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トビラシステムズ(株)

東証STD 4441

決算:10月末日

20260318

【2026年10月期1Q】

Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)は何でしょうか?

A:当第1四半期は、増収減益の計画どおり、売上高は前年同期比16.8%増加した一方で、東京オフィス移転や人員拡充に伴う費用増加により、計画通り営業利益をはじめ各段階利益は前年を下回りました。

事業別では、セキュリティ事業において、JCOM株式会社の「ケーブルプラス電話」における当社提供の「迷惑電話ブロック機能」の無料化で経済的負担が軽減したことから利用者数が増加し、当社の収益に寄与いたしました。

ソリューション事業においては、「トビラフォン Biz」および「トビラフォン Cloud」ともに販売が順調に拡大し、売上成長を牽引いたしました。トビラフォン Bizにおいては、今期はプロダクトラインナップの強化を方針に掲げており、2026年2月より小規模事業者向けの「トビラフォン Biz Lite」の提供を開始いたしました。「トビラフォン Biz」シリーズ全体での販売拡大を通じて、さらなる成長を図ってまいります。


Q:通期業績の見通についてご説明ください。

A:当社はさらなる成長に向け、2024年12月10日に、2028年10月期を最終年度とする「中期経営計画2028」を発表しました。本計画では、2028年10月期に売上高60億円、営業利益17億円の達成を目標としております。

当該目標の達成に向け、中期経営計画2年目となる2026年10月期は、成長に向けた投資を本格化させる重要な1年と位置付けております。具体的には、採用を中心とした人的投資および新規事業開発に向けた戦略的投資を継続し、事業基盤のさらなる強化を図ってまいります。

また、人員増加に対応するため、東京および名古屋の2拠点においてオフィス移転を予定しております。(東京オフィスは1月に移転済み、名古屋は9月移転予定)これらの取り組みはいずれも中長期的な成長に向けた先行投資と位置付けております。

この結果、2026年10月期の業績予想は、売上高33億6,600万円(前期比+20.0%)、営業利益7億8,500万円(前期比▲12.7%)と、増収減益を見込んでおります。当第1四半期時点において修正は行っておりません。


Q:受注・競合状況についてご説明ください。

A:ソリューション事業についてご説明いたします。受注は全体として堅調に推移しております。

「トビラフォン Biz」については、カスタマーハラスメント対策需要の高まりを背景に、引き続き販売が拡大いたしました。また、「トビラフォン Cloud」においては、直販チャネルからのリード獲得に加え、取次販売経由でのリード件数も増加しており、課金ID数は堅調に増加しております。なお、競争環境については現時点で大きな変化はなく、引き続き販売拡大に向け、人材採用も積極的に実施してまいります。


Q:M&A、業務提携の実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

A:M&Aについては適宜検討してまいります。

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​企業名

上場市場 証券コード

​決算日

取材アーカイブ

  • CP&X

     

    【2025年10月期(通期)】

    決算概要

    計画を超過達成し増収増益で着地、次期は成長投資優先により増収減益を計画

    2025年10月期の実績は、売上高2,805百万円、営業利益898百万円となり、会社計画を上回る着地で増収増益を達成した。特に中期経営計画において重要視するソリューション事業の立ち上げが順調に進捗し、全体の売上牽引に寄与した。

    2026年10月期の業績予想については、売上高が前期比約20%増の3,366百万円と大幅な増収を見込む一方、利益面では将来の成長に向けた積極的な人材採用コストおよび拠点移転費用等の計上により減益となる計画である。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    独自モデルのセキュリティ事業が堅調、ソリューション事業は多機能性が評価され伸長

    セキュリティ事業は、通信キャリアを通じてユーザーに提供する独自のBtoBtoCモデルにより、前期比103.3%と計画通りに推移した。同事業はNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3大キャリア全てに導入されており、J:COM等のケーブルテレビ向け固定電話サービスも、専用機器不要の手軽さが評価され契約数が堅調に増加している。ソリューション事業では、「トビラフォン Biz」および「トビラフォン Cloud」の販売が伸長した。「トビラフォン Biz」は、通話録音や文字起こしなどの機能をオールインワンで提供できる点が代理店から高く評価され、既存電話環境への追加需要を取り込んだ。

     

    主要KPIの進捗と変化

    成長ドライバーとしての人員体制強化を重視

    成長の基盤となる人的資本への投資を重視しており、2025年10月期末の従業員数は前期比31名増の114名(技術+13名、営業+17名)へと拡大した。2026年10月期においては人員目標を150名程度の採用を目標値と置く。中期経営計画の達成に向けて必要な人材については、計画にとらわれず前倒しての採用を推進する予定。

    季節性・一過性要因の有無と影響

    次期における本社移転および採用強化に伴う一時的コストの発生

    2026年10月期の減益要因として、将来の成長を見据えた先行投資および一時的なコスト負担が挙げられる。具体的には、積極的な人材採用に伴う人件費の増加に加え、拠点の移転に伴う費用および一時的な家賃の二重支払いが発生するためである。これらは2028年の目標達成に向けた不可欠な投資と位置づけられている。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    2028年の数値目標達成に向け、ソリューション事業の第2の柱化を推進

    中期経営計画の最終年度である2028年10月期に売上高60億円、営業利益17億円の達成を目標として掲げている。達成に向けた戦略として、セキュリティ事業一本足からの脱却を図り、ソリューション事業を第2の柱として確立することを目指す。2026年10月期は、「トビラフォン Cloud」の代理店連携強化による販路拡大や、安価モデル「トビラフォン Biz Lite」の投入(2026年2月予定)により、両製品の販売拡大に注力する。

     

    トピックス

    法人向け詐欺訓練サービス「サギトレ」の開始および特殊詐欺の手口変化への対応

    新たな収益源の育成として、2024年10月に法人向け詐欺メール・SMS訓練サービス「サギトレ」をリリースした。競合他社がメール訓練に留まる中、同社は増加するSMS詐欺や「社長騙り」等の最新手口に対応した訓練を網羅し、国内最大級のデータベースを活用した実戦的な内容で差別化を図っている。

    また、米国投資家による5%超の株式取得があったが、友好的な関係であり成長を支援する株主であると認識している。

  • 【2025年10月期(通期)】

    Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A:当社は中期経営計画においてソリューション事業の成長を重要視しており、「トビラフォン Biz」と「トビラフォン Cloud」双方の販売拡大に注力いたします。「トビラフォンBiz」に関しては、より安価なモデルである「トビラフォン Biz Lite」を本年2月に発売する予定です。一方「トビラフォン Cloud」については、これまでの直販中心の体制に加え、大企業や小規模顧客への販路を広げるため、代理店との連携を強化しユーザー数の拡大を目指してまいります。また、新たな取り組みとして、昨年10月にリリースした法人向け詐欺メール・SMS訓練サービス「サギトレ」の早期収益化を図り、セキュリティ事業の新たな収益源として育成いたします。これらの成長を実現するための基盤として、営業、技術、および新規事業開発における人材採用を最重要課題と位置づけ、積極的な投資を継続いたします。

     

    Q:成長戦略のポイントについて、前提条件等での変化とその影響等をご説明ください。

    A:外部環境の変化として、特殊詐欺の被害が過去最悪規模に達しており、その手口も従来の不特定多数への架電から、法人を標的としたものや経営層を騙る「社長騙り」などへと変化し拡大しております。また、AI技術の悪用により詐欺の手口が一層巧妙化している現状があります。こうした変化により、個人だけでなく法人におけるセキュリティ教育や訓練へのニーズが高まっており、当社の「サギトレ」等のソリューションへの需要につながっております。当社としてもAIを活用しつつ、最終的な判断プロセスには人の目を入れることでデータベースの質を維持し、高度化する脅威に対して迅速かつ正確に対応できる体制を構築してまいります。

     

    Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。

    A:新年度の業績予想につきましては、売上高は前期比約20%増の3,366百万円を見込む一方で、利益面では減益となる計画を発表いたしました。この減益の主な要因は、将来の成長を見据えた積極的な人材採用に伴うコスト増と、本拠点の移転に伴う費用および一時的な家賃の二重支払いが発生するためです。これらは中期経営計画で掲げた2028年の目標達成に向けた不可欠な先行投資であると捉えており、一時的な利益の減少を伴ってでも体制強化を優先し、ソリューション事業の拡大と事業基盤の強化を推進してまいります。

     

    Q:新サービス「サギトレ」の受注・競合状況は如何でしょうか?

    A:サギトレは法人向けの詐欺メール・SMS訓練サービスです。法人向けの訓練サービス分野では競合も多数存在しますが、当社は約1,500万人のサービス利用者から日々蓄積される豊富な迷惑情報データベースを保有しており、実態に即した訓練を提供できる点が特長です。さらに、他社サービスの多くがメール訓練に留まる中、当社は増加するSMS詐欺の訓練まで網羅している点で差別化を図っております。

     

    Q:中期事業計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:中期経営計画の初年度である2025年10月期は、ソリューション事業の立ち上げが計画通りに進捗し、成果を上げることができました。最終年度となる2028年10月期には、売上高60億円、営業利益17億円の達成を目標として掲げております。これまではセキュリティ事業一本足打法の側面がありましたが、第2の柱としてソリューション事業を確立することで収益構造の安定化と拡大を図ってまいります。また、成長の要となる人材戦略については、2026年10月期においても積極的に採用を進めてまいります。

  • 【2025年10月期(通期)】

    取材者:本社の所在地は、名古屋ですか。

    回答者:本社は名古屋にあり、拠点としては名古屋と東京にあります。名古屋には本社管理部、経営企画・社長室、技術部が所在し、東京には営業企画部が在籍しています。

     

    取材者:知らない相手から着信があった場合、どのような対応をされているのですか?

    回答者:知らない番号からの電話ですと、本当に必要な電話かどうかが分かりづらく、逆に怪しい電話に出てしまうリスクがあります。当社が主に通信キャリア向けに提供しているサービスをご利用いただければ、知らない番号からの着信であっても、基本的には病院や銀行などの名称が表示される仕様になっています。逆に、怪しい電話や詐欺の疑いがある番号、危険であると判断された番号に関しては、注意喚起や「危険な番号の可能性があります」という表示を行うため、ご利用者様が安心して電話に出られる環境を提供しています。

     

    取材者:最近、iPhoneのOSがアップデートされ、相手が名乗った内容が文字起こしされ、それを確認してから電話に出ることができる機能が追加されたのはご存知ですか。

    回答者:存じ上げています。私もiPhoneを使用していますが、留守番電話の音声を自動で書き起こす機能であると認識しています。

     

    取材者:相手を確認した上で着信に出ることができる機能ですが、相手にとっては少々手間がかかります。

    回答者:実際に私も使用していて便利だと感じる一方で、最近流行している詐欺には、総務省や警察を騙るものが昨年非常に多く見受けられました。こうした機能の場合、書き起こしで「警察です」「緊急です」といった文字が表示されると、逆にご利用者が信じて折り返し電話をしてしまい、被害に繋がるケースがあります。便利な一方で、判断を誤ってしまう危険性もあると当社では考えており、投資家の方から「こういった機能が増えることは貴社にとって脅威になるのではないか」と質問されることもありますが、必ずしもそうとは考えておりません。

     

    取材者:録音されるのを嫌がって切るのかと思っていましたが、逆なのですね。

    回答者:「警察なので至急あなたに逮捕状が出ています」といった内容が表示されるケースもあります。多くの方は「自分は騙されない」と考えているかと思いますが、実際にそのような状況に置かれた際、判断力が鈍ってしまうことは避けられません。詐欺を働く犯罪者は、そうした人間の心理を悪用して攻めてきますので、人間がどうしても判断を誤ってしまう部分を、当社のシステムで守りたいと考え、サービスを提供しています。

     

    取材者:12月に発表された2025年10月期 通期決算の概要と要因について教えていただけますか。基本的には増収増益で、利益としても全体で10%ほど上昇したと認識しています。セグメントごとの取り組みも含めてご説明ください。

    回答者:終了した2025年10月期につきましては、売上高2,805百万円、営業利益898百万円となり、計画を上回って着地いたしました。当社の計画通りに進捗したと理解しています。特に2025年10月期で良かった点としては、ソリューション事業の伸びが着実に実現できたことが大きかったです。ソリューション事業の立ち上げは、中期経営計画の中でも大きなボリュームを占めていますので、中計初年度としてここをしっかり伸ばせたことは成果だと捉えています。

    当社は「セキュリティ事業」と「ソリューション事業」の2つのセグメントで事業を展開しています。

    セキュリティ事業に関しましても計画通り進んでおり、前期比で103.3%、業績予想達成率としても101.5%と順調に進捗いたしました。こちらは通信キャリア向けに提供しているサービスですので、当社独自で計画を立てることが難しい側面もありますが、通信キャリアとの連携を重視しながら進めることができました。

    ソリューション事業に関しては、「トビラフォン Biz」と「トビラフォン Cloud」という2つの製品を提供しており、両製品ともに販売を伸ばすことができたことが、全体の売上を牽引したと捉えています。

     

    取材者:セキュリティ事業についてですが、ソリューション事業の10倍ほどの利益を出されており、全体としての割合が非常に高いビジネスです。通信キャリア向けの提供において、貴社のようなサービスを通信キャリア向けに提供している企業は、他にもあるのですか。

    回答者:セキュリティ事業として、当社のように迷惑電話やSMSブロックを通信キャリア向けに提供しているのは当社のみです。類似サービスを提供している他社は存在します。

     

    取材者:具体的にどのような点が違うのか教えていただけますか。

    回答者:例えばNTTドコモですと、「あんしんセキュリティ」というセキュリティプランがあり、その中の1つのサービスとして当社の「迷惑電話ブロックサービス」を提供しています。当社のビジネスモデルは、通信キャリアを通じてユーザーに提供するBtoBtoCの形態をとっており、このモデルを採用しているのは当社のみです。他社ですと、類似の迷惑電話ブロックアプリなどはいくつか存在しますが、App StoreやGoogle Play経由での直接販売が中心となります。

    取材者:サービス内容は類似していても、導入経路が異なるということですか。

    回答者:そこが当社にとって一番の強みであると理解しています。ユーザー数の大幅な獲得にも繋がっていますし、通信キャリア経由での提供となるため、当社としては販管費等があまりかからず、利益率が高いビジネスモデルとなっています。

     

    取材者:他社の場合は、通信キャリア経由でなければ、ユーザーが直接ダウンロードして利用する形になるので手間がかかりますね。

    回答者:その方法ですと、ご自身で必要と認識されている方のみにしか利用されない傾向があります。当社が目指しているのは、意識せずとも守られている環境を作ることですので、通信キャリア経由で提供できている点は、他社に対する優位性に繋がっていると考えています。

     

    取材者:キャリアに販売する際にセットで付帯されているわけですね。不要な場合は後から外すこともできるが、最初からついているサービスという認識でよろしいですか。

    回答者:そのような形で販売いただいている通信キャリアもあります。

     

    取材者:月額料金はいくらですか。

    回答者:キャリアによって異なりますが、おおよそ200円から800円程度のものもあります。ただ、これには様々なオプション機能が含まれており、当社のサービス以外にも、例えばWi-Fi検知機能など、様々なセキュリティ関連機能が一つにまとまったサービスの中の一つとして、当社のサービスをご利用いただける形になっています。

     

    取材者:キャリアのセキュリティパックの中に、貴社のサービスも含まれているということですね。そうしますと、特に限定せず、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの3大キャリアすべてに導入されているのですか。

    回答者:3大キャリア全てに導入いただいています。

     

    取材者:ここで新規ユーザーが増えると、貴社の売上も増える仕組みですか。

    回答者:当社の売上寄与に関しましては、通信キャリアごとに契約内容が異なるため一概には申し上げられませんが、利用者が増えれば売上が増える契約もあれば、通信キャリア全体の契約者数に連動する場合や、定額契約の場合もあります。そのため、どの要素が売上の伸びに直結するかは申し上げにくい部分があります。

     

