20250124
Q. 貴社のビジネスモデル、事業内容、そして「ベースフード」の特徴や強みについて教えてください。
A. 株式会社ベースフードは、完全栄養食「ベースフード」を販売しています。 最大の特徴は、1食で1日に必要な栄養素の3分の1を摂取できる点です。 強みは、主食であるパンやパスタ、カップ麺の形で完全栄養食を提供している点です。 これにより、通常の食事に違和感なく完全栄養食を取り入れることができます。 また、製造から約1か月という長い賞味期限も強みです。 さらに、R&Dチーム、品質保証チーム、マーケティングチームがそれぞれ独立して強みを発揮することで、高品質な商品を安定的に供給できる体制を構築しています。
Q. 貴社の創業の経緯について教えてください。
A. 代表の橋本がIT企業で働いていた頃、深夜まで働く人が多く、食生活が乱れていることに課題を感じていました。 そこで、週末起業という形で、自分でスーパーに行って成分表を見ながらレシピを開発し、クラウドファンディングで資金を集めてサービスを展開したのが始まりです。
Q. なぜこのような革新的な製品を作ることができたのでしょうか?
A. それは、従来の食品企業とは異なるアプローチで研究開発に取り組んだからこそだと思います。 従来の食品企業は、原価を下げて効率よく大量生産することに主眼を置いていましたが、私たちは素材そのものの組み合わせに着目し、栄養素のバランスを保ちながら美味しさを追求しました。 また、IT企業出身ということもあり、アジャイル開発を取り入れ、顧客のフィードバックをいち早く商品開発に反映させることができました。
Q. 味も美味しいと評判ですが、それはどのような工夫によるものでしょうか?
A. 例えば、たんぱく質を強化したパンは硬くなりやすいですが、私たちは自然食品を組み合わせて、風味を損なうことなく、美味しく食べられるように工夫しています。 また、シンプルに美味しい食材をなるべく安く、シンプルに作ることで、完成度の高い料理を提供できるようにしています。
Q. 第3四半期単体では黒字化を達成されましたが、この黒字化の要因はどこにあるのでしょうか?
A. 元々広告宣伝費を多く投じて売上を拡大してきましたが、昨年の11月に商品の自主回収を実施したことをきっかけに、商品の安全性や品質保証を最優先に考え、顧客に対してしっかりと説明する時間が必要だと判断しました。 その影響で、一時期は売上高が伸び悩みましたが、自主回収の影響から立ち直り、商品も品質保証も数段レベルアップしたことで、再び成長戦略を展開できるようになりました。 また、財務基盤の安定化も必要でしたので、今期は黒字化を目指して取り組んできました。 その結果、第3四半期で黒字化を達成し、通期の黒字化に向けて順調に進んでいます。
Q. 先ほどの自主回収の話ですが、製造や管理体制について何か変化はありましたか?
A. 私たちはOEMで委託製造しているため、自主回収以前も万全の体制を期していましたが、今回の件をきっかけに、協力工場との連携を強化し、チェックのプロセスや衛生状態をより強固なものにしました。 また、自社倉庫での受け入れ検査と、お客様への出荷時の検品システムを強化することで、不良品率を下げ、お客様に間違った製品が届かないようにしました。
Q. LTV向上施策として具体的にどのような取り組みをされていますか?
A. 弊社の商品は、完全栄養食という圧倒的な付加価値があるため、美味しく飽きが来なければ、続けていただきやすいと考えています。 ですので、LTV向上のためには、味を美味しくし、バラエティを増やすことが重要だと考えています。 また、広告宣伝費による新規顧客獲得よりも、既存顧客のリピート率を高めることを重視しています。 具体的には、解約率を下げるために味を美味しくすること、バラエティを増やすことで、より多くの商品を試していただくことなどを目指しています。
Q. パッケージデザインの変更は、売上にどのような影響がありましたか?
A. 今回のパッケージ変更は、売上そのものよりも、安全安心を向上させるためのリブランディングの一環として行いました。 以前のパッケージは、中身の状態を確認しづらかったため、輸送中に袋に穴が開いてカビが発生した場合などに、お客様が気づきにくいという問題がありました。 そこで、中身が見えるようにすることで、お客様が商品の状態を把握しやすくなり、安全安心を向上させることができると考えました。 また、お客様が商品を想像しやすくなることで、購入に繋がりやすくなる効果も期待しています。
