
ファーマライズホールディングス(株)
東証STD 2796
決算:5月末日
20260804
CP&X
【取材日】2026年8月4日
【2026年5月期(通期)】
決算概要
増収・増益を達成した調剤薬局事業の牽引による業績回復
2026年5月期の通期決算は、売上高69,512百万円(前年同期比9.5%増)、営業利益979百万円(同233.5%増)、経常利益715百万円(同422.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益114百万円(前期は367百万円の損失)と大幅な増収・増益での着地で業績回復を達成。売上原価率は86.4%と前期の85.9%から上昇した一方で、本部業務効率化や人件費の低減等により販管費率は13.7%から12.2%へと改善し、営業利益率の向上に寄与。
セグメント別または事業別の増減要因
調剤薬局事業の大幅増益
調剤薬局事業は、前年度にM&Aを実施した企業のフル寄与と技術料単価の引き上げにより、売上高59,331百万円(前年同期比12.7%増)、セグメント利益1,386百万円(同139.8%増)と全体の業績を牽引。一方、物販事業は既存店舗の不振等によりセグメント損失83百万円、その他事業も有料職業紹介事業や訪問看護事業の不振並びにシステム開発に伴う償却費先行によりセグメント損失113百万円と赤字が拡大。
主要KPIの進捗と変化
処方せん単価の上昇とマイナ保険証利用率高水準維持の現状
処方日数の長期化により、処方せん単価は前期比で上昇したものの、来局回数の減少に伴い既存店ベースの処方せん枚数は前年比2.5%の減少。しかし、かかりつけ薬剤師としての取り組みや「カフェにゃーまらいず」の開催効果により、第4四半期には処方せん枚数の減少幅が1%程度まで縮小して推移。また、マイナ保険証の利用率は75%と高水準を維持しており、これが要件緩和された電子的調剤情報連携体制整備加算の算定店舗増加に直結。
季節性・一過性要因の有無と影響
処方日数長期化政策と猛暑による来局回数減少の影響
医療費抑制や患者の来院回数削減を目的とした厚生労働省の政策的な誘導に加え、昨年の猛暑により高齢者の外出が控えられたことで、処方日数の長期化が業界全体で顕著に進行。これにより、処方せん1枚当たりの薬剤料が増加し売上高は維持されたものの、利益率の高い調剤技術料の算定機会が減少し、営業利益や経常利益が計画を下回る一因となった構造。 特別損益については、前期に計上された補助金等の特別利益が剥落した一方で、2027年5月期は減損損失等を保守的に想定。
通期見通しと進捗率・達成可能性
M&Aシナジーと不採算部門の整理による利益拡大の公算
2027年5月期の通期計画は、売上高70,604百万円(前期比1.6%増)、営業利益1,014百万円(同3.5%増)を見込む一方で、調剤報酬改定やのれん償却費及び実質的な利益増加に伴う法人税等の増加により親会社株主に帰属する当期純利益は11百万円(同90.0%減)へと大幅減益を想定。2028年5月期に営業利益16億円を目指す中期経営計画の達成に向けては、のれん償却の終了による約263百万円の利益押し上げ効果に加え、取得会社におけるPMI進展や物販事業の黒字化拡大等により目標達成の蓋然性は高いと判断。
トピックス
大型M&Aの実施と地域密着型路線の強化によるシナジー創出
2026年2月に株式会社三幸メディカルグループを買収し、同社の医薬品卸売事業との連携によるグループ全体の医薬品調達コスト低減と関東エリアにおけるドミナント戦略を推進する方針。また、地域の相談窓口化のきっかけとして開催する「カフェにゃーまらいず」は当初の目標を上回る109店舗での開催を実現し、新規患者との接点創出と将来的な処方せん応需機会の拡大という成果に結実。

企業名
上場市場 証券コード
決算日
取材アーカイブ
CP&X
【2026年5月期2Q】
決算概要
M&A効果と販管費抑制により大幅な増収増益を達成
2026年5月期2Q決算は、売上高33,602百万円(前年同期比10.0%増)、営業利益399百万円(同296.3%増)、経常利益328百万円、親会社に帰属する中間純利益111百万円と、前期および前々期に実施したM&Aによる店舗数増加に加え、グループ化に伴う業務効率化や本部販管費率の低下が寄与し、前年同期比で大幅な増収増益での着地。計画対比では、売上高は超過達成、営業利益・経常利益も黒字を確保したが、営業外収益の未達により経常利益のみ計画比90.5%と若干の下振れ。一方、最終利益は計画比111.3%と好調に推移しており、財務面では借入金返済の進展により資産・負債は減少。
セグメント別または事業別の増減要因
調剤事業の収益改善がその他事業の苦戦をカバー
主力の調剤事業は、M&A実施企業の寄与(約1.3億円)と既存事業の収益改善(約2.5億円)により、営業利益ベースで前年同期比約3.86億円の増益。既存事業においては、グループ店舗数300超による調剤基本料減算の影響を受けたものの、後発医薬品調剤体制加算等の技術料積み上げ(約1億円)や人件費削減(約1億円)等の効率化努力により増益を確保。一方、その他事業は製薬メーカー向け営業支援システム(SFA)や人材紹介事業の伸び悩みにより86百万円の減益となり、全体利益を一部相殺する結果。
主要KPIの進捗と変化
技術料単価の向上と処方箋枚数の安定的推移
利益への寄与度が大きい調剤技術料(平均単価約2,600円)および処方箋枚数(年間550万〜600万枚ペース、半期予算248万枚)を重要指標として管理。特に技術料においては、後発医薬品の使用比率向上や、地域支援体制加算の要件(24時間対応、医薬品備蓄数等)クリアによる単価向上に注力し、今期は約5億円の伸長を計画。
季節性・一過性要因の有無と影響
技術料算定の特性による下期偏重型収益構造
同社の収益構造は、時間の経過とともに技術料の算定項目が増加するため、下期に利益が出やすい傾向。加えて、診療報酬改定の施行が6月となったことで、決算期である5月まで技術料がフルに積み上がる環境となり、通期目標達成に向けた利益創出は後半に加速する構造。
通期見通しと進捗率・達成可能性
PMI優先と不採算店閉局により目標達成を目指す
通期営業利益目標は11億円を設定しており、中間期時点での最終利益進捗率は計画比111.3%と順調に推移。現在は直近でグループ入りした企業のPMI(体制固め)を優先しつつ、不採算店舗の閉局を進めることで収益体質の強化を図る方針。将来的には再度のM&A推進により、2028年5月期の中期経営計画目標(売上高700億円、営業利益16億円)の達成を目指す構え。
トピックス
「ファーマライズ化」による意識改革と地域のかかりつけ機能の強化
M&A後のPMIとして「ファーマライズ化」を推進し、上場企業としてのコスト削減や業務効率化の文化を浸透させることで、当初の現場摩擦を乗り越え業績改善を実現。また、地域におけるかかりつけ機能強化策として健康イベント「カフェにゃーまらいず」を展開、年間100店舗以上での開催目標に向け、地域住民との接点拡大による処方箋枚数増加および顧客サービス向上に注力。
【2026年5月期2Q】
Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?
A:当社では「ファーマライズ化」と称し、M&Aによりグループ入りした店舗に対して上場企業としてのコスト削減や業務効率化の文化を浸透させることで業績改善を図っております。既存事業においては、後発医薬品調剤体制加算や地域支援体制加算といった技術料の積み上げに注力しており、今期は約5億円の伸長を計画しております。また、地域のかかりつけ薬局としての機能を強化するため、「カフェにゃーまらいず」などの健康イベントや相談会を開催し、処方箋枚数の拡大や顧客サービスの向上に努めております。
Q:成長戦略のポイントについて、前提条件等での変化とその影響等をご説明ください。
A:グループ全体で300店舗を超えると調剤基本料が減算されるというルールが導入されており、当社も前期はその影響を受け減益となりました。しかし、これをカバーするために地道な努力で技術料を積み上げ、業務効率化を推進した結果、利益面での改善が進んでおります。
Q:通期業績の見通しについてご説明ください。
A:今期の営業利益目標は11億円としております。当社の収益構造は下期偏重の傾向があり、施設基準にかかわる技術料は時間の経過とともに算定基準を満たす店舗が増えていくため、下期の方が利益が出やすい構造となっております。また、診療報酬改定が6月施行となったことで、決算期の5月までフルに技術料が積み上がっていくため、通期目標の達成に向けて取り組んでまいります。
Q:受注・競合状況は如何でしょうか?
