
トーソー(株)
東証STD 5956
決算:3月末日
20260907
CP&X
【取材日】2026年9月7日
【2027年3月期1Q】
決算概要
2027年3月期第1四半期決算は、売上高5,293百万円(前年同期比1.0%減)、営業利益90百万円(前年同期比12.6%増)、経常利益121百万円(前年同期比29.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益45百万円(前年同期比0.2%減)。売上高は、コアビジネスである国内住宅市場や海外販売が好調に推移したこと等により増収となった。利益面では、原価低減活動や価格改定の寄与により原価率が低下し、各段階利益は増益となった。
セグメント別または事業別の増減要因
室内装飾関連事業は、住宅分野での新製品寄与や海外大型物件の寄与があったものの、国内非住宅分野の前年反動減等により減収となった。利益面では、一昨年度より段階的に実施した価格改定の寄与により、増収となった。
その他の事業では、ステッキ等の福祉用品の販売活動を推進し、既存取引先への販売減や為替影響による原価上昇等により、減収減益となった。
主要KPIの進捗と変化
外部に公開しているKPIはございません。
季節性・一過性要因の有無と影響
グループ子会社にて国内非住宅分野の前年反動減が発生した。但し、グループ全体では軽微であり、年度累計では取り戻せる見込み。
通期見通しと進捗率・達成可能性
2027年3月期の通期業績予想は、売上高235億円(前期比1.1%増)、営業利益8億5,000万円(同11.0%減)、経常利益8億7,000万円(同11.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益5億6,000万円(同16.6%減)。中東情勢など不安定な国際情勢に伴う原価上昇を見込み、想定は保守的とした。中期経営計画の最終目標売上高240億円に対して5億円不足する見通しだが、非住宅分野等の成長戦略での加速により目標との乖離縮小を目指す。
トピックス
6月に、近時人気のカーテンのような意匠性と閉めたまま出入りできる機能性を両立した調光スルーカーテン「スリーヌ」を発売した。近時の酷暑に向け、調光ロールスクリーンに遮熱生地を拡充するなど、省エネ等市場ニーズに合致した新製品を投入した。また、新製品発売に向け5月から全国で展示会「スタイルアップ展」を開催し、新製品の拡販に努めている。

企業名
上場市場 証券コード
決算日
取材アーカイブ
CP&X
【取材日】2026年6月5日【2026年3月期(通期)】
決算概要価格改定と新製品投入が寄与し、増収・大幅増益
2026年3月期の通期決算は、売上高23,253百万円(前年同期比2.0%増)、営業利益955百万円(同28.0%増)、経常利益983百万円(同27.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益671百万円(同34.2%増)の増収・大幅増益での着地。人件費が199百万円増加したものの、販売関連費用の108百万円減少や原価低減活動により原価率が58.7%へ改善したことが増益の主な要因。また、段階的な価格改定の浸透や新製品の積極的な市場投入が利益率の向上に寄与した結果。
セグメント別または事業別の増減要因価格改定および新製品の寄与等による国内住宅市場の好調
主力である国内住宅市場は、法改正に伴う駆け込み需要の反動による新設住宅着工戸数の減少で物量ベースでは縮小したものの、価格改定の効果により金額ベースで前年同期比4.5%増と堅調な推移。
主要KPIの進捗と変化自己株式取得と配当性向の引き上げによる株主還元の強化
中期経営計画「Vision 2025」における連結売上高24,000百万円、ROE6.0%以上の目標に対し、本年度売上高は23,253百万円で推移し、純利益率は前年の3.4%から4.4%へ向上。資本政策として2024年度および2025年度に自己株式の取得を実施し、配当性向20.0%程度を確保する方針への転換により、前年度の年間10円から15.5円への大幅な増配を実現。一定の利益水準を超えた際に増配を実施する業績連動型の還元方針が着実に実行されている状況。
季節性・一過性要因の有無と影響法改正の反動減と製品保証損失による一時的費用の計上
売上面では、2025年4月に実施された法改正前の駆け込み需要による反動で、期初以降の新設住宅着工戸数が大きく落ち込む季節的かつ一過性の外部要因が発生。費用面においては、市場で確認された一部製品の不具合に対する費用を見積もり、製品保証損失として140百万円の特別損失を計上。一方で、法人税等の調整額において税制を有効活用したことで、最終的な純利益の大幅な押し上げ効果に寄与した構造。
通期見通しと進捗率・達成可能性調達コスト上昇リスクを織り込んだ保守的なガイダンス
2026年度の通期予想は、売上高23,500百万円(前期比1.1%増)を見込む一方、営業利益850百万円(同11.0%減)、経常利益870百万円(同11.5%減)、当期純利益560百万円(同16.6%減)の増収および減益予想。中東情勢の不透明感等によるシンナー類・塗料系やアルミ材の調達コスト上昇を厳しく見積もった保守的な想定。中期経営計画の最終目標売上高24,000百万円に対しては500百万円不足する見通しだが、非住宅分野等の成長戦略での加速により目標との乖離縮小を目指す方針。
トピックス国内外のパートナーシップ拡大と高付加価値新製品の積極展開
国内では10月に電動カーテンレール「レガートコモ」、7月にランドリーバー「LB-1」を発売し、展示会を活用した拡販活動により住宅向け高付加価値製品の需要を開拓。また、カナダのAuto-Motion Shade Inc.との独占販売契約によるモビリティ分野への参入や、インドネシアのPT. SUMBER SETIA ABADI社との販売強化同意書の締結など、海外および新規用途開発を推進。さらにB.LEAGUE「茨城ロボッツ」とのオフィシャルパートナー契約や企業版ふるさと納税を通じたサステナビリティ活動も進展。
【2026年3月期(通期)】
Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?A:当社の成長戦略における重要なポイントは、ホテル、オフィス、学校、病院、商業施設などを対象とした非住宅分野における売上の拡大でございます。特に、当社がこれまで住宅分野で培ってきた「人が過ごす空間」におけるノウハウを存分に活用できるホテル分野を最重要領域と位置付けております。インバウンド需要の回復によりホテル需要は拡大しており、新築案件のみならず既存施設のリニューアルに伴う改装需要も積極的に取り込んでまいります。これにより、縮小傾向にある住宅領域のマイナス分を補い、全体としての増収を目指しております。
また、並行して新製品の継続的な市場投入や、実際の質感や操作感をご体感いただける展示会への出展を通じた拡販活動も推進しております。さらに、生活様式の変化に伴い、住宅向けにおいてもタイマー機能や防犯対策として活用可能な電動カーテンレールなどの需要が増加しており、これらのニーズにも確実に対応していく方針です。
Q:成長戦略のポイントについて、前提条件等での変化とその影響等をご説明ください。A:成長戦略の前提となる事業環境におきましては、いくつかの重要な変化とその影響が生じております。まず、市場環境の面では、法改正の影響による駆け込み需要の反動減等もあり、新設住宅着工戸数が減少しており、物量ベースでの市場縮小という厳しい実情がございます。この住宅領域における減少分を、先述の非住宅分野の成長によってカバーしていくことが求められております。
次に、コスト面におきましては、中東情勢の不透明感等に起因し、原材料調達のリスクが高まっております。現時点で製造が困難な事態には至っておりませんが、アルミ材や塗料、シンナー類などの価格上昇や需給の逼迫が見られ、仕入れ先からの価格改定要請が増加しております。こうした調達コストの上昇が原価に反映されるため、利益面に対して下押し圧力として作用する見通しです。
Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。A:通期予想におきましては、売上高については前期比微増収となる23,500百万円を見込む一方で、利益面につきましては中東情勢等の先行きの不透明さを考慮し、保守的な観点から減益と想定しております。売上高拡大に向けた具体的な施策といたしましては、引き続き積極的な新製品の市場投入を行うとともに、一昨年より段階的に実施してきた価格改定の効果を確実に享受していく方針です。
しかしながら、利益面におきましては、仕入れ価格上昇といったコスト増加リスクを厳しめに見積もっております。そのため、現段階では減益予想としておりますが、事業環境の変化を注視し、状況が好転した場合には利益の回復を目指すとともに、想定と大きく乖離する事象が発生した際には、速やかに業績予想の修正を開示する所存です。
Q:中期事業計画の内容や進捗状況等をご説明ください。A:現在進行中の経営ビジョン「Vision 2025」におきましては、本年度がその最終年度に該当いたします。当計画において掲げている定量的な目標値は、連結売上高24,000百万円、ROE6.0%以上の達成でございます。しかしながら、現在の事業環境や市場の動向を鑑み、今回公表いたしました通期の業績予想における売上高は23,500百万円となっており、目標数値に対しまして500百万円不足している進捗状況となっております。価格改定の効果等により金額ベースでの売上は上昇傾向にあるものの、新設住宅着工戸数の減少に伴う物量ベースでの市場縮小が影響しております。今後は、非住宅分野や海外販売等での成長を加速させることで、目標値とのギャップを可能な限り埋めるべく全力を尽くしてまいります。
Q:株主還元の方針をご説明ください。A:現中期経営計画における株主還元に関する方針といたしましては、安定的な配当の継続と、業績に応じた適切な利益還元を両立させることを重視しております。具体的な資本政策として、2024年度および2025年度には自己株式の取得を実施いたしました。配当方針につきましては、従来は年間10円の安定配当を基本としておりましたが、近年見直しを行い、配当性向をより強く意識する方針へと転換いたしました。まずは配当性向20.0%程度を確実に確保することをベースとし、業績が好調で配当性向が20.0%を超過する場合には、その業績に連動した形で増配を実施する仕組みを導入しております。この方針に基づき、前年度は年間15.5円への増配を行いました。本年度は減益を予想しておりますが、引き続き配当性向20.0%程度を目安とした水準での配当を実施していく方針でございます。