    取材者:セキュリティ事業におけるKPIとして、以前は利用者数を開示されていたかと思いますが、現在は公開されていないのですか。

    回答者:上場時においては月間利用者数の推移を開示しておりましたが、利用者数の増加が必ずしも売上に連動するわけではないため、ミスリードになる恐れがあるとして現在は非開示としています。外部環境としては、昨年、特殊詐欺の被害が過去最悪と言われるほど増加している状況があります。通信キャリアとも、どのようにすれば利用者数を増やせるか常に協議をしています。

     

    取材者:自宅の固定電話で「この通話は録音されています」といったアナウンスが流れてから繋がる機能がありますが、そういったものも提供されているのですか。

    回答者:セキュリティ事業の中にはモバイル向けだけでなく、固定電話回線に対応しているものもありますので、そういった部分も網羅しています。

     

    取材者:NTTも導入しているのですか。

    回答者:NTTへは提供しておりませんが、KDDIやJ:COMなどでご利用いただけるサービスとなっています。特殊詐欺の増加を受けて、総務省から通信キャリアに対して対策を行うよう要請が出ています。被害が増えている状況自体は良くありませんが、当社として貢献できることは多いと考えていますので、利用者数増加に向けて通信キャリアと協議を続けています。

     

    取材者:詐欺かどうかをどのように判断しているのですか。

    回答者:判断は非常に難しいです。電話番号は使い回され、常に新しい番号が悪用されるため、個人で判断するのは困難です。当社の場合、ソフトバンク、KDDI、NTTドコモにサービスを提供しており、約1,500万人のユーザーから最新の情報がすぐに得られる状態にあります。詐欺電話は1件だけでなく、大勢の方に一斉に着信がある傾向があります。そうした不審な動きを当社で検知し、調査を行った上で即座に判断をしています。何かあればすぐにデータベースに反映されますし、警察からも詐欺に使われた電話番号の情報提供をいただいていますので、正確なデータで判断できる体制が整っています。

     

    取材者:基本的には番号とSMSの情報で判断されているのですね。SMSの場合はどのような情報ですか。

    回答者:SMSですとURLをクリックさせる手口が多いため、そういったURL情報も管理しています。

     

    取材者:通話内容からリアルタイムで判断して切断するわけではないのですね。

    回答者:そのようなサービスを提供されている企業も存在しますが、当社は電話の入り口、つまり着信の段階で見極め、かからない状態を作ることを重視しています。

     

    取材者:相手の手口も巧妙化しているのでしょう。

    回答者:電話番号は使い回されますし、SMSの文面も少しずつ変えられる傾向があります。いかに最新のデータに対応していくかが、詐欺被害を抑える上で重要であると捉えています。

     

    取材者:固定電話も同様に電話番号で判断しているのですか。

    回答者:同様に電話番号で判断しています。

     

    取材者:資料にある「ケーブルプラス」とはどのようなサービスですか。固定電話向けサービスで契約数が堅調に増加しているようですが。

    回答者:こちらはケーブルテレビの回線とセットで販売されている固定電話向けサービスで、主にJ:COMが提供されているものが順調に伸びています。

     

    取材者:これもBtoBtoCという形態ですか。

    回答者:通信キャリア向けに提供していますので、基本的にはBtoBtoCとなります。

     

    取材者:J:COMでの販売が好調ということですが、要因は何ですか。

    回答者:販売にご協力いただいていることに加え、ケーブルテレビ向けサービスは当社が目指していた形の一つでもあります。他の固定電話向けサービスですと、専用端末の購入や設置が必要な場合があるのですが、ケーブルテレビ向けの場合は専用機器が不要で、お申込みいただくだけですぐにブロック機能などが利用できます。その手軽さが評価され、ご利用いただいている方が多いと考えています。現在はJ:COMで2ヶ月無料キャンペーンなども実施していただき、詐欺被害対策に向けて共に取り組んでいただいています。

    取材者:ソリューション事業についてお伺いします。こちらはオフィス、法人向けが中心ということですか。

    回答者:ソリューション事業は法人向けサービスとなります。「トビラフォン Biz」と「トビラフォン Cloud」という2つの製品を提供しています。

    取材者:これも迷惑電話対策に関連するものなのですか。

    回答者:基本的には迷惑電話対策機能はどの製品にも展開していますが、ソリューション事業においては、電話業務の効率化やDX化を支援する製品となっています。

     

    取材者:業務の効率化について具体的に教えていただけますか。

    回答者:例えば「トビラフォン Biz」ですと、既存の法人電話環境に機器を取り付けていただくだけで、迷惑電話対策に加え、通話録音、文字起こし、電話の振り分け機能などが利用可能になります。様々な電話周りの便利な機能が一つにまとまったオールインワンの製品として提供しています。

     

    取材者:既存の回線を使用するのですか。

    回答者:既存の電話回線はそのままで、「トビラフォン Biz」を設置するだけで必要な機能がお使いいただけます。現在非常に需要が高まっている製品です。

     

    取材者:一番活用されている機能は何ですか。

    回答者:録音機能です。従来の録音機に加えて、文字起こしなどの機能を追加したい場合、新しい製品を追加発注する必要がありましたが、「トビラフォン Biz」であれば全てが含まれています。この点が代理店にも評価され、前向きに販売いただいています。

     

    取材者:料金体系は回線数や端末数によるのですか。

    回答者:基本的には回線数によって変わります。大企業ですと回線数が多いため、単価も上がる形になります。

     

    取材者:「トビラフォン Cloud」と「トビラフォン Biz」の違いは何ですか。

    回答者:「トビラフォン Cloud」は、新しく部署を作られる場合や、会社を立ち上げられる場合など、電話環境そのものを新しく設置する場合にご利用いただくケースが多いです。「トビラフォン Biz」は既存環境への追加設置ですが、「トビラフォン Cloud」はPBXサービスですので、電話環境そのものの置き換えとなります。番号の発番も行いますので、通話料なども当社の収益となります。

     

    取材者:昨年実施されたトピックス的な取り組みはございますか。

    回答者:第4四半期のトピックとして、10月29日に「サギトレ」という新しいサービスをリリースいたしました。これは中計で掲げている新

    規事業の立ち上げの一つと捉えています。

     

    取材者:「サギトレ」とはどのようなサービスですか。

    回答者:法人向けの詐欺メールおよびSMS訓練サービスです。最近、法人を狙った詐欺が拡大しており、様々な大手企業の被害事例もあります。これらはフィッシングメールなどがきっかけとなっていますので、そうした攻撃への対応訓練を提供するサービスです。

    取材者:具体的にはどのような訓練を行うのですか。

    回答者:実際にあった詐欺文面を模倣したメールを従業員に送り、誤ってクリックしてしまった場合に「これは詐欺でした」と通知し、教育を行うトレーニング機能です。

     

    取材者:システムとして提供し、メールを開かない訓練を行うのですね。競合も多い分野かと思いますが、貴社の強みは何ですか。

    回答者:競合も多いですが、当社の強みはこれまでに蓄積したデータベースにあります。日本で一番詐欺情報を持っているのは当社だと考えていますので、実態に即したリアルな訓練ができる点が大きな強みです。また、メール訓練を行っている企業は多いですが、SMSの訓練まで提供している企業はほとんどありません。社用携帯へのSMS詐欺も増えているため、そこまで網羅できている点も強みです。

     

    取材者:最近は「社長騙り」の詐欺も流行っているそうですね。

    回答者:社長の名前を騙って従業員に詐欺メールを送る手口が流行しており、実際に8千万円ほど誤って振り込んでしまった事例も発生しており、手口は日々変化しています。

     

    取材者:役員の名前は公表されているので利用されやすいのでしょう。

    回答者:実際に私のメールアドレス宛にも、当社の社長の名前でメールが届くことがあります。そうした最新のトレンドを反映した訓練を提供できる点も特徴です。

     

    取材者:前期のトピックとして、従業員数がかなり増えたようですね。

    回答者:前期は31名増員し、期末時点で114名となりました。内訳としては営業と技術部の採用が中心となっています。

    取材者:営業と技術の比率はどのくらいですか。

    回答者:技術がプラス13名程度、営業がプラス17名程度となっています。

     

    取材者:中途採用が中心ですか。新卒は採用しないのですか。

    回答者:前期に関しては中途採用がメインとなっています。

    当社としては即戦力を求めているため、現在は中途採用がメインです。

    当社としては、「トビラフォン Biz」は代理店販売、「トビラフォン Cloud」は直販体制をとっており、両方の人員が必要であることがここ

    数年で明確になってまいりました。前期も採用を強化し、自社販売も伸びていますので、今期に関しても採用は強化していきたいと考えています。

    取材者:今期も41名程度の増員予定と伺っています。

    回答者:増加の予定です。私が東京拠点に入った頃は10名足らずでしたが、現在は35名ほど在籍しており、組織の拡大を実感しています。

    取材者:新年度の予想についてですが、売上が20%増の約3,366百万円、利益は減少する計画となっていますが、これは人員増も含めた将来への投資ですか。

    回答者:今回、減益予想を発表させていただきました。主な理由としては、採用に関するコストに加え、今期に拠点の移転を予定しており、それにかかる費用や家賃の二重支払い期間が発生するため、これらを合わせて減益の見込みとしています。

    取材者:株価への影響はどうですか。一時的に下がったものの、市場からは理解されているように見受けられます。

    回答者:減益発表により株価が下落することを覚悟しておりましたが、大きくは下がらず、織り込み済みだったのではないかと認識しています。前回、第3四半期決算を9月10日に発表した際に株価が下落しました。機関投資家の方と面談をする中で、今期の減益の蓋然性を見越していた方が多かったのではないかというお話をいただくことが多いです。

    取材者:第3四半期の時点では新年度の予想は発表していませんよね。

    回答者:IR資料にて、数字はお出しできないものの、採用は継続する方向性とオフィス移転があることはお伝えしておりましたので、そこを投資家の方が読み取ってくださっていたのではないかと考えています。

    取材者:中期経営計画についても拝見していますが、年度ごとの数字は出されていましたか。

    回答者:2027年については出しておらず、最終年度である2028年の目標として、売上高6,000百万円、営業利益1,700百万円という数字を出しています。

    取材者: 2026年10月期、新年度の戦略について教えていただけますか。

    回答者:まず、ソリューション事業は中期経営計画でも大きな割合を占めていますので、「トビラフォン Biz」と「トビラフォン Cloud」両方の販売増加を掲げています。「トビラフォン Biz」に関しては、より安価なモデルである「トビラフォン Biz Lite」を今年2月に発売予定です。「トビラフォン Cloud」に関しては、現在は直販メインですが、大企業向けや小規模なお客様の獲得に課題があります。特に大企業との接点を持つには代理店経由が必要であるため、代理店との連携を強化し、ユーザー拡大を目指したいと考えています。

    取材者:セキュリティ事業についてはどうですか。

    回答者:引き続き通信キャリアと連携しながら利用者拡大を進めてまいります。また、「サギトレ」の収益もセキュリティ事業に計上されますので、初年度ですので難しい部分もあると思いますが、早期の収益化を目指したいと考えています。

    取材者:SNSはどうですか。

    回答者:SNSでの詐欺の話もよく聞きますので、できる限り範囲を拡大できないかという課題も常々協議しています。

    取材者:AIの進化によるリスクや懸念についてはどうお考えですか。AIが詐欺を働く一方で貴社のような検知サービスも提供するという、厄介な問題もあります。

    回答者:AIによる詐欺の手口が巧妙化している傾向は間違いなくあります。当社としてもAIを活用しながら、いかに早く新しい詐欺に対応するかが求められています。ただし、当社はAIだけに頼るのではなく、最終的な判断は人間が電話をかけて確認し登録するプロセスを踏んでいます。工数をかけて精度を高めている点が他社との違いであり、今後もデータベースの質を維持していくことが重要だと考えています。中期経営計画にも記載していますが、今まではセキュリティ事業の一本足打法のような部分がどうしてもありましたので、そこを補うために第2の柱としてソリューション事業の販売拡充も掲げ、実現に向け、早期の収益化に取り組んでいます。

    取材者:キャリア向けですか、法人向けですか。

    回答者:法人向けは自分たちで売上を伸ばせる部分ですので、そこの収益化が重要です。

    取材者:もっとブレイクスルーできそうな気がします。セキュリティに限らないという状況に進んでいくのではないでしょうか。

    回答者:当社としてもソリューション事業を伸ばしたいと考えており、その覚悟を示したのが中期経営計画であると捉えていますので、まずは2028年の売上高60億円、営業利益17億円は必ず達成できるよう、採用も含めて取り組んでいきたいと考えています。

    取材者:投資家にとってのリスク、例えば急激に売上が落ちるような要因は何だとお考えですか。

    回答者:直近の課題としてはやはり採用だと考えています。採用が進捗しないと、売上を伸ばすための体制が作れず、成長のロジックが崩れてしまいます。代理店販売への営業人員、直販体制の強化、新規事業の開発人員など、一番のネックは採用計画の達成にあると認識しています。

    取材者:将来の成長のために取り組む人員の採用ということですね。

    回答者:そうです。最近よく聞かれる質問として、中期経営計画で140名程度としておりましたが、今期計画では150名程度を見込んでいます。計画を上回る採用計画の背景を聞かれることが多いのですが、優秀な人材は早めに確保し戦力化したいと考えていますので、計画にとらわれず前向きに採用を進めています。

    取材者:セキュリティ事業はあまり増員しなくても回っていきそうですか。

    回答者:セキュリティ事業でもサギトレのような新しいサービスを生み出すとなると、別の企画人員が必要になります。既存の通信キャリア向けの部分では改修や新機能の提供が増える可能性がありますが、現在の人員で対応できるであろうと考えています。

    取材者:IRに関して、課題はございますか。

    回答者:出来高を伸ばしていきたいと考えています。注目度を上げ、平均的な出来高を向上させることが課題です。また、最近投資家の方からよくご質問いただくのが、直近で大量保有報告書を提出された米国の投資家についてです。

    取材者:5%以上取得されたようですが、事前にコンタクトはあったのですか。

    回答者:常にお話をさせていただいており、友好的な関係にあると認識しています。アクティビスト的な動きをするわけではなく、当社の成長を応援いただいている株主だと捉えています。

    取材者:株主数はどのくらいですか。

    回答者:約5,200名です。

    取材者:今期の課題はありますが、減益発表後も株価が持ちこたえている点は、投資家が貴社の将来性を理解している証拠かと思います。

    回答者:IRとしては適正に情報をお伝えし、当社の事業を理解して応援いただける株主の方に出会えるよう、活動を継続してまいります。

    取材者:現在はスタンダード市場ですが、将来的にはプライム市場を目指されるのですか。

    回答者:将来的には目指しています。

  • IR担当

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​企業名

上場市場 証券コード

​決算日

取材アーカイブ

  • CP&X

     

    決算概要

    2025年10月期第3四半期は、売上高が四半期ベースで過去最高を更新し、前年同期比で安定的な成長を実現しました。営業利益を含む各段階利益は、四半期比では減益となっています。この理由は中期経営計画(中期経営計画2028)達成に向けた準備期間として、人材への積極的な投資(人員拡充)を行った結果、労務費や人件費が増加したためであり、想定どおりの推移です。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    当社はセキュリティ事業とソリューション事業の2事業を展開しており、第3四半期はソリューション事業の拡大が売上高成長を牽引しました。

    ①   セキュリティ事業

    前年同期比100.5%と安定した収益を確保しました。特殊詐欺被害は過去最悪を上回るペースで拡大しており、通信事業者全体で対策ニーズが高まっています。こうしたマクロ環境のもと、当社サービスが社会課題の解決に貢献できる余地は大きいと認識しています。

    ②   ソリューション事業

    法人向け製品「トビラフォン Biz」および「トビラフォン Cloud」の販売が順調に推移し、ソリューション事業としては、前年同期比154.5%と大きく成長いたしました。

     -トビラフォン Biz

    ビジネスフォン向け製品で、カスタマーハラスメント(カスハラ)対策需要の高まりが販売増加の背景にあります。販売代理店との関係強化も進めており、リコージャパン株式会社の「電話カスハラ対策ソリューションパック」に採用され、新たな販路を獲得しました。

     -トビラフォン Cloud

    さらなる提供拡大を目指し、株式会社クロップスおよび株式会社エスケーアイと販売代理店契約を締結。直販に加え取次販売によるリード(見込み客)件数の増加や、営業人員増による新規リード対応力の向上が奏功し、課金ID数は増加基調を維持しています。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    トビラフォン Bizは第2四半期は代理店の決算期の影響があったため、第3四半期では販売台数が前四半期比で減少しました。フロー収益には端末代が含まれるため販売台数の減少に伴いフロー収益は減少していますが、ストック収益は引き続き順調に積み上がっています。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    第3四半期終了時点(累計)では、売上高・各段階利益は通期業績予想に対して順調に進捗しており、通期としては業績予想をやや上振れて着地する見込みです。

     

    トピックス

    中期経営計画2028の重点施策「メンバーの拡大・成長」に基づき、積極的な採用活動を進めています。第3四半期末時点で前期末比23名の増員を達成しており、第4四半期も10名以上の採用を予定しています。これに伴い、人件費・労務費・採用費の増加を見込んでいます。

    人員増加に対応するため、東京オフィスを2026年1月、名古屋オフィスを2026年9月に移転する計画を決定しました。さらに、2025年10月末には当社の強みである迷惑情報データベースを活用した新規プロダクトのリリースを予定しており、第4四半期には販促活動費用の発生を見込んでいます。

    株主還元としては、株主優待制度を新設しました。優待内容は、迷惑電話・迷惑SMS対策アプリ 「トビラフォンモバイル」1年間無料利用です。

  • Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)は何でしょうか?

