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スターティアホールディングス(株)

東証PRM 3393

決算:3月末日

20251126

CP&X


【2026年3月期2Q】

決算概要

売上高・営業利益は前年同期比プラスも、複合機の卸販売苦戦により売上計画は未達

第2四半期累計業績は、売上高11,512百万円(前年同期比6.9%増)、営業利益1,409百万円(同6.6%増)の増収営業増益にて着地。中小企業における底堅いIT投資需要を取り込んだものの、高インフレに伴うメーカー仕入価格の上昇が影響し、代理店向け卸販売における価格転嫁が難航したことで、複合機売上が社内計画を下回り全体売上は外部公表値に対し若干の未達推移。


セグメント別または事業別の増減要因

セキュリティ需要によるネットワーク機器の伸長とDX商材の積み上げが寄与

主力のITインフラ事業では、ランサムウェア対策等のセキュリティニーズの高まりを背景に、VPNやファイアウォール等のネットワーク関連機器販売が前期比で大幅に伸長。DXソリューション事業においては、SaaSツールの積み上げにより月次経常収益(MRR)が純増し、複合機販売の数量減や仕入価格高騰による粗利へのマイナス影響をカバーして全体の利益拡大を牽引。


主要KPIの進捗と変化

DX事業における低解約率の維持とLTV最大化による収益基盤の強化

DXソリューション事業において、新規顧客獲得数以上に「解約率の抑制」を最重要KPIとして設定。営業・マーケティング支援等のフロント系SaaSは成果に直結しない場合の解約リスクが高い特性があるため、カスタマーサクセス強化による既存顧客フォローを徹底し、低解約率の維持とクロスセル促進によるLTV(顧客生涯価値)向上を実現する収益構造を確立。


季節性・一過性要因の有無と影響

過去最大規模の新卒採用に伴う先行的な人件費負担の発生

中長期的な成長体制構築を目的に、期首において過去最大規模となる111名の新卒社員(前年比約30名増)を採用し、教育センターでの長期研修を実施したことによる先行投資コストが増加。ITインフラ事業のセグメント利益圧迫要因となったほか、例年第3四半期は業績が弱含む季節性があるものの、当該コスト増を含めた上で社内計画通りの進捗を確認。


通期見通しと進捗率・達成可能性

売上高の未達リスク残存も、最重要指標である営業利益目標は達成圏内

ITインフラ事業の複合機分野における市況改善の遅れから、通期売上高ガイダンスに対しては若干のビハインドとなる可能性が残存。一方で、高収益商材へのシフトやコストコントロールにより、同社が最重要視する営業利益ベースでは計画達成可能な水準で順調に推移しており、売上規模以上に利益成長を優先する経営方針を堅持。


トピックス

AI対応チャットボットの受注好調およびM&A案件の適正価格化への期待

トピックスとして、チャットボットツール「IZANAI」へのAI機能搭載およびSaaS向けデジタルガイドの需要増により、当該DX商材の受注が堅調に推移。M&Aに関しては、売り手市場によるバリュエーション乖離で上期成約には至らなかったものの、足元では価格調整が進んだ適正案件が増加傾向にあり、下期のクロージングに向けた交渉が進展中。

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​企業名

上場市場 証券コード

​決算日

取材アーカイブ

  • CP&X

     

    決算概要

    2025年3月期の連結業績は、売上高222億1,100万円(前年同期比13.5%増)、営業利益27億3,700万円(同19.9%増)、経常利益27億8,400万円(同23.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益19億6,000万円(同26.8%増)と、大幅な増収増益を達成し、修正した業績予想も上回った。主な増益要因は、ITインフラ事業におけるネットワーク関連機器の販売好調、特にセキュリティ関連商品の貢献、およびデジタルマーケティング事業の黒字化達成とSaaSの利益貢献である。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    ITインフラ事業では、ネットワーク関連機器の販売が時流に乗り、特にセキュリティ関連商品がフロー・ストックともに業績に大きく寄与した。デジタルマーケティング事業は、2024年3月期に黒字化を達成し、2025年3月期は期初から黒字を積み上げたことで、損益分岐点を超えたSaaSが利益に大きく貢献した。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    当社事業は季節性が強く、3月決算であり、顧客である中小企業も3月決算が多いことから、第4四半期は収益を計上しやすい特性がある。一方、第1四半期はコストが先行する傾向にある。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    2026年3月期の業績予想は、売上高241億円(前期比8.5%増)、営業利益30億円(同9.6%増)、経常利益30億円(同7.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益20億円(同2.0%増)と増収増益を見込んでいる。しかしながら、第1四半期を間もなく迎える現時点では、目標達成に向けて取り組んでいるものの、計画通りとしか言及できない状況である。特に新入社員の積極的な採用に伴う教育コストが先行する傾向にあり、このコストを上回る収益確保が課題である。

     

    トピックス

    当事業年度に新たに3カ年の中期経営計画をリリースした。この計画は、従来のオーガニック成長に加え、M&Aによるシナジー創出を重要な要素としている。約3年後には、既存事業のオーガニック成長で営業利益42億円、M&A領域で8億円の上乗せにより、合計50億円の営業利益達成を目指している。これは3年で現在の営業利益を倍増させる大規模な取り組みである。M&Aに関しては、従来メーカー等からの紹介案件に依存していた状況から、当事業年度においてはM&A仲介業者や金融機関との連携を強化し、多数の案件が流入している。価格、バリュエーション、シナジー創出の可能性を慎重に判断し、最適なM&Aの実現を目指す。株主還元については、前期からの配当性向55%と安定配当継続の方針に変更はない。加えて、創業30周年を記念し、下期に8円の記念配当を加算する予定であり、通期見通し通りに進捗すれば年間配当が増加する見込みである。

  • Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A:当社は、ロールアップM&Aを戦略の最も重要な骨子と捉えております。既存のITインフラ事業およびデジタルマーケティング事業においては、引き続きオーガニックな成長を追求いたします。これに加え、M&Aを一つの軸とすることで、成長の角度をさらに高めていく方針でございます。

     

    Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。

    A:2026年3月期の通期見通しにつきましては、現在第1四半期を間もなく迎える段階であり、現時点では詳細な言及は難しい状況でございます。当社事業は季節性が強く、特に第4四半期は中小企業のお客様の決算期と重なるため、売上を計上しやすい特性がございます。一方で、第1四半期はコスト先行となる傾向にございます。

    また、人材への投資として新入社員の採用を積極的に行っておりますが、これらの新入社員は最低でも半年、場合によっては1年間、教育部門に専念させる方針を採っております。これは、現場配属前に十分な教育を行うことで、将来的な生産性向上を目指すためでございます。この期間は教育コストとして計上されますが、これを上回る収益を確保していくことが、年々重要性を増しております。

    現段階では、計画通りに目標達成を目指していく所存でございますが、具体的な戦略や施策の詳細については、今後の状況を踏まえながら適宜ご説明申し上げる機会を設けてまいります。

     

    Q:M&A、業務提携などの実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:当事業年度においては、M&Aに関して従来のメーカー等からの紹介案件に依存していた状況から一変し、M&A仲介業者や取引金融機関との連携を大幅に強化しております。これにより、現在多数の案件が流入している状況でございます。これらの案件については、価格、バリュエーション、および事業セグメントとしてのシナジー創出の可能性を慎重に判断し、当社にとって最適なM&Aの実現を目指してまいります。

     

    Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:当社は、当事業年度より新たな3カ年の中期経営計画を策定し、現在その達成に向けて取り組んでおります。この中期経営計画の根幹は、従来のオーガニックな成長に加え、M&Aを主軸としたシナジー創出領域での成長をいかに加速させるかにございます。

    具体的な目標として、約3年後には既存事業のオーガニック成長により営業利益42億円の達成を目指し、さらにM&A領域から8億円を上乗せすることで、合計50億円という非常に野心的な営業利益目標を設定しております。これは、現在の営業利益を約3年間で倍増させるという、大規模な取り組みとなります。

    当社はこれまでもM&Aを中心とした成長戦略において成功体験を有しており、近年、ロールアップM&Aを推進する企業が増加している潮流にも合致しております。IT業界においては、多数の上場企業が存在し、競争環境が厳しさを増しております。このような状況において、当社としては、M&Aを通じた「仲間の創出」が今後の成長において極めて重要であると認識しており、当事業年度以降、この点に特に注力してまいります。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:前期からの株主還元方針に基本的な変更はございません。配当性向55%を維持し、安定配当を継続する方針を堅持いたします。加えて、当社グループは当事業年度中に創業30周年を迎えるため、その記念配当として下期に8円を加算することを予定しております。したがって、通期見通し通りに進捗した場合、現時点では年間配当が増加する見込みです。

  • 取材者:まず初めに、2025年3月期の決算状況についてお伺いしたいのですが、売上高が222億1,100万円で前年同期比13.5%増、営業利益が27億3,700万円で前年同期比19.9%増、経常利益が27億8,400万円で前年同期比23.6%増、親会社株主に帰属する当期純利益が19億6,000万円で前年度比26.8%増と、全体で大幅な増収増益を達成し、修正した業績予想も超えて増加されているかと思います。こちらに関する増減要因についてご説明いただけますか?

     

    回答者:前期比でのご質問かと思いますので、前年対比の事業年度においては、特にITインフラ事業におけるネットワーク関連機器の販売が時流に乗り、奏功した点が大きく寄与しております 。特にセキュリティ関連商品は、フロー・ストックともに業績に貢献いたしました。加えて、収益化という点では、デジタルマーケティング事業が2024年3月期に黒字化を達成し、2025年3月期については期初から黒字を積み上げました。これにより、損益分岐点を超えたSaaSが利益に大きく貢献しているという点が、増益の主な要因です。

     

    取材者:貴社にとって主要なKPIはございますか?