【2026年3月期(通期)】
取材者:5月13日の決算発表を拝見いたしましたが、増収増益となり、非常に良い数字が出たのではないかと存じます。当初の予想よりも大きく上回っていると認識しておりますが、非常に厳しい環境下で新しい期を迎えられていることと存じます。回答者:まず概況から説明いたします。先ほどおっしゃっていただいた通り、増収増益となっております。売上高は前期比2.0%の増収、営業利益が28.0%の増益、経常利益が27.1%の増益、親会社株主に帰属する当期純利益が34.2%の増益となっております。
取材者:前々期と前期の比較におきましても、例えば売上高が5.5%増、営業利益が54.5%増、経常利益が44.0%増、当期純利益が約70.0%増と大きく伸びておりました。これほどまでに伸びた理由についてご説明ください。回答者:大きな流れとしましては、今期も前期も基本的には同様の状況です。まず売上高につきましては、コロナ禍の影響で落ち込んだ分を現在取り戻してきているというのが大きな流れとなります。一方で利益につきましては、コロナ禍以降、資材価格や人件費、配送費など様々なコストが上昇している状況にあります。2023年度までは減益が続いておりましたが、コスト上昇を踏まえ、2024年度から商品ごとに段階的な価格改定を実施しております。その寄与もあり、2期連続での増益となっております。今期の増益につきましても、新製品を発売したことによる売上拡大の要因もありますが、価格改定の寄与が非常に大きい状況です。
取材者:この価格改定に関しまして、お取引先様による受け入れは難しい問題ではないのですか。回答者:基本的にはその通りですが、社会全体で様々な物価が上昇している状況ですので、コロナ禍以前などと比較いたしますと、かなり受け入れられやすい状況になっているかと存じます。お客様におかれましても、ある程度は致し方ないこととして捉えていただけるような状況となっております。
取材者:社会全体として価格が上がっていく流れの中で、最終的なところでは価格上昇を実感されることになるのでしょう。回答者:少し補足させていただきます。売上高に関しましては、コロナ禍からの回復に加え、ここ数年積極的に新製品を投入してきた効果が大きいと認識しております。利益に関しましては、価格改定の効果がありますが、弊社の場合、工事が伴う案件や事前にお見積もりを提示している案件が多くあります。また、カタログなどの印刷物を刷新し、先々の価格変更予定をご案内する必要がありますので、店頭小売のように翌日から即座に価格改定ができるわけではありません。以前に見積もりをお出ししている案件や、企業専用品の場合などは、価格改定の準備期間中は旧価格で進行いたします。先ほど段階的と申し上げましたが、一昨年から価格改定を開始し、1年経過したあたりでようやく7割程度が寄与してくるという流れになっております。そのため、一昨年、昨年と価格改定による効果が表れ、利益が拡大してきたという点がポイントになるかと存じます。
取材者:メーカー様でいらっしゃいますので、新製品につきまして非常に興味を持って拝見しております。例えば、住宅向けのカーテンレールで電動のものがございますが、住宅にもこのような製品が採用される時代になったのだな、と感じています。回答者:以前から電動製品の品揃えはありましたが、ここ数年で需要が変化してきております。例えば照明をイメージしていただきますと、昔は壁のスイッチで操作しておりましたが、現在はリモコンやスマートフォンで点灯・消灯を行ったり、明るさを調整したりすることが一般的になってまいりました。そのような流れの1つとして、カーテンの電動化が進んでおります。実際にご活用いただく例といたしましては、タイマー設定を行い、朝になったら自動でカーテンが開き、朝の光で目覚めるというような使い方や、防犯対策としてご活用いただくケースもあります。
取材者:長期間カーテンが閉まったままだと、不在ではないかと思われがちですが、自動で動かすことで防犯上のメリットがあるのですね。外から見て、人がいると思わせることができるのは非常に面白いと思います。回答者:ほかにも、ハウスメーカー様の住宅構造が少し変化しておりまして、空間を広く取る吹き抜けのリビングであったり、高い位置に窓を設けたり、リビング全体の開口部が大きくなったりしております。そういった意味でも、電動製品の需要は少しずつではありますが、増加しているのが事実です。
取材者:貴社の製品は我々にとっても身近なものですし、このような時代になっているのだと驚かされます。IT企業などとは異なり、身近に感じられます。回答者:概略につきましては先ほどお話しした通りとなりますが、こういった新製品の投入や、展示会へ出展し新製品を拡販していく活動を並行して進めております。その結果として、新製品の寄与と価格改定の影響により、通期におきまして増収増益となった次第です。
取材者:この展示会は19カ所とありますが、国内での開催ですか。海外でも展示会を行われたりするのですか。回答者:国内です。海外については毎年開催しているものはありませんが、過去に何度か海外の展示会に出展させていただいた実績はあります。
取材者:展示会に出展されることは、やはり売上の増加につながるものですか。回答者:どうしても実物をご覧いただかないとイメージが湧きにくい商品ですので、実際に足をお運びいただき、質感を確認していただくだけでなく、実際の操作感もご体感いただくことで、弊社の製品の採用につなげていただくことを目的として展示会を実施しております。
取材者:室内装飾関連事業におきましても前期から大きく利益が上がっておりますね。回答者:全体につきましては先ほどお伝えした通りですが、売上高、すなわちトップラインが引き上がったことが大きく影響しております。その結果、最終的な利益につきましても増益となっております。
取材者:価格改定を実施されますと、売上高はもっと大きく上がるのではないかと感じたのですが、そうではないのですか。回答者:新設住宅着工戸数が当社の業績に与える影響は非常に大きいのですが、2025年度は法改正に伴い着工戸数が大きく変動した年でした。法改正が4月に実施され、その前の駆け込み需要として、2025年3月の着工戸数が非常に多くなりました。その反動減により、2025年4月以降は新設住宅着工戸数が大きく落ち込んだのに伴って、単純な売上数量ベース、つまり価格改定の効果を除いた売上高で申し上げますと、かなり厳しい状態であったというのが実情です。
少し説明が複雑になってしまいましたが、住宅着工戸数が減少した影響で、物量自体は減少しております。しかしながら、価格改定の効果がありましたので、金額ベースで見ますと前年を上回る形になっているという状況です。
取材者:利益につきましても、これほどまでに増加することには驚いておりますが、利益の増加要因はよく分かりました。回答者:やはりトップラインが上昇しますと、固定費は売上高の伸び率ほどは増加いたしません。一方で、人件費などにつきましては、ベースアップも含めて上昇はしておりますが、実際の売上高の伸び率と比較いたしますと、固定費が同じ割合で増加していくわけではありません。
取材者:特別損失の項目にあります製品保証損失の発生とは、どのような内容なのですか。回答者:弊社が生産・出荷いたしました製品の一部におきまして、市場で不具合が見受けられております。当然ながら取り付けを伴う製品ですので、取り付けに起因するものなのか、製品の使用方法に起因するものなのか、あるいは製品自体に問題があるのかといった観点から、現在、不具合が生じている製品を回収し、社内で調査を進めている最中です。監査法人とも協議を行いました結果、仮に製品に起因する不具合であった場合、無償での交換工事等が発生しますので、概算で見積もりを算出し、140百万円ほど費用として計上させていただいております。
取材者:当期純利益につきましても、純利益率が4.4%に上昇し、その前は3.4%でしたから、素晴らしい伸びかと存じます。
回答者:その点につきましては、法人税等の調整額において、ベースアップ等の影響も含め減額できた部分がありましたので、税制をうまく活用できた結果です。
2026年度の見通しですが、売上高は23,500百万円で前期比1.1%の増収を見込んでおります。一方で利益につきましては減益を見込んでおり、営業利益は850百万円で前期比89.0%、経常利益は870百万円で前期比88.5%、親会社株主に帰属する当期純利益は560百万円で前期比83.4%と見込んでおります。各社様も同様かと存じますが、現在中東情勢等の影響で先行きが非常に不透明な状況ですので、弊社としましても、かなり保守的な見通しとさせていただいております。
売上高につきましては、引き続き新製品を投入していく点や価格改定の寄与がまだ見込める点から増収を見込んでおります。しかし利益面につきましては、中東情勢の影響により、現段階で製品の製造が困難になるような事態には至っておりませんが、仕入れ先からの価格改定の要請がかなり増加している状況にあります。そういったコスト増加を見込み、利益は減益という形に設定しております。
本年度は弊社の経営ビジョン「Vision 2025」の最終年度にあたり、連結売上高24,000百万円、ROE6.0%以上を目標に掲げて取り組んでおります。しかしながら、今回公表いたしました業績予想は売上高23,500百万円となっており、目標には500百万円不足している状況です。価格改定等の効果により売上高は上昇傾向にありますが、物量の減少など市場の縮小は否定できない部分があると認識しております。ただし、現在成長戦略として進めております住宅以外の非住宅分野や海外販売等におきまして、しっかりと数字を確保することで、住宅領域の減少分をカバーし、全体として増収の見込みを立てております。
利益面につきましては、現時点では明確な見通しを立てるのが難しい状況です。現在想定し得る仕入れ価格の上昇分を厳しめに見積もり、利益水準を設定いたしました。今後の情勢次第ではさらに悪化する可能性もありますし、逆に状況が落ち着いてくれば利益も回復基調に向かうのではないかと考えております。
