取材者: 弊社のビジネスモデル、事業の概況、他社と比較したときの特徴や強みなどを教えていただけますか？

回答者:当社のビジネスモデルはSaaSであり、サービスの内容はCRM（カスタマー・リレーション・マネジメント）です。CRMという言葉は幅広く使われていますが、当社では、不特定多数の顧客を対象としたCRM、いわゆる一般ユーザーをコンシューマーとしたリレーション・マネジメントをSaaS形式で提供しています。

対象業種は、飲食業（主に外食チェーン）、チェーン展開する小売業、スポーツジム、自治体などです。現在は、飲食業ががスマートCRMの売上高の大半を占めています。

他社との違いとしては、スクラッチでシステムを構築する企業やSIerと比較して、費用を抑えながら、多機能でありクライアントが使いやすいシステムを提供できる点です。今後は、ノコードでアプリを開発できる機能を実装するため、デザインや機能を簡単に変更できるなど、よりクライアントの利便性が向上していきます。で

取材者: 創業の経緯を教えてください。

回答者: 当社の社長は、データベース開発企業Oracleの出身です。彼が創業を考えたきっかけは、従来のERPなどはコスト削減を目的としたシステムであり、売り上げを積極的に上げるためのシステムがないと感じたからです。

創業時はスマートフォンがなかったため、フューチャーホンへのメールマーケティングサービスを提供していました。その後、スマートフォンの普及に伴い、2013年頃からスマートフォンに適したCRMとしてスマートCRMの提供を開始しました。

取材者: サポート領域やターゲット拡大のために、何か行われている施策はございますか？

回答者: いくつか施策を行っています。1つは、betrend connectという当社パートナープログアムに関する取り組みです。これは、POSレジやLINEなど既に多数のコンシューマーを抱える企業が保有する外部サービスとの連携を強化することで、顧客の利便性を向上させるものです。

もう1つは、CX、つまりカスタマー・エクスペリエンスの向上です。従来はシステムの提供が中心でしたが、今後はクライアントのCRMを支援するためのサービスを提供する予定であり、第一段として顧客満足調査「betrendサーベイ」をリリースしました。

さらに、グリーン・トランスフォーメーション（GX）にも取り組んでいます。具体的には、パルコデジタルマーケティング様と共同で、サプライチェーン全体での環境データ収集や企業間コミュニケーションをサポートするクラウドサービスを提供しています。