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プレミアアンチエイジング(株)

東証GRT 4934

決算:7月末日

20251219

CP&X


【2026年7月期1Q】

決算概要

2026年7月期第1四半期の売上高は、リカバリー事業の売上が順調に伸長したものの、アンチエイジング事業の売上が減少したことから、36億4,300万円(前年同期比13.9%減)となった。一方、前期第4四半期との比較では、アンチエイジング事業の売上が増収となったことから、全社売上高はほぼ横ばい。営業利益は、新規獲得に係る広告宣伝費を中心とした販売費が計画を下回ったこと等から5億7,500万円(前年同期比7.5%減)となった。


セグメント別または事業別の増減要因

アンチエイジング事業の売上高は、デュオのリニューアルに伴う返品影響が減少し、POSの改善等が顕著な卸売販売が前年同期を上回ったものの、新規獲得の広告効率の改善が見られない通信販売の減少が響き、29億5,200万円(前年同期比20.2%減)となった。営業利益は、新規獲得に係る広告宣伝費を中心とした販売費が計画を下回ったこと等から5億3,900万円(前年同期比8.6%減)となった。

リカバリー事業の売上高は、旗艦製品のスタンダードドライプラスやコンフォートポンチ等が引き続き堅調に推移したことから、前年同期比29.9%伸長し、6億9,100万円となった。営業利益は、ブランド認知向上やリカバリーの啓発活動に係る広告宣伝投資、組織強化のための人員拡充等、事業成長への積極投資を継続したことから、11.3%伸長の3,600万円となった。


通期見通しと進捗率・達成可能性

2026年7月期の業績予想については、現時点で変更なし。

営業利益については、第2四半期以降、ブランド強化、新商品開発に向けた投資を効率的に実施していく予定。


トピックス

主力ブランドの「デュオ」は、「ザ クレンジングバーム ブラックリペア」の@cosmeベストコスメ2025上半期新作ベストコスメ獲得に合わせたプロモーションを引き続き展開。卸売販売事業におけるPOSは、リニューアル後、対前年を上回る水準まで回復し、ECモールにおける販売も前年を上回っている。また、通販事業における新規獲得では、ミニサイズのトライアル獲得が一定の成果を挙げた。

第1四半期のデュオの売上は、卸売販売事業の増収を背景に前期第4四半期の売上を上回ったが、通販事業における新規獲得が十分には回復せず売上の減少が続いており、デュオの売上反転は慎重に見極める必要があると考えている。

一方で、注力している新商品・限定品の投入については、10月から株式会社パン・パシフィック・インターナショナル様との協働による限定品「デュオ ザ クレンジングバーム スクラブ ブラック」を投入し、全国のドン・キホーテ、アピタ、ピアゴにて順次発売を開始。また、デュオからの新ラインとして、美容液の新しいかたちである落とす美容液「デュオ クレンズセラム ピール&ブースト」を11月19日に発表。現在、@cosme TOKYOをはじめとする全国の@cosme STORE、@cosme SHOPPINGにおいて先行発売を開始。

株式会社ベネクスは、2025年9月に創立20周年を迎え、リカバリーに関わるすべての人の元気を支えるため、次の時代の創業企業として先の20年を見据えた多岐にわたるリカバリー事業を展開。

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取材アーカイブ

  • CP&X

     

    1. ビジネスモデルや事業内容

    プレミアアンチエイジング株式会社は、「誰もが年齢に捉われずに、いきいきと生きることができる」社会を実現するため、アンチエイジング事業とリカバリー事業を展開。アンチエイジング事業では、化粧品、ヘアケア商品、サプリメントをBtoCの自社通販チャネルと、バラエティショップやドラッグストアを中心とした卸売チャネルで販売。主力製品であるクレンジングバーム「DUO」は、5年連続でクレンジング売上No.1※を獲得。その他、オールインワン美容液を中心に展開する高機能エイジングケアブランド「CANADEL」やカラートリートメントを始めとする髪と地肌のエイジングケアを叶えるヘアケアブランド「clayence」を展開。リカバリー事業では、2023年1月に買収した株式会社ベネクスのリカバリーウェアブランド「VENEX」を展開。近年高まる健康意識や睡眠の質向上ニーズに対応し、成長を追求。

     

    ※TPC マーケティングリサーチ㈱調べによるブランド別クレンジングに関する調査(調査対象期間:2019年4月~2024年3月/調査時期:2024年4月)

     

    2. 創業・理念

    2009年の創業以来、「誰もが年齢に捉われずに、人生100年時代をいきいきと生きることができる社会の実現」を目指し、アンチエイジング事業を展開。化粧品商材やヘアケア、リカバリーウェアを中心に、顧客や社会に貢献しながら利益の蓄積と投資を行い、将来に向けた事業基盤を構築。

     

    3. 直近の決算状況

    今期業績予想は減収増益。主力ブランド「DUO」のリニューアルやブランド価値向上のための広告戦略の見直しなど事業構造改革を進めている段階であり、まだ売上を反転させるまでには至らない見込み。第1四半期の営業利益は大幅増益。広告宣伝費や販管費の効率化、固定費削減などの効果によるもの。

     

    4. 成長戦略

    株式会社ベネクスのように、M&Aも積極的に活用し、アンチエイジングに関連して新たな成長が見込める分野の企業の買収を検討。新規事業の創出と垂直立ち上げを効率的に実現し、成長を加速。

     

    5. 株主還元策

    現状では株主還元は行わない。財務の健全性確保と事業投資を優先し、将来的な安定収益基盤の構築を目指す。将来的には、財務状況や業績の安定化、事業投資の進捗状況に応じて、配当や自社株買いなどの株主還元策を検討。

     

    6. 今期の取り組みやトピックス

    主力ブランド「DUO」のリニューアルを実施。ブランド誕生から15年を機に、クレンジングのパイオニアとして、多様化するお客様のニーズにお応えするべく、「落とすだけではないスキンケア効果」にこだわり、処方をさらにパワーアップするとともに店舗限定発売の価格設定を実施。ブランド価値向上のため、定期通販における広告戦略の見直しや、顧客獲得のための価格訴求からの脱却を推進。

  • Q1. 貴社のビジネスモデル、および事業内容について、他社と比較した場合の特徴や強みをご説明いただけますか。

    A1. 当社は、「アンチエイジング」を社名に掲げ、誰もが年齢に捉われずに、いきいきと生きることができる社会の実現を目指す企業です。 アンチエイジング事業では、化粧品、ヘアケア商品、サプリメントを、自社ECサイト、楽天、Amazon等のECモール、バラエティショップやドラッグストア等の卸売チャネルで販売しています。 また、2023年1月に買収した株式会社ベネクスのリカバリーウェアを販売するリカバリー事業にも参入し、健康作りの3要素「運動」「栄養」「休養」の中でも、パフォーマンス向上に必要な「休養」に着目し、健康と睡眠の質向上に貢献しています。 ファブレス経営による迅速な商品企画・開発と、OEM先との協業による効率的な投資コントロールも強みです。

     

    Q2. 商品開発において、ワンシーズンに発売される新商品の数と、基幹商品である「DUO」のリニューアルに至った経緯について、お聞かせください。

    A2. 年によって変わりますが、新商品は年間で約6~10点程度発売しています。 基幹商品である「DUO」のザ クレンジングバームシリーズは、ブランド誕生から15年目にして初めてのリニューアルを行い、2025年1月8日から順次、5つの新商品を発売します。 クレンジングのパイオニアとして、多様化するお客様のニーズにお応えするべく、「落とすだけではないスキンケア効果」にこだわり、処方をさらにパワーアップするとともに、より店頭で手に取りやすい容量に調整することで、実質的な価格改定も行いました。

     

    Q3. 価格改定によるブランド戦略上の懸念点と、ブランド価値を維持するための戦略について、ご説明いただけますか。

    A3. 価格改定によるブランド価値の毀損は、容量調整によりグラム単価をほぼ維持することで起こらないと考えています。 中長期的には、ブランド価値を高める取り組みが重要です。 具体的には、定期通販における価格訴求の見直しや、クリエイティブの変更などを行っています。 従来の定期初回50%オフという価格訴求から、商品の価値を前面に出した訴求に変更し、ブランド力の向上を目指しています。

     

    Q4. 広告戦略において、ターゲット層と広告掲載媒体について、どのようにお考えでしょうか。

    A4. 広告媒体は、従来のテレビCMに加え、交通広告、インターネット広告、検索広告、SNS広告などを活用しています。 テレビCMは、地域や媒体によって視聴者に合わせた使い分けが必要ですが、一気に認知を拡大できるという強みがあります。 また、ニュース性や話題性を作り出すことで、より効果的にブランド認知を向上させることができます。 インターネット広告は、お客様の購買活動に直接作用するため重要な媒体であり、投資が必要です。

     

    Q5. 貴社の創業の経緯と、創業時の想いについてお聞かせください。

    A5. 当社は、2009年に松浦社長により創業されました。 創業の想いは、当社の企業理念、パーパスに集約されています。誰もが年齢に捉われずに、いきいきと生きることができる社会を実現するアンチエイジングカンパニーを目指しています。 そのために、現在は化粧品事業を中心に安定収益を確保し、将来に向けた事業投資を行っています。

     

    Q6. 今後のM&Aに関する方針について、お聞かせください。

    A6. M&Aは、チャンスがあれば積極的に検討していきたいと考えています。 ゼロから事業を立ち上げるよりも、既存の事業やノウハウを活用することで、より迅速に事業を拡大できると考えています。 株式会社ベネクスの買収のように、M&Aは経営の有力な手段として活用していきます。

     

    Q7. 今期の業績予想における減収増益の要因について、ご説明いただけますか。

    A7. 減収増益の背景には、ブランドのリニューアルや競合他社への対応など、事業構造改革を進めている段階であり、まだ売上を反転させるまでには至らないという状況があります。 第1四半期の大幅な増益は、広告宣伝費や販管費の効率化、固定費の削減などの効果が出ているためです。

     

    Q8. 株主還元策について、現状における方針をお聞かせください。

    A8. 現状は、株主還元を行うステージにないと考えています。 財務の健全性や事業投資を優先し、事業投資を通じた成長を果たした上で、株主還元を検討します。

  • 取材者: 本日はよろしくお願いいたします。まず初めに、貴社のビジネスモデル、事業内容について、他社と比べたときの特徴や強みなどを踏まえながらご説明いただけますでしょうか。

    回答者: はい、承知いたしました。弊社は「アンチエイジング」を社名に掲げ、誰もが年齢に捉われずに、いきいきと生きることができる社会を実現することを企業理念としています。その理念のもと、現在大きく二つの事業を展開しています。一つはアンチエイジング事業、もう一つはリカバリー事業です。

    取材者: アンチエイジング事業について詳しくお教えください。

    回答者: アンチエイジング事業では、化粧品、ヘアケア商品、サプリメントを販売しています。販売チャネルは、BtoCの自社通販と、卸売によるリテール販売を中心に展開しています。リテール販売では、バラエティショップやドラッグストアを中心に全国18,000店舗以上に配荷しています。主力商品は、クレンジングバームの「DUO」で、クレンジング市場でトップシェアを維持しており、5年連続でクレンジング売上No.1※を獲得しています。

    取材者: 他の商品についてもご教示ください。

    回答者: その他、オールインワン美容液を中心に展開する高機能エイジングケアブランドの「CANADEL」、カラートリートメントを始めとする髪と地肌のエイジングケアを叶えるヘアケアブランドの「clayence」を展開しています。「CANADEL」オールインワン美容液は、化粧水、美容液、クリーム、マスク、マッサージ等の機能を一つにまとめた商品で、6年ほど前に立ち上げました。「clayence」のカラートリートメントは、白髪染めとは異なり、毎日使用することで徐々に染まるヘアケア商品で、3年ほど前に立ち上げました。

    取材者: リカバリー事業についてはいかがでしょうか。

    回答者:2023年1月に株式会社ベネクスを買収し、リカバリーウェアの販売を行っています。リカバリーウェアは、健康作りの3要素「運動」「栄養」「休養」の中でも、パフォーマンス向上に必要な「休養」に着目し、着用することでリラックス効果と疲労回復効果が期待できる商品で、厚生労働省から一般医療機器の認定を受けています。近年の健康志向の高まりや睡眠の質向上への関心の高まりを背景に、市場が拡大しています。

    取材者: 貴社の事業の特徴や強みは何でしょうか。

    回答者: ファブレス経営であることがひとつの特徴です。OEM先との協業により、迅速な商品企画・開発と、投資のコントロールを両立させています。また、BtoCの自社通販とリテールの両方の販売チャネルを持つことで、多様な顧客層にアプローチしています。

