総額数百億円規模を目指すための戦略的な展開を進めております。

     

    Q:中期事業計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:当社は現在、フェーズが変わり、地に足を着けた投資フェーズに入ったと認識しております。既存事業のオーガニックな成長基盤が確立され、利益剰余金もプラスに転じたことから、今後は会社成長のための投資、従業員への還元、株主への還元の3者にバランスよく配分していく方針です。将来的には時価総額100億円の壁を突破し、グロース市場において期待されるブレイクを果たすため、単年での成長にとどまらず、システム開発や人的資本への投資を強化してまいります。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:基本的な考えとして、会社成長のための投資・内部留保、従業員、株主の3者で3分の1ずつのウェイト配分を目指しており、配当性向については2割から3割を目標として早期に実現したいと考えております。また、株主優待については、株式の流動性を高めるために権利確定日の縛りを緩和いたしましたが、一方で、IPO時からなど長期にわたり保有していただいている株主様に対しては、より強度の高い恩恵があるような施策を検討しております。

  • 【2025年9月期(通期)】

    取材者:初めに、2025年9月期の決算状況について伺います。売上高2,816百万円(前年同期比5.3%増)、営業利益190百万円(前年同期比75.6%増)、経常利益191百万円(前年同期比69.2%増)、当期純利益130百万円(前年同期比22.7%増)となりました。若干予算には届かなかったものの、かなり好調な推移だったと見ておりますが、こちらの増減要因についてご説明いただけますか。

    回答者:売上に関しては少し未達となりました。この主たる要因は、「スマサポサンキューコール」において基本単価を上げる方針をとったことにあります。1コール・1コンタクトでより多くの商材を販売していく方針でしたが、通話時間が長くなるため件数は減少する前提でした。しかし、効率的な架電を行うことでコンタクト数をもう少し上目に見込んでいたところが、少し足りなかったというのが反省点です。この点は効率化を進めることで、進行期(今期)において挽回していきたいと考えております。

    利益に関しては、もともと第3四半期を超えた時点で、そのまま進めば利益率が大幅に改善しており、予算を超過する見込みでした。そこで、競合戦略も踏まえ、大きく3つの投資を行いました。1つ目は株主様への還元、2つ目は従業員への還元および人的資本投資、最後は研究開発、特にAI関連への投資です。第4四半期はこれらに重点的に投資を行いました。株主還元に関しては、第4四半期に直接反映されるものは少なかったのですが、従業員還元に関しては、持株会の優待を5%から20%に引き上げたり、9月末時点での決算に組み込む形で賞与を支給したりしました。投資家の皆様にご理解いただくため、そして人的資本への投資は将来的に戻ってくるものと考え、そこに対して手厚く推進した結果、予算に対して若干未達という形で着地いたしました。

    取材者:その人的投資の影響は、採用面などにも表れていますか。

    回答者:はい。これまで年間賞与より多く支給することができました。今期以降はこの実績値を募集要項に掲載していくことができます。また、上場企業のメリットである持株会についても、補助率を5%から20%へ引き上げました。20%が上限とは思っておらず、今後も引き上げていきたいと考えております。

    取材者:採用に関して、かなり期待が持てそうな気もしますが、いかがでしょうか。

    回答者:採用に関しては、どの企業様もエンジニアやセールス人材の確保に苦戦されているかと思います。かつて花形と言われた職種も含め、適正な人材を確保することには我々も苦労しております。適正な給与はもちろんですが、社風や福利厚生面も含めて強化していかなければ確保は難しいと感じています。「totono」というサービス自体、地方の管理会社様の人材不足を解消することをビジネスの種にしておりますので、その元となる我々が人手不足であってはなりません。そのため、利益に関しては、投資家の皆様もいらっしゃいますので全てを従業員にというわけにはいきませんが、基本的な考えとして、会社成長のための投資・内部留保、従業員、株主の3者で3分の1ずつのウェイトになれば良いと考えています。配当性向については優待ないし配当性向が2割から3割、従業員の持株会補助が50%程度、賞与も現行から増額できると、そのような割合になるのではないかと見ており、早期にそこを目指したいと考えております。

    取材者:効率化を進めていく部分に関して、何か取り組みや施策などを考えていることがあれば教えていただけますか。

    回答者:こちらは人的な施策というよりは、システム開発によって対応を進めております。電話が一回で繋がるケースもあれば、折り返しになるケースなど様々ですが、顧客台帳やデータベース、個人情報保護の観点も含めシステムの強化を図っています。現在は過去に比べて通話数もかなり増えている状況ですので、システムを増強することで、効率的な架電や折り返し対応を行い、ロスを削減しようとしています。また、システムの中にAIを組み込んでいく取り組みも行っています。コールセンターでは一般的かと思いますが、架電後の取引メモ、例えば「このような内容で架電し、この商材が成約した」「このような申し送り事項がある」といった記録作業をAI化することで、オペレーターの業務効率化に繋げていきたいと考えております。

    取材者:成長投資の部分でもAIの話が出ておりますが、株式会社ソニックス様との資本業務提携は、そういった部分にどのようなインパクトをもたらすと考えていますか。

    回答者:不動産テック領域は群雄割拠で、多くの企業がいらっしゃいますが、AIによる全自動化を実現している例はまだ見られないと思います。やはりデータの集まり方が非常に複雑で、かつ様々な手段で集まってくるため、データとして完全ではないという課題があります。我々もデータの整理にかなり工数を割いています。データを整備することと、それを活用することを両輪で進めないとスピードが上がりませんが、自社内だけでその両方を行うのは時間がかかります。時間を買うと言いますか、投資によってスピードを上げるため、ソニックス様と提携いたしました。ソニックス様には、AI開発、特に我々のデータを分析し、「このデータであればこのような回答ができる」といった部分を訴求力のある形で出していける点において協力いただきます。もともと長年のパートナーシップがあり、先方の社長様との信頼関係もありました。本来であればM&Aやグループ化も選択肢かもしれませんが、先方の株主構成等の事情もありますので、今回は資本業務提携という形で開発を加速させていくというメッセージと捉えていただければと思います。

    取材者:来期、2026年9月期の業績見通しについてお伺いできますか。

    回答者:開示しております通り、売上高で10%増、利益で20%増としております。成長率(グロース)としては物足りない、若干鈍化していると捉えられるかもしれません。しかし、先ほど申し上げたように、第4四半期から現在にかけて、大規模な投資フェーズに入っております。これは我々にとって分水嶺であり、毎年20%コンスタントに成長するだけでなく、グロース市場にいる以上、時価総額100億円の壁や、いつかブレイクする世界を期待されていると思います。その観点に立った時、システム開発等をかなり進めてまいります。もちろん全く売上が成長しないわけではなく、単価アップや「totono」の導入、ダウンロード促進といった基盤となるビジネスをしっかり伸ばすことで、ある意味、何もしなくても伸び続けるオーガニックな強みがあります。利益率に関しては改善の一途をたどっておりますので、売上が10%の伸びでも利益は20%伸びるというのが来期の構想です。投資については非常に悩みましたが、既存の投資家様の期待、例えば『会社四季報』様などが強気な記事を書いてくださるような期待に対し、一旦それを外すことは勇気がいることですが、いよいよ本腰を入れて投資に入ったとご理解いただきたいと考えています。投資できるだけの資金が貯まったとも言えますが、AI開発に関してはどの程度掘り下げられるか未知数な部分もあるため、あえて数字には織り込まず、単年は「オーガニックな売上成長」プラス「利益率改善」を反映したイメージとしております。

    取材者:成長投資の部分につきまして、AI以外の項目で重要視されているところはございますか。

    回答者:AI以外で見ますと、入居者アプリ「totono」のダウンロード数が30万を超えてきており、40万、50万という数字が見えてきています。この規模になるとメディアとしての影響力も出てきますので、様々な機能を横展開していきたいと考えています。また、様々な会社とアライアンスを組んだり、アライアンス先を内製化するためのM&Aを仕掛けたりするなど、横に広がるビジネス展開がAI以外の開発部分となります。私も金融機関出身ですので、M&Aに関しては、時価総額数百億円規模を目指す上でも、非上場企業のTOBなどが活況な今の市場環境において、積極的に展開していっているところです。

    取材者:最後に、その他、足元の状況につきまして、トピックス的なものがございましたら教えていただけますか。

    回答者:M&A戦略も含め、私たちは今、フェーズが変わったと考えています。何もしなくても10%ないし20%伸びるオーガニックな基盤ができ、利益剰余金もマイナスからプラスに転じました。いよいよ地に足を着けた投資フェーズに入ったと思っております。一か八かで外れたら会社が潰れるようなことはできませんが、金銭的な投資やM&Aも含め、単に売上を10億円上乗せしたいから買うといった安易なM&Aではなく、「こことここのシナジーがある」というものにかなり踏み込んで活動しております。開示が出るタイミングにはご期待いただければと思います。また、今回、優待の権利確定日について9月・3月という縛りを設けず、権利日に保有していれば良い形にしました。これは株式の流動性を高め、株主の新陳代謝を促すメッセージも込めていますが、一方で長く保有していただいている方、特にIPOからお持ちの方などが「売るチャンスがあったのに」と歯痒い思いをされていることも考慮し、長期保有の方にはより強度の高い恩恵があるような施策も考えております。長期で見ていただいている方にとって、M&A戦略等が現実化し、IRで出してきた地盤・基礎の部分が固まったというメッセージとして展開できればと考えておりますので、ご期待いただければと思います。

  • 代表取締役副社長 藤井 裕介 様

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​企業名

上場市場 証券コード

​決算日

取材アーカイブ

  • 決算概要

    2025年9月期第3四半期の業績は、売上高21億9200万円(前年同期比7.7%増)、営業利益1憶9500万円(同83.6%増)、経常利益1憶9500万円(同79%増)と、大幅な増収増益を達成した。通期業績予想に対する進捗率は、売上高が73%、営業利益が97%に達しており、特に利益面では既に高い達成率を示している。徹底したコスト構造の見直しや取引条件の最適化が奏功し、収益性の向上が顕著に表れた四半期であった。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    主力サービスである「サンキューコール」は、取引条件の見直しによりコンタクト数は微減したものの、提供商材数の増加と入居者アプリ「totono」経由での案内導線強化により、1件あたりの単価が9%上昇した。これにより、売上高は堅調に推移し、収益性が大幅に改善した。入居者アプリ「totono」においては、Phase1.0で機能拡充によるアップセルが進みMRRが伸長。Phase2.0はユーザー数が前四半期比35%増と拡大し、ARPUも上昇基調にあり、プロダクトの成熟と市場浸透が進んでいる。これらの事業における単価向上とユーザー数増加が、利益成長の主要因である。

     

    主要KPIの進捗と変化

    「サンキューコール」は、取引条件の見直しによる単価上昇が、概ね期初の想定通りに進捗している。一方で、コンタクト件数は微減しており、単価追求と件数増加の両立が課題を認識していると見られる。これは、件数よりも単価を重視する収益性向上戦略へのシフトであり、来期以降の事業計画においても、この方針を軸にさらなる事業の質的成長を目指すものとしている。入居者アプリ「totono」のKPIは、ユーザー数およびARPUがともに順調に推移しており、期初の想定通りに進捗しているとの認識である。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    入居者コミュニケーションアプリ「totono」の売上には季節性はほとんどない。一方、「サンキューコール」はショット性があるため、入居・退去が多い時期に売上が集中する傾向がある。特に2月、3月、4月は入居が最も多くなる。これは当社の第2四半期と第3四半期に該当し、第1四半期・第2四半期の方が利益を出しやすい水準となる。しかし、年間を通して見ると、第1四半期が少なく、第2四半期・第3四半期が多く、第4四半期が再び減少するという傾向があり、全体としては大きな季節性があるとは感じていない。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    通期業績予想は売上高30億円、営業利益2億円を据え置いている。第3四半期時点の進捗率は、売上高が73%、営業利益が97%に達し、特に利益面では既に高い達成率である。第4四半期は保守的に見ても、通期予想の達成は極めて高い確度で視野に入っている。ただし、短期的な大幅な利益超過よりも、株主還元、従業員還元、システム投資を重視しており、利益が上振れた場合、その超過分をこれらの投資に充当する可能性があると見られる。これは、目先の数字よりも中長期的な企業価値向上を優先する姿勢である。

     

    トピックス

    2025年7月に株主優待制度の新設を発表している。これは株主還元策を強化する姿勢を示しており、今後の投資家層の拡大にもつながる可能性が高い。

    M&Aや業務提携については、現在複数の案件を積極的に検討・推進しており、純粋なM&Aに加え、資本業務提携も検討を進めている。特にグロース市場における「100億円問題」以降、当社と同規模の上場企業との間で、提携やM&Aを通じた事業集約の動きが加速していると感じており、これらの提携は事業領域の拡大、新たな収益源の確保、技術力強化、経営基盤の強化に貢献すると考えている。株式交換などを含めたM&A戦略推進において企業価値の向上が重要であると認識しており、この点も強く意識して取り組んでいる。現在、複数の案件の検討を進めており、進捗があり次第、適切に開示する方針である。

  • Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A:当社の成長戦略は、既存事業の収益性強化と入居者コミュニケーションアプリの拡大、そしてM&Aや資本業務提携による戦略的な事業領域拡大に集約されます。主力サービスである「サンキューコール」では、価格競争ではなく質の高い顧客サポートに注力し、高単価商材の提案を通じて安定した収益を確保しています。今後は、単価追求と件数増加を両立させる新たな戦略を検討し、トップラインの成長も目指します。入居者コミュニケーションアプリ「totono」は、極めて順調に推移しており、その高い収益性が全体の営業利益率向上に貢献しています。今後も計画通りにKPIを達成し、当社の主要な収益柱として育成してまいります。さらに、中長期的な成長を見据え、M&Aや資本業務提携を積極的に検討しています。市場環境の変化や、当社と同規模の企業との連携を通じて、単体成長に留まらず、シナジー効果による事業規模拡大を目指し、新たな事業領域への参入や既存事業との相乗効果を創出することで、持続的な成長を実現します。

     

    Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。

    A: 2025年9月期の通期業績予想は、売上高30億円、営業利益2億円を据え置いております。第3四半期末時点で営業利益の進捗率は97%に達しており、現時点では順調に進捗していると認識しております。当社の売上には季節性があり、不動産管理業界の繁忙期である第2四半期から第3四半期にかけて売上が伸長する傾向にあります。そのため、この時期にしっかりと利益を確保することが当社の戦略の要となります。一方で、第4四半期は繁忙期が過ぎた後であり、次期に向けた機能開発や投資、そして本決算に伴う各種経費が集中するため、例年、利益率が低下しやす特徴があります。

    通期目標は、このような事業特性を織り込んだ上で策定しており、目先の数字を追うのではなく、中長期的な企業価値向上を優先する方針に変わりはございません。投資家の皆様には、この事業特性をご理解いただいた上で、通期の着地を見守っていただければと考えております。

     

    Q:受注・競合状況についてご説明ください。

    A:変化なし

     