A:業界全体として医薬分業率が80%を超え頭打ちの状況に近づいているため、各社ともM&Aに軸足を置いて成長を図るフェーズにあります。ドラッグストア業界に比べれば寡占化は進んでおりませんが、オーナーの高齢化に伴う事業承継案件も増えており、今後は再編が進んでいくと思われます。そのような環境下でも、独自のサービスを展開することで生き残る余地は十分にあると考えております。
Q:M&A、業務提携、事業売却などの実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。
A:現在は、直近でグループ入りした企業の体制固め(PMI)を優先しておりますが、その後は引き続き成長戦略としてM&Aを推進していく方針です。また、不採算店舗については業績への影響を考慮し、閉局を進めております。
Q:中期事業計画の内容や進捗状況等をご説明ください。
A:中期経営計画では、令和10年(2028年)5月期に売上高700億円、営業利益16億円という目標を掲げております。今期の中間決算時点では、売上高は計画を上回り、営業利益および経常利益も黒字で着地いたしました。経常利益は営業外収益の未達により若干計画を下回りましたが、最終利益は計画比111.3%で進捗しており、概ね順調に推移しております。
【2026年5月期2Q】
取材者:中間決算を発表されたとのことで、その状況や要因、及び今後の見通しなどに伺います。
まずは業績についてですが、中間決算は非常に良い形で着地されたと拝見しております。
回答者:決算ハイライトですが、中間期を終えた段階で、前期比で大幅な増収・増益となりました。一番の要因として、前期及び前々期に実施したM&Aによる店舗数の増加に伴う売上高及び利益の増加、そしてグループ化による業務効率化や本部における販管費率の減少等が挙げられます。計画に対しても概ね予算通りに進捗しております。売上高は計画を上回り、営業利益、経常利益も共にプラスで着地しております。経常利益のみ、想定していた営業外収益の部分に若干の未達があったため、計画比90.5%と少し落ち込んでおりますが、最終利益は計画比111.3%で着地しております。
取材者:営業外損益のマイナス要因は、解約金や特別損失などの部分でしょうか。派遣事業の部分でしょうか。
回答者:経常利益については営業外損益の部分で想定との乖離がありました。貸借対照表については、グループ全体で借入金を削減したことにより、資産と負債が減少しております。純資産につきましては、中間純利益を計上したものの、8月に年間配当金の支払があったため利益剰余金が減少し、中間期としては若干減少している状況でございます。
取材者:借入金はこの1,100百万円の部分でしょうか。
回答者:はい、長期借入金が減少しております。キャッシュ・フローにつきましても、先ほどお話しした通り、グループ全体で借入金を削減したことにより現金等の残高が減少している状況でございます。利益の前期比について補足しますと、営業利益が約300百万円増加しております。その主な要因は調剤事業における386百万円のプラスです。一方で、その他の事業において、製薬メーカー向けの営業支援システム(SFA)等を提供している部門が苦戦していること、また人材紹介事業も前期比でやや伸び悩んでいることから、その他の部分でマイナス86百万円となり、調剤事業のプラスを一部相殺する形となっております。
取材者:貴社は人材紹介や派遣事業も展開されているのですね。
回答者:はい、派遣事業等も行っておりますが、当社のコア事業は調剤薬局でございます。この調剤事業のプラス386百万円のうち、約130百万円は前期にM&Aを実施した会社等の寄与によるもので、残りの250百万円は既存事業の収益改善によるものです。
取材者:前期はM&A関連で少しもたついた部分があったかと存じますが、今期は十分に改善されたということですね。前期に取得された会社などがかなり収益改善したと考えてよろしいでしょうか。
回答者:今期から加わった会社の分も寄与しており、別の会社も改善しております。社内では「ファーマライズ化」と呼んでおりますが、上場企業としてのコスト削減や効率化の文化を、新たにグループに加わった店舗に浸透させる過程で、薬剤師は真面目な気質の方が多いこともあり、当初は効率化や新たなシステム導入への抵抗などの摩擦もございました。辞められる方もいらっしゃいました。しかし、現在では当社のやり方が浸透し、ファーマライズ化が進んだことで、業績が改善してきております。
取材者:M&A後のPMIが徹底され、企業文化の融合が進んだということですね。同じ業界と言ってもやり方は違うのでしょうね。
回答者:既存事業における250百万円の改善についてですが、グループ全体で300店舗を超えると技術料が減算されるというルールがあります。当社も前期にその影響を受け減益となりましたが、これをカバーするために地道な努力で技術料を積み上げてまいりました。例えば、後発医薬品調剤体制加算など、後発医薬品の使用数量が多ければ算定できる技術料がございます。このような積み上げの成果が前期対比で約1億円ございました。新たに加わった会社を除いた既存事業における人件費の約1億円の削減など、効率化の不断の努力により、営業利益ベースで約250百万円の改善を図ることができました。地道な取り組みであり、新製品ですぐに儲かるという性質のものではございません。
取材者:300店舗以上の減算ルールは、急に出てきたものなのでしょうか。
回答者:現在の中期経営計画の前の計画が走り始めて1年後あたりでしたので、4、5年前の診療報酬改定で導入されました。大手チェーンは業務効率化が図れており利益が取れるという理由で、300店舗以上を有するグループは調剤基本料のベース部分が半分に減算される仕組みとなっております。そのため、前期はその洗礼を受けて減益となりましたが、現在は効率化を図り、利益の改善を進めている状況です。
取材者:N社で54店舗、G社で38店舗増えたのですね。
回答者:はい。一方で、不採算店舗が業績の足を引っ張りますので、閉局も進めております。
取材者:後発医薬品調剤体制加算などの取り組みにより、数年間で約500百万円の増益を見込んでいるとのことですが、この半年で1億円強の成果が出ているのであれば、順調に進捗していると言えそうです。
回答者:今期の技術料の積み上げにつきましては、新しく入ってきた店舗分も含め、約5億円伸ばす計画です。
取材者:営業利益の目安として、処方箋の枚数や単価が非常に重要になってくると思います。処方箋枚数は現在どの程度ですか。
回答者:年間で約550万から600枚程度です。
取材者:決算短信に出ている20万枚というのは何でしょうか。
回答者:そちらは在宅医療に関わる処方箋枚数(半期累計)です。全体の処方箋単価は平均して1枚当たり約10,000円ですので、550万枚であれば約550億円の規模となります。そのうち技術料の単価が2,600円程度で、技術料は全額が営業利益に直結します。トップラインは技術料と薬剤料に分けられますが、薬剤料は薬価差益が利益となる仕組みです。薬価差益は徐々に圧縮される傾向にあるため、利益を伸ばすには技術料の向上がより重要となります。
取材者:調剤技術料の推移を見ますと、単価が伸びていくと利益も増えていくということですね。処方箋枚数は、中間期ではどの程度進捗しているのでしょうか。
回答者:現状、年間550万のペースで推移しております。半期の予算としては248万枚を設定しております。
取材者:この枚数と技術料が、貴社内で非常に重要視されている指標なのですか。
回答者:はい。あとは技術料をどれだけ取れるかが鍵となります。
取材者:技術料を増やすための具体的な取り組みについて教えていただけますか。例えばどのようなことをすれば増えるのでしょうか。
回答者:薬局の機能に関する技術料がありまして、要件を満たしている薬局には受付1回当たり単価で加算される仕組みです。例えば、ジェネリック医薬品の使用比率を高めることで算定できる後発医薬品調剤体制加算がございます。例えば、「加算3」という区分を取得すると受付1回あたり300円を加算できます。
取材者:ジェネリック医薬品を推奨した方が良いということですか。
回答者:はい。国としても、ジェネリック医薬品の方が薬剤料単価が安いため、医療費削減に繋がるというロジックです。薬局に技術料を支払っても、薬剤料自体が半分以下に下がれば国の財政としてはプラスになります。また、地域支援体制加算というものもあり、1枚当たり100円や320円加算される要件がございます。薬局がその基準を満たしていれば、受け付けた全ての処方箋に対して算定できるようになります。例えば320円が100万枚であれば3億2千万円となりますので、非常に大きいです。
取材者:地域支援体制とはどのようなものでしょうか。
回答者:平たく申し上げますと、地域のかかりつけ薬局としての機能を果たしているかどうかの基準です。在宅医療の年間実績件数、かかりつけ薬剤師の配置、指導料の算定回数、24時間対応、1,200種類以上の医薬品の備蓄、地域連携での健康イベントの開催など、細かな基準を全てクリアして届け出を行うと算定できるようになります。つまり、地域のお役に立てる薬局の体制ができているかどうかということです。特定のクリニックとマンツーマンで対応していれば少ない在庫で済みますが、どこの医療機関からの処方箋が来るか分からない状況では、在庫も多く抱えなければなりません。そういった様々な要件をかいくぐって初めて算定できる仕組みです。
取材者:薬だけを販売するのではなく、地域に根ざした薬局を作っていくというのが国の方針なのですね。かかりつけ薬剤師についてもう少し伺えますか。
回答者:かかりつけ薬剤師になっていただくためには、患者様から同意書をいただく必要がございます。「私をかかりつけ薬剤師と認めます」という同意書をいただくことで、かかりつけ薬剤師に特化した技術料を算定できる仕組みです。
取材者:16万2千名の患者様から同意書を受け入れているとのことですが、例えば、患者様が他の薬局に行かれた場合はどうなるのでしょうか。
回答者:大手チェーンの薬局などでは、どこもかかりつけ薬剤師になるための同意書を求めているかと思います。以前は重複をチェックする仕組みがありませんでしたが、現在は横断的にレセプト(調剤報酬請求)が電子化されているため、同じ月に他の薬局で算定していると査定が入るようになっております。基本的には最新の同意書を書いた薬剤師がかかりつけ薬剤師となります。
取材者:別の病院に行くと、近くの薬局で薬をもらうように言われることもあり、かかりつけという意識はあまりありませんでした。
回答者:10年ほど前から、大病院の前の門前薬局に集中するのは好ましくないという風潮になってきております。国としては、患者様が自宅や職場近くの1つの薬局を継続して利用し、1人の薬剤師が全ての薬を把握することが望ましいと考えております。利便性の面から目の前の薬局に行かれるお気持ちも分かりますが、それが国の方針です。
取材者:しかし、病院が色々な場所に離れている場合、現実的には無理があるような気もいたします。
回答者:おっしゃる通り、難しい面もございます。そういった環境の中で、処方箋枚数の拡大や顧客サービスの向上に努めております。その一環として「カフェにゃーまらいず」という取り組みを行っております。
患者様に対して健康情報を提供したりイベントを開催したりして、話しやすい薬局作りをしております。ご友人を紹介していただいたり、骨密度チェックや体操のイベントを行ったり、スポーツ施設など他の事業者様と組んで実施することもあります。店舗内で行うこともあれば、近くの公民館をお借りしたり、企業様の会議室を使わせていただくこともございます。基本的には認知症カフェがベースとなっており、認知症の患者様やご家族のお悩みを、お茶を飲みながら伺い支援していくという成り立ちですが、当社では認知症に限らず、医療や介護を含めた健康全般の相談場所を提供し、地域の「しゃべり場」として貢献しながら、薬局を知っていただく流れを作っております。DXを活用し、本部と店舗をWebシステムで繋いで管理栄養士が相談に応じるなどのサービスも行っております。
取材者:薬局の店舗内で行うには、少し狭くて他の患者様の邪魔になるのではないかと気になってしまうのですが。
回答者:まさにそこが悩みです。厚労省も、単に調剤をするだけの場所ではなく、面積を確保するように求めてきております。
取材者:KPIの50店舗を既に達成し、現在78店舗で開催されているとのこと、今年度末100店舗での開催という目標も達成できそうですね。個人投資家向け説明会なども一生懸命やられていますが、高齢者の方々はこういった話題に興味を持たれると思います。サステナビリティと利益重視を両立されていますね。
回答者:認知症の方だけでなく、幅広く健康寿命延伸のための取り組みとして展開しております。地道な努力をして処方箋枚数の拡大に取り組んでおります。薬剤師が信用されれば患者様は来てくださいますので、そのきっかけ作りをしております。
取材者:この取り組みは、企業の活動と繋げられるような気がします。
回答者:この取り組みは自治体からも要請されているスタンスのものです。ご家族の方も一緒に来ていただき、お悩み相談をしていただきながら、上手く薬局を利用していただきたいと考えております。
取材者:電話でのご相談は受けていらっしゃるのでしょうか。
回答者:電話でのご相談はまだそれほど多くはございませんが、お問い合わせがあれば当然対応いたします。薬局には認知症に限らず健康や薬に関する電話がかかってまいりますので、現場の薬剤師が対応しております。「カフェにゃーまらいず」の開催が、そうしたお問い合わせのきっかけになってくれればと考えております。社内の薬剤師と話しておりますと、例えば糖尿病の薬を飲まれている方が、市販の風邪薬を購入される際、医療用医薬品と一般用医薬品の飲み合わせが悪いケースがあるそうです。かかりつけ薬剤師がいれば、軽い風邪の際にも電話で確認することができます。色々な薬が買えるようになりましたので、そういったアドバイザーを持っていた方が安心だと思います。