     

    回答者:各事業セグメントでは当然、まずは「ストック売上高」の強化を図っております。フロー売上については、年度ごとに顧客から契約をいただく必要があり差があるわけですが、ストック売上高(SaaS含む)は翌事業年度も期初から安定的に収益に貢献できるため、まずグループ全社としてはストック売上高を純増させていくことが最大のKPIとなります。それに繋がるものとして、各セグメントにおいては、ITインフラでは「顧客数」と「複数商材の件数」を伸ばしていくことを重視しています。ITインフラでは新規営業を原則行いません。お客様に対するアプローチの中で、複数の商品・サービスをご利用いただくことに注力しています。基本的に新規営業を行わないと、顧客が増えず売上高も増えないのではないかという疑問も当然出てくるかと思いますが、当社では新規営業を行わない代わりにM&Aで顧客を獲得していくという戦略をこれまで行ってきました。以前は、他の会社でも現在行っているところもあるかと思いますが、いわゆるテレアポで、それこそ古い話で言えば電話帳を検索してテレアポをしたり、顧客情報が今ほど厳しくなかった頃には企業情報を購入してテレアポをしたりといった、いわゆるコテコテの営業をしていました。しかし、これはお客様の印象も良くないですし、昨今では営業担当者もかなりの高ストレスを抱えることから、当社は基本的にお客様を増やす手段をM&Aで行っています。M&Aに合わせて営業担当者も配置しているため、M&Aでしっかりと顧客を増やし、そこに対して既存のお客様としてアプローチを展開しています。したがって、プレイヤーのリプレイスや複数商材の販売によって、毎月のストック売上高を積み上げていくことが大きなKPIとなります。デジタルマーケティングも同様で、ここもM&Aで直接顧客を広げることはせず、まずはフリーミアムでSaaSツールをお客様にご利用いただきます。SaaSツールをご利用いただいたお客様を、いかにCS活動を通じてアップセル(有料化、有料サービスへの移行)させ、さらにはクロスセルで複数商材に繋げていくかを重視しています。どちらのKPIも、複数商材、単価、そしてとにかくストックの売上高に繋げていくという状況です。

     

    取材者:その他、先ほどからお話いただいておりますセキュリティ強化の需要が高まっているという点に関して、季節性や一過性の要因で業績に寄与したものはございますか?

     

    回答者:一過性というよりは、季節性というよりも時流です。ランサムウェア攻撃などがニュースを含め世の中を賑わせ、マイナスの印象を与えるような状況があったため、中小企業のお客様においても危機感を持つケースが非常に多く見受けられます。元々、当社はこのセキュリティを中心としたネットワーク商品の拡販を前々期から、かなり強化し、成長させていました。当時は当社自身がお客様を潜在顧客から顕在顧客へと引き上げる活動に注力していましたが、2025年3月期においては、当社の積極的なアプローチというよりも、マーケット全体として中小企業においてもセキュリティを構築しようというニーズが非常に高まっている状況でした。

     

    取材者:そうするとそういった傾向は今後も続いていきそうですね。

     

    回答者:そうですね。足元は当事業年度に入っても、やはりネットワークについては堅調な滑り出しをしております。従来の当社が扱っているOA製品と比較すると、いわゆる家庭用のPCのような対応年数的な考え方が短いのが、セキュリティネットワークの特徴です。これは乱暴に言えば、いたちごっこ的なセールスだと思っており、特にセキュリティに関して言えば、残念ながら常に新しい脅威が出てきているため、それを守る手段や手立ても常にアップデートしていく必要があります。そのため、消費サイクルも他のOA商品サービスよりも早いという印象を持っています。

     

    取材者:確かにそうですよね。いたちごっこということになりますと、そういったセキュリティサービスは年々アップデートされているようなものですか。

     

    回答者:そうなのです。従来であれば、当社の元々のメイン商材はいわゆる複合機、コピー機なのですが、コピー機は大体5年、6年でリプレイス需要、つまり買い替えのタイミングを迎えます。一般的なリースでお客様が契約されるため、5年あるいは6年のリース満了のタイミングを見計らって次のリプレイスをするケースがかなり多いです。ところがネットワークに関しては、その5年、6年の周期どころか、もう2年、3年の周期でハードウェア製品すらもそれに含まれていますし、セキュリティソフトウェアも含めて見直さなければならないということで、だいぶ回転期間も含めて早いという印象ですね。

     

    取材者:その他、前期と比べて人の採用数の推移はいかがですか?

     

    回答者:まず、当社では新入社員、いわゆる大学等を卒業した方の採用を最も重視しています。2023年4月は約90名の入社で、2024年4月が71名、そして今期の2025年4月が111名と、かなり採用を増やした状況です。

     

    取材者:中途採用はされていますか?

     

    回答者:中途採用は苦労しています。

     

    取材者:部門としてはどのような部門の採用が多いのでしょうか?

     

    回答者:圧倒的に弊社の場合は営業部門になります。

     

    取材者:営業部門は中途採用も変わらずですか。

     

    回答者:そうですね、中途採用は営業部門に関わらずエンジニアも含めて採用募集しているのですが、営業部門の採用は非常に、ほぼ皆無に近いぐらい難しいですね。エンジニアも厳しいのですが、営業部門ほどではありません。ただ、本当に今は楽な部門というか、職種としては正直ございません。

     

    取材者:どの企業様もそこの部分に関しては採用にかなり苦戦されている印象がございますので。

     

    回答者:そうですね。皆様苦労されていますので、逆にどこへ行っているのだろうという感じですね。実は当社はこの採用を強化していることもそうなのですが、大量に増やしているというのも、残念ながら退職者も多いのです。年間で言うと、全社平均で大体今15%程度の退職が出ており、ネットで言うと20~30名程度は増やせている状況ではあります。ただ、やはり新入社員を中心とした採用強化なので、1年目、2年目、3年目と年ごとに残念ながら退職も少しずつ増えていく傾向もありますので、当社としてはもちろん止められないということがすごく大事だと思っており、そこの意識もそうですが、やはりこの退職というのも結果的には止めきれないところはあると考えています。

     

    取材者:採用や退職に対する何か対抗策といいますか、施策的なものは何かされていますか?

     

    回答者:色々と福利厚生も工夫しているところではあるのですが、やはり今は特に新入社員を中心とした、いわゆる昇給、給料のベースアップといったところを中心に手を入れている状況です。

     

    取材者:それでは、2026年3月期の見通しについてお伺いしたいと思います。2026年3月期の業績予想としましては、売上高が241億円で前期比8.5%増、営業利益が30億円で前期比9.6%増、経常利益が30億円で前期比7.7%増、親会社株主に帰属する当期純利益が20億円で前期比2.0%増と、2026年3月期も増収増益での着地が見込まれているかと思いますが、こちらに対する通期の見通しはいかがですか?

     

    回答者:そうですね。正直まだ第1四半期が間もなくという状況なので、現時点では正直まだ何とも言えない状況です。元々当社は季節性が強く、当社が3月決算であることと、お客様である中小企業も3月決算が多いという点で、第4四半期は数字を作りやすいタイミングでもあります。そのため、この第1四半期のタイミングだと、どうしてもコスト先行という状況になります。新入社員の採用も積極的に強化しましたが、新入社員は最低でも半年、長いと1年間、完全に教育部門に配属になるため、現場に配属させません。したがって、悪い言い方をすると、基本的に1年間は教育コスト、教育への投資の1年間なので、ここをしっかりと抱えるだけの収益を作っていくということが年々重要になります 。そのため、2026年3月期の今の段階だとまだまだもちろん目標達成を目指していくわけですが、現時点では計画通りとしかまだ申し上げられないタイミングです。

     

    取材者:承知いたしました。それではこのタイミングで新たに中期経営計画も発表されているかと思いますが、こちらに対する重点施策について教えていただけますか?

     

    回答者:まず当社としては、これまでお客様を獲得する上でM&Aが軸となってきました。しかし、このM&Aを軸にはしてきたものの、当社はどちらかというと積極的なM&Aというよりも、例えばメーカーさんなどからのご紹介や、M&Aの実績を地道に積み上げてきたという経緯がございます。したがって、お客様のタイミングというか、そのような案件のタイミングがあれば、そういった実売をさせていただくというタイミングだったわけですが、これを成功事例として、今後はロールアップM&Aを積極的に進めていきたいと考えています。当社はIT系、いわゆる総合ITの総合商社という立ち位置だと認識しており、やはりある程度の日本のマーケットにおいて、特に地方を中心に中小企業が非常に多い業界です。今後、OA単独で生き残っていくには非常に厳しい環境であると考えておりますので、当社が良い意味で先駆者として、こういった企業を仲間として迎え入れることで、中小企業の次なる成長の活力となるお手伝いができればと考えております。したがって、このロールアップM&Aを軸とした取り組みが、戦略の一番の骨子となってくると考えています。既存事業であるITインフラやデジタルマーケティングの事業は、しっかりとオーガニックな成長を進めていきます。そこに、より成長度合いを高めていく、つまり角度を上げていくということにM&Aが一つ軸になると考えています。

     

    取材者:2026年3月期の検討状況といいますか、進捗状況としてはいかがですか?