    A:成長を牽引したのはソリューション事業の成長です。両製品、計画どおり順調に拡販が進みました。

     

    Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。

    A:第3四半期終了時点での通期業績予想に対する進捗率は、売上高78.3%、利益はいずれも90%超となっていますが、現時点で通期業績予想の変更はありません。

    上期の利益が予想を上回った要因は、採用時期の後ろ倒しや広告宣伝費・外注費の抑制など、一時的なものでした。第2四半期時点でも「下期には利益が縮小する見込み」とお伝えしており、実際に第3四半期では積極的な採用に伴う労務費・人件費・採用費の増加により利益が四半期比で縮小しています。

    今期は前期末から30名の増員計画を掲げ、第3四半期末時点で23名を増員しました。第4四半期も10名以上の採用を予定しています。これは昨年12月に発表した中期経営計画の重点施策「メンバーの拡大・成長」に沿ったものです。今後も費用負担の増加を見込んでいます。

    また、2028年10月期に売上高60億円を目指す中期経営計画に基づき、新規事業の創出にも注力しています。その一環として、当社の強みである迷惑情報データベースを活用した新規プロダクトを10月末にリリース予定であり、関連費用の発生も見込んでいます。

    現時点では費用増加の幅を精査中であり、安易に業績予想を変更するよりも計画通りの推進を優先しています。そのうえで、通期業績は「予想通り、もしくは上振れ」での着地を見込んでいます。

     

    Q:M&A、業務提携の実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A: M&Aについては適宜検討してまいります。

     

    Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:当社は、昨年12月に発表した中期経営計画を経営の指針として、計画達成に向け事業を推進しています。2028年10月期までに売上高60億円、時価総額250億円以上の実現を目標とし、これに向けて5つの重点施策を設定しました。今期は次なる飛躍への準備期間と位置づけ、計画の着実な実行に取り組んでいます。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A: 当社は、2028年10月期まで財務の健全性を維持しつつ積極的な成長投資を行い、そのうえで株主還元を強化する資本政策を掲げています。

    配当は配当性向35%を目安とし、1株当たり20円を下限とする方針です。また、自己株式の取得についても機動的かつ適宜実施しています。

    さらに、株主の皆さまに当社事業をより身近に感じていただくことを目的に、株主優待制度を新設しました。内容は、当社が提供する迷惑電話・迷惑SMS対策アプリ「トビラフォンモバイル」(通常年額2,400円)を、1単元以上を保有されている株主さまに1年間無料でご利用いただけるものです。対象は10月期末時点で株主名簿に記載されている株主さまです。

    株主優待の利用方法など詳細は、来年1月発送予定の「定時株主総会招集通知」に同封してご案内します。昨今、携帯電話を利用した詐欺被害が増加しています。ぜひこの機会にご活用いただき、被害防止にお役立てください。

  • ​-

  • ​IR担当

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​企業名

上場市場 証券コード

​決算日

取材アーカイブ

  • 決算概要

    2025年10月期第2四半期決算(累計)は、売上高13億7,200万円(前年同期比18.9%増加)、営業利益5億2,600万円(同20.2%増加)、経常利益5億2,700万円(同20.6%増加)、中間純利益3億5,300万円(同13.2%増加)と増収増益での着地となった。特にソリューション事業の売上が増加したことが主な要因である。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    第2四半期において、セキュリティ事業は安定的に成長。ソリューション事業は前年同期比167.7%と大幅に売上が増加しており、「トビラフォンBiz」の販売台数と「トビラフォンCloud」の契約数の増加がともに順調に増加したことが要因である。特に「トビラフォンBiz」は、代理店の決算期に伴う販売加速や、カスタマーハラスメント対策商材としての需要増加が販売増に寄与した。

     

    主要KPIの進捗と変化

    ソリューション事業では、「トビラフォンBiz」の販売台数と「トビラフォンCloud」の課金ID数を主要KPIとし、これらの伸長に注力している。ソリューション事業の通期売上目標は「トビラフォンBiz」で5億3,200万円、「トビラフォンCloud」で2億4,000万円である。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    カスタマーハラスメント対策の需要は、業績に影響を与える大きな流れの一つである。カスタマーハラスメントの社会問題化に伴い、一部自治体での奨励金制度や、2026年からの改正労働施策総合推進法による全企業への対策義務付けが見込まれており、対策商材の販売加速に繋がる追い風と捉えている。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    今期の通期業績見通しは、売上高26億5,000万円、営業利益8億3,200万円、経常利益8億3,100万円、当期純利益5億5,400万円である。ソリューション事業の収益基盤拡大を成長ドライバーとして掲げており、今期の計画も同事業の伸長を見込んで策定されている。第2四半期時点の進捗は計画に対して50%を上回っているものの、現時点での計画変更は見込んでおらず、出ている利益は前倒しで投資に充当していく方針である。

     

    トピックス

    中期経営計画2028の達成を最重要目標とし、その達成に必要な人材採用および投資を積極的に行っている。第2四半期終了時点で期末からプラス7名の人材採用が進んでおり、今期全体で約30名の採用を予定している。社長室内に新設された「人材戦略課」を設置し採用活動へ注力したことが、順調な採用を支えている。

    直近では、中期経営計画2028内でも掲げている「トビラフォンCloud」の売上増加に向けた代理店販売の拡充を進めており、複数の販売代理店契約を締結したことを発表している。

  • Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A:当社は、成長ドライバーと位置付けているソリューション事業における収益基盤の拡大に注力いたします。また、セキュリティ事業においても、JCB様へのデータベース提供開始や新規分野の開拓を進めております。

    人材戦略においては、社長室内に「人材戦略課」を新設し、採用に特化したチームを編成することで、これまで以上に採用活動を強化できる体制を構築いたしました。

    直近の取り組みとしては、中期経営計画2028内で掲げているトビラフォンCloudの売上増加に向け、代理店販売の拡充を推進しています。引き続き外部との連携を積極的に進めてまいります。

     

    Q:成長戦略のポイントについて、前提条件等での変化とその影響等をご説明ください。

    A:季節性とは異なりますが、カスタマーハラスメント対策の需要増加が事業の大きな追い風となると考えております。カスタマーハラスメントが社会問題化しており、一部の自治体では奨励金制度が導入され、2026年には改正労働施策総合推進法により全企業に対策が義務付けられる見込みです。このような背景から、対策商材としての販売加速を期待しており、この波に乗るべく営業活動を強化してまいります。具体的な影響規模については予測が難しい部分もありますが、追い風であることは間違いありません。

     

    Q:M&A、業務提携などの実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:M&Aの検討は常に継続しております。しかし、M&Aありきの計画ではなく、既存事業と新規事業を今後も着実に成長させることで、2028年10月期には売上高60億円を目指してまいります。

     

    Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:中期経営計画2028の達成に向けて、順調に進捗していると認識しております。採用面では、特に営業職と技術部のエンジニアを重点的に採用しております。また、中期経営計画で掲げている新規事業の立ち上げに必要な人員も確保していく方針です。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:株主還元については、中期経営計画終了時点までは配当性向35%を基本方針としつつ、配当金の下限を20円と設定いたしました。これにより、仮に減益となった場合でも、20円は確実に配当いたします。利益が計画を上回った場合には、その要因も考慮し、適切に対応してまいります。

  • 取材者:まず始めに、2025年10月期第2四半期の決算についてお伺いできればと思います。売上高13億7,200万円(前年同期比18.9%増加)、営業利益5億2,600万円(同20.2%増加)、経常利益5億2,700万円(同20.6%増加)、中間純利益3億5,300万円(同13.2%増加)と増収増益となり、通期の業績目標に比べてもかなり順調に進捗しているように見受けられますが、増減要因についてご説明いただけますか。

     

    回答者:第2四半期決算の結果は順調に進捗しております。売上高は、セキュリティ事業とソリューション事業ともに順調に進捗しており、特に今期はソリューション事業の売上が増加したことが主な要因となっております。

     

    取材者:ソリューション事業が前年同期比で167.7%と大幅に売上が増加しています。

     

    回答者:おっしゃる通りです。ソリューション事業では、「トビラフォンBiz」と「トビラフォンCloud」の2つの製品を販売しており、「トビラフォン Biz」は販売台数、「トビラフォン Cloud」は契約数とそれぞれ順調に増加したと捉えています。特に「トビラフォンBiz」においては、代理店の決算期に伴って販売が加速したことや、昨今社会問題化しているカスタマーハラスメント対策商材としての追い風もあり、販売が増加しております。

     

    取材者:セキュリティ事業についてはいかがでしょうか?

     

    回答者:セキュリティ事業は安定的に成長していると捉えております。また、既存のモバイル向け通信キャリア向けに加え、新規の分野も開拓しております。今期はJCB様へのデータベース提供も開始いたしました。

     

    取材者:そうなると、どちらの事業も新規、既存ともに順調に進捗しているという見方でよろしいですか?

     

    回答者:はい、計画に対して順調に進捗していると考えております。

     

    取材者:主要なKPIがございましたら教えていただけますか?

     

    回答者:ソリューション事業のKPIについては、第2四半期決算説明資料の27ページ、28ページに掲載しております。それぞれの内訳の売上高は記載しておりませんが、現在はトビラフォンBizの販売台数とトビラフォンCloudの課金ID数をお示ししており、この台数を伸ばすことに力を入れています。

     

    取材者:何か目標値などは公表されていますか?累計販売台数など、目標値はございますか?

     

    回答者:販売台数の目標値としては公開しておりませんが、サービス全体の最終的な計画数値としての売上高目標は公開しております。ソリューション事業では、通期の10月末までにトビラフォンBizで5億3,200万円、トビラフォンCloudで2億4,000万円を目指しております。

     

    取材者:前期比で人材の採用数の推移などはいかがでしょうか?

     

    回答者:人材の採用も順調に進んでおります。第2四半期終了時点の4月末までで、期末からプラス7名となっております。今期は全体で約30名の採用を予定しております。30名採用できるのかというご質問をよくいただきますが、足元の入社状況等を見る限り、30名は達成できると考えております。

     

    取材者:それほどまでに順調に採用が進んでいる要因はどのようなところにあると思われますか?

     

    回答者:今期、社長室の中に「人材戦略課」という新しい部署を設立いたしました。採用に特化したチームですので、これまで以上に採用に注力できる体制ができたことが要因の一つだと考えております。

     

    取材者:ここまで、業績に影響を与えたような一過性の要因や、季節性、外的要因などございましたら教えていただけますか?

     

    回答者:季節性とは少し異なりますが、カスタマーハラスメント対策の需要は一つの大きな流れとしてあると考えております。カスタマーハラスメントが社会問題化しており、実際に一部の自治体では奨励金が支給される制度ができていたり、2026年には改正労働施策総合推進法により全企業に対して対策が義務付けられる見込みもあります。このような背景も後押しとなり、対策商材としての販売が加速することを期待しております。実際にどれくらい影響があるかは正直予測できない部分ではありますが、追い風にはなると考えており、この波に乗れるよう、営業活動をしっかりと行っていきたいと思っております。

     

    取材者:通期の見通しについてお伺いできればと思います。売上高の業績予想26億5,000万円、営業利益8億3,200万円、経常利益8億3,100万円、当期純利益5億5,400万円といったところで、ここまでかなり順調に進捗しているように見えます。通期の見通しについてご説明いただけますか?

     

    回答者:今期の通期の見通しとしては、やはり成長ドライバーとして掲げているソリューション事業の収益基盤拡大をしっかり目指していきたいと考えております。今期の計画もソリューション事業が伸びる計画で立てたものになります。

     

    取材者:今後、成長投資などは考えておられますか?

     

    回答者:はい。営業利益のところで申し上げますと、前年同期比で100%とあまり伸びない予想になっているかと思いますが、これは当社として今最も達成すべきは中期経営計画2028だと考えているためです。中期経営計画2028の達成のために必要な採用、および必要な投資はしっかり行っていきたいと考えております。そのため、第2四半期の進捗としては計画に対して50%を上回っておりますが、現時点で計画変更の見通しはなく、出ている利益は前倒しで投資に充てていきたいと考えております。

     

    取材者:今お話がございました中期経営計画2028について、進捗としてはいかがでしょうか?

     

    回答者:順調に進捗していると考えています。採用面でも同様で、特に営業と技術部のエンジニアをメインに採用しておりますが、新しい新規事業の立ち上げも中期経営計画で掲げているため、これに必要な人員もしっかり確保していきたいと考えております。

     

    取材者:M&Aや業務提携について、実施の有無や検討状況がございましたら、お答えできる範囲でお話しいただけますか?

     

    回答者:検討は常に継続しております。ただし、M&Aありきの計画というわけではなく、既存事業と新規事業を今後もしっかりと伸ばしていくことで、2028年10月期に売上高60億円を目指しております。提携などお知らせできることがございましたら、適宜お伝えしていきたいと考えております。

     

    取材者:株主還元の方針につきまして、変更などございましたら教えていただけますか?

     

    回答者:株主還元についても、中期経営計画終了時点までは配当性向35%を基本方針としつつ、下限を設定いたしました。そのため、20円を下限としております。例えば減益になった場合でも、20円は必ず配当いたします。

     

    取材者:承知いたしました。最後に、直近の状況につきまして、何かトピックスやニュースリリースがございましたら教えていただけますか?

     

    回答者:中期経営計画2028の中でトビラフォンCloudの売上増加を掲げており、代理店販売の拡充を目指しています。現在は直販のみですが、今後代理店販売を強化していく方針です。代理店販売の状況についてご質問をいただくことも多いのですが、最近プレスリリースで2件、販売代理店契約を締結したことを発表いたしました。これらがすぐに売上に直結するとは限りませんが、引き続き外部との連携も積極的に進めていきたいと考えております。

  • IR担当

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​企業名

上場市場 証券コード

​決算日

取材アーカイブ

  • CP&X

     

    ビジネスモデル

    迷惑情報データベースを基盤に、モバイル向け、ビジネスフォン向け、固定電話向けにサービスを展開。通信キャリアとの提携により、セキュリティオプションパックなどに同社の技術を提供。ビジネスフォン向けでは、迷惑電話ブロック機能に加え、電話の録音、書き起こし、音声品質向上など、電話のDX化に特化したサービスを提供。

     

    創業の経緯と転機

    創業者の祖父が原野商法の被害に遭い、迷惑電話に悩まされていたことをきっかけに、既存のサービスでは解決できないことから独自にサービスを開発。2011年に固定電話向け迷惑電話遮断装置「トビラフォン」を開発し、サービスを開始。2016年から2017年にかけて大手通信キャリアにセキュリティオプションパックとして導入されたことが転機となり、売上高が急増。

     

    直近の決算状況

    2024年10月期の売上高は24億500万円。そのうち約7割をモバイル向けが占める。ビジネスフォン向けサービスが大きく成長し、売上高を牽引。

     

    成長戦略

    ビジネスフォン向けサービスの販売チャネル拡大と代理店との連携強化を図る。代理店向け勉強会などを開催し、関係強化に注力。また、新規事業の創出にも注力し、2028年には売上高60億円を目指す。

     

    株主還元策

    2025年における配当性向は35%の見込み 。成長投資と株主還元を両立させ、安定的な配当を継続。自己株式の取得も実施。

     

    今期の取り組みやトピックス

    認知向上に向け、PR活動の強化に取り組んでおり、メディア露出が増加。同社の強みである迷惑情報データベースから得られる情報をもとにした、特殊詐欺・フィッシング詐欺に関するレポート等を適宜発信。

  • Q. 貴社のビジネスモデルはどういったものですか?

