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(株)チームスピリット

東証GRT 4397

決算:8月末日

20250212

20250212 CP&X


ビジネスモデルおよび事業内容

チームスピリットは、顧客企業勤怠管理と工数管理をSaaS型システムを通じて提供するサービスを主な業務としている。単に始業・終業時間を記録するだけでなく、従業員が勤務時間中、どのような業務に、どれだけの時間を使っているのかを可視化し、業務の改善・効率化、生産性の向上まで支援することが可能な点に特色がある。さらに今後は、ワークログ分析などを通じたデータ経営力の強化や、同データを採用や目標管理などで活用することによるチーム経営力の強化までを実現するTeam Success Platformに進化することを目指している。


創業の経緯と転機

1996年に創業し、2011年にSaaS型の事業体に転換して以来、長年にわたりミッド・スモール企業を中心に勤怠管理システムを提供してきたが、近年はエンタープライズ企業(従業員規模1,000人以上の大企業)へのサービス提供に注力している。同事業の成長を本格化させるため、2023年11月にエンタープライズ領域に精通した新社長を迎えている。


直近の決算状況

エンタープライズ向けシステムを、約3年間の赤字計上を伴う形で集中的に開発した。同システム開発は無事完了し、今期から同事業の本格的な拡大フェーズに突入している。加えて、同システムの開発拠点であったシンガポール事業所の規模を大きく縮小した。今期は、Q2からそれに伴う固定費削減効果の発現も見込まれ、黒字化が加速する見通し。


特徴と強み

日本の複雑な法制度に対応した勤怠工数管理システムは、外資系のERPベンダー等が独自に開発・提供することが難しく、チームスピリットが提供する事業は、事実上の参入障壁に守られた形になっている。またその一方、国内SaaS系企業のほどんどが、複数の組織、拠点、勤務形態にまたがる勤怠・工数管理を実現するシステムを提供できていない中で、集中的な開発投資により、業界に先駆けてそうした形でのサービス提供を可能にした点が同社の大きな強みとなっている。 また、同社はセールスフォース、SAP、デロイトなどエンタープライズ企業に強いパートナー企業と、強固な関係性を構築している。この結果、SIerやERPベンダー、 コンサルティング・ファームなどが、大企業に対して外資系の大規模ERPシステムの導入を進める際、チームスピリットの勤怠・工数管理サービスとの併用を推奨する状況になっている点にも強みがある。


成長戦略

エンタープライズ企業に対する営業体制を強化すべく、人材採用を加速している。また、マルチプロダクト化を積極的に進め、多額のIT投資予算を持つエンタープライズ企業に対するクロスセルやアップセルの実現を目指す。マルチプロダクト化を進める上では、M&Aも積極的に活用する。2024年12月には、M&Aによる既存ソリューションの付加価値向上を図るべく、ワークライフログ株式会社の100%持分を買収し、完全子会社化した。今後も M&Aは、新規プロダクトの獲得に加え、既存事業とのシナジー効果を生む形も追求し、進める方針。


株主還元策

過年度の赤字による累損を抱え、配当可能利益がないため、直ちに配当や自社株買いを実施することは難しい状況。一方、黒字拡大が明確な中で、短期的にはそれ以外の選択肢による株主還元策の導入を検討している旨を表明している。

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(株)チームスピリット

東証GRT 4397

決算:8月末日

20250212 CP&X


ビジネスモデルおよび事業内容

チームスピリットは、顧客企業勤怠管理と工数管理をSaaS型システムを通じて提供するサービスを主な業務としている。単に始業・終業時間を記録するだけでなく、従業員が勤務時間中、どのような業務に、どれだけの時間を使っているのかを可視化し、業務の改善・効率化、生産性の向上まで支援することが可能な点に特色がある。さらに今後は、ワークログ分析などを通じたデータ経営力の強化や、同データを採用や目標管理などで活用することによるチーム経営力の強化までを実現するTeam Success Platformに進化することを目指している。


創業の経緯と転機

1996年に創業し、2011年にSaaS型の事業体に転換して以来、長年にわたりミッド・スモール企業を中心に勤怠管理システムを提供してきたが、近年はエンタープライズ企業(従業員規模1,000人以上の大企業)へのサービス提供に注力している。同事業の成長を本格化させるため、2023年11月にエンタープライズ領域に精通した新社長を迎えている。


直近の決算状況

エンタープライズ向けシステムを、約3年間の赤字計上を伴う形で集中的に開発した。同システム開発は無事完了し、今期から同事業の本格的な拡大フェーズに突入している。加えて、同システムの開発拠点であったシンガポール事業所の規模を大きく縮小した。今期は、Q2からそれに伴う固定費削減効果の発現も見込まれ、黒字化が加速する見通し。


特徴と強み

日本の複雑な法制度に対応した勤怠工数管理システムは、外資系のERPベンダー等が独自に開発・提供することが難しく、チームスピリットが提供する事業は、事実上の参入障壁に守られた形になっている。またその一方、国内SaaS系企業のほどんどが、複数の組織、拠点、勤務形態にまたがる勤怠・工数管理を実現するシステムを提供できていない中で、集中的な開発投資により、業界に先駆けてそうした形でのサービス提供を可能にした点が同社の大きな強みとなっている。 また、同社はセールスフォース、SAP、デロイトなどエンタープライズ企業に強いパートナー企業と、強固な関係性を構築している。この結果、SIerやERPベンダー、 コンサルティング・ファームなどが、大企業に対して外資系の大規模ERPシステムの導入を進める際、チームスピリットの勤怠・工数管理サービスとの併用を推奨する状況になっている点にも強みがある。


成長戦略

エンタープライズ企業に対する営業体制を強化すべく、人材採用を加速している。また、マルチプロダクト化を積極的に進め、多額のIT投資予算を持つエンタープライズ企業に対するクロスセルやアップセルの実現を目指す。マルチプロダクト化を進める上では、M&Aも積極的に活用する。2024年12月には、M&Aによる既存ソリューションの付加価値向上を図るべく、ワークライフログ株式会社の100%持分を買収し、完全子会社化した。今後も M&Aは、新規プロダクトの獲得に加え、既存事業とのシナジー効果を生む形も追求し、進める方針。


株主還元策

過年度の赤字による累損を抱え、配当可能利益がないため、直ちに配当や自社株買いを実施することは難しい状況。一方、黒字拡大が明確な中で、短期的にはそれ以外の選択肢による株主還元策の導入を検討している旨を表明している。

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