    取材者: 商品開発についてお聞かせください。年間でどれくらいの新商品を開発しているのでしょうか。

    回答者: 商品やブランドによって異なりますが、年間6~10点程度の新商品を開発しています。例えば、主力商品の「DUO」は、発売15年目にして初めてリニューアルを行いました。1月8日から4月にかけて、5つの新商品を発売予定です。また、既存ブランドの新商品だけでなく、新規ブランドの立ち上げも予定しています。

    取材者: リニューアルの背景には、どのような理由があったのでしょうか。

    回答者: かつて「DUO」は年間200億円を超える売上を誇っていましたが、近年は競合の台頭や消費者の低価格志向などにより、売上が落ち込んでいました。そこで、クレンジングバームのパイオニアとして、多様化するお客様のニーズにお応えするべく、「落とすだけではないスキンケア効果」にこだわり、処方をパワーアップし、リニューアルしました。リニューアルでは、美容成分の強化や香りの改良など、品質をさらに向上させました。また、リテールにおける競争力強化のため、容量を調整した上で価格を設定した店舗限定商品も投入しました。

    取材者: 価格改定によるブランド価値の毀損は懸念されませんか。

    回答者: グラム単価で見ると、価格改定前と大きな差はなく、ブランド価値を棄損しているとは考えていません。また、中長期的にブランド価値を高めるためには、価格訴求だけでなく、商品の価値を前面に押し出す必要があります。そのため定期通販では、これまで初回50%オフとしていましたが、11月からは30%オフに変更しました。今後は、商品の価値を訴求する広告戦略に力を入れてまいります。

    取材者: 広告戦略について、ターゲットや掲載場所についてご教示ください。

    回答者: これまで主流だったテレビCMに加え、インターネット広告やSNS広告も活用しています。テレビCMは、地域や媒体によって視聴者が異なるため、より効果的な活用方法を検討しています。また、ニュース性や話題性を作り出すことで、認知度向上につなげています。オフラインでは、交通広告や屋外広告も活用しています。

    回答者: 今回、テレビCMに一定の費用を投じています。テレビを見る人は減少傾向にあるかもしれませんが、地域によっては全然違います。例えば、東京ではテレビを見る人が減っていると思うのですが、地方に行くと引き続き見ている方がいらっしゃいます。またコネクティッドTV、つまりTVerなど、様々なサービスを視聴する方が増えていますので、テレビCMのパワーが落ちたという話はあるものの、地域性やテレビの中の媒体などを考慮し、より精査された使い分けが必要になっているのではないかと考えています。加えて、WebのCMに比べると、一気に認知を拡大することができるパワーというのがあります。

    取材者: なるほど。

    回答者: そのあたりを活用して、ニュースを作ることが可能です。例えばテレビCMを作ると、CMで放映されるだけではなくCMのメイキング動画、CMにご登壇いただいているキャストの皆さんの想いを込めた動画なども作成できます。さらに、記者会見などで主要なメディアが集まってきます。例えば、木村拓哉さんをブランドキャラクターとして起用した「CANADEL」の記者会見では、約100名の報道関係者が詰めかけてくださいました。そして翌日はキー局全ての朝のワイドショーなどで「木村さんがCMに出演」と取り上げてくださいました。またスポーツ新聞も同様に報道してくれました。このような効果があるため、テレビCMは一つの有効な手段として考えています。

    取材者: はい。

    回答者: また、弊社はまだそこまで資金もないため積極的に活用できていませんが、オフラインの媒体として、電車の中の広告や、屋外広告、いわゆるOOH広告も認知度を高めるためには必要な手段と考えています。

    取材者: はい。

    回答者: さらに、購買活動に具体的に働きかける媒体という意味で言うと、インターネット広告、検索広告、さらにはSNS広告等の重要性が高まっており、こちらにも当然費用をかけています。

    取材者: ありがとうございます。承知いたしました。それでは、貴社の創業の経緯や、創業時のエピソードについてわかる範囲で教えていただけますでしょうか。

    回答者: はい、弊社は2009年に現在の社長の松浦が創業し、昨年12月に15周年を迎えました。創業の想いはまさに企業理念に集約されているのですが、人生100年時代と言われている中で、誰もが年齢に捉われずに、いきいきと生きることができる社会を実現することです。現在は、アンチエイジング事業として、化粧品やヘアケア、サプリメントを中心に事業を展開していますが、今申し上げたような世界を実現するために今後も様々な事業にトライしていきたいと考えています。ただし、そのためにはお客様や社会に貢献しながらも、投資を行うために利益の蓄積も必要です。その意味で言うと今は化粧品事業、リカバリー事業を中心に事業投資を行い、将来に向けた原資を確保しようとしています。

    取材者: なるほど、ありがとうございます。先ほど今後の事業展開についてお話がありましたが、リカバリーウェアの株式会社ベネクスのように、今後もM&Aなどによる成長戦略をお考えでしょうか。M&Aに対する方針や戦略についてお聞かせください。

    回答者: はい。M&Aにつきましては、チャンスがあれば積極的に活用していきたいと考えています。弊社の体力を考えても、新規事業を立ち上げるにおいて、ゼロから作り上げるよりは、M&Aを活用することができるのであれば、有効な手段であると考えています。株式会社ベネクス買収でも成功したように、一つの経営の有力な手段として活用していきたいと考えています。

    取材者: はい。ありがとうございます。今期の業績について少しお伺いしたいのですが、業績予想としまして、減収増益という形で予想を出されているかと思いますが、これは先ほどご説明のあった他社との競合状況や、ブランドのリニューアルなどの影響で、準備段階ということもあり、減収になっているという理解でよろしいでしょうか。

    回答者: そうですね、準備段階というよりは事業構造改革の取り組みを推進しているところですが、その取り組みを推進しても、まだ売上を反転させるまでには至らないと考えています。もう少し時間が必要であると考えています。

    取材者: なるほど。今期第1クォーターでの営業利益に関しては、かなり大幅な増益になっているようですが、これは広告宣伝費や販管費の部分の影響が大きいのでしょうか。

    回答者: そうですね、広告宣伝費、販管費の影響が大きいと考えています。これは多少の期ずれの要因もありますが、広告宣伝費・販促費の効率的・効果的な運用に寄与するところが大きいと考えています。また、固定費の削減を含めたコントロールについては、経営として意識を変えており、大きなテーマとして取り組んでいます。したがって、固定費の削減も一定程度は寄与しているとご理解いただければと存じます。

    取材者: ありがとうございます。貴社の株主還元策について方針などございましたらお教えください。

    回答者: はい。現状では株主還元を行うことは考えておりません。資本政策の考え方として、まず企業の安定性、財務の健全性、事業投資、そして株主の皆様に対する配当、自社株買いという三つの要素を考えていく必要があります。弊社としましては、現状においては財務の健全性を重視しており、自己資本比率のターゲットである50%を少し超えているという状況です。しかしながら、業績はまだ安定しているわけではありませんので、資本を蓄えていく必要があります。さらに、事業投資の優先度が配当や自社株買いよりも現時点においては高いと考えています。これは、まだ弊社の既存事業のテコ入れが必要ですし、隣接分野に対して事業投資を行うことで成長していく余地がありますので、まずは事業投資をしっかり行っていきたいと考えています。逆に言えば、財務が安定し、業績が安定し、一定の事業投資を行い、余剰資本があるという状況になれば、株主の皆様に還元することも真摯に考えたいと思っていますが、現時点ではそのステージまではまだ差があると考えています。

    取材者: わかりました。こちらは今後の課題として考えていらっしゃるということでしょうか。

    回答者: そうですね、課題というよりは、まだその段階ではないということです。

    取材者: ありがとうございます。ESGに関する取り組みについて、様々な取り組みを行っていらっしゃると思いますが、特に環境の観点からの取り組みについて、例えば原材料の入手経路などに関する方針や取り組みについてお聞かせください。

    回答者: はい、承知しました。まず一つ目に、弊社では調達方針を策定し、社内外に公表しています。これはお取引先様に遵守いただきたい弊社の調達に関する考え方をまとめたものです。もちろん人権尊重なども含めてです。それから二つ目は、様々な取り組みを過去から行っていますが、現状において変化し続けているものとして、輸送効率を上げるための取り組みがあります。コンパクト便、ポスト投函型の配送サービスです。ポストに入るようなサイズの、運送効率の良い配送スタイルに合わせた容器を開発しました。

    取材者: なるほど

    回答者: つまり、再配達の削減に取り組んでいるということです。

    取材者: 承知いたしました。ありがとうございます。その他、今期新しく始めた取り組みや、業績に関わらず何かトピックスがございましたらお教えください。

    回答者: そうですね、やはり冒頭からお伝えしました「DUO」ブランドのリニューアルが一番大きなトピックスかと存じます。

    取材者: わかりました。本日はありがとうございました。

    回答者: ありがとうございました。

    ※TPC マーケティングリサーチ㈱調べによるブランド別クレンジングに関する調査(調査対象期間:2019年4月~2024 年 3月/調査時期:2024 年4月)

  • 取締役 常務執行役員 CFO 伊藤洋一郎 様

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上場市場 証券コード

​決算日

取材アーカイブ

  • CP&X

     

    【2025年7月期(通期)】

    決算概要

    2025年7月期の売上高は16,160百万円(前年同期比20.6%減)と減収であったものの、営業利益は617百万円(同343.8%増)、経常利益は599百万円(同271.8%増)、当期純利益は471百万円と大幅な増益を達成。売上高は予想通りに着地したが、利益が大きく上振れした主因は、新規顧客獲得のための広告宣伝費(獲得費)が、顧客生涯価値(LTV)を大きく上回る状況が続いたため、当初予定していた販促投資を行えなかったこと及び固定費削減等の費用削減である。純利益の上振れには、経常利益の上振れに加え、2024年7月期に全額取り崩した繰延税金資産を積み増したことによる法人税等調整額の影響がある。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    主力であるアンチエイジング事業においては、リニューアルに伴う旧製品の返品が売上および利益の減少要因となっている。この返品額は、小売店の棚や倉庫の物量が正確に把握できないため、見込みにくい一過性の要因である。通信販売においては、新規顧客獲得コスト(CPO)がLTVを大幅に上回る状態が続き、新規顧客獲得のための積極的な広告投資を抑制せざるを得なかったことが、売上シュリンクの主要因である。一方で、リカバリー事業については、通期でしっかりと成長を実現した。

     

    主要KPIの進捗と変化

    人材投資の観点では、社員のエンゲージメントサーベイのスコア向上をKPIの一つに設定し、2年後の2027年7月期末の目標(10ポイント向上)に対し、過去1年間で4.7ポイントの上昇を実現している。また、アンチエイジング事業に関わる資格の保有数増加も重視しており、こちらも2027年7月期末の目標75個に対し、現在49個と順調に増加している状況である。これらは、事業回復・向上には社員のエンゲージメントが不可欠であるという思想に基づく。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    決算期における業績の増減に最も大きく影響を与えた一過性の要因は、主力クレンジング製品のリニューアルに伴う旧製品の返品である。アンチエイジング事業に明確な季節要因はないが、もう一つの柱であるリカバリー事業においては季節性が明確に存在する。リカバリーウェアは、年末(第2四半期)のボーナス商戦およびギフト需要、並びに5月〜7月頃(父の日・母の日)の需要が特に強く、それ以外の時期は売上が伸びにくい傾向にある。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    2026年7月期の通期業績予想は、売上高16,500百万円(前年度比2.1%増)、営業利益300百万円(同51.4%減)、経常利益300百万円(同50.0%減)、当期純利益300百万円(同36.4%減)と、増収・減益を見込んでいる。この予想は、過去2期続いた売上高の減少ペースを鈍化させ、連結ベースでの下げ止まりを達成するための戦略的な投資を織り込んでいることを示している。事業別では、アンチエイジング事業は売上の挽回に弱含みであるものの、リカバリー事業の成長により全体をけん引する計画である。

     

    トピックス

    売上高の約7割を占めるアンチエイジング事業におけるDUOの再生・再確保を最重要テーマとしている。リニューアル後のDUO製品は、リテール(ドラッグストア等)店頭での販売状況が堅調で、昨年度と比較して売上がほぼ横ばいまで回復しており、この勢いを維持・加速させる方針である。リテールの強化策として、ドン・キホーテの若い顧客層をターゲットに「落とす」機能を強化したスクラブ入りクレンジングを販売開始するなど、商品展開も進めている。マーケティング施策は、アンチエイジング事業におけるCM放映を抑制し、情報が欲しい顧客に的確な情報提供を行うプル型広告(化粧品専門媒体、Amazon口コミなど)への投資にシフトする戦略的変更を実施する。また、リカバリー事業における認知度向上のため、CM放映の準備が完了し、近々お披露目される見込みである。