取材者:原材料の仕入れ、例えばナフサなどを含め、これらが調達できず製品が作れなくなる事態が一番の問題かと存じます。貴社の主な原材料とは具体的にどのようなものなのですか。ナフサそのものなのか、あるいはナフサに関連する他の素材なのか、その点について少しお伺いできればと存じます。回答者:ナフサ関連で申し上げますと、直近で最も調達に苦慮しておりますのがシンナー類、塗料系です。
取材者:シンナーの調達が厳しいというお話はよく耳にいたします。回答者:実際のところ、弊社の製品でもアルミブラインドなどは表面を塗料で塗装しておりますので、影響があります。そのほかにも、接着剤やそれに類するものなど、シンナーが関連している部材や、樹脂製品につきましても、少しずつではありますが需給が逼迫してきている状況にあります。製品が作れないことには商売になりませんので、現在は調達を優先し、仕入れ先と調整を進めております。その結果として、かなり価格が上昇した状況での仕入れもやむを得ないという判断のもと、調達優先で動いている側面もありますので、そういったコスト増が原価に跳ね返ってくるものと認識しております。
取材者:原油関連やナフサ関連の資材が入ってこないという話をよく聞きます。回答者:我々の業界、あるいは弊社におきましては、まだ間接的な影響に留まっている部分が多く、比較的緊迫した状況には至っておりません。しかしながら、より原材料に近い川上の領域では、すでにお客様への価格転嫁が始まっており、調達が非常に厳しい状況であると耳にしております。また、ナフサ関連以外では、弊社の主要な部材であるアルミ材の価格が依然として上昇基調で推移しております。鋼板類、すなわちカーテンレール等に使用する鉄の板につきましては、価格の変動が少し落ち着き、現在は下落基調に向かっているのではないかと感じております。しかし、塗料などは依然として価格が上昇している状態です。
取材者:アルミ材やシンナーを使用するというのは、製品に色を塗るといった工程で使用されるということですか。回答者:さようです。色を塗る製品もありますし、表面にフィルムを巻き付けて仕上げるような製品もあります。
取材者:インテリア製品ですので、コスト削減のために色を白と黒だけに限定するといったわけにもいきませんね。回答者:やはりインテリア製品ですので、多様な色彩が求められます。
取材者:通期予想についてご説明ください。回答者:可能であれば、増収増益のまま進めていきたいというのが正直なところですが、今回は業績予想の公表を見送るかどうかも社内で議論となりました。依然として先行きが見通せない部分が多く、他企業様でも業績予想を非開示とされたケースが散見されたと耳にしております。そのため、利益の段階において非常に予想が立てづらい環境であったことは間違いありません。現在想定できる最悪のシナリオに近いものを想定し、ある程度の利益水準を設定した次第です。今後、想定と大きく乖離するような事象が発生した場合には、速やかに業績予想の修正を行っていく所存ですが、現時点では確固たる見通しが立たないというのが正直なところです。
取材者:現在の株主数はどの程度いらっしゃるのですか。回答者:10,000人強と認識しております。
取材者:浮動株比率はどの程度ですか。
回答者:上位10者で概ね30%強を占めているかと存じます。大株主の上位は主に金融機関様やお取引先様で構成されております。
現在の株主構成の背景をご説明させていただきますと、かつて単元株が1,000株であった時代は、株主数は1,000名弱でした。その頃は主に弊社のOBやお取引先様などが中心でした。その後、単元株の変更と同時期に株主優待制度を導入し、個人株主様を増やすための取り組みを実施した時期があります。その結果、1単元を保有され、配当と優待を受け取ることを目的として、株式を長期保有、いわゆる塩漬けのような形で持たれる個人株主様が多くいらっしゃる状況となりました。
過去10年を振り返りますと、弊社の株価は500円前後で大きく変動していないのが実情です。そのため、株価の変動は少ないものの、弊社は安定配当を志向しておりますので配当金を受け取ることができ、かつ一定の単元数を保有されていれば優待も受けられるという理由から、それらを目当てに長期保有される個人株主様が圧倒的に多くなりました。
数年前に、1単元の保有に留まらず買い増しを促進する目的で、優待制度に強弱をつける見直しを行いました。保有期間や保有株数に応じて優待商品の内容を充実させるといったバランス調整を試みたのですが、市場からの反応はそれほど大きくなく、現在に至っている状況です。
取材者:資本政策上の新たな取り組みが必要な時期に来ているのかもしれません。回答者:今回の中期経営計画におきましても、資本政策につきましては念頭に置いて取り組んでおります。具体的には、2024年度および2025年度に自己株式の取得を実施しております。それに加えまして、配当方針につきましても見直しを行いました。従来は上期1株当たり5円、下期5円の年間10円を安定配当の基本としておりましたが、配当性向をより意識し、まずは20.0%程度をしっかりと確保するという方針といたしました。そして、業績が好調で配当性向が20.0%を超過する場合には、業績に連動して増配を行う仕組みを取り入れております。その結果、昨年度である2025年度は上期5円、下期10.5円の年間15.5円まで増配を実施いたしました。2026年度につきましても同様の配当方針を継続していきたいと考えております。今回の減益予想におきましても、配当性向20.0%程度を目安とした配当水準を想定しております。
取材者:今回の予想や資料の中で記載されている「非住宅分野」の取り組みについてお伺いします。この非住宅分野とは、具体的にどのような領域を対象とされているのですか。回答者:非住宅分野につきましては、文字通り住宅以外の建物全般を指しております。具体的には、ホテル、オフィス、学校、病院、商業施設など、人が居住する以外のあらゆる建物が対象となります。その中でも、弊社が特に強みを持っているのがホテル分野です。弊社はもともと住宅向け製品を主力としており、ホテルも住宅と同様に「人が過ごす空間」ですので、弊社がこれまで培ってきたノウハウを十分に活かすことができます。実際の売上高におきましても、非住宅分野の中ではホテルの構成比率が最も高くなっております。中国の情勢等による影響は一部あるものの、全体としてのインバウンド需要は過去と比較して大きく伸長しておりますので、ホテルの需要をしっかりと取り込んでいくことで、非住宅分野は少なくとも今後数年間は成長が続くと見込んでおります。
取材者:ホテル向けのカーテンやカーテンレールといった製品から需要が広がるということですね。ホテルが建設されれば、ほぼ確実に窓が設けられますし、それに伴いカーテンやカーテンレールが必要となりますから、ビジネスホテルなどの建設が進むことは貴社にとって非常にプラスになるわけですね。回答者:おっしゃる通りです。新築案件はもちろんのこと、既存のホテルがリニューアルされる際にも、窓周りの設備を一新していただける可能性がありますので、そういった改装需要もしっかりと取り込んでいきたいと考えております。
取材者:海外のホテルにおきましても、日本によくあるような白いレースカーテンは使われているのですか。それとも異なる仕様なのですか。回答者:使用されている場合もありますし、使用されていない場合もあります。国や地域によって一概には申し上げにくいのですが、海外のホテルですと、日本のように頻繁にカーテンを開け閉めしない傾向がありますので、レースカーテンのみを掛けるケースや、逆に何枚も生地を重ねて掛けるケースなど様々です。また、ロールスクリーンやブラインドとカーテンを組み合わせて使用するスタイルも比較的多く見受けられます。
取材者:ホテルですと毎日宿泊客が入れ替わりますから、手でカーテンを開け閉めするとどうしても汚れてしまうのではないですか。回答者:はい。そのため、ホテルにおける電動製品の導入率は比較的高い傾向にあります。ベッドの手元にあるスイッチで窓の開け閉めができるように設計されていることが多いです。おっしゃる通り、手動で操作しますと生地が汚れたり破れたりするリスクが高まりますので、電動化のニーズは強いかと存じます。
IR担当

企業名
上場市場 証券コード
決算日
取材アーカイブ
CP&X
【2026年3月期3Q】
決算概要
2026年3月期第3四半期決算は、売上高16,986万円(前年同期比3.2%増)、営業利益641百万円(前年同期比79.9%増)、経常利益675百万円(前年同期比70.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益442百万円(前年同期比88.4%増)。売上高は、コアビジネスである国内住宅市場や非住宅分野が好調に推移したこと等により増収となった。利益面では、原価低減活動や価格改定の寄与により原価率が低下し、各段階利益は増益となった。
セグメント別または事業別の増減要因
室内装飾関連事業は、住宅分野では新製品を発売した木製ブラインドやバーチカルブラインド等の販売増、非住宅分野では宿泊施設の獲得が寄与したこと等により、増収となった。ハンギングバーなど住宅の窓以外への売上拡大も寄与した。利益面では、売上高の増加および昨年度より段階的に実施した価格改定の寄与により、増収となった。
その他の事業では、ステッキ等の福祉用品の販売活動を推進し、新規取引先の増加により増収となったが、為替影響や人件費の増加等により減益となった。
通期見通しと進捗率・達成可能性
2026年3月期の通期業績予想は、売上高235億円(前期比3.1%増)、営業利益6億円(同19.7%減)、経常利益6億3,000万円(同18.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益4億円(同20%減)。既に各段階利益見通しを超過しているが、2025年3月の新設住宅着工の駆け込み需要の寄与が大きく、反対に第四四半期は反動減が見込まれることから、見通しは据え置きとする。
トピックス
10月に住宅向け電動カーテンレール「レガートコモ」を発売し、住宅市場での高付加価値商品の拡販を推進。また、11月に日本最大級の国際インテリア見本市「JAPANTEX2025」へ出展し、当社製品展示に加え、カーテン市場の活性化に向けてファブリックスメーカーとのカーテンスタイルの共同展示を行った。
【2026年3月期3Q】
Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)は何でしょうか?