     

    回答者:そうですね。当社は従来、繰り返しになりますが、メーカーさんを含めたところからの紹介案件ベースで動いていたため、正直その年度にそのようなお話をいただければという程度だったのですが、当事業年度においては、M&Aの仲介業者を始め、お取引のある金融機関様ともかなり強固に連携をしながら、かなり案件としては今、正直入っている状況です。本当に価格が合うかどうか、あるいは当社としてしっかりそのバリュエーションとして見合うかどうか、事業セグメントとしてのシナジーが生まれるかどうかといったところを判断しながら、どれだけ良い買い物を作ることが出来るかというところが重要だと考えています。

     

    取材者:承知いたしました。何か株主還元方針について変更がございましたら教えていただけますか?

     

    回答者:前期の株主還元については、基本的には考え方は変わりません。まずは配当性向55%と、安定配当を継続するという方針は変わりません。加えて、当社グループは来年の2月、当事業年度中に30周年を迎えることになりますので、この30周年を記念した配当として、下期に8円加算させていただくという点が一つプラスアルファかなと考えています。したがって、あくまで仮定の話ですが、通期見通し通りに進めば、現時点では年間で125円となり、配当性向は55%以上の59%程度になろうかと考えています。

     

    取材者:承知いたしました。それでは最後に、足元のトピックスや何かニュースリリースがございましたら教えていただけますか?

     

    回答者:ありがとうございます。当社としては、当事業年度に新たに3ヵ年の中期経営計画をリリースいたしました。したがって、この中計3ヵ年をしっかりと達成していくことが大前提ですが、この中期経営計画にも掲げている通り、従来のオーガニック成長と、どれだけM&Aを始めとするシナジー領域で増やしていくかというところが非常に重要な要素だと考えています。約3年後のタイミングでは、既存事業だけのオーガニック成長で営業利益ベースを何とか42億円に到達させたいと考えており、そこにM&Aの領域でさらに8億円を上乗せしたいと考えています。すなわち、合わせると50億円という非常に大きな目標で、ざっくり言うと3年で現在の営業利益を倍にするというくらいの、非常に大きな取り組みではあります。しかし、当社は繰り返しになりますが、M&Aを中心としたこれまでの成功体験がベースにあるというところから、昨今、例えばロールアップM&AだとGENDAさんや、SHIFTさんなど元々先駆けですが、最近非常に何社かそういった会社さんも見受けられるかと思います。この当社が属する業界も、上場企業を始め、例えば筆頭だと大塚商会さん、あるいは昔だったら光通信さん、当社を含めスタンダード市場を見渡してもNo.1さんやフォーバルさんなど、本当に多数いらっしゃいます。そのため、生き残りも非常に厳しくなっていくと考えておりますので、やはり上手に仲間を作っていくというところが、当社としては当事業年度以降特に注目していただけたらと考えております。

  • 取締役 植松 崇夫 様

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    ビジネスモデルや事業内容

    スターティアホールディングスは、中小企業向けにITインフラ事業とデジタルマーケティング事業の2本柱で事業を展開している。ITインフラ事業では、複合機やインターネット回線など、ビジネスに必要な商品を仕入れ、設置からアフターメンテナンスまでを一貫して提供する。デジタルマーケティング事業では、マーケティングオートメーションやARツールなど、11個のSaaS型プロダクトを自社開発で提供している。

     

    創業の経緯と転機となった出来事

    1996年2月、創業者が前職の会社倒産をきっかけに、健全な経営を行う会社を目指して設立した。創業当初は電話回線やインターネット回線の取次ぎなど、限られたサービスからのスタートだったが、顧客のニーズの多様化に伴い、商品のラインナップと専門人材を拡充することで、事業領域を拡大してきた。

     

    直近の決算状況

    2024年3月期第2四半期決算では、過去最高の売上高と利益を達成。これは、ストック型ビジネスモデルと、先行投資が奏功したデジタルマーケティング事業の成長によるものである。

     

    特徴や強み

    ITインフラ事業とデジタルマーケティング事業の両方を展開していることが最大の強みであり、これは競合他社にはない特徴である。特に、デジタルマーケティング事業においては、複数のマーケティングツールをサービスメニューとして揃えている企業はほとんどない。また、中小企業に特化したサービスを提供している点も特徴である。中小企業のITスキル不足に対応するため、1時間半程度で駆けつけられるエリアの顧客に絞ってサービスを提供することで、顧客との接点を密にしている。

     

    成長戦略

    ITインフラ事業では、電力販売の再開やインサイドセールスの体制強化など、様々な施策を講じている。また、デジタルマーケティング事業では、ベトナムでの販売展開など、海外展開も視野に入れている。さらに、AIツールを使った動画翻訳サービスなど、新規事業にも積極的に取り組んでいる。

     

    株主還元策

    株主還元については、配当性向を55%に引き上げ、累進配当も導入するなど、株主への利益還元を重視した経営方針を掲げている。

     

    今期の取り組みやトピックス

    AIツールを用いた動画翻訳サービスを開始した。

    インサイドセールスの体制強化を図ることで、営業担当者が営業活動に専念できる環境を構築し、訪問件数を増加することで受注を大幅に改善し、売上に貢献している。

  • Q: 貴社の事業内容、ビジネスモデル、特徴、強みについてご説明いただけますでしょうか。

    A: 当社は、BtoB企業として、法人のお客様に対し、複合機、インターネット回線、ネットワーク機器、ホームページ制作、新電力、マーケティングツールなど、ビジネスに必要な幅広い商品とサービスを提供しております。 事業は、ITインフラ事業とデジタルマーケティング事業の2本柱としております。 類似企業としては、大塚商会、フォーバル、No.1などが挙げられます。

    ITインフラ事業では、商品を仕入れ、設置からアフターメンテナンスまで一貫して行っております。 顧客から毎月利用料をいただくストック型のサービスを採用しており、複合機であればコピー枚数に応じた料金を請求する仕組みとしております。 電話機やインターネット回線なども同様のサービス展開としております。 このように、商品販売後も継続的なサービス提供を行うストック型の事業展開を重視しております。

    デジタルマーケティング事業では、SaaS型ツールを自社開発で提供しております。 現在11個のプロダクトがあり、マーケティングオートメーション、ARツール、チャットボットなどを顧客に毎月定額で提供しております。

    ITインフラ事業とデジタルマーケティング事業の両方を展開していることが、当社の最大の強みです。 中小企業に特化したサービスを提供している点も特徴です。 中小企業のお客様はITスキルが不足している場合が多いため、きめ細やかなサポートが必要となります。 そのため、1時間半程度で駆けつけられるエリアのお客様を対象としております。 顧客との接点を密にすることで、ニーズを的確に捉え、最適なサービスを提供しております。

     

    Q: ITインフラ事業において、幅広いサービスを提供できる要因は何でございましょうか?

    A: 当社は、創業当初は電話回線やインターネット回線の取次ぎなど、限られたサービスから事業を開始いたしました。 その後、顧客のニーズの多様化に伴い、商品のラインナップを拡大し、各分野の専門人材を社内に育成いたしました。 その結果、顧客と取引量が増加し、取引先メーカーとの良好な関係を構築することができました。 特定のメーカーに依存せず、顧客に幅広い選択肢を提供できるよう、例えば複合機においては、富士フイルム、シャープ、キヤノンなど、複数のメーカーと取引を行っております。 専門人材の増加と取り扱い領域の拡大により、幅広いサービスを提供できる体制を構築しております。

     

    Q: 中小企業向けのITサービスは大企業向けのサービスと比べて、どのような違いがございますか?

    A: 中小企業のお客様は、大企業のお客様に比べてITスキルが低い場合が多く、高価で高機能なツールを使いこなせないことが多いため、当社では、中小企業のお客様向けに、必要な機能に絞り込み、コストを抑えたサービスを提供しております。 顧客は必要な機能のみを利用することで、満足度と継続率が高まります。 このように、中小企業のお客様に特化したサービスを提供することで、お客様のニーズに応えております。

     

    Q: 貴社の創業の経緯と創業の思いについてご説明いただけますでしょうか。

    A: 当社の創業者は、現在も筆頭株主である本郷でございます。 1996年2月に創業し、まもなく30周年を迎えます。 創業者は、前身の会社で同様の事業に携わっておりましたが、 その会社が社長の乱脈経営により倒産したことをきっかけに、 残ったメンバーと共に、健全な経営を行う会社を設立することを決意いたしました。 これが、スターティアホールディングスの始まりでございます。創業以来、不正やガバナンスを重視した経営を行ってまいりました。 顧客の声を聞きながら、事業領域を少しずつ拡大してまいりました。

     

    Q: 先日発表された第2四半期の決算状況について、今期は過去最高の売上高と利益を達成されたとのことですが、その要因についてご教示いただけますでしょうか。

    A: 第2四半期累計の売上高と利益は、過去最高を更新いたしました。 ITインフラ事業は堅調に推移しており、 デジタルマーケティング事業は、5カ年計画で先行投資を行ってきた結果、前期に黒字化を達成し、今期は損益分岐点を大きく超え、利益を積み上げております。

     

    Q: ITインフラ事業におけるストック分野での積み上げと拡販施策についてご教示いただけますでしょうか。

    A: ITインフラ事業においては、新電力小売りの販売を再開いたしました。 前期は適正価格での提供が困難であったため営業を停止しておりましたが、今期は価格改定を行い販売を再開いたしました。 ストック分野では、光コラボレーションや定額制のサポートサービスが堅調に推移しております。 これらのサービスは解約率が低く、安定した収益基盤となっております。

     

    Q: インサイドセールスの体制強化についてご説明いただけますでしょうか。

    A: 以前は、営業担当者1人あたりの業務領域が広く、営業活動に十分な時間を割くことができませんでしたが、顧客の潜在ニーズの発掘と生産性向上を目的として、社内情報基盤の活用、コールセンター部門とカスタマーサクセス部門の体制確立と連携強化を行いました。 これにより、営業担当者は営業活動に専念できるようになり、訪問件数の増加による受注が大幅に改善し、売上に貢献しております。

     

    Q: 海外展開について、どのような取り組みや施策がございますでしょうか?