    A. 当社は、迷惑電話やSMSをブロックするサービスを提供しており、2019年に上場しました。創業のきっかけは、創業者の祖父が原野商法の被害に遭ったことです。強みは、特殊詐欺などに使用される電話番号を常にアップデートしている迷惑情報データベースです。このデータベースは、約1,500万人のユーザーからの情報提供、警察などからのデータ提供、独自調査チームによる目視チェックにより、高い精度を誇っています。

     

    Q. 警察からデータ提供を受けているそうですが、他社との違いはありますか?

    A. 警察から実際に詐欺に使われた電話番号やSMSのデータ提供を受けていますが、当社と同じように同様のデータ提供を受けている会社もあります。しかしながら、当社は年間50億件以上の電話・メール・SMSを判定しており、その規模や精度は極めて高いものとなっています。

     

    Q. モバイル向けサービスのビジネスモデルはどのようなものですか?

    A. モバイル向けサービスは、主に通信キャリア向けのセキュリティオプションパックとして提供しています。ユーザーには通信キャリア経由で提供しており、当社が直接販売する形態ではありません。このため、販管費や広告宣伝費を抑え、高い利益率を確保できています。

     

    Q. ビジネスフォン向けサービスにはどのような特徴がありますか?

    A. ビジネスフォン向けサービスは、セキュリティ対策だけでなく、電話のDX化に特化したサービスであり、「トビラフォン Biz」と「トビラフォン Cloud」の2つの製品を提供しています。

    「トビラフォン Biz」は、オフィス電話に必要とされる便利な機能を1台に集約したサービスです。既存の電話環境にプラスで設置することで、悪質営業や迷惑FAXなどを一括でブロックする「迷惑電話対策」、聞き逃しや顧客とのトラブル防止に役立つ「通話録音システム」、通話履歴や電話帳などの管理がクラウド上で可能な「集中管理システム」などの機能が利用可能です。

    「トビラフォン Cloud」はフルクラウド型のビジネスフォンサービスです。スマートフォンに「トビラフォン Cloud」アプリをインストールすることで、外線・内線・転送・グループ着信・IVR(自動音声応答)・通話録音など、ビジネスフォンに必要な機能が利⽤できます。1台のスマートフォンで、電話番号や通話料を私⽤と社⽤で簡単に使い分けられます。

     

    Q. 「トビラフォン Cloud」の販売戦略について教えてください。

    A. 「トビラフォン Cloud」は、現在は直接販売を行っております。今後は代理店販売も検討しており、販売チャネルの拡大を目指しています。

     

    Q. 中期経営計画における売上目標を教えてください。

    A. 2028年に売上高60億円を目標としています。特に重点を置いている施策はビジネス向けと新規事業であり、合計で40億円を目標としています。モバイル向けと固定電話向けの目標を20億円としており、今後の成長がないように見えますが、そうではありません。モバイル向けや固定電話向けの成長も当然目指してまいりますが、主には通信キャリア向けの販売が主なものになると考えており、その金額や時期は計画に織り込むことは難しいため、計画の数値として含めていないものとなります。

     

    Q. 新規事業の目標値はどのくらいですか?

    A. 2028年に新規事業で10億円を目指しています。現在はビジネスアイデアを検討し、テストしている段階であり、具体的な内容は公表できません。当社は、強力な代理店網を活用することが可能と考えており、プロダクト完成後は迅速に販売をしてまいります。

     

    Q. 成長投資と株主還元策について教えてください。

    A. 成長投資としては、ビジネス向けサービスの強化、新規事業の開発、採用、人事制度の見直しなどを予定しています。また、M&Aや資本提携なども検討しています。株主還元については、配当性向35%を目標とし、20円の配当を下限として設定しています。2025年においては自己株式の取得も実施し、総還元性向は100%の見込みです。

  • 取材者: 貴社のビジネスモデル、事業内容について、他社と比較したときの特徴や強みを踏まえながらご説明いただけますか?

    回答者: 創業は2004年で、本社が名古屋にございます。従業員は昨年末でパート等含めると100名を超えたところで、社員構成としては技術者の割合が高い会社です。 拠点は名古屋と東京にございまして、名古屋がエンジニアと管理部門、東京が営業部門になっています。

    現社長であり創業者の明田が、明田の祖父が原野商法という無価値な土地を売りつけられる詐欺被害に遭い、その事をきっかけにかかってくるようになった迷惑な電話に困っていました。困っている祖父を助けるために、当時色々サービスを探したそうですが見つからなかったので、ないのであれば自分で作ろうと開発に着手したことが事業のはじまりの経緯です。

    取材者: 元々の経験からサービスを開始することを始めたのですね。

    回答者: そうですね。その際に一番はじめに作ったのが2011年に開発した「トビラフォン」という製品で、固定電話に端末を取り付けるというサービスです。その後、警察との実証実験を行い、その後大手通信キャリアのオプションパックとしてデータベース提供等を経て2019年に上場しました。2016年から2017年にかけて売上が上がっているのは、大手通信キャリアにセキュリティオプションパックという形で導入いただいたことが収益に反映されたためです。

    売上高としては毎年前年比を上回り安定的に成長しております。2021年の10月には、広告ブロックアプリの「280ブロッカー」を吸収合併し、現在はスタンダード市場に上場しております。

    当社の強みは迷惑情報データベースだと捉えています。特殊詐欺などに使われる電話番号やSNSはすぐに使い回され足がはやいため、常にアップデートが必要になります。約1,500万人のユーザーからの報告や各警察から既に詐欺などに使われた電話番号やSMSのデータを受けています。また、提供された電話番号やURL情報をただデータベースに登録するのではなくて、当社独自で調査チームを抱えることでデータベースの精度を高めています。

    取材者: 早急なチェックというのは、具体的にどのようなことをしているのですか?

    回答者: 1件1件実際に電話をかけたり、SMSに記載されたURL等にアクセスをして確認したうえでデータベースに登録をしています。実際に他社との精度検証も行っていますが、他社と比較しても精度は高いと認識しています。

    取材者: 先ほど沿革の中で警察との覚書のところも出てきましたが、警察からデータの提供を受けているのは、他社でも同様に行われているのですか?

    回答者: 他社様でも受けていらっしゃる会社はあると聞いています。

    取材者: つまり、貴社は他社と比べて、その情報をより正確に扱っているという点に強みがあるという理解でよろしいですか?

    回答者: その認識で大丈夫だと思います。

    回答者: この迷惑情報データをもとに、現在モバイル向けとビジネスフォン、それから固定電話向けにサービスを展開しています。売上高は昨年の10月期末で24億500万円で、そのうち約7割がモバイル向けの収益が占めています。次に伸びているのが、現在注力しているビジネスフォン向けです。こちらは法人向けに提供しています。

    モバイル向けのものについては大きく2つあります。メインとなるのが通信キャリア向けのサービスです。これはソフトバンク、NTTドコモ、KDDI向けに提供しており、各社のセキュリティオプションパックに含めて提供しています。ビジネスモデルとしては、BtoBtoCです。

    当社の利益率が高いところにご注目いただくことが多くありますが、この理由は、通信キャリア経由で販売を行っており、当社は開発に専念できることから、効率よく販売できていることが理由です。

    もう1つは広告ブロックアプリ「280blocker」です。こちらは1回限り800円の買い切りで、App Storeで各ユーザーがご購入いただけるサービスです。

    取材者: BtoBtoCはモバイル向けのモデルだけですか?

    回答者:モバイルと固定電話向けサービスは通信キャリアを通じて提供しています。

    回答者: 通信キャリアとの契約形態は3つに分かれていて、それぞれ各種キャリアで異なる契約を結んでいます。よくご質問として、どういったユーザーが利用されているのかとご質問をいただきますが、通信キャリア経由でアプリを販売しているため、当社がその情報は把握できておりません。利用者数の増加に向けての施策を各通信キャリアと適宜協議しています。

    固定電話向けには大きく3つのサービスを販売しています。1つ目は従来型の端末を設置するタイプで、自治体での実証実験など無償提供される際にこの端末をお配りいただくことが多いです。 2つ目は、HGW向け、3つ目はケーブルテレビ向けサービスです。ネットワークの中で回線をブロックできるサービスであり、こちらが今主流になっています。

    取材者: ネットワークの中で改善できるのですか?

    回答者:ケーブルテレビ向けはお電話番号を電話などで申し込んでいただくことで、すぐにサービスをご利用可能です。

    今、利用者の契約数が増えているのも、このケーブルテレビ向けのものになります。 ビジネスモデルとしてはモバイル向けとほとんど同じで、当社は通信キャリアにデータベースを提供して、そのライセンス費用として対価をいただいております。

    次にビジネスフォン向けです。現在当社が注力しており、「トビラフォン Biz」と「トビラフォン Cloud」の2製品があります。「トビラフォンBiz」はオフィス電話に必要とされる便利な機能を1台に集約したサービスです。既存の電話環境にプラスで設置することで、悪質営業や迷惑FAXなどを一括でブロックする「迷惑電話対策」、聞き逃しや顧客とのトラブル防止に役立つ「通話録音システム」、通話履歴や電話帳などの管理がクラウド上で可能な「集中管理システム」などの機能が利用可能です。「トビラフォン Cloud」はフルクラウド型のビジネスフォンサービスです。スマートフォンに「トビラフォン Cloud」アプリをインストールすることで、外線・内線・転送・グループ着信・IVR(自動音声応答)・通話録音など、ビジネスフォンに必要な機能が利⽤できます。1台のスマートフォンで、電話番号や通話料を私⽤と社⽤で簡単に使い分けられます。

    取材者: ビジネスフォン向けのサービスは、セキュリティ機能に加えて、業務効率化やハラスメント対策といった、他のビジネスとは異なる要素に重点を置いているという理解でよろしいでしょうか?

    回答者: おっしゃる通りです。迷惑電話ブロックという機能にプラスして、電話の録音や音声テキスト化、IVRなど、電話のDX化に特化したサービスとお考えいただければと思います。

    回答者: この2製品はビジネスモデルが少し異なります。「トビラフォンBiz」は代理店販売の形をとっており、販売パートナー経由で法人ユーザー様に販売しております。 一方で「トビラフォンCloud」は、当社がリードからマーケティングまで実施し直接販売の形をとっています。

    取材者: 「トビラフォンCloud」は直接販売で、「トビラフォンBiz」は代理店販売ということですね。

    回答者: その通りです。

    取材者: 中計の中で「トビラフォンBiz」の販売加速が重点施策として挙げられていましたが、具体的な取り組みについて教えていただけますか?

    回答者:「トビラフォンBiz」は代理店経由で販売しており、販売チャネルを増やすことを考えています。現状では提供できていないチャネルを獲得することで、販売量を増やしていきたいと考えています。

    取材者: 具体的には、代理店チャネルをさらに増やしていくということですか?

    回答者: そうです。

    取材者: 「トビラフォンCloud」についてはいかがでしょうか?販売加速戦略や取り組みがあれば教えてください。

    回答者: 「トビラフォンCloud」は、現在は直接販売ですが、将来的には「トビラフォンBiz」のように代理店販売に切り替えることも検討しており、協力できるパートナーを探しているところです。 また、「280blocker」など、当社が持つ他のサービスとの連携することで販売を加速できないかと考えています。

    取材者: なるほど。ビジネスフォンに関しても、様々なチャネルとの連携を強化していくということですね。

    回答者: そうです。当社が持っている強みを生かしつつ、新しいビジネスを始めることで成長を目指せると考えています。。

    取材者: 中期経営計画では2028年に売上高60億円を掲げていますが、モバイル向けと固定電話向けの割合が伸びないと予想されているのはなぜですか?

    回答者: 伸びないのではなく、計画上モバイルと固定電話向けの売上は入れていないことによるものです。モバイル向けと固定電話向けは通信キャリアの皆様との関係を強化して進める必要があり、相手のあることでありますので、計画数値としては織り込んでいません。中期経営計画では自分たちで伸ばせるビジネス層向けと新規事業に重点的に投資していきたいと考えています。

    取材者: 新規事業の立ち上げ目標値はどのくらいですか?

    回答者: 2028年までに10億円を目指しています。

    取材者: 今は、まだ調査段階ということでしょうか?

    回答者: そうですね。社内では方向性は決まっているものの、現時点で公表できるものはありません。

    回答者: 代理店とは既に良好な関係性を築けており、今後新しいサービスを出せた際にも、すぐに販売に移せるという点は強みだと考えています。

    取材者: 代理店との関係性が非常に重要になってくるということですね。

    回答者: 代理店との関係は非常に重要だと考えており、代理店向けに勉強会を開催するなど親密にコミュニケーションを取っています。

    取材者: 体制の整備という点で、採用に関して何か戦略や取り組みなどがありましたら教えてください。

    回答者: メンバーの拡充には力を入れていきたいと考えており、2028年度までに大幅に人員を増やしていく予定です。メーカーを目指していきたいという社長の考えもあり、1から製品を作れるという強みを活かすため、技術部と営業企画を中心に増員していく予定です。

    取材者: 実際の採用状況はいかがですか?

    回答者: 昨年度は15名程度の採用予定でしたが、約20名が入社しました。

    取材者: それは中途採用、新卒採用どちらですか?

    回答者: どちらかというと中途採用がメインです。

    取材者: 業績に関してですが、売上拡大の要因は、ビジネスフォン関連の業績が好調ということでしょうか?

    回答者: そうですね。昨年の10月期は順調に売上が伸びており、前期比でビジネス層向けのサービスが大きく伸びています。売上の構成比ではモバイル向けが大きいので、通信キャリアとの関係構築も引き続き重要だと考えています。

    2024年10月期でモバイル向けが伸びた背景は、モバイル向けの3つの契約のうち、固定契約と、契約者数×単価モデルの契約更改があり、単価が上昇したことが大きく寄与しています。

    取材者: 通信キャリアとの関係強化により、新しいサービスを提案しているということですか?

    回答者: 新たしいサービスというよりは、昨今の特殊詐欺被害が増えているという社会情勢の後押しもあり、単価アップでの契約更改をいただけました。最近の傾向として、類似サービスを展開している会社も増えてきているのでサービスの精度検証だけでなく、新しいサービスの提案なども行っています。

    取材者: 貴社の株主還元策について、方針や戦略がありましたら教えてください。

    回答者: 中期計画期間中は配当性向35%の基本方針とあわせ、配当の下限を20円に設定いたしました。2025年においては自社株株式の取得についても発表しており、総還元性向50%を見込んでいます。中期経営計画で掲げているように成長に向けた投資等を行う中でも、応援いただく株主の皆様に安心して投資いただけるように下限の配当を設定しました。

    今度も株主の皆様に対して安定的な利益還元を行うとともに、自己株式の取得に関しても機動的に実施していきたい考えです。

    取材者: 最後に、今後の見通しや中期経営計画の進捗状況、課題などございましたら教えてください。

    回答者:昨年12月に発表した中期経営計画2028に掲げたとおり、特にビジネスフォン向けや新規事業を成長させることを目標に掲げています。採用活動においても引き続き積極的に実施する考えです。新規事業についても、進捗があり次第、適宜開示していきたいと考えています。

  • IR担当

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トビラシステムズ(株)

東証STD 4441

決算:10月末日

【2026年10月期1Q】

Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)は何でしょうか?