    Q:M&A、業務提携の実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:M&A、業務提携については、現在複数の案件を検討・推進しており、純粋なM&Aに加え、資本業務提携についても検討を進めております。最も重視しているのは、どこに投資し、どのようなシナジーを得られるかという点です。昨今のグロース市場における「100億円問題」以降、当社周辺では、この基準に満たない上場企業との間で、提携やM&Aを通じた事業集約の動きが加速していると感じております。現在議論を進めている案件の多くは、両者がシナジーを創出し、共に100億円という目標を目指すスタンスです。これらの提携は、事業領域の拡大、新たな収益源の確保、技術力強化、経営基盤の強化に貢献すると考えています。株式交換などを含めたM&A戦略推進において企業価値の向上が重要であると認識しており、この点も強く意識して取り組んでまいります。現在、複数の案件の検討を進めており、進捗があり次第、適切に開示してまいります。

     

    Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:現在、正式な中期経営計画の数値は公表しておりません。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:当社は2025年7月に株主優待制度を新設いたしました。これは、当社事業へのご理解を深めていただく機会を創出し、株主様との中長期的な関係性を構築していくことが狙いです。今後も事業成長と利益還元をバランスよく両立させていく方針です。

  • ​-

  • IR担当

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上場市場 証券コード

​決算日

取材アーカイブ

  • CP&X

     

    決算概要

    2025年9月期第2四半期の業績は、売上高14億2,400万円(前年同期比8.3%増)、営業利益1億1,300万円(同142.4%増)、経常利益1億1,300万円(同127.9%増)、中間純利益9,500万円(同127.1%増)と、大幅な増収増益を達成した。トップラインは8%強〜10%弱の増加であったが、営業利益、経常利益ともに30%前後の増加となり、トップラインを上回る利益の伸びを記録した。これは主に、売上構成における入居者コミュニケーションアプリ「totono」の比率拡大に伴う営業利益率の向上によるものである。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    主力サービスである「サンキューコール」は、レッドオーシャン市場に位置しながらも、価格競争ではなくカスタマーサポートに注力し、高単価商材の提案を強化することで、単価が大幅に伸長した。件数は減少傾向にあるものの、単価の上昇により安定的に推移している。一方、入居者コミュニケーションアプリ「totono」は極めて順調に推移しており、初期開発コストの償却はあるものの、原価がかからないビジネスモデルであるため、売上の構成比率が大きくなるにつれて営業利益率の向上に寄与している。

     

    主要KPIの進捗と変化

    「サンキューコール」の単価は上昇しており、この単価上昇は概ね期初の想定通りに進捗している。ただし、不動産管理会社における商材の自社取り扱い意向(例:インターネット無料マンションでのインターネットサービス自社対応)が想定以上に多く、単価追求と件数増加の両立に課題を認識し、来期予算を含めて戦略を再検討する必要があるとしている。入居者コミュニケーションアプリ「totono」のKPIは、完全に期初の想定通りに進捗しているとの認識である。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    入居者コミュニケーションアプリ「totono」の売上には季節性はほとんどない。一方、「サンキューコール」はショット性があるため、入居・退去が多い時期に売上が集中する傾向がある。特に2月、3月、4月は入居が最も多く、次いで9月となる。これは当社の第2四半期と第3四半期に該当し、第1四半期・第2四半期の方が利益を出しやすい水準となる。しかし、年間を通して見ると、第1四半期が少なく、第2四半期・第3四半期が多く、第4四半期が再び減少するという傾向があり、全体としては大きな季節性があるとは感じていない。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    通期業績は予算通りの着地を想定しており、第2四半期時点で既に予算を上回る進捗であるため、このまま推移すれば予算達成は十分に見込まれる。ただし、短期的な大幅な利益超過よりも、株主還元、従業員還元、システム投資を重視している。利益が上振れた場合、その超過分をこれらの投資に充当する可能性があり、その結果、一時的に利益が予算未達となる可能性も認識しているが、これは長期的な成長のための投資であり、許容範囲である。

     

    トピックス

    M&Aや業務提携については、現在複数の案件を積極的に検討・推進しており、純粋なM&Aに加え、資本業務提携も検討を進めている。特にグロース市場における「100億円問題」以降、当社と同規模の上場企業との間で、提携やM&Aを通じた事業集約の動きが加速していると感じており、これらの提携は事業領域の拡大、新たな収益源の確保、技術力強化、経営基盤の強化に貢献すると考えている。株式交換などを含めたM&A戦略推進において企業価値の向上が重要であると認識しており、この点も強く意識して取り組んでいる。現在、複数の案件の検討を進めており、進捗があり次第、適切に開示する方針である。

  • Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?
    A:当社の成長戦略は、既存事業の収益性強化と入居者コミュニケーションアプリの拡大、そしてM&Aや資本業務提携による戦略的な事業領域拡大に集約されます。主力サービスである「サンキューコール」では、価格競争ではなく質の高い顧客サポートに注力し、高単価商材の提案を通じて安定した収益を確保しています。今後は、単価追求と件数増加を両立させる新たな戦略を検討し、トップラインの成長も目指します。入居者コミュニケーションアプリ「totono」は、極めて順調に推移しており、その高い収益性が全体の営業利益率向上に貢献しています。今後も計画通りにKPIを達成し、当社の主要な収益柱として育成してまいります。さらに、中長期的な成長を見据え、M&Aや資本業務提携を積極的に検討しています。市場環境の変化や、当社と同規模の企業との連携を通じて、単体成長に留まらず、シナジー効果による事業規模拡大を目指し、新たな事業領域への参入や既存事業との相乗効果を創出することで、持続的な成長を実現します。

     

    Q:成長戦略のポイントについて、前提条件等での変化とその影響等をご説明ください。
    A:成長戦略を進める上での前提条件の変化としては、主に市場環境と人材確保の側面で認識しております。「サンキューコール」の市場では、インターネット無料マンションの増加など、不動産管理会社のニーズ変化が見られ、特定の商材で件数増加に制約が生じています。これに対し、高単価案件への集中で売上は安定させていますが、今後は単価と件数増加の両立を図る戦略の見直しが必要です。中長期的な成長を支えるエンジニア、特にAI人材の確保が計画よりも遅れています。これは全世界的な需要の高まりによるものです。短期的な利益にはプラスですが、中長期的なトップライン成長や新規プロダクト開発速度に影響を及ぼす可能性があります。この課題に対し、当社は給与競争だけでなく、未開発領域での「チャレンジしがいのある環境」を前面に出した採用活動を強化し、人材確保に努めてまいります。

     

    Q:通期業績の見通についてご説明ください。
    A:通期の業績は予算通りの着地を想定しています。第2四半期時点で既に予算を上回る進捗であり、このまま推移すれば予算達成は十分に見込まれます。しかし、当社は短期的な大幅な利益超過よりも、株主還元、従業員還元、システム投資を重視しています。そのため、利益が上振れた場合でも、その超過分をこれらの投資に充当する可能性があります。従業員への賞与などによる還元も視野に入れています。株主の皆様からの利益水準向上や配当へのご意見も理解しておりますが、当社としては長期的な企業価値向上に資するバランスの取れた経営を推進いたします。従業員は当社の非常に重要なステークホルダーであるという認識をしておりますので、その観点からすると、予算達成、あるいは投資に資金を使った結果として未達となる可能性もございますが、これは長期的な成長のための投資であり、当社にとっては許容範囲であると認識しております。

     

    Q:受注・競合状況は如何でしょうか?
    A:現在の受注・競合状況は以下の通りです。「サンキューコール」は、レッドオーシャン市場に位置し、価格競争が激化しやすい傾向にあります。しかし、当社はこの状況に対し、価格ではなく質の高いカスタマーサポートに注力することで差別化を図り、高単価商材の提案を強化しています。これにより、件数は減少傾向にあるものの、単価上昇により安定した受注状況を維持しております。一方、入居者コミュニケーションアプリ「totono」は、極めて順調な受注状況で推移しており、競合環境においても優位性を保っていると認識しております。初期開発コストはありますが原価が低いビジネスモデルのため、売上拡大が直接的に利益率向上に貢献しています。顧客からの引き合いも強く、計画通りの受注進捗です。各サービスの特性に応じた戦略を展開することで、安定した受注を確保し、事業を推進しています。

     

    Q:M&A、業務提携などの検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。
    A:M&A、業務提携については、現在複数の案件を検討・推進しており、純粋なM&Aに加え、資本業務提携についても検討を進めております。最も重視しているのは、どこに投資し、どのようなシナジーを得られるかという点です。昨今のグロース市場における「100億円問題」以降、当社周辺では、この基準に満たない上場企業との間で、提携やM&Aを通じた事業集約の動きが加速していると感じております。現在議論を進めている案件の多くは、両者がシナジーを創出し、共に100億円という目標を目指すスタンスです。これらの提携は、事業領域の拡大、新たな収益源の確保、技術力強化、経営基盤の強化に貢献すると考えています。株式交換などを含めたM&A戦略推進において企業価値の向上が重要であると認識しており、この点も強く意識して取り組んでまいります。現在、複数の案件の検討を進めており、進捗があり次第、適切に開示してまいります。

  • 取材者:まず初めに、2025年9月期第2四半期の業績についてお伺いいたします。売上高14億2,400万円(前年同期比8.3%の増加)、営業利益1億1,300万円(同142.4%の増加)、経常利益1億1,300万円(同127.9%の増加)、中間純利益9,500万円(同127.1%の増加)と、かなり好調な数字で増収増益を達成されているかと存じますが、これらの増減要因についてご説明いただけますか?

    回答者:まず売上ですが、おっしゃっていただいたように、トップラインは8%強〜10%弱の増加で推移しております。それに対し、営業利益、経常利益ともに30%前後の増加となっており、トップラインに比べると営業利益の伸び率が高い状況です。この状況において、まずトップラインの分析から申し上げますと、当社の主力サービス2つのうち、「サンキューコール」は極めて安定的に推移していると申せます。当社はこのサービスに関して、基本的にレッドオーシャンであると認識しております。レッドオーシャンですので、最終的には価格競争となるのですが、当社はそこについていくのではなく、しっかりとカスタマーサポートに注力し、いわゆる不動産管理会社と入居者様の間でのコミュニケーションの齟齬というようなところに焦点を当てております。そのため、基本的には単価の高い、多くの商材を不動産管理会社に対して販売させていただくという形のロビー活動が功を奏しており、「サンキューコール」に関しては単価が非常に伸びております。

    単価の伸びに伴い、件数は当然減少します。例えば、「電気は自社で提携先があるからそれをやめてほしい」というような話になった場合、当社が電話をかける工数は変わらないため、できるだけ単価が高い案件に集中する方針でございます。件数は減っておりますが単価が上がっているため、結果として安定的に推移している状況です。一方、入居者コミュニケーションアプリ「totono」は極めて順調に推移しており、このあたりは初期開発コストの償却はあるものの、原価がかかる商売ではないため、この売上の構成比が大きくなってきていることが転じて営業利益率の向上に繋がっていると申せます。

    取材者:営業利益面に関しては、期初の予想からもかなり上振れて進捗しているかと存じますが、この傾向は下期も続いていくという見方をしてよろしいですか?

    回答者:その認識で相違ございません。上期はあまり投資をしていないのですが、このような機会ですのでお伝えしますと、上期はシステム投資を積極的に行っていないと言いますか、これはどちらかというと今後も続く傾向だと存じます。いわゆる不動産管理会社様は既にお使いのサービスですので、例えばUI/UXの大幅な改良や改善のローンチというようなものは、どちらかというと下期に集中させる傾向にしております。それはなぜかというと、不動産管理会社様にとって2月、3月はいわゆる繁忙期であり、退去の申し込みがたくさん入り、原状回復の運営スケジュールの調整などでかなりアクティブ率が上がる時期だからです。その時期に派手なシステムの改修を行って万が一のことがあってもいけませんし、なかったとしても人間は慣れるものでございますので、何かUXが改良されたと言っても変わることに抵抗感を示されるユーザーの方もいらっしゃるでしょうから、基本的には下期にローンチが集中していくので、若干営業利益率に関しては上期ほどではない推移となり、最終的には当然予算を担保するぐらいの利益率になるだろうというのが今の見解です。

    取材者:そうすると、今後も顧客が比較的落ち着く下期に投資を行い、その利益面でいうと、上期に回収していくような流れが続いていくイメージでしょうか?

    回答者:おっしゃる通りかと存じます。ただ、一方でどこかで投資回収というよりは、投資よりも回収が上回っていく、下期に関しましてはそのようなフェーズにはしていきたいとは思っておりますが、まだグロースの初期段階と捉えるのであれば、おっしゃっていただいたような形になるかと存じます。

    取材者:それでは、先ほど少し触れていただきましたが、主要KPIにつきましても、こちらもかなり順調に昨年と比較しても進捗しているように見てとれました。こちらは期初の想定通りの進捗という見方でよろしいですか?

    回答者:正直申し上げると、単価に関する「サンキューコール」の方からご説明させていただきますが、先ほど冒頭で申し上げたように、件数に関しては横ばいというところですが、単価が上がっております。これに関しては大枠でいうと、既存の私の想定通りです。想定通りなのですが、本音を言えばもう少し横ばいではなくて、少し件数を増やしたかったなというのが本音でございます。やはり不動産管理会社様の方からしても、我々が全ての商材を取り扱うということに対するアレルギー、例えばインターネット無料マンションが増えてきているので、インターネットだけは自社でやりたいというところが非常に私どもの想定よりは多かったなと感じております。

    取材者:なるほど。

    回答者:このあたりは、下期または来期に関して、少し戦略として単価を追い求めるという、いわゆる単価の高い会社としかお付き合いしないという方針でしたけれども、そうすると利益は多分今期より増えるのでしょうが、トップラインが変わらないというか、本来的にはジレンマに陥ってしまうのかなとは思うので、このあたりは来期の予算ということも含めて再検討する必要があるなとは思っております。今期に関しては、第2四半期までは当初の想定通りという形で良いかと存じます。

    取材者:入居者コミュニケーションアプリ「totono」の方はいかがですか?

    回答者:こちらはもう完全に想定通りと言いますか、穏やかな進捗というイメージです。予算通りに進捗しており、KPIの方も予算通り進捗しております。当然それらのKPIが転ずる先のゴールとしては売上ということになろうかと存じますし、結果として売上も立てた予算通りというところが、それを証明しているのかなと思います。

    取材者:前期と比較して、採用数の推移などはいかがですか?

    回答者:はい、こちらは利益ベースで考えると良い話なのですが、中長期の成長という意味では少しアゲインストでして、エンジニアの採用というところは順調とは言えず、少しビハインドしている状態です。それは結果としては、短期の利益にはプラスに転じるということなのでしょうが、中長期的なトップラインの構成という点において考えると、やはり優秀な、特にもうこれはもう聞き飽きられているかもしれないですが、AI人材のような人材というのは、やはり不動産業に限らず全業種、もっと言うと全世界と言ってもいいかもしれませんが、非常に需要の高い存在なのかなと思います。そのあたりは少しビハインドしているかなという印象です。

    取材者:何かそこをさらに確保していくための施策などございましたら教えていただけますか?