Q. ドラッグストアやスーパーへの販売拡充については、どのような取り組みをされていますか?
A. 私たちは、自社ECでしっかりと販売実績を積んでから、卸販売に展開していくという戦略をとっています。 自社ECで販売することで、お客様のデータを取得し、どの地域でどの商品がどれくらい売れているのかを把握することができます。マーケティング費用を抑えながら、効率的に販売を拡大することができます。
Q. 海外事業の進捗状況について教えてください。
A. 現在、日系のコンビニエンスストアで販売を進めていますが、国内事業に比べると優先順位は低いため、まだ黎明期です。 ただし、商品の認知度は徐々に上がっており、ユーザーニーズも高まっていることを確認しています。 今後は、成長投資を再開できるようになり次第、海外事業を加速させていきたいと考えています。
取材者:貴社のビジネスモデル、事業内容、そして「ベースフード」の特徴や強みについて改めてご説明いただけますでしょうか?
回答者: 弊社は完全栄養食「ベースフード」を販売しています。最大の特徴は、1食で1日に必要な栄養素の3分の1を摂取できる点です。
取材者: 貴社の強みはどこにありますか?
回答者: 弊社の強みは、主食であるパンやパスタ、カップ麺の形で完全栄養食を提供している点です。これにより、通常の食事に違和感なく完全栄養食を取り入れることができます。
取材者: ドリンクタイプの栄養補助食品は昔からありましたが、食事を置き換えるタイプの完全栄養食は革新的ですね。
回答者: また、製造から約1か月という長い賞味期限も強みです。 さらに、R&Dチーム、品質保証チーム、マーケティングチームがそれぞれ独立して強みを発揮することで、高品質な商品を安定的に供給できる体制を構築しています。
取材者: 貴社の創業の経緯について教えていただけますか?
回答者: 代表の橋本がIT企業で働いていた頃、深夜まで働く人が多く、食生活が乱れていることに課題を感じていました。 そこで、週末起業という形で、自分でスーパーに行って成分表を見ながらレシピを開発し、クラウドファンディングで資金を集めてサービスを展開したのが始まりです。
取材者: 元々飲食業界で働いていたわけではないのですね。では、なぜこのような革新的な製品を作ることができたのでしょうか?
回答者: それは、従来の食品企業とは異なるアプローチで研究開発に取り組んだからこそだと思います。 従来の食品企業は、原価を下げて効率よく大量生産することに主眼を置いていましたが、私たちは素材そのものの組み合わせに着目し、栄養素のバランスを保ちながら美味しさを追求しました。 また、IT企業出身ということもあり、アジャイル開発を取り入れ、顧客のフィードバックをいち早く商品開発に反映させることができました。
取材者: 他の食品企業にはない強みですね。味も美味しいと評判ですが、それはどのような工夫によるものでしょうか?
回答者: 例えば、たんぱく質を強化したパンは硬くなりやすいですが、私たちは自然食品を組み合わせて、風味を損なうことなく、美味しく食べられるように工夫しています。 また、シンプルに美味しい食材をなるべく安く、シンプルに作ることで、完成度の高い料理を提供できるようにしています。
取材者: 貴社の決算状況についてお伺いしたいのですが、第3四半期単体では黒字化を達成されました。この黒字化の要因はどこにあるのでしょうか?
回答者: 私たちは、食のインフラになるために、売上規模を拡大する必要があると考えています。 そのため、元々広告宣伝費を多く投じて売上を拡大してきましたが、昨年の11月に商品の自主回収を実施したことをきっかけに、商品の安全性や品質保証を最優先に考え、顧客に対してしっかりと説明する時間が必要だと判断しました。 その影響で、一時期は売上高が伸び悩みましたが、自主回収の影響から立ち直り、商品も品質保証も数段レベルアップしたことで、再び成長戦略を展開できるようになりました。 また、財務基盤の安定化も必要でしたので、今期は黒字化を目指して取り組んできました。 その結果、第3四半期で黒字化を達成し、通期の黒字化に向けて順調に進んでいます。
取材者: 通期の黒字化に向けて、順調に推移しているという認識でよろしいでしょうか?