A:当第1四半期は、増収減益の計画どおり、売上高は前年同期比16.8%増加した一方で、東京オフィス移転や人員拡充に伴う費用増加により、計画通り営業利益をはじめ各段階利益は前年を下回りました。

事業別では、セキュリティ事業において、JCOM株式会社の「ケーブルプラス電話」における当社提供の「迷惑電話ブロック機能」の無料化で経済的負担が軽減したことから利用者数が増加し、当社の収益に寄与いたしました。

ソリューション事業においては、「トビラフォン Biz」および「トビラフォン Cloud」ともに販売が順調に拡大し、売上成長を牽引いたしました。トビラフォン Bizにおいては、今期はプロダクトラインナップの強化を方針に掲げており、2026年2月より小規模事業者向けの「トビラフォン Biz Lite」の提供を開始いたしました。「トビラフォン Biz」シリーズ全体での販売拡大を通じて、さらなる成長を図ってまいります。


Q:通期業績の見通についてご説明ください。

A:当社はさらなる成長に向け、2024年12月10日に、2028年10月期を最終年度とする「中期経営計画2028」を発表しました。本計画では、2028年10月期に売上高60億円、営業利益17億円の達成を目標としております。

当該目標の達成に向け、中期経営計画2年目となる2026年10月期は、成長に向けた投資を本格化させる重要な1年と位置付けております。具体的には、採用を中心とした人的投資および新規事業開発に向けた戦略的投資を継続し、事業基盤のさらなる強化を図ってまいります。

また、人員増加に対応するため、東京および名古屋の2拠点においてオフィス移転を予定しております。(東京オフィスは1月に移転済み、名古屋は9月移転予定)これらの取り組みはいずれも中長期的な成長に向けた先行投資と位置付けております。

この結果、2026年10月期の業績予想は、売上高33億6,600万円(前期比+20.0%)、営業利益7億8,500万円(前期比▲12.7%)と、増収減益を見込んでおります。当第1四半期時点において修正は行っておりません。


Q:受注・競合状況についてご説明ください。

A:ソリューション事業についてご説明いたします。受注は全体として堅調に推移しております。

「トビラフォン Biz」については、カスタマーハラスメント対策需要の高まりを背景に、引き続き販売が拡大いたしました。また、「トビラフォン Cloud」においては、直販チャネルからのリード獲得に加え、取次販売経由でのリード件数も増加しており、課金ID数は堅調に増加しております。なお、競争環境については現時点で大きな変化はなく、引き続き販売拡大に向け、人材採用も積極的に実施してまいります。


Q:M&A、業務提携の実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

A:M&Aについては適宜検討してまいります。

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取材アーカイブ

  • CP&X

     

    【2025年10月期(通期)】

    決算概要

    計画を超過達成し増収増益で着地、次期は成長投資優先により増収減益を計画

    2025年10月期の実績は、売上高2,805百万円、営業利益898百万円となり、会社計画を上回る着地で増収増益を達成した。特に中期経営計画において重要視するソリューション事業の立ち上げが順調に進捗し、全体の売上牽引に寄与した。

    2026年10月期の業績予想については、売上高が前期比約20%増の3,366百万円と大幅な増収を見込む一方、利益面では将来の成長に向けた積極的な人材採用コストおよび拠点移転費用等の計上により減益となる計画である。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    独自モデルのセキュリティ事業が堅調、ソリューション事業は多機能性が評価され伸長

    セキュリティ事業は、通信キャリアを通じてユーザーに提供する独自のBtoBtoCモデルにより、前期比103.3%と計画通りに推移した。同事業はNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3大キャリア全てに導入されており、J:COM等のケーブルテレビ向け固定電話サービスも、専用機器不要の手軽さが評価され契約数が堅調に増加している。ソリューション事業では、「トビラフォン Biz」および「トビラフォン Cloud」の販売が伸長した。「トビラフォン Biz」は、通話録音や文字起こしなどの機能をオールインワンで提供できる点が代理店から高く評価され、既存電話環境への追加需要を取り込んだ。

     

    主要KPIの進捗と変化

    成長ドライバーとしての人員体制強化を重視

    成長の基盤となる人的資本への投資を重視しており、2025年10月期末の従業員数は前期比31名増の114名(技術+13名、営業+17名)へと拡大した。2026年10月期においては人員目標を150名程度の採用を目標値と置く。中期経営計画の達成に向けて必要な人材については、計画にとらわれず前倒しての採用を推進する予定。

    季節性・一過性要因の有無と影響

    次期における本社移転および採用強化に伴う一時的コストの発生

    2026年10月期の減益要因として、将来の成長を見据えた先行投資および一時的なコスト負担が挙げられる。具体的には、積極的な人材採用に伴う人件費の増加に加え、拠点の移転に伴う費用および一時的な家賃の二重支払いが発生するためである。これらは2028年の目標達成に向けた不可欠な投資と位置づけられている。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    2028年の数値目標達成に向け、ソリューション事業の第2の柱化を推進

    中期経営計画の最終年度である2028年10月期に売上高60億円、営業利益17億円の達成を目標として掲げている。達成に向けた戦略として、セキュリティ事業一本足からの脱却を図り、ソリューション事業を第2の柱として確立することを目指す。2026年10月期は、「トビラフォン Cloud」の代理店連携強化による販路拡大や、安価モデル「トビラフォン Biz Lite」の投入(2026年2月予定)により、両製品の販売拡大に注力する。

     

    トピックス

    法人向け詐欺訓練サービス「サギトレ」の開始および特殊詐欺の手口変化への対応

    新たな収益源の育成として、2024年10月に法人向け詐欺メール・SMS訓練サービス「サギトレ」をリリースした。競合他社がメール訓練に留まる中、同社は増加するSMS詐欺や「社長騙り」等の最新手口に対応した訓練を網羅し、国内最大級のデータベースを活用した実戦的な内容で差別化を図っている。

    また、米国投資家による5%超の株式取得があったが、友好的な関係であり成長を支援する株主であると認識している。

  • 【2025年10月期(通期)】

    Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A:当社は中期経営計画においてソリューション事業の成長を重要視しており、「トビラフォン Biz」と「トビラフォン Cloud」双方の販売拡大に注力いたします。「トビラフォンBiz」に関しては、より安価なモデルである「トビラフォン Biz Lite」を本年2月に発売する予定です。一方「トビラフォン Cloud」については、これまでの直販中心の体制に加え、大企業や小規模顧客への販路を広げるため、代理店との連携を強化しユーザー数の拡大を目指してまいります。また、新たな取り組みとして、昨年10月にリリースした法人向け詐欺メール・SMS訓練サービス「サギトレ」の早期収益化を図り、セキュリティ事業の新たな収益源として育成いたします。これらの成長を実現するための基盤として、営業、技術、および新規事業開発における人材採用を最重要課題と位置づけ、積極的な投資を継続いたします。

     

    Q:成長戦略のポイントについて、前提条件等での変化とその影響等をご説明ください。

    A:外部環境の変化として、特殊詐欺の被害が過去最悪規模に達しており、その手口も従来の不特定多数への架電から、法人を標的としたものや経営層を騙る「社長騙り」などへと変化し拡大しております。また、AI技術の悪用により詐欺の手口が一層巧妙化している現状があります。こうした変化により、個人だけでなく法人におけるセキュリティ教育や訓練へのニーズが高まっており、当社の「サギトレ」等のソリューションへの需要につながっております。当社としてもAIを活用しつつ、最終的な判断プロセスには人の目を入れることでデータベースの質を維持し、高度化する脅威に対して迅速かつ正確に対応できる体制を構築してまいります。

     

    Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。

    A:新年度の業績予想につきましては、売上高は前期比約20%増の3,366百万円を見込む一方で、利益面では減益となる計画を発表いたしました。この減益の主な要因は、将来の成長を見据えた積極的な人材採用に伴うコスト増と、本拠点の移転に伴う費用および一時的な家賃の二重支払いが発生するためです。これらは中期経営計画で掲げた2028年の目標達成に向けた不可欠な先行投資であると捉えており、一時的な利益の減少を伴ってでも体制強化を優先し、ソリューション事業の拡大と事業基盤の強化を推進してまいります。

     

    Q:新サービス「サギトレ」の受注・競合状況は如何でしょうか?

    A:サギトレは法人向けの詐欺メール・SMS訓練サービスです。法人向けの訓練サービス分野では競合も多数存在しますが、当社は約1,500万人のサービス利用者から日々蓄積される豊富な迷惑情報データベースを保有しており、実態に即した訓練を提供できる点が特長です。さらに、他社サービスの多くがメール訓練に留まる中、当社は増加するSMS詐欺の訓練まで網羅している点で差別化を図っております。

     

    Q:中期事業計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:中期経営計画の初年度である2025年10月期は、ソリューション事業の立ち上げが計画通りに進捗し、成果を上げることができました。最終年度となる2028年10月期には、売上高60億円、営業利益17億円の達成を目標として掲げております。これまではセキュリティ事業一本足打法の側面がありましたが、第2の柱としてソリューション事業を確立することで収益構造の安定化と拡大を図ってまいります。また、成長の要となる人材戦略については、2026年10月期においても積極的に採用を進めてまいります。

  • 【2025年10月期(通期)】

    取材者:本社の所在地は、名古屋ですか。

    回答者:本社は名古屋にあり、拠点としては名古屋と東京にあります。名古屋には本社管理部、経営企画・社長室、技術部が所在し、東京には営業企画部が在籍しています。

     

    取材者:知らない相手から着信があった場合、どのような対応をされているのですか?

    回答者:知らない番号からの電話ですと、本当に必要な電話かどうかが分かりづらく、逆に怪しい電話に出てしまうリスクがあります。当社が主に通信キャリア向けに提供しているサービスをご利用いただければ、知らない番号からの着信であっても、基本的には病院や銀行などの名称が表示される仕様になっています。逆に、怪しい電話や詐欺の疑いがある番号、危険であると判断された番号に関しては、注意喚起や「危険な番号の可能性があります」という表示を行うため、ご利用者様が安心して電話に出られる環境を提供しています。

     

    取材者:最近、iPhoneのOSがアップデートされ、相手が名乗った内容が文字起こしされ、それを確認してから電話に出ることができる機能が追加されたのはご存知ですか。

    回答者:存じ上げています。私もiPhoneを使用していますが、留守番電話の音声を自動で書き起こす機能であると認識しています。

     

    取材者:相手を確認した上で着信に出ることができる機能ですが、相手にとっては少々手間がかかります。

    回答者:実際に私も使用していて便利だと感じる一方で、最近流行している詐欺には、総務省や警察を騙るものが昨年非常に多く見受けられました。こうした機能の場合、書き起こしで「警察です」「緊急です」といった文字が表示されると、逆にご利用者が信じて折り返し電話をしてしまい、被害に繋がるケースがあります。便利な一方で、判断を誤ってしまう危険性もあると当社では考えており、投資家の方から「こういった機能が増えることは貴社にとって脅威になるのではないか」と質問されることもありますが、必ずしもそうとは考えておりません。

     

    取材者:録音されるのを嫌がって切るのかと思っていましたが、逆なのですね。

    回答者:「警察なので至急あなたに逮捕状が出ています」といった内容が表示されるケースもあります。多くの方は「自分は騙されない」と考えているかと思いますが、実際にそのような状況に置かれた際、判断力が鈍ってしまうことは避けられません。詐欺を働く犯罪者は、そうした人間の心理を悪用して攻めてきますので、人間がどうしても判断を誤ってしまう部分を、当社のシステムで守りたいと考え、サービスを提供しています。

     

    取材者:12月に発表された2025年10月期 通期決算の概要と要因について教えていただけますか。基本的には増収増益で、利益としても全体で10%ほど上昇したと認識しています。セグメントごとの取り組みも含めてご説明ください。

    回答者:終了した2025年10月期につきましては、売上高2,805百万円、営業利益898百万円となり、計画を上回って着地いたしました。当社の計画通りに進捗したと理解しています。特に2025年10月期で良かった点としては、ソリューション事業の伸びが着実に実現できたことが大きかったです。ソリューション事業の立ち上げは、中期経営計画の中でも大きなボリュームを占めていますので、中計初年度としてここをしっかり伸ばせたことは成果だと捉えています。

    当社は「セキュリティ事業」と「ソリューション事業」の2つのセグメントで事業を展開しています。

    セキュリティ事業に関しましても計画通り進んでおり、前期比で103.3%、業績予想達成率としても101.5%と順調に進捗いたしました。こちらは通信キャリア向けに提供しているサービスですので、当社独自で計画を立てることが難しい側面もありますが、通信キャリアとの連携を重視しながら進めることができました。

    ソリューション事業に関しては、「トビラフォン Biz」と「トビラフォン Cloud」という2つの製品を提供しており、両製品ともに販売を伸ばすことができたことが、全体の売上を牽引したと捉えています。

     

    取材者:セキュリティ事業についてですが、ソリューション事業の10倍ほどの利益を出されており、全体としての割合が非常に高いビジネスです。通信キャリア向けの提供において、貴社のようなサービスを通信キャリア向けに提供している企業は、他にもあるのですか。

    回答者:セキュリティ事業として、当社のように迷惑電話やSMSブロックを通信キャリア向けに提供しているのは当社のみです。類似サービスを提供している他社は存在します。

     

    取材者:具体的にどのような点が違うのか教えていただけますか。

    回答者:例えばNTTドコモですと、「あんしんセキュリティ」というセキュリティプランがあり、その中の1つのサービスとして当社の「迷惑電話ブロックサービス」を提供しています。当社のビジネスモデルは、通信キャリアを通じてユーザーに提供するBtoBtoCの形態をとっており、このモデルを採用しているのは当社のみです。他社ですと、類似の迷惑電話ブロックアプリなどはいくつか存在しますが、App StoreやGoogle Play経由での直接販売が中心となります。

    取材者:サービス内容は類似していても、導入経路が異なるということですか。

    回答者:そこが当社にとって一番の強みであると理解しています。ユーザー数の大幅な獲得にも繋がっていますし、通信キャリア経由での提供となるため、当社としては販管費等があまりかからず、利益率が高いビジネスモデルとなっています。

     

    取材者:他社の場合は、通信キャリア経由でなければ、ユーザーが直接ダウンロードして利用する形になるので手間がかかりますね。

    回答者:その方法ですと、ご自身で必要と認識されている方のみにしか利用されない傾向があります。当社が目指しているのは、意識せずとも守られている環境を作ることですので、通信キャリア経由で提供できている点は、他社に対する優位性に繋がっていると考えています。

     

    取材者:キャリアに販売する際にセットで付帯されているわけですね。不要な場合は後から外すこともできるが、最初からついているサービスという認識でよろしいですか。

    回答者:そのような形で販売いただいている通信キャリアもあります。

     

    取材者:月額料金はいくらですか。

    回答者:キャリアによって異なりますが、おおよそ200円から800円程度のものもあります。ただ、これには様々なオプション機能が含まれており、当社のサービス以外にも、例えばWi-Fi検知機能など、様々なセキュリティ関連機能が一つにまとまったサービスの中の一つとして、当社のサービスをご利用いただける形になっています。

     

    取材者:キャリアのセキュリティパックの中に、貴社のサービスも含まれているということですね。そうしますと、特に限定せず、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの3大キャリアすべてに導入されているのですか。

    回答者:3大キャリア全てに導入いただいています。

     

    取材者:ここで新規ユーザーが増えると、貴社の売上も増える仕組みですか。

    回答者:当社の売上寄与に関しましては、通信キャリアごとに契約内容が異なるため一概には申し上げられませんが、利用者が増えれば売上が増える契約もあれば、通信キャリア全体の契約者数に連動する場合や、定額契約の場合もあります。そのため、どの要素が売上の伸びに直結するかは申し上げにくい部分があります。