    回答者:はい。先日の成功事例として1名採用が叶っておりますが、そのあたりは何をしたかと言いますと、当社は一つのプロダクトを自社内で開発している部分と外注している部分があるのですが、その外注先も含めて「スマサポチーム」のような、プロダクトを作るためのチームですよと、やはり当社のCTOとも議論しておりましたが、結局今のエンジニアが求めるものというのは給与もさることながら、「社会に対して何のインパクトを与えているのだ」というような、割とピュアな思いがあるということでしたので、我々が目指す世界観のようなものを外注先にもご協力いただき、「これを作ることによってこうなるのだ」というような、この思想の話を採用に盛り込んでいった結果、いわゆる一般的な求人サイトからというよりは、直接そういったものを見て応募したという方での採用が、1名ではございますが実現しております。どちらかというと大手や外資系と同じフィールドで給与を上げていくという戦い方をするというよりは、未開発領域のアプリでございますので、チャレンジのしがいというようなところを前面に押し出した採用は今後も続けていきたいと考えております。

    取材者:今、先ほど外注の話もあったかと存じますが、例えばそのM&Aや業務提携に対しての進捗状況や検討状況がございましたら、答えられる範囲で教えていただけますか?

    回答者:現実的に私の今手元にあるところでも、純粋なM&Aということもそうですし、そこまでいかなくても資本業務提携というような、これは相手も上場している関係もあったりすると難しい部分もありますが、複数ございます。正直申し上げると、片手よりかは少し多いぐらいの件数を抱えており、我々はどこに投資してどういうシナジーを得るかというのが一番重要であり、そこを検討しているところです。おっしゃっていた外注先との関係というところに関して言うと、今は資本業務提携などではなく、単なる契約書上では委託先と受託先というだけの関係です。属人的にはもっとウェットな部分はありますが、契約書上だけでいくとそういう関係なので、そこに対して幾ばくかの資本提携や業務提携というところは当然私としては常に考えているところですし、先ほど申し上げたところですと、先方でもそういったチームを組成し、前向きな検討がなされている様子もうかがえるため、私どもとしても一定の方向性について共通認識が持てているのではないかと感じております。加えて、その他のM&Aのような話や資本業務提携というような話も、いわゆるグロース市場の100億円問題のようなものが出てから、やはり我々の周りでもその100億円に満たない上場企業は当然複数ある中で、やはり何か単体でのその成長ということだけではなくて、そういった提携やM&Aという形による集約というのは何か加速しているように私は感じております。今話をしている先でも当然100億円未満の会社が中心となっており、私どもどちらがイニシアチブを取るかということではなくて、両者ともにこのシナジーを持って100億円を目指していくようなスタンスの話は結構多くなったなという感覚はございます。

    取材者:はい、そのように思っておりますし、今後もそういった風潮は続いていくのではないかと、個人的には思っております。やはり一応投資に関しては、将来の成長に対して色々と検討しているのは間違いないということですね。

    回答者:おっしゃる通りです。我々、現状の株価水準については、当社としても引き続き市場からの評価を高めていく必要があると認識しております。もう少し市場の期待値を吸収できるべきだと私は思っておりますが、それと一方で株主還元も含めてですけれども、やはり株価は今上昇を目指しており、今までというのはその上昇させるインセンティブがあまりなかったといえばなかったです。上場して何をするのだと言われると、別に何も、第三者割当を実施するわけでもなくということで、別に株価が高かろうが低かろうがという水準でありました。しかし、その100億円問題も含めて色々な資本業務提携ですとか、諸々を進めていこうとすると、自社の株価水準を向上させるというのは非常に有効な手段になっていきます。株式交換なども含めてですね、非常に重要なファクターになってきますので、このあたりは以前考えていなかったと言うと語弊があるのですが、より考えるマーケット環境になっているのではないかなと思っております。

    取材者:季節性の要因、外的要因、あるいは内的要因でも構いませんが、業績に影響を与えた一過性の要因がございましたら、お聞かせいただけますでしょうか?

    回答者:SaaSモデルですので「totono」の売上にはそれほど季節性はないと考えているのですが、「サンキューコール」に関しましてはショット性がございます。入居者さんにお電話をして商材の紹介をするということですので、やはり新入居のタイミングが一番ホットな時期です。当然、住んで数ヶ月後にインターネット契約というのはあまりなく、やはりそのタイミングでということになりますので、入居・退去が多いという意味でいうと、これはもうマーケットに依存する部分なのですが、2月、3月、4月はやはり入居が一番多く、続いて9月のような形になってきます。その2月、3月、4月というところが我々でいうと第2四半期と第3四半期に分かれておりますので、結果として第2四半期と第3四半期が平準化されるのですが、厳密に言えば第2四半期・第3四半期と第4四半期を比較すると、第2四半期と第3四半期の方が少し多いので、どうしても第1四半期と第2四半期の方が利益を出しやすい水準なのかなと思っております。ただそれほど感覚で言うと、当社のIRのKPIの資料などが一番分かりやすいかと存じますが、第1四半期が少なく、第2四半期と第3四半期が多く、第4四半期がまた減るというような形になるので、年間を通して平準化すると、前半と後半に分けてそれほど大きな季節性があるとは感じておりません。

    取材者:そうしますと通期の見通しとしてはいかがですか?

    回答者:通期の見通しとしましては、予算通りに着地すると考えております。多少下振れる要素があれば努力でカバーし、上振れる要素があったとしても、利益ベースでは達成できると存じます。第2四半期時点で既に予算を超えている状況ですので、通常通りに進めば予算を達成するでしょう。しかし、当社は株主還元、従業員還元、そしてシステム投資を重視しており、短期的に大幅な利益超過を追求し、来期以降の変化がないというよりも、これらの投資にしっかりと取り組む考えです。従業員への投資も当然含まれており、賞与などによる還元も視野に入れています。一方で、全ての還元をそこに投入してしまうと、株主様から「もっと利益を出してほしい」あるいは「利益剰余金を貯め込んで配当を出してほしい」といったご意見も出るとは思いますが、そこはバランスを見ながら進めてまいります。従業員は非常に重要なステークホルダーであるという認識をしておりますので、その観点からすると、予算達成、あるいは投資に資金を使った結果として未達となる可能性もございますが、それ自体は私にとってそれほど大きなことではないと考えております。

    取材者:最後に足元の状況につきまして、何かトピックスやニュースリリースがございましたら教えていただけますか?

    回答者:先ほど申し上げた通り、現時点で全てをお伝えすることは難しいのですが、下期にかけて、資本業務提携やアライアンスの検討が複数進行している状況にあります。中には開示に該当する可能性のある案件も含まれておりますが、当社としては、開示基準や適時開示の方針に則り、必要に応じて適切なタイミングでご報告させていただきます。現時点では、具体的な時期や件数について明言できる段階にはございませんが、引き続き企業価値向上に資する取り組みを進めてまいります。

  • 代表取締役副社長 藤井裕介様

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​企業名

上場市場 証券コード

​決算日

  • CP&X

     

    ビジネスモデルや事業内容

    株式会社スマサポは、不動産管理会社向けの業務効率化サービスを提供する企業である。同社のサービスは、入居者に対する新生活のサポートサービス、管理会社向けのSaaS、スマートキーボックスなど、多岐にわたります。中心となるサービスは、入居者様に代わってライフラインサービスの取次ぎを行う「サンキューコール」と、入居者様と管理会社様の間のコミュニケーションを円滑にする入居者向けアプリ「totono」、内覧時の鍵の貸し借りの手間を簡素化するスマートキーボックス「SKB」である。これらのサービスは、不動産管理業務における様々な課題を解決し、業務効率化に貢献している。

     

    「サンキューコール」の収益化の仕組み

    「サンキューコール」では、ライフラインサービスの取次ぎを行う際に、取次ぎ手数料を得ることで収益化を図っている。かつては新電力サービスを自社で提供していたこともあったが、電力価格の変動が経営に大きな影響を与えてしまうリスクを回避するため、現在はすべて取次ぎに切り替えている。

     

    入居者向けアプリ「totono」について

    「totono」は、現在フェーズ1.0と2.0に分けてサービスを提供している。1.0は不動産管理会社様にアプリを提供するサービスで、月額利用料金を課していた。2.0はチャットの返信業務などをアウトソースとして請け負うサービスで、1ダウンロードあたりの料金を頂戴する形に改定。今後はAIを活用することで、チャットの自動返信やFAQの充実などを図り、人件費の削減による収益性向上やサービス改善を目指している。

     

    スマートキーボックス「SKB」について

    「SKB」は、内覧時の鍵の貸し借りの手間を簡素化することで、不動産管理会社様の業務効率化に貢献する。リアルタイムで内覧履歴が確認できるため、セキュリティ対策も万全である。

     

    特徴や強み

    同社は創業以来、不動産管理会社向けのサービスに注力しており、その深い業界知見を活かしたサービス展開が強みである。「サンキューコール」においては、特定のライフラインサービス会社と提携していないため、入居者様に中立的な立場で最適なサービスを提案できる点が強みである。この中立的な姿勢は、「totono」や「SKB」といった他のサービスにおいても同様である。近年では、不動産業界のDX化が進む中で、同社のサービスはますます注目を集めている。

     

    決算の状況

    2024年9月期の決算では、売上高、営業利益ともに大幅な増収増益を達成し、黒字転換を果たした。これは、同社のサービスが市場に受け入れられ、導入企業が増加していることを示している。今期も引き続き増収増益を見込んでおり、更なる事業拡大を目指す。

     

    海外展開

    台湾の政府機関「国家住宅及都市更新中心(National Housing and Urban Regeneration Center)」が推進するプロジェクトに参画し、来年より台湾での事業展開を開始する予定である。

     

    株主還元策

    株主還元は非常に重要と考えており、安定収益を確保し、配当原資を積み上げていくことで、将来的には配当による株主還元を考えている。

  • Q: 貴社における事業内容、ビジネスモデル、特徴、強みについてご説明ください。

    A: 当社の売上高の75%を占める「サンキューコール」というサービスが中心となります。これは入居者様に代わり、電気、ガス、インターネットなどのライフラインサービスの取次ぎを行うものです。残りの10%強は「totono」という入居者向けアプリで、残りがその他となります。

     

    Q: 「サンキューコール」について詳細な説明をお願いします。

    A: 「サンキューコール」は、入居者様に対して不動産管理会社様に代わって挨拶やお困り事のヒアリングを行うサービスです。その際にライフラインサービスの取次ぎを行い収益化を図っています。また、不動産管理会社様にとっては、入居者様へのアンケート収集を代行する機能も担っています。

     

    Q: 「サンキューコール」は、不動産管理会社様と入居者様の双方にとってメリットのあるサービスということでしょうか。

    A: 不動産管理会社様にとっては、入居者様とのコミュニケーションを円滑化し、アンケート収集を効率化できます。入居者様にとっては、ライフラインサービスの手続きをスムーズに行うことができます。また、競合他社と比較して、当社は特定のライフラインサービス会社と提携していないため、入居者様に中立的な立場で最適なサービスをご提案できる点が強みです。

     

    Q: 「サンキューコール」で取り扱っているライフラインサービスには、具体的にどのようなものがありますか?

    A: 電気、ガス、水道、インターネット回線など、入居者様に必要なライフラインサービス全般を取り扱っています。

     

    Q: 電気やガスなどで、貴社が独自に提供されているサービスはございますか?

    A: いいえ、ライフラインサービスはすべて取次ぎで行っており、自社でサービスを提供することはありません。かつては新電力サービスを自社で提供していたこともありましたが、電力価格の変動が経営に大きな影響を与えてしまうリスクがあったため、現在はすべて取次ぎに切り替えています。

     

    Q: 特定のサービスを自社で持つことは考えていないのでしょうか?

    A: 同業他社のラストワンマイルさんのように、特定のサービス会社と提携してしまうと、どうしてもそのサービスを優先的に販売することになり、お客様のニーズに合わせたサービス提供ができなくなってしまいます。そのため、今後も中立的な立場で、入居者様に最適なサービスをご提案できるよう、取次ぎというスタイルを継続していく予定です。

     

    Q: 「totono」についてご説明ください。

    A: 「totono」は、入居者様と管理会社様の間のコミュニケーションを円滑にするための入居者アプリです。例えば、解約手続きや、設備の不具合に関する問い合わせなどをアプリ上で行うことができます。これにより、管理会社様の業務効率化に貢献しています。

     

    Q: 具体的に、どのような業務効率化が可能になるのでしょうか。

    A: これまで電話で行っていた解約手続きや問い合わせ対応などをアプリ上で行うことで、担当者様の負担を軽減することができます。例えば、解約手続きの場合、従来は電話でのやり取りや書類作成など、多くの工数がかかっていましたが、「totono」を導入することで、入居者様がアプリ上で必要事項を入力するだけで手続きが完了するため、大幅な工数削減が可能になります。

     

    Q: 「totono」の導入状況についてお聞かせください。

    A: 現在、累計で30万ダウンロードを達成しています。不動産管理会社様からは、SaaSとして利用料金をいただいています。

     

    Q: もう1つのサービスであるスマートキーボックス「SKB」についてご説明ください。

    A: 「SKB」は、内覧時の鍵の貸し借りの手間を簡素化するIoTツールです。仲介業者様はアプリから内覧予約をすることで、鍵の開閉をリモートで操作でき、管理会社と連携することで内覧の手続きが効率化されます。

     

    Q: セキュリティ面はいかがでしょうか?

    A: リアルタイムで内覧履歴が確認できるのでセキュリティ対策も万全です。東京防犯協会連合会から推薦防犯器具として認定されています。

     

    Q: 「SKB」は、どのようなお客様に導入されていますか?

    A: マンション、アパートなどの賃貸物件を管理されている管理会社はもちろんのこと、地方自治体の公共施設や学生マンションなど、幅広いお客様にご利用いただいています。

     

    Q: 今後のサービス展開についてお聞かせください。

    A: 「totono」については、現在フェーズ1.0と2.0に分けてサービスを提供しています。1.0は不動産管理会社様にアプリを提供するサービス、2.0はチャットの返信業務などをアウトソースとして請け負うサービスです。

     

    Q: 2.0は、より管理会社様の業務を効率化できるサービスということでしょうか。

    A: 2.0では、管理会社様に代わってチャットの返信業務を請け負うことで、更なる業務効率化を支援します。また、蓄積されたデータを分析することで、入居者様のニーズを把握し、サービス改善に繋げることが可能となります。

     

    Q: 2.0の料金体系についてお聞かせください。

    A: 1.0では月額利用料金を頂戴していましたが、2.0では1ダウンロードあたりの料金を頂戴する形に改定しました。これにより、管理会社様の規模に関わらず、より導入しやすい料金体系となっています。

     

    Q: AIなどを活用した効率化も検討されているのでしょうか?