A:弊社は、コアビジネスである住宅分野の窓におけるシェア獲得活動に加え、成長戦略として非住宅、海外、既存技術を応用した用途開発、新規(子会社が手掛ける福祉用品)の4つの周辺領域で活動を進めております。当四半期では、住宅分野の売上拡大に向け10月に住宅向け電動カーテンレール「レガートコモ」を発売しました。また、非住宅分野は引き続きインバウンド需要を背景に宿泊施設が好調に推移しております。
Q:通期業績の見通についてご説明ください。
A:2026年3月期の通期予想は売上高235億円(前期比3.1%増)、営業利益6億円(同19.7%減)、経常利益6億3,000万円(同18.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益4億円(同20%減)としております。
既に各段階利益は通期見通しを超過しておりますが、社内検討の結果、見通しは据え置きといたします。理由は、第3四半期までの好調は2025年3月の新設住宅着工の駆け込み需要の寄与が大きく、反対に第四四半期は反動減が見込まれること、原材料価格や各種費用の高騰・高止まりが継続しており、利益面での見通しが不透明であること等です。Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。
A:コアビジネスと非住宅分野、福祉用品が好調に推移したことで、現時点で進捗は計画を上回っております。2027年3月期は現中期経営計画の最終年度となるため、最終目標である連結売上高240億円、ROE6.0%達成に向け、引き続きコアビジネスにおけるシェア獲得活動に加え、成長戦略(非住宅、海外、既存技術を応用した用途開発、新規領域)への取り組みを強化してまいります。
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IR担当

企業名
上場市場 証券コード
決算日
取材アーカイブ
CP&X
【2026年3月期 2Q】
決算概要
価格改定効果と特需のタイムラグ寄与により増収、子会社も好調に推移
2026年3月期中間期の売上高は11,144百万円(前年同期比5.8%増)、営業利益280百万円と順調な進捗。主な増収要因は、前年7月および本年6月実施の価格改定効果に加え、4月の建築基準法改正に伴う3月の駆け込み着工需要が、着工から完工までのタイムラグ(5〜6か月)を経て8・9月の売上に寄与したこと。利益面では子会社のフジホーム(福祉用具事業)も価格改定や高齢者需要の取り込みにより増収増益で貢献した構造。
セグメント別または事業別の増減要因
非住宅分野がインバウンド需要で伸長、海外は新体制で強化
非住宅分野はインバウンド需要を背景にホテル向けが好調で計画を上回る推移。海外事業は厳しい状況が継続するものの、インドネシア代理店との販売強化合意による売上拡大方針。新規領域としてカナダAuto-Motion Shade社と国内独占販売契約を締結し、車両用(キャンピングカー・建機等)ブラインド事業の拡大に着手した状況。
主要KPIの進捗と変化
原価低減施策の実行と非住宅向けキャリア採用の強化
業績連動性の高い新設住宅着工戸数の動向を最重要視しつつ、原価低減策として資材ロス削減・2社購買推進・製品軽量化等を積み上げ利益率維持に注力。人的資本に関しては、労働市場が逼迫する中、非住宅分野強化に向けたキャリア採用が奏功し人員数は増加傾向。子会社では高齢者人口増および新規顧客獲得等により福祉用具事業の売上拡大が継続。
季節性・一過性要因の有無と影響
法改正に伴う駆け込み需要の剥落と繁忙期の到来
通常の引越しシーズン(3月・12月)や夏冬の省エネ需要期に加え、今期は建築基準法改正に伴う3月の特異的な着工増が第2四半期業績を押し上げた一過性要因が存在。この反動および需要一巡により、10月から翌3月にかけての受注環境は厳しさを増すとの見通し。
通期見通しと進捗率・達成可能性
期初計画を据え置くも、円安・コスト高・需要減を見込み慎重姿勢
通期業績予想は期初公表値を据え置いているが、第3四半期以降の受注減を見込み、達成に向けては予断を許さない状況。売上高は増収予想ながらも伸び悩みを見込み、利益面では同社ビジネスに不利となる円安進行、原材料費高止まり、人件費・物流費上昇等の原価圧迫要因を懸念材料として織り込んだ慎重な見通し。
トピックス
高付加価値「電動製品」の投入と地域貢献によるブランド強化
スマートホーム化需要に対応すべく、スマートフォン操作可能な住宅用電動カーテンレール「レガートコモ」を10月に発売し、単価向上と高付加価値化を推進。プロモーション面では全国19会場の展示会で計画超の8,000名超を動員したほか、地域貢献の一環としてBリーグ「茨城ロボッツ」とのスポンサー契約を締結し認知向上を図る展開。
【2026年3月期 2Q】
Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?
A:非住宅分野については、インバウンド需要を背景に宿泊施設を中心として好調に推移しており、引き続き注力してまいります。海外展開に関しては、新製品の投入に加え、インドネシアの代理店と販売強化に関する合意書を取り交わしたため、今後の売上拡大を進める方針です。また、原価低減策として、資材ロスの削減、2社購買の推進、仕入れ先の変更、品質に影響のない範囲での製品の軽量化など、細かい施策を積み上げております。既存技術を活用した用途開発としては、5月にカナダのAuto-Motion Shade社と日本国内での独占販売契約を締結し、車両用ブラインド事業の拡大を図っております。さらに、子会社のフジホームにおける福祉用具関連事業も、高齢者人口の増加に伴い売上が拡大しております。製品面では、スマートホーム化の流れに対応すべく、住宅向けの電動カーテンレール「レガートコモ」を発表し、スマートフォンで操作可能な高付加価値商品の品揃えおよびプロモーションを強化しております。その他、地域貢献とサステナビリティ活動の一環として、プロバスケットボールチーム「茨城ロボッツ」とのスポンサー契約を締結し、ブランド認知の向上と相乗効果を期待しております。
Q:成長戦略のポイントについて、前提条件等での変化とその影響等をご説明ください。
A:売上高の増加には、昨年7月および本年6月に実施した価格改定の効果が寄与しております。また、本年4月の建築基準法改正に伴い3月に新設住宅着工の駆け込み需要が発生いたしました。当社の製品は着工から完工まで5~6ヶ月のタイムラグを経て納入されるため、この3月の特異的な着工増が8月、9月の売上に寄与する形となりました。一方で、当社はカタログを利用して発注をいただくビジネスモデルであるため、本年6月、7月に発売した新製品が市場に浸透し売上に大きく寄与するのは今後になると見ております。
Q:通期業績の見通しについてご説明ください。
A:売上高に関しては、第2四半期までは順調に推移しましたが、10月から12月にかけては厳しい状況が見込まれるため、通期では増収予想ながらも第2四半期までと比べると少し厳しめの数字になると予測しております。利益面につきましても、足元の円安傾向がビジネスに不利に働くことに加え、原材料費の高止まり、人件費や物流費などの諸経費が上昇傾向にあります。これらの原価上昇要因を見越し、利益面についても厳しく見ているため、基本的には期初に公表した見通しを据え置くことといたしました。
Q:受注・競合状況は如何でしょうか?
A:現時点で受注が大きく落ち込んでいるわけではありませんが、10月から翌3月にかけてはかなり厳しくなると見通しております。分野別では、ホテルやオフィスビルなどの非住宅分野が計画を上回るペースで推移している一方、海外については厳しい状況となっております。製品別では、昨年12月に発売したバーチカルブラインドなどが好調に推移しております。
Q:M&A、業務提携、事業売却などの実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。
A:5月にキャンピングカーや建機・農機などの車両に取り付けるブラインドのメーカーであるカナダのAuto-Motion Shade社と、日本国内での独占販売契約を締結いたしました。現在は数字としての成果が出る前の段階ですが、事業拡大を進めているところです。また、海外事業においては、インドネシアの代理店と販売強化に関する合意書を取り交わし、売上拡大に向けた取り組みを進めております。
Q:中期事業計画の内容や進捗状況等をご説明ください。
A:現時点では計画通りに推移しております。但し、当社の業績は新設住宅着工戸数に大きく左右される側面がございます。そのため、進捗における変動要因として、住宅着工の動向を注視しております。
Q:株主還元の方針をご説明ください。
A:株主還元方針に変更はございません。配当性向20%程度を目安とし、利益に応じて増配等も検討してまいります。また、8月より自己株式の取得も行っております。
【2026年3月期 2Q】
取材者:初めに決算状況について伺います。2026年3月期の中間期売上高は11,144百万円、前年度比で5.8%の増加、営業利益280百万円、経常利益294百万円、中間純利益178百万円と、第1四半期に引き続き順調な推移と拝見しております。こちらの増減要因についてはいかがですか。
回答者:売上高につきましては大きく2点の要因がございます。1点目は価格改定の影響です。昨年7月に改定を実施しており、加えて本年6月に発売した木製ブラインドについても価格改定を行いましたので、その上乗せ効果が出ております。もう1点は新設住宅着工戸数の影響です。本年4月に建築基準法の改正があり、その関係で3月に駆け込み需要が発生いたしました。そのため3月の新設住宅着工数が特異値といえるほど大きく伸びております。着工から完工までは概ね5~6ヶ月かかります。当社の商品は家がほぼ完成してから取り付けられますので、3月の駆け込み着工分が8月、9月頃に当社の売上として寄与した形です。
取材者:新設住宅の着工数が第2四半期以降の業績に影響を及ぼす可能性があると第1四半期の際におっしゃっていましたが、現在の受注状況はいかがですか。
回答者:現時点で大きく落ち込んではおりませんが、おそらくこの先、10月から翌3月あたりがかなり厳しくなってくると見ております。
取材者:全体感として、業績予想に対する進捗状況は予想通りという見方でよろしいですか。
回答者:売上高に関しては予想通りの推移です。
取材者:新製品の売れ行きはいかがですか。
回答者:当社はいわゆる「カタログ商売」であり、販売店様や卸店様にカタログを配布し、それをもとに発注をいただく形式をとっております。そのため、6月、7月に発売した新製品が市場に出始めるのはこれからという状況であり、売上に大きく寄与するのは今後になると考えております。逆に、昨年12月に発売した商品などが現在は好調に推移しております。
取材者:住宅以外の分野について、進捗や施策、取り組みなどがございましたら教えていただけます。
回答者:非住宅分野につきましては、前回もお話ししましたがインバウンド需要もあり、引き続き宿泊施設を中心として好調に推移しております。
取材者:非住宅分野の売上目標などの数値は公表されていますか。
回答者:社内目標としてはございますが、対外的には開示しておりません。
取材者:数値に対する進捗状況はいかがですか。
回答者:ホテルやオフィスビルなどの非住宅分野に関しては、計画を上回るペースで推移しております。一方で、海外については現在厳しい状況です。この点に関しては、新製品の投入や、インドネシアの代理店様と販売強化に関する合意書を取り交わしましたので、ここから先の売上拡大を進めていきたいと考えております。
取材者:その他、重点課題として挙げられていた原価低減について、具体的な取り組みがございましたら教えていただけますか。
回答者:資材ロスの削減や、2社購買の推進、仕入れ先の変更などを行っております。また、品質に問題のない範囲での仕様変更など、細かい施策を積み上げて原価低減を進めております。
取材者:その他、今期ここまでに新規ビジネス領域などの展開はございましたか。
回答者:数字としての成果はまだ出ておりませんが、5月にカナダのAuto-Motion Shade社という、キャンピングカーや建機・農機などの車両に取り付けるブラインドのメーカーと日本国内での独占販売契約を締結いたしました。現在、そちらでの事業拡大を進めているところです。
取材者:前回伺った、全国で行っている展示会の来場者数や環境はいかがですか。