     

    取材者:セキュリティ事業におけるKPIとして、以前は利用者数を開示されていたかと思いますが、現在は公開されていないのですか。

    回答者:上場時においては月間利用者数の推移を開示しておりましたが、利用者数の増加が必ずしも売上に連動するわけではないため、ミスリードになる恐れがあるとして現在は非開示としています。外部環境としては、昨年、特殊詐欺の被害が過去最悪と言われるほど増加している状況があります。通信キャリアとも、どのようにすれば利用者数を増やせるか常に協議をしています。

     

    取材者:自宅の固定電話で「この通話は録音されています」といったアナウンスが流れてから繋がる機能がありますが、そういったものも提供されているのですか。

    回答者:セキュリティ事業の中にはモバイル向けだけでなく、固定電話回線に対応しているものもありますので、そういった部分も網羅しています。

     

    取材者:NTTも導入しているのですか。

    回答者:NTTへは提供しておりませんが、KDDIやJ:COMなどでご利用いただけるサービスとなっています。特殊詐欺の増加を受けて、総務省から通信キャリアに対して対策を行うよう要請が出ています。被害が増えている状況自体は良くありませんが、当社として貢献できることは多いと考えていますので、利用者数増加に向けて通信キャリアと協議を続けています。

     

    取材者:詐欺かどうかをどのように判断しているのですか。

    回答者:判断は非常に難しいです。電話番号は使い回され、常に新しい番号が悪用されるため、個人で判断するのは困難です。当社の場合、ソフトバンク、KDDI、NTTドコモにサービスを提供しており、約1,500万人のユーザーから最新の情報がすぐに得られる状態にあります。詐欺電話は1件だけでなく、大勢の方に一斉に着信がある傾向があります。そうした不審な動きを当社で検知し、調査を行った上で即座に判断をしています。何かあればすぐにデータベースに反映されますし、警察からも詐欺に使われた電話番号の情報提供をいただいていますので、正確なデータで判断できる体制が整っています。

     

    取材者:基本的には番号とSMSの情報で判断されているのですね。SMSの場合はどのような情報ですか。

    回答者:SMSですとURLをクリックさせる手口が多いため、そういったURL情報も管理しています。

     

    取材者:通話内容からリアルタイムで判断して切断するわけではないのですね。

    回答者:そのようなサービスを提供されている企業も存在しますが、当社は電話の入り口、つまり着信の段階で見極め、かからない状態を作ることを重視しています。

     

    取材者:相手の手口も巧妙化しているのでしょう。

    回答者:電話番号は使い回されますし、SMSの文面も少しずつ変えられる傾向があります。いかに最新のデータに対応していくかが、詐欺被害を抑える上で重要であると捉えています。

     

    取材者:固定電話も同様に電話番号で判断しているのですか。

    回答者:同様に電話番号で判断しています。

     

    取材者:資料にある「ケーブルプラス」とはどのようなサービスですか。固定電話向けサービスで契約数が堅調に増加しているようですが。

    回答者:こちらはケーブルテレビの回線とセットで販売されている固定電話向けサービスで、主にJ:COMが提供されているものが順調に伸びています。

     

    取材者:これもBtoBtoCという形態ですか。

    回答者:通信キャリア向けに提供していますので、基本的にはBtoBtoCとなります。

     

    取材者:J:COMでの販売が好調ということですが、要因は何ですか。

    回答者:販売にご協力いただいていることに加え、ケーブルテレビ向けサービスは当社が目指していた形の一つでもあります。他の固定電話向けサービスですと、専用端末の購入や設置が必要な場合があるのですが、ケーブルテレビ向けの場合は専用機器が不要で、お申込みいただくだけですぐにブロック機能などが利用できます。その手軽さが評価され、ご利用いただいている方が多いと考えています。現在はJ:COMで2ヶ月無料キャンペーンなども実施していただき、詐欺被害対策に向けて共に取り組んでいただいています。

    取材者:ソリューション事業についてお伺いします。こちらはオフィス、法人向けが中心ということですか。

    回答者:ソリューション事業は法人向けサービスとなります。「トビラフォン Biz」と「トビラフォン Cloud」という2つの製品を提供しています。

    取材者:これも迷惑電話対策に関連するものなのですか。

    回答者:基本的には迷惑電話対策機能はどの製品にも展開していますが、ソリューション事業においては、電話業務の効率化やDX化を支援する製品となっています。

     

    取材者:業務の効率化について具体的に教えていただけますか。

    回答者:例えば「トビラフォン Biz」ですと、既存の法人電話環境に機器を取り付けていただくだけで、迷惑電話対策に加え、通話録音、文字起こし、電話の振り分け機能などが利用可能になります。様々な電話周りの便利な機能が一つにまとまったオールインワンの製品として提供しています。

     

    取材者:既存の回線を使用するのですか。

    回答者:既存の電話回線はそのままで、「トビラフォン Biz」を設置するだけで必要な機能がお使いいただけます。現在非常に需要が高まっている製品です。

     

    取材者:一番活用されている機能は何ですか。

    回答者:録音機能です。従来の録音機に加えて、文字起こしなどの機能を追加したい場合、新しい製品を追加発注する必要がありましたが、「トビラフォン Biz」であれば全てが含まれています。この点が代理店にも評価され、前向きに販売いただいています。

     

    取材者:料金体系は回線数や端末数によるのですか。

    回答者:基本的には回線数によって変わります。大企業ですと回線数が多いため、単価も上がる形になります。

     

    取材者:「トビラフォン Cloud」と「トビラフォン Biz」の違いは何ですか。

    回答者:「トビラフォン Cloud」は、新しく部署を作られる場合や、会社を立ち上げられる場合など、電話環境そのものを新しく設置する場合にご利用いただくケースが多いです。「トビラフォン Biz」は既存環境への追加設置ですが、「トビラフォン Cloud」はPBXサービスですので、電話環境そのものの置き換えとなります。番号の発番も行いますので、通話料なども当社の収益となります。

     

    取材者:昨年実施されたトピックス的な取り組みはございますか。

    回答者:第4四半期のトピックとして、10月29日に「サギトレ」という新しいサービスをリリースいたしました。これは中計で掲げている新

    規事業の立ち上げの一つと捉えています。

     

    取材者:「サギトレ」とはどのようなサービスですか。

    回答者:法人向けの詐欺メールおよびSMS訓練サービスです。最近、法人を狙った詐欺が拡大しており、様々な大手企業の被害事例もあります。これらはフィッシングメールなどがきっかけとなっていますので、そうした攻撃への対応訓練を提供するサービスです。

    取材者:具体的にはどのような訓練を行うのですか。

    回答者:実際にあった詐欺文面を模倣したメールを従業員に送り、誤ってクリックしてしまった場合に「これは詐欺でした」と通知し、教育を行うトレーニング機能です。

     

    取材者:システムとして提供し、メールを開かない訓練を行うのですね。競合も多い分野かと思いますが、貴社の強みは何ですか。

    回答者:競合も多いですが、当社の強みはこれまでに蓄積したデータベースにあります。日本で一番詐欺情報を持っているのは当社だと考えていますので、実態に即したリアルな訓練ができる点が大きな強みです。また、メール訓練を行っている企業は多いですが、SMSの訓練まで提供している企業はほとんどありません。社用携帯へのSMS詐欺も増えているため、そこまで網羅できている点も強みです。

     

    取材者:最近は「社長騙り」の詐欺も流行っているそうですね。

    回答者:社長の名前を騙って従業員に詐欺メールを送る手口が流行しており、実際に8千万円ほど誤って振り込んでしまった事例も発生しており、手口は日々変化しています。

     

    取材者:役員の名前は公表されているので利用されやすいのでしょう。

    回答者:実際に私のメールアドレス宛にも、当社の社長の名前でメールが届くことがあります。そうした最新のトレンドを反映した訓練を提供できる点も特徴です。

     

    取材者:前期のトピックとして、従業員数がかなり増えたようですね。

    回答者:前期は31名増員し、期末時点で114名となりました。内訳としては営業と技術部の採用が中心となっています。

    取材者:営業と技術の比率はどのくらいですか。

    回答者:技術がプラス13名程度、営業がプラス17名程度となっています。

     

    取材者:中途採用が中心ですか。新卒は採用しないのですか。

    回答者:前期に関しては中途採用がメインとなっています。

    当社としては即戦力を求めているため、現在は中途採用がメインです。

    当社としては、「トビラフォン Biz」は代理店販売、「トビラフォン Cloud」は直販体制をとっており、両方の人員が必要であることがここ

    数年で明確になってまいりました。前期も採用を強化し、自社販売も伸びていますので、今期に関しても採用は強化していきたいと考えています。

    取材者:今期も41名程度の増員予定と伺っています。

    回答者:増加の予定です。私が東京拠点に入った頃は10名足らずでしたが、現在は35名ほど在籍しており、組織の拡大を実感しています。

    取材者:新年度の予想についてですが、売上が20%増の約3,366百万円、利益は減少する計画となっていますが、これは人員増も含めた将来への投資ですか。

    回答者:今回、減益予想を発表させていただきました。主な理由としては、採用に関するコストに加え、今期に拠点の移転を予定しており、それにかかる費用や家賃の二重支払い期間が発生するため、これらを合わせて減益の見込みとしています。

    取材者:株価への影響はどうですか。一時的に下がったものの、市場からは理解されているように見受けられます。

    回答者:減益発表により株価が下落することを覚悟しておりましたが、大きくは下がらず、織り込み済みだったのではないかと認識しています。前回、第3四半期決算を9月10日に発表した際に株価が下落しました。機関投資家の方と面談をする中で、今期の減益の蓋然性を見越していた方が多かったのではないかというお話をいただくことが多いです。

    取材者:第3四半期の時点では新年度の予想は発表していませんよね。

    回答者:IR資料にて、数字はお出しできないものの、採用は継続する方向性とオフィス移転があることはお伝えしておりましたので、そこを投資家の方が読み取ってくださっていたのではないかと考えています。

    取材者:中期経営計画についても拝見していますが、年度ごとの数字は出されていましたか。

    回答者:2027年については出しておらず、最終年度である2028年の目標として、売上高6,000百万円、営業利益1,700百万円という数字を出しています。

    取材者: 2026年10月期、新年度の戦略について教えていただけますか。

    回答者:まず、ソリューション事業は中期経営計画でも大きな割合を占めていますので、「トビラフォン Biz」と「トビラフォン Cloud」両方の販売増加を掲げています。「トビラフォン Biz」に関しては、より安価なモデルである「トビラフォン Biz Lite」を今年2月に発売予定です。「トビラフォン Cloud」に関しては、現在は直販メインですが、大企業向けや小規模なお客様の獲得に課題があります。特に大企業との接点を持つには代理店経由が必要であるため、代理店との連携を強化し、ユーザー拡大を目指したいと考えています。

    取材者:セキュリティ事業についてはどうですか。

    回答者:引き続き通信キャリアと連携しながら利用者拡大を進めてまいります。また、「サギトレ」の収益もセキュリティ事業に計上されますので、初年度ですので難しい部分もあると思いますが、早期の収益化を目指したいと考えています。

    取材者:SNSはどうですか。

    回答者:SNSでの詐欺の話もよく聞きますので、できる限り範囲を拡大できないかという課題も常々協議しています。

    取材者:AIの進化によるリスクや懸念についてはどうお考えですか。AIが詐欺を働く一方で貴社のような検知サービスも提供するという、厄介な問題もあります。

    回答者:AIによる詐欺の手口が巧妙化している傾向は間違いなくあります。当社としてもAIを活用しながら、いかに早く新しい詐欺に対応するかが求められています。ただし、当社はAIだけに頼るのではなく、最終的な判断は人間が電話をかけて確認し登録するプロセスを踏んでいます。工数をかけて精度を高めている点が他社との違いであり、今後もデータベースの質を維持していくことが重要だと考えています。中期経営計画にも記載していますが、今まではセキュリティ事業の一本足打法のような部分がどうしてもありましたので、そこを補うために第2の柱としてソリューション事業の販売拡充も掲げ、実現に向け、早期の収益化に取り組んでいます。

    取材者:キャリア向けですか、法人向けですか。

    回答者:法人向けは自分たちで売上を伸ばせる部分ですので、そこの収益化が重要です。

    取材者:もっとブレイクスルーできそうな気がします。セキュリティに限らないという状況に進んでいくのではないでしょうか。

    回答者:当社としてもソリューション事業を伸ばしたいと考えており、その覚悟を示したのが中期経営計画であると捉えていますので、まずは2028年の売上高60億円、営業利益17億円は必ず達成できるよう、採用も含めて取り組んでいきたいと考えています。

    取材者:投資家にとってのリスク、例えば急激に売上が落ちるような要因は何だとお考えですか。

    回答者:直近の課題としてはやはり採用だと考えています。採用が進捗しないと、売上を伸ばすための体制が作れず、成長のロジックが崩れてしまいます。代理店販売への営業人員、直販体制の強化、新規事業の開発人員など、一番のネックは採用計画の達成にあると認識しています。

    取材者:将来の成長のために取り組む人員の採用ということですね。

    回答者:そうです。最近よく聞かれる質問として、中期経営計画で140名程度としておりましたが、今期計画では150名程度を見込んでいます。計画を上回る採用計画の背景を聞かれることが多いのですが、優秀な人材は早めに確保し戦力化したいと考えていますので、計画にとらわれず前向きに採用を進めています。

    取材者:セキュリティ事業はあまり増員しなくても回っていきそうですか。

    回答者:セキュリティ事業でもサギトレのような新しいサービスを生み出すとなると、別の企画人員が必要になります。既存の通信キャリア向けの部分では改修や新機能の提供が増える可能性がありますが、現在の人員で対応できるであろうと考えています。

    取材者:IRに関して、課題はございますか。

    回答者:出来高を伸ばしていきたいと考えています。注目度を上げ、平均的な出来高を向上させることが課題です。また、最近投資家の方からよくご質問いただくのが、直近で大量保有報告書を提出された米国の投資家についてです。

    取材者:5%以上取得されたようですが、事前にコンタクトはあったのですか。

    回答者:常にお話をさせていただいており、友好的な関係にあると認識しています。アクティビスト的な動きをするわけではなく、当社の成長を応援いただいている株主だと捉えています。

    取材者:株主数はどのくらいですか。

    回答者:約5,200名です。

    取材者:今期の課題はありますが、減益発表後も株価が持ちこたえている点は、投資家が貴社の将来性を理解している証拠かと思います。

    回答者:IRとしては適正に情報をお伝えし、当社の事業を理解して応援いただける株主の方に出会えるよう、活動を継続してまいります。

    取材者:現在はスタンダード市場ですが、将来的にはプライム市場を目指されるのですか。

    回答者:将来的には目指しています。

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    決算概要

    2025年10月期第3四半期は、売上高が四半期ベースで過去最高を更新し、前年同期比で安定的な成長を実現しました。営業利益を含む各段階利益は、四半期比では減益となっています。この理由は中期経営計画(中期経営計画2028)達成に向けた準備期間として、人材への積極的な投資(人員拡充)を行った結果、労務費や人件費が増加したためであり、想定どおりの推移です。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    当社はセキュリティ事業とソリューション事業の2事業を展開しており、第3四半期はソリューション事業の拡大が売上高成長を牽引しました。

    ①   セキュリティ事業

    前年同期比100.5%と安定した収益を確保しました。特殊詐欺被害は過去最悪を上回るペースで拡大しており、通信事業者全体で対策ニーズが高まっています。こうしたマクロ環境のもと、当社サービスが社会課題の解決に貢献できる余地は大きいと認識しています。

    ②   ソリューション事業

    法人向け製品「トビラフォン Biz」および「トビラフォン Cloud」の販売が順調に推移し、ソリューション事業としては、前年同期比154.5%と大きく成長いたしました。

     -トビラフォン Biz

    ビジネスフォン向け製品で、カスタマーハラスメント(カスハラ)対策需要の高まりが販売増加の背景にあります。販売代理店との関係強化も進めており、リコージャパン株式会社の「電話カスハラ対策ソリューションパック」に採用され、新たな販路を獲得しました。

     -トビラフォン Cloud

    さらなる提供拡大を目指し、株式会社クロップスおよび株式会社エスケーアイと販売代理店契約を締結。直販に加え取次販売によるリード(見込み客)件数の増加や、営業人員増による新規リード対応力の向上が奏功し、課金ID数は増加基調を維持しています。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    トビラフォン Bizは第2四半期は代理店の決算期の影響があったため、第3四半期では販売台数が前四半期比で減少しました。フロー収益には端末代が含まれるため販売台数の減少に伴いフロー収益は減少していますが、ストック収益は引き続き順調に積み上がっています。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    第3四半期終了時点(累計)では、売上高・各段階利益は通期業績予想に対して順調に進捗しており、通期としては業績予想をやや上振れて着地する見込みです。

     

    トピックス

    中期経営計画2028の重点施策「メンバーの拡大・成長」に基づき、積極的な採用活動を進めています。第3四半期末時点で前期末比23名の増員を達成しており、第4四半期も10名以上の採用を予定しています。これに伴い、人件費・労務費・採用費の増加を見込んでいます。

    人員増加に対応するため、東京オフィスを2026年1月、名古屋オフィスを2026年9月に移転する計画を決定しました。さらに、2025年10月末には当社の強みである迷惑情報データベースを活用した新規プロダクトのリリースを予定しており、第4四半期には販促活動費用の発生を見込んでいます。

    株主還元としては、株主優待制度を新設しました。優待内容は、迷惑電話・迷惑SMS対策アプリ 「トビラフォンモバイル」1年間無料利用です。

  • Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)は何でしょうか?