    A: 将来的には、AIを活用することで、チャットの自動返信やFAQの充実などを図り、更なる効率化を目指しています。東京大学と共同でAIの研究開発を進めており、早期の実用化を目指しています。

     

    Q: AIの活用で、どのような効果を期待していますか?

    A: チャットの返信業務にかかる時間を短縮することで、人件費を削減し、収益性を向上させることができます。また、AIによるデータ分析を通じて、入居者様のニーズをより深く理解し、サービス改善に繋げることができると考えています。

     

    Q: 海外展開についてお聞かせください。

    A: 台湾の政府機関「国家住宅及都市更新中心(National Housing and Urban Regeneration Center)」が推進するプロジェクトに参画し、来年より台湾での事業展開を開始する予定です。

     

    Q: なぜ台湾を選ばれたのですか?

    A: 台湾の不動産管理会社も、日本の不動産管理会社と同様に入居者情報や賃貸管理業務のデジタル化の課題を抱えていることがわかりました。そのため、当社が培ってきたノウハウを活かすことで、台湾の不動産管理市場においても貢献できると考えています。

     

    Q: 最後に、株主還元に関する方針についてお聞かせください。

    A: 株主還元は非常に重要と考えています。安定収益を確保し、配当原資を積み上げていくことで、将来的には配当による株主還元を行いたいと考えています。

  • 取材者: 事業内容やビジネスモデル、特徴や強みなどをご説明ください。

    回答者: 大きく分けると、売上の75%を占めるのが「サンキューコール」というサービスです。これは入居者様に対して、電気、ガス、インターネットなどのライフラインサービスの取次ぎを行うものです。残りの10%強が「totono」という入居者向けアプリで、残りがその他という形になります。

    取材者: 「サンキューコール」について詳しく教えてください。

    回答者: 「サンキューコール」は、入居者様に対して不動産管理会社様に代わってご挨拶やお困り事のヒアリングを行うサービスです。その際に、ライフラインサービスの取次ぎも行うことで、収益化を図っています。また、不動産管理会社様にとっては、入居者様へのアンケート収集を代行する機能も担っています。

    取材者: つまり、「サンキューコール」は、不動産管理会社様と入居者様の双方にとってメリットのあるサービスなのですか。

    回答者: その通りです。不動産管理会社様にとっては、入居者様とのコミュニケーションを円滑化し、アンケート収集を効率化することができます。入居者様にとっては、ライフラインサービスの手続きをスムーズに行うことができます。また、競合他社と比較して、当社は特定のライフラインサービス会社と提携していないため、入居者様に中立的な立場で最適なサービスをご提案できる点が強みです。

    取材者: ちなみに、「サンキューコール」で取り扱っているライフラインサービスには、どのようなものがありますか?

    回答者: 電気、ガス、水道、インターネット回線など、入居者様に必要なライフラインサービス全般を取り扱っています。

    取材者: 電気やガスなどで、御社様が独自に提供されているサービスはございますか?

    回答者: いいえ、ライフラインサービスはすべて取次ぎという形で行っており、自社でサービスを提供することはありません。かつては新電力サービスを自社で提供していたこともありましたが、電力価格の変動が経営に大きな影響を与えてしまうリスクがあったため、現在はすべて取次ぎに切り替えています。

    取材者: 特定のサービスを自社で持つことは考えていないのですか?

    回答者: はい。同業他社のラストワンマイルさんのように、特定のサービス会社と提携してしまうと、どうしてもそのサービスを優先的に販売することになり、お客様のニーズに合わせたサービス提供ができなくなってしまいます。そのため、今後も中立的な立場で、入居者様に最適なサービスをご提案できるよう、取次ぎというスタイルを継続していく予定です。

    取材者: 「totono」についてはいかがでしょうか?

    回答者: 「totono」は、入居者様と管理会社様の間のコミュニケーションを円滑にするための入居者アプリです。例えば、解約手続きや、設備の不具合に関する問い合わせなどをアプリ上で行うことができます。これにより、管理会社様の業務効率化に貢献しています。

    取材者: 具体的には、どのような業務効率化が可能になるのですか?

    回答者: これまで電話で行っていた解約手続きや問い合わせ対応などをアプリ上で行うことで、担当者様の負担を軽減することができます。例えば、解約手続きの場合、従来は電話でのやり取りや書類作成など、多くの工数がかかっていましたが、「totono」を導入することで、入居者様がアプリ上で必要事項を入力するだけで手続きが完了するため、大幅な工数削減が可能になります。

    取材者: 「totono」の導入状況はいかがですか?

    回答者: 現在、累計で30万ダウンロードを達成しています。不動産管理会社様からは、SaaSとして利用料金をいただいております。

    取材者: もう1つのサービスであるスマートキーボックス「SKB」についてはいかがでしょうか?

    回答者: 「SKB」は、内覧時の鍵の貸し借りの手間を簡素化するIoTツールです。仲介業者様はアプリから内覧予約をすることで、鍵の開閉をリモートで操作でき、管理会社と連携することで内覧の手続きが効率化されます。

    取材者: セキュリティ面も安心ですね。

    回答者: はい。リアルタイムで内覧履歴が確認できるのでセキュリティ対策も万全です。東京防犯協会連合会から推薦防犯器具として認定されています。

    取材者: 「SKB」は、どのようなお客様に導入されていますか?

    回答者: マンション、アパートなどの賃貸物件を管理されている管理会社はもちろんのこと、地方自治体の公共施設や学生マンションなど、幅広いお客様にご利用いただいています。

    取材者: 今後のサービス展開についてお聞かせください。

    回答者: 「totono」については、現在フェーズ1.0と2.0に分けてサービスを提供しています。1.0は不動産管理会社様にアプリを提供するサービス、2.0はチャットの返信業務などをアウトソースとして請け負うサービスです。

    取材者: なるほど。2.0は、より管理会社様の業務を効率化できるサービスなのですか?

    回答者: はい。2.0では、管理会社様に代わってチャットの返信業務を請け負うことで、更なる業務効率化を支援します。また、蓄積されたデータを分析することで、入居者様のニーズを把握し、サービス改善に繋げることが可能となります。

    取材者: 2.0の料金体系はどのようになっているのですか?

    回答者: 1.0では月額利用料金を頂戴していましたが、2.0では1ダウンロードあたりの料金を頂戴する形に改定しました。これにより、管理会社様の規模に関わらず、より導入しやすい料金体系となっています。

    取材者: AIなどを活用した効率化も検討されているのでしょうか?

    回答者: はい。将来的には、AIを活用することで、チャットの自動返信やFAQの充実などを図り、更なる効率化を目指しています。東京大学と共同でAIの研究開発を進めており、早期の実用化を目指しています。

    取材者: AIの活用で、どのような効果を期待していますか?

    回答者: チャットの返信業務にかかる時間を短縮することで、人件費を削減し、収益性を向上させることができます。また、AIによるデータ分析を通じて、入居者様のニーズをより深く理解し、サービス改善に繋げることができると考えています。

    取材者: 海外展開については教えてください。

    回答者: 台湾の政府機関「国家住宅及都市更新中心(National Housing and Urban Regeneration Center)」が推進するプロジェクトに参画し、来年より台湾での事業展開を開始する予定です。

    取材者: なぜ台湾を選ばれたのですか?

    回答者: 台湾の不動産管理会社も、日本の不動産管理会社と同様に入居者情報や賃貸管理業務のデジタル化の課題を抱えていることがわかりました。そのため、当社が培ってきたノウハウを活かすことで、台湾の不動産管理市場においても貢献できると考えています。

    取材者: 最後に、株主還元に関する方針について教えてください。

    回答者: 株主還元は非常に重要と考えています。安定収益を確保し、配当原資を積み上げていくことで、将来的には配当による株主還元を行いたいと考えています。

  • 代表取締役副社長 藤井裕介様

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(株)スマサポ

東証GRT 9342

決算:9月末日

CP&X


【取材日】2026年5月21日

【2026年9月期2Q】


決算概要

2026年9月期第2四半期の業績は、売上高1,368百万円(前年同期比3.9%減)、営業利益60百万円(前年同期比47.1%減)となり、減収減益での着地となった。一見すると厳しい数字に見えるが、将来の成長に向けた事業構造転換と戦略的投資の結果である。これは、主力サービスである入居者アプリ「totono」が、既存サービスから入居者対応業務のアウトソーシングを付加した「totono2.0」への移行期にあり、短期的に売上が減少したことが主な要因である。一方で、「totono2.0」のユーザー数やARPUは順調に拡大している。また、人的資本やAI分野への研究開発といった長期的な成長に向けた先行投資を積極的に実施したことも利益を押し下げる要因となった。通期の業績予想に変更はない。


セグメント別または事業別の増減要因

不動産管理会社向けソリューション提供事業の単一セグメントである。

「スマサポサンキューコール」は、取引条件の最適化でコンタクト数は減少したものの、提案商材の拡充によるアップセルが奏功し、顧客単価は上昇基調で推移した。

入居者アプリ「totono」は、高付加価値プラン「totono2.0」への移行を戦略的に加速させた。その結果、ユーザー数は前四半期比18.0%増、ARPU(月次顧客単価)は過去最高の122円に達するなど、KPIは順調に拡大した。しかし、このサービス移行期にあることが短期的な影響を及ぼし、全体の減収要因となった。利益面では、この減収に加え、将来の競争優位性を確立するためのAI分野への積極的な研究開発投資が、主な減益要因である。


主要KPIの進捗と変化

「スマサポサンキューコール」は、コンタクト数が前年同期比で5.9%減少した一方で、案内商材の拡充などにより顧客単価は同2.8%増と上昇基調を維持している。これは「量より質」への転換戦略を継続した結果であり、収益性の高い事業構造への移行を着実に進めている。

入居者アプリ「totono」のKPIは、ユーザー数およびARPUともに極めて好調に推移している。ユーザー数は前四半期比で18.0%増と順調に拡大し、ARPUは過去最高の122円を記録した。これは、高付加価値プランである「totono2.0」への移行戦略が、これらの主要KPIを力強く牽引している結果である。


季節性・一過性要因の有無と影響

入居者アプリ「totono」の売上には季節性はほとんどない。一方、「サンキューコール」はショット性があるため、入居・退去が多い時期に売上が集中する傾向がある。特に2月、3月、4月は入居が最も多くなる。これは当社の第2四半期と第3四半期に該当し、第1四半期・第2四半期の方が利益を出しやすい水準となる。しかし、年間を通して見ると、第1四半期が少なく、第2四半期・第3四半期が多く、第4四半期が再び減少するという傾向があり、全体としては大きな季節性があるとは感じていない。


通期見通しと進捗率・達成可能性

通期業績予想は売上高31億5,000万円、営業利益2億3,000万円を据え置いている。第2四半期終了時点の進捗率は、売上高が43.4%、営業利益が26.1%となった。

「totono2.0」への移行に伴う短期的な影響により減収減益でのスタートとなったが、概ね計画通りに進捗している。利益進捗率が低いのは、この減収影響に加え、将来の成長基盤を強固にするための人的資本やAI分野への研究開発投資を継続しているためである。下期に向けては、KPIが好調に推移している「totono2.0」の売上計上が本格化していく見込みであり、通期業績予想の達成は十分に可能であると考えている。


トピックス

自治体向けソリューション事業を譲受した。本事業は「LINE」を活用して自治体と住民のコミュニケーションを最適化するソリューションであり、公共分野に特化した専門技術と豊富な導入実績を有するものである。

今回の事業譲受は、不動産という「くらし」の領域で培ってきた入居者アプリ「totono」の顧客基盤と、「公共」領域で培われた専門性を掛け合わせ、より強固なサービスを創出することを目的とする。今後は防災情報やごみ収集といった生活に密着した情報提供機能を強化し、「totono」との技術シナジーを創出することで、事業領域の拡大と企業価値の向上を目指す。

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取材アーカイブ

  • CP&X

     

    【2026年9月期1Q】

    決算概要

    2026年9月期第1四半期の業績は、売上高6億1,100万円(前年同期比3.7%減)、営業利益500万円の損失(前年同期比は3,100万円の営業利益)となり、減収赤字での着地となった。一見すると厳しい数字に見えるが、将来の成長に向けた事業構造転換と戦略的投資の結果である。入居者アプリ「totono」を高付加価値な「2.0」へ移行させたことによる一時的な売上減に加え、サービス品質向上のためのAI開発への先行投資が利益を圧迫した。短期的な減収赤字は想定内であり、より大きな飛躍に向けた計画的なものである。通期の業績予想に変更はない。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    主力サービス「スマサポサンキューコール」は、取引条件の最適化でコンタクト数は減少したものの、提案商材の拡充によるアップセルが奏功し、顧客単価は上昇基調で推移した。

    入居者アプリ「totono」は、高付加価値プラン「totono2.0」への移行を戦略的に加速させた。2.0自体はユーザー数、ARPU(顧客単価)共に好調に推移しているが、この移行期間における短期的な売上減少が、今回の全体の減収要因となった。利益面では、この減収に加え、将来の競争優位性を確立するためのAI分野への積極的な研究開発投資が、主な減益要因である。

     

    主要KPIの進捗と変化

    「スマサポサンキューコール」は、取引条件の最適化に伴いコンタクト数は前年同期比11.4%減少となった。10%以内の減少を目標としていたが、今期は引っ越しシーズンの分散といった外部要因の影響もあり、目標値を若干超過する結果となり、コンタクト数の維持という点では課題が残った。その一方で、顧客単価は上昇基調で推移しており、「量より質」への転換という戦略の根幹は進捗している。入居者アプリ「totono」のKPIは、ユーザー数およびARPUは、ともに好調に推移している。特に、高付加価値プラン「totono2.0」への注力がこれらのKPIを力強く押し上げている。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    入居者アプリ「totono」の売上には季節性はほとんどない。一方、「サンキューコール」はショット性があるため、入居・退去が多い時期に売上が集中する傾向がある。特に2月、3月、4月は入居が最も多くなる。これは当社の第2四半期と第3四半期に該当し、第1四半期・第2四半期の方が利益を出しやすい水準となる。しかし、年間を通して見ると、第1四半期が少なく、第2四半期・第3四半期が多く、第4四半期が再び減少するという傾向があり、全体としては大きな季節性があるとは感じていない。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    通期業績予想は売上高31億5,000万円、営業利益2億3,000万円を据え置いている。第1四半期時点の進捗率は、売上高19.4%、営業赤字でのスタートとなったが、計画的な先行投資の結果となる。高付加価値プラン「totono2.0」への移行や、AI開発への先行投資を第1四半期に集中させたことが要因である。繁忙期である第2四半期以降に売上が本格化し、「totono2.0」の収益性向上も寄与することから、通期業績予想の達成は十分に可能と考えている。

  • 【2026年9月期1Q】

    Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)は何でしょうか?