回答者:全国19か所での開催を予定通り完了し、計画を上回る8,000名以上の方にお越しいただきました。それ以外にも、「DIYショー」、「賃貸住宅フェア」や、今週から始まるインテリア関連の国内最大級の展示会「JAPANTEX」などにも出展いたします。実際に商品を見ていただき、新製品をご提案するなどの拡販活動を進めております。
取材者:売上に影響するような季節性はございますか。
回答者:基本的には引越しの多い時期、3月や12月などに需要が高まる傾向がございます。それ以外ですと、省エネ関連の需要があります。夏場はエアコン効率を上げたり、これから寒くなる時期には暖房効率を上げたりするような商品の需要が高まる傾向にあります。
取材者:前年と比べて、人材採用の推移はいかがですか。
回答者:特に非住宅関連を中心に人員強化を行っておりますので、人員数は増加傾向にあります。
取材者:採用は順調に進んでいるという認識でよろしいですか。どの企業様も人材不足に苦しまれている中で、採用における施策や戦略などがございましたら教えていただけますか。
回答者:元々当社は新卒採用が主でしたが、非住宅分野などではキャリア採用を増やしており、そちらが奏功している状況です。ただ、人事担当者からは労働市場全体としてはかなり厳しい状況であると聞いております。
取材者:その他、重要視している指標などがございましたら教えていただけますか。
回答者:主要な指標は先ほどお話しした内容になりますが、売上規模としてはまだ大きくないものの、子会社のフジホームにて福祉用具関連の事業を行っております。高齢者人口の増加に伴い、こちらの売上も拡大しております。利益面につきましても親会社と同様に価格改定等を実施しておりますので、この中間期に関しては増収増益となっております。
取材者:今期の通期見通しについてはいかがですか。
回答者:売上に関しては、先ほどお話しした通りこれからの時期が厳しくなると見ております。第2四半期までの前年比の伸びに比べると、通期では増収予想ではあるものの、少し厳しめの数字になると予測しています。利益につきましても、為替の見通しがつかない点が懸念材料です。足元では円安方向に動いており、弊社のビジネス上、円安は不利に働きます。加えて、原材料費の高止まりや、人件費、物流費などの諸経費が上昇傾向にあります。これらの原価上昇を見越し、利益面については少し厳しく見ております。したがって、基本的には期初に公表した見通しを据え置く形としております。
取材者:中期経営計画の進捗に関しまして、為替やコストの問題以外に、プラス要因やマイナス要因、あるいは想定外の事象などはございましたか。
回答者:想定外というほど大きなものではありませんが、やはり新設住宅着工戸数に大きく左右される部分がありますので、そこの動向を注視しております。
取材者:その他、足元の状況につきましてトピックスやニュースリリースはございましたか。
回答者:10月に新製品として、住宅向けの電動カーテンレール「レガートコモ」を発売いたしました。新設住宅着工数に左右される中で、単価アップ、いわゆる高付加価値化を進めており、その一つとしての電動カーテンレールを勧めております。市況としてもスマートホーム化が進んでおり、照明や鍵の開け閉めをスマートフォンで行う方が増えてきています。その流れで、カーテンに関してもスマートフォン一つで開け閉めできるような商品を展開し、そういったスタイルが一般的になるようなプロモーション活動を今後進めていく予定です。
取材者:その他、プロモーション活動で今期行われたことはございますか。
回答者:茨城県を拠点とするプロバスケットボールチーム「茨城ロボッツ」とスポンサー契約を締結いたしました。当社の工場が茨城県にありますので、地域貢献やサステナビリティ活動の一環として契約いたしました。
取材者:茨城ロボッツはBリーグのチームですね。
回答者:そうです。バスケットボールの人気も高まっておりますので、それに合わせて当社も広告を出しており、相乗効果が出てくれることを期待しております。
IR担当

企業名
上場市場 証券コード
決算日
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決算概要
2026年3月期第1四半期決算は、売上高5,347百万円(前年同期比6.9%増)、営業利益80百万円(前年同期は136百万円の損失)、経常利益94百万円(前年同期は113百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益45百万円(前年同期は109百万円の損失)。売上高は、コアビジネスである国内住宅市場や非住宅分野が好調に推移したこと等により増収となった。利益面では、原価低減活動や価格改定の寄与により原価率が低下し、各段階利益は増益となった。
セグメント別または事業別の増減要因
室内装飾関連事業は、住宅分野では昨年度発売したバーチカルブラインドの新製品の販売増、非住宅分野では宿泊施設の獲得が寄与したこと等により、増収となった。主力の住宅向けカーテンレールの販売増や、ハンギングバーなど住宅の窓以外への売上拡大も寄与した。利益面では、売上高の増加および昨年度より段階的に実施した価格改定の寄与により、増収となった。
その他の事業では、ステッキ等の福祉用品の販売活動を推進し、新規取引先の増加や価格改定寄与により、増収増益となった。
季節性・一過性要因の有無と影響
2025年4月の建築基準法・建築物省エネ法改正に伴う駆け込み需要の反動により、2025年度の新設住宅着工戸数は減少傾向にある。弊社製品の販売・取り付けは着工の約5ヶ月前後となるため、第2四半期以降、この傾向が今後の業績に影響を及ぼす可能性がある。
通期見通しと進捗率・達成可能性
2026年3月期の通期業績予想は、売上高235億円(前期比3.1%増)、営業利益6億円(同19.7%減)、経常利益6億3,000万円(同18.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益4億円(同20%減)。増収は、新製品投入と一部商品の価格改定によるものであり、減益は、為替関連の原価上昇の可能性、継続的な値上げ要請、新製品投入費用、成長戦略への投資による販管費増加が主な要因である。
トピックス
6月に快適な操作性とインテリアになじむデザイン性を追求した、ウッドブラインドの新製品を発売した。また、新製品発売に向け5月から全国で展示会「トーソーLab.」を開催し、新製品の拡販を行っている。
Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)は何でしょうか?
A:弊社は、コアビジネスである住宅分野の窓におけるシェア獲得活動に加え、成長戦略として非住宅、海外、既存技術を応用した用途開発、新規(子会社が手掛ける福祉用品)の4つの周辺領域で活動を進めております。
非住宅分野では、インバウンド需要を背景に宿泊施設が好調に推移しております。海外においては、高級ホテルへの納入や資材販売での伸長を目指しております。用途開発では、カナダのAuto-Motion Shade Inc.と業務提携を締結し、建機やキャンピングカーなどの特殊車両向け窓のロールスクリーンやブラインドの日本国内での販売権を獲得し、売上拡大を図っております。福祉用品に関しては、高齢者増加による市場拡大と新規取引先の獲得が進んでおります。
Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。
A:2026年3月期の通期予想における戦略と施策は、主に増収を見込むための新製品投入と価格改定、そして成長戦略への継続的な投資に重点を置いております。昨年度に引き続き新製品を市場に投入し、対象商品は昨年度より少ないものの、6月に価格改定を実施いたしました。また、非住宅分野やその他の成長戦略領域への投資も継続して実施していく予定です。
Q:M&A、業務提携の実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。
A:2025年5月に住宅の窓以外の分野拡大の一環として、カナダのAuto-Motion Shade Inc.と資本提携を伴わない業務提携を行いました。これにより、建機やキャンピングカーといった車両向けのロールスクリーンやブラインドの日本での販売権を取得し、国内大手建機メーカーなどへの売上加算と市場拡大を目指してまいります。
Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。
A: 2026年3月期第1四半期は、コアビジネスと非住宅分野、福祉用品が好調に推移したことで、売上高は計画を超過しております。但し、住宅関連市場は法改正による駆け込み需要の反動で、当期に入ってからは減少傾向にあり、今後厳しい環境が続くと認識しております。そのため、引き続き新製品の投入や人員配置など、各成長戦略の特性に応じた活動を推進してまいります。
Q:株主還元の方針をご説明ください。
A:株主還元方針に変更はございません。現行の中期経営計画開始当初から変わらず、配当性向20%程度を目安として安定配当を志向しております。また、8月より自己株式の取得も行っております。
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IR担当

企業名
上場市場 証券コード
決算日
取材アーカイブ
決算概要
2025年3月期決算は、売上高227億8,900万円(前期比5.5%増)、営業利益7億4,600万円(同54.5%増)、経常利益7億7,300万円(同44.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5億円(同69.6%増)と、大幅な増収増益を達成した。売上高の好調は、コアビジネスである住宅分野と成長戦略領域(非住宅、海外、用途開発、新規:福祉用品)のいずれもが堅調に推移したことが主要因である。利益面では、価格改定の実施と継続的な原価低減活動により原価率が低下したことが大きく寄与した。一方で、新製品投入に伴うカタログ印刷費用、ベースアップによる人件費、販促関連費用など固定費は増加したが、売上高の増加と原価率の改善により売上総利益が向上し、各段階利益も増益となった。
セグメント別または事業別の増減要因
住宅分野においては、新設住宅着工が低調な環境下であったものの、新製品の積極的な投入と昨年度の価格改定が売上好調に寄与した。非住宅分野では、インバウンド需要を背景とした宿泊施設の好調に加え、営業担当者の増員・強化が奏功し、計画を上回る進捗で推移している。海外事業も、展示会や商談会への積極的な参加による新規代理店獲得や、好調なエリアでの資材販売のさらなる伸長により好調を維持している。用途開発では、バスや車両向け製品、新規領域では子会社が手掛ける福祉用品が好調に推移している。特に福祉用品は、高齢者人口の増加による市場拡大と新規取引先の獲得が貢献した。
通期見通しと進捗率・達成可能性
2026年3月期の通期業績予想は、売上高235億円(前期比3.1%増)と増収を見込む一方、営業利益6億円(同19.7%減)、経常利益6億3,000万円(同18.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益4億円(同20%減)と減益を予想している。増収は、新製品投入と一部商品の価格改定によるものであり、減益は、為替関連の原価上昇の可能性、継続的な値上げ要請、新製品投入費用、成長戦略への投資による販管費増加が主な要因である。特に人件費はベースアップにより増加し、外注加工費も最低賃金の上昇に伴い増加が見込まれる。為替は予算策定時と比較して円安傾向にあり、人手不足も工期遅延や単価上昇を通じて業績に影響を与える可能性があると認識している。
季節性・一過性要因の有無と影響
昨年度の住宅市場においては、2025年4月の建築基準法・建築物省エネ法改正に伴う駆け込み需要により、新設住宅着工が一時的に増加した。その反動により、今期に入ってからは減少傾向にある。弊社製品の販売・取り付けは着工の約5ヶ月前後となるため、この減少傾向が今後の業績に影響を及ぼす可能性がある。
トピックス
成長戦略の一環として、資本提携を伴わない業務提携をカナダのAuto-Motion Shade Inc.と締結した。これにより、建機やキャンピングカーなどの特殊車両向け窓のロールスクリーンやブラインドの日本国内での販売権を獲得し、新たな市場の開拓を目指している。株主還元方針は変更なく、安定配当と配当性向20%程度を維持しており、昨年度は増配と自己株式の取得を実施した。
Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?