    A:成長を牽引したのはソリューション事業の成長です。両製品、計画どおり順調に拡販が進みました。

     

    Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。

    A:第3四半期終了時点での通期業績予想に対する進捗率は、売上高78.3%、利益はいずれも90%超となっていますが、現時点で通期業績予想の変更はありません。

    上期の利益が予想を上回った要因は、採用時期の後ろ倒しや広告宣伝費・外注費の抑制など、一時的なものでした。第2四半期時点でも「下期には利益が縮小する見込み」とお伝えしており、実際に第3四半期では積極的な採用に伴う労務費・人件費・採用費の増加により利益が四半期比で縮小しています。

    今期は前期末から30名の増員計画を掲げ、第3四半期末時点で23名を増員しました。第4四半期も10名以上の採用を予定しています。これは昨年12月に発表した中期経営計画の重点施策「メンバーの拡大・成長」に沿ったものです。今後も費用負担の増加を見込んでいます。

    また、2028年10月期に売上高60億円を目指す中期経営計画に基づき、新規事業の創出にも注力しています。その一環として、当社の強みである迷惑情報データベースを活用した新規プロダクトを10月末にリリース予定であり、関連費用の発生も見込んでいます。

    現時点では費用増加の幅を精査中であり、安易に業績予想を変更するよりも計画通りの推進を優先しています。そのうえで、通期業績は「予想通り、もしくは上振れ」での着地を見込んでいます。

     

    Q:M&A、業務提携の実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A: M&Aについては適宜検討してまいります。

     

    Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:当社は、昨年12月に発表した中期経営計画を経営の指針として、計画達成に向け事業を推進しています。2028年10月期までに売上高60億円、時価総額250億円以上の実現を目標とし、これに向けて5つの重点施策を設定しました。今期は次なる飛躍への準備期間と位置づけ、計画の着実な実行に取り組んでいます。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A: 当社は、2028年10月期まで財務の健全性を維持しつつ積極的な成長投資を行い、そのうえで株主還元を強化する資本政策を掲げています。

    配当は配当性向35%を目安とし、1株当たり20円を下限とする方針です。また、自己株式の取得についても機動的かつ適宜実施しています。

    さらに、株主の皆さまに当社事業をより身近に感じていただくことを目的に、株主優待制度を新設しました。内容は、当社が提供する迷惑電話・迷惑SMS対策アプリ「トビラフォンモバイル」(通常年額2,400円)を、1単元以上を保有されている株主さまに1年間無料でご利用いただけるものです。対象は10月期末時点で株主名簿に記載されている株主さまです。

    株主優待の利用方法など詳細は、来年1月発送予定の「定時株主総会招集通知」に同封してご案内します。昨今、携帯電話を利用した詐欺被害が増加しています。ぜひこの機会にご活用いただき、被害防止にお役立てください。

  • ​-

  • ​IR担当

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  • 決算概要

    2025年10月期第2四半期決算(累計)は、売上高13億7,200万円(前年同期比18.9%増加)、営業利益5億2,600万円(同20.2%増加)、経常利益5億2,700万円(同20.6%増加)、中間純利益3億5,300万円(同13.2%増加)と増収増益での着地となった。特にソリューション事業の売上が増加したことが主な要因である。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    第2四半期において、セキュリティ事業は安定的に成長。ソリューション事業は前年同期比167.7%と大幅に売上が増加しており、「トビラフォンBiz」の販売台数と「トビラフォンCloud」の契約数の増加がともに順調に増加したことが要因である。特に「トビラフォンBiz」は、代理店の決算期に伴う販売加速や、カスタマーハラスメント対策商材としての需要増加が販売増に寄与した。

     

    主要KPIの進捗と変化

    ソリューション事業では、「トビラフォンBiz」の販売台数と「トビラフォンCloud」の課金ID数を主要KPIとし、これらの伸長に注力している。ソリューション事業の通期売上目標は「トビラフォンBiz」で5億3,200万円、「トビラフォンCloud」で2億4,000万円である。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    カスタマーハラスメント対策の需要は、業績に影響を与える大きな流れの一つである。カスタマーハラスメントの社会問題化に伴い、一部自治体での奨励金制度や、2026年からの改正労働施策総合推進法による全企業への対策義務付けが見込まれており、対策商材の販売加速に繋がる追い風と捉えている。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    今期の通期業績見通しは、売上高26億5,000万円、営業利益8億3,200万円、経常利益8億3,100万円、当期純利益5億5,400万円である。ソリューション事業の収益基盤拡大を成長ドライバーとして掲げており、今期の計画も同事業の伸長を見込んで策定されている。第2四半期時点の進捗は計画に対して50%を上回っているものの、現時点での計画変更は見込んでおらず、出ている利益は前倒しで投資に充当していく方針である。

     

    トピックス

    中期経営計画2028の達成を最重要目標とし、その達成に必要な人材採用および投資を積極的に行っている。第2四半期終了時点で期末からプラス7名の人材採用が進んでおり、今期全体で約30名の採用を予定している。社長室内に新設された「人材戦略課」を設置し採用活動へ注力したことが、順調な採用を支えている。

    直近では、中期経営計画2028内でも掲げている「トビラフォンCloud」の売上増加に向けた代理店販売の拡充を進めており、複数の販売代理店契約を締結したことを発表している。

  • Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A:当社は、成長ドライバーと位置付けているソリューション事業における収益基盤の拡大に注力いたします。また、セキュリティ事業においても、JCB様へのデータベース提供開始や新規分野の開拓を進めております。

    人材戦略においては、社長室内に「人材戦略課」を新設し、採用に特化したチームを編成することで、これまで以上に採用活動を強化できる体制を構築いたしました。

    直近の取り組みとしては、中期経営計画2028内で掲げているトビラフォンCloudの売上増加に向け、代理店販売の拡充を推進しています。引き続き外部との連携を積極的に進めてまいります。

     

    Q:成長戦略のポイントについて、前提条件等での変化とその影響等をご説明ください。

    A:季節性とは異なりますが、カスタマーハラスメント対策の需要増加が事業の大きな追い風となると考えております。カスタマーハラスメントが社会問題化しており、一部の自治体では奨励金制度が導入され、2026年には改正労働施策総合推進法により全企業に対策が義務付けられる見込みです。このような背景から、対策商材としての販売加速を期待しており、この波に乗るべく営業活動を強化してまいります。具体的な影響規模については予測が難しい部分もありますが、追い風であることは間違いありません。

     

    Q:M&A、業務提携などの実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:M&Aの検討は常に継続しております。しかし、M&Aありきの計画ではなく、既存事業と新規事業を今後も着実に成長させることで、2028年10月期には売上高60億円を目指してまいります。

     

    Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:中期経営計画2028の達成に向けて、順調に進捗していると認識しております。採用面では、特に営業職と技術部のエンジニアを重点的に採用しております。また、中期経営計画で掲げている新規事業の立ち上げに必要な人員も確保していく方針です。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:株主還元については、中期経営計画終了時点までは配当性向35%を基本方針としつつ、配当金の下限を20円と設定いたしました。これにより、仮に減益となった場合でも、20円は確実に配当いたします。利益が計画を上回った場合には、その要因も考慮し、適切に対応してまいります。

  • 取材者:まず始めに、2025年10月期第2四半期の決算についてお伺いできればと思います。売上高13億7,200万円(前年同期比18.9%増加)、営業利益5億2,600万円(同20.2%増加)、経常利益5億2,700万円(同20.6%増加)、中間純利益3億5,300万円(同13.2%増加)と増収増益となり、通期の業績目標に比べてもかなり順調に進捗しているように見受けられますが、増減要因についてご説明いただけますか。

     

    回答者:第2四半期決算の結果は順調に進捗しております。売上高は、セキュリティ事業とソリューション事業ともに順調に進捗しており、特に今期はソリューション事業の売上が増加したことが主な要因となっております。

     

    取材者:ソリューション事業が前年同期比で167.7%と大幅に売上が増加しています。

     

    回答者:おっしゃる通りです。ソリューション事業では、「トビラフォンBiz」と「トビラフォンCloud」の2つの製品を販売しており、「トビラフォン Biz」は販売台数、「トビラフォン Cloud」は契約数とそれぞれ順調に増加したと捉えています。特に「トビラフォンBiz」においては、代理店の決算期に伴って販売が加速したことや、昨今社会問題化しているカスタマーハラスメント対策商材としての追い風もあり、販売が増加しております。

     

    取材者:セキュリティ事業についてはいかがでしょうか?

     

    回答者:セキュリティ事業は安定的に成長していると捉えております。また、既存のモバイル向け通信キャリア向けに加え、新規の分野も開拓しております。今期はJCB様へのデータベース提供も開始いたしました。

     

    取材者:そうなると、どちらの事業も新規、既存ともに順調に進捗しているという見方でよろしいですか?

     

    回答者:はい、計画に対して順調に進捗していると考えております。

     

    取材者:主要なKPIがございましたら教えていただけますか?

     

    回答者:ソリューション事業のKPIについては、第2四半期決算説明資料の27ページ、28ページに掲載しております。それぞれの内訳の売上高は記載しておりませんが、現在はトビラフォンBizの販売台数とトビラフォンCloudの課金ID数をお示ししており、この台数を伸ばすことに力を入れています。

     

    取材者:何か目標値などは公表されていますか?累計販売台数など、目標値はございますか?

     

    回答者:販売台数の目標値としては公開しておりませんが、サービス全体の最終的な計画数値としての売上高目標は公開しております。ソリューション事業では、通期の10月末までにトビラフォンBizで5億3,200万円、トビラフォンCloudで2億4,000万円を目指しております。

     

    取材者:前期比で人材の採用数の推移などはいかがでしょうか?

     

    回答者:人材の採用も順調に進んでおります。第2四半期終了時点の4月末までで、期末からプラス7名となっております。今期は全体で約30名の採用を予定しております。30名採用できるのかというご質問をよくいただきますが、足元の入社状況等を見る限り、30名は達成できると考えております。

     

    取材者:それほどまでに順調に採用が進んでいる要因はどのようなところにあると思われますか?

     

    回答者:今期、社長室の中に「人材戦略課」という新しい部署を設立いたしました。採用に特化したチームですので、これまで以上に採用に注力できる体制ができたことが要因の一つだと考えております。

     

    取材者:ここまで、業績に影響を与えたような一過性の要因や、季節性、外的要因などございましたら教えていただけますか?

     

    回答者:季節性とは少し異なりますが、カスタマーハラスメント対策の需要は一つの大きな流れとしてあると考えております。カスタマーハラスメントが社会問題化しており、実際に一部の自治体では奨励金が支給される制度ができていたり、2026年には改正労働施策総合推進法により全企業に対して対策が義務付けられる見込みもあります。このような背景も後押しとなり、対策商材としての販売が加速することを期待しております。実際にどれくらい影響があるかは正直予測できない部分ではありますが、追い風にはなると考えており、この波に乗れるよう、営業活動をしっかりと行っていきたいと思っております。

     

    取材者:通期の見通しについてお伺いできればと思います。売上高の業績予想26億5,000万円、営業利益8億3,200万円、経常利益8億3,100万円、当期純利益5億5,400万円といったところで、ここまでかなり順調に進捗しているように見えます。通期の見通しについてご説明いただけますか?

     

    回答者:今期の通期の見通しとしては、やはり成長ドライバーとして掲げているソリューション事業の収益基盤拡大をしっかり目指していきたいと考えております。今期の計画もソリューション事業が伸びる計画で立てたものになります。

     

    取材者:今後、成長投資などは考えておられますか?

     

    回答者:はい。営業利益のところで申し上げますと、前年同期比で100%とあまり伸びない予想になっているかと思いますが、これは当社として今最も達成すべきは中期経営計画2028だと考えているためです。中期経営計画2028の達成のために必要な採用、および必要な投資はしっかり行っていきたいと考えております。そのため、第2四半期の進捗としては計画に対して50%を上回っておりますが、現時点で計画変更の見通しはなく、出ている利益は前倒しで投資に充てていきたいと考えております。

     

    取材者:今お話がございました中期経営計画2028について、進捗としてはいかがでしょうか?

     

    回答者:順調に進捗していると考えています。採用面でも同様で、特に営業と技術部のエンジニアをメインに採用しておりますが、新しい新規事業の立ち上げも中期経営計画で掲げているため、これに必要な人員もしっかり確保していきたいと考えております。

     

    取材者:M&Aや業務提携について、実施の有無や検討状況がございましたら、お答えできる範囲でお話しいただけますか?

     

    回答者:検討は常に継続しております。ただし、M&Aありきの計画というわけではなく、既存事業と新規事業を今後もしっかりと伸ばしていくことで、2028年10月期に売上高60億円を目指しております。提携などお知らせできることがございましたら、適宜お伝えしていきたいと考えております。

     

    取材者:株主還元の方針につきまして、変更などございましたら教えていただけますか?

     

    回答者:株主還元についても、中期経営計画終了時点までは配当性向35%を基本方針としつつ、下限を設定いたしました。そのため、20円を下限としております。例えば減益になった場合でも、20円は必ず配当いたします。

     

    取材者:承知いたしました。最後に、直近の状況につきまして、何かトピックスやニュースリリースがございましたら教えていただけますか?

     

    回答者:中期経営計画2028の中でトビラフォンCloudの売上増加を掲げており、代理店販売の拡充を目指しています。現在は直販のみですが、今後代理店販売を強化していく方針です。代理店販売の状況についてご質問をいただくことも多いのですが、最近プレスリリースで2件、販売代理店契約を締結したことを発表いたしました。これらがすぐに売上に直結するとは限りませんが、引き続き外部との連携も積極的に進めていきたいと考えております。

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    ビジネスモデル

    迷惑情報データベースを基盤に、モバイル向け、ビジネスフォン向け、固定電話向けにサービスを展開。通信キャリアとの提携により、セキュリティオプションパックなどに同社の技術を提供。ビジネスフォン向けでは、迷惑電話ブロック機能に加え、電話の録音、書き起こし、音声品質向上など、電話のDX化に特化したサービスを提供。

     

    創業の経緯と転機

    創業者の祖父が原野商法の被害に遭い、迷惑電話に悩まされていたことをきっかけに、既存のサービスでは解決できないことから独自にサービスを開発。2011年に固定電話向け迷惑電話遮断装置「トビラフォン」を開発し、サービスを開始。2016年から2017年にかけて大手通信キャリアにセキュリティオプションパックとして導入されたことが転機となり、売上高が急増。

     

    直近の決算状況

    2024年10月期の売上高は24億500万円。そのうち約7割をモバイル向けが占める。ビジネスフォン向けサービスが大きく成長し、売上高を牽引。

     

    成長戦略

    ビジネスフォン向けサービスの販売チャネル拡大と代理店との連携強化を図る。代理店向け勉強会などを開催し、関係強化に注力。また、新規事業の創出にも注力し、2028年には売上高60億円を目指す。

     

    株主還元策

    2025年における配当性向は35%の見込み 。成長投資と株主還元を両立させ、安定的な配当を継続。自己株式の取得も実施。

     

    今期の取り組みやトピックス

    認知向上に向け、PR活動の強化に取り組んでおり、メディア露出が増加。同社の強みである迷惑情報データベースから得られる情報をもとにした、特殊詐欺・フィッシング詐欺に関するレポート等を適宜発信。

  • Q. 貴社のビジネスモデルはどういったものですか?