    A:当社の成長戦略は、既存事業の収益性強化と入居者コミュニケーションアプリの拡大、そしてM&Aや資本業務提携による戦略的な事業領域拡大に集約されます。主力サービスである「サンキューコール」では、価格競争ではなく質の高い顧客サポートに注力し、高単価商材の提案を通じて安定した収益を確保しています。今後は、単価追求と件数増加を両立させる新たな戦略を検討し、トップラインの成長も目指します。入居者コミュニケーションアプリ「totono」は、極めて順調に推移しており、その高い収益性が全体の営業利益率向上に貢献しています。今後も計画通りにKPIを達成し、当社の主要な収益柱として育成してまいります。さらに、中長期的な成長を見据え、M&Aや資本業務提携を積極的に検討しています。市場環境の変化や、当社と同規模の企業との連携を通じて、単体成長に留まらず、シナジー効果による事業規模拡大を目指し、新たな事業領域への参入や既存事業との相乗効果を創出することで、持続的な成長を実現します。

     

    Q:通期業績の見通についてご説明ください。

    A:2026年9月期の通期業績予想は、売上高31億5,000万円、営業利益2億3,000万円を据え置いております。第1四半期は営業赤字での着地となり、進捗率だけを見るとご心配をおかけするかもしれませんが、これは我々の想定内の推移です。今期の第1四半期は、将来のより大きな成長に向けた戦略的な投資を集中させた期間でした。具体的には、入居者アプリ「totono」を高付加価値な「2.0」へ移行させるための活動や、サービス品質を飛躍的に向上させるためのAI研究開発への投資を積極的に行いました。これらが一時的に費用を増加させ、利益を圧迫した主な要因です。第2四半期以降は、繁忙期効果で売上が本格化することに加え、「totono2.0」への移行が進むことで収益性も向上し、通期の業績予想達成に向けて大きく前進していく見込みです。通期目標は、このような事業特性を織り込んだ上で策定しており、目先の数字を追うのではなく、中長期的な企業価値向上を優先する方針に変わりはございません。投資家の皆様には、この事業特性をご理解いただいた上で、通期の着地を見守っていただければと考えております。

     

    Q:受注・競合状況についてご説明ください。

    A:変化なし。

     

    Q:M&A、業務提携の実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:M&Aや業務提携は、当社の成長をさらに加速させるための重要な選択肢と捉え、引き続き積極的に検討しております。最も重視しているのは、「明確なシナジー(相乗効果)があるか」という点です。例えば、今期注力しているAI分野のように当社のサービスを飛躍的に向上させる技術力を強化すること、新たなサービスや顧客層を獲得して収益源を多様化すること、そして互いの強みを活かしてより強固な経営基盤を築くこと、といった効果が見込めるパートナーシップを模索しております。現在、複数の案件の検討を進めており、具体的な案件についてはまだ開示できる段階にございませんが、進捗があり次第、適切に開示してまいります。

  • ​IR担当

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  • CP&X

     

    【2025年9月期(通期)】

    決算概要

    2025年9月期の売上高は前年同期比5.3%増の2,816百万円、営業利益は同75.6%増の190百万円と増収増益で着地した。売上高は計画に対し若干の未達となった一方、利益面では第3四半期時点で超過達成が見込まれていたが、第4四半期に人的資本やAI研究開発への戦略的投資を集中的に実施した結果、予算に対し僅かに未達となった。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    主力サービス「スマサポサンキューコール」において、1コール・1コンタクトあたりの基本単価を引き上げ、より多くの商材を販売する方針転換を行った。これに伴う通話時間の長時間化と件数減少は想定内であったものの、効率的な架電によるコンタクト数の確保が想定を下回ったことが、売上高未達の主要因である。

     

    主要KPIの進捗と変化

    入居者アプリ「totono」のダウンロード数が30万件を突破し、40万、50万件の規模も視野に入るなど、メディアとしての影響力が着実に増大している。この顧客基盤を活かし、自治体と連携した防災情報の配信や他社とのアライアンスなど、AI開発以外の領域でも横断的なビジネス展開を検討できるフェーズにある。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    第4四半期において、従業員還元および人的資本投資として、持株会の奨励金付与率を5%から20%へ引き上げるとともに、決算賞与の支給を実施した。これらの一過性費用が第4四半期の利益を圧迫する要因となったが、人材確保と長期的な成長基盤の強化を優先した経営判断である。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    2026年9月期の通期業績は、売上高10%増、利益20%増を見込んでいる。現在は時価総額100億円突破に向けた大規模なシステム開発投資フェーズにあり、不確定要素のあるAI開発投資は数値計画に織り込まず、単価向上や「totono」導入促進による既存事業のオーガニックな成長と利益率改善によって目標達成を図る構想である。

     

    トピックス

    データ整備と活用の加速を目的として、株式会社ソニックスとの資本業務提携を締結し、開発体制を強化した。また、株主還元策として、株式の流動性向上を図るために株主優待の権利確定日の縛りを緩和した一方、IPO時からの長期保有株主に対しては、より強度の高い恩恵を提供する施策を検討中である。

  • 【2025年9月期(通期)】

    Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A:成長投資として、大きく分けて人的資本、株主還元、そして研究開発、特にAI関連への投資を重視しております。AI分野においては、株式会社ソニックスとの資本業務提携を行い、不動産データの分析や活用における開発スピードを加速させていく方針です。また、入居者アプリ「totono」のダウンロード数が30万件を超え、メディアとしての影響力が増していることから、自治体と連携した防災情報の配信や、他社とのアライアンス、またはそれらを内製化するためのM&Aなど、AI開発以外の領域でも横断的なビジネス展開を検討しております。さらに、コールセンター業務においては、システム増強による架電の効率化に加え、オペレーターの記録作業をAI化することで業務効率を向上させる取り組みを進めております。

     

    Q:成長戦略のポイントについて、前提条件等での変化とその影響等をご説明ください。

    A:2025年9月期の売上高が若干未達となった要因として、「スマサポサンキューコール」における方針転換の影響がございます。1コール・1コンタクトあたりの基本単価を上げ、より多くの商材を販売する方針をとりましたが、これに伴い通話時間が長くなり、件数が減少することは想定内でした。しかしながら、効率的な架電によって見込んでいたコンタクト数の確保が想定よりも下回った点が反省点であり、進行期においては効率化を推進することで挽回を図りたいと考えております。

     

    Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。

    A:2026年9月期の通期予想につきましては、売上高で10%増、利益で20%増を見込んでおります。現在は将来的な時価総額100億円の壁を越えるための大規模な投資フェーズにあると捉えており、システム開発等へ本格的に注力いたします。AI開発などの新規投資に関しては未知数な部分もあるため数字には織り込まず、単価アップや「totono」の導入促進といった既存ビジネスのオーガニックな成長と、利益率の改善によって目標数値を達成する構想です。

     

    Q:受注・競合状況は如何でしょうか?

    A:不動産テック領域は多くの有力企業が存在し群雄割拠の状況にありますが、AIによる全自動化を実現している事例は未だ見られないと認識しております。不動産データは収集経路が複雑であり、データの整理に多大な工数を要することが課題ですが、当社はデータを整備し活用する両輪を回すことで差別化を図っております。人材採用の面では、エンジニアやセールス人材の獲得競争が激化しており、適正な人材確保に苦労しておりますが、給与面だけでなく社風や福利厚生の強化、具体的には持株会の補助率引き上げや賞与の上乗せなどを通じて、競争力を高めております。

     

    Q:M&A、業務提携、事業売却などの実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:株式会社ソニックスと資本業務提携を行いました。これは自社内だけでは時間を要するデータの整備と活用を加速させるためであり、長年のパートナーシップと信頼関係に基づき、M&Aではなく提携という形で開発体制を強化いたしました。M&A戦略については、単に売上を上乗せするためだけの案件ではなく、明確なシナジーが見込める案件に対して積極的に踏み込んでいく方針です。金融機関出身のバックグラウンドを活かし、非上場企業のTOBなどが活況な市場環境において、時価総額数百億円規模を目指すための戦略的な展開を進めております。

     

    Q:中期事業計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:当社は現在、フェーズが変わり、地に足を着けた投資フェーズに入ったと認識しております。既存事業のオーガニックな成長基盤が確立され、利益剰余金もプラスに転じたことから、今後は会社成長のための投資、従業員への還元、株主への還元の3者にバランスよく配分していく方針です。将来的には時価総額100億円の壁を突破し、グロース市場において期待されるブレイクを果たすため、単年での成長にとどまらず、システム開発や人的資本への投資を強化してまいります。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:基本的な考えとして、会社成長のための投資・内部留保、従業員、株主の3者で3分の1ずつのウェイト配分を目指しており、配当性向については2割から3割を目標として早期に実現したいと考えております。また、株主優待については、株式の流動性を高めるために権利確定日の縛りを緩和いたしましたが、一方で、IPO時からなど長期にわたり保有していただいている株主様に対しては、より強度の高い恩恵があるような施策を検討しております。

  • 【2025年9月期(通期)】

    取材者:初めに、2025年9月期の決算状況について伺います。売上高2,816百万円(前年同期比5.3%増)、営業利益190百万円(前年同期比75.6%増)、経常利益191百万円(前年同期比69.2%増)、当期純利益130百万円(前年同期比22.7%増)となりました。若干予算には届かなかったものの、かなり好調な推移だったと見ておりますが、こちらの増減要因についてご説明いただけますか。

    回答者:売上に関しては少し未達となりました。この主たる要因は、「スマサポサンキューコール」において基本単価を上げる方針をとったことにあります。1コール・1コンタクトでより多くの商材を販売していく方針でしたが、通話時間が長くなるため件数は減少する前提でした。しかし、効率的な架電を行うことでコンタクト数をもう少し上目に見込んでいたところが、少し足りなかったというのが反省点です。この点は効率化を進めることで、進行期(今期)において挽回していきたいと考えております。

    利益に関しては、もともと第3四半期を超えた時点で、そのまま進めば利益率が大幅に改善しており、予算を超過する見込みでした。そこで、競合戦略も踏まえ、大きく3つの投資を行いました。1つ目は株主様への還元、2つ目は従業員への還元および人的資本投資、最後は研究開発、特にAI関連への投資です。第4四半期はこれらに重点的に投資を行いました。株主還元に関しては、第4四半期に直接反映されるものは少なかったのですが、従業員還元に関しては、持株会の優待を5%から20%に引き上げたり、9月末時点での決算に組み込む形で賞与を支給したりしました。投資家の皆様にご理解いただくため、そして人的資本への投資は将来的に戻ってくるものと考え、そこに対して手厚く推進した結果、予算に対して若干未達という形で着地いたしました。

    取材者:その人的投資の影響は、採用面などにも表れていますか。

    回答者:はい。これまで年間賞与より多く支給することができました。今期以降はこの実績値を募集要項に掲載していくことができます。また、上場企業のメリットである持株会についても、補助率を5%から20%へ引き上げました。20%が上限とは思っておらず、今後も引き上げていきたいと考えております。

    取材者:採用に関して、かなり期待が持てそうな気もしますが、いかがでしょうか。

    回答者:採用に関しては、どの企業様もエンジニアやセールス人材の確保に苦戦されているかと思います。かつて花形と言われた職種も含め、適正な人材を確保することには我々も苦労しております。適正な給与はもちろんですが、社風や福利厚生面も含めて強化していかなければ確保は難しいと感じています。「totono」というサービス自体、地方の管理会社様の人材不足を解消することをビジネスの種にしておりますので、その元となる我々が人手不足であってはなりません。そのため、利益に関しては、投資家の皆様もいらっしゃいますので全てを従業員にというわけにはいきませんが、基本的な考えとして、会社成長のための投資・内部留保、従業員、株主の3者で3分の1ずつのウェイトになれば良いと考えています。配当性向については優待ないし配当性向が2割から3割、従業員の持株会補助が50%程度、賞与も現行から増額できると、そのような割合になるのではないかと見ており、早期にそこを目指したいと考えております。

    取材者:効率化を進めていく部分に関して、何か取り組みや施策などを考えていることがあれば教えていただけますか。

    回答者:こちらは人的な施策というよりは、システム開発によって対応を進めております。電話が一回で繋がるケースもあれば、折り返しになるケースなど様々ですが、顧客台帳やデータベース、個人情報保護の観点も含めシステムの強化を図っています。現在は過去に比べて通話数もかなり増えている状況ですので、システムを増強することで、効率的な架電や折り返し対応を行い、ロスを削減しようとしています。また、システムの中にAIを組み込んでいく取り組みも行っています。コールセンターでは一般的かと思いますが、架電後の取引メモ、例えば「このような内容で架電し、この商材が成約した」「このような申し送り事項がある」といった記録作業をAI化することで、オペレーターの業務効率化に繋げていきたいと考えております。

    取材者:成長投資の部分でもAIの話が出ておりますが、株式会社ソニックス様との資本業務提携は、そういった部分にどのようなインパクトをもたらすと考えていますか。

    回答者:不動産テック領域は群雄割拠で、多くの企業がいらっしゃいますが、AIによる全自動化を実現している例はまだ見られないと思います。やはりデータの集まり方が非常に複雑で、かつ様々な手段で集まってくるため、データとして完全ではないという課題があります。我々もデータの整理にかなり工数を割いています。データを整備することと、それを活用することを両輪で進めないとスピードが上がりませんが、自社内だけでその両方を行うのは時間がかかります。時間を買うと言いますか、投資によってスピードを上げるため、ソニックス様と提携いたしました。ソニックス様には、AI開発、特に我々のデータを分析し、「このデータであればこのような回答ができる」といった部分を訴求力のある形で出していける点において協力いただきます。もともと長年のパートナーシップがあり、先方の社長様との信頼関係もありました。本来であればM&Aやグループ化も選択肢かもしれませんが、先方の株主構成等の事情もありますので、今回は資本業務提携という形で開発を加速させていくというメッセージと捉えていただければと思います。

    取材者:来期、2026年9月期の業績見通しについてお伺いできますか。

    回答者:開示しております通り、売上高で10%増、利益で20%増としております。成長率(グロース)としては物足りない、若干鈍化していると捉えられるかもしれません。しかし、先ほど申し上げたように、第4四半期から現在にかけて、大規模な投資フェーズに入っております。これは我々にとって分水嶺であり、毎年20%コンスタントに成長するだけでなく、グロース市場にいる以上、時価総額100億円の壁や、いつかブレイクする世界を期待されていると思います。その観点に立った時、システム開発等をかなり進めてまいります。もちろん全く売上が成長しないわけではなく、単価アップや「totono」の導入、ダウンロード促進といった基盤となるビジネスをしっかり伸ばすことで、ある意味、何もしなくても伸び続けるオーガニックな強みがあります。利益率に関しては改善の一途をたどっておりますので、売上が10%の伸びでも利益は20%伸びるというのが来期の構想です。投資については非常に悩みましたが、既存の投資家様の期待、例えば『会社四季報』様などが強気な記事を書いてくださるような期待に対し、一旦それを外すことは勇気がいることですが、いよいよ本腰を入れて投資に入ったとご理解いただきたいと考えています。投資できるだけの資金が貯まったとも言えますが、AI開発に関してはどの程度掘り下げられるか未知数な部分もあるため、あえて数字には織り込まず、単年は「オーガニックな売上成長」プラス「利益率改善」を反映したイメージとしております。