A:弊社は、コアビジネスである住宅分野の窓におけるシェア獲得活動に加え、成長戦略として非住宅、海外、既存技術を応用した用途開発、新規(子会社が手掛ける福祉用品)の4つの周辺領域で活動を進めております。
非住宅分野では、インバウンド需要を背景に宿泊施設が好調であり、弊社としても営業担当者の増員・強化を行っております。海外においては、積極的に展示会や商談会に出席し新規代理店の獲得を進め、好調なエリアでのさらなる伸長を目指しております。用途開発では、バスや車両向けが好調に推移しております。福祉用品に関しては、高齢者増加による市場拡大と新規取引先の獲得が進んでおります。
具体的な取り組みとして、新製品の積極的な投入が挙げられます。2024年度はロールスクリーンやバーチカルブラインドにおいて、従来にない製品カラー(グレージュ色)の導入が好評を得ており、市場ボリュームの大きいカテゴリへの新製品投入を強化しております。また、新たな戦略的施策として、カナダのAuto-Motion Shade Inc.との業務提携を通じて、建機やキャンピングカーなどの特殊車両向け窓製品の日本での販売権を取得し、新たな市場拡大を目指しております。これらの成長戦略は全て計画を上回る形で進捗しております。
Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。
A:2026年3月期の通期予想における戦略と施策は、主に増収を見込むための新製品投入と価格改定、そして成長戦略への継続的な投資に重点を置いております。昨年度に引き続き新製品を市場に投入し、対象商品は昨年度より少ないものの、価格改定を実施いたします。これらの施策により、増収を達成する見込みです。また、非住宅分野やその他の成長戦略領域への投資も継続して実施していく方針です。これらの戦略的な投資は、将来的な事業拡大と収益基盤の強化を目的としております。
Q:M&A、業務提携、事業売却などの実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。
A:M&Aや業務提携については、当然検討を進めております。弊社の基本的な考え方として、コアビジネスである国内住宅関連を主軸とし、その周辺領域、すなわち同じようなニーズがある窓以外の分野への事業拡大を志向しております。そのため、関連企業、大企業や中小企業との業務提携や共同開発を進め、資本を伴わない提携から将来的に様々な形態へと発展させる可能性を模索しております。直近の具体的な事例としては、住宅の窓以外の分野拡大の一環として、カナダのAuto-Motion Shade Inc.と資本提携を伴わない業務提携を行いました。これにより、建機やキャンピングカーといった車両向けのロールスクリーンやブラインドの日本での販売権を取得し、国内大手建機メーカーなどへの売上加算と市場拡大を目指しております。
Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。
A:現在の中期経営計画は、当初2025年までの計画でしたが、コロナ禍の影響により1年間延長し、2026年が最終年度となります。つまり、2027年3月期決算が最終年度となります。したがって、2026年3月期は第3フェーズの中間年にあたります。2025年3月期は、コアビジネスと成長戦略のいずれも好調に推移しました。しかし、住宅関連市場は法改正による駆け込み需要の反動で、当期に入ってからは減少傾向にあり、今後厳しい環境が続くと認識しております。このような状況下においても、引き続き新製品の投入や人員配置など、各分野の特性に応じた活動を推進していく方針です。
Q:株主還元の方針をご説明ください。
A:株主還元方針に変更はございません。現行の中期経営計画開始当初から変わらず、安定配当を基本とし、配当性向20%程度を目安としております。昨年度は増配を実施いたしました。また、昨年度には自己株式の取得も行っており、今後も市況を見つつ、同様の活動を継続していく方針です。
取材者:まず初めに、2025年3月期の決算状況についてお伺いします。売上高は227億8,900万円、前期比5.5%の増加、営業利益7億4,600万円、同54.5%の増加、経常利益7億7,300万円、同44.7%の増加、親会社株主に帰属する当期純利益5億円、同69.6%の増加と、前期と比べて大幅な増収増益を達成されており、非常に好調な決算だと見ております。こちらにつきまして、増減要因について簡単にご説明いただけますか?
回答者:まず売上についてですが、現在、弊社が進めている内容としましては、コアビジネスである住宅分野の窓におけるシェア獲得活動です。それ以外に成長戦略として、非住宅、海外、既存技術を応用した用途開発(弊社ではそのように呼んでおります)といった周辺領域の活動を進めております。
基本的に今お話ししたコアビジネスと、それ以外の成長戦略のいずれも好調に推移したことが、売上高好調の要因となっております。一つずつ見ていきますと、住宅の方は環境としては良くありませんでした。新設住宅着工はあまり良くなかったのですが、新製品を積極的に導入しており、その売上が好調だったこと、また昨年度の新製品投入のタイミングで価格改定を行っており、そちらの寄与があったことが住宅分野の好調要因となっております。
一方、それ以外の成長戦略の方では、非住宅に関して、インバウンド需要等を背景に宿泊施設が比較的好調でした。非住宅担当の営業担当者を増員・強化したことも寄与しました。
海外の方も、積極的に展示会や商談会に出席し、新規の代理店を獲得できたこと、またエリアによっては好調なところが更に伸びたといった状況です。
それ以外では、建物以外のところですと、バスや車両向けが好調でした。また子会社がメインになりますが、福祉用品に関しても、高齢者の方が増えているためマーケット自体が拡大していること、そして新規の取引先の獲得等が進んだことで好調に推移しております。こういった要因で売上は好調に推移しております。
取材者:その中で、非住宅の分野が好調に推移したとのことですが、当初の計画と比較して進捗度合いはいかがでしたか?
回答者:計画を上回る形で推移しております。
取材者:利益面はいかがですか?
回答者:利益面につきましては、まず価格改定を実施したことが大きく寄与しております。また、継続して原価低減活動も行っておりますので、それを含めて原価率が下がったことが大きい要因です。
固定費の方では、先ほどお話しした新製品の投入や価格改定を実施するにあたり、弊社では紙のカタログを配布するため、その印刷・作成費用が少しかさんでおります。その他にも人員強化やベースアップ等も行っており、人件費や販促関連費用が増えております。そのため固定費は前年を超過しておりますが、売上自体が増えたことと原価が抑えられたことで、売上総利益が上がっており、結果として営業利益以下の各段階利益も増益となりました。
人件費のところだけ補足させていただきますと、2024年度に続き2025年度もベースアップを行っておりますので、引き続き人件費は増加していくものと思われます。非住宅分野に要員強化を図っている点や、幸いなことに業績も良かったこともあり、変動賞与、つまり成果配分が増加している傾向にあります。
販売促進費の方に関しては、新製品発売直後のタイミングが一番カタログを配布する時期になりますので、最初にまとまった量を配布し、その後は一定の配布になります。そのため、発売直後に関しては費用がボリュームアップするのが弊社の傾向となっております。
取材者:新製品の発売に関しては、以前と比べてどれぐらい伸びているのか、また新成長の割合という部分に関してはいかがですか?
回答者:具体的な数字は出しておりませんので何とも言えませんが、弊社の中での計画を上回る形で推移しております。
取材者:何かその好調だった要因や、お客様から好評だった部分はございますか?
回答者:基本的にこの業界自体がカタログ商売であり、新しいもの、例えば新しい生地やデザインが出ると、そちらに興味を持たれるお客様がいらっしゃるため、売上が増えるというのが基本的な構造です。それに加えて、昨年はロールスクリーンやバーチカルブラインドを発売したのですが、これまでホワイトやブラウンといったベーシックな色が基本だった製品(メカ)カラにー、グレージュという比較的人気の色で、他社様があまり扱っていない色を出しました。当社にしかないという点で非常に好評をいただいております。
特に今回発売した新製品は、市場のボリュームが大きいカテゴリ(生地を巻き上げるロールスクリーンなど)に新製品を投入しております。他のカテゴリに比べると影響額も大きいと考えております。
取材者:先ほどベースアップの話もありましたが、前期比で人の採用推移についてはいかがですか?
回答者:採用人数自体は基本的にある程度一定の人数を維持しております。はっきりとした数字は把握しておりませんが、大体15人から20人程度を維持しております。
取材者:順調に進んでいるという見方でよろしいですか?
回答者:人員を増やしているのは間違いないのですが、退職者などの関係で、人員自体は微増だったかと思います。先ほどの15人から20人というのは新卒採用の人数です。それとは別に、非住宅の方ではキャリア採用(中途採用)も並行して進めておりますので、その部分も含めると少し増えている状況にあるかと思います。
取材者:2026年3月期の業績予想についても少しお伺いします。売上高予想が235億円、前期比3.1%の増加、営業利益6億円、同19.7%の減少、経常利益6億3,000万円、同18.6%の減少、親会社株主に帰属する当期純利益は4億円、同20%の減少といったところで、これに対する見通しについてお伺いできますか?