回答者: その通りです。
取材者: 先ほどの自主回収の話ですが、製造や管理体制について何か変化はありましたか?
回答者: 私たちはOEMで委託製造しているため、自主回収以前も万全の体制を期していましたが、今回の件をきっかけに、協力工場との連携を強化し、チェックのプロセスや衛生状態をより強固なものにしました。 また、自社倉庫での受け入れ検査と、お客様への出荷時の検品システムを強化することで、不良品率を下げ、お客様に間違った製品が届かないようにしました。 さらに、今後は無菌工場のような場所で、すべて自社で管理できる体制を構築できればと考えています。
取材者: 売上としては、やはり自社ECの割合が高いと思いますが、LTV向上施策として具体的にどのような取り組みをされていますか?
回答者: 弊社の商品は、完全栄養食という圧倒的な付加価値があるため、美味しく飽きが来なければ、続けていただきやすいと考えています。 ですので、LTV向上のためには、味を美味しくし、バラエティを増やすことが重要だと考えています。 また、広告宣伝費による新規顧客獲得よりも、既存顧客のリピート率を高めることを重視しています。 具体的には、解約率を下げるために味を美味しくすること、バラエティを増やすことで、より多くの商品を試していただくことなどを目指しています。
取材者: つまり、味の向上とバリエーションをさらに展開していくことが、貴社の戦略ということですね。
回答者: その通りです。
取材者: パッケージデザインの変更は、売上にどのような影響がありましたか?
回答者: 今回のパッケージ変更は、売上そのものよりも、安全安心を向上させるためのリブランディングの一環として行いました。 以前のパッケージは、中身の状態を確認しづらかったため、輸送中に袋に穴が開いてカビが発生した場合などに、お客様が気づきにくいという問題がありました。 そこで、中身が見えるようにすることで、お客様が商品の状態を把握しやすくなり、安全安心を向上させることができると考えました。 また、お客様が商品を想像しやすくなることで、購入に繋がりやすくなる効果も期待しています。
取材者: ドラッグストアやスーパーへの販売拡充については、どのような取り組みをされていますか?
回答者: 私たちは、自社ECでしっかりと販売実績を積んでから、卸販売に展開していくという戦略をとっています。 自社ECで販売することで、お客様のデータを取得し、どの地域でどの商品がどれくらい売れているのかを把握することができます。 このデータをもとに、マーケティング費用を抑えながら、効率的に販売を拡大することができます。
取材者: 自社ECを持っているからこそできる戦略ですね。
回答者: 食品業界で、この規模で自社ECを運営し、卸販売にも力を入れている企業は珍しいと思います。
取材者: 広告戦略については、何か方針はありますか?
回答者: これまでは、インターネット広告を中心に展開してきましたが、認知度向上に伴い、今後はインターネット以外の広告媒体にも力を入れていきたいと考えています。 ただし、自社ECでの販売を重視する方針は変わりませんので、インターネット広告は引き続き重要な役割を担います。 今後は、インターネット広告とその他の広告媒体を組み合わせながら、より効果的な広告展開を目指していきます。
取材者: 海外事業の進捗状況について教えてください。
回答者: 現在、日系のコンビニエンスストアで販売を進めていますが、国内事業に比べると優先順位は低いため、まだ黎明期です。 ただし、商品の認知度は徐々に上がっており、ユーザーニーズも高まっていることを確認しています。 今後は、成長投資を再開できるようになり次第、海外事業を加速させていきたいと考えています。
取材者: ESGの取り組みについて、特に環境への配慮や原材料の入手経路について教えてください。
回答者: 私たちは、自然食品を組み合わせて製品を作っているため、環境負荷の低減に貢献しています。 例えば、小麦のふすま部分など、通常は捨てられてしまう部分も有効活用しています。 また、プラントベースの食事は、地球環境への影響が大きいと言われていますが、私たちはそれを積極的に推進しています。 原材料の入手経路については、経済合理性を考慮しながら、商社などを通して購入しています。 特殊な栽培方法や製法の原料は使用していませんので、海外展開する場合でも、材料調達に困ることはありません。 今後も、海外で現地調達できる体制を構築していく予定です。
取材者: 約1か月という賞味期限ですが、廃棄率は低いのでしょうか?