取材者:M&A戦略ですが、これからさらに規模を拡大していくフェーズに入っていくのだと拝見しております。中期経営計画において、令和10年(2028年)に売上高700億円、営業利益16億円という目標を掲げられており、今年は利益を確実に出していく年かと存じますが、今期の目標は営業利益11億円でよろしかったでしょうか。
回答者:はい、営業利益11億円でございます。
取材者:貴社は下期偏重型の収益構造でしょうか。
回答者:はい、下期偏重の傾向がございます。年によっても異なりますが、上半期で半分に到達しないこともよくございます。基本的には、施設基準にかかわる技術料は、時間の経過とともに算定できる店舗が増えていくため、下期の方が利益は出やすくなります。また、診療報酬改定が2年ごとにございますが、以前は4月改定だったものが、前回から6月改定となりました。当社の決算期は5月ですので、改定の直前までフルに決算期があり、技術料が積み上がっていく傾向がございます。
取材者:診療報酬は毎年変わるもので、減ることもあるのでしょうか。
回答者:今回は一応プラス改定とは言われておりますが、最終的には国の判断次第となります。我々は認可事業ですので、薬の値段や技術料の基準は全国一律ですが、薬局の努力によって算定できている施設基準にかかわる技術料が異なるため、同じ処方箋でも薬局によって金額が微妙に異なります。上場企業は株主様のためにも努力して技術料を積み上げておりますが、改定のタイミングで一度リセットされるというビジネスモデルです。
また、業界全体として、病院が院外に処方箋を出す分業率が80%を超えており、頭打ちの状況に近づいております。そのため、大手チェーンはM&Aに軸足を置いて成長を図るようになっております。さらに、調剤薬局事業が始まって30、40年が経過し、オーナーの引退などによる事業承継の案件も増えてきております。ドラッグストアなどに比べればまだ寡占化は進んでおりませんが、今後は進んでいくと思われます。中小の薬局が全てなくなるわけではなく、独自のサービスを展開していれば生き残る余地は十分にあると考えております。
取材者:中期経営計画に記載されている「6つの成長戦略」におけるKPIをご説明いただけますか。
回答者:成長戦略に関する具体的なKPIにつきましては、社内では設定しておりますが、現時点では進捗状況などは外部へ公表できておりません。今後、決算報告などのタイミングで結果を開示できる体制を整えていきたいと考えております。「サステナビリティ」に関してのみ、マテリアリティに基づくKPI(防災訓練の実施など)を開示しております。
回答者:例えば、後発医薬品調剤体制加算の区分ごとの店舗数などを資料に記載しておりますので、そこから推測していただきたいという思いもございますが、当社における加算の平均点数を開示すれば、より分かりやすいかもしれません。
枚数や技術料単価は一つのヒントになるかと存じます。薬価差益に繋がる値引き率などは、卸業者との関係もあり開示が難しい部分がございますが、予測しやすい指標の開示については検討してまいります。
取材者:M&Aは今後も継続されていくご予定でしょうか。
回答者:とりあえず現在の体制固めを行ってから、成長戦略として引き続きM&Aを推進していく方針です。もちろんオーガニックな成長も継続いたします。
取材者:薬局の名称についてですが、基本的には「ファーマライズ薬局」に統一されているのでしょうか。
回答者:基本的には「ファーマライズ薬局」ですが、M&Aで取得した店舗のうち、地域に定着している名称を意図的に残しているケースもございます。
取材者:日本全国様々な場所に出店されていらっしゃるのですね。
回答者:九州や中国・四国地方はまだ少ないですが、全国に展開しております。
取材者:国の方針もあり、求められる薬局を作っていく上で非常に重要なお仕事をされていると思います。
回答者:皆様の健康のために、上手くご利用いただきたいと考えております。
IR担当役員 沼田 豊 様
経営企画部 部長 寺本 尚徳 様

企業名
上場市場 証券コード
決算日
取材アーカイブ
【2026年5月期1Q】
決算概要
令和8年5月期第1四半期(令和7年6月から8月)は、売上高16,753百万円(前年同期比10.0%増)、営業利益152百万円(前年同期比188.5%増)と増収増益、四半期純利益は18百万円の損失(前年同期は131百万円の損失)となったものの、112百万円の損失縮小となりました。増収増益となった要因は、前年に実施したM&Aによる売上・利益貢献と、調剤薬局事業における調剤技術料算定への取り組み成果が出たことによるものです。
セグメント別または事業別の増減要因
セグメント別では、コア事業である売上高の84.5%を占める調剤薬局事業において、前年同期比で大きく増収増益となっていることが特筆するところになります。
主要KPIの進捗と変化
中期経営計では令和10年5月期の営業利益16億円を目標にしております。本年度は営業利益11億円を計画しておりますが、第1四半期においてはほぼ計画通り推移しております。営業利益の目標達成するうえで重要な指標としては処方せん枚数と処方せん単価(特に技術料単価)となります。処方せん枚数は前年のM&Aにより約19万枚増加(15,6%増)しており、技術料単価については既存店ベースで前年同期比+123円と順調に伸びております。
季節性・一過性要因の有無と影響
猛暑の影響で、患者の受診抑制がありました。処方せん枚数は減少傾向、処方せん単価は上昇するというこれまでにはない動向となりましたが、数量及び単価の変動による売上高及び利益に与える影響は軽微でほぼ計画通り推移しております。夏季の一過性の減少とみていて、気候が安定してきている第2四半期及び調剤薬局事業では繁忙期となる時期には例年通りの動向に戻ると考えております。
通期見通しと進捗率・達成可能性
前述のとおり、猛暑の影響はあったものの第1四半期はほぼ計画通り進捗しております。したがって、第2四半期以降は患者動向も例年通りになるものと考えており、処方せん応需枚数動向や金利上昇リスクにやや懸念があるものの、開示している業績予想通り進むものと思われます。
トピックス
本年度スタートした中期経営計画の主軸である調剤薬局事業の3つの成長戦略について、それぞれの項目別に2~3のタスクフォース(全8つ)を設置して取り組みを開始しました。早速、「患者中心の薬局運営の継続」における「相談目的の来局者の増加」のタスクフォースでは結果を出しており、当社オリジナルの認知症カフェ「カフェにゃーまらいず」の展開は、本年目標は50店舗で新規開催でしたが、すでに61店舗で開催しており、本年度目標を100店舗以上での開催に上方修正してさらに取り組んでいるところです。
【2026年5月期1Q】
Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)は何でしょうか?
A:本年度スタートした中期経営計画の主軸である調剤薬局事業の3つの成長戦略について、それぞれの項目別に2~3のタスクフォース(全8つ)を設置して取り組みを開始しました。
早速、「患者中心の薬局運営の継続」における「相談目的の来局者の増加」のタスクフォースでは結果を出しており、当社オリジナルの認知症カフェ「カフェにゃーまらいず」の展開が進んでおります。本年目標は50店舗で新規開催でしたが、すでに61店舗で開催しており、本年度目標を100店舗以上での開催に上方修正してさらに取り組んでいるところです。
また、本年7月には、経済産業省が認知症になってからも自分らしく暮らし続けられる社会の実現を目指して推進している「オレンジイノベーション・プロジェクト」に調剤薬局業界では初の採択をされました。これにより、参画している異業種とのコラボイベントの開催が既に開始されており、新たな顧客獲得につながっていく波及効果を期待しております。
Q:通期業績の見通しについてご説明ください。
A:本年度は、夏の猛暑の影響があり、患者の受診抑制があったものの、第1四半期はほぼ計画通り進捗しております。第2四半期以降は患者動向も例年通りになるものと考えており、開示している業績予想通り進むものと思われます。
本年度スタートした中期経営計画にしたがい、成長戦略に取り組んでいるところですが、調剤薬局事業の3つの成長戦略「薬剤師のかかりつけとしての機能強化」「患者中心の薬局運営の継続」「応需処方せん枚数増加に向けた取り組みの徹底」について、全8つのタスクフォースを立ち上げ、薬局店舗所属の社員をメンバーに招集しながら取り組んでいるところです。
「応需処方せん枚数増加に向けた取り組みの徹底」においては、第1四半期の地域医療売上高(在宅・施設における調剤売上高)は前年同期比8.1%増の11億51百万円、地域医療処方せん枚数は前年同期比7.3%増の15万枚と堅調に推移しております。
Q:受注・競合状況についてご説明ください。
A:例年、4月の薬価改定によって処方せん1枚当たりの薬剤料単価が引き下がるのですが、本年は引き下がることなく逆に上昇しています。様々要因はありますが、特に夏場の猛暑によって、患者の受診抑制があったようで、処方せん応需枚数が例年よりも減少し、処方せん単価(薬剤料単価)が上昇していることが今期第1四半期における特徴です。実際に当社のデータによれば、処方日数29日以上の長期処方の割合が前年よりも増加していました。これによる影響については、売上高は単価の上昇により堅調に推移したものの、処方せん枚数が減少傾向によって利益に直結する技術料売上高が減少し、利益が取りにくい状況にあります。猛暑が落ち着く第2四半期以降においては、元の環境に戻ると思われ、一時的な現象ととらえています。
Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。
A:本年6月に中期経営計画を発表しましたが、後3年間で営業利益を初年度である令和8年5月期の11億円から最終年度の令和10年5月期の16億円まで伸ばしていくことを目標としています。また、最終年度にはROIC4.5%の達成を目指しています。
中期経営計画では、M&Aで取得した会社のPMIを徹底的に行い、当社の基準に合わせた営業と薬局作りを目指していきます。調剤薬局事業を基軸として進めていく方針ですので、従業員の教育をしっかりと行い、国が目指す薬局作りを意識しながら、地域の患者に選ばれ信頼される調剤薬局グループを目指していくことを基本としています。これにより、処方箋枚数を増やし、より多くの患者様に来ていただくことが、この中期経営計画の主要な項目です。
本年度第1四半期における成長戦略への取り組み状況は、調剤薬局事業においてはタスクフォースを立ち上げて、前述の「カフェにゃーまらいず」の開催や「オレンジイノベーション・プロジェクト」へ参画による異業種とのコラボ実施、地域医療にかかわる処方せんの応需拡大などの実績を上げています。また調剤薬局事業以外の成長戦略として、「企業としての持続的な成長(サステナビリティ)の推進」に取り組んでおり、ステークホルダーとの対話を継続するために本年9月に開催された「日経・東証IRフェア2025」に出展し、個人投資家へのIR活動も行いました。個人投資家へのIR活動は今後もIR会社説明会のイベントへの参加を検討しており、継続していきます。
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IR担当

企業名
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決算日
取材アーカイブ
決算概要
令和7年5月期の決算は、売上高が635億800万円で前期比16.6%の増加を達成した一方で、営業利益は2億9,300万円で同67.9%の減少、経常利益は1億3,600万円で同83.6%の減少、親会社株主に帰属する当期純利益はマイナス3億6,700万円の減益であった。売上高の増加は、主にM&AでGOOD AIDグループの買収及び寛一商店グループから薬局54店舗の営業権を譲り受けたこと(現運営会社:next PH株式会社)が最大の要因である。利益減少の要因は、M&Aに伴う費用やのれん償却費用を含めたGOOD AIDグループのネガティブインパクト、調剤薬局業界の「300店舗以上のルール」による技術料の引き下げ、および医薬品の仕入れ原価の上昇である。
季節性・一過性要因の有無と影響
令和7年5月期は、調剤事業において「300店舗以上のルール」の通年適用により、技術料が大きく引き下げられ、約5億円強のマイナス影響が発生した。この技術料低下分は、1年間かけて半分以上を取り返すことができた。また、M&Aに伴うのれん償却に加え、GOOD AIDグループの運営の混乱により大きな利益が上がらず、マイナス額の半分ほどを占めた。
通期見通しと進捗率・達成可能性
令和8年5月期の業績予想は、売上高667億9,500万円(前期比5.2%増)、営業利益11億2,300万円(同287.2%増)を見込む。達成可能性のポイントは、M&Aで取得したnext PHやGOOD AIDの収益改善と、既存事業の調剤報酬や処方箋増加策による増益効果であり、通期での貢献により大幅な増収増益を見込んでいる。
トピックス
2025年6月25日、新・中期経営計画を開示。M&Aにより取得した会社のPMIを徹底し、事業基盤の強化を図ることで飛躍を目指す。6つの成長戦略に対して明確なKPIを設定しており、実行に向けた準備が整った段階にある。
Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?