    A: デジタルマーケティング事業のマーケティングオートメーションツールをベトナムで販売展開しており、現地パートナーと業務提携しております。

     

    Q: 海外展開は、ベトナムを足がかりに、他のサービスの提供も検討しておられますでしょうか?

    A: はい、検討しております。 ただし、まずは国内の中小企業を中心にサービスを拡大することを優先しております。

     

    Q: 中期経営計画の最終年度で、業績予想の達成が見込まれていますが、業績に関係ない部分のトピックスや新たな取り組みについてご教示いただけますでしょうか。

    A: 6月にAIツールを用いた動画翻訳サービスを開始いたしました。

     

    Q: 具体的にどのようなサービスでございますか?

    A: AIを用いて、例えば、社長が日本語で話した動画を、社長の声のまま英語で話す動画として制作できます。 英語が話せない社長でも、海外の投資家や海外従業員に、自社の説明などを直接行うことができます。 英語だけでなく、中国語や韓国語など、多言語に対応しており、一般的な言語であれば問題なく翻訳できます。 このサービスはIRだけでなく、社内研修などにも活用できます。

     

    Q: 株主還元に関する方針や戦略についてご説明いただけますでしょうか。

    A: 中期経営計画では、デジタルマーケティング事業の成長を見込み、配当性向を引き上げていくことを掲げました。 業績好調により、配当性向を前倒しで引き上げており、収益化後の当初は30%だった配当性向を、前期は35%、今期は55%まで引き上げております。 さらに、当事業年度からは累進配当も導入しております。 株主還元を強化することで、株主の皆様に継続的な支援を期待しております。

  • 取材者:  事業内容やビジネスモデル、特徴や強みなどをご説明ください。

    回答者: 弊社は、BtoBとして営業展開している会社です。法人向けの複合機やインターネット回線、ネットワーク機器、ホームページ制作、新電力、あるいはマーケティングツールなど、ビジネスに必要な商品やサービスを幅広く提供しています。

    事業としては、ITインフラ事業とデジタルマーケティング事業の2つを柱としています。類似企業で言うと、大塚商会やフォーバル、No.1などが挙げられます。 このITインフラ事業のビジネスモデルは比較的わかりやすいかと思います。メーカーではないので、商品を仕入れて、そこに工事や保守も含めて、設置からアフターメンテナンスまで一貫して行っています。 そして、毎月お客様からストックで利用料をいただくようなサービスで展開しています。例えば、複合機を販売したとしたら、毎月コピー枚数に応じた料金を請求するといった形です。電話機やインターネット回線なども同様です。 このように、物を売って終わりではなく、その後の継続的なストック型の事業展開を重要視しています。

    デジタルマーケティング事業では、SaaS型ツールを通じてサービスを展開しています。 現在11個のプロダクトがあり、マーケティングオートメーションやARツール、チャットボットなど、ほぼ自社開発で行っています。お客様には、これらのツールを毎月定額で提供しています。

    このITインフラ事業とデジタルマーケティング事業の両方を持っているのが、弊社の一番の特徴です。 例えば、先ほど申し上げたフォーバルや大塚商会やフォーバルは、デジタルマーケティング事業を持っていません。 また、デジタルマーケティングツールを提供している会社でも、MAツールやARなど、単一のプロダクトでサービスを提供している会社が多いです。 このように、複数のマーケティングツールを同じようにサービスメニューとして揃えている会社は、ほとんどありません。

    さらに、両事業とも中小企業に特化していることも特徴です。 中小企業のお客様は、ITスキルが不足している場合も多く、きめ細やかなサポートが必要となります。そのため、1時間半程度で駆けつけられるようなエリアのお客様を対象としています。 このように、お客様との接点を密にすることで、お客様のニーズを的確に捉え、最適なサービスを提供できると考えています。

    取材者: ITインフラ事業において幅広くサービスを提供できる要因を教えてください

    回答者: 創立時は、電話回線やインターネット回線の取次ぎなど、限られたサービスからスタートしました。その後、お客様のニーズが多様化してきたことに伴い、商品のラインナップと社内に各分野の専門人材を拡充してきました。 その結果、顧客と取引量が増え、お取引先メーカーとの良好な関係構築も築けました。 また、お客様の選択肢も広げられるよう特定のメーカーに依存せず、 例えば、複合機においては、富士フイルム、シャープ、キヤノンなど、複数のメーカーと取引があります。 このように、専門人材を増やし、取り扱い領域を広げていくことで、結果的に幅広いサービスを提供できるようになりました。

    取材者: 中小企業向けのITサービスは大企業向けのサービスと比べて、何か違いはありますか?

    回答者: デジタルマーケティング事業においても中小企業のお客様は大企業のお客様に比べて、ITスキルが低い場合が多く、高単価で高機能なツールを使いこなせないことが大半です。 そこで、弊社では、中小企業のお客様向けに、必要な機能に絞り込み、コストを抑えたサービスを提供しています。 お客様は本当に必要な機能だけを利用できるので、満足度が高く、継続率も高くなります。

    このように、中小企業のお客様に特化したサービスを提供することで、お客様のニーズに応えられると考えています。

    取材者: 御社の創業の経緯や創業時の思いについて教えてください。

    回答者:弊社の創業者は、現在も筆頭株主である本郷です。1996年2月に創業し、まもなく30周年を迎えます。 元々は、現在の代表自身が、前身の会社で同じような事業に携わっていました。前職で代表の本郷が勤めた会社が、社長の乱脈経営により倒産してしまい、残ったメンバーで、正しい会社、正しい成長ができる会社を作ろうと、思い切って会社を設立したのが、スターティアホールディングスの始まりです。 創業以来、不正やガバナンスといった意味では、非常に意識の高い経営をしてきた自負があります。 そして、お客様の声を聞きながら、少しずつ事業の領域を広げていきました。

    取材者: 先日発表された第2四半期の決算状況について、今期は過去最高の売上高と利益を達成されたとのことですが、その要因について教えていただけますか?

    回答者: 第2四半期累計では売上高と利益ともに過去最高を更新することができました。 セグメント別に見ていただくとわかるのですが、ITインフラ事業は堅調に推移しています。 また、デジタルマーケティング事業は、元々5カ年計画で先行投資を大きく行ってきました。 大型投資は一巡しましたので、前期の終わりに黒字化を達成し、今期は損益分岐点を大きく超えているため、利益が積み上がっています。

    取材者: ITインフラ事業に関しまして、ストック分野での積み上げや拡販施策について教えていただけますか?

    回答者: ITインフラ事業においては、まず、新電力小売りにおいて、前期はお客様に適正価格での提供が難しかったことから営業を停止していました。 しかし、今期は価格改定などを行い、販売を再開しています。

    また、ストック分野の積み上げとしては、光コラボレーションや定額制のサポートサービスなどが堅調に推移しています。 これらのサービスは、解約率が非常に低く、安定した収益基盤となっています。

    取材者: インサイドセールスの体制強化について教えていただけますか?

    回答者: 以前は、営業マン1人あたりの担当業務領域が非常に広く、営業稼働に十分な時間を割くことができませんでした。そこで、顧客の潜在ニーズの発掘と生産性向上のため、社内情報基盤の活用とコールセンター部門、カスタマーサクセス部門の体制確立と連携強化により、営業マンは営業活動に専念できるようになり、「訪問件数」増加による受注が大幅に改善し売上に寄与いたしました。

    取材者: 海外展開について、何か取り組みや施策はありますか?

    回答者:デジタルマーケティング事業のマーケティングオートメーションツールをベトナムで販売展開しています。現地のパートナーと業務提携し、販売展開をしています。

    取材者: 海外展開は、ベトナムを足がかりに、他のサービスの提供も考えているのでしょうか?

    回答者: はい。しかし、まずは国内の中小企業を中心にサービスを広げていくことを優先しています。

    取材者: 中期経営計画の最終年度で、業績予想の達成がかなり見込まれていると思いますが、業績に関係ない部分のトピックスや新たな取り組みについて教えていただけますでしょうか?

    回答者:現在、AIツールを使った動画翻訳サービスを展開しています。 これは、6月にサービスインしたばかりです。

    取材者: 具体的にどのようなサービスなのでしょうか?

    回答者: 例えば、社長が日本語で話した動画を、AIを使って社長の声のまま英語で話す動画を制作することができます。これにより、英語が話せない社長でも、海外の投資家や海外従業員に向けて、自社の説明などを行うことができます。多言語対応も可能で、英語だけでなく、中国語や韓国語などにも対応しています。一般的な言語であれば、問題なく翻訳できます。 このサービスは、IRだけでなく、社内研修などにも利用できると考えています。

    取材者:  株主還元に関する方針や戦略などございましたら教えていただけますでしょうか?