    取材者:成長投資の部分につきまして、AI以外の項目で重要視されているところはございますか。

    回答者:AI以外で見ますと、入居者アプリ「totono」のダウンロード数が30万を超えてきており、40万、50万という数字が見えてきています。この規模になるとメディアとしての影響力も出てきますので、様々な機能を横展開していきたいと考えています。また、様々な会社とアライアンスを組んだり、アライアンス先を内製化するためのM&Aを仕掛けたりするなど、横に広がるビジネス展開がAI以外の開発部分となります。私も金融機関出身ですので、M&Aに関しては、時価総額数百億円規模を目指す上でも、非上場企業のTOBなどが活況な今の市場環境において、積極的に展開していっているところです。

    取材者:最後に、その他、足元の状況につきまして、トピックス的なものがございましたら教えていただけますか。

    回答者:M&A戦略も含め、私たちは今、フェーズが変わったと考えています。何もしなくても10%ないし20%伸びるオーガニックな基盤ができ、利益剰余金もマイナスからプラスに転じました。いよいよ地に足を着けた投資フェーズに入ったと思っております。一か八かで外れたら会社が潰れるようなことはできませんが、金銭的な投資やM&Aも含め、単に売上を10億円上乗せしたいから買うといった安易なM&Aではなく、「こことここのシナジーがある」というものにかなり踏み込んで活動しております。開示が出るタイミングにはご期待いただければと思います。また、今回、優待の権利確定日について9月・3月という縛りを設けず、権利日に保有していれば良い形にしました。これは株式の流動性を高め、株主の新陳代謝を促すメッセージも込めていますが、一方で長く保有していただいている方、特にIPOからお持ちの方などが「売るチャンスがあったのに」と歯痒い思いをされていることも考慮し、長期保有の方にはより強度の高い恩恵があるような施策も考えております。長期で見ていただいている方にとって、M&A戦略等が現実化し、IRで出してきた地盤・基礎の部分が固まったというメッセージとして展開できればと考えておりますので、ご期待いただければと思います。

  • 代表取締役副社長 藤井 裕介 様

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取材アーカイブ

  • 決算概要

    2025年9月期第3四半期の業績は、売上高21億9200万円(前年同期比7.7%増)、営業利益1憶9500万円(同83.6%増)、経常利益1憶9500万円(同79%増)と、大幅な増収増益を達成した。通期業績予想に対する進捗率は、売上高が73%、営業利益が97%に達しており、特に利益面では既に高い達成率を示している。徹底したコスト構造の見直しや取引条件の最適化が奏功し、収益性の向上が顕著に表れた四半期であった。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    主力サービスである「サンキューコール」は、取引条件の見直しによりコンタクト数は微減したものの、提供商材数の増加と入居者アプリ「totono」経由での案内導線強化により、1件あたりの単価が9%上昇した。これにより、売上高は堅調に推移し、収益性が大幅に改善した。入居者アプリ「totono」においては、Phase1.0で機能拡充によるアップセルが進みMRRが伸長。Phase2.0はユーザー数が前四半期比35%増と拡大し、ARPUも上昇基調にあり、プロダクトの成熟と市場浸透が進んでいる。これらの事業における単価向上とユーザー数増加が、利益成長の主要因である。

     

    主要KPIの進捗と変化

    「サンキューコール」は、取引条件の見直しによる単価上昇が、概ね期初の想定通りに進捗している。一方で、コンタクト件数は微減しており、単価追求と件数増加の両立が課題を認識していると見られる。これは、件数よりも単価を重視する収益性向上戦略へのシフトであり、来期以降の事業計画においても、この方針を軸にさらなる事業の質的成長を目指すものとしている。入居者アプリ「totono」のKPIは、ユーザー数およびARPUがともに順調に推移しており、期初の想定通りに進捗しているとの認識である。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    入居者コミュニケーションアプリ「totono」の売上には季節性はほとんどない。一方、「サンキューコール」はショット性があるため、入居・退去が多い時期に売上が集中する傾向がある。特に2月、3月、4月は入居が最も多くなる。これは当社の第2四半期と第3四半期に該当し、第1四半期・第2四半期の方が利益を出しやすい水準となる。しかし、年間を通して見ると、第1四半期が少なく、第2四半期・第3四半期が多く、第4四半期が再び減少するという傾向があり、全体としては大きな季節性があるとは感じていない。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    通期業績予想は売上高30億円、営業利益2億円を据え置いている。第3四半期時点の進捗率は、売上高が73%、営業利益が97%に達し、特に利益面では既に高い達成率である。第4四半期は保守的に見ても、通期予想の達成は極めて高い確度で視野に入っている。ただし、短期的な大幅な利益超過よりも、株主還元、従業員還元、システム投資を重視しており、利益が上振れた場合、その超過分をこれらの投資に充当する可能性があると見られる。これは、目先の数字よりも中長期的な企業価値向上を優先する姿勢である。

     

    トピックス

    2025年7月に株主優待制度の新設を発表している。これは株主還元策を強化する姿勢を示しており、今後の投資家層の拡大にもつながる可能性が高い。

    M&Aや業務提携については、現在複数の案件を積極的に検討・推進しており、純粋なM&Aに加え、資本業務提携も検討を進めている。特にグロース市場における「100億円問題」以降、当社と同規模の上場企業との間で、提携やM&Aを通じた事業集約の動きが加速していると感じており、これらの提携は事業領域の拡大、新たな収益源の確保、技術力強化、経営基盤の強化に貢献すると考えている。株式交換などを含めたM&A戦略推進において企業価値の向上が重要であると認識しており、この点も強く意識して取り組んでいる。現在、複数の案件の検討を進めており、進捗があり次第、適切に開示する方針である。

  • Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A:当社の成長戦略は、既存事業の収益性強化と入居者コミュニケーションアプリの拡大、そしてM&Aや資本業務提携による戦略的な事業領域拡大に集約されます。主力サービスである「サンキューコール」では、価格競争ではなく質の高い顧客サポートに注力し、高単価商材の提案を通じて安定した収益を確保しています。今後は、単価追求と件数増加を両立させる新たな戦略を検討し、トップラインの成長も目指します。入居者コミュニケーションアプリ「totono」は、極めて順調に推移しており、その高い収益性が全体の営業利益率向上に貢献しています。今後も計画通りにKPIを達成し、当社の主要な収益柱として育成してまいります。さらに、中長期的な成長を見据え、M&Aや資本業務提携を積極的に検討しています。市場環境の変化や、当社と同規模の企業との連携を通じて、単体成長に留まらず、シナジー効果による事業規模拡大を目指し、新たな事業領域への参入や既存事業との相乗効果を創出することで、持続的な成長を実現します。

     

    Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。

    A: 2025年9月期の通期業績予想は、売上高30億円、営業利益2億円を据え置いております。第3四半期末時点で営業利益の進捗率は97%に達しており、現時点では順調に進捗していると認識しております。当社の売上には季節性があり、不動産管理業界の繁忙期である第2四半期から第3四半期にかけて売上が伸長する傾向にあります。そのため、この時期にしっかりと利益を確保することが当社の戦略の要となります。一方で、第4四半期は繁忙期が過ぎた後であり、次期に向けた機能開発や投資、そして本決算に伴う各種経費が集中するため、例年、利益率が低下しやす特徴があります。

    通期目標は、このような事業特性を織り込んだ上で策定しており、目先の数字を追うのではなく、中長期的な企業価値向上を優先する方針に変わりはございません。投資家の皆様には、この事業特性をご理解いただいた上で、通期の着地を見守っていただければと考えております。

     

    Q:受注・競合状況についてご説明ください。

    A:変化なし

     

    Q:M&A、業務提携の実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:M&A、業務提携については、現在複数の案件を検討・推進しており、純粋なM&Aに加え、資本業務提携についても検討を進めております。最も重視しているのは、どこに投資し、どのようなシナジーを得られるかという点です。昨今のグロース市場における「100億円問題」以降、当社周辺では、この基準に満たない上場企業との間で、提携やM&Aを通じた事業集約の動きが加速していると感じております。現在議論を進めている案件の多くは、両者がシナジーを創出し、共に100億円という目標を目指すスタンスです。これらの提携は、事業領域の拡大、新たな収益源の確保、技術力強化、経営基盤の強化に貢献すると考えています。株式交換などを含めたM&A戦略推進において企業価値の向上が重要であると認識しており、この点も強く意識して取り組んでまいります。現在、複数の案件の検討を進めており、進捗があり次第、適切に開示してまいります。

     

    Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:現在、正式な中期経営計画の数値は公表しておりません。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:当社は2025年7月に株主優待制度を新設いたしました。これは、当社事業へのご理解を深めていただく機会を創出し、株主様との中長期的な関係性を構築していくことが狙いです。今後も事業成長と利益還元をバランスよく両立させていく方針です。

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  • IR担当

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  • CP&X

     

    決算概要

    2025年9月期第2四半期の業績は、売上高14億2,400万円(前年同期比8.3%増)、営業利益1億1,300万円(同142.4%増)、経常利益1億1,300万円(同127.9%増)、中間純利益9,500万円(同127.1%増)と、大幅な増収増益を達成した。トップラインは8%強〜10%弱の増加であったが、営業利益、経常利益ともに30%前後の増加となり、トップラインを上回る利益の伸びを記録した。これは主に、売上構成における入居者コミュニケーションアプリ「totono」の比率拡大に伴う営業利益率の向上によるものである。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    主力サービスである「サンキューコール」は、レッドオーシャン市場に位置しながらも、価格競争ではなくカスタマーサポートに注力し、高単価商材の提案を強化することで、単価が大幅に伸長した。件数は減少傾向にあるものの、単価の上昇により安定的に推移している。一方、入居者コミュニケーションアプリ「totono」は極めて順調に推移しており、初期開発コストの償却はあるものの、原価がかからないビジネスモデルであるため、売上の構成比率が大きくなるにつれて営業利益率の向上に寄与している。

     

    主要KPIの進捗と変化

    「サンキューコール」の単価は上昇しており、この単価上昇は概ね期初の想定通りに進捗している。ただし、不動産管理会社における商材の自社取り扱い意向(例:インターネット無料マンションでのインターネットサービス自社対応)が想定以上に多く、単価追求と件数増加の両立に課題を認識し、来期予算を含めて戦略を再検討する必要があるとしている。入居者コミュニケーションアプリ「totono」のKPIは、完全に期初の想定通りに進捗しているとの認識である。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    入居者コミュニケーションアプリ「totono」の売上には季節性はほとんどない。一方、「サンキューコール」はショット性があるため、入居・退去が多い時期に売上が集中する傾向がある。特に2月、3月、4月は入居が最も多く、次いで9月となる。これは当社の第2四半期と第3四半期に該当し、第1四半期・第2四半期の方が利益を出しやすい水準となる。しかし、年間を通して見ると、第1四半期が少なく、第2四半期・第3四半期が多く、第4四半期が再び減少するという傾向があり、全体としては大きな季節性があるとは感じていない。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    通期業績は予算通りの着地を想定しており、第2四半期時点で既に予算を上回る進捗であるため、このまま推移すれば予算達成は十分に見込まれる。ただし、短期的な大幅な利益超過よりも、株主還元、従業員還元、システム投資を重視している。利益が上振れた場合、その超過分をこれらの投資に充当する可能性があり、その結果、一時的に利益が予算未達となる可能性も認識しているが、これは長期的な成長のための投資であり、許容範囲である。

     

    トピックス

    M&Aや業務提携については、現在複数の案件を積極的に検討・推進しており、純粋なM&Aに加え、資本業務提携も検討を進めている。特にグロース市場における「100億円問題」以降、当社と同規模の上場企業との間で、提携やM&Aを通じた事業集約の動きが加速していると感じており、これらの提携は事業領域の拡大、新たな収益源の確保、技術力強化、経営基盤の強化に貢献すると考えている。株式交換などを含めたM&A戦略推進において企業価値の向上が重要であると認識しており、この点も強く意識して取り組んでいる。現在、複数の案件の検討を進めており、進捗があり次第、適切に開示する方針である。

  • Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?
    A:当社の成長戦略は、既存事業の収益性強化と入居者コミュニケーションアプリの拡大、そしてM&Aや資本業務提携による戦略的な事業領域拡大に集約されます。主力サービスである「サンキューコール」では、価格競争ではなく質の高い顧客サポートに注力し、高単価商材の提案を通じて安定した収益を確保しています。今後は、単価追求と件数増加を両立させる新たな戦略を検討し、トップラインの成長も目指します。入居者コミュニケーションアプリ「totono」は、極めて順調に推移しており、その高い収益性が全体の営業利益率向上に貢献しています。今後も計画通りにKPIを達成し、当社の主要な収益柱として育成してまいります。さらに、中長期的な成長を見据え、M&Aや資本業務提携を積極的に検討しています。市場環境の変化や、当社と同規模の企業との連携を通じて、単体成長に留まらず、シナジー効果による事業規模拡大を目指し、新たな事業領域への参入や既存事業との相乗効果を創出することで、持続的な成長を実現します。

     

    Q:成長戦略のポイントについて、前提条件等での変化とその影響等をご説明ください。
    A:成長戦略を進める上での前提条件の変化としては、主に市場環境と人材確保の側面で認識しております。「サンキューコール」の市場では、インターネット無料マンションの増加など、不動産管理会社のニーズ変化が見られ、特定の商材で件数増加に制約が生じています。これに対し、高単価案件への集中で売上は安定させていますが、今後は単価と件数増加の両立を図る戦略の見直しが必要です。中長期的な成長を支えるエンジニア、特にAI人材の確保が計画よりも遅れています。これは全世界的な需要の高まりによるものです。短期的な利益にはプラスですが、中長期的なトップライン成長や新規プロダクト開発速度に影響を及ぼす可能性があります。この課題に対し、当社は給与競争だけでなく、未開発領域での「チャレンジしがいのある環境」を前面に出した採用活動を強化し、人材確保に努めてまいります。

     

    Q:通期業績の見通についてご説明ください。
    A:通期の業績は予算通りの着地を想定しています。第2四半期時点で既に予算を上回る進捗であり、このまま推移すれば予算達成は十分に見込まれます。しかし、当社は短期的な大幅な利益超過よりも、株主還元、従業員還元、システム投資を重視しています。そのため、利益が上振れた場合でも、その超過分をこれらの投資に充当する可能性があります。従業員への賞与などによる還元も視野に入れています。株主の皆様からの利益水準向上や配当へのご意見も理解しておりますが、当社としては長期的な企業価値向上に資するバランスの取れた経営を推進いたします。従業員は当社の非常に重要なステークホルダーであるという認識をしておりますので、その観点からすると、予算達成、あるいは投資に資金を使った結果として未達となる可能性もございますが、これは長期的な成長のための投資であり、当社にとっては許容範囲であると認識しております。

     

    Q:受注・競合状況は如何でしょうか?
    A:現在の受注・競合状況は以下の通りです。「サンキューコール」は、レッドオーシャン市場に位置し、価格競争が激化しやすい傾向にあります。しかし、当社はこの状況に対し、価格ではなく質の高いカスタマーサポートに注力することで差別化を図り、高単価商材の提案を強化しています。これにより、件数は減少傾向にあるものの、単価上昇により安定した受注状況を維持しております。一方、入居者コミュニケーションアプリ「totono」は、極めて順調な受注状況で推移しており、競合環境においても優位性を保っていると認識しております。初期開発コストはありますが原価が低いビジネスモデルのため、売上拡大が直接的に利益率向上に貢献しています。顧客からの引き合いも強く、計画通りの受注進捗です。各サービスの特性に応じた戦略を展開することで、安定した受注を確保し、事業を推進しています。

     

    Q:M&A、業務提携などの検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。
    A:M&A、業務提携については、現在複数の案件を検討・推進しており、純粋なM&Aに加え、資本業務提携についても検討を進めております。最も重視しているのは、どこに投資し、どのようなシナジーを得られるかという点です。昨今のグロース市場における「100億円問題」以降、当社周辺では、この基準に満たない上場企業との間で、提携やM&Aを通じた事業集約の動きが加速していると感じております。現在議論を進めている案件の多くは、両者がシナジーを創出し、共に100億円という目標を目指すスタンスです。これらの提携は、事業領域の拡大、新たな収益源の確保、技術力強化、経営基盤の強化に貢献すると考えています。株式交換などを含めたM&A戦略推進において企業価値の向上が重要であると認識しており、この点も強く意識して取り組んでまいります。現在、複数の案件の検討を進めており、進捗があり次第、適切に開示してまいります。

  • 取材者:まず初めに、2025年9月期第2四半期の業績についてお伺いいたします。売上高14億2,400万円(前年同期比8.3%の増加)、営業利益1億1,300万円(同142.4%の増加)、経常利益1億1,300万円(同127.9%の増加)、中間純利益9,500万円(同127.1%の増加)と、かなり好調な数字で増収増益を達成されているかと存じますが、これらの増減要因についてご説明いただけますか?