A:当社は、調剤薬局事業を基軸として、M&Aで取得した会社のPMIを徹底的に行い、当社の基準に合わせた営業と薬局づくりを目指します。国が目指す薬局像を追求し、従業員教育を徹底することで、処方箋枚数を増やし、より多くの患者様に利用していただくことを新・中期経営計画の主要な項目としています。具体的な成長戦略は6つあり、それぞれの戦略に対して具体的なKPIを設定し、実行に向けた準備を進めている段階です。
Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。
A:令和8年5月期の業績予想達成に向けた主な戦略は、M&Aで取得した現運営会社のnext PHとGOOD AIDの収益改善です。next PHについては、前期は4ヶ月分の営業権の譲受効果しか反映されていませんでしたが、今期は通期で反映されるため、前期比で営業利益が2億円弱増加する見込みです。GOOD AIDについても、PMIの進捗により収益改善が進んでおり、今期通期で2億円強の増加を見込んでいます。これらのM&A店舗の収益力向上に加え、既存事業の成長も見込んでいます。具体的には、「300店舗以上のルール」適用による技術料の低下分を回復させることで、今期1年を通して3億円弱の貢献を見込んでおり、処方箋枚数増加策により約3億円の増加を見込んでいます。一方で、毎年の薬価改定により、2億円弱のマイナスを見込んでいます。これらの増減を合わせ、M&A店舗と既存事業の成長により、全体で約8億円の営業利益の増加を見込んでいます。
Q:M&A、業務提携、事業売却などの実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。
A:新・中期経営計画では、PMIを徹底し足場を固めて飛躍することを主眼としているため、しばらくは大規模なM&Aは控える方針です。ただし、数店舗規模の案件や、新規出店に近い良質な案件については、引き続き取得を検討します。これまでのような大規模な借入れを伴うM&Aは、現時点では方針にありません。
Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。
A:当社は今年の6月25日に新・中期経営計画を開示しました。その中で、営業利益を非常に重要視しています。今後3年間で、営業利益を初年度である令和8年5月期の11億円から最終年度の令和10年5月期の16億円まで伸ばしていくことを目標としています。また、最終年度にはROIC4.5%の達成を目指しています。前年度が大きな減益だったこともあり、営業利益を回復させることが最も重要な目標です。新・中期経営計画では、M&Aで取得した会社のPMIを徹底的に行い、当社の基準に合わせた営業と薬局作りを目指していきます。調剤薬局事業を基軸として進めていく方針ですので、従業員の教育をしっかりと行い、国が目指す薬局作りを目指しながら、より良い薬局を作っていくことを基本としています。これにより、処方箋枚数を増やし、より多くの患者様に来ていただくことが、この中期経営計画の主要な項目です。
令和7年5月期に、連結で前期比約6億円の営業利益のマイナスがありましたが、そのうち調剤事業で5億円のマイナスは、「300店舗以上のルール」適用による技術料の低下が主な要因です。その他に大きかったのが、GOOD AIDグループで、のれん償却に加え人員確保に苦慮した部分で運営が安定せず、より大きな利益が上がらなかったことによるものです。直近2つの大型M&A案件の収益性を当社の標準まで引き上げることにより、相応の利益改善が見込まれます。中期経営計画期間中にこれらをやり遂げることと、主軸である調剤薬局としてのあるべき姿を追求し、処方箋枚数を増やすことで利益を伸ばしていくことを考えています。
Q:株主還元の方針をご説明ください。
A:株主優待と配当については、これまで通り継続していく方針です。取材者:まず、令和7年5月期の決算状況についてお伺いいたします。売上高は635億800万円で前期比16.6%の増加、営業利益は2億9,300万円で同67.9%の減少、経常利益は1億3,600万円で同83.6%の減少、親会社株主に帰属する当期純利益はマイナス3億6,700万円とのことですが、売上高は業績予想に対して未達だったものの、前期比でかなり大幅な増収を達成されているかと思います。その増減要因についてご説明いただけますか。
回答者:売上高の増加要因は、主にM&Aで取得した店舗です。GOOD AIDグループの買収と現在の運営会社であるnext PH株式会社が、寛一商店グループから薬局54店舗の営業権を譲り受けたことが最大の要因です。
取材者:M&Aによる店舗数の増加ですね。利益面についてはいかがですか。
回答者:令和7年5月期においては、第4四半期では、はだいぶ改善してきておりますが、上半期まではM&Aに伴う費用やのれんの増加が影響しました。加えて、初めての通年適用となった調剤薬局業界の「300店舗以上のルール」により、技術料が大きく引き下げられました。これにより、売上高は増加しましたが、利益面は減少しました。また、医薬品の仕入れ環境の変化により、原価が上昇したことも利益減少の一因です。
取材者:前期比での採用人数の推移についてはいかがですか。
回答者:店舗数が増加したことに伴い、採用コストもかかっています。特に、next PHよりも前の年度にグループ入りしたGOOD AIDグループは、人員確保が厳しく、採用コストがやや増加している状況です。社員の人数は、店舗数が増えたため、当然増加しています。
取材者:計画として、それほど遅れていないというイメージですか。
回答者:GOOD AIDについては、PMI(買収後の統合プロセス)の遅れが若干あり、最初の半期は利益が出ていませんでしたが、本部の管理業務効率化や、店舗運営の効率化、人員配置の見直しなどにより、後半にかけて改善してきています。next PHについては、当初は赤字を想定していましたが、取得した月から既に黒字を達成しており、予想以上に利益を上げることができています。
取材者:その他、重要視しているKPIや数値はございますか。
回答者:中期経営計画を今年の6月25日に開示しましたが、その中でも営業利益を非常に重要視しています。今後3年間で、営業利益を初年度である令和8年5月期の11億円から最終年度の令和10年5月期の16億円まで伸ばしていくことを目標としています。前年度が大きな減益だったこともあり、営業利益を回復させることが最も重要な目標です。また最終年度には、営業利益と同様に重要なKPIであるROICで4.5%を達成したいと考えています。
取材者:営業利益を増やすために、どのような重要な施策や取り組みを考えていますか。
回答者:この3年間は、M&Aで取得した会社のPMIを徹底的に行い、当社の基準に合わせた営業と薬局作りを目指していきます。調剤薬局事業を基軸として進めていく方針ですので、従業員の教育をしっかりと行い、国が目指す薬局作りを目指しながら、より良い薬局を作っていくことを基本としています。これにより、処方箋枚数を増やし、より多くの患者様に来ていただくことが、この中期経営計画の主要な目指すべき成果です。
取材者:前期、令和7年5月期に業績に影響を与えた一過性の要因や、季節性・外的要因はございますか。
回答者:令和7年5月期は、連結で前期比で約6億円の営業利益のマイナスでした。そのうち、調剤事業で5億円、その他事業で1億円のマイナスです。調剤事業の5億円のマイナスは、「300店舗以上のルール」適用による技術料の低下が主な要因です。技術料の低下により5億円強のダメージがありましたが、1年間かけて半分以上は取り返すことができました。その他に大きかったのが、GOOD AIDグループです。のれん償却に加え、人員確保に苦慮した部分で運営が安定せず、より大きな利益が上がらなかったため、マイナス額の半分ほどを占めています。直近2つの大型M&A案件の収益性を当社の標準まで引き上げることにより、相応の利益改善が見込まれます。中期経営計画期間中にこれらをやり遂げることと、主軸である調剤薬局としてのあるべき姿を追求し、処方箋枚数を増やすことで利益を伸ばしていくことを考えています。その他事業は、今期比でややプラスを見込んでいます。特にnext PHは好調で、令和7年5月期においては、営業権の譲受効果が4か月分しか反映されていませんでしたが、令和8年5月期は通期で反映されることにより、大幅な改善が期待されます。
取材者:新・中期経営計画の達成に向けて、令和7年5月期は我慢の年だったという見方でよろしいですか。
回答者:令和7年5月期は「300店舗問題」による技術料の低下、人件費の増加、そしてGOOD AIDの想定よりも良くなかった業績が大きく影響しました。
取材者:令和8年5月期の業績予想は、売上高は667億9,500万円で前期比5.2%の増加、営業利益は11億2,300万円で同287.2%の増加、経常利益は9億4,100万円で同587.3%の増加、親会社株主に帰属する当期純利益は2億6,600万円で大幅な増収増益を見込んでいるかと思いますが、見通しや具体的な施策について改めてご説明いただけますか。
回答者:まず、M&Aで取得したnext PHとGOOD AIDの収益改善が重要です。next PHについては、前期は4ヶ月分の貢献でしたが、今期は12ヶ月貢献することで、営業利益ベースで前期比2億円弱の増加を見込んでいます。GOOD AIDについても、収益改善が進んでおり、今期通期で2億円強の増加を見込んでいます。これで約4億円の増加となり、残りの4億円は既存の会社によるものです。調剤報酬の「300店舗ルール」による技術料の低下分を持ち直してきた分が、今期1年を通して3億円弱貢献する見込みです。また、処方箋枚数増加策により約3億円を見込んでいます。一方、毎年の薬価改定により、約2億円弱のマイナスを見込んでいます。これらの増減を合わせると、約4億円の増加となります。
増加分の半分はM&A店舗の収益力向上によるもので、残り半分は既存事業の成長によるもので、合わせて約8億円の増加を見込んでおります。
取材者:令和8年5月期以降のM&Aや業務提携の実施や検討状況について、お答えいただける範囲でお話いただけますか。
回答者:新・中期経営計画の方針として、PMIを徹底的に行い、足場を固めて飛躍することを主眼に置いています。そのため、しばらくは続けてきた大型のM&Aは控える方針です。ただし、数店舗規模の案件や、新規出店に近い良質な案件については取得を検討します。これまでのように大規模な借入れを伴うM&Aは、現時点では方針にありません。
取材者:株主還元の方針に変更はございますか。
回答者:株主優待と配当については、これまで通り継続いたします。
取材者:最後に、直近の足元の状況について、トピックスやニュースリリースはございますか。
回答者:新・中期経営計画のリリースでは、具体的な成長戦略が6つ記載されています。これらの各成長戦略に対して、具体的なKPIを設定しています。各タスクフォースで実行し、経営会議で進捗を確認するなど、実行のための下準備が整った段階です。
取締役 沼田 豊様
経営企画部 部長 寺本 尚徳様

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1. ビジネスモデルや事業内容
都心部のみではなく、地方都市を中心にドミナント展開する調剤薬局チェーン。そのネットワークを活かし、施設調剤、在宅医療にも注力。グループ内にドラッグストア事業である「薬のヒグチ」を擁し、医薬品・健康食品・日用品等の幅広い商品を調剤薬局で展開する。また、自社開発の電子お薬手帳は、遠隔服薬指導やカード決済機能を備え、他社との差別化を図る。