    回答者: 中期経営計画では、デジタルマーケティング事業の成長に自信があったため、配当性向を上げていくことを掲げました。 そして、業績が好調に推移したことから、配当性向を前倒しで引き上げてきました。収益化後に当初は30%だった配当性向を、前期35%に、今期は55%まで引き上げています。 さらに、当事業年度からは累進配当も導入しています。

    株主還元を強化し、株主の皆様に引き続き応援していただければと考えています。

  • 取締役 植松崇夫 様

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スターティアホールディングス(株)

東証PRM 3393

決算:3月末日

CP&X


【2026年3月期2Q】

決算概要

売上高・営業利益は前年同期比プラスも、複合機の卸販売苦戦により売上計画は未達

第2四半期累計業績は、売上高11,512百万円(前年同期比6.9%増)、営業利益1,409百万円(同6.6%増)の増収営業増益にて着地。中小企業における底堅いIT投資需要を取り込んだものの、高インフレに伴うメーカー仕入価格の上昇が影響し、代理店向け卸販売における価格転嫁が難航したことで、複合機売上が社内計画を下回り全体売上は外部公表値に対し若干の未達推移。


セグメント別または事業別の増減要因

セキュリティ需要によるネットワーク機器の伸長とDX商材の積み上げが寄与

主力のITインフラ事業では、ランサムウェア対策等のセキュリティニーズの高まりを背景に、VPNやファイアウォール等のネットワーク関連機器販売が前期比で大幅に伸長。DXソリューション事業においては、SaaSツールの積み上げにより月次経常収益(MRR)が純増し、複合機販売の数量減や仕入価格高騰による粗利へのマイナス影響をカバーして全体の利益拡大を牽引。


主要KPIの進捗と変化

DX事業における低解約率の維持とLTV最大化による収益基盤の強化

DXソリューション事業において、新規顧客獲得数以上に「解約率の抑制」を最重要KPIとして設定。営業・マーケティング支援等のフロント系SaaSは成果に直結しない場合の解約リスクが高い特性があるため、カスタマーサクセス強化による既存顧客フォローを徹底し、低解約率の維持とクロスセル促進によるLTV(顧客生涯価値)向上を実現する収益構造を確立。


季節性・一過性要因の有無と影響

過去最大規模の新卒採用に伴う先行的な人件費負担の発生

中長期的な成長体制構築を目的に、期首において過去最大規模となる111名の新卒社員(前年比約30名増)を採用し、教育センターでの長期研修を実施したことによる先行投資コストが増加。ITインフラ事業のセグメント利益圧迫要因となったほか、例年第3四半期は業績が弱含む季節性があるものの、当該コスト増を含めた上で社内計画通りの進捗を確認。


通期見通しと進捗率・達成可能性

売上高の未達リスク残存も、最重要指標である営業利益目標は達成圏内

ITインフラ事業の複合機分野における市況改善の遅れから、通期売上高ガイダンスに対しては若干のビハインドとなる可能性が残存。一方で、高収益商材へのシフトやコストコントロールにより、同社が最重要視する営業利益ベースでは計画達成可能な水準で順調に推移しており、売上規模以上に利益成長を優先する経営方針を堅持。


トピックス

AI対応チャットボットの受注好調およびM&A案件の適正価格化への期待

トピックスとして、チャットボットツール「IZANAI」へのAI機能搭載およびSaaS向けデジタルガイドの需要増により、当該DX商材の受注が堅調に推移。M&Aに関しては、売り手市場によるバリュエーション乖離で上期成約には至らなかったものの、足元では価格調整が進んだ適正案件が増加傾向にあり、下期のクロージングに向けた交渉が進展中。

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取材アーカイブ

  • CP&X

     

    決算概要

    2025年3月期の連結業績は、売上高222億1,100万円(前年同期比13.5%増)、営業利益27億3,700万円(同19.9%増)、経常利益27億8,400万円(同23.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益19億6,000万円(同26.8%増)と、大幅な増収増益を達成し、修正した業績予想も上回った。主な増益要因は、ITインフラ事業におけるネットワーク関連機器の販売好調、特にセキュリティ関連商品の貢献、およびデジタルマーケティング事業の黒字化達成とSaaSの利益貢献である。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    ITインフラ事業では、ネットワーク関連機器の販売が時流に乗り、特にセキュリティ関連商品がフロー・ストックともに業績に大きく寄与した。デジタルマーケティング事業は、2024年3月期に黒字化を達成し、2025年3月期は期初から黒字を積み上げたことで、損益分岐点を超えたSaaSが利益に大きく貢献した。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    当社事業は季節性が強く、3月決算であり、顧客である中小企業も3月決算が多いことから、第4四半期は収益を計上しやすい特性がある。一方、第1四半期はコストが先行する傾向にある。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    2026年3月期の業績予想は、売上高241億円(前期比8.5%増)、営業利益30億円(同9.6%増)、経常利益30億円(同7.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益20億円(同2.0%増)と増収増益を見込んでいる。しかしながら、第1四半期を間もなく迎える現時点では、目標達成に向けて取り組んでいるものの、計画通りとしか言及できない状況である。特に新入社員の積極的な採用に伴う教育コストが先行する傾向にあり、このコストを上回る収益確保が課題である。

     

    トピックス

    当事業年度に新たに3カ年の中期経営計画をリリースした。この計画は、従来のオーガニック成長に加え、M&Aによるシナジー創出を重要な要素としている。約3年後には、既存事業のオーガニック成長で営業利益42億円、M&A領域で8億円の上乗せにより、合計50億円の営業利益達成を目指している。これは3年で現在の営業利益を倍増させる大規模な取り組みである。M&Aに関しては、従来メーカー等からの紹介案件に依存していた状況から、当事業年度においてはM&A仲介業者や金融機関との連携を強化し、多数の案件が流入している。価格、バリュエーション、シナジー創出の可能性を慎重に判断し、最適なM&Aの実現を目指す。株主還元については、前期からの配当性向55%と安定配当継続の方針に変更はない。加えて、創業30周年を記念し、下期に8円の記念配当を加算する予定であり、通期見通し通りに進捗すれば年間配当が増加する見込みである。

  • Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A:当社は、ロールアップM&Aを戦略の最も重要な骨子と捉えております。既存のITインフラ事業およびデジタルマーケティング事業においては、引き続きオーガニックな成長を追求いたします。これに加え、M&Aを一つの軸とすることで、成長の角度をさらに高めていく方針でございます。

     

    Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。

    A:2026年3月期の通期見通しにつきましては、現在第1四半期を間もなく迎える段階であり、現時点では詳細な言及は難しい状況でございます。当社事業は季節性が強く、特に第4四半期は中小企業のお客様の決算期と重なるため、売上を計上しやすい特性がございます。一方で、第1四半期はコスト先行となる傾向にございます。

    また、人材への投資として新入社員の採用を積極的に行っておりますが、これらの新入社員は最低でも半年、場合によっては1年間、教育部門に専念させる方針を採っております。これは、現場配属前に十分な教育を行うことで、将来的な生産性向上を目指すためでございます。この期間は教育コストとして計上されますが、これを上回る収益を確保していくことが、年々重要性を増しております。

    現段階では、計画通りに目標達成を目指していく所存でございますが、具体的な戦略や施策の詳細については、今後の状況を踏まえながら適宜ご説明申し上げる機会を設けてまいります。

     

    Q:M&A、業務提携などの実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:当事業年度においては、M&Aに関して従来のメーカー等からの紹介案件に依存していた状況から一変し、M&A仲介業者や取引金融機関との連携を大幅に強化しております。これにより、現在多数の案件が流入している状況でございます。これらの案件については、価格、バリュエーション、および事業セグメントとしてのシナジー創出の可能性を慎重に判断し、当社にとって最適なM&Aの実現を目指してまいります。

     

    Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:当社は、当事業年度より新たな3カ年の中期経営計画を策定し、現在その達成に向けて取り組んでおります。この中期経営計画の根幹は、従来のオーガニックな成長に加え、M&Aを主軸としたシナジー創出領域での成長をいかに加速させるかにございます。

    具体的な目標として、約3年後には既存事業のオーガニック成長により営業利益42億円の達成を目指し、さらにM&A領域から8億円を上乗せすることで、合計50億円という非常に野心的な営業利益目標を設定しております。これは、現在の営業利益を約3年間で倍増させるという、大規模な取り組みとなります。

    当社はこれまでもM&Aを中心とした成長戦略において成功体験を有しており、近年、ロールアップM&Aを推進する企業が増加している潮流にも合致しております。IT業界においては、多数の上場企業が存在し、競争環境が厳しさを増しております。このような状況において、当社としては、M&Aを通じた「仲間の創出」が今後の成長において極めて重要であると認識しており、当事業年度以降、この点に特に注力してまいります。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:前期からの株主還元方針に基本的な変更はございません。配当性向55%を維持し、安定配当を継続する方針を堅持いたします。加えて、当社グループは当事業年度中に創業30周年を迎えるため、その記念配当として下期に8円を加算することを予定しております。したがって、通期見通し通りに進捗した場合、現時点では年間配当が増加する見込みです。

  • 取材者:まず初めに、2025年3月期の決算状況についてお伺いしたいのですが、売上高が222億1,100万円で前年同期比13.5%増、営業利益が27億3,700万円で前年同期比19.9%増、経常利益が27億8,400万円で前年同期比23.6%増、親会社株主に帰属する当期純利益が19億6,000万円で前年度比26.8%増と、全体で大幅な増収増益を達成し、修正した業績予想も超えて増加されているかと思います。こちらに関する増減要因についてご説明いただけますか?

     

    回答者:前期比でのご質問かと思いますので、前年対比の事業年度においては、特にITインフラ事業におけるネットワーク関連機器の販売が時流に乗り、奏功した点が大きく寄与しております 。特にセキュリティ関連商品は、フロー・ストックともに業績に貢献いたしました。加えて、収益化という点では、デジタルマーケティング事業が2024年3月期に黒字化を達成し、2025年3月期については期初から黒字を積み上げました。これにより、損益分岐点を超えたSaaSが利益に大きく貢献しているという点が、増益の主な要因です。

     

    取材者:貴社にとって主要なKPIはございますか?