    回答者:まず売上ですが、おっしゃっていただいたように、トップラインは8%強〜10%弱の増加で推移しております。それに対し、営業利益、経常利益ともに30%前後の増加となっており、トップラインに比べると営業利益の伸び率が高い状況です。この状況において、まずトップラインの分析から申し上げますと、当社の主力サービス2つのうち、「サンキューコール」は極めて安定的に推移していると申せます。当社はこのサービスに関して、基本的にレッドオーシャンであると認識しております。レッドオーシャンですので、最終的には価格競争となるのですが、当社はそこについていくのではなく、しっかりとカスタマーサポートに注力し、いわゆる不動産管理会社と入居者様の間でのコミュニケーションの齟齬というようなところに焦点を当てております。そのため、基本的には単価の高い、多くの商材を不動産管理会社に対して販売させていただくという形のロビー活動が功を奏しており、「サンキューコール」に関しては単価が非常に伸びております。

    単価の伸びに伴い、件数は当然減少します。例えば、「電気は自社で提携先があるからそれをやめてほしい」というような話になった場合、当社が電話をかける工数は変わらないため、できるだけ単価が高い案件に集中する方針でございます。件数は減っておりますが単価が上がっているため、結果として安定的に推移している状況です。一方、入居者コミュニケーションアプリ「totono」は極めて順調に推移しており、このあたりは初期開発コストの償却はあるものの、原価がかかる商売ではないため、この売上の構成比が大きくなってきていることが転じて営業利益率の向上に繋がっていると申せます。

    取材者:営業利益面に関しては、期初の予想からもかなり上振れて進捗しているかと存じますが、この傾向は下期も続いていくという見方をしてよろしいですか?

    回答者:その認識で相違ございません。上期はあまり投資をしていないのですが、このような機会ですのでお伝えしますと、上期はシステム投資を積極的に行っていないと言いますか、これはどちらかというと今後も続く傾向だと存じます。いわゆる不動産管理会社様は既にお使いのサービスですので、例えばUI/UXの大幅な改良や改善のローンチというようなものは、どちらかというと下期に集中させる傾向にしております。それはなぜかというと、不動産管理会社様にとって2月、3月はいわゆる繁忙期であり、退去の申し込みがたくさん入り、原状回復の運営スケジュールの調整などでかなりアクティブ率が上がる時期だからです。その時期に派手なシステムの改修を行って万が一のことがあってもいけませんし、なかったとしても人間は慣れるものでございますので、何かUXが改良されたと言っても変わることに抵抗感を示されるユーザーの方もいらっしゃるでしょうから、基本的には下期にローンチが集中していくので、若干営業利益率に関しては上期ほどではない推移となり、最終的には当然予算を担保するぐらいの利益率になるだろうというのが今の見解です。

    取材者:そうすると、今後も顧客が比較的落ち着く下期に投資を行い、その利益面でいうと、上期に回収していくような流れが続いていくイメージでしょうか?

    回答者:おっしゃる通りかと存じます。ただ、一方でどこかで投資回収というよりは、投資よりも回収が上回っていく、下期に関しましてはそのようなフェーズにはしていきたいとは思っておりますが、まだグロースの初期段階と捉えるのであれば、おっしゃっていただいたような形になるかと存じます。

    取材者:それでは、先ほど少し触れていただきましたが、主要KPIにつきましても、こちらもかなり順調に昨年と比較しても進捗しているように見てとれました。こちらは期初の想定通りの進捗という見方でよろしいですか?

    回答者:正直申し上げると、単価に関する「サンキューコール」の方からご説明させていただきますが、先ほど冒頭で申し上げたように、件数に関しては横ばいというところですが、単価が上がっております。これに関しては大枠でいうと、既存の私の想定通りです。想定通りなのですが、本音を言えばもう少し横ばいではなくて、少し件数を増やしたかったなというのが本音でございます。やはり不動産管理会社様の方からしても、我々が全ての商材を取り扱うということに対するアレルギー、例えばインターネット無料マンションが増えてきているので、インターネットだけは自社でやりたいというところが非常に私どもの想定よりは多かったなと感じております。

    取材者:なるほど。

    回答者:このあたりは、下期または来期に関して、少し戦略として単価を追い求めるという、いわゆる単価の高い会社としかお付き合いしないという方針でしたけれども、そうすると利益は多分今期より増えるのでしょうが、トップラインが変わらないというか、本来的にはジレンマに陥ってしまうのかなとは思うので、このあたりは来期の予算ということも含めて再検討する必要があるなとは思っております。今期に関しては、第2四半期までは当初の想定通りという形で良いかと存じます。

    取材者:入居者コミュニケーションアプリ「totono」の方はいかがですか?

    回答者:こちらはもう完全に想定通りと言いますか、穏やかな進捗というイメージです。予算通りに進捗しており、KPIの方も予算通り進捗しております。当然それらのKPIが転ずる先のゴールとしては売上ということになろうかと存じますし、結果として売上も立てた予算通りというところが、それを証明しているのかなと思います。

    取材者:前期と比較して、採用数の推移などはいかがですか?

    回答者:はい、こちらは利益ベースで考えると良い話なのですが、中長期の成長という意味では少しアゲインストでして、エンジニアの採用というところは順調とは言えず、少しビハインドしている状態です。それは結果としては、短期の利益にはプラスに転じるということなのでしょうが、中長期的なトップラインの構成という点において考えると、やはり優秀な、特にもうこれはもう聞き飽きられているかもしれないですが、AI人材のような人材というのは、やはり不動産業に限らず全業種、もっと言うと全世界と言ってもいいかもしれませんが、非常に需要の高い存在なのかなと思います。そのあたりは少しビハインドしているかなという印象です。

    取材者:何かそこをさらに確保していくための施策などございましたら教えていただけますか?

    回答者:はい。先日の成功事例として1名採用が叶っておりますが、そのあたりは何をしたかと言いますと、当社は一つのプロダクトを自社内で開発している部分と外注している部分があるのですが、その外注先も含めて「スマサポチーム」のような、プロダクトを作るためのチームですよと、やはり当社のCTOとも議論しておりましたが、結局今のエンジニアが求めるものというのは給与もさることながら、「社会に対して何のインパクトを与えているのだ」というような、割とピュアな思いがあるということでしたので、我々が目指す世界観のようなものを外注先にもご協力いただき、「これを作ることによってこうなるのだ」というような、この思想の話を採用に盛り込んでいった結果、いわゆる一般的な求人サイトからというよりは、直接そういったものを見て応募したという方での採用が、1名ではございますが実現しております。どちらかというと大手や外資系と同じフィールドで給与を上げていくという戦い方をするというよりは、未開発領域のアプリでございますので、チャレンジのしがいというようなところを前面に押し出した採用は今後も続けていきたいと考えております。

    取材者:今、先ほど外注の話もあったかと存じますが、例えばそのM&Aや業務提携に対しての進捗状況や検討状況がございましたら、答えられる範囲で教えていただけますか?

    回答者:現実的に私の今手元にあるところでも、純粋なM&Aということもそうですし、そこまでいかなくても資本業務提携というような、これは相手も上場している関係もあったりすると難しい部分もありますが、複数ございます。正直申し上げると、片手よりかは少し多いぐらいの件数を抱えており、我々はどこに投資してどういうシナジーを得るかというのが一番重要であり、そこを検討しているところです。おっしゃっていた外注先との関係というところに関して言うと、今は資本業務提携などではなく、単なる契約書上では委託先と受託先というだけの関係です。属人的にはもっとウェットな部分はありますが、契約書上だけでいくとそういう関係なので、そこに対して幾ばくかの資本提携や業務提携というところは当然私としては常に考えているところですし、先ほど申し上げたところですと、先方でもそういったチームを組成し、前向きな検討がなされている様子もうかがえるため、私どもとしても一定の方向性について共通認識が持てているのではないかと感じております。加えて、その他のM&Aのような話や資本業務提携というような話も、いわゆるグロース市場の100億円問題のようなものが出てから、やはり我々の周りでもその100億円に満たない上場企業は当然複数ある中で、やはり何か単体でのその成長ということだけではなくて、そういった提携やM&Aという形による集約というのは何か加速しているように私は感じております。今話をしている先でも当然100億円未満の会社が中心となっており、私どもどちらがイニシアチブを取るかということではなくて、両者ともにこのシナジーを持って100億円を目指していくようなスタンスの話は結構多くなったなという感覚はございます。

    取材者:はい、そのように思っておりますし、今後もそういった風潮は続いていくのではないかと、個人的には思っております。やはり一応投資に関しては、将来の成長に対して色々と検討しているのは間違いないということですね。

    回答者:おっしゃる通りです。我々、現状の株価水準については、当社としても引き続き市場からの評価を高めていく必要があると認識しております。もう少し市場の期待値を吸収できるべきだと私は思っておりますが、それと一方で株主還元も含めてですけれども、やはり株価は今上昇を目指しており、今までというのはその上昇させるインセンティブがあまりなかったといえばなかったです。上場して何をするのだと言われると、別に何も、第三者割当を実施するわけでもなくということで、別に株価が高かろうが低かろうがという水準でありました。しかし、その100億円問題も含めて色々な資本業務提携ですとか、諸々を進めていこうとすると、自社の株価水準を向上させるというのは非常に有効な手段になっていきます。株式交換なども含めてですね、非常に重要なファクターになってきますので、このあたりは以前考えていなかったと言うと語弊があるのですが、より考えるマーケット環境になっているのではないかなと思っております。

    取材者:季節性の要因、外的要因、あるいは内的要因でも構いませんが、業績に影響を与えた一過性の要因がございましたら、お聞かせいただけますでしょうか?

    回答者:SaaSモデルですので「totono」の売上にはそれほど季節性はないと考えているのですが、「サンキューコール」に関しましてはショット性がございます。入居者さんにお電話をして商材の紹介をするということですので、やはり新入居のタイミングが一番ホットな時期です。当然、住んで数ヶ月後にインターネット契約というのはあまりなく、やはりそのタイミングでということになりますので、入居・退去が多いという意味でいうと、これはもうマーケットに依存する部分なのですが、2月、3月、4月はやはり入居が一番多く、続いて9月のような形になってきます。その2月、3月、4月というところが我々でいうと第2四半期と第3四半期に分かれておりますので、結果として第2四半期と第3四半期が平準化されるのですが、厳密に言えば第2四半期・第3四半期と第4四半期を比較すると、第2四半期と第3四半期の方が少し多いので、どうしても第1四半期と第2四半期の方が利益を出しやすい水準なのかなと思っております。ただそれほど感覚で言うと、当社のIRのKPIの資料などが一番分かりやすいかと存じますが、第1四半期が少なく、第2四半期と第3四半期が多く、第4四半期がまた減るというような形になるので、年間を通して平準化すると、前半と後半に分けてそれほど大きな季節性があるとは感じておりません。

    取材者:そうしますと通期の見通しとしてはいかがですか?

    回答者:通期の見通しとしましては、予算通りに着地すると考えております。多少下振れる要素があれば努力でカバーし、上振れる要素があったとしても、利益ベースでは達成できると存じます。第2四半期時点で既に予算を超えている状況ですので、通常通りに進めば予算を達成するでしょう。しかし、当社は株主還元、従業員還元、そしてシステム投資を重視しており、短期的に大幅な利益超過を追求し、来期以降の変化がないというよりも、これらの投資にしっかりと取り組む考えです。従業員への投資も当然含まれており、賞与などによる還元も視野に入れています。一方で、全ての還元をそこに投入してしまうと、株主様から「もっと利益を出してほしい」あるいは「利益剰余金を貯め込んで配当を出してほしい」といったご意見も出るとは思いますが、そこはバランスを見ながら進めてまいります。従業員は非常に重要なステークホルダーであるという認識をしておりますので、その観点からすると、予算達成、あるいは投資に資金を使った結果として未達となる可能性もございますが、それ自体は私にとってそれほど大きなことではないと考えております。

    取材者:最後に足元の状況につきまして、何かトピックスやニュースリリースがございましたら教えていただけますか?