  • 【2025年7月期(通期)】

    Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A:今後の成長戦略のポイントは、主に売上高の減少ペースを鈍化させ、連結ベースでの下げ止まりを達成すること、そして事業ごとの成長戦略の実行です 。

    具体的な施策としては、まずリカバリー事業において、認知度向上のためのCMを今後放映する予定です 。既に準備は完了しており、近々お披露目できる見込みです。

    次に、売上高の約7割を占めるアンチエイジング事業におけるDUOの再生・再確保を最重要テーマとしています。具体的には、前期にリニューアルしたDUO製品について、リテール(ドラッグストア等)店頭での販売状況が非常に堅調であり、ずっと下落傾向にあったものが、昨年度と比較してほぼ横ばいまで売上を回復してきています。この勢いを維持、加速させることが一つテーマとなります。また、リテールの強化策として、ドン・キホーテ様専用の「落とす」機能をより強化したスクラブ入りクレンジングを一昨日(10月27日)から販売開始しました。これは、ドン・キホーテの若い顧客層をターゲットに、「しっかり落とした感」を重視した商品です。第1四半期の段階では、まずリテールの強化を年度を通じてしっかりと行っていきたいと考えています。マーケティング施策については、前期に多額の投資を行ったアンチエイジング事業におけるCM放映は、今期はあまり予定しておりません。代わりに、プル型広告への投資を強化します。これは、情報が欲しい顧客に対して、化粧品専門媒体(例:@cosme様)やAmazonの口コミなどを通じて、商品の評判形成と的確な情報提供を行うことを目的としています。

     

    Q:成長戦略のポイントについて、前提条件等での変化とその影響等をご説明ください。

    A:前提条件における大きな変化とその影響としては、新規顧客獲得のための広告費(獲得費)に関する投資効率の悪化が挙げられます。当社の通販モデルは、新規のお客様に定期契約を結んでいただき、既存のお客様として毎月購入いただくという基本的なモデルを取っています。本来は、顧客のライフタイムバリュー(LTV)が新規獲得費(CPO)を上回る場合に積極的に投資を行いますが、第4四半期においてCPOの方がLTVを大きく上回る状況が続き、結果として予定していた販促費を使うことができませんでした。このため、本来確保したかった新規顧客の獲得が不十分となり、既存のお客様の一定の離脱は起こるため、新規の獲得でこれを補わないとビジネス全体としては縮小していくことになります。

     

    Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。

    A:2026年7月期の通期業績予想は、売上高16,500百万円(前年度比2.1%増)、営業利益300百万円(同51.4%減)、経常利益300百万円(同50.0%減)、当期純利益300百万円(同36.4%減)としております。この予想の背景にある戦略は、過去2期にわたる売上減少傾向を受け、まずは売上高の減少ペースを鈍化させ、連結ベースでの下げ止まりを達成することです。事業別では、アンチエイジング事業は売上の挽回にやや弱含みと見込む一方、リカバリー事業ではしっかりと成長を実現できると見込んでいます。利益が前期実績から減少する予想としているのは、下げ止まりを達成するための投資をしっかり行いたいというメッセージを反映しているためです。具体的な施策については、「成長戦略のポイント」で述べた通り、リカバリー事業でのCM放映と、アンチエイジング事業におけるCMからプル型広告への投資シフトにより、評判を形成していく戦略を推進します。

     

    Q:受注・競合状況は如何でしょうか?

    A:主力商品であるクレンジング製品のリニューアルに伴う旧製品の返品が業績の増減要因の一つとなっています。この返品は小売店の棚や倉庫の物量が正確に把握できないため、どれだけの規模で起こるのかが見込みにくいという特徴があります。また、通信販売における新規顧客獲得において、獲得コスト(CPO)が顧客のライフタイムバリュー(LTV)を大きく上回る状況が続いており、積極的な投資ができていない状況が続いています。

     

    Q:M&A、業務提携、事業売却などの実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:アンチエイジングプラットフォームの確立に貢献することを前提に、当社の経営資産を最大限有効活用して、M&Aや提携の機会を発掘・推進してまいります。

    資本活用に際しては、グループの財務安定性を維持した上で、各種ルールをもとに厳格に運用いたします。

     

    Q:中期事業計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:本来であれば、東証グロース上場企業として中長期的な定量目標を掲げ、その進捗を明らかにすることが望ましいと認識していますが、事業構造を大きく変えようとしている現在、定量目標を掲げることは難しいと考えております。

    中期的な経営の指針として、「Uniqueな価値にこだわりぬく」というスタンスに変わりはなく、アンチエイジング分野全般の課題解決を担うUniqueなブランドが集うアンチエイジングカンパニーを目指してまいります。

    新しい中期的な財務KPIについては、当社を取り巻く経営環境を総合的に分析、検討した後に改めて設定し、準備ができ次第速やかに公表する予定です。

    当面の間は経営方針や財務状況等を株主及び投資家の皆様に正しくご理解頂くための情報開示のあり方として、単年度ごとの業績見通しを公表することとし、その目標を着実に達成すべく専念してまいります。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:株主還元の方針については、特に変更はございません。

  • 【2025年7月期(通期)】

    取材者:2025年7月期の業績についてお伺いできますか。売上高は16,160百万円、前年同期比ではマイナス20.6%。営業利益は617百万円、前年同期比343.8%増。経常利益は599百万円、前年度比271.8%増。当期純利益は471百万円とのことで、業績修正後の業績予想は達成されたと存じますが、こちらの業績の増減要因をご説明いただけますか。

    回答者:特に、業績修正後という意味で申し上げますと、売上高については、ほぼ予想通りの着地であったのではないかと考えております。多少、増減要素があったとすると、返品が挙げられます。これは利益の方にも関係してくるので、説明しますと、当社の主力商品の一つであるクレンジング、メイク落としの製品を15年ぶりにリニューアルしました。リニューアルを行いますと、もちろん新しい製品がドラッグストアの棚に並び、売上を支え、牽引していくドライバーになるのですが、一方で、旧製品、つまり前日までドラッグストアに並んでいた商品との切り替えという問題が発生します。これは小売店向けの消費財では発生することなのですが、何が起こるかと言いますと、例えば10月30日にリニューアルをしようとすると、10月29日までは旧製品を販売しており、10月30日のタイミングで、理屈の上では一晩で新しいリニューアル製品に切り替わることになります。そうなりますと、昨日まで棚に並んでいたものが、お店から卸に、卸から当社の倉庫に戻るということで、返品が発生します。

    返品が起こると、財務会計上、売上においては売上が消去され、利益においては、粗利の部分が消去されるという形になります。問題は、この返品がどのような規模で起こるのかが見込みにくいということです。なぜかと申しますと、お店の棚に10月29日まで並んでいた物量が正確に把握できないのです。さらに申し上げますと、お店の倉庫にある物量も正確には分からないという部分もあります。

    また、タイミングという要素もあります。理論上と申し上げたのですが、10月30日から切り替えてくださいというお願いを差し上げて、精一杯のご協力をいただくのですが、ワークライフバランスや人手不足などを背景に、なかなか10月30日の朝10時の開店の段階で切り替わっていないのが実情です。その切り替え自体が順次起こり、本当に1ヶ月間くらいで返品が起こっていきます。棚ですらそうなのですが、引き下げたものがお店の倉庫に運び入れられて、そこから卸にまとめて返送されるのに、また人的な作業が必要となります。卸のところで仕分けをして、メーカーごとに切り分けをして、今度はメーカーに返送するのですが、それぞれにかなりの時間がかかりますので、物量という意味でも、タイミングという意味からも、どれだけの返品が、例えば決算でいうと7月末までに、行われるのかというのが、正確には把握できません。ある程度はもちろん予測を立てるのですが、そこの予測の部分が、思っていたよりも返品が少なかったり、あるいは多かったりというところが、増減の大きな要因の一つに入ってきているかと存じます。

    そこが多分一番大きいところでして、したがいまして営業利益のところで言いますと、業績の上方修正の話になりますが、当初からさらに2倍になっている要因について、先ほど説明したとおり、一つ目は、今申し上げた返品の部分で、売上増加分に対する利益が取れたことです。

    二つ目は、元々期初には17,500百万円という売上高の予測を立てていましたので、環境が許せば、第4四半期にしっかりとした販促投資を行いたいと思っていました。実際、販促投資は行いまして、例えばベネクスのCMを放映したり、あるいは中国で大型のインフルエンサーの企画、つまり有名なタレントさんにSNS上で実際の使用体験を訴求していただくという企画を推進したり、あるいは6月に@cosme様という非常に影響力のあるメディアから、リニューアルしたDUOの「ザ クレンジングバーム ブラックリペア」が栄誉あるベストコスメアワード2025上半期新作ベストコスメを獲得し、それに合わせて色々な販売のテコ入れ策を行いました。ベストコスメ受賞ということで店頭にPOPや看板を作ったり、様々な販促投資をかけることはかけたのですが、一番かけたかった部分というのが、実は通信販売の部分です。

    通信販売の中のどの部分かというと、当社の通販モデルは、新規のお客様を獲得し、その新規のお客様に定期での契約、月に1回お届けする形の定期の契約を結んでいただき、その方が既存のお客様として毎月購入いただくという基本的なモデルを取っています。この入口となる新規の定期のお客様を獲得しないと、既存のお客様のパイというものが、新規の獲得と、お客様が当社の商品から卒業するという意味での離脱の足し算引き算があるのですが、引き算の方は恒常的に起こる話です。ずっと商品を例えば10年間使い続けるお客様はなかなかいらっしゃらないので、どうしても既存のお客様は減っていきます。その既存のお客様が減っていく部分を補う意味でしっかりと新規のお客様を獲得していかないと、ビジネス全体としては縮小していくことになるので、新規のお客様の獲得は非常に重要です。

    新規のお客様を獲得するためには、獲得費という言い方もしているのですが、広告を打たなければ、なかなか獲得できません。具体的に言うと、SNS上で広告を流します。その獲得広告には当然コストが結構かかるのですが、高いコストをかけるのは、お客様のライフタイムバリュー(LTV)が理由です。定期契約を結んでいただき継続していただければ、そこは広告宣伝費なく売上が回っていきますので、購入いただいたお客様が将来にわたってどれぐらいの売上および利益貢献をしていただけるのかということを、理屈上計算をして、このLTVの金額と、入口の獲得費を比較し、LTVが上回っていれば、積極的に新規の方もどんどん獲得していこうというオペレーションを行っているのですが、第4四半期において、1件あたりの獲得コスト(CPO)の方がこのLTVを大きく上回る状況が続いていまして、なかなか投資できませんでした。そのような状況でなければどんどん投資をして新規獲得したかったもののできなかったという状況にあり、結果、予定していた販促費を使うことができなかったというのが、営業利益が大きく上振れした要因であると考えています。

    営業利益以下のところは、普通に経常利益に落としていきますので、そこは営業利益が上振れしたことによる上振れというところです。それから予想との比較で言うと、経常利益レベルでも為替の影響はあまりないのですが、中国での取引をやっていて、人民元がどう動くかによって経常利益が多少上下に動くことはあります。そのあたりのバッファーを少し読んでいたということがあるので、この予想対比では大きめに差は出ているのですが、営業利益の実績617百万円からすると、あまり影響はなかったと言えます。ただし多少、利払いなどがもちろんありますので、そういうところでの経常利益という形になっています。

    最後に、純利益に関して、予想に対して大きく上振れをしているということで、この要因は二つです。

    一つは、経常利益が上振れしたことです。なぜ経常利益が上振れしたかと申しますと、申し上げた通り、獲得費、広告宣伝費をかけられなかったので、営業利益が上振れしたからです。

    もう一つは、繰延税金資産の積み増しを行っています。当社は昨年度、2024年7月期に繰延税金資産を全て取り崩しました。そこで大きな赤字を出したのですが、ただ25年7月期に一定の税引前利益を計上し、26年7月期も税引前利益の計上を計画上予定しているという背景があり、監査法人からはそうであれば、繰延税金資産を積むべきではないかという指摘をいただき、議論をした結果、繰延税金資産を積んだことによる影響が純利益レベルで出ているというのが、大まかな内容ということになります。