     

    回答者:各事業セグメントでは当然、まずは「ストック売上高」の強化を図っております。フロー売上については、年度ごとに顧客から契約をいただく必要があり差があるわけですが、ストック売上高(SaaS含む)は翌事業年度も期初から安定的に収益に貢献できるため、まずグループ全社としてはストック売上高を純増させていくことが最大のKPIとなります。それに繋がるものとして、各セグメントにおいては、ITインフラでは「顧客数」と「複数商材の件数」を伸ばしていくことを重視しています。ITインフラでは新規営業を原則行いません。お客様に対するアプローチの中で、複数の商品・サービスをご利用いただくことに注力しています。基本的に新規営業を行わないと、顧客が増えず売上高も増えないのではないかという疑問も当然出てくるかと思いますが、当社では新規営業を行わない代わりにM&Aで顧客を獲得していくという戦略をこれまで行ってきました。以前は、他の会社でも現在行っているところもあるかと思いますが、いわゆるテレアポで、それこそ古い話で言えば電話帳を検索してテレアポをしたり、顧客情報が今ほど厳しくなかった頃には企業情報を購入してテレアポをしたりといった、いわゆるコテコテの営業をしていました。しかし、これはお客様の印象も良くないですし、昨今では営業担当者もかなりの高ストレスを抱えることから、当社は基本的にお客様を増やす手段をM&Aで行っています。M&Aに合わせて営業担当者も配置しているため、M&Aでしっかりと顧客を増やし、そこに対して既存のお客様としてアプローチを展開しています。したがって、プレイヤーのリプレイスや複数商材の販売によって、毎月のストック売上高を積み上げていくことが大きなKPIとなります。デジタルマーケティングも同様で、ここもM&Aで直接顧客を広げることはせず、まずはフリーミアムでSaaSツールをお客様にご利用いただきます。SaaSツールをご利用いただいたお客様を、いかにCS活動を通じてアップセル(有料化、有料サービスへの移行)させ、さらにはクロスセルで複数商材に繋げていくかを重視しています。どちらのKPIも、複数商材、単価、そしてとにかくストックの売上高に繋げていくという状況です。

     

    取材者:その他、先ほどからお話いただいておりますセキュリティ強化の需要が高まっているという点に関して、季節性や一過性の要因で業績に寄与したものはございますか?

     

    回答者:一過性というよりは、季節性というよりも時流です。ランサムウェア攻撃などがニュースを含め世の中を賑わせ、マイナスの印象を与えるような状況があったため、中小企業のお客様においても危機感を持つケースが非常に多く見受けられます。元々、当社はこのセキュリティを中心としたネットワーク商品の拡販を前々期から、かなり強化し、成長させていました。当時は当社自身がお客様を潜在顧客から顕在顧客へと引き上げる活動に注力していましたが、2025年3月期においては、当社の積極的なアプローチというよりも、マーケット全体として中小企業においてもセキュリティを構築しようというニーズが非常に高まっている状況でした。

     

    取材者:そうするとそういった傾向は今後も続いていきそうですね。

     

    回答者:そうですね。足元は当事業年度に入っても、やはりネットワークについては堅調な滑り出しをしております。従来の当社が扱っているOA製品と比較すると、いわゆる家庭用のPCのような対応年数的な考え方が短いのが、セキュリティネットワークの特徴です。これは乱暴に言えば、いたちごっこ的なセールスだと思っており、特にセキュリティに関して言えば、残念ながら常に新しい脅威が出てきているため、それを守る手段や手立ても常にアップデートしていく必要があります。そのため、消費サイクルも他のOA商品サービスよりも早いという印象を持っています。

     

    取材者:確かにそうですよね。いたちごっこということになりますと、そういったセキュリティサービスは年々アップデートされているようなものですか。

     

    回答者:そうなのです。従来であれば、当社の元々のメイン商材はいわゆる複合機、コピー機なのですが、コピー機は大体5年、6年でリプレイス需要、つまり買い替えのタイミングを迎えます。一般的なリースでお客様が契約されるため、5年あるいは6年のリース満了のタイミングを見計らって次のリプレイスをするケースがかなり多いです。ところがネットワークに関しては、その5年、6年の周期どころか、もう2年、3年の周期でハードウェア製品すらもそれに含まれていますし、セキュリティソフトウェアも含めて見直さなければならないということで、だいぶ回転期間も含めて早いという印象ですね。

     

    取材者:その他、前期と比べて人の採用数の推移はいかがですか?

     

    回答者:まず、当社では新入社員、いわゆる大学等を卒業した方の採用を最も重視しています。2023年4月は約90名の入社で、2024年4月が71名、そして今期の2025年4月が111名と、かなり採用を増やした状況です。

     

    取材者:中途採用はされていますか?

     

    回答者:中途採用は苦労しています。

     

    取材者:部門としてはどのような部門の採用が多いのでしょうか?

     

    回答者:圧倒的に弊社の場合は営業部門になります。

     

    取材者:営業部門は中途採用も変わらずですか。

     

    回答者:そうですね、中途採用は営業部門に関わらずエンジニアも含めて採用募集しているのですが、営業部門の採用は非常に、ほぼ皆無に近いぐらい難しいですね。エンジニアも厳しいのですが、営業部門ほどではありません。ただ、本当に今は楽な部門というか、職種としては正直ございません。

     

    取材者:どの企業様もそこの部分に関しては採用にかなり苦戦されている印象がございますので。

     

    回答者:そうですね。皆様苦労されていますので、逆にどこへ行っているのだろうという感じですね。実は当社はこの採用を強化していることもそうなのですが、大量に増やしているというのも、残念ながら退職者も多いのです。年間で言うと、全社平均で大体今15%程度の退職が出ており、ネットで言うと20~30名程度は増やせている状況ではあります。ただ、やはり新入社員を中心とした採用強化なので、1年目、2年目、3年目と年ごとに残念ながら退職も少しずつ増えていく傾向もありますので、当社としてはもちろん止められないということがすごく大事だと思っており、そこの意識もそうですが、やはりこの退職というのも結果的には止めきれないところはあると考えています。

     

    取材者:採用や退職に対する何か対抗策といいますか、施策的なものは何かされていますか?

     

    回答者:色々と福利厚生も工夫しているところではあるのですが、やはり今は特に新入社員を中心とした、いわゆる昇給、給料のベースアップといったところを中心に手を入れている状況です。

     

    取材者:それでは、2026年3月期の見通しについてお伺いしたいと思います。2026年3月期の業績予想としましては、売上高が241億円で前期比8.5%増、営業利益が30億円で前期比9.6%増、経常利益が30億円で前期比7.7%増、親会社株主に帰属する当期純利益が20億円で前期比2.0%増と、2026年3月期も増収増益での着地が見込まれているかと思いますが、こちらに対する通期の見通しはいかがですか?

     

    回答者:そうですね。正直まだ第1四半期が間もなくという状況なので、現時点では正直まだ何とも言えない状況です。元々当社は季節性が強く、当社が3月決算であることと、お客様である中小企業も3月決算が多いという点で、第4四半期は数字を作りやすいタイミングでもあります。そのため、この第1四半期のタイミングだと、どうしてもコスト先行という状況になります。新入社員の採用も積極的に強化しましたが、新入社員は最低でも半年、長いと1年間、完全に教育部門に配属になるため、現場に配属させません。したがって、悪い言い方をすると、基本的に1年間は教育コスト、教育への投資の1年間なので、ここをしっかりと抱えるだけの収益を作っていくということが年々重要になります 。そのため、2026年3月期の今の段階だとまだまだもちろん目標達成を目指していくわけですが、現時点では計画通りとしかまだ申し上げられないタイミングです。

     

    取材者:承知いたしました。それではこのタイミングで新たに中期経営計画も発表されているかと思いますが、こちらに対する重点施策について教えていただけますか?

     

    回答者:まず当社としては、これまでお客様を獲得する上でM&Aが軸となってきました。しかし、このM&Aを軸にはしてきたものの、当社はどちらかというと積極的なM&Aというよりも、例えばメーカーさんなどからのご紹介や、M&Aの実績を地道に積み上げてきたという経緯がございます。したがって、お客様のタイミングというか、そのような案件のタイミングがあれば、そういった実売をさせていただくというタイミングだったわけですが、これを成功事例として、今後はロールアップM&Aを積極的に進めていきたいと考えています。当社はIT系、いわゆる総合ITの総合商社という立ち位置だと認識しており、やはりある程度の日本のマーケットにおいて、特に地方を中心に中小企業が非常に多い業界です。今後、OA単独で生き残っていくには非常に厳しい環境であると考えておりますので、当社が良い意味で先駆者として、こういった企業を仲間として迎え入れることで、中小企業の次なる成長の活力となるお手伝いができればと考えております。したがって、このロールアップM&Aを軸とした取り組みが、戦略の一番の骨子となってくると考えています。既存事業であるITインフラやデジタルマーケティングの事業は、しっかりとオーガニックな成長を進めていきます。そこに、より成長度合いを高めていく、つまり角度を上げていくということにM&Aが一つ軸になると考えています。

     

    取材者:2026年3月期の検討状況といいますか、進捗状況としてはいかがですか?