回答者:まず売上については、昨年度に引き続き新製品の投入を行います。それから、昨年度よりは対象商品が少ないのですが、価格改定を行いますので、新製品と価格改定の寄与を含めて増収を見込んでおります。
一方で利益の方ですが、為替関連で原価が上昇する可能性があります。様々なものから値上げ要請を継続して受けている状況ですので、こういった影響があるだろうと見込んでおります。
加えて、これも昨年度と同様ですが、新製品投入には当然費用がかかります。引き続き非住宅や成長戦略の方にも投資を行っていきますので、こういったところで販管費が前年を上回るだろうという予測を持って減益という見通しになっております。
補足させていただきますと、人件費は先ほど申し上げたように、再度ベースアップを行っております。弊社の場合は外注加工先に対して組み立てをお願いしているのですが、最低賃金をベースに年々単価が上がっていく傾向にあり、今期もその単価が増加していくと思われます。その辺りも影響が大きいかと思います。
為替の方は、予算策定時、かなり変動が激しかったのですが、今はやや落ち着いてきているとは思います。円安になりますと、逆に厳しい状況になりますので、前年に比べると非常に厳しい為替環境だと感じております。
取材者:為替以外に業績に影響を与えるような一過性の要因や外的要因などございましたら教えていただけますか?
回答者:基本的には先ほどお話しした内容、つまり人件費や物流費の上昇、販促費がかさむことなどが挙げられますが、細かく言えばきりがないほど様々なコストが上がっています。これという一つの大きな要因があるわけではありませんが、そういった様々な物の価格が上がっている影響は確実に出るかと思います。人手不足も業績に影響を与えるかもしれません。
弊社は非住宅に注力しておりますが、住宅以外の建物は工期が長いため、人手不足による工期の遅れや、人手不足による単価アップなどが業績に影響してくるかと思います。
取材者:キャリア採用など、採用に向けた施策のようなものはございますか?
回答者:様々な媒体でチャレンジはしているのですが、現時点でも計画から少し遅れている状況です。
取材者:そうですね。どの企業さんも一番そこら辺が苦労していると私も肌感覚で感じますので。
取材者:中期経営計画の第3フェーズが、おそらく最終年度かと思いますが、こちらについての進捗や今期の施策などございましたら教えていただけますか?
回答者:少し紛らわしいのですが、元々2025年までの計画だったのですが、コロナ禍の影響で1年延長しており、2026年が最終年度となります。つまり、2027年3月期決算が最終です。
そのため、2026年3月期は第3フェーズの真ん中の年という形です。
取材者:そうしますと進捗としては順調に推移していると見てよろしいですか?
回答者:2025年3月期は基本的にコアビジネスの方も成長戦略の方も好調に推移しました。しかし市場環境自体が良いわけではないので、特に住宅関連は、引き続き新製品の投入や人員の導入など、それぞれの分野に合った活動を行っていく形になるかと思います。
住宅市場は2025年4月の法改正による駆け込み需要が発生したため、少し着工が増加しました。その反動でやはり今期に入ってからは減少傾向になっております。弊社の場合、その4ヶ月ないし5ヶ月後ぐらいに製品が販売され取り付けられる流れになっておりますので、やはりこの後、厳しい環境になっていくだろうと意識して活動を進めております。
取材者:その中でもM&Aや業務提携に対しまして、その実施の有無や検討状況などございましたら、お答えできる範囲でお話しいただけますか?
回答者:当然検討は進めております。決算説明等でも話しておりますが、基本的にはあまり飛び地のようなことは行いません。いきなり飲食店を始めるようなことはできませんので、まずはコアビジネスである国内住宅などを弊社の大きなコアビジネスとして捉え、その周辺に存在する領域、つまり同じようなニーズがある窓以外のところなどに、今のコアビジネスの領域を広げていくイメージで中計を組んでおります。そのため、まずは周辺の同じような領域で取り組んでいる業務提携のような資本を絡まない提携や、共同開発などを進め、そこからさらにワンステップ進んでいくと、様々な形態が生まれてくるのかなと考えております。
取材者:株主還元の方針につきまして、何か変更などございましたら教えていただけますか?
回答者:方針に変更はございません。そのため、今の中計が始まったところから変わっておりませんが、基本的には安定配当というところと、配当性向20%程度と決めております。昨年度は増配をさせていただきました。あとは昨年度ですと、自己株式の取得等を進めており、そういった活動も引き続き様子を見つつ、行っていければと考えております。
取材者:承知いたしました。最後に、足元の状況につきまして、何かトピックスやニュースリリースなどございましたら教えていただけますか?
回答者:先ほどお話しがあった業務提携というところでは、資本の絡まないものですが、住宅の窓以外の分野の拡大という点で、カナダにあるAuto-Motion Shade Inc.と提携しております。
いわゆる建機、キャンピングカーやそういった車両系の窓に付けるロールスクリーンやブラインドを製造している海外メーカーになるのですが、そこの日本での販売権を当社が取得した形になっております。日本にはかなり大手の建機メーカーさんがありますので、そういったところの売上が加算され、市場を拡大できればと考えております。
中期経営計画通りに我々がやろうとしていることは、先ほど話した通り、住宅以外にも窓は存在しており、例えばキャンピングカーや、建機(ブルドーザーなど、ガラス張りの部分)にも日よけを付けたいといったニーズが存在しますので、そういった特殊な窓と呼べるようなところにアプローチしていく活動を今進めている最中です。
IR担当

企業名
上場市場 証券コード
決算日
CP&X
ビジネスモデル・事業内容
カーテンレールを主力とする住宅向けインテリアメーカーであり、BtoBモデルで代理店を通じて販売店や工事店に商品を供給し、最終的に一般ユーザーに販売している。 販売チャネルは、住宅関連の販売店や工事店が7割強を占め、残りはホテルやオフィスなどの非住宅分野、海外、ホームセンターなど。
創業の経緯と転機
1949年創立。 戦後の住宅洋風化の流れに乗り、カーテンレールで事業を拡大。 近年は、少子高齢化による住宅着工戸数の減少を背景に、非住宅分野や海外市場への進出を強化している。
直近の決算状況
第2四半期は、価格改定や大型新製品発売に伴う特定費用の発生により赤字となったが、当初計画より赤字幅は縮小。 通期計画については、現時点では変更なく、順調に進捗している。
特徴・強み
カーテンレールメーカーとして創業したパイオニアとしての歴史と、多様なニーズに対応できる品揃えの豊富さが強み。 カーテンレールのカタログだけでも200~300ページに及ぶほど、商品点数は豊富。 部品点数の多さから、大手企業が参入しにくい点も強み。
成長戦略
非住宅分野への進出強化。 大型の窓や電動製品、遮光性の高い製品の需要を取り込み、成長を目指す。 海外市場においては、東南アジアのリゾートホテル開発や、各国代理店を通じた販売網の拡大に注力。 新規事業領域として、窓以外の壁や天井に取り付ける商品や、開閉技術を応用した製品の開発にも取り組む。
株主還元策
安定配当を維持しながら、業績向上に合わせて配当性向20%程度を目安に増配していく方針。 自己株式の取得や内部留保の充実も図り、株主価値向上を目指す。
今期の取り組み・トピックス
価格改定や新製品の販売が好調に推移。 新製品の市場浸透や非住宅分野、海外市場への進出など、成長戦略を着実に実行している。 省人化・省力化のための設備投資を検討。
Q: 貴社のビジネスモデル、事業概況、強みなどを教えてください。
A: 当社はカーテンレールを主力製品とする住宅向けインテリアメーカーです。BtoBモデルを採用し、代理店を通じて販売店や工事店に商品を供給し、最終的に一般ユーザーに販売しています。販売チャネルは、住宅関連の販売店や工事店が7割強を占め、残りはホテルやオフィスなどの非住宅分野、海外、ホームセンターなどに納入しています。
Q: 貴社のカーテンレールの製品特徴について、詳しく教えてください。
A: 当社のカーテンレールは、機能性とデザイン性を両立させている点が特徴です。具体的には、滑りやすさや静音性など機能を重視した製品から、デザインに特化した製品まで幅広く取り揃えています。近年では、シンプルなデザインの需要が高まっている傾向にあります。
Q: 貴社の強みについてはいかがでしょうか?
A: カーテンレールメーカーとして創立したパイオニアとしての歴史、そして多様なニーズに対応できる品揃えの豊富さが強みです。カーテンレールのカタログだけでも200~300ページに及ぶほど、商品点数は豊富です。
Q: 成長戦略の中に、非住宅分野への重点投資が含まれているとのことですが、詳細についてお聞かせください。
A: これまでも非住宅分野への販売は行ってきましたが、今後はより一層非住宅分野への進出を強化いたします。非住宅分野では、住宅よりも大型の窓や電動製品、遮光性の高い製品の需要が見込まれます。
Q: 具体的に、住宅と非住宅向けの製品ではどのような違いがありますか?
A: サイズ、操作方法、機能など、様々な違いがあります。例えば、窓のサイズについては、非住宅の方が大型になる傾向があります。また、操作方法については、住宅では手動が主流ですが、非住宅では電動の需要が高いです。さらに、機能についても、非住宅、特にホテルなどでは、完全遮光を求められるケースが多いです。
Q: 海外販売における具体的な取り組みについて、教えてください。
A: 海外販売においては、2つの戦略を展開しています。1つ目は、東南アジアのリゾートホテル開発です。海外展示会などを通じて、設計士やデザイナーに当社製品を指定してもらう活動を推進しています。2つ目は、各国代理店を通じた販売網の拡大です。国内と同様に、代理店に完成品を供給し、販売していただく体制を構築しています。
Q: 海外販売における製品の形態は、国内販売と同様でしょうか?
A: いいえ、国内販売では完成品を供給していますが、海外販売では、部品を供給し、現地で組み立てて販売する形態が中心です。これは、人件費や物流費などを考慮した結果です。
Q: 部品の規格は、国内と海外で同じでしょうか?
A: 一部同じものもありますが、基本的には異なります。日本向けの製品は、機能面で高性能なものが多く、海外ではオーバースペックとなる場合があるからです。
Q: 海外販売地域で、特に多い地域はありますか?