    科目としては、法人税等調整額となり、将来の税金支払い負担の軽減ということです。

    取材者:前期比で人の採用数の推移などはいかがでしょうか。

    回答者:前期との比較で言うと、人員としては、当社全体で大体200人くらいいるのですが、人数としては1割強ほど減少しました。そこはご指摘のとおりで、人の採用と退社の足し引きで1割強ほど減っているという状況です。採用の方は、月1.5人ぐらいのペースで進めており、合計では12、3人でした。

    取材者:計画としてはいかがでしょう。もう少し採用できればよかった、という感覚はございますか。

    回答者:計画を踏まえれば、もう少し採用できればよかったかなとは思います。キーとなるポジションについてはもちろん現有勢力で何とかやってはいるのですが、もう少しパワーアップしたいなと思っている部署もありまして、そこをあと10人増やしたかったなどということはないですが、あと1人2人くらい採りたいポストはあったかなと思います。

    取材者:主要なKPI、あるいは重視している指標がございましたら教えていただけますか。

    回答者:KPIはもちろんいくつも置いていまして、財務のKPIであったり、先ほど取り上げた人員の部分から来るKPIも置いています。

    例えば、人材投資的なところで言うと、見ているKPIの一つが、エンゲージメントサーベイのスコアの向上という指標を置いています。これは当社が今、年2回、エンゲージメントサーベイを全社で行っておりまして、そのスコアを、2年後ではあるのですが、10ポイント上げるというKPIを置いています。これはなぜかというと、やはり社員のやる気、モチベーションなくして、会社の業績の回復、向上はないと考えているからです。

    本当は私ももっとそういうところに時間を使わなければいけなくて、まだやりきれてないこともたくさんあるのですが、ただ思想としてはそういうことで、そこをしっかり上げていきたいなと思っていて、ちなみにこの1年でどれぐらい上がったかと申しますと、4.7ポイント、過去の1年間で数字が上がっています。そういう意味ではまだまだ全然ですので、ここを上げていかなければいけないのですが、そういうKPIがございます。

    人材に関して言えば、資格の保有数を重視しています。アンチエイジング事業をやっていますので、アンチエイジングに関わる資格の保有数、例えばある人が3つ持っていればその3つをカウントするのですが、これを増やすことを目標にしていまして、ちなみに200人弱の社員数なのですが、2027年7月期末に個数ベースで75個にしようという目標を置いていまして、今、49個まで増えてきていますので、着実に伸びてきているかなと思います。

    それを達成するにあたっては、例えば化粧品検定なども対象となっています。

    取材者:先ほどリニューアルの商品入れ替えの話があり、それも業績に与える一過性の要因と理解しておりますが、他に何か業績に影響を与えた一過性の要因や季節性、外的な要因はございますか。

    回答者:一過性の要因という意味で言うと、大きなもので言えば、やはりリニューアルに伴う返品が多かったかなと思います。

    それから季節性という意味で言うと、当社のアンチエイジング事業には、季節性の要因はありません。もちろん、売れ筋の商品、ラインで変わるようなこともありまして、例えば夏の時期だと汗がお肌のキメにいろんな汚れが溜まりやすくなるので、そういうものをさっぱり落とすというラインがよく出たり、冬になり寒くなると乾燥が進むので、顕著に、保湿をするようなラインの製品の販売が伸びたりとか、そういうところはあるのですが、同じブランドの中でのスイッチみたいなものですので、あまり大きな影響はないのです。

    ただ、もう一つやっているリカバリー事業というものがございます。ここはリカバリーウェアという衣類を販売しているのですが、季節要因が明確にありまして、いつが強いかというと、年末、つまり11月、12月です。リカバリーウェアは休むとき、体力を回復してほしいというときに着るウェアなのですが、やはりギフト需要が結構強くて、かつ商品として上下で買うと3万5、6千円する商品で、結構高いということもありますので、年末のボーナス商戦、ギフト需要でかなり動きます。11月、12月は当社でいうと第2四半期です。それから同じ理由で5月、6月、7月も結構動きます。これは何かと言いますと父の日、母の日の需要です。逆に言うとそれ以外の2月、8月を含む時期はなかなかリカバリーウェアの売上が伸びないという傾向はあります。

    取材者:今年は夏が長くて日差しが強かったので、そういう部分でも需要があるのではと思ったのですが、実際にはそうでもないということでしょうか。

    回答者:ここが強いのは、例えば日焼け止めをキラー商品として持っているところは強いですが、当社ではまだ伸ばしきれていない部分です。

    取材者:今期といいますか2026年7月期の業績についても、お伺いできればと思うのですが、2026年7月期の業績予想といたしましては、売上高が16,500百万円、前年度比で2.1%の増加。営業利益300百万円、前年同期比51.4%のマイナス。経常利益も300百万円、前年同期比50.0%のマイナス。当期純利益300百万円、36.4%マイナスというところで、こちらの業績予想につきまして、見通し、あるいは今期考えている戦略などございましたら教えていただけますか。

    回答者:やはり会社としては、これも冒頭お伝えしたとおりで、20%の売上減少を受け、さらに言うと、前々期も同じ程度の減少なのですが、大きなメッセージとしては、まずは何とかこの売上高の減少のペースをスローダウンして、さらに申し上げますと、何とか連結ベースで反転していきたいというメッセージです。

    これを事業ごとに分けると、アンチエイジング事業、つまり既存の化粧品事業は、そうは言っても、まだ挽回するにはちょっと弱いかなと思っており、一方でリカバリー事業の方はしっかりと成長を実現できるのではないかと考えています。そういう意味で言うと、この合算値として何とか連結ベースでの下げ止まりを達成したいというのが一番大きなメッセージで、利益のところは今回減ってはいるのですが、そのための投資はしっかり行いたいという、こういうメッセージだと捉えていただければと思います。

    取材者:販促投資といいますか、マーケティング施策として考えておられていることや、何か新しい施策などございますか。

    回答者:新しい施策で言うと、大きいところでは、リカバリー事業はまだまだ認知が足りませんので、リカバリー事業に特化したCMなどを今後流していきたいと考えております。具体的に準備が終わっている段階ということなので、近々お披露目できるのではないかと存じます。

    一方で、大きなものとしては、アンチエイジング事業、化粧品エリアでのCMについては、今期はあまり予定しておりません。去年までは結構大きい金額でCMを行っていたのですが、やはりもちろんCMが、認知や人気度を含めたお客様への普及のパワーが大きいということ自体は間違いないと思ってはいるのですが、一方で、やはりハイレベルで、当社のブランドの認知度を高めることが大事であるということもあり、CMはどちらかというとプッシュ型だと考えています。

    よって、プル型の広告というのも必要ではないかと思っています。プル型とは何かと言いますと、情報が欲しい人のところに欲しい情報が届くということだと思っており、それは例えば今で言うと、化粧品専門店の媒体、例えば@cosme様は非常に大きなサイトを運営してらっしゃるのですが、@cosme様の様な媒体やAmazonさんの口コミなど、何かを買おうとか、この商品いいなと思ったときに、「あれどうなんだっけ、評価はどうだったんだっけ」と思ったときに、プル型で取りに来た人にしっかりとした情報を提供できるような、もちろんUI、UXを作るのは結構難しいのですが、こういうことに繋がるような広告投資を行いたいなと思っています。

    投資の金額自体は全体としてはそう変わらないのですが、内訳がかなり変わり、CMの媒体費がかかって、テレビ局に支払う分や制作費がかかって、代理店に支払う費用、タレントさんに支払うキャスティング費などにかかると思っていたものが、基本今期は予定していなくて、それを、今申し上げたような、評判をしっかり形成していくプル型の広告投資を行うということを考えています。

    取材者:株主還元の方針について変更などがございますか。

    回答者:特にございません。

    取材者:最後に足元の状況につきまして、トピックスやニュースリリースなどはございますか。

    回答者:やはり今期は当社のアンチエイジング事業の7割の売上を占めるDUOをしっかりと再生していきたい、再確保していきたいと考えています。

    その意味では2点ございまして、先ほどリニューアルの話を前期から申し上げましたが、リニューアルをしたDUOは、少なくともリテールのドラッグストアの店頭での販売状況が非常に堅調です。本当はもっと数字を作りたいのですが、ずっと下落傾向にあったものが、昨年度、1年前と比較をしてほぼトントンに店頭での売上が回復してきています。その意味では、そこをどうやってその勢いを維持するのか、加速するのかというのが一つテーマになると思います。

    もう一つが、DUOの、ドン・キホーテ様専用の商品を一昨日から販売を開始いたしました。本件に関するリリースを9月の末ぐらいに出しているのですが、ドン・キホーテ様らしい、やや尖った商品で、メイク落としでは皆さんがお肌に優しいという要素を大事にされるのですが、むしろそのメイク落としの「落とす」というところをより強化したくて、スクラブをクレンジングの中に入れていますので、そうすることによって、ドン・キホーテ様らしい尖った商品にするということと、ドン・キホーテ様でお買い求めになるのは若いお客様が多いので、よりきれいに優しく落とすのも大事なのですが、しっかり落とした感が欲しいというお客様をターゲットにしたいなと思っております。

    ですので、まだまだ、これは8月、9月、10月の第1四半期の段階でのお話でして、リテールの強化というものは、まずしっかりと年度を通じて行っていきたいと考えています。

  • 代表取締役 副社長執行役員 伊藤 洋一郎 様

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取材アーカイブ

  • 決算概要

    2025年7月期第3四半期の実績は減収・増益となりました。売上高は、リカバリー事業の売上が計画を上回って順調に伸長したものの、アンチエイジング事業が減収となり、全社では125億円と計画をやや下回りました。一方、営業利益は12億6,600万円となりました。上期から引き続き、通信販売において、新規獲得の広告効率が十分に改善しなかったことなどから、広告宣伝費を中心とした販売費を抑制したことや、固定費の削減を継続し、適切なコストマネジメントを実行したことにより、計画を大幅に上回りました。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    アンチエイジング事業の売上高は102億円となり、通信販売、卸売販売ともに前年同期を下回りました。一方、営業利益は10億9,900万円となりました。広告宣伝費を中心とした販売費の抑制と固定費の削減が貢献し、計画を大幅に上回りました。

    リカバリー事業の売上高は22億円となりました。スタンダード・ドライ・プラスやコンフォート・ポンチなどの主力製品の販売が伸長し、計画を上回って着地しました。営業利益は、更なる売上成長を図るためのテレビCMやデジタルマーケティングを中心とした投資を実施しているため、前年同期比微増となっておりますが、計画通りに進捗しています。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    第3四半期までの業績の進捗状況及び今後の事業環境を踏まえ、通期の業績予想を修正します。売上高は、当初計画を下回る見込みです。営業利益は、第4四半期に「デュオ」や「Lalaskin(ララスキン)」、「ベネクス」への広告・販促投資を計画しているものの、当初計画を上回る見通しです。

     

    トピックス

    主力ブランドの「デュオ」は、「ザ クレンジングバーム」シリーズ5種のリニューアル新発売が4月までに完了し、新たに店舗限定で投入した66gサイズや18gミニサイズの販売が好調に推移しております。また、「ザ クレンジングバーム ブラックリペア」は、@cosmeベストコスメアワード2025年上半期新作ベストコスメで、ベストクレンジング第1位、価格別賞ミドルプライス部門クレンジング第1位の2冠を受賞しました。

  • Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A: 第4四半期には、リニューアルしたデュオやLalaskin(ララスキン)の全国発売等に向けた広告・販促投資を積極的に展開するほか、ベネクスの認知を高め、更なる売上成長を促すための追加のマーケティング投資を継続する予定です。しかしながら、アンチエイジング事業を取り巻く環境は依然として厳しく、通信販売及び卸売販売に加え、中国市場についても慎重な見方を継続しています。加えて、デュオのリニューアルに伴う旧品の返品なども一定程度想定しています。

     

    Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。

    A: 売上高は当初計画を下回る160億円を見込んでいます。一方、営業利益は、デュオのリニューアルに伴う旧品の返品の影響や、第4四半期にはデュオやLalaskin(ララスキン)、ベネクスへの広告・販促投資を計画しているため、当初計画を上回る3億円を見込んでいますが、第3四半期までの実績からは大きく減少する見通しです。

     

    Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:2023年9月14日に公表した中期経営計画(2024年7月期から2027年7月期)については、2027年7月期の主要財務KPIで設定した目標は、2024年9月12日に取り下げております。なお、非財務的目標は引き続き実現を目指しております。