    回答者:先ほど申し上げた通り、現時点で全てをお伝えすることは難しいのですが、下期にかけて、資本業務提携やアライアンスの検討が複数進行している状況にあります。中には開示に該当する可能性のある案件も含まれておりますが、当社としては、開示基準や適時開示の方針に則り、必要に応じて適切なタイミングでご報告させていただきます。現時点では、具体的な時期や件数について明言できる段階にはございませんが、引き続き企業価値向上に資する取り組みを進めてまいります。

  • 代表取締役副社長 藤井裕介様

  • CP&X

     

    ビジネスモデルや事業内容

    株式会社スマサポは、不動産管理会社向けの業務効率化サービスを提供する企業である。同社のサービスは、入居者に対する新生活のサポートサービス、管理会社向けのSaaS、スマートキーボックスなど、多岐にわたります。中心となるサービスは、入居者様に代わってライフラインサービスの取次ぎを行う「サンキューコール」と、入居者様と管理会社様の間のコミュニケーションを円滑にする入居者向けアプリ「totono」、内覧時の鍵の貸し借りの手間を簡素化するスマートキーボックス「SKB」である。これらのサービスは、不動産管理業務における様々な課題を解決し、業務効率化に貢献している。

     

    「サンキューコール」の収益化の仕組み

    「サンキューコール」では、ライフラインサービスの取次ぎを行う際に、取次ぎ手数料を得ることで収益化を図っている。かつては新電力サービスを自社で提供していたこともあったが、電力価格の変動が経営に大きな影響を与えてしまうリスクを回避するため、現在はすべて取次ぎに切り替えている。

     

    入居者向けアプリ「totono」について

    「totono」は、現在フェーズ1.0と2.0に分けてサービスを提供している。1.0は不動産管理会社様にアプリを提供するサービスで、月額利用料金を課していた。2.0はチャットの返信業務などをアウトソースとして請け負うサービスで、1ダウンロードあたりの料金を頂戴する形に改定。今後はAIを活用することで、チャットの自動返信やFAQの充実などを図り、人件費の削減による収益性向上やサービス改善を目指している。

     

    スマートキーボックス「SKB」について

    「SKB」は、内覧時の鍵の貸し借りの手間を簡素化することで、不動産管理会社様の業務効率化に貢献する。リアルタイムで内覧履歴が確認できるため、セキュリティ対策も万全である。

     

    特徴や強み

    同社は創業以来、不動産管理会社向けのサービスに注力しており、その深い業界知見を活かしたサービス展開が強みである。「サンキューコール」においては、特定のライフラインサービス会社と提携していないため、入居者様に中立的な立場で最適なサービスを提案できる点が強みである。この中立的な姿勢は、「totono」や「SKB」といった他のサービスにおいても同様である。近年では、不動産業界のDX化が進む中で、同社のサービスはますます注目を集めている。

     

    決算の状況

    2024年9月期の決算では、売上高、営業利益ともに大幅な増収増益を達成し、黒字転換を果たした。これは、同社のサービスが市場に受け入れられ、導入企業が増加していることを示している。今期も引き続き増収増益を見込んでおり、更なる事業拡大を目指す。

     

    海外展開

    台湾の政府機関「国家住宅及都市更新中心(National Housing and Urban Regeneration Center)」が推進するプロジェクトに参画し、来年より台湾での事業展開を開始する予定である。

     

    株主還元策

    株主還元は非常に重要と考えており、安定収益を確保し、配当原資を積み上げていくことで、将来的には配当による株主還元を考えている。

  • Q: 貴社における事業内容、ビジネスモデル、特徴、強みについてご説明ください。

    A: 当社の売上高の75%を占める「サンキューコール」というサービスが中心となります。これは入居者様に代わり、電気、ガス、インターネットなどのライフラインサービスの取次ぎを行うものです。残りの10%強は「totono」という入居者向けアプリで、残りがその他となります。

     

    Q: 「サンキューコール」について詳細な説明をお願いします。

    A: 「サンキューコール」は、入居者様に対して不動産管理会社様に代わって挨拶やお困り事のヒアリングを行うサービスです。その際にライフラインサービスの取次ぎを行い収益化を図っています。また、不動産管理会社様にとっては、入居者様へのアンケート収集を代行する機能も担っています。

     

    Q: 「サンキューコール」は、不動産管理会社様と入居者様の双方にとってメリットのあるサービスということでしょうか。

    A: 不動産管理会社様にとっては、入居者様とのコミュニケーションを円滑化し、アンケート収集を効率化できます。入居者様にとっては、ライフラインサービスの手続きをスムーズに行うことができます。また、競合他社と比較して、当社は特定のライフラインサービス会社と提携していないため、入居者様に中立的な立場で最適なサービスをご提案できる点が強みです。

     

    Q: 「サンキューコール」で取り扱っているライフラインサービスには、具体的にどのようなものがありますか?

    A: 電気、ガス、水道、インターネット回線など、入居者様に必要なライフラインサービス全般を取り扱っています。

     

    Q: 電気やガスなどで、貴社が独自に提供されているサービスはございますか?

    A: いいえ、ライフラインサービスはすべて取次ぎで行っており、自社でサービスを提供することはありません。かつては新電力サービスを自社で提供していたこともありましたが、電力価格の変動が経営に大きな影響を与えてしまうリスクがあったため、現在はすべて取次ぎに切り替えています。

     

    Q: 特定のサービスを自社で持つことは考えていないのでしょうか?

    A: 同業他社のラストワンマイルさんのように、特定のサービス会社と提携してしまうと、どうしてもそのサービスを優先的に販売することになり、お客様のニーズに合わせたサービス提供ができなくなってしまいます。そのため、今後も中立的な立場で、入居者様に最適なサービスをご提案できるよう、取次ぎというスタイルを継続していく予定です。

     

    Q: 「totono」についてご説明ください。

    A: 「totono」は、入居者様と管理会社様の間のコミュニケーションを円滑にするための入居者アプリです。例えば、解約手続きや、設備の不具合に関する問い合わせなどをアプリ上で行うことができます。これにより、管理会社様の業務効率化に貢献しています。

     

    Q: 具体的に、どのような業務効率化が可能になるのでしょうか。

    A: これまで電話で行っていた解約手続きや問い合わせ対応などをアプリ上で行うことで、担当者様の負担を軽減することができます。例えば、解約手続きの場合、従来は電話でのやり取りや書類作成など、多くの工数がかかっていましたが、「totono」を導入することで、入居者様がアプリ上で必要事項を入力するだけで手続きが完了するため、大幅な工数削減が可能になります。

     

    Q: 「totono」の導入状況についてお聞かせください。

    A: 現在、累計で30万ダウンロードを達成しています。不動産管理会社様からは、SaaSとして利用料金をいただいています。

     

    Q: もう1つのサービスであるスマートキーボックス「SKB」についてご説明ください。

    A: 「SKB」は、内覧時の鍵の貸し借りの手間を簡素化するIoTツールです。仲介業者様はアプリから内覧予約をすることで、鍵の開閉をリモートで操作でき、管理会社と連携することで内覧の手続きが効率化されます。

     

    Q: セキュリティ面はいかがでしょうか?

    A: リアルタイムで内覧履歴が確認できるのでセキュリティ対策も万全です。東京防犯協会連合会から推薦防犯器具として認定されています。

     

    Q: 「SKB」は、どのようなお客様に導入されていますか?

    A: マンション、アパートなどの賃貸物件を管理されている管理会社はもちろんのこと、地方自治体の公共施設や学生マンションなど、幅広いお客様にご利用いただいています。

     

    Q: 今後のサービス展開についてお聞かせください。

    A: 「totono」については、現在フェーズ1.0と2.0に分けてサービスを提供しています。1.0は不動産管理会社様にアプリを提供するサービス、2.0はチャットの返信業務などをアウトソースとして請け負うサービスです。

     

    Q: 2.0は、より管理会社様の業務を効率化できるサービスということでしょうか。

    A: 2.0では、管理会社様に代わってチャットの返信業務を請け負うことで、更なる業務効率化を支援します。また、蓄積されたデータを分析することで、入居者様のニーズを把握し、サービス改善に繋げることが可能となります。

     

    Q: 2.0の料金体系についてお聞かせください。

    A: 1.0では月額利用料金を頂戴していましたが、2.0では1ダウンロードあたりの料金を頂戴する形に改定しました。これにより、管理会社様の規模に関わらず、より導入しやすい料金体系となっています。

     

    Q: AIなどを活用した効率化も検討されているのでしょうか?

    A: 将来的には、AIを活用することで、チャットの自動返信やFAQの充実などを図り、更なる効率化を目指しています。東京大学と共同でAIの研究開発を進めており、早期の実用化を目指しています。

     

    Q: AIの活用で、どのような効果を期待していますか?

    A: チャットの返信業務にかかる時間を短縮することで、人件費を削減し、収益性を向上させることができます。また、AIによるデータ分析を通じて、入居者様のニーズをより深く理解し、サービス改善に繋げることができると考えています。

     

    Q: 海外展開についてお聞かせください。

    A: 台湾の政府機関「国家住宅及都市更新中心(National Housing and Urban Regeneration Center)」が推進するプロジェクトに参画し、来年より台湾での事業展開を開始する予定です。

     

    Q: なぜ台湾を選ばれたのですか?

    A: 台湾の不動産管理会社も、日本の不動産管理会社と同様に入居者情報や賃貸管理業務のデジタル化の課題を抱えていることがわかりました。そのため、当社が培ってきたノウハウを活かすことで、台湾の不動産管理市場においても貢献できると考えています。

     

    Q: 最後に、株主還元に関する方針についてお聞かせください。

    A: 株主還元は非常に重要と考えています。安定収益を確保し、配当原資を積み上げていくことで、将来的には配当による株主還元を行いたいと考えています。

  • 取材者: 事業内容やビジネスモデル、特徴や強みなどをご説明ください。

    回答者: 大きく分けると、売上の75%を占めるのが「サンキューコール」というサービスです。これは入居者様に対して、電気、ガス、インターネットなどのライフラインサービスの取次ぎを行うものです。残りの10%強が「totono」という入居者向けアプリで、残りがその他という形になります。

    取材者: 「サンキューコール」について詳しく教えてください。

    回答者: 「サンキューコール」は、入居者様に対して不動産管理会社様に代わってご挨拶やお困り事のヒアリングを行うサービスです。その際に、ライフラインサービスの取次ぎも行うことで、収益化を図っています。また、不動産管理会社様にとっては、入居者様へのアンケート収集を代行する機能も担っています。

    取材者: つまり、「サンキューコール」は、不動産管理会社様と入居者様の双方にとってメリットのあるサービスなのですか。

    回答者: その通りです。不動産管理会社様にとっては、入居者様とのコミュニケーションを円滑化し、アンケート収集を効率化することができます。入居者様にとっては、ライフラインサービスの手続きをスムーズに行うことができます。また、競合他社と比較して、当社は特定のライフラインサービス会社と提携していないため、入居者様に中立的な立場で最適なサービスをご提案できる点が強みです。

    取材者: ちなみに、「サンキューコール」で取り扱っているライフラインサービスには、どのようなものがありますか?

    回答者: 電気、ガス、水道、インターネット回線など、入居者様に必要なライフラインサービス全般を取り扱っています。

    取材者: 電気やガスなどで、御社様が独自に提供されているサービスはございますか?

    回答者: いいえ、ライフラインサービスはすべて取次ぎという形で行っており、自社でサービスを提供することはありません。かつては新電力サービスを自社で提供していたこともありましたが、電力価格の変動が経営に大きな影響を与えてしまうリスクがあったため、現在はすべて取次ぎに切り替えています。

    取材者: 特定のサービスを自社で持つことは考えていないのですか?

    回答者: はい。同業他社のラストワンマイルさんのように、特定のサービス会社と提携してしまうと、どうしてもそのサービスを優先的に販売することになり、お客様のニーズに合わせたサービス提供ができなくなってしまいます。そのため、今後も中立的な立場で、入居者様に最適なサービスをご提案できるよう、取次ぎというスタイルを継続していく予定です。

    取材者: 「totono」についてはいかがでしょうか?

    回答者: 「totono」は、入居者様と管理会社様の間のコミュニケーションを円滑にするための入居者アプリです。例えば、解約手続きや、設備の不具合に関する問い合わせなどをアプリ上で行うことができます。これにより、管理会社様の業務効率化に貢献しています。

    取材者: 具体的には、どのような業務効率化が可能になるのですか?

    回答者: これまで電話で行っていた解約手続きや問い合わせ対応などをアプリ上で行うことで、担当者様の負担を軽減することができます。例えば、解約手続きの場合、従来は電話でのやり取りや書類作成など、多くの工数がかかっていましたが、「totono」を導入することで、入居者様がアプリ上で必要事項を入力するだけで手続きが完了するため、大幅な工数削減が可能になります。

    取材者: 「totono」の導入状況はいかがですか?

    回答者: 現在、累計で30万ダウンロードを達成しています。不動産管理会社様からは、SaaSとして利用料金をいただいております。

    取材者: もう1つのサービスであるスマートキーボックス「SKB」についてはいかがでしょうか?

    回答者: 「SKB」は、内覧時の鍵の貸し借りの手間を簡素化するIoTツールです。仲介業者様はアプリから内覧予約をすることで、鍵の開閉をリモートで操作でき、管理会社と連携することで内覧の手続きが効率化されます。

    取材者: セキュリティ面も安心ですね。

    回答者: はい。リアルタイムで内覧履歴が確認できるのでセキュリティ対策も万全です。東京防犯協会連合会から推薦防犯器具として認定されています。

    取材者: 「SKB」は、どのようなお客様に導入されていますか?

    回答者: マンション、アパートなどの賃貸物件を管理されている管理会社はもちろんのこと、地方自治体の公共施設や学生マンションなど、幅広いお客様にご利用いただいています。

    取材者: 今後のサービス展開についてお聞かせください。

    回答者: 「totono」については、現在フェーズ1.0と2.0に分けてサービスを提供しています。1.0は不動産管理会社様にアプリを提供するサービス、2.0はチャットの返信業務などをアウトソースとして請け負うサービスです。

    取材者: なるほど。2.0は、より管理会社様の業務を効率化できるサービスなのですか?

    回答者: はい。2.0では、管理会社様に代わってチャットの返信業務を請け負うことで、更なる業務効率化を支援します。また、蓄積されたデータを分析することで、入居者様のニーズを把握し、サービス改善に繋げることが可能となります。

    取材者: 2.0の料金体系はどのようになっているのですか?

    回答者: 1.0では月額利用料金を頂戴していましたが、2.0では1ダウンロードあたりの料金を頂戴する形に改定しました。これにより、管理会社様の規模に関わらず、より導入しやすい料金体系となっています。

    取材者: AIなどを活用した効率化も検討されているのでしょうか?

    回答者: はい。将来的には、AIを活用することで、チャットの自動返信やFAQの充実などを図り、更なる効率化を目指しています。東京大学と共同でAIの研究開発を進めており、早期の実用化を目指しています。

    取材者: AIの活用で、どのような効果を期待していますか?

    回答者: チャットの返信業務にかかる時間を短縮することで、人件費を削減し、収益性を向上させることができます。また、AIによるデータ分析を通じて、入居者様のニーズをより深く理解し、サービス改善に繋げることができると考えています。

    取材者: 海外展開については教えてください。

    回答者: 台湾の政府機関「国家住宅及都市更新中心(National Housing and Urban Regeneration Center)」が推進するプロジェクトに参画し、来年より台湾での事業展開を開始する予定です。

    取材者: なぜ台湾を選ばれたのですか?

    回答者: 台湾の不動産管理会社も、日本の不動産管理会社と同様に入居者情報や賃貸管理業務のデジタル化の課題を抱えていることがわかりました。そのため、当社が培ってきたノウハウを活かすことで、台湾の不動産管理市場においても貢献できると考えています。

    取材者: 最後に、株主還元に関する方針について教えてください。

    回答者: 株主還元は非常に重要と考えています。安定収益を確保し、配当原資を積み上げていくことで、将来的には配当による株主還元を行いたいと考えています。

  • 代表取締役副社長 藤井裕介様

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