     

    回答者:そうですね。当社は従来、繰り返しになりますが、メーカーさんを含めたところからの紹介案件ベースで動いていたため、正直その年度にそのようなお話をいただければという程度だったのですが、当事業年度においては、M&Aの仲介業者を始め、お取引のある金融機関様ともかなり強固に連携をしながら、かなり案件としては今、正直入っている状況です。本当に価格が合うかどうか、あるいは当社としてしっかりそのバリュエーションとして見合うかどうか、事業セグメントとしてのシナジーが生まれるかどうかといったところを判断しながら、どれだけ良い買い物を作ることが出来るかというところが重要だと考えています。

     

    取材者:承知いたしました。何か株主還元方針について変更がございましたら教えていただけますか?

     

    回答者:前期の株主還元については、基本的には考え方は変わりません。まずは配当性向55%と、安定配当を継続するという方針は変わりません。加えて、当社グループは来年の2月、当事業年度中に30周年を迎えることになりますので、この30周年を記念した配当として、下期に8円加算させていただくという点が一つプラスアルファかなと考えています。したがって、あくまで仮定の話ですが、通期見通し通りに進めば、現時点では年間で125円となり、配当性向は55%以上の59%程度になろうかと考えています。

     

    取材者:承知いたしました。それでは最後に、足元のトピックスや何かニュースリリースがございましたら教えていただけますか?

     

    回答者:ありがとうございます。当社としては、当事業年度に新たに3ヵ年の中期経営計画をリリースいたしました。したがって、この中計3ヵ年をしっかりと達成していくことが大前提ですが、この中期経営計画にも掲げている通り、従来のオーガニック成長と、どれだけM&Aを始めとするシナジー領域で増やしていくかというところが非常に重要な要素だと考えています。約3年後のタイミングでは、既存事業だけのオーガニック成長で営業利益ベースを何とか42億円に到達させたいと考えており、そこにM&Aの領域でさらに8億円を上乗せしたいと考えています。すなわち、合わせると50億円という非常に大きな目標で、ざっくり言うと3年で現在の営業利益を倍にするというくらいの、非常に大きな取り組みではあります。しかし、当社は繰り返しになりますが、M&Aを中心としたこれまでの成功体験がベースにあるというところから、昨今、例えばロールアップM&AだとGENDAさんや、SHIFTさんなど元々先駆けですが、最近非常に何社かそういった会社さんも見受けられるかと思います。この当社が属する業界も、上場企業を始め、例えば筆頭だと大塚商会さん、あるいは昔だったら光通信さん、当社を含めスタンダード市場を見渡してもNo.1さんやフォーバルさんなど、本当に多数いらっしゃいます。そのため、生き残りも非常に厳しくなっていくと考えておりますので、やはり上手に仲間を作っていくというところが、当社としては当事業年度以降特に注目していただけたらと考えております。

  • 取締役 植松 崇夫 様

取材アーカイブ

  • CP&X

     

    ビジネスモデルや事業内容

    スターティアホールディングスは、中小企業向けにITインフラ事業とデジタルマーケティング事業の2本柱で事業を展開している。ITインフラ事業では、複合機やインターネット回線など、ビジネスに必要な商品を仕入れ、設置からアフターメンテナンスまでを一貫して提供する。デジタルマーケティング事業では、マーケティングオートメーションやARツールなど、11個のSaaS型プロダクトを自社開発で提供している。

     

    創業の経緯と転機となった出来事

    1996年2月、創業者が前職の会社倒産をきっかけに、健全な経営を行う会社を目指して設立した。創業当初は電話回線やインターネット回線の取次ぎなど、限られたサービスからのスタートだったが、顧客のニーズの多様化に伴い、商品のラインナップと専門人材を拡充することで、事業領域を拡大してきた。

     

    直近の決算状況

    2024年3月期第2四半期決算では、過去最高の売上高と利益を達成。これは、ストック型ビジネスモデルと、先行投資が奏功したデジタルマーケティング事業の成長によるものである。

     

    特徴や強み

    ITインフラ事業とデジタルマーケティング事業の両方を展開していることが最大の強みであり、これは競合他社にはない特徴である。特に、デジタルマーケティング事業においては、複数のマーケティングツールをサービスメニューとして揃えている企業はほとんどない。また、中小企業に特化したサービスを提供している点も特徴である。中小企業のITスキル不足に対応するため、1時間半程度で駆けつけられるエリアの顧客に絞ってサービスを提供することで、顧客との接点を密にしている。

     

    成長戦略

    ITインフラ事業では、電力販売の再開やインサイドセールスの体制強化など、様々な施策を講じている。また、デジタルマーケティング事業では、ベトナムでの販売展開など、海外展開も視野に入れている。さらに、AIツールを使った動画翻訳サービスなど、新規事業にも積極的に取り組んでいる。

     

    株主還元策

    株主還元については、配当性向を55%に引き上げ、累進配当も導入するなど、株主への利益還元を重視した経営方針を掲げている。

     

    今期の取り組みやトピックス

    AIツールを用いた動画翻訳サービスを開始した。

    インサイドセールスの体制強化を図ることで、営業担当者が営業活動に専念できる環境を構築し、訪問件数を増加することで受注を大幅に改善し、売上に貢献している。

  • Q: 貴社の事業内容、ビジネスモデル、特徴、強みについてご説明いただけますでしょうか。

    A: 当社は、BtoB企業として、法人のお客様に対し、複合機、インターネット回線、ネットワーク機器、ホームページ制作、新電力、マーケティングツールなど、ビジネスに必要な幅広い商品とサービスを提供しております。 事業は、ITインフラ事業とデジタルマーケティング事業の2本柱としております。 類似企業としては、大塚商会、フォーバル、No.1などが挙げられます。

    ITインフラ事業では、商品を仕入れ、設置からアフターメンテナンスまで一貫して行っております。 顧客から毎月利用料をいただくストック型のサービスを採用しており、複合機であればコピー枚数に応じた料金を請求する仕組みとしております。 電話機やインターネット回線なども同様のサービス展開としております。 このように、商品販売後も継続的なサービス提供を行うストック型の事業展開を重視しております。

    デジタルマーケティング事業では、SaaS型ツールを自社開発で提供しております。 現在11個のプロダクトがあり、マーケティングオートメーション、ARツール、チャットボットなどを顧客に毎月定額で提供しております。

    ITインフラ事業とデジタルマーケティング事業の両方を展開していることが、当社の最大の強みです。 中小企業に特化したサービスを提供している点も特徴です。 中小企業のお客様はITスキルが不足している場合が多いため、きめ細やかなサポートが必要となります。 そのため、1時間半程度で駆けつけられるエリアのお客様を対象としております。 顧客との接点を密にすることで、ニーズを的確に捉え、最適なサービスを提供しております。

     

    Q: ITインフラ事業において、幅広いサービスを提供できる要因は何でございましょうか?

    A: 当社は、創業当初は電話回線やインターネット回線の取次ぎなど、限られたサービスから事業を開始いたしました。 その後、顧客のニーズの多様化に伴い、商品のラインナップを拡大し、各分野の専門人材を社内に育成いたしました。 その結果、顧客と取引量が増加し、取引先メーカーとの良好な関係を構築することができました。 特定のメーカーに依存せず、顧客に幅広い選択肢を提供できるよう、例えば複合機においては、富士フイルム、シャープ、キヤノンなど、複数のメーカーと取引を行っております。 専門人材の増加と取り扱い領域の拡大により、幅広いサービスを提供できる体制を構築しております。

     

    Q: 中小企業向けのITサービスは大企業向けのサービスと比べて、どのような違いがございますか?

    A: 中小企業のお客様は、大企業のお客様に比べてITスキルが低い場合が多く、高価で高機能なツールを使いこなせないことが多いため、当社では、中小企業のお客様向けに、必要な機能に絞り込み、コストを抑えたサービスを提供しております。 顧客は必要な機能のみを利用することで、満足度と継続率が高まります。 このように、中小企業のお客様に特化したサービスを提供することで、お客様のニーズに応えております。

     

    Q: 貴社の創業の経緯と創業の思いについてご説明いただけますでしょうか。

    A: 当社の創業者は、現在も筆頭株主である本郷でございます。 1996年2月に創業し、まもなく30周年を迎えます。 創業者は、前身の会社で同様の事業に携わっておりましたが、 その会社が社長の乱脈経営により倒産したことをきっかけに、 残ったメンバーと共に、健全な経営を行う会社を設立することを決意いたしました。 これが、スターティアホールディングスの始まりでございます。創業以来、不正やガバナンスを重視した経営を行ってまいりました。 顧客の声を聞きながら、事業領域を少しずつ拡大してまいりました。

     

    Q: 先日発表された第2四半期の決算状況について、今期は過去最高の売上高と利益を達成されたとのことですが、その要因についてご教示いただけますでしょうか。

    A: 第2四半期累計の売上高と利益は、過去最高を更新いたしました。 ITインフラ事業は堅調に推移しており、 デジタルマーケティング事業は、5カ年計画で先行投資を行ってきた結果、前期に黒字化を達成し、今期は損益分岐点を大きく超え、利益を積み上げております。

     

    Q: ITインフラ事業におけるストック分野での積み上げと拡販施策についてご教示いただけますでしょうか。

    A: ITインフラ事業においては、新電力小売りの販売を再開いたしました。 前期は適正価格での提供が困難であったため営業を停止しておりましたが、今期は価格改定を行い販売を再開いたしました。 ストック分野では、光コラボレーションや定額制のサポートサービスが堅調に推移しております。 これらのサービスは解約率が低く、安定した収益基盤となっております。

     

    Q: インサイドセールスの体制強化についてご説明いただけますでしょうか。

    A: 以前は、営業担当者1人あたりの業務領域が広く、営業活動に十分な時間を割くことができませんでしたが、顧客の潜在ニーズの発掘と生産性向上を目的として、社内情報基盤の活用、コールセンター部門とカスタマーサクセス部門の体制確立と連携強化を行いました。 これにより、営業担当者は営業活動に専念できるようになり、訪問件数の増加による受注が大幅に改善し、売上に貢献しております。

     

    Q: 海外展開について、どのような取り組みや施策がございますでしょうか?