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  • IR担当

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​企業名

上場市場 証券コード

​決算日

  • CP&X

     

    1. ビジネスモデルや事業内容

    プレミアアンチエイジング株式会社は、「誰もが年齢に捉われずに、いきいきと生きることができる」社会を実現するため、アンチエイジング事業とリカバリー事業を展開。アンチエイジング事業では、化粧品、ヘアケア商品、サプリメントをBtoCの自社通販チャネルと、バラエティショップやドラッグストアを中心とした卸売チャネルで販売。主力製品であるクレンジングバーム「DUO」は、5年連続でクレンジング売上No.1※を獲得。その他、オールインワン美容液を中心に展開する高機能エイジングケアブランド「CANADEL」やカラートリートメントを始めとする髪と地肌のエイジングケアを叶えるヘアケアブランド「clayence」を展開。リカバリー事業では、2023年1月に買収した株式会社ベネクスのリカバリーウェアブランド「VENEX」を展開。近年高まる健康意識や睡眠の質向上ニーズに対応し、成長を追求。

     

    ※TPC マーケティングリサーチ㈱調べによるブランド別クレンジングに関する調査(調査対象期間:2019年4月~2024年3月/調査時期:2024年4月)

     

    2. 創業・理念

    2009年の創業以来、「誰もが年齢に捉われずに、人生100年時代をいきいきと生きることができる社会の実現」を目指し、アンチエイジング事業を展開。化粧品商材やヘアケア、リカバリーウェアを中心に、顧客や社会に貢献しながら利益の蓄積と投資を行い、将来に向けた事業基盤を構築。

     

    3. 直近の決算状況

    今期業績予想は減収増益。主力ブランド「DUO」のリニューアルやブランド価値向上のための広告戦略の見直しなど事業構造改革を進めている段階であり、まだ売上を反転させるまでには至らない見込み。第1四半期の営業利益は大幅増益。広告宣伝費や販管費の効率化、固定費削減などの効果によるもの。

     

    4. 成長戦略

    株式会社ベネクスのように、M&Aも積極的に活用し、アンチエイジングに関連して新たな成長が見込める分野の企業の買収を検討。新規事業の創出と垂直立ち上げを効率的に実現し、成長を加速。

     

    5. 株主還元策

    現状では株主還元は行わない。財務の健全性確保と事業投資を優先し、将来的な安定収益基盤の構築を目指す。将来的には、財務状況や業績の安定化、事業投資の進捗状況に応じて、配当や自社株買いなどの株主還元策を検討。

     

    6. 今期の取り組みやトピックス

    主力ブランド「DUO」のリニューアルを実施。ブランド誕生から15年を機に、クレンジングのパイオニアとして、多様化するお客様のニーズにお応えするべく、「落とすだけではないスキンケア効果」にこだわり、処方をさらにパワーアップするとともに店舗限定発売の価格設定を実施。ブランド価値向上のため、定期通販における広告戦略の見直しや、顧客獲得のための価格訴求からの脱却を推進。

  • Q1. 貴社のビジネスモデル、および事業内容について、他社と比較した場合の特徴や強みをご説明いただけますか。

    A1. 当社は、「アンチエイジング」を社名に掲げ、誰もが年齢に捉われずに、いきいきと生きることができる社会の実現を目指す企業です。 アンチエイジング事業では、化粧品、ヘアケア商品、サプリメントを、自社ECサイト、楽天、Amazon等のECモール、バラエティショップやドラッグストア等の卸売チャネルで販売しています。 また、2023年1月に買収した株式会社ベネクスのリカバリーウェアを販売するリカバリー事業にも参入し、健康作りの3要素「運動」「栄養」「休養」の中でも、パフォーマンス向上に必要な「休養」に着目し、健康と睡眠の質向上に貢献しています。 ファブレス経営による迅速な商品企画・開発と、OEM先との協業による効率的な投資コントロールも強みです。

     

    Q2. 商品開発において、ワンシーズンに発売される新商品の数と、基幹商品である「DUO」のリニューアルに至った経緯について、お聞かせください。

    A2. 年によって変わりますが、新商品は年間で約6~10点程度発売しています。 基幹商品である「DUO」のザ クレンジングバームシリーズは、ブランド誕生から15年目にして初めてのリニューアルを行い、2025年1月8日から順次、5つの新商品を発売します。 クレンジングのパイオニアとして、多様化するお客様のニーズにお応えするべく、「落とすだけではないスキンケア効果」にこだわり、処方をさらにパワーアップするとともに、より店頭で手に取りやすい容量に調整することで、実質的な価格改定も行いました。

     

    Q3. 価格改定によるブランド戦略上の懸念点と、ブランド価値を維持するための戦略について、ご説明いただけますか。

    A3. 価格改定によるブランド価値の毀損は、容量調整によりグラム単価をほぼ維持することで起こらないと考えています。 中長期的には、ブランド価値を高める取り組みが重要です。 具体的には、定期通販における価格訴求の見直しや、クリエイティブの変更などを行っています。 従来の定期初回50%オフという価格訴求から、商品の価値を前面に出した訴求に変更し、ブランド力の向上を目指しています。

     

    Q4. 広告戦略において、ターゲット層と広告掲載媒体について、どのようにお考えでしょうか。

    A4. 広告媒体は、従来のテレビCMに加え、交通広告、インターネット広告、検索広告、SNS広告などを活用しています。 テレビCMは、地域や媒体によって視聴者に合わせた使い分けが必要ですが、一気に認知を拡大できるという強みがあります。 また、ニュース性や話題性を作り出すことで、より効果的にブランド認知を向上させることができます。 インターネット広告は、お客様の購買活動に直接作用するため重要な媒体であり、投資が必要です。

     

    Q5. 貴社の創業の経緯と、創業時の想いについてお聞かせください。

    A5. 当社は、2009年に松浦社長により創業されました。 創業の想いは、当社の企業理念、パーパスに集約されています。誰もが年齢に捉われずに、いきいきと生きることができる社会を実現するアンチエイジングカンパニーを目指しています。 そのために、現在は化粧品事業を中心に安定収益を確保し、将来に向けた事業投資を行っています。

     

    Q6. 今後のM&Aに関する方針について、お聞かせください。

    A6. M&Aは、チャンスがあれば積極的に検討していきたいと考えています。 ゼロから事業を立ち上げるよりも、既存の事業やノウハウを活用することで、より迅速に事業を拡大できると考えています。 株式会社ベネクスの買収のように、M&Aは経営の有力な手段として活用していきます。

     

    Q7. 今期の業績予想における減収増益の要因について、ご説明いただけますか。

    A7. 減収増益の背景には、ブランドのリニューアルや競合他社への対応など、事業構造改革を進めている段階であり、まだ売上を反転させるまでには至らないという状況があります。 第1四半期の大幅な増益は、広告宣伝費や販管費の効率化、固定費の削減などの効果が出ているためです。

     

    Q8. 株主還元策について、現状における方針をお聞かせください。

    A8. 現状は、株主還元を行うステージにないと考えています。 財務の健全性や事業投資を優先し、事業投資を通じた成長を果たした上で、株主還元を検討します。

  • 取材者: 本日はよろしくお願いいたします。まず初めに、貴社のビジネスモデル、事業内容について、他社と比べたときの特徴や強みなどを踏まえながらご説明いただけますでしょうか。

    回答者: はい、承知いたしました。弊社は「アンチエイジング」を社名に掲げ、誰もが年齢に捉われずに、いきいきと生きることができる社会を実現することを企業理念としています。その理念のもと、現在大きく二つの事業を展開しています。一つはアンチエイジング事業、もう一つはリカバリー事業です。

    取材者: アンチエイジング事業について詳しくお教えください。

    回答者: アンチエイジング事業では、化粧品、ヘアケア商品、サプリメントを販売しています。販売チャネルは、BtoCの自社通販と、卸売によるリテール販売を中心に展開しています。リテール販売では、バラエティショップやドラッグストアを中心に全国18,000店舗以上に配荷しています。主力商品は、クレンジングバームの「DUO」で、クレンジング市場でトップシェアを維持しており、5年連続でクレンジング売上No.1※を獲得しています。

    取材者: 他の商品についてもご教示ください。

    回答者: その他、オールインワン美容液を中心に展開する高機能エイジングケアブランドの「CANADEL」、カラートリートメントを始めとする髪と地肌のエイジングケアを叶えるヘアケアブランドの「clayence」を展開しています。「CANADEL」オールインワン美容液は、化粧水、美容液、クリーム、マスク、マッサージ等の機能を一つにまとめた商品で、6年ほど前に立ち上げました。「clayence」のカラートリートメントは、白髪染めとは異なり、毎日使用することで徐々に染まるヘアケア商品で、3年ほど前に立ち上げました。

    取材者: リカバリー事業についてはいかがでしょうか。

    回答者:2023年1月に株式会社ベネクスを買収し、リカバリーウェアの販売を行っています。リカバリーウェアは、健康作りの3要素「運動」「栄養」「休養」の中でも、パフォーマンス向上に必要な「休養」に着目し、着用することでリラックス効果と疲労回復効果が期待できる商品で、厚生労働省から一般医療機器の認定を受けています。近年の健康志向の高まりや睡眠の質向上への関心の高まりを背景に、市場が拡大しています。

    取材者: 貴社の事業の特徴や強みは何でしょうか。

    回答者: ファブレス経営であることがひとつの特徴です。OEM先との協業により、迅速な商品企画・開発と、投資のコントロールを両立させています。また、BtoCの自社通販とリテールの両方の販売チャネルを持つことで、多様な顧客層にアプローチしています。

    取材者: 商品開発についてお聞かせください。年間でどれくらいの新商品を開発しているのでしょうか。

    回答者: 商品やブランドによって異なりますが、年間6~10点程度の新商品を開発しています。例えば、主力商品の「DUO」は、発売15年目にして初めてリニューアルを行いました。1月8日から4月にかけて、5つの新商品を発売予定です。また、既存ブランドの新商品だけでなく、新規ブランドの立ち上げも予定しています。

    取材者: リニューアルの背景には、どのような理由があったのでしょうか。

    回答者: かつて「DUO」は年間200億円を超える売上を誇っていましたが、近年は競合の台頭や消費者の低価格志向などにより、売上が落ち込んでいました。そこで、クレンジングバームのパイオニアとして、多様化するお客様のニーズにお応えするべく、「落とすだけではないスキンケア効果」にこだわり、処方をパワーアップし、リニューアルしました。リニューアルでは、美容成分の強化や香りの改良など、品質をさらに向上させました。また、リテールにおける競争力強化のため、容量を調整した上で価格を設定した店舗限定商品も投入しました。

    取材者: 価格改定によるブランド価値の毀損は懸念されませんか。

    回答者: グラム単価で見ると、価格改定前と大きな差はなく、ブランド価値を棄損しているとは考えていません。また、中長期的にブランド価値を高めるためには、価格訴求だけでなく、商品の価値を前面に押し出す必要があります。そのため定期通販では、これまで初回50%オフとしていましたが、11月からは30%オフに変更しました。今後は、商品の価値を訴求する広告戦略に力を入れてまいります。

    取材者: 広告戦略について、ターゲットや掲載場所についてご教示ください。

    回答者: これまで主流だったテレビCMに加え、インターネット広告やSNS広告も活用しています。テレビCMは、地域や媒体によって視聴者が異なるため、より効果的な活用方法を検討しています。また、ニュース性や話題性を作り出すことで、認知度向上につなげています。オフラインでは、交通広告や屋外広告も活用しています。

    回答者: 今回、テレビCMに一定の費用を投じています。テレビを見る人は減少傾向にあるかもしれませんが、地域によっては全然違います。例えば、東京ではテレビを見る人が減っていると思うのですが、地方に行くと引き続き見ている方がいらっしゃいます。またコネクティッドTV、つまりTVerなど、様々なサービスを視聴する方が増えていますので、テレビCMのパワーが落ちたという話はあるものの、地域性やテレビの中の媒体などを考慮し、より精査された使い分けが必要になっているのではないかと考えています。加えて、WebのCMに比べると、一気に認知を拡大することができるパワーというのがあります。

    取材者: なるほど。

    回答者: そのあたりを活用して、ニュースを作ることが可能です。例えばテレビCMを作ると、CMで放映されるだけではなくCMのメイキング動画、CMにご登壇いただいているキャストの皆さんの想いを込めた動画なども作成できます。さらに、記者会見などで主要なメディアが集まってきます。例えば、木村拓哉さんをブランドキャラクターとして起用した「CANADEL」の記者会見では、約100名の報道関係者が詰めかけてくださいました。そして翌日はキー局全ての朝のワイドショーなどで「木村さんがCMに出演」と取り上げてくださいました。またスポーツ新聞も同様に報道してくれました。このような効果があるため、テレビCMは一つの有効な手段として考えています。