2. 創業の経緯と転機となった出来事
創業者の大野氏が、卸売業勤務時代に関係を築いた医師からの依頼を受け、東京都文京区湯島に調剤薬局を開業したのが始まり。地域の医師との連携を深め、勉強会などを開催する中で事業を拡大。M&Aにも取り組み、業界に先駆けてチェーン薬局同士のM&Aを成功させた。
3. 直近の決算状況
第2四半期の決算は、調剤報酬改定の影響を受け業績予想を下方修正。M&Aによる店舗数拡大に伴い、PMIに関する課題解消に取り組んでいる。
4. 成長戦略
ドミナント展開による効率的な店舗運営を重視。M&Aもドミナント戦略の一環として活用し、事業拡大を図る。処方箋枚数増加のための戦略を検討中。ドラッグストア事業の強化にも取り組む。人材育成にも注力し、人的資本への投資を強化する。
5. 株主還元策
安定配当を維持。M&Aや新規出店、DX化などへの投資を優先するため、内部留保を重視。
6. 今期の取り組みやトピックス
電子処方箋への対応、電子お薬手帳の活用、電子薬歴のクラウド化などDX化を推進。業務効率化による人件費抑制にも取り組む。M&Aにより店舗数を拡大に伴い収益力改善を推し進める。
Q: 貴社の事業内容、ビジネスモデルにつきまして、他社と比較したときの特徴や強みは何ですか。
A:地方都市を中心にドミナント展開していることが特徴です。古くから在宅医療や施設調剤にも取り組んでいます。また、グループ会社にドラッグストア事業を持つため、調剤薬局にドラッグストアの商材を展開できることも強みです。さらに、自社開発の電子お薬手帳を活用し、遠隔服薬指導やカード決済などを実現しています。
Q: 健康サポート薬局の取得状況について教えてください。
A:健康サポート薬局の取得を積極的に進めており、業界標準と比較して取得比率が高いことが特徴です。健康サポート薬局の取得により、地域住民や医療機関との連携を強化し、地域包括ケアシステムへの貢献を目指しています。
Q: 貴社のドミナント展開について、都心部への展開方針はどういったものですか。
A: 基本的には、引き続き地方都市を中心としたドミナント展開を重視していきます。都心部への進出は、出店経費やランニングコストなどを考慮しながら、慎重に進める必要があると考えています。
Q:貴社の創業の経緯を教えてください。
A:創業者である取締役会長が、卸売業の社員時代に取引先のクリニックから依頼を受け、調剤薬局を開業したのが始まりです。その後、地域貢献や医療貢献の理念のもと、M&Aや新規出店を通じて事業を拡大してきました。
Q: M&Aの方針について教えてください。
A:地域に根ざした経営を行い、地域貢献に力を入れている企業を重視しています。また、既存の店舗とのシナジー効果も見込んでおり、ドミナント展開を強化できる企業とのM&Aを積極的に検討しています。
Q:DX企画の進捗状況について教えてください。
A:マイナ保険証や電子処方箋への対応、セキュリティ対策及び管理部門におけるリモートワーク対応などは完了しています。また、電子お薬手帳の活用や電子薬歴のクラウド化を進めています。さらに、調剤薬局におけるリモートワークの導入や業務効率化のためのシステム開発にも取り組んでいます。
Q:株主還元策について教えてください。
A:当面は安定配当を維持し、成長投資を優先していきます。M&Aや新規出店、DX推進など、将来の利益成長につながる投資に積極的に資金を投入していきます。
Q:成長戦略のポイントは何ですか。
A:応需処方箋枚数の増加、人件費の効率化、人的資本への投資を重視しています。また、規模の拡大による経営基盤の強化も重要な戦略です。M&Aや新規出店による事業拡大だけでなく、従業員の育成や定着率向上にも力を入れています。
取材者: それでは、早速取材を始めさせていただきます。
回答者: はい、よろしくお願いいたします。
取材者: 貴社の事業内容とビジネスモデルについて、他社と比較したときの特徴や強みを踏まえながらご説明いただけますか。
回答者: 地方を中心にドミナント展開していることが特徴です。調剤薬局業界では、高齢化社会や医療費抑制の観点から、施設調剤や在宅医療への対応が重要視されています。当社は古くから施設調剤や在宅医療を提供しており、薬剤師が施設等へ出向く必要のあるこれらのサービスにおいて、ドミナント展開は大きな強みとなります。
また、グループ会社にドラッグストアで扱う商材を展開できる「薬のヒグチ」があることも強みです。これは、医薬品と日用品を併売することで、顧客の利便性を高める戦略です。加えて、自社開発の電子お薬手帳は、遠隔服薬指導やカード決済にも対応しており、他社との差別化を図っています。
取材者: 調剤薬局事業の売上高の構成はどのようになっていますか?
回答者: 今上半期の売上高構成比では、処方箋調剤が約80%、OTC医薬品・衛生用品・健康食品等の商品販売が約15%となっています。
取材者: 他社との差別化という点では、具体的にどのような取り組みをされていますか?
回答者: 国が推進する「健康サポート薬局」の認定取得に力を入れています。健康サポート薬局とは、地域住民のかかりつけ薬局として、在宅医療への対応、介護サービスとの連携、行政機関との連携など、地域包括ケアシステムに貢献する薬局です。具体的には、健康相談や服薬指導、在宅医療への対応、介護サービスとの連携など、地域住民の健康をサポートするための様々な活動を行っています。
当社は、健康サポート薬局の認定取得を積極的に進めており、業界の中でも高い比率を達成しています。これは、地域医療への貢献を重視する当社の姿勢を示すものです。
取材者: 健康サポート薬局の具体的な取り組みについて、もう少し詳しく教えていただけますか?
回答者: 健康相談では、薬剤師が患者様一人ひとりの健康状態や生活習慣を把握し、それに基づいたアドバイスを行っています。服薬指導では、薬の効果や副作用、飲み合わせなどを丁寧に説明し、患者様が安心して薬を服用できるようサポートしています。在宅医療では、薬剤師が患者様のご自宅に訪問し、服薬管理、健康状態の確認などを行っています。
取材者: 健康サポート薬局の比率が高いと、地域との結びつきは強くなりますか?
回答者: その通りです。行政、医療機関、介護事業所など、様々な関係機関と連携し、地域包括ケアシステムに貢献することで、地域との結びつきを強化しています。
取材者: 貴社の薬剤師は、地域との連携のために積極的に活動されているのですね。
回答者: ええ。在宅医療では、患者様のご自宅はもちろん、医療機関や介護事業所へも出向く必要があり、薬剤師には多職種との高いコミュニケーション能力が求められます。また、地域の医療機関や介護施設と連携し、患者様一人ひとりに最適な医療を提供できるよう努めています。
取材者: 外出して患者様と接する機会が多い中で、自社開発の電子お薬手帳はどのように役立ちますか?
回答者: 電子お薬手帳は、患者様の情報をクラウド上で安全に管理できるため、場所を問わずに情報共有できます。例えば、患者様のご自宅に訪問した際にも、薬剤師は電子お薬手帳を通じて、患者様の服薬状況やアレルギー情報などを確認することができます。
取材者: 電子お薬手帳の利用者数はどのくらいですか?
回答者: 現在、約12万人の患者様に利用いただいています。
取材者: なるほど。都心部への展開については、どのような方針をお持ちですか?
回答者: 基本的には、地方でのドミナント展開を重視しています。医療費抑制の観点から、効率的な店舗運営が求められる中、ドミナント展開は人材の融通を利かせ、人件費を抑制する上で有効な手段となります。また、地域に密着した医療を提供するという当社の理念とも合致しています。
取材者: 貴社の創業の経緯について教えてください。
回答者: 当社は、取締役会長である大野が創業しました。大野は、卸売業の社員時代に、地域の医師とのつながりがありました。あるとき、医師から薬局の経営を依頼されたことがきっかけで、創業に至りました。
取材者: 貴社のM&Aの方針について教えてください。
回答者: 地域に根ざした薬局を重視しています。また、既存の店舗とのシナジー効果も見込んでいます。M&Aによって、地域における医療サービスの充実を図るとともに、事業の効率化を推進しています。
取材者: 過去3年間で、何件のM&Aを実施しましたか?
回答者: 過去3年間で、小規模の物も含めると計10件程度のM&Aを実施しました。
取材者:DX企画の進捗状況について教えてください。
回答者: マイナ保険証、電子処方箋への対応は完了しています。また、セキュリティ対策として、UTMの導入による店舗単位でのセキュリティ強化も完了しています。
さらに、電子お薬手帳を用いた服薬指導、調剤薬局店舗におけるリモートワーク体制の整備など、DXを推進しています。
取材者: リモートワーク体制はどのように整備されていますか?
回答者: サーバーのクラウド化により、場所を問わずに社内システムにアクセスできる環境を構築しています。これにより、従業員の柔軟な働き方を支援するとともに、業務効率の向上を図っています。
取材者: 電子お薬手帳の今後の展望について教えてください。
回答者: 電子お薬手帳は、患者様と医療従事者間の情報共有を促進し、より質の高い医療サービスの提供に貢献できると考えています。また、将来的には、健康管理アプリとの連携など、更なる機能拡充を検討しています。
取材者: その他に、DX化で取り組んでいることはありますか?
回答者: 電子薬歴のクラウド化を進めています。これにより、薬剤師は、患者様の薬歴をいつでもどこでも確認することができるようになり、より適切な服薬指導が可能となります。また、入力業務のリモート化など、業務効率化のためのDXにも取り組んでいます。具体的には、処方箋入力、レセプト請求業務などをリモートで行うことで、薬剤師が本来業務に集中できる環境を整備しています。
取材者: 株主還元策について教えてください。
回答者: 当面は、安定配当を維持していく方針です。成長のための投資を優先し、配当は現在の水準で据え置かせていただきます。
取材者: 成長戦略のポイントについて教えてください。
回答者: 応需処方箋枚数の増加、人件費の効率化、そして人材育成を重視しています。
取材者: 人材育成については、どのような取り組みをされていますか?
回答者: 社内学術大会の開催、外部研修への参加支援など、社員の知識・スキル向上のための投資を行っています。また、資格取得支援制度など、従業員のキャリアアップを支援する制度も充実させています。
取材者: 人材の定着率はどのくらいですか?
回答者: 新卒採用者の3年後の定着率は約80%、中途採用者の3年後の定着率は約60%です。
取材者: 今後の事業展開について教えてください。
回答者: 医療報酬の引き下げなど、厳しい経営環境が予想される中、M&Aによる規模拡大、既存店の運営効率化などに取り組んでいきます。また、人材育成にも注力し、質の高い医療サービスを提供することで、地域社会に貢献していきます。
取材者: 具体的な目標や計画はありますか?
回答者: はい、現在、新規の中期経営計画を策定中です。具体的な目標や計画については、策定後、改めて公表させていただきます。
取材者: 新規出店については、どのような計画をお持ちですか?
回答者: ドミナント展開を基本としつつ、収益性を見極めながら、新規出店を検討していきます。
取材者: 人件費の効率化については、どのような取り組みをされていますか?