    A: デジタルマーケティング事業のマーケティングオートメーションツールをベトナムで販売展開しており、現地パートナーと業務提携しております。

     

    Q: 海外展開は、ベトナムを足がかりに、他のサービスの提供も検討しておられますでしょうか?

    A: はい、検討しております。 ただし、まずは国内の中小企業を中心にサービスを拡大することを優先しております。

     

    Q: 中期経営計画の最終年度で、業績予想の達成が見込まれていますが、業績に関係ない部分のトピックスや新たな取り組みについてご教示いただけますでしょうか。

    A: 6月にAIツールを用いた動画翻訳サービスを開始いたしました。

     

    Q: 具体的にどのようなサービスでございますか?

    A: AIを用いて、例えば、社長が日本語で話した動画を、社長の声のまま英語で話す動画として制作できます。 英語が話せない社長でも、海外の投資家や海外従業員に、自社の説明などを直接行うことができます。 英語だけでなく、中国語や韓国語など、多言語に対応しており、一般的な言語であれば問題なく翻訳できます。 このサービスはIRだけでなく、社内研修などにも活用できます。

     

    Q: 株主還元に関する方針や戦略についてご説明いただけますでしょうか。

    A: 中期経営計画では、デジタルマーケティング事業の成長を見込み、配当性向を引き上げていくことを掲げました。 業績好調により、配当性向を前倒しで引き上げており、収益化後の当初は30%だった配当性向を、前期は35%、今期は55%まで引き上げております。 さらに、当事業年度からは累進配当も導入しております。 株主還元を強化することで、株主の皆様に継続的な支援を期待しております。

  • 取材者:  事業内容やビジネスモデル、特徴や強みなどをご説明ください。

    回答者: 弊社は、BtoBとして営業展開している会社です。法人向けの複合機やインターネット回線、ネットワーク機器、ホームページ制作、新電力、あるいはマーケティングツールなど、ビジネスに必要な商品やサービスを幅広く提供しています。

    事業としては、ITインフラ事業とデジタルマーケティング事業の2つを柱としています。類似企業で言うと、大塚商会やフォーバル、No.1などが挙げられます。 このITインフラ事業のビジネスモデルは比較的わかりやすいかと思います。メーカーではないので、商品を仕入れて、そこに工事や保守も含めて、設置からアフターメンテナンスまで一貫して行っています。 そして、毎月お客様からストックで利用料をいただくようなサービスで展開しています。例えば、複合機を販売したとしたら、毎月コピー枚数に応じた料金を請求するといった形です。電話機やインターネット回線なども同様です。 このように、物を売って終わりではなく、その後の継続的なストック型の事業展開を重要視しています。

    デジタルマーケティング事業では、SaaS型ツールを通じてサービスを展開しています。 現在11個のプロダクトがあり、マーケティングオートメーションやARツール、チャットボットなど、ほぼ自社開発で行っています。お客様には、これらのツールを毎月定額で提供しています。

    このITインフラ事業とデジタルマーケティング事業の両方を持っているのが、弊社の一番の特徴です。 例えば、先ほど申し上げたフォーバルや大塚商会やフォーバルは、デジタルマーケティング事業を持っていません。 また、デジタルマーケティングツールを提供している会社でも、MAツールやARなど、単一のプロダクトでサービスを提供している会社が多いです。 このように、複数のマーケティングツールを同じようにサービスメニューとして揃えている会社は、ほとんどありません。

    さらに、両事業とも中小企業に特化していることも特徴です。 中小企業のお客様は、ITスキルが不足している場合も多く、きめ細やかなサポートが必要となります。そのため、1時間半程度で駆けつけられるようなエリアのお客様を対象としています。 このように、お客様との接点を密にすることで、お客様のニーズを的確に捉え、最適なサービスを提供できると考えています。

    取材者: ITインフラ事業において幅広くサービスを提供できる要因を教えてください

    回答者: 創立時は、電話回線やインターネット回線の取次ぎなど、限られたサービスからスタートしました。その後、お客様のニーズが多様化してきたことに伴い、商品のラインナップと社内に各分野の専門人材を拡充してきました。 その結果、顧客と取引量が増え、お取引先メーカーとの良好な関係構築も築けました。 また、お客様の選択肢も広げられるよう特定のメーカーに依存せず、 例えば、複合機においては、富士フイルム、シャープ、キヤノンなど、複数のメーカーと取引があります。 このように、専門人材を増やし、取り扱い領域を広げていくことで、結果的に幅広いサービスを提供できるようになりました。

    取材者: 中小企業向けのITサービスは大企業向けのサービスと比べて、何か違いはありますか?

    回答者: デジタルマーケティング事業においても中小企業のお客様は大企業のお客様に比べて、ITスキルが低い場合が多く、高単価で高機能なツールを使いこなせないことが大半です。 そこで、弊社では、中小企業のお客様向けに、必要な機能に絞り込み、コストを抑えたサービスを提供しています。 お客様は本当に必要な機能だけを利用できるので、満足度が高く、継続率も高くなります。

    このように、中小企業のお客様に特化したサービスを提供することで、お客様のニーズに応えられると考えています。

    取材者: 御社の創業の経緯や創業時の思いについて教えてください。

    回答者:弊社の創業者は、現在も筆頭株主である本郷です。1996年2月に創業し、まもなく30周年を迎えます。 元々は、現在の代表自身が、前身の会社で同じような事業に携わっていました。前職で代表の本郷が勤めた会社が、社長の乱脈経営により倒産してしまい、残ったメンバーで、正しい会社、正しい成長ができる会社を作ろうと、思い切って会社を設立したのが、スターティアホールディングスの始まりです。 創業以来、不正やガバナンスといった意味では、非常に意識の高い経営をしてきた自負があります。 そして、お客様の声を聞きながら、少しずつ事業の領域を広げていきました。

    取材者: 先日発表された第2四半期の決算状況について、今期は過去最高の売上高と利益を達成されたとのことですが、その要因について教えていただけますか?

    回答者: 第2四半期累計では売上高と利益ともに過去最高を更新することができました。 セグメント別に見ていただくとわかるのですが、ITインフラ事業は堅調に推移しています。 また、デジタルマーケティング事業は、元々5カ年計画で先行投資を大きく行ってきました。 大型投資は一巡しましたので、前期の終わりに黒字化を達成し、今期は損益分岐点を大きく超えているため、利益が積み上がっています。

    取材者: ITインフラ事業に関しまして、ストック分野での積み上げや拡販施策について教えていただけますか?

    回答者: ITインフラ事業においては、まず、新電力小売りにおいて、前期はお客様に適正価格での提供が難しかったことから営業を停止していました。 しかし、今期は価格改定などを行い、販売を再開しています。

    また、ストック分野の積み上げとしては、光コラボレーションや定額制のサポートサービスなどが堅調に推移しています。 これらのサービスは、解約率が非常に低く、安定した収益基盤となっています。

    取材者: インサイドセールスの体制強化について教えていただけますか?

    回答者: 以前は、営業マン1人あたりの担当業務領域が非常に広く、営業稼働に十分な時間を割くことができませんでした。そこで、顧客の潜在ニーズの発掘と生産性向上のため、社内情報基盤の活用とコールセンター部門、カスタマーサクセス部門の体制確立と連携強化により、営業マンは営業活動に専念できるようになり、「訪問件数」増加による受注が大幅に改善し売上に寄与いたしました。

    取材者: 海外展開について、何か取り組みや施策はありますか?

    回答者:デジタルマーケティング事業のマーケティングオートメーションツールをベトナムで販売展開しています。現地のパートナーと業務提携し、販売展開をしています。

    取材者: 海外展開は、ベトナムを足がかりに、他のサービスの提供も考えているのでしょうか?

    回答者: はい。しかし、まずは国内の中小企業を中心にサービスを広げていくことを優先しています。

    取材者: 中期経営計画の最終年度で、業績予想の達成がかなり見込まれていると思いますが、業績に関係ない部分のトピックスや新たな取り組みについて教えていただけますでしょうか?

    回答者:現在、AIツールを使った動画翻訳サービスを展開しています。 これは、6月にサービスインしたばかりです。

    取材者: 具体的にどのようなサービスなのでしょうか?

    回答者: 例えば、社長が日本語で話した動画を、AIを使って社長の声のまま英語で話す動画を制作することができます。これにより、英語が話せない社長でも、海外の投資家や海外従業員に向けて、自社の説明などを行うことができます。多言語対応も可能で、英語だけでなく、中国語や韓国語などにも対応しています。一般的な言語であれば、問題なく翻訳できます。 このサービスは、IRだけでなく、社内研修などにも利用できると考えています。

    取材者:  株主還元に関する方針や戦略などございましたら教えていただけますでしょうか?

    回答者: 中期経営計画では、デジタルマーケティング事業の成長に自信があったため、配当性向を上げていくことを掲げました。 そして、業績が好調に推移したことから、配当性向を前倒しで引き上げてきました。収益化後に当初は30%だった配当性向を、前期35%に、今期は55%まで引き上げています。 さらに、当事業年度からは累進配当も導入しています。

    株主還元を強化し、株主の皆様に引き続き応援していただければと考えています。

  • 取締役 植松崇夫 様

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