A: アジア圏、特に東南アジアが多いです。インドネシアに製造子会社があり、またシンガポールには多くの設計士やデザイナーがいるため、これらの地域を中心に営業活動を強化しています。
Q: 貴社の創業や経営、強みについて、改めてご説明いただけますでしょうか?
A: 当社は1949年に創立いたしました。戦後の住宅洋風化の流れに乗り、カーテンレールで事業を拡大しました。強みとしては、カーテンレールの部品点数の多さから、大手企業が参入しにくい点が挙げられます。
Q: 新規ビジネス領域への取り組みについて、お聞かせください。
A: 従来の窓周り製品に加え、窓以外の壁や天井に取り付ける商品や、開閉技術を応用した製品の開発を進めています。例えば、ピクチャーレールやハンギングバーなどの商品は、既に販売を開始し、売上を伸ばしています。
Q: 第2四半期の決算状況について、ご説明いただけますでしょうか?
A: 第2四半期は、価格改定や大型新製品発売に伴うカタログ製作費、販売店へのサンプル設置費用など、特定費用の発生により赤字となりました。但し、当初から第2四半期は赤字となる計画としており、価格改定の効果や新製品の販売が好調に推移した結果、当初計画よりも赤字幅を縮小できています。
Q: 価格改定の進捗状況について、教えてください。
A: 価格改定は、自社カタログの入れ替えと、OEM供給や販売店専用品の価格改定の2つに分けて進めています。自社カタログの入れ替えは概ね完了しましたが、販売店専用品の価格改定は、販売店のカタログ改定のタイミングに依存するため、完了まで時間を要する見込みです。
Q: 今期の業績見通しについて、現状をお聞かせください。
A: 現時点では、通期計画に対して順調に進捗しています。新製品の市場浸透や非住宅分野、海外市場への進出など、成長戦略を着実に実行しています。ただし、為替変動や地政学リスクなど、不確実な要素もあるため、慎重に状況を見極めていく方針です。
Q: 今後、設備投資の計画はございますか?
A: 最低賃金の上昇や人手不足に対応するため、省人化・省力化のための設備投資は必要と考えています。DXに限らず、様々な方法を検討していきます。
Q: 最後に、株主還元に関する戦略や方針をお聞かせください。
A: 株主還元については、安定配当を継続しながら、業績向上に合わせて増配していきます。配当性向は20%程度を目安としています。また、自己株式の取得や内部留保の充実も図り、株主価値向上を目指します。
取材者: 御社のビジネスモデル、事業概況、強みなどを教えていただけますか?
回答者: 当社はカーテンレールを主力製品とする住宅向けインテリアメーカーです。BtoBモデルを採用しており、代理店を通じて販売店や工事店に商品を供給し、最終的に一般ユーザーに販売しています。販売チャネルとしては、住宅関連の販売店や工事店が7割強を占めており、残りはホテルやオフィスなどの非住宅分野、海外、ホームセンターなどに納入しています。
取材者: なるほど。御社のカーテンレールの製品特徴について、詳しく教えていただけますか?
回答者: 当社のカーテンレールは、機能性とデザイン性を両立させている点が特徴です。具体的には、滑りやすさや静音性など機能を重視した製品から、デザインに特化した製品まで幅広く取り揃えています。近年では、シンプルなデザインの需要が高まっている傾向にあります。
取材者: 強みについてはいかがでしょうか?
回答者: カーテンレールメーカーとして創立したパイオニアとしての歴史、そして多様なニーズに対応できる品揃えの豊富さが強みです。カーテンレールのカタログだけでも200~300ページに及ぶほど、商品点数は豊富です。
取材者: 成長戦略の中に、非住宅分野への重点投資が含まれているとのことですが、詳細についてお聞かせください。
回答者: これまでも非住宅分野への販売は行ってきましたが、今後はより一層非住宅分野への進出を強化してまいります。非住宅分野では、住宅よりも大型の窓や電動製品、遮光性の高い製品の需要が見込まれます。
取材者: 具体的に、住宅と非住宅向けの製品ではどのような違いがあるのですか?
回答者: サイズ、操作方法、機能など、様々な違いがあります。例えば、窓のサイズについては、非住宅の方が大型になる傾向があります。また、操作方法については、住宅では手動が主流ですが、非住宅では電動の需要が高いです。さらに、機能についても、非住宅、特にホテルなどでは、完全遮光を求められるケースが多いです。
取材者: 海外販売における具体的な取り組みについて、教えていただけますか?
回答者: 海外販売においては、2つの戦略を展開しています。1つ目は、東南アジアのリゾートホテル開発です。海外展示会などを通じて、設計士やデザイナーに当社製品を指定してもらう活動を推進しています。2つ目は、各国代理店を通じた販売網の拡大です。国内と同様に、代理店に完成品を供給し、販売していただく体制を構築しています。
取材者: 海外販売における製品の形態は、国内販売と同様でしょうか?
回答者: いいえ、国内販売では完成品を供給していますが、海外販売では、部品を供給し、現地で組み立てて販売する形態が中心です。これは、人件費や物流費などを考慮した結果です。
取材者: 部品の規格は、国内と海外で同じでしょうか?
回答者: 一部同じものもありますが、基本的には異なります。日本向けの製品は、機能面で高性能なものが多く、海外ではオーバースペックとなる場合があるからです。
取材者: 海外販売地域で、特に多い地域はありますか?
回答者: アジア圏、特に東南アジアが多いです。インドネシアに製造子会社があり、またシンガポールには多くの設計士やデザイナーがいるため、これらの地域を中心に営業活動を強化しています。
取材者: 御社の創業や経営、強みについて、改めてご説明いただけますでしょうか?
回答者: 当社は1949年に創立いたしました。戦後の住宅洋風化の流れに乗り、カーテンレールで事業を拡大しました。強みとしては、カーテンレールの部品点数の多さから、大手企業が参入しにくい点が挙げられます。
取材者: 新規ビジネス領域への取り組みについて、お聞かせください。
回答者: 従来の窓周り製品に加え、窓以外の壁や天井に取り付ける商品や、開閉技術を応用した製品の開発を進めています。例えば、ピクチャーレールやハンギングバーなどの商品は、既に販売を開始し、売上を伸ばしています。
取材者: 第2四半期の決算状況について、ご説明いただけますでしょうか?
回答者: 第2四半期は、価格改定や大型新製品発売に伴うカタログ製作費、販売店へのサンプル設置費用など、特定費用の発生により赤字となりました。但し、当初から第2四半期は赤字となる計画としており、価格改定の効果や新製品の販売が好調に推移した結果、当初計画よりも赤字幅を縮小できております。
取材者: 価格改定の進捗状況について、教えてください。
回答者: 価格改定は、自社カタログの入れ替えと、OEM供給や販売店専用品の価格改定の2つに分けて進めています。自社カタログの入れ替えは概ね完了しましたが、販売店専用品の価格改定は、販売店のカタログ改定のタイミングに依存するため、完了まで時間を要する見込みです。
取材者: 今期の業績見通しについて、現状をお聞かせください。
回答者: 現時点では、通期計画に対して順調に進捗しています。新製品の市場浸透や非住宅分野、海外市場への進出など、成長戦略を着実に実行しています。ただし、為替変動や地政学リスクなど、不確実な要素もあるため、慎重に状況を見極めていく方針です。
取材者: 今後、設備投資の計画はございますか?
回答者: 最低賃金の上昇や人手不足に対応するため、省人化・省力化のための設備投資は必要と考えています。DXに限らず、様々な方法を検討していきます。
取材者: 最後に、株主還元に関する戦略や方針をお聞かせください。
回答者: 株主還元については、安定配当を継続しながら、業績向上に合わせて増配していきます。配当性向は20%程度を目安としています。また、自己株式の取得や内部留保の充実も図り、株主価値向上を目指します。
IR担当

トーソー(株)
東証STD 5956
決算:3月末日
CP&X
【取材日】2026年9月7日
【2027年3月期1Q】
決算概要
2027年3月期第1四半期決算は、売上高5,293百万円(前年同期比1.0%減)、営業利益90百万円(前年同期比12.6%増)、経常利益121百万円(前年同期比29.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益45百万円(前年同期比0.2%減)。売上高は、コアビジネスである国内住宅市場や海外販売が好調に推移したこと等により増収となった。利益面では、原価低減活動や価格改定の寄与により原価率が低下し、各段階利益は増益となった。
セグメント別または事業別の増減要因
室内装飾関連事業は、住宅分野での新製品寄与や海外大型物件の寄与があったものの、国内非住宅分野の前年反動減等により減収となった。利益面では、一昨年度より段階的に実施した価格改定の寄与により、増収となった。
その他の事業では、ステッキ等の福祉用品の販売活動を推進し、既存取引先への販売減や為替影響による原価上昇等により、減収減益となった。
主要KPIの進捗と変化
外部に公開しているKPIはございません。
季節性・一過性要因の有無と影響
グループ子会社にて国内非住宅分野の前年反動減が発生した。但し、グループ全体では軽微であり、年度累計では取り戻せる見込み。
通期見通しと進捗率・達成可能性
2027年3月期の通期業績予想は、売上高235億円(前期比1.1%増)、営業利益8億5,000万円(同11.0%減)、経常利益8億7,000万円(同11.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益5億6,000万円(同16.6%減)。中東情勢など不安定な国際情勢に伴う原価上昇を見込み、想定は保守的とした。中期経営計画の最終目標売上高240億円に対して5億円不足する見通しだが、非住宅分野等の成長戦略での加速により目標との乖離縮小を目指す。
トピックス
6月に、近時人気のカーテンのような意匠性と閉めたまま出入りできる機能性を両立した調光スルーカーテン「スリーヌ」を発売した。近時の酷暑に向け、調光ロールスクリーンに遮熱生地を拡充するなど、省エネ等市場ニーズに合致した新製品を投入した。また、新製品発売に向け5月から全国で展示会「スタイルアップ展」を開催し、新製品の拡販に努めている。