回答者: 自社ECでは、お客様の多くが1か月周期で注文されるため、消費期限に合わせて商品開発を行いました。 また、いつでも個数を変えられるようにし、最低個数の制限も設けていないため、お客様のニーズに合わせて注文していただいています。 そのため、自社ECでの廃棄率は低くなっています。
取材者: 商品ラインナップの拡充については、どのような方針をお持ちですか?
回答者: 現在、パンの売上比率が92%ですが、他の商品も増やしていきたいと考えています。 今月からリニューアルしたカップ麺シリーズは、健康志向の方にもアピールできる商品だと考えています。 今後も、R&Dを継続し、商品ラインナップを拡充していく予定です。
取材者: ベースフードスポーツプロジェクトの今後の展開について教えてください。
回答者: これまではインターネット広告に注力してきましたが、今後はブランドをより身近な存在にするために、様々な取り組みを行っていきます。 例えば、スポーツ選手やアーティストとのコラボレーションなどを予定しています。 今後も、様々なイベントなどを開催していく予定です。
取材者: 株主優待制度の導入を発表されましたが、今後の株主還元策の方針について教えてください。
回答者: 今回の株主優待は、個人投資家のお客様に、弊社の製品をお試しいただく機会を提供するために導入しました。 今後は、黒字化を達成した上で、配当なども検討していきたいと考えています。 ただし、成長のための投資を優先するため、配当の実施はもう少し先になると思います。
取材者: 最後に、今期期末が近いですが、何か新しい取り組みや業績に影響するようなトピックスはありますか?
回答者: 今期は、自主回収を受けて、地盤を固める年と位置付けています。そのため、特にサプライズはありません。来期以降は、成長性をさらに高めていきたいと考えています。
取材者: 本日はありがとうございました。
回答者: こちらこそ、ありがとうございました。
20250124 CP&X
ビジネスモデルと事業内容
株式会社ベースフードは、1食で1日に必要な栄養素の3分の1を摂取できる完全栄養食「ベースフード」を、パンやパスタ、カップ麺といった主食の形で提供している。 これにより、通常の食事に違和感なく完全栄養食を取り入れることができ、健康的な食生活をサポートする。 また、製造から約1か月という長い賞味期限も強みである。
創業の経緯
代表の橋本氏がIT企業で働いていた頃、深夜まで働く人が多く、食生活が乱れていることに課題を感じ、週末起業という形でスタートした。 スーパーで食材を買い、自らレシピを開発し、クラウドファンディングで資金を集めてサービスを展開したのが始まりである。
転機となった出来事
2024年11月に商品の自主回収を実施したことが転機となり、商品の安全性や品質保証を最優先に考え、顧客に対してしっかりと説明する時間を設けた。 この影響で一時期は売上高が伸び悩んだものの、商品と品質保証のレベルアップにより、再び成長戦略を展開できるようになった。
直近の決算状況
第3四半期単体では黒字化を達成し、通期の黒字化に向けて順調に進んでいる。 黒字化の要因は、自主回収の影響からの回復、商品と品質保証のレベルアップ、そして財務基盤の安定化である。
特徴と強み
完全栄養食を主食の形で提供している点、製造から約1か月という長い賞味期限、そしてR&D、品質保証、マーケティングの各チームが独立して強みを発揮できる体制が特徴である。 また、従来の食品企業とは異なるアプローチで研究開発に取り組み、素材そのものの組み合わせに着目し、栄養素のバランスを保ちながら美味しさを追求している点も強みである。
成長戦略
売上規模の拡大、既存顧客のリピート率向上、商品ラインナップの拡充を重視している。 具体的には、味を美味しくし、バラエティを増やすことで、解約率を下げ、より多くの商品を試してもらうことを目指している。 また、自社ECで販売実績を積み、顧客データを活用することで、効率的な卸販売の拡大を図っている。
株主還元策
個人投資家に製品をお試しいただく機会を提供するため、株主優待制度を導入した。 今後は、黒字化を達成した上で、配当なども検討していく方針である。
今期の取り組みとトピックス
今期は自主回収を受けて地盤を固めることを重視し、特にサプライズはない。 来期以降は、成長性をさらに高めていく方針である。
IR担当
・資料
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ベースフード(株)
東証GRT 2936
決算:2月末日
Q. 貴社のビジネスモデル、事業内容、そして「ベースフード」の特徴や強みについて教えてください。
A. 株式会社ベースフードは、完全栄養食「ベースフード」を販売しています。 最大の特徴は、1食で1日に必要な栄養素の3分の1を摂取できる点です。 強みは、主食であるパンやパスタ、カップ麺の形で完全栄養食を提供している点です。 これにより、通常の食事に違和感なく完全栄養食を取り入れることができます。 また、製造から約1か月という長い賞味期限も強みです。 さらに、R&Dチーム、品質保証チーム、マーケティングチームがそれぞれ独立して強みを発揮することで、高品質な商品を安定的に供給できる体制を構築しています。
Q. 貴社の創業の経緯について教えてください。
A. 代表の橋本がIT企業で働いていた頃、深夜まで働く人が多く、食生活が乱れていることに課題を感じていました。 そこで、週末起業という形で、自分でスーパーに行って成分表を見ながらレシピを開発し、クラウドファンディングで資金を集めてサービスを展開したのが始まりです。