    取材者: はい。

    回答者: また、弊社はまだそこまで資金もないため積極的に活用できていませんが、オフラインの媒体として、電車の中の広告や、屋外広告、いわゆるOOH広告も認知度を高めるためには必要な手段と考えています。

    取材者: はい。

    回答者: さらに、購買活動に具体的に働きかける媒体という意味で言うと、インターネット広告、検索広告、さらにはSNS広告等の重要性が高まっており、こちらにも当然費用をかけています。

    取材者: ありがとうございます。承知いたしました。それでは、貴社の創業の経緯や、創業時のエピソードについてわかる範囲で教えていただけますでしょうか。

    回答者: はい、弊社は2009年に現在の社長の松浦が創業し、昨年12月に15周年を迎えました。創業の想いはまさに企業理念に集約されているのですが、人生100年時代と言われている中で、誰もが年齢に捉われずに、いきいきと生きることができる社会を実現することです。現在は、アンチエイジング事業として、化粧品やヘアケア、サプリメントを中心に事業を展開していますが、今申し上げたような世界を実現するために今後も様々な事業にトライしていきたいと考えています。ただし、そのためにはお客様や社会に貢献しながらも、投資を行うために利益の蓄積も必要です。その意味で言うと今は化粧品事業、リカバリー事業を中心に事業投資を行い、将来に向けた原資を確保しようとしています。

    取材者: なるほど、ありがとうございます。先ほど今後の事業展開についてお話がありましたが、リカバリーウェアの株式会社ベネクスのように、今後もM&Aなどによる成長戦略をお考えでしょうか。M&Aに対する方針や戦略についてお聞かせください。

    回答者: はい。M&Aにつきましては、チャンスがあれば積極的に活用していきたいと考えています。弊社の体力を考えても、新規事業を立ち上げるにおいて、ゼロから作り上げるよりは、M&Aを活用することができるのであれば、有効な手段であると考えています。株式会社ベネクス買収でも成功したように、一つの経営の有力な手段として活用していきたいと考えています。

    取材者: はい。ありがとうございます。今期の業績について少しお伺いしたいのですが、業績予想としまして、減収増益という形で予想を出されているかと思いますが、これは先ほどご説明のあった他社との競合状況や、ブランドのリニューアルなどの影響で、準備段階ということもあり、減収になっているという理解でよろしいでしょうか。

    回答者: そうですね、準備段階というよりは事業構造改革の取り組みを推進しているところですが、その取り組みを推進しても、まだ売上を反転させるまでには至らないと考えています。もう少し時間が必要であると考えています。

    取材者: なるほど。今期第1クォーターでの営業利益に関しては、かなり大幅な増益になっているようですが、これは広告宣伝費や販管費の部分の影響が大きいのでしょうか。

    回答者: そうですね、広告宣伝費、販管費の影響が大きいと考えています。これは多少の期ずれの要因もありますが、広告宣伝費・販促費の効率的・効果的な運用に寄与するところが大きいと考えています。また、固定費の削減を含めたコントロールについては、経営として意識を変えており、大きなテーマとして取り組んでいます。したがって、固定費の削減も一定程度は寄与しているとご理解いただければと存じます。

    取材者: ありがとうございます。貴社の株主還元策について方針などございましたらお教えください。

    回答者: はい。現状では株主還元を行うことは考えておりません。資本政策の考え方として、まず企業の安定性、財務の健全性、事業投資、そして株主の皆様に対する配当、自社株買いという三つの要素を考えていく必要があります。弊社としましては、現状においては財務の健全性を重視しており、自己資本比率のターゲットである50%を少し超えているという状況です。しかしながら、業績はまだ安定しているわけではありませんので、資本を蓄えていく必要があります。さらに、事業投資の優先度が配当や自社株買いよりも現時点においては高いと考えています。これは、まだ弊社の既存事業のテコ入れが必要ですし、隣接分野に対して事業投資を行うことで成長していく余地がありますので、まずは事業投資をしっかり行っていきたいと考えています。逆に言えば、財務が安定し、業績が安定し、一定の事業投資を行い、余剰資本があるという状況になれば、株主の皆様に還元することも真摯に考えたいと思っていますが、現時点ではそのステージまではまだ差があると考えています。

    取材者: わかりました。こちらは今後の課題として考えていらっしゃるということでしょうか。

    回答者: そうですね、課題というよりは、まだその段階ではないということです。

    取材者: ありがとうございます。ESGに関する取り組みについて、様々な取り組みを行っていらっしゃると思いますが、特に環境の観点からの取り組みについて、例えば原材料の入手経路などに関する方針や取り組みについてお聞かせください。

    回答者: はい、承知しました。まず一つ目に、弊社では調達方針を策定し、社内外に公表しています。これはお取引先様に遵守いただきたい弊社の調達に関する考え方をまとめたものです。もちろん人権尊重なども含めてです。それから二つ目は、様々な取り組みを過去から行っていますが、現状において変化し続けているものとして、輸送効率を上げるための取り組みがあります。コンパクト便、ポスト投函型の配送サービスです。ポストに入るようなサイズの、運送効率の良い配送スタイルに合わせた容器を開発しました。

    取材者: なるほど

    回答者: つまり、再配達の削減に取り組んでいるということです。

    取材者: 承知いたしました。ありがとうございます。その他、今期新しく始めた取り組みや、業績に関わらず何かトピックスがございましたらお教えください。

    回答者: そうですね、やはり冒頭からお伝えしました「DUO」ブランドのリニューアルが一番大きなトピックスかと存じます。

    取材者: わかりました。本日はありがとうございました。

    回答者: ありがとうございました。

    ※TPC マーケティングリサーチ㈱調べによるブランド別クレンジングに関する調査(調査対象期間:2019年4月~2024 年 3月/調査時期:2024 年4月)

  • 取締役 常務執行役員 CFO 伊藤洋一郎 様

プレミアアンチエイジング_logo1.png

プレミアアンチエイジング(株)

東証GRT 4934

決算:7月末日

CP&X


【2026年7月期1Q】

決算概要

2026年7月期第1四半期の売上高は、リカバリー事業の売上が順調に伸長したものの、アンチエイジング事業の売上が減少したことから、36億4,300万円(前年同期比13.9%減)となった。一方、前期第4四半期との比較では、アンチエイジング事業の売上が増収となったことから、全社売上高はほぼ横ばい。営業利益は、新規獲得に係る広告宣伝費を中心とした販売費が計画を下回ったこと等から5億7,500万円(前年同期比7.5%減)となった。


セグメント別または事業別の増減要因

アンチエイジング事業の売上高は、デュオのリニューアルに伴う返品影響が減少し、POSの改善等が顕著な卸売販売が前年同期を上回ったものの、新規獲得の広告効率の改善が見られない通信販売の減少が響き、29億5,200万円(前年同期比20.2%減)となった。営業利益は、新規獲得に係る広告宣伝費を中心とした販売費が計画を下回ったこと等から5億3,900万円(前年同期比8.6%減)となった。

リカバリー事業の売上高は、旗艦製品のスタンダードドライプラスやコンフォートポンチ等が引き続き堅調に推移したことから、前年同期比29.9%伸長し、6億9,100万円となった。営業利益は、ブランド認知向上やリカバリーの啓発活動に係る広告宣伝投資、組織強化のための人員拡充等、事業成長への積極投資を継続したことから、11.3%伸長の3,600万円となった。


通期見通しと進捗率・達成可能性

2026年7月期の業績予想については、現時点で変更なし。

営業利益については、第2四半期以降、ブランド強化、新商品開発に向けた投資を効率的に実施していく予定。


トピックス

主力ブランドの「デュオ」は、「ザ クレンジングバーム ブラックリペア」の@cosmeベストコスメ2025上半期新作ベストコスメ獲得に合わせたプロモーションを引き続き展開。卸売販売事業におけるPOSは、リニューアル後、対前年を上回る水準まで回復し、ECモールにおける販売も前年を上回っている。また、通販事業における新規獲得では、ミニサイズのトライアル獲得が一定の成果を挙げた。

第1四半期のデュオの売上は、卸売販売事業の増収を背景に前期第4四半期の売上を上回ったが、通販事業における新規獲得が十分には回復せず売上の減少が続いており、デュオの売上反転は慎重に見極める必要があると考えている。

一方で、注力している新商品・限定品の投入については、10月から株式会社パン・パシフィック・インターナショナル様との協働による限定品「デュオ ザ クレンジングバーム スクラブ ブラック」を投入し、全国のドン・キホーテ、アピタ、ピアゴにて順次発売を開始。また、デュオからの新ラインとして、美容液の新しいかたちである落とす美容液「デュオ クレンズセラム ピール&ブースト」を11月19日に発表。現在、@cosme TOKYOをはじめとする全国の@cosme STORE、@cosme SHOPPINGにおいて先行発売を開始。

株式会社ベネクスは、2025年9月に創立20周年を迎え、リカバリーに関わるすべての人の元気を支えるため、次の時代の創業企業として先の20年を見据えた多岐にわたるリカバリー事業を展開。

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取材アーカイブ

  • CP&X

     

    【2025年7月期(通期)】

    決算概要

    2025年7月期の売上高は16,160百万円(前年同期比20.6%減)と減収であったものの、営業利益は617百万円(同343.8%増)、経常利益は599百万円(同271.8%増)、当期純利益は471百万円と大幅な増益を達成。売上高は予想通りに着地したが、利益が大きく上振れした主因は、新規顧客獲得のための広告宣伝費(獲得費)が、顧客生涯価値(LTV)を大きく上回る状況が続いたため、当初予定していた販促投資を行えなかったこと及び固定費削減等の費用削減である。純利益の上振れには、経常利益の上振れに加え、2024年7月期に全額取り崩した繰延税金資産を積み増したことによる法人税等調整額の影響がある。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    主力であるアンチエイジング事業においては、リニューアルに伴う旧製品の返品が売上および利益の減少要因となっている。この返品額は、小売店の棚や倉庫の物量が正確に把握できないため、見込みにくい一過性の要因である。通信販売においては、新規顧客獲得コスト(CPO)がLTVを大幅に上回る状態が続き、新規顧客獲得のための積極的な広告投資を抑制せざるを得なかったことが、売上シュリンクの主要因である。一方で、リカバリー事業については、通期でしっかりと成長を実現した。

     

    主要KPIの進捗と変化

    人材投資の観点では、社員のエンゲージメントサーベイのスコア向上をKPIの一つに設定し、2年後の2027年7月期末の目標(10ポイント向上)に対し、過去1年間で4.7ポイントの上昇を実現している。また、アンチエイジング事業に関わる資格の保有数増加も重視しており、こちらも2027年7月期末の目標75個に対し、現在49個と順調に増加している状況である。これらは、事業回復・向上には社員のエンゲージメントが不可欠であるという思想に基づく。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    決算期における業績の増減に最も大きく影響を与えた一過性の要因は、主力クレンジング製品のリニューアルに伴う旧製品の返品である。アンチエイジング事業に明確な季節要因はないが、もう一つの柱であるリカバリー事業においては季節性が明確に存在する。リカバリーウェアは、年末(第2四半期)のボーナス商戦およびギフト需要、並びに5月〜7月頃(父の日・母の日)の需要が特に強く、それ以外の時期は売上が伸びにくい傾向にある。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    2026年7月期の通期業績予想は、売上高16,500百万円(前年度比2.1%増)、営業利益300百万円(同51.4%減)、経常利益300百万円(同50.0%減)、当期純利益300百万円(同36.4%減)と、増収・減益を見込んでいる。この予想は、過去2期続いた売上高の減少ペースを鈍化させ、連結ベースでの下げ止まりを達成するための戦略的な投資を織り込んでいることを示している。事業別では、アンチエイジング事業は売上の挽回に弱含みであるものの、リカバリー事業の成長により全体をけん引する計画である。

     

    トピックス

    売上高の約7割を占めるアンチエイジング事業におけるDUOの再生・再確保を最重要テーマとしている。リニューアル後のDUO製品は、リテール(ドラッグストア等)店頭での販売状況が堅調で、昨年度と比較して売上がほぼ横ばいまで回復しており、この勢いを維持・加速させる方針である。リテールの強化策として、ドン・キホーテの若い顧客層をターゲットに「落とす」機能を強化したスクラブ入りクレンジングを販売開始するなど、商品展開も進めている。マーケティング施策は、アンチエイジング事業におけるCM放映を抑制し、情報が欲しい顧客に的確な情報提供を行うプル型広告(化粧品専門媒体、Amazon口コミなど)への投資にシフトする戦略的変更を実施する。また、リカバリー事業における認知度向上のため、CM放映の準備が完了し、近々お披露目される見込みである。