回答者: リモート入力センターの導入、業務の標準化、変形労働制の運用進化を含む人員配置の最適化など、様々な取り組みを推進しています。
取締役 沼田豊様

ファーマライズホールディングス(株)
東証STD 2796
決算:5月末日
CP&X
【取材日】2026年8月4日
【2026年5月期(通期)】
決算概要
増収・増益を達成した調剤薬局事業の牽引による業績回復
2026年5月期の通期決算は、売上高69,512百万円(前年同期比9.5%増)、営業利益979百万円(同233.5%増)、経常利益715百万円(同422.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益114百万円(前期は367百万円の損失)と大幅な増収・増益での着地で業績回復を達成。売上原価率は86.4%と前期の85.9%から上昇した一方で、本部業務効率化や人件費の低減等により販管費率は13.7%から12.2%へと改善し、営業利益率の向上に寄与。
セグメント別または事業別の増減要因
調剤薬局事業の大幅増益
調剤薬局事業は、前年度にM&Aを実施した企業のフル寄与と技術料単価の引き上げにより、売上高59,331百万円(前年同期比12.7%増)、セグメント利益1,386百万円(同139.8%増)と全体の業績を牽引。一方、物販事業は既存店舗の不振等によりセグメント損失83百万円、その他事業も有料職業紹介事業や訪問看護事業の不振並びにシステム開発に伴う償却費先行によりセグメント損失113百万円と赤字が拡大。
主要KPIの進捗と変化
処方せん単価の上昇とマイナ保険証利用率高水準維持の現状
処方日数の長期化により、処方せん単価は前期比で上昇したものの、来局回数の減少に伴い既存店ベースの処方せん枚数は前年比2.5%の減少。しかし、かかりつけ薬剤師としての取り組みや「カフェにゃーまらいず」の開催効果により、第4四半期には処方せん枚数の減少幅が1%程度まで縮小して推移。また、マイナ保険証の利用率は75%と高水準を維持しており、これが要件緩和された電子的調剤情報連携体制整備加算の算定店舗増加に直結。
季節性・一過性要因の有無と影響
処方日数長期化政策と猛暑による来局回数減少の影響
医療費抑制や患者の来院回数削減を目的とした厚生労働省の政策的な誘導に加え、昨年の猛暑により高齢者の外出が控えられたことで、処方日数の長期化が業界全体で顕著に進行。これにより、処方せん1枚当たりの薬剤料が増加し売上高は維持されたものの、利益率の高い調剤技術料の算定機会が減少し、営業利益や経常利益が計画を下回る一因となった構造。 特別損益については、前期に計上された補助金等の特別利益が剥落した一方で、2027年5月期は減損損失等を保守的に想定。
通期見通しと進捗率・達成可能性
M&Aシナジーと不採算部門の整理による利益拡大の公算
2027年5月期の通期計画は、売上高70,604百万円(前期比1.6%増)、営業利益1,014百万円(同3.5%増)を見込む一方で、調剤報酬改定やのれん償却費及び実質的な利益増加に伴う法人税等の増加により親会社株主に帰属する当期純利益は11百万円(同90.0%減)へと大幅減益を想定。2028年5月期に営業利益16億円を目指す中期経営計画の達成に向けては、のれん償却の終了による約263百万円の利益押し上げ効果に加え、取得会社におけるPMI進展や物販事業の黒字化拡大等により目標達成の蓋然性は高いと判断。
トピックス
大型M&Aの実施と地域密着型路線の強化によるシナジー創出
2026年2月に株式会社三幸メディカルグループを買収し、同社の医薬品卸売事業との連携によるグループ全体の医薬品調達コスト低減と関東エリアにおけるドミナント戦略を推進する方針。また、地域の相談窓口化のきっかけとして開催する「カフェにゃーまらいず」は当初の目標を上回る109店舗での開催を実現し、新規患者との接点創出と将来的な処方せん応需機会の拡大という成果に結実。
取材アーカイブ
CP&X
【2026年5月期2Q】
決算概要
M&A効果と販管費抑制により大幅な増収増益を達成
2026年5月期2Q決算は、売上高33,602百万円(前年同期比10.0%増)、営業利益399百万円(同296.3%増)、経常利益328百万円、親会社に帰属する中間純利益111百万円と、前期および前々期に実施したM&Aによる店舗数増加に加え、グループ化に伴う業務効率化や本部販管費率の低下が寄与し、前年同期比で大幅な増収増益での着地。計画対比では、売上高は超過達成、営業利益・経常利益も黒字を確保したが、営業外収益の未達により経常利益のみ計画比90.5%と若干の下振れ。一方、最終利益は計画比111.3%と好調に推移しており、財務面では借入金返済の進展により資産・負債は減少。
セグメント別または事業別の増減要因
調剤事業の収益改善がその他事業の苦戦をカバー
主力の調剤事業は、M&A実施企業の寄与(約1.3億円)と既存事業の収益改善(約2.5億円)により、営業利益ベースで前年同期比約3.86億円の増益。既存事業においては、グループ店舗数300超による調剤基本料減算の影響を受けたものの、後発医薬品調剤体制加算等の技術料積み上げ(約1億円)や人件費削減(約1億円)等の効率化努力により増益を確保。一方、その他事業は製薬メーカー向け営業支援システム(SFA)や人材紹介事業の伸び悩みにより86百万円の減益となり、全体利益を一部相殺する結果。
主要KPIの進捗と変化
技術料単価の向上と処方箋枚数の安定的推移
利益への寄与度が大きい調剤技術料(平均単価約2,600円)および処方箋枚数(年間550万〜600万枚ペース、半期予算248万枚)を重要指標として管理。特に技術料においては、後発医薬品の使用比率向上や、地域支援体制加算の要件(24時間対応、医薬品備蓄数等)クリアによる単価向上に注力し、今期は約5億円の伸長を計画。
季節性・一過性要因の有無と影響
技術料算定の特性による下期偏重型収益構造
同社の収益構造は、時間の経過とともに技術料の算定項目が増加するため、下期に利益が出やすい傾向。加えて、診療報酬改定の施行が6月となったことで、決算期である5月まで技術料がフルに積み上がる環境となり、通期目標達成に向けた利益創出は後半に加速する構造。
通期見通しと進捗率・達成可能性
PMI優先と不採算店閉局により目標達成を目指す
通期営業利益目標は11億円を設定しており、中間期時点での最終利益進捗率は計画比111.3%と順調に推移。現在は直近でグループ入りした企業のPMI(体制固め)を優先しつつ、不採算店舗の閉局を進めることで収益体質の強化を図る方針。将来的には再度のM&A推進により、2028年5月期の中期経営計画目標(売上高700億円、営業利益16億円)の達成を目指す構え。
トピックス
「ファーマライズ化」による意識改革と地域のかかりつけ機能の強化
M&A後のPMIとして「ファーマライズ化」を推進し、上場企業としてのコスト削減や業務効率化の文化を浸透させることで、当初の現場摩擦を乗り越え業績改善を実現。また、地域におけるかかりつけ機能強化策として健康イベント「カフェにゃーまらいず」を展開、年間100店舗以上での開催目標に向け、地域住民との接点拡大による処方箋枚数増加および顧客サービス向上に注力。
【2026年5月期2Q】
Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?
A:当社では「ファーマライズ化」と称し、M&Aによりグループ入りした店舗に対して上場企業としてのコスト削減や業務効率化の文化を浸透させることで業績改善を図っております。既存事業においては、後発医薬品調剤体制加算や地域支援体制加算といった技術料の積み上げに注力しており、今期は約5億円の伸長を計画しております。また、地域のかかりつけ薬局としての機能を強化するため、「カフェにゃーまらいず」などの健康イベントや相談会を開催し、処方箋枚数の拡大や顧客サービスの向上に努めております。
Q:成長戦略のポイントについて、前提条件等での変化とその影響等をご説明ください。
A:グループ全体で300店舗を超えると調剤基本料が減算されるというルールが導入されており、当社も前期はその影響を受け減益となりました。しかし、これをカバーするために地道な努力で技術料を積み上げ、業務効率化を推進した結果、利益面での改善が進んでおります。
Q:通期業績の見通しについてご説明ください。
A:今期の営業利益目標は11億円としております。当社の収益構造は下期偏重の傾向があり、施設基準にかかわる技術料は時間の経過とともに算定基準を満たす店舗が増えていくため、下期の方が利益が出やすい構造となっております。また、診療報酬改定が6月施行となったことで、決算期の5月までフルに技術料が積み上がっていくため、通期目標の達成に向けて取り組んでまいります。
Q:受注・競合状況は如何でしょうか?
A:業界全体として医薬分業率が80%を超え頭打ちの状況に近づいているため、各社ともM&Aに軸足を置いて成長を図るフェーズにあります。ドラッグストア業界に比べれば寡占化は進んでおりませんが、オーナーの高齢化に伴う事業承継案件も増えており、今後は再編が進んでいくと思われます。そのような環境下でも、独自のサービスを展開することで生き残る余地は十分にあると考えております。
Q:M&A、業務提携、事業売却などの実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。
A:現在は、直近でグループ入りした企業の体制固め(PMI)を優先しておりますが、その後は引き続き成長戦略としてM&Aを推進していく方針です。また、不採算店舗については業績への影響を考慮し、閉局を進めております。
Q:中期事業計画の内容や進捗状況等をご説明ください。
A:中期経営計画では、令和10年(2028年)5月期に売上高700億円、営業利益16億円という目標を掲げております。今期の中間決算時点では、売上高は計画を上回り、営業利益および経常利益も黒字で着地いたしました。経常利益は営業外収益の未達により若干計画を下回りましたが、最終利益は計画比111.3%で進捗しており、概ね順調に推移しております。
【2026年5月期2Q】
取材者:中間決算を発表されたとのことで、その状況や要因、及び今後の見通しなどに伺います。
まずは業績についてですが、中間決算は非常に良い形で着地されたと拝見しております。
回答者:決算ハイライトですが、中間期を終えた段階で、前期比で大幅な増収・増益となりました。一番の要因として、前期及び前々期に実施したM&Aによる店舗数の増加に伴う売上高及び利益の増加、そしてグループ化による業務効率化や本部における販管費率の減少等が挙げられます。計画に対しても概ね予算通りに進捗しております。売上高は計画を上回り、営業利益、経常利益も共にプラスで着地しております。経常利益のみ、想定していた営業外収益の部分に若干の未達があったため、計画比90.5%と少し落ち込んでおりますが、最終利益は計画比111.3%で着地しております。
取材者:営業外損益のマイナス要因は、解約金や特別損失などの部分でしょうか。派遣事業の部分でしょうか。
回答者:経常利益については営業外損益の部分で想定との乖離がありました。貸借対照表については、グループ全体で借入金を削減したことにより、資産と負債が減少しております。純資産につきましては、中間純利益を計上したものの、8月に年間配当金の支払があったため利益剰余金が減少し、中間期としては若干減少している状況でございます。
取材者:借入金はこの1,100百万円の部分でしょうか。
回答者:はい、長期借入金が減少しております。キャッシュ・フローにつきましても、先ほどお話しした通り、グループ全体で借入金を削減したことにより現金等の残高が減少している状況でございます。利益の前期比について補足しますと、営業利益が約300百万円増加しております。その主な要因は調剤事業における386百万円のプラスです。一方で、その他の事業において、製薬メーカー向けの営業支援システム(SFA)等を提供している部門が苦戦していること、また人材紹介事業も前期比でやや伸び悩んでいることから、その他の部分でマイナス86百万円となり、調剤事業のプラスを一部相殺する形となっております。
取材者:貴社は人材紹介や派遣事業も展開されているのですね。
回答者:はい、派遣事業等も行っておりますが、当社のコア事業は調剤薬局でございます。この調剤事業のプラス386百万円のうち、約130百万円は前期にM&Aを実施した会社等の寄与によるもので、残りの250百万円は既存事業の収益改善によるものです。