Q. なぜこのような革新的な製品を作ることができたのでしょうか?
A. それは、従来の食品企業とは異なるアプローチで研究開発に取り組んだからこそだと思います。 従来の食品企業は、原価を下げて効率よく大量生産することに主眼を置いていましたが、私たちは素材そのものの組み合わせに着目し、栄養素のバランスを保ちながら美味しさを追求しました。 また、IT企業出身ということもあり、アジャイル開発を取り入れ、顧客のフィードバックをいち早く商品開発に反映させることができました。
Q. 味も美味しいと評判ですが、それはどのような工夫によるものでしょうか?
A. 例えば、たんぱく質を強化したパンは硬くなりやすいですが、私たちは自然食品を組み合わせて、風味を損なうことなく、美味しく食べられるように工夫しています。 また、シンプルに美味しい食材をなるべく安く、シンプルに作ることで、完成度の高い料理を提供できるようにしています。
Q. 第3四半期単体では黒字化を達成されましたが、この黒字化の要因はどこにあるのでしょうか?
A. 元々広告宣伝費を多く投じて売上を拡大してきましたが、昨年の11月に商品の自主回収を実施したことをきっかけに、商品の安全性や品質保証を最優先に考え、顧客に対してしっかりと説明する時間が必要だと判断しました。 その影響で、一時期は売上高が伸び悩みましたが、自主回収の影響から立ち直り、商品も品質保証も数段レベルアップしたことで、再び成長戦略を展開できるようになりました。 また、財務基盤の安定化も必要でしたので、今期は黒字化を目指して取り組んできました。 その結果、第3四半期で黒字化を達成し、通期の黒字化に向けて順調に進んでいます。
Q. 先ほどの自主回収の話ですが、製造や管理体制について何か変化はありましたか?
A. 私たちはOEMで委託製造しているため、自主回収以前も万全の体制を期していましたが、今回の件をきっかけに、協力工場との連携を強化し、チェックのプロセスや衛生状態をより強固なものにしました。 また、自社倉庫での受け入れ検査と、お客様への出荷時の検品システムを強化することで、不良品率を下げ、お客様に間違った製品が届かないようにしました。
Q. LTV向上施策として具体的にどのような取り組みをされていますか?
A. 弊社の商品は、完全栄養食という圧倒的な付加価値があるため、美味しく飽きが来なければ、続けていただきやすいと考えています。 ですので、LTV向上のためには、味を美味しくし、バラエティを増やすことが重要だと考えています。 また、広告宣伝費による新規顧客獲得よりも、既存顧客のリピート率を高めることを重視しています。 具体的には、解約率を下げるために味を美味しくすること、バラエティを増やすことで、より多くの商品を試していただくことなどを目指しています。
Q. パッケージデザインの変更は、売上にどのような影響がありましたか?
A. 今回のパッケージ変更は、売上そのものよりも、安全安心を向上させるためのリブランディングの一環として行いました。 以前のパッケージは、中身の状態を確認しづらかったため、輸送中に袋に穴が開いてカビが発生した場合などに、お客様が気づきにくいという問題がありました。 そこで、中身が見えるようにすることで、お客様が商品の状態を把握しやすくなり、安全安心を向上させることができると考えました。 また、お客様が商品を想像しやすくなることで、購入に繋がりやすくなる効果も期待しています。