  • 【2025年7月期(通期)】

    Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A:今後の成長戦略のポイントは、主に売上高の減少ペースを鈍化させ、連結ベースでの下げ止まりを達成すること、そして事業ごとの成長戦略の実行です 。

    具体的な施策としては、まずリカバリー事業において、認知度向上のためのCMを今後放映する予定です 。既に準備は完了しており、近々お披露目できる見込みです。

    次に、売上高の約7割を占めるアンチエイジング事業におけるDUOの再生・再確保を最重要テーマとしています。具体的には、前期にリニューアルしたDUO製品について、リテール(ドラッグストア等)店頭での販売状況が非常に堅調であり、ずっと下落傾向にあったものが、昨年度と比較してほぼ横ばいまで売上を回復してきています。この勢いを維持、加速させることが一つテーマとなります。また、リテールの強化策として、ドン・キホーテ様専用の「落とす」機能をより強化したスクラブ入りクレンジングを一昨日(10月27日)から販売開始しました。これは、ドン・キホーテの若い顧客層をターゲットに、「しっかり落とした感」を重視した商品です。第1四半期の段階では、まずリテールの強化を年度を通じてしっかりと行っていきたいと考えています。マーケティング施策については、前期に多額の投資を行ったアンチエイジング事業におけるCM放映は、今期はあまり予定しておりません。代わりに、プル型広告への投資を強化します。これは、情報が欲しい顧客に対して、化粧品専門媒体(例:@cosme様)やAmazonの口コミなどを通じて、商品の評判形成と的確な情報提供を行うことを目的としています。

     

    Q:成長戦略のポイントについて、前提条件等での変化とその影響等をご説明ください。

    A:前提条件における大きな変化とその影響としては、新規顧客獲得のための広告費(獲得費)に関する投資効率の悪化が挙げられます。当社の通販モデルは、新規のお客様に定期契約を結んでいただき、既存のお客様として毎月購入いただくという基本的なモデルを取っています。本来は、顧客のライフタイムバリュー(LTV)が新規獲得費(CPO)を上回る場合に積極的に投資を行いますが、第4四半期においてCPOの方がLTVを大きく上回る状況が続き、結果として予定していた販促費を使うことができませんでした。このため、本来確保したかった新規顧客の獲得が不十分となり、既存のお客様の一定の離脱は起こるため、新規の獲得でこれを補わないとビジネス全体としては縮小していくことになります。

     

    Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。

    A:2026年7月期の通期業績予想は、売上高16,500百万円(前年度比2.1%増)、営業利益300百万円(同51.4%減)、経常利益300百万円(同50.0%減)、当期純利益300百万円(同36.4%減)としております。この予想の背景にある戦略は、過去2期にわたる売上減少傾向を受け、まずは売上高の減少ペースを鈍化させ、連結ベースでの下げ止まりを達成することです。事業別では、アンチエイジング事業は売上の挽回にやや弱含みと見込む一方、リカバリー事業ではしっかりと成長を実現できると見込んでいます。利益が前期実績から減少する予想としているのは、下げ止まりを達成するための投資をしっかり行いたいというメッセージを反映しているためです。具体的な施策については、「成長戦略のポイント」で述べた通り、リカバリー事業でのCM放映と、アンチエイジング事業におけるCMからプル型広告への投資シフトにより、評判を形成していく戦略を推進します。

     

    Q:受注・競合状況は如何でしょうか?

    A:主力商品であるクレンジング製品のリニューアルに伴う旧製品の返品が業績の増減要因の一つとなっています。この返品は小売店の棚や倉庫の物量が正確に把握できないため、どれだけの規模で起こるのかが見込みにくいという特徴があります。また、通信販売における新規顧客獲得において、獲得コスト(CPO)が顧客のライフタイムバリュー(LTV)を大きく上回る状況が続いており、積極的な投資ができていない状況が続いています。

     

    Q:M&A、業務提携、事業売却などの実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:アンチエイジングプラットフォームの確立に貢献することを前提に、当社の経営資産を最大限有効活用して、M&Aや提携の機会を発掘・推進してまいります。

    資本活用に際しては、グループの財務安定性を維持した上で、各種ルールをもとに厳格に運用いたします。

     

    Q:中期事業計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:本来であれば、東証グロース上場企業として中長期的な定量目標を掲げ、その進捗を明らかにすることが望ましいと認識していますが、事業構造を大きく変えようとしている現在、定量目標を掲げることは難しいと考えております。

    中期的な経営の指針として、「Uniqueな価値にこだわりぬく」というスタンスに変わりはなく、アンチエイジング分野全般の課題解決を担うUniqueなブランドが集うアンチエイジングカンパニーを目指してまいります。

    新しい中期的な財務KPIについては、当社を取り巻く経営環境を総合的に分析、検討した後に改めて設定し、準備ができ次第速やかに公表する予定です。

    当面の間は経営方針や財務状況等を株主及び投資家の皆様に正しくご理解頂くための情報開示のあり方として、単年度ごとの業績見通しを公表することとし、その目標を着実に達成すべく専念してまいります。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:株主還元の方針については、特に変更はございません。

  • 【2025年7月期(通期)】

    取材者:2025年7月期の業績についてお伺いできますか。売上高は16,160百万円、前年同期比ではマイナス20.6%。営業利益は617百万円、前年同期比343.8%増。経常利益は599百万円、前年度比271.8%増。当期純利益は471百万円とのことで、業績修正後の業績予想は達成されたと存じますが、こちらの業績の増減要因をご説明いただけますか。

    回答者:特に、業績修正後という意味で申し上げますと、売上高については、ほぼ予想通りの着地であったのではないかと考えております。多少、増減要素があったとすると、返品が挙げられます。これは利益の方にも関係してくるので、説明しますと、当社の主力商品の一つであるクレンジング、メイク落としの製品を15年ぶりにリニューアルしました。リニューアルを行いますと、もちろん新しい製品がドラッグストアの棚に並び、売上を支え、牽引していくドライバーになるのですが、一方で、旧製品、つまり前日までドラッグストアに並んでいた商品との切り替えという問題が発生します。これは小売店向けの消費財では発生することなのですが、何が起こるかと言いますと、例えば10月30日にリニューアルをしようとすると、10月29日までは旧製品を販売しており、10月30日のタイミングで、理屈の上では一晩で新しいリニューアル製品に切り替わることになります。そうなりますと、昨日まで棚に並んでいたものが、お店から卸に、卸から当社の倉庫に戻るということで、返品が発生します。

    返品が起こると、財務会計上、売上においては売上が消去され、利益においては、粗利の部分が消去されるという形になります。問題は、この返品がどのような規模で起こるのかが見込みにくいということです。なぜかと申しますと、お店の棚に10月29日まで並んでいた物量が正確に把握できないのです。さらに申し上げますと、お店の倉庫にある物量も正確には分からないという部分もあります。

    また、タイミングという要素もあります。理論上と申し上げたのですが、10月30日から切り替えてくださいというお願いを差し上げて、精一杯のご協力をいただくのですが、ワークライフバランスや人手不足などを背景に、なかなか10月30日の朝10時の開店の段階で切り替わっていないのが実情です。その切り替え自体が順次起こり、本当に1ヶ月間くらいで返品が起こっていきます。棚ですらそうなのですが、引き下げたものがお店の倉庫に運び入れられて、そこから卸にまとめて返送されるのに、また人的な作業が必要となります。卸のところで仕分けをして、メーカーごとに切り分けをして、今度はメーカーに返送するのですが、それぞれにかなりの時間がかかりますので、物量という意味でも、タイミングという意味からも、どれだけの返品が、例えば決算でいうと7月末までに、行われるのかというのが、正確には把握できません。ある程度はもちろん予測を立てるのですが、そこの予測の部分が、思っていたよりも返品が少なかったり、あるいは多かったりというところが、増減の大きな要因の一つに入ってきているかと存じます。

    そこが多分一番大きいところでして、したがいまして営業利益のところで言いますと、業績の上方修正の話になりますが、当初からさらに2倍になっている要因について、先ほど説明したとおり、一つ目は、今申し上げた返品の部分で、売上増加分に対する利益が取れたことです。

    二つ目は、元々期初には17,500百万円という売上高の予測を立てていましたので、環境が許せば、第4四半期にしっかりとした販促投資を行いたいと思っていました。実際、販促投資は行いまして、例えばベネクスのCMを放映したり、あるいは中国で大型のインフルエンサーの企画、つまり有名なタレントさんにSNS上で実際の使用体験を訴求していただくという企画を推進したり、あるいは6月に@cosme様という非常に影響力のあるメディアから、リニューアルしたDUOの「ザ クレンジングバーム ブラックリペア」が栄誉あるベストコスメアワード2025上半期新作ベストコスメを獲得し、それに合わせて色々な販売のテコ入れ策を行いました。ベストコスメ受賞ということで店頭にPOPや看板を作ったり、様々な販促投資をかけることはかけたのですが、一番かけたかった部分というのが、実は通信販売の部分です。

    通信販売の中のどの部分かというと、当社の通販モデルは、新規のお客様を獲得し、その新規のお客様に定期での契約、月に1回お届けする形の定期の契約を結んでいただき、その方が既存のお客様として毎月購入いただくという基本的なモデルを取っています。この入口となる新規の定期のお客様を獲得しないと、既存のお客様のパイというものが、新規の獲得と、お客様が当社の商品から卒業するという意味での離脱の足し算引き算があるのですが、引き算の方は恒常的に起こる話です。ずっと商品を例えば10年間使い続けるお客様はなかなかいらっしゃらないので、どうしても既存のお客様は減っていきます。その既存のお客様が減っていく部分を補う意味でしっかりと新規のお客様を獲得していかないと、ビジネス全体としては縮小していくことになるので、新規のお客様の獲得は非常に重要です。

    新規のお客様を獲得するためには、獲得費という言い方もしているのですが、広告を打たなければ、なかなか獲得できません。具体的に言うと、SNS上で広告を流します。その獲得広告には当然コストが結構かかるのですが、高いコストをかけるのは、お客様のライフタイムバリュー(LTV)が理由です。定期契約を結んでいただき継続していただければ、そこは広告宣伝費なく売上が回っていきますので、購入いただいたお客様が将来にわたってどれぐらいの売上および利益貢献をしていただけるのかということを、理屈上計算をして、このLTVの金額と、入口の獲得費を比較し、LTVが上回っていれば、積極的に新規の方もどんどん獲得していこうというオペレーションを行っているのですが、第4四半期において、1件あたりの獲得コスト(CPO)の方がこのLTVを大きく上回る状況が続いていまして、なかなか投資できませんでした。そのような状況でなければどんどん投資をして新規獲得したかったもののできなかったという状況にあり、結果、予定していた販促費を使うことができなかったというのが、営業利益が大きく上振れした要因であると考えています。

    営業利益以下のところは、普通に経常利益に落としていきますので、そこは営業利益が上振れしたことによる上振れというところです。それから予想との比較で言うと、経常利益レベルでも為替の影響はあまりないのですが、中国での取引をやっていて、人民元がどう動くかによって経常利益が多少上下に動くことはあります。そのあたりのバッファーを少し読んでいたということがあるので、この予想対比では大きめに差は出ているのですが、営業利益の実績617百万円からすると、あまり影響はなかったと言えます。ただし多少、利払いなどがもちろんありますので、そういうところでの経常利益という形になっています。

    最後に、純利益に関して、予想に対して大きく上振れをしているということで、この要因は二つです。

    一つは、経常利益が上振れしたことです。なぜ経常利益が上振れしたかと申しますと、申し上げた通り、獲得費、広告宣伝費をかけられなかったので、営業利益が上振れしたからです。

    もう一つは、繰延税金資産の積み増しを行っています。当社は昨年度、2024年7月期に繰延税金資産を全て取り崩しました。そこで大きな赤字を出したのですが、ただ25年7月期に一定の税引前利益を計上し、26年7月期も税引前利益の計上を計画上予定しているという背景があり、監査法人からはそうであれば、繰延税金資産を積むべきではないかという指摘をいただき、議論をした結果、繰延税金資産を積んだことによる影響が純利益レベルで出ているというのが、大まかな内容ということになります。