取材者:前期はM&A関連で少しもたついた部分があったかと存じますが、今期は十分に改善されたということですね。前期に取得された会社などがかなり収益改善したと考えてよろしいでしょうか。
回答者:今期から加わった会社の分も寄与しており、別の会社も改善しております。社内では「ファーマライズ化」と呼んでおりますが、上場企業としてのコスト削減や効率化の文化を、新たにグループに加わった店舗に浸透させる過程で、薬剤師は真面目な気質の方が多いこともあり、当初は効率化や新たなシステム導入への抵抗などの摩擦もございました。辞められる方もいらっしゃいました。しかし、現在では当社のやり方が浸透し、ファーマライズ化が進んだことで、業績が改善してきております。
取材者:M&A後のPMIが徹底され、企業文化の融合が進んだということですね。同じ業界と言ってもやり方は違うのでしょうね。
回答者:既存事業における250百万円の改善についてですが、グループ全体で300店舗を超えると技術料が減算されるというルールがあります。当社も前期にその影響を受け減益となりましたが、これをカバーするために地道な努力で技術料を積み上げてまいりました。例えば、後発医薬品調剤体制加算など、後発医薬品の使用数量が多ければ算定できる技術料がございます。このような積み上げの成果が前期対比で約1億円ございました。新たに加わった会社を除いた既存事業における人件費の約1億円の削減など、効率化の不断の努力により、営業利益ベースで約250百万円の改善を図ることができました。地道な取り組みであり、新製品ですぐに儲かるという性質のものではございません。
取材者:300店舗以上の減算ルールは、急に出てきたものなのでしょうか。
回答者:現在の中期経営計画の前の計画が走り始めて1年後あたりでしたので、4、5年前の診療報酬改定で導入されました。大手チェーンは業務効率化が図れており利益が取れるという理由で、300店舗以上を有するグループは調剤基本料のベース部分が半分に減算される仕組みとなっております。そのため、前期はその洗礼を受けて減益となりましたが、現在は効率化を図り、利益の改善を進めている状況です。
取材者:N社で54店舗、G社で38店舗増えたのですね。
回答者:はい。一方で、不採算店舗が業績の足を引っ張りますので、閉局も進めております。
取材者:後発医薬品調剤体制加算などの取り組みにより、数年間で約500百万円の増益を見込んでいるとのことですが、この半年で1億円強の成果が出ているのであれば、順調に進捗していると言えそうです。
回答者:今期の技術料の積み上げにつきましては、新しく入ってきた店舗分も含め、約5億円伸ばす計画です。
取材者:営業利益の目安として、処方箋の枚数や単価が非常に重要になってくると思います。処方箋枚数は現在どの程度ですか。
回答者:年間で約550万から600枚程度です。
取材者:決算短信に出ている20万枚というのは何でしょうか。
回答者:そちらは在宅医療に関わる処方箋枚数(半期累計)です。全体の処方箋単価は平均して1枚当たり約10,000円ですので、550万枚であれば約550億円の規模となります。そのうち技術料の単価が2,600円程度で、技術料は全額が営業利益に直結します。トップラインは技術料と薬剤料に分けられますが、薬剤料は薬価差益が利益となる仕組みです。薬価差益は徐々に圧縮される傾向にあるため、利益を伸ばすには技術料の向上がより重要となります。
取材者:調剤技術料の推移を見ますと、単価が伸びていくと利益も増えていくということですね。処方箋枚数は、中間期ではどの程度進捗しているのでしょうか。
回答者:現状、年間550万のペースで推移しております。半期の予算としては248万枚を設定しております。
取材者:この枚数と技術料が、貴社内で非常に重要視されている指標なのですか。
回答者:はい。あとは技術料をどれだけ取れるかが鍵となります。
取材者:技術料を増やすための具体的な取り組みについて教えていただけますか。例えばどのようなことをすれば増えるのでしょうか。
回答者:薬局の機能に関する技術料がありまして、要件を満たしている薬局には受付1回当たり単価で加算される仕組みです。例えば、ジェネリック医薬品の使用比率を高めることで算定できる後発医薬品調剤体制加算がございます。例えば、「加算3」という区分を取得すると受付1回あたり300円を加算できます。
取材者:ジェネリック医薬品を推奨した方が良いということですか。
回答者:はい。国としても、ジェネリック医薬品の方が薬剤料単価が安いため、医療費削減に繋がるというロジックです。薬局に技術料を支払っても、薬剤料自体が半分以下に下がれば国の財政としてはプラスになります。また、地域支援体制加算というものもあり、1枚当たり100円や320円加算される要件がございます。薬局がその基準を満たしていれば、受け付けた全ての処方箋に対して算定できるようになります。例えば320円が100万枚であれば3億2千万円となりますので、非常に大きいです。
取材者:地域支援体制とはどのようなものでしょうか。
回答者:平たく申し上げますと、地域のかかりつけ薬局としての機能を果たしているかどうかの基準です。在宅医療の年間実績件数、かかりつけ薬剤師の配置、指導料の算定回数、24時間対応、1,200種類以上の医薬品の備蓄、地域連携での健康イベントの開催など、細かな基準を全てクリアして届け出を行うと算定できるようになります。つまり、地域のお役に立てる薬局の体制ができているかどうかということです。特定のクリニックとマンツーマンで対応していれば少ない在庫で済みますが、どこの医療機関からの処方箋が来るか分からない状況では、在庫も多く抱えなければなりません。そういった様々な要件をかいくぐって初めて算定できる仕組みです。
取材者:薬だけを販売するのではなく、地域に根ざした薬局を作っていくというのが国の方針なのですね。かかりつけ薬剤師についてもう少し伺えますか。
回答者:かかりつけ薬剤師になっていただくためには、患者様から同意書をいただく必要がございます。「私をかかりつけ薬剤師と認めます」という同意書をいただくことで、かかりつけ薬剤師に特化した技術料を算定できる仕組みです。
取材者:16万2千名の患者様から同意書を受け入れているとのことですが、例えば、患者様が他の薬局に行かれた場合はどうなるのでしょうか。
回答者:大手チェーンの薬局などでは、どこもかかりつけ薬剤師になるための同意書を求めているかと思います。以前は重複をチェックする仕組みがありませんでしたが、現在は横断的にレセプト(調剤報酬請求)が電子化されているため、同じ月に他の薬局で算定していると査定が入るようになっております。基本的には最新の同意書を書いた薬剤師がかかりつけ薬剤師となります。
取材者:別の病院に行くと、近くの薬局で薬をもらうように言われることもあり、かかりつけという意識はあまりありませんでした。
回答者:10年ほど前から、大病院の前の門前薬局に集中するのは好ましくないという風潮になってきております。国としては、患者様が自宅や職場近くの1つの薬局を継続して利用し、1人の薬剤師が全ての薬を把握することが望ましいと考えております。利便性の面から目の前の薬局に行かれるお気持ちも分かりますが、それが国の方針です。
取材者:しかし、病院が色々な場所に離れている場合、現実的には無理があるような気もいたします。
回答者:おっしゃる通り、難しい面もございます。そういった環境の中で、処方箋枚数の拡大や顧客サービスの向上に努めております。その一環として「カフェにゃーまらいず」という取り組みを行っております。
患者様に対して健康情報を提供したりイベントを開催したりして、話しやすい薬局作りをしております。ご友人を紹介していただいたり、骨密度チェックや体操のイベントを行ったり、スポーツ施設など他の事業者様と組んで実施することもあります。店舗内で行うこともあれば、近くの公民館をお借りしたり、企業様の会議室を使わせていただくこともございます。基本的には認知症カフェがベースとなっており、認知症の患者様やご家族のお悩みを、お茶を飲みながら伺い支援していくという成り立ちですが、当社では認知症に限らず、医療や介護を含めた健康全般の相談場所を提供し、地域の「しゃべり場」として貢献しながら、薬局を知っていただく流れを作っております。DXを活用し、本部と店舗をWebシステムで繋いで管理栄養士が相談に応じるなどのサービスも行っております。
取材者:薬局の店舗内で行うには、少し狭くて他の患者様の邪魔になるのではないかと気になってしまうのですが。
回答者:まさにそこが悩みです。厚労省も、単に調剤をするだけの場所ではなく、面積を確保するように求めてきております。
取材者:KPIの50店舗を既に達成し、現在78店舗で開催されているとのこと、今年度末100店舗での開催という目標も達成できそうですね。個人投資家向け説明会なども一生懸命やられていますが、高齢者の方々はこういった話題に興味を持たれると思います。サステナビリティと利益重視を両立されていますね。
回答者:認知症の方だけでなく、幅広く健康寿命延伸のための取り組みとして展開しております。地道な努力をして処方箋枚数の拡大に取り組んでおります。薬剤師が信用されれば患者様は来てくださいますので、そのきっかけ作りをしております。
取材者:この取り組みは、企業の活動と繋げられるような気がします。
回答者:この取り組みは自治体からも要請されているスタンスのものです。ご家族の方も一緒に来ていただき、お悩み相談をしていただきながら、上手く薬局を利用していただきたいと考えております。
取材者:電話でのご相談は受けていらっしゃるのでしょうか。
回答者:電話でのご相談はまだそれほど多くはございませんが、お問い合わせがあれば当然対応いたします。薬局には認知症に限らず健康や薬に関する電話がかかってまいりますので、現場の薬剤師が対応しております。「カフェにゃーまらいず」の開催が、そうしたお問い合わせのきっかけになってくれればと考えております。社内の薬剤師と話しておりますと、例えば糖尿病の薬を飲まれている方が、市販の風邪薬を購入される際、医療用医薬品と一般用医薬品の飲み合わせが悪いケースがあるそうです。かかりつけ薬剤師がいれば、軽い風邪の際にも電話で確認することができます。色々な薬が買えるようになりましたので、そういったアドバイザーを持っていた方が安心だと思います。
取材者:M&A戦略ですが、これからさらに規模を拡大していくフェーズに入っていくのだと拝見しております。中期経営計画において、令和10年(2028年)に売上高700億円、営業利益16億円という目標を掲げられており、今年は利益を確実に出していく年かと存じますが、今期の目標は営業利益11億円でよろしかったでしょうか。
回答者:はい、営業利益11億円でございます。
取材者:貴社は下期偏重型の収益構造でしょうか。
回答者:はい、下期偏重の傾向がございます。年によっても異なりますが、上半期で半分に到達しないこともよくございます。基本的には、施設基準にかかわる技術料は、時間の経過とともに算定できる店舗が増えていくため、下期の方が利益は出やすくなります。また、診療報酬改定が2年ごとにございますが、以前は4月改定だったものが、前回から6月改定となりました。当社の決算期は5月ですので、改定の直前までフルに決算期があり、技術料が積み上がっていく傾向がございます。
取材者:診療報酬は毎年変わるもので、減ることもあるのでしょうか。
回答者:今回は一応プラス改定とは言われておりますが、最終的には国の判断次第となります。我々は認可事業ですので、薬の値段や技術料の基準は全国一律ですが、薬局の努力によって算定できている施設基準にかかわる技術料が異なるため、同じ処方箋でも薬局によって金額が微妙に異なります。上場企業は株主様のためにも努力して技術料を積み上げておりますが、改定のタイミングで一度リセットされるというビジネスモデルです。
また、業界全体として、病院が院外に処方箋を出す分業率が80%を超えており、頭打ちの状況に近づいております。そのため、大手チェーンはM&Aに軸足を置いて成長を図るようになっております。さらに、調剤薬局事業が始まって30、40年が経過し、オーナーの引退などによる事業承継の案件も増えてきております。ドラッグストアなどに比べればまだ寡占化は進んでおりませんが、今後は進んでいくと思われます。中小の薬局が全てなくなるわけではなく、独自のサービスを展開していれば生き残る余地は十分にあると考えております。