    A. 当社は、迷惑電話やSMSをブロックするサービスを提供しており、2019年に上場しました。創業のきっかけは、創業者の祖父が原野商法の被害に遭ったことです。強みは、特殊詐欺などに使用される電話番号を常にアップデートしている迷惑情報データベースです。このデータベースは、約1,500万人のユーザーからの情報提供、警察などからのデータ提供、独自調査チームによる目視チェックにより、高い精度を誇っています。

     

    Q. 警察からデータ提供を受けているそうですが、他社との違いはありますか?

    A. 警察から実際に詐欺に使われた電話番号やSMSのデータ提供を受けていますが、当社と同じように同様のデータ提供を受けている会社もあります。しかしながら、当社は年間50億件以上の電話・メール・SMSを判定しており、その規模や精度は極めて高いものとなっています。

     

    Q. モバイル向けサービスのビジネスモデルはどのようなものですか?

    A. モバイル向けサービスは、主に通信キャリア向けのセキュリティオプションパックとして提供しています。ユーザーには通信キャリア経由で提供しており、当社が直接販売する形態ではありません。このため、販管費や広告宣伝費を抑え、高い利益率を確保できています。

     

    Q. ビジネスフォン向けサービスにはどのような特徴がありますか?

    A. ビジネスフォン向けサービスは、セキュリティ対策だけでなく、電話のDX化に特化したサービスであり、「トビラフォン Biz」と「トビラフォン Cloud」の2つの製品を提供しています。

    「トビラフォン Biz」は、オフィス電話に必要とされる便利な機能を1台に集約したサービスです。既存の電話環境にプラスで設置することで、悪質営業や迷惑FAXなどを一括でブロックする「迷惑電話対策」、聞き逃しや顧客とのトラブル防止に役立つ「通話録音システム」、通話履歴や電話帳などの管理がクラウド上で可能な「集中管理システム」などの機能が利用可能です。

    「トビラフォン Cloud」はフルクラウド型のビジネスフォンサービスです。スマートフォンに「トビラフォン Cloud」アプリをインストールすることで、外線・内線・転送・グループ着信・IVR(自動音声応答)・通話録音など、ビジネスフォンに必要な機能が利⽤できます。1台のスマートフォンで、電話番号や通話料を私⽤と社⽤で簡単に使い分けられます。

     

    Q. 「トビラフォン Cloud」の販売戦略について教えてください。

    A. 「トビラフォン Cloud」は、現在は直接販売を行っております。今後は代理店販売も検討しており、販売チャネルの拡大を目指しています。

     

    Q. 中期経営計画における売上目標を教えてください。

    A. 2028年に売上高60億円を目標としています。特に重点を置いている施策はビジネス向けと新規事業であり、合計で40億円を目標としています。モバイル向けと固定電話向けの目標を20億円としており、今後の成長がないように見えますが、そうではありません。モバイル向けや固定電話向けの成長も当然目指してまいりますが、主には通信キャリア向けの販売が主なものになると考えており、その金額や時期は計画に織り込むことは難しいため、計画の数値として含めていないものとなります。

     

    Q. 新規事業の目標値はどのくらいですか?

    A. 2028年に新規事業で10億円を目指しています。現在はビジネスアイデアを検討し、テストしている段階であり、具体的な内容は公表できません。当社は、強力な代理店網を活用することが可能と考えており、プロダクト完成後は迅速に販売をしてまいります。

     

    Q. 成長投資と株主還元策について教えてください。

    A. 成長投資としては、ビジネス向けサービスの強化、新規事業の開発、採用、人事制度の見直しなどを予定しています。また、M&Aや資本提携なども検討しています。株主還元については、配当性向35%を目標とし、20円の配当を下限として設定しています。2025年においては自己株式の取得も実施し、総還元性向は100%の見込みです。

  • 取材者: 貴社のビジネスモデル、事業内容について、他社と比較したときの特徴や強みを踏まえながらご説明いただけますか?

    回答者: 創業は2004年で、本社が名古屋にございます。従業員は昨年末でパート等含めると100名を超えたところで、社員構成としては技術者の割合が高い会社です。 拠点は名古屋と東京にございまして、名古屋がエンジニアと管理部門、東京が営業部門になっています。

    現社長であり創業者の明田が、明田の祖父が原野商法という無価値な土地を売りつけられる詐欺被害に遭い、その事をきっかけにかかってくるようになった迷惑な電話に困っていました。困っている祖父を助けるために、当時色々サービスを探したそうですが見つからなかったので、ないのであれば自分で作ろうと開発に着手したことが事業のはじまりの経緯です。

    取材者: 元々の経験からサービスを開始することを始めたのですね。

    回答者: そうですね。その際に一番はじめに作ったのが2011年に開発した「トビラフォン」という製品で、固定電話に端末を取り付けるというサービスです。その後、警察との実証実験を行い、その後大手通信キャリアのオプションパックとしてデータベース提供等を経て2019年に上場しました。2016年から2017年にかけて売上が上がっているのは、大手通信キャリアにセキュリティオプションパックという形で導入いただいたことが収益に反映されたためです。

    売上高としては毎年前年比を上回り安定的に成長しております。2021年の10月には、広告ブロックアプリの「280ブロッカー」を吸収合併し、現在はスタンダード市場に上場しております。

    当社の強みは迷惑情報データベースだと捉えています。特殊詐欺などに使われる電話番号やSNSはすぐに使い回され足がはやいため、常にアップデートが必要になります。約1,500万人のユーザーからの報告や各警察から既に詐欺などに使われた電話番号やSMSのデータを受けています。また、提供された電話番号やURL情報をただデータベースに登録するのではなくて、当社独自で調査チームを抱えることでデータベースの精度を高めています。

    取材者: 早急なチェックというのは、具体的にどのようなことをしているのですか?

    回答者: 1件1件実際に電話をかけたり、SMSに記載されたURL等にアクセスをして確認したうえでデータベースに登録をしています。実際に他社との精度検証も行っていますが、他社と比較しても精度は高いと認識しています。

    取材者: 先ほど沿革の中で警察との覚書のところも出てきましたが、警察からデータの提供を受けているのは、他社でも同様に行われているのですか?

    回答者: 他社様でも受けていらっしゃる会社はあると聞いています。

    取材者: つまり、貴社は他社と比べて、その情報をより正確に扱っているという点に強みがあるという理解でよろしいですか?

    回答者: その認識で大丈夫だと思います。

    回答者: この迷惑情報データをもとに、現在モバイル向けとビジネスフォン、それから固定電話向けにサービスを展開しています。売上高は昨年の10月期末で24億500万円で、そのうち約7割がモバイル向けの収益が占めています。次に伸びているのが、現在注力しているビジネスフォン向けです。こちらは法人向けに提供しています。

    モバイル向けのものについては大きく2つあります。メインとなるのが通信キャリア向けのサービスです。これはソフトバンク、NTTドコモ、KDDI向けに提供しており、各社のセキュリティオプションパックに含めて提供しています。ビジネスモデルとしては、BtoBtoCです。

    当社の利益率が高いところにご注目いただくことが多くありますが、この理由は、通信キャリア経由で販売を行っており、当社は開発に専念できることから、効率よく販売できていることが理由です。

    もう1つは広告ブロックアプリ「280blocker」です。こちらは1回限り800円の買い切りで、App Storeで各ユーザーがご購入いただけるサービスです。

    取材者: BtoBtoCはモバイル向けのモデルだけですか?

    回答者:モバイルと固定電話向けサービスは通信キャリアを通じて提供しています。

    回答者: 通信キャリアとの契約形態は3つに分かれていて、それぞれ各種キャリアで異なる契約を結んでいます。よくご質問として、どういったユーザーが利用されているのかとご質問をいただきますが、通信キャリア経由でアプリを販売しているため、当社がその情報は把握できておりません。利用者数の増加に向けての施策を各通信キャリアと適宜協議しています。

    固定電話向けには大きく3つのサービスを販売しています。1つ目は従来型の端末を設置するタイプで、自治体での実証実験など無償提供される際にこの端末をお配りいただくことが多いです。 2つ目は、HGW向け、3つ目はケーブルテレビ向けサービスです。ネットワークの中で回線をブロックできるサービスであり、こちらが今主流になっています。

    取材者: ネットワークの中で改善できるのですか?

    回答者:ケーブルテレビ向けはお電話番号を電話などで申し込んでいただくことで、すぐにサービスをご利用可能です。

    今、利用者の契約数が増えているのも、このケーブルテレビ向けのものになります。 ビジネスモデルとしてはモバイル向けとほとんど同じで、当社は通信キャリアにデータベースを提供して、そのライセンス費用として対価をいただいております。

    次にビジネスフォン向けです。現在当社が注力しており、「トビラフォン Biz」と「トビラフォン Cloud」の2製品があります。「トビラフォンBiz」はオフィス電話に必要とされる便利な機能を1台に集約したサービスです。既存の電話環境にプラスで設置することで、悪質営業や迷惑FAXなどを一括でブロックする「迷惑電話対策」、聞き逃しや顧客とのトラブル防止に役立つ「通話録音システム」、通話履歴や電話帳などの管理がクラウド上で可能な「集中管理システム」などの機能が利用可能です。「トビラフォン Cloud」はフルクラウド型のビジネスフォンサービスです。スマートフォンに「トビラフォン Cloud」アプリをインストールすることで、外線・内線・転送・グループ着信・IVR(自動音声応答)・通話録音など、ビジネスフォンに必要な機能が利⽤できます。1台のスマートフォンで、電話番号や通話料を私⽤と社⽤で簡単に使い分けられます。

    取材者: ビジネスフォン向けのサービスは、セキュリティ機能に加えて、業務効率化やハラスメント対策といった、他のビジネスとは異なる要素に重点を置いているという理解でよろしいでしょうか?

    回答者: おっしゃる通りです。迷惑電話ブロックという機能にプラスして、電話の録音や音声テキスト化、IVRなど、電話のDX化に特化したサービスとお考えいただければと思います。

    回答者: この2製品はビジネスモデルが少し異なります。「トビラフォンBiz」は代理店販売の形をとっており、販売パートナー経由で法人ユーザー様に販売しております。 一方で「トビラフォンCloud」は、当社がリードからマーケティングまで実施し直接販売の形をとっています。

    取材者: 「トビラフォンCloud」は直接販売で、「トビラフォンBiz」は代理店販売ということですね。

    回答者: その通りです。

    取材者: 中計の中で「トビラフォンBiz」の販売加速が重点施策として挙げられていましたが、具体的な取り組みについて教えていただけますか?

    回答者:「トビラフォンBiz」は代理店経由で販売しており、販売チャネルを増やすことを考えています。現状では提供できていないチャネルを獲得することで、販売量を増やしていきたいと考えています。

    取材者: 具体的には、代理店チャネルをさらに増やしていくということですか?

    回答者: そうです。

    取材者: 「トビラフォンCloud」についてはいかがでしょうか?販売加速戦略や取り組みがあれば教えてください。

    回答者: 「トビラフォンCloud」は、現在は直接販売ですが、将来的には「トビラフォンBiz」のように代理店販売に切り替えることも検討しており、協力できるパートナーを探しているところです。 また、「280blocker」など、当社が持つ他のサービスとの連携することで販売を加速できないかと考えています。

    取材者: なるほど。ビジネスフォンに関しても、様々なチャネルとの連携を強化していくということですね。

    回答者: そうです。当社が持っている強みを生かしつつ、新しいビジネスを始めることで成長を目指せると考えています。。

    取材者: 中期経営計画では2028年に売上高60億円を掲げていますが、モバイル向けと固定電話向けの割合が伸びないと予想されているのはなぜですか?

    回答者: 伸びないのではなく、計画上モバイルと固定電話向けの売上は入れていないことによるものです。モバイル向けと固定電話向けは通信キャリアの皆様との関係を強化して進める必要があり、相手のあることでありますので、計画数値としては織り込んでいません。中期経営計画では自分たちで伸ばせるビジネス層向けと新規事業に重点的に投資していきたいと考えています。

    取材者: 新規事業の立ち上げ目標値はどのくらいですか?

    回答者: 2028年までに10億円を目指しています。

    取材者: 今は、まだ調査段階ということでしょうか?

    回答者: そうですね。社内では方向性は決まっているものの、現時点で公表できるものはありません。

    回答者: 代理店とは既に良好な関係性を築けており、今後新しいサービスを出せた際にも、すぐに販売に移せるという点は強みだと考えています。

    取材者: 代理店との関係性が非常に重要になってくるということですね。

    回答者: 代理店との関係は非常に重要だと考えており、代理店向けに勉強会を開催するなど親密にコミュニケーションを取っています。

    取材者: 体制の整備という点で、採用に関して何か戦略や取り組みなどがありましたら教えてください。

    回答者: メンバーの拡充には力を入れていきたいと考えており、2028年度までに大幅に人員を増やしていく予定です。メーカーを目指していきたいという社長の考えもあり、1から製品を作れるという強みを活かすため、技術部と営業企画を中心に増員していく予定です。

    取材者: 実際の採用状況はいかがですか?

    回答者: 昨年度は15名程度の採用予定でしたが、約20名が入社しました。

    取材者: それは中途採用、新卒採用どちらですか?

    回答者: どちらかというと中途採用がメインです。

    取材者: 業績に関してですが、売上拡大の要因は、ビジネスフォン関連の業績が好調ということでしょうか?

    回答者: そうですね。昨年の10月期は順調に売上が伸びており、前期比でビジネス層向けのサービスが大きく伸びています。売上の構成比ではモバイル向けが大きいので、通信キャリアとの関係構築も引き続き重要だと考えています。

    2024年10月期でモバイル向けが伸びた背景は、モバイル向けの3つの契約のうち、固定契約と、契約者数×単価モデルの契約更改があり、単価が上昇したことが大きく寄与しています。

    取材者: 通信キャリアとの関係強化により、新しいサービスを提案しているということですか?

    回答者: 新たしいサービスというよりは、昨今の特殊詐欺被害が増えているという社会情勢の後押しもあり、単価アップでの契約更改をいただけました。最近の傾向として、類似サービスを展開している会社も増えてきているのでサービスの精度検証だけでなく、新しいサービスの提案なども行っています。

    取材者: 貴社の株主還元策について、方針や戦略がありましたら教えてください。

    回答者: 中期計画期間中は配当性向35%の基本方針とあわせ、配当の下限を20円に設定いたしました。2025年においては自社株株式の取得についても発表しており、総還元性向50%を見込んでいます。中期経営計画で掲げているように成長に向けた投資等を行う中でも、応援いただく株主の皆様に安心して投資いただけるように下限の配当を設定しました。

    今度も株主の皆様に対して安定的な利益還元を行うとともに、自己株式の取得に関しても機動的に実施していきたい考えです。

    取材者: 最後に、今後の見通しや中期経営計画の進捗状況、課題などございましたら教えてください。

    回答者:昨年12月に発表した中期経営計画2028に掲げたとおり、特にビジネスフォン向けや新規事業を成長させることを目標に掲げています。採用活動においても引き続き積極的に実施する考えです。新規事業についても、進捗があり次第、適宜開示していきたいと考えています。

  • IR担当

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