    科目としては、法人税等調整額となり、将来の税金支払い負担の軽減ということです。

    取材者:前期比で人の採用数の推移などはいかがでしょうか。

    回答者:前期との比較で言うと、人員としては、当社全体で大体200人くらいいるのですが、人数としては1割強ほど減少しました。そこはご指摘のとおりで、人の採用と退社の足し引きで1割強ほど減っているという状況です。採用の方は、月1.5人ぐらいのペースで進めており、合計では12、3人でした。

    取材者:計画としてはいかがでしょう。もう少し採用できればよかった、という感覚はございますか。

    回答者:計画を踏まえれば、もう少し採用できればよかったかなとは思います。キーとなるポジションについてはもちろん現有勢力で何とかやってはいるのですが、もう少しパワーアップしたいなと思っている部署もありまして、そこをあと10人増やしたかったなどということはないですが、あと1人2人くらい採りたいポストはあったかなと思います。

    取材者:主要なKPI、あるいは重視している指標がございましたら教えていただけますか。

    回答者:KPIはもちろんいくつも置いていまして、財務のKPIであったり、先ほど取り上げた人員の部分から来るKPIも置いています。

    例えば、人材投資的なところで言うと、見ているKPIの一つが、エンゲージメントサーベイのスコアの向上という指標を置いています。これは当社が今、年2回、エンゲージメントサーベイを全社で行っておりまして、そのスコアを、2年後ではあるのですが、10ポイント上げるというKPIを置いています。これはなぜかというと、やはり社員のやる気、モチベーションなくして、会社の業績の回復、向上はないと考えているからです。

    本当は私ももっとそういうところに時間を使わなければいけなくて、まだやりきれてないこともたくさんあるのですが、ただ思想としてはそういうことで、そこをしっかり上げていきたいなと思っていて、ちなみにこの1年でどれぐらい上がったかと申しますと、4.7ポイント、過去の1年間で数字が上がっています。そういう意味ではまだまだ全然ですので、ここを上げていかなければいけないのですが、そういうKPIがございます。

    人材に関して言えば、資格の保有数を重視しています。アンチエイジング事業をやっていますので、アンチエイジングに関わる資格の保有数、例えばある人が3つ持っていればその3つをカウントするのですが、これを増やすことを目標にしていまして、ちなみに200人弱の社員数なのですが、2027年7月期末に個数ベースで75個にしようという目標を置いていまして、今、49個まで増えてきていますので、着実に伸びてきているかなと思います。

    それを達成するにあたっては、例えば化粧品検定なども対象となっています。

    取材者:先ほどリニューアルの商品入れ替えの話があり、それも業績に与える一過性の要因と理解しておりますが、他に何か業績に影響を与えた一過性の要因や季節性、外的な要因はございますか。

    回答者:一過性の要因という意味で言うと、大きなもので言えば、やはりリニューアルに伴う返品が多かったかなと思います。

    それから季節性という意味で言うと、当社のアンチエイジング事業には、季節性の要因はありません。もちろん、売れ筋の商品、ラインで変わるようなこともありまして、例えば夏の時期だと汗がお肌のキメにいろんな汚れが溜まりやすくなるので、そういうものをさっぱり落とすというラインがよく出たり、冬になり寒くなると乾燥が進むので、顕著に、保湿をするようなラインの製品の販売が伸びたりとか、そういうところはあるのですが、同じブランドの中でのスイッチみたいなものですので、あまり大きな影響はないのです。

    ただ、もう一つやっているリカバリー事業というものがございます。ここはリカバリーウェアという衣類を販売しているのですが、季節要因が明確にありまして、いつが強いかというと、年末、つまり11月、12月です。リカバリーウェアは休むとき、体力を回復してほしいというときに着るウェアなのですが、やはりギフト需要が結構強くて、かつ商品として上下で買うと3万5、6千円する商品で、結構高いということもありますので、年末のボーナス商戦、ギフト需要でかなり動きます。11月、12月は当社でいうと第2四半期です。それから同じ理由で5月、6月、7月も結構動きます。これは何かと言いますと父の日、母の日の需要です。逆に言うとそれ以外の2月、8月を含む時期はなかなかリカバリーウェアの売上が伸びないという傾向はあります。

    取材者:今年は夏が長くて日差しが強かったので、そういう部分でも需要があるのではと思ったのですが、実際にはそうでもないということでしょうか。

    回答者:ここが強いのは、例えば日焼け止めをキラー商品として持っているところは強いですが、当社ではまだ伸ばしきれていない部分です。

    取材者:今期といいますか2026年7月期の業績についても、お伺いできればと思うのですが、2026年7月期の業績予想といたしましては、売上高が16,500百万円、前年度比で2.1%の増加。営業利益300百万円、前年同期比51.4%のマイナス。経常利益も300百万円、前年同期比50.0%のマイナス。当期純利益300百万円、36.4%マイナスというところで、こちらの業績予想につきまして、見通し、あるいは今期考えている戦略などございましたら教えていただけますか。

    回答者:やはり会社としては、これも冒頭お伝えしたとおりで、20%の売上減少を受け、さらに言うと、前々期も同じ程度の減少なのですが、大きなメッセージとしては、まずは何とかこの売上高の減少のペースをスローダウンして、さらに申し上げますと、何とか連結ベースで反転していきたいというメッセージです。

    これを事業ごとに分けると、アンチエイジング事業、つまり既存の化粧品事業は、そうは言っても、まだ挽回するにはちょっと弱いかなと思っており、一方でリカバリー事業の方はしっかりと成長を実現できるのではないかと考えています。そういう意味で言うと、この合算値として何とか連結ベースでの下げ止まりを達成したいというのが一番大きなメッセージで、利益のところは今回減ってはいるのですが、そのための投資はしっかり行いたいという、こういうメッセージだと捉えていただければと思います。

    取材者:販促投資といいますか、マーケティング施策として考えておられていることや、何か新しい施策などございますか。

    回答者:新しい施策で言うと、大きいところでは、リカバリー事業はまだまだ認知が足りませんので、リカバリー事業に特化したCMなどを今後流していきたいと考えております。具体的に準備が終わっている段階ということなので、近々お披露目できるのではないかと存じます。

    一方で、大きなものとしては、アンチエイジング事業、化粧品エリアでのCMについては、今期はあまり予定しておりません。去年までは結構大きい金額でCMを行っていたのですが、やはりもちろんCMが、認知や人気度を含めたお客様への普及のパワーが大きいということ自体は間違いないと思ってはいるのですが、一方で、やはりハイレベルで、当社のブランドの認知度を高めることが大事であるということもあり、CMはどちらかというとプッシュ型だと考えています。

    よって、プル型の広告というのも必要ではないかと思っています。プル型とは何かと言いますと、情報が欲しい人のところに欲しい情報が届くということだと思っており、それは例えば今で言うと、化粧品専門店の媒体、例えば@cosme様は非常に大きなサイトを運営してらっしゃるのですが、@cosme様の様な媒体やAmazonさんの口コミなど、何かを買おうとか、この商品いいなと思ったときに、「あれどうなんだっけ、評価はどうだったんだっけ」と思ったときに、プル型で取りに来た人にしっかりとした情報を提供できるような、もちろんUI、UXを作るのは結構難しいのですが、こういうことに繋がるような広告投資を行いたいなと思っています。

    投資の金額自体は全体としてはそう変わらないのですが、内訳がかなり変わり、CMの媒体費がかかって、テレビ局に支払う分や制作費がかかって、代理店に支払う費用、タレントさんに支払うキャスティング費などにかかると思っていたものが、基本今期は予定していなくて、それを、今申し上げたような、評判をしっかり形成していくプル型の広告投資を行うということを考えています。

    取材者:株主還元の方針について変更などがございますか。

    回答者:特にございません。

    取材者:最後に足元の状況につきまして、トピックスやニュースリリースなどはございますか。

    回答者:やはり今期は当社のアンチエイジング事業の7割の売上を占めるDUOをしっかりと再生していきたい、再確保していきたいと考えています。

    その意味では2点ございまして、先ほどリニューアルの話を前期から申し上げましたが、リニューアルをしたDUOは、少なくともリテールのドラッグストアの店頭での販売状況が非常に堅調です。本当はもっと数字を作りたいのですが、ずっと下落傾向にあったものが、昨年度、1年前と比較をしてほぼトントンに店頭での売上が回復してきています。その意味では、そこをどうやってその勢いを維持するのか、加速するのかというのが一つテーマになると思います。

    もう一つが、DUOの、ドン・キホーテ様専用の商品を一昨日から販売を開始いたしました。本件に関するリリースを9月の末ぐらいに出しているのですが、ドン・キホーテ様らしい、やや尖った商品で、メイク落としでは皆さんがお肌に優しいという要素を大事にされるのですが、むしろそのメイク落としの「落とす」というところをより強化したくて、スクラブをクレンジングの中に入れていますので、そうすることによって、ドン・キホーテ様らしい尖った商品にするということと、ドン・キホーテ様でお買い求めになるのは若いお客様が多いので、よりきれいに優しく落とすのも大事なのですが、しっかり落とした感が欲しいというお客様をターゲットにしたいなと思っております。

    ですので、まだまだ、これは8月、9月、10月の第1四半期の段階でのお話でして、リテールの強化というものは、まずしっかりと年度を通じて行っていきたいと考えています。

  • 代表取締役 副社長執行役員 伊藤 洋一郎 様

取材アーカイブ

  • 決算概要

    2025年7月期第3四半期の実績は減収・増益となりました。売上高は、リカバリー事業の売上が計画を上回って順調に伸長したものの、アンチエイジング事業が減収となり、全社では125億円と計画をやや下回りました。一方、営業利益は12億6,600万円となりました。上期から引き続き、通信販売において、新規獲得の広告効率が十分に改善しなかったことなどから、広告宣伝費を中心とした販売費を抑制したことや、固定費の削減を継続し、適切なコストマネジメントを実行したことにより、計画を大幅に上回りました。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    アンチエイジング事業の売上高は102億円となり、通信販売、卸売販売ともに前年同期を下回りました。一方、営業利益は10億9,900万円となりました。広告宣伝費を中心とした販売費の抑制と固定費の削減が貢献し、計画を大幅に上回りました。

    リカバリー事業の売上高は22億円となりました。スタンダード・ドライ・プラスやコンフォート・ポンチなどの主力製品の販売が伸長し、計画を上回って着地しました。営業利益は、更なる売上成長を図るためのテレビCMやデジタルマーケティングを中心とした投資を実施しているため、前年同期比微増となっておりますが、計画通りに進捗しています。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    第3四半期までの業績の進捗状況及び今後の事業環境を踏まえ、通期の業績予想を修正します。売上高は、当初計画を下回る見込みです。営業利益は、第4四半期に「デュオ」や「Lalaskin(ララスキン)」、「ベネクス」への広告・販促投資を計画しているものの、当初計画を上回る見通しです。

     

    トピックス

    主力ブランドの「デュオ」は、「ザ クレンジングバーム」シリーズ5種のリニューアル新発売が4月までに完了し、新たに店舗限定で投入した66gサイズや18gミニサイズの販売が好調に推移しております。また、「ザ クレンジングバーム ブラックリペア」は、@cosmeベストコスメアワード2025年上半期新作ベストコスメで、ベストクレンジング第1位、価格別賞ミドルプライス部門クレンジング第1位の2冠を受賞しました。

  • Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A: 第4四半期には、リニューアルしたデュオやLalaskin(ララスキン)の全国発売等に向けた広告・販促投資を積極的に展開するほか、ベネクスの認知を高め、更なる売上成長を促すための追加のマーケティング投資を継続する予定です。しかしながら、アンチエイジング事業を取り巻く環境は依然として厳しく、通信販売及び卸売販売に加え、中国市場についても慎重な見方を継続しています。加えて、デュオのリニューアルに伴う旧品の返品なども一定程度想定しています。

     

    Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。

    A: 売上高は当初計画を下回る160億円を見込んでいます。一方、営業利益は、デュオのリニューアルに伴う旧品の返品の影響や、第4四半期にはデュオやLalaskin(ララスキン)、ベネクスへの広告・販促投資を計画しているため、当初計画を上回る3億円を見込んでいますが、第3四半期までの実績からは大きく減少する見通しです。

     

    Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:2023年9月14日に公表した中期経営計画(2024年7月期から2027年7月期)については、2027年7月期の主要財務KPIで設定した目標は、2024年9月12日に取り下げております。なお、非財務的目標は引き続き実現を目指しております。

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  • IR担当

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