取材者:中期経営計画に記載されている「6つの成長戦略」におけるKPIをご説明いただけますか。
回答者:成長戦略に関する具体的なKPIにつきましては、社内では設定しておりますが、現時点では進捗状況などは外部へ公表できておりません。今後、決算報告などのタイミングで結果を開示できる体制を整えていきたいと考えております。「サステナビリティ」に関してのみ、マテリアリティに基づくKPI(防災訓練の実施など)を開示しております。
回答者:例えば、後発医薬品調剤体制加算の区分ごとの店舗数などを資料に記載しておりますので、そこから推測していただきたいという思いもございますが、当社における加算の平均点数を開示すれば、より分かりやすいかもしれません。
枚数や技術料単価は一つのヒントになるかと存じます。薬価差益に繋がる値引き率などは、卸業者との関係もあり開示が難しい部分がございますが、予測しやすい指標の開示については検討してまいります。
取材者:M&Aは今後も継続されていくご予定でしょうか。
回答者:とりあえず現在の体制固めを行ってから、成長戦略として引き続きM&Aを推進していく方針です。もちろんオーガニックな成長も継続いたします。
取材者:薬局の名称についてですが、基本的には「ファーマライズ薬局」に統一されているのでしょうか。
回答者:基本的には「ファーマライズ薬局」ですが、M&Aで取得した店舗のうち、地域に定着している名称を意図的に残しているケースもございます。
取材者:日本全国様々な場所に出店されていらっしゃるのですね。
回答者:九州や中国・四国地方はまだ少ないですが、全国に展開しております。
取材者:国の方針もあり、求められる薬局を作っていく上で非常に重要なお仕事をされていると思います。
回答者:皆様の健康のために、上手くご利用いただきたいと考えております。
IR担当役員 沼田 豊 様
経営企画部 部長 寺本 尚徳 様
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【2026年5月期1Q】
決算概要
令和8年5月期第1四半期(令和7年6月から8月)は、売上高16,753百万円(前年同期比10.0%増)、営業利益152百万円(前年同期比188.5%増)と増収増益、四半期純利益は18百万円の損失(前年同期は131百万円の損失)となったものの、112百万円の損失縮小となりました。増収増益となった要因は、前年に実施したM&Aによる売上・利益貢献と、調剤薬局事業における調剤技術料算定への取り組み成果が出たことによるものです。
セグメント別または事業別の増減要因
セグメント別では、コア事業である売上高の84.5%を占める調剤薬局事業において、前年同期比で大きく増収増益となっていることが特筆するところになります。
主要KPIの進捗と変化
中期経営計では令和10年5月期の営業利益16億円を目標にしております。本年度は営業利益11億円を計画しておりますが、第1四半期においてはほぼ計画通り推移しております。営業利益の目標達成するうえで重要な指標としては処方せん枚数と処方せん単価(特に技術料単価)となります。処方せん枚数は前年のM&Aにより約19万枚増加(15,6%増)しており、技術料単価については既存店ベースで前年同期比+123円と順調に伸びております。
季節性・一過性要因の有無と影響
猛暑の影響で、患者の受診抑制がありました。処方せん枚数は減少傾向、処方せん単価は上昇するというこれまでにはない動向となりましたが、数量及び単価の変動による売上高及び利益に与える影響は軽微でほぼ計画通り推移しております。夏季の一過性の減少とみていて、気候が安定してきている第2四半期及び調剤薬局事業では繁忙期となる時期には例年通りの動向に戻ると考えております。
通期見通しと進捗率・達成可能性
前述のとおり、猛暑の影響はあったものの第1四半期はほぼ計画通り進捗しております。したがって、第2四半期以降は患者動向も例年通りになるものと考えており、処方せん応需枚数動向や金利上昇リスクにやや懸念があるものの、開示している業績予想通り進むものと思われます。
トピックス
本年度スタートした中期経営計画の主軸である調剤薬局事業の3つの成長戦略について、それぞれの項目別に2~3のタスクフォース(全8つ)を設置して取り組みを開始しました。早速、「患者中心の薬局運営の継続」における「相談目的の来局者の増加」のタスクフォースでは結果を出しており、当社オリジナルの認知症カフェ「カフェにゃーまらいず」の展開は、本年目標は50店舗で新規開催でしたが、すでに61店舗で開催しており、本年度目標を100店舗以上での開催に上方修正してさらに取り組んでいるところです。
【2026年5月期1Q】
Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)は何でしょうか?
A:本年度スタートした中期経営計画の主軸である調剤薬局事業の3つの成長戦略について、それぞれの項目別に2~3のタスクフォース(全8つ)を設置して取り組みを開始しました。
早速、「患者中心の薬局運営の継続」における「相談目的の来局者の増加」のタスクフォースでは結果を出しており、当社オリジナルの認知症カフェ「カフェにゃーまらいず」の展開が進んでおります。本年目標は50店舗で新規開催でしたが、すでに61店舗で開催しており、本年度目標を100店舗以上での開催に上方修正してさらに取り組んでいるところです。
また、本年7月には、経済産業省が認知症になってからも自分らしく暮らし続けられる社会の実現を目指して推進している「オレンジイノベーション・プロジェクト」に調剤薬局業界では初の採択をされました。これにより、参画している異業種とのコラボイベントの開催が既に開始されており、新たな顧客獲得につながっていく波及効果を期待しております。
Q:通期業績の見通しについてご説明ください。
A:本年度は、夏の猛暑の影響があり、患者の受診抑制があったものの、第1四半期はほぼ計画通り進捗しております。第2四半期以降は患者動向も例年通りになるものと考えており、開示している業績予想通り進むものと思われます。
本年度スタートした中期経営計画にしたがい、成長戦略に取り組んでいるところですが、調剤薬局事業の3つの成長戦略「薬剤師のかかりつけとしての機能強化」「患者中心の薬局運営の継続」「応需処方せん枚数増加に向けた取り組みの徹底」について、全8つのタスクフォースを立ち上げ、薬局店舗所属の社員をメンバーに招集しながら取り組んでいるところです。
「応需処方せん枚数増加に向けた取り組みの徹底」においては、第1四半期の地域医療売上高(在宅・施設における調剤売上高)は前年同期比8.1%増の11億51百万円、地域医療処方せん枚数は前年同期比7.3%増の15万枚と堅調に推移しております。
Q:受注・競合状況についてご説明ください。
A:例年、4月の薬価改定によって処方せん1枚当たりの薬剤料単価が引き下がるのですが、本年は引き下がることなく逆に上昇しています。様々要因はありますが、特に夏場の猛暑によって、患者の受診抑制があったようで、処方せん応需枚数が例年よりも減少し、処方せん単価(薬剤料単価)が上昇していることが今期第1四半期における特徴です。実際に当社のデータによれば、処方日数29日以上の長期処方の割合が前年よりも増加していました。これによる影響については、売上高は単価の上昇により堅調に推移したものの、処方せん枚数が減少傾向によって利益に直結する技術料売上高が減少し、利益が取りにくい状況にあります。猛暑が落ち着く第2四半期以降においては、元の環境に戻ると思われ、一時的な現象ととらえています。
Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。
A:本年6月に中期経営計画を発表しましたが、後3年間で営業利益を初年度である令和8年5月期の11億円から最終年度の令和10年5月期の16億円まで伸ばしていくことを目標としています。また、最終年度にはROIC4.5%の達成を目指しています。
中期経営計画では、M&Aで取得した会社のPMIを徹底的に行い、当社の基準に合わせた営業と薬局作りを目指していきます。調剤薬局事業を基軸として進めていく方針ですので、従業員の教育をしっかりと行い、国が目指す薬局作りを意識しながら、地域の患者に選ばれ信頼される調剤薬局グループを目指していくことを基本としています。これにより、処方箋枚数を増やし、より多くの患者様に来ていただくことが、この中期経営計画の主要な項目です。
本年度第1四半期における成長戦略への取り組み状況は、調剤薬局事業においてはタスクフォースを立ち上げて、前述の「カフェにゃーまらいず」の開催や「オレンジイノベーション・プロジェクト」へ参画による異業種とのコラボ実施、地域医療にかかわる処方せんの応需拡大などの実績を上げています。また調剤薬局事業以外の成長戦略として、「企業としての持続的な成長(サステナビリティ)の推進」に取り組んでおり、ステークホルダーとの対話を継続するために本年9月に開催された「日経・東証IRフェア2025」に出展し、個人投資家へのIR活動も行いました。個人投資家へのIR活動は今後もIR会社説明会のイベントへの参加を検討しており、継続していきます。
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決算概要
令和7年5月期の決算は、売上高が635億800万円で前期比16.6%の増加を達成した一方で、営業利益は2億9,300万円で同67.9%の減少、経常利益は1億3,600万円で同83.6%の減少、親会社株主に帰属する当期純利益はマイナス3億6,700万円の減益であった。売上高の増加は、主にM&AでGOOD AIDグループの買収及び寛一商店グループから薬局54店舗の営業権を譲り受けたこと(現運営会社:next PH株式会社)が最大の要因である。利益減少の要因は、M&Aに伴う費用やのれん償却費用を含めたGOOD AIDグループのネガティブインパクト、調剤薬局業界の「300店舗以上のルール」による技術料の引き下げ、および医薬品の仕入れ原価の上昇である。
季節性・一過性要因の有無と影響
令和7年5月期は、調剤事業において「300店舗以上のルール」の通年適用により、技術料が大きく引き下げられ、約5億円強のマイナス影響が発生した。この技術料低下分は、1年間かけて半分以上を取り返すことができた。また、M&Aに伴うのれん償却に加え、GOOD AIDグループの運営の混乱により大きな利益が上がらず、マイナス額の半分ほどを占めた。
通期見通しと進捗率・達成可能性
令和8年5月期の業績予想は、売上高667億9,500万円(前期比5.2%増)、営業利益11億2,300万円(同287.2%増)を見込む。達成可能性のポイントは、M&Aで取得したnext PHやGOOD AIDの収益改善と、既存事業の調剤報酬や処方箋増加策による増益効果であり、通期での貢献により大幅な増収増益を見込んでいる。
トピックス
2025年6月25日、新・中期経営計画を開示。M&Aにより取得した会社のPMIを徹底し、事業基盤の強化を図ることで飛躍を目指す。6つの成長戦略に対して明確なKPIを設定しており、実行に向けた準備が整った段階にある。
Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?
A:当社は、調剤薬局事業を基軸として、M&Aで取得した会社のPMIを徹底的に行い、当社の基準に合わせた営業と薬局づくりを目指します。国が目指す薬局像を追求し、従業員教育を徹底することで、処方箋枚数を増やし、より多くの患者様に利用していただくことを新・中期経営計画の主要な項目としています。具体的な成長戦略は6つあり、それぞれの戦略に対して具体的なKPIを設定し、実行に向けた準備を進めている段階です。
Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。
A:令和8年5月期の業績予想達成に向けた主な戦略は、M&Aで取得した現運営会社のnext PHとGOOD AIDの収益改善です。next PHについては、前期は4ヶ月分の営業権の譲受効果しか反映されていませんでしたが、今期は通期で反映されるため、前期比で営業利益が2億円弱増加する見込みです。GOOD AIDについても、PMIの進捗により収益改善が進んでおり、今期通期で2億円強の増加を見込んでいます。これらのM&A店舗の収益力向上に加え、既存事業の成長も見込んでいます。具体的には、「300店舗以上のルール」