Q. ドラッグストアやスーパーへの販売拡充については、どのような取り組みをされていますか?
A. 私たちは、自社ECでしっかりと販売実績を積んでから、卸販売に展開していくという戦略をとっています。 自社ECで販売することで、お客様のデータを取得し、どの地域でどの商品がどれくらい売れているのかを把握することができます。マーケティング費用を抑えながら、効率的に販売を拡大することができます。
Q. 海外事業の進捗状況について教えてください。
A. 現在、日系のコンビニエンスストアで販売を進めていますが、国内事業に比べると優先順位は低いため、まだ黎明期です。 ただし、商品の認知度は徐々に上がっており、ユーザーニーズも高まっていることを確認しています。 今後は、成長投資を再開できるようになり次第、海外事業を加速させていきたいと考えています。
取材者:貴社のビジネスモデル、事業内容、そして「ベースフード」の特徴や強みについて改めてご説明いただけますでしょうか?
回答者: 弊社は完全栄養食「ベースフード」を販売しています。最大の特徴は、1食で1日に必要な栄養素の3分の1を摂取できる点です。
取材者: 貴社の強みはどこにありますか?
回答者: 弊社の強みは、主食であるパンやパスタ、カップ麺の形で完全栄養食を提供している点です。これにより、通常の食事に違和感なく完全栄養食を取り入れることができます。
取材者: ドリンクタイプの栄養補助食品は昔からありましたが、食事を置き換えるタイプの完全栄養食は革新的ですね。
回答者: また、製造から約1か月という長い賞味期限も強みです。 さらに、R&Dチーム、品質保証チーム、マーケティングチームがそれぞれ独立して強みを発揮することで、高品質な商品を安定的に供給できる体制を構築しています。
取材者: 貴社の創業の経緯について教えていただけますか?
回答者: 代表の橋本がIT企業で働いていた頃、深夜まで働く人が多く、食生活が乱れていることに課題を感じていました。 そこで、週末起業という形で、自分でスーパーに行って成分表を見ながらレシピを開発し、クラウドファンディングで資金を集めてサービスを展開したのが始まりです。
取材者: 元々飲食業界で働いていたわけではないのですね。では、なぜこのような革新的な製品を作ることができたのでしょうか?
回答者: それは、従来の食品企業とは異なるアプローチで研究開発に取り組んだからこそだと思います。 従来の食品企業は、原価を下げて効率よく大量生産することに主眼を置いていましたが、私たちは素材そのものの組み合わせに着目し、栄養素のバランスを保ちながら美味しさを追求しました。 また、IT企業出身ということもあり、アジャイル開発を取り入れ、顧客のフィードバックをいち早く商品開発に反映させることができました。
取材者: 他の食品企業にはない強みですね。味も美味しいと評判ですが、それはどのような工夫によるものでしょうか?
回答者: 例えば、たんぱく質を強化したパンは硬くなりやすいですが、私たちは自然食品を組み合わせて、風味を損なうことなく、美味しく食べられるように工夫しています。 また、シンプルに美味しい食材をなるべく安く、シンプルに作ることで、完成度の高い料理を提供できるようにしています。
取材者: 貴社の決算状況についてお伺いしたいのですが、第3四半期単体では黒字化を達成されました。この黒字化の要因はどこにあるのでしょうか?
回答者: 私たちは、食のインフラになるために、売上規模を拡大する必要があると考えています。 そのため、元々広告宣伝費を多く投じて売上を拡大してきましたが、昨年の11月に商品の自主回収を実施したことをきっかけに、商品の安全性や品質保証を最優先に考え、顧客に対してしっかりと説明する時間が必要だと判断しました。 その影響で、一時期は売上高が伸び悩みましたが、自主回収の影響から立ち直り、商品も品質保証も数段レベルアップしたことで、再び成長戦略を展開できるようになりました。 また、財務基盤の安定化も必要でしたので、今期は黒字化を目指して取り組んできました。 その結果、第3四半期で黒字化を達成し、通期の黒字化に向けて順調に進んでいます。
取材者: 通期の黒字化に向けて、順調に推移しているという認識でよろしいでしょうか?
