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アルピコホールディングス(株)

東証STD 297A

決算:3月末日

20250324

20250324_CP&X


ビジネスモデルや事業内容

アルピコホールディングスは、流通事業、運輸事業、観光事業、不動産事業を主要な事業セグメントとする企業である。流通事業は、スーパーマーケット60店舗と1つの調剤薬局を有し、グループ全体の売上高、営業収益において非常に大きな割合を占める。運輸事業は、759台の車両を保有し、長野県内事業者として最大級の規模であり、県内主要都市での路線バス事業やタクシー事業、都市間高速バス事業の他、収益性の高い観光地への輸送サービスの比重が高いことが特徴である。観光事業は、宿泊施設等を運営し、客室数は667室で長野県内企業としてトップクラスの運営施設数。長野県の観光資源を活用したサービスを展開する。不動産事業は、県内の観光地で事業を展開し、別荘開発等を行っている。これらの事業セグメントの中で、流通事業が生み出すキャッシュフローが、他の事業セグメントへの投資を支える重要な役割を果たしている点が特徴である。


創業の経緯と転機となった出来事

創業は筑摩鉄道という名称で、松本市から新島々への電気鉄道敷設が目的である。その後、1967年に流通事業に参入し、現在では流通事業が収益の大きな柱となっている点が、事業の転換を示す出来事である。


直近の決算状況

2024年3月期は、コロナ禍の影響が薄れ人流が回復したことにより、利益が前年比300%と大幅に回復した。特に、観光需要の回復と円安によるインバウンドの増加が業績回復の大きな要因である。2025年3月期も、流通事業が安定的な収益基盤であることに加え、上高地や白馬などの観光地における来場者数、宿泊客数の増加が業績を牽引している。ただし、第4四半期は松本市が観光面で閑散期となることや、道路事情等が冬季の天候に左右されやすく、業績が比較的弱い時期となる傾向がある。


特徴や強み

流通事業が生み出すキャッシュフローを、利益率の高い運輸事業や観光事業に充当する事業構造が強みである。運輸事業は、上高地や白馬への観光輸送で高い収益性を確保しており、観光事業も宿泊施設の高価格帯路線への転換が奏功している。


成長戦略

流通事業では新店開発と総菜部門の強化を図った新業態店舗の「デリシアミールズ」を展開、運輸事業では観光路線バスの強化、観光事業では高価格帯施設への転換、不動産事業では観光地エリア開発を推進する方針である。M&A専門部署を設置し、成長戦略の一環としてM&Aも積極的に検討する。


株主還元策

株主還元は重要な経営課題と認識しており、今後具体的な還元策を検討する。今期は、増配を実施する方針であり、今期は普通配当3円、上場記念配当2円、合計5円の配当を予定している。


今期の取り組みやトピックス

流通事業では総菜部門の強化を図った「デリシアミールズ」の展開、運輸事業では観光路線バスの強化、観光事業では施設のリニューアルによる高価格帯路線への転換が主なトピックスである。


上場に至った目的

上場は、知名度向上による人材確保、地域開発における資金調達の多様化、他社との連携を目的としており、2010年代初頭から準備を進めていたが、災害やコロナ禍の影響で延期、2023年に準備を再開し、昨年12月に至った経緯である。

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アルピコホールディングス(株)

東証STD 297A

決算:3月末日

20250324_CP&X


ビジネスモデルや事業内容

アルピコホールディングスは、流通事業、運輸事業、観光事業、不動産事業を主要な事業セグメントとする企業である。流通事業は、スーパーマーケット60店舗と1つの調剤薬局を有し、グループ全体の売上高、営業収益において非常に大きな割合を占める。運輸事業は、759台の車両を保有し、長野県内事業者として最大級の規模であり、県内主要都市での路線バス事業やタクシー事業、都市間高速バス事業の他、収益性の高い観光地への輸送サービスの比重が高いことが特徴である。観光事業は、宿泊施設等を運営し、客室数は667室で長野県内企業としてトップクラスの運営施設数。長野県の観光資源を活用したサービスを展開する。不動産事業は、県内の観光地で事業を展開し、別荘開発等を行っている。これらの事業セグメントの中で、流通事業が生み出すキャッシュフローが、他の事業セグメントへの投資を支える重要な役割を果たしている点が特徴である。


創業の経緯と転機となった出来事

創業は筑摩鉄道という名称で、松本市から新島々への電気鉄道敷設が目的である。その後、1967年に流通事業に参入し、現在では流通事業が収益の大きな柱となっている点が、事業の転換を示す出来事である。


直近の決算状況

2024年3月期は、コロナ禍の影響が薄れ人流が回復したことにより、利益が前年比300%と大幅に回復した。特に、観光需要の回復と円安によるインバウンドの増加が業績回復の大きな要因である。2025年3月期も、流通事業が安定的な収益基盤であることに加え、上高地や白馬などの観光地における来場者数、宿泊客数の増加が業績を牽引している。ただし、第4四半期は松本市が観光面で閑散期となることや、道路事情等が冬季の天候に左右されやすく、業績が比較的弱い時期となる傾向がある。


特徴や強み

流通事業が生み出すキャッシュフローを、利益率の高い運輸事業や観光事業に充当する事業構造が強みである。運輸事業は、上高地や白馬への観光輸送で高い収益性を確保しており、観光事業も宿泊施設の高価格帯路線への転換が奏功している。


成長戦略

流通事業では新店開発と総菜部門の強化を図った新業態店舗の「デリシアミールズ」を展開、運輸事業では観光路線バスの強化、観光事業では高価格帯施設への転換、不動産事業では観光地エリア開発を推進する方針である。M&A専門部署を設置し、成長戦略の一環としてM&Aも積極的に検討する。


株主還元策

株主還元は重要な経営課題と認識しており、今後具体的な還元策を検討する。今期は、増配を実施する方針であり、今期は普通配当3円、上場記念配当2円、合計5円の配当を予定している。


今期の取り組みやトピックス

流通事業では総菜部門の強化を図った「デリシアミールズ」の展開、運輸事業では観光路線バスの強化、観光事業では施設のリニューアルによる高価格帯路線への転換が主なトピックスである。


上場に至った目的

上場は、知名度向上による人材確保、地域開発における資金調達の多様化、他社との連携を目的としており、2010年代初頭から準備を進めていたが、災害やコロナ禍の影響で延期、2023年に準備を再開し、昨年12月に至った経緯である。

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