回答者: その通りです。
取材者: 先ほどの自主回収の話ですが、製造や管理体制について何か変化はありましたか?
回答者: 私たちはOEMで委託製造しているため、自主回収以前も万全の体制を期していましたが、今回の件をきっかけに、協力工場との連携を強化し、チェックのプロセスや衛生状態をより強固なものにしました。 また、自社倉庫での受け入れ検査と、お客様への出荷時の検品システムを強化することで、不良品率を下げ、お客様に間違った製品が届かないようにしました。 さらに、今後は無菌工場のような場所で、すべて自社で管理できる体制を構築できればと考えています。
取材者: 売上としては、やはり自社ECの割合が高いと思いますが、LTV向上施策として具体的にどのような取り組みをされていますか?
回答者: 弊社の商品は、完全栄養食という圧倒的な付加価値があるため、美味しく飽きが来なければ、続けていただきやすいと考えています。 ですので、LTV向上のためには、味を美味しくし、バラエティを増やすことが重要だと考えています。 また、広告宣伝費による新規顧客獲得よりも、既存顧客のリピート率を高めることを重視しています。 具体的には、解約率を下げるために味を美味しくすること、バラエティを増やすことで、より多くの商品を試していただくことなどを目指しています。
取材者: つまり、味の向上とバリエーションをさらに展開していくことが、貴社の戦略ということですね。
回答者: その通りです。
取材者: パッケージデザインの変更は、売上にどのような影響がありましたか?
回答者: 今回のパッケージ変更は、売上そのものよりも、安全安心を向上させるためのリブランディングの一環として行いました。 以前のパッケージは、中身の状態を確認しづらかったため、輸送中に袋に穴が開いてカビが発生した場合などに、お客様が気づきにくいという問題がありました。 そこで、中身が見えるようにすることで、お客様が商品の状態を把握しやすくなり、安全安心を向上させることができると考えました。 また、お客様が商品を想像しやすくなることで、購入に繋がりやすくなる効果も期待しています。
取材者: ドラッグストアやスーパーへの販売拡充については、どのような取り組みをされていますか?
回答者: 私たちは、自社ECでしっかりと販売実績を積んでから、卸販売に展開していくという戦略をとっています。 自社ECで販売することで、お客様のデータを取得し、どの地域でどの商品がどれくらい売れているのかを把握することができます。 このデータをもとに、マーケティング費用を抑えながら、効率的に販売を拡大することができます。
取材者: 自社ECを持っているからこそできる戦略ですね。
回答者: 食品業界で、この規模で自社ECを運営し、卸販売にも力を入れている企業は珍しいと思います。
取材者: 広告戦略については、何か方針はありますか?
回答者: これまでは、インターネット広告を中心に展開してきましたが、認知度向上に伴い、今後はインターネット以外の広告媒体にも力を入れていきたいと考えています。 ただし、自社ECでの販売を重視する方針は変わりませんので、インターネット広告は引き続き重要な役割を担います。 今後は、インターネット広告とその他の広告媒体を組み合わせながら、より効果的な広告展開を目指していきます。
取材者: 海外事業の進捗状況について教えてください。
回答者: 現在、日系のコンビニエンスストアで販売を進めていますが、国内事業に比べると優先順位は低いため、まだ黎明期です。 ただし、商品の認知度は徐々に上がっており、ユーザーニーズも高まっていることを確認しています。 今後は、成長投資を再開できるようになり次第、海外事業を加速させていきたいと考えています。
取材者: ESGの取り組みについて、特に環境への配慮や原材料の入手経路について教えてください。
回答者: 私たちは、自然食品を組み合わせて製品を作っているため、環境負荷の低減に貢献しています。 例えば、小麦のふすま部分など、通常は捨てられてしまう部分も有効活用しています。 また、プラントベースの食事は、地球環境への影響が大きいと言われていますが、私たちはそれを積極的に推進しています。 原材料の入手経路については、経済合理性を考慮しながら、商社などを通して購入しています。 特殊な栽培方法や製法の原料は使用していませんので、海外展開する場合でも、材料調達に困ることはありません。 今後も、海外で現地調達できる体制を構築していく予定です。
取材者: 約1か月という賞味期限ですが、廃棄率は低いのでしょうか?
回答者: 自社ECでは、お客様の多くが1か月周期で注文されるため、消費期限に合わせて商品開発を行いました。 また、いつでも個数を変えられるようにし、最低個数の制限も設けていないため、お客様のニーズに合わせて注文していただいています。 そのため、自社ECでの廃棄率は低くなっています。
取材者: 商品ラインナップの拡充については、どのような方針をお持ちですか?
回答者: 現在、パンの売上比率が92%ですが、他の商品も増やしていきたいと考えています。 今月からリニューアルしたカップ麺シリーズは、健康志向の方にもアピールできる商品だと考えています。 今後も、R&Dを継続し、商品ラインナップを拡充していく予定です。
取材者: ベースフードスポーツプロジェクトの今後の展開について教えてください。
回答者: これまではインターネット広告に注力してきましたが、今後はブランドをより身近な存在にするために、様々な取り組みを行っていきます。 例えば、スポーツ選手やアーティストとのコラボレーションなどを予定しています。 今後も、様々なイベントなどを開催していく予定です。
取材者: 株主優待制度の導入を発表されましたが、今後の株主還元策の方針について教えてください。
回答者: 今回の株主優待は、個人投資家のお客様に、弊社の製品をお試しいただく機会を提供するために導入しました。 今後は、黒字化を達成した上で、配当なども検討していきたいと考えています。 ただし、成長のための投資を優先するため、配当の実施はもう少し先になると思います。
取材者: 最後に、今期期末が近いですが、何か新しい取り組みや業績に影響するようなトピックスはありますか?
回答者: 今期は、自主回収を受けて、地盤を固める年と位置付けています。そのため、特にサプライズはありません。来期以降は、成長性をさらに高めていきたいと考えています。
取材者: 本日はありがとうございました。
回答者: こちらこそ、ありがとうございました。
20250124 CP&X
ビジネスモデルと事業内容
株式会社ベースフードは、1食で1日に必要な栄養素の3分の1を摂取できる完全栄養食「ベースフード」を、パンやパスタ、カップ麺といった主食の形で提供している。 これにより、通常の食事に違和感なく完全栄養食を取り入れることができ、健康的な食生活をサポートする。 また、製造から約1か月という長い賞味期限も強みである。
創業の経緯
代表の橋本氏がIT企業で働いていた頃、深夜まで働く人が多く、食生活が乱れていることに課題を感じ、週末起業という形でスタートした。 スーパーで食材を買い、自らレシピを開発し、クラウドファンディングで資金を集めてサービスを展開したのが始まりである。
転機となった出来事
2024年11月に商品の自主回収を実施したことが転機となり、商品の安全性や品質保証を最優先に考え、顧客に対してしっかりと説明する時間を設けた。 この影響で一時期は売上高が伸び悩んだものの、商品と品質保証のレベルアップにより、再び成長戦略を展開できるようになった。
直近の決算状況
第3四半期単体では黒字化を達成し、通期の黒字化に向けて順調に進んでいる。 黒字化の要因は、自主回収の影響からの回復、商品と品質保証のレベルアップ、そして財務基盤の安定化である。
特徴と強み
完全栄養食を主食の形で提供している点、製造から約1か月という長い賞味期限、そしてR&D、品質保証、マーケティングの各チームが独立して強みを発揮できる体制が特徴である。 また、従来の食品企業とは異なるアプローチで研究開発に取り組み、素材そのものの組み合わせに着目し、栄養素のバランスを保ちながら美味しさを追求している点も強みである。
成長戦略
売上規模の拡大、既存顧客のリピート率向上、商品ラインナップの拡充を重視している。 具体的には、味を美味しくし、バラエティを増やすことで、解約率を下げ、より多くの商品を試してもらうことを目指している。 また、自社ECで販売実績を積み、顧客データを活用することで、効率的な卸販売の拡大を図っている。
株主還元策
個人投資家に製品をお試しいただく機会を提供するため、株主優待制度を導入した。 今後は、黒字化を達成した上で、配当なども検討していく方針である。
今期の取り組みとトピックス
今期は自主回収を受けて地盤を固めることを重視し、特にサプライズはない。 来期以降は、成長性をさらに高めていく方針である。
IR担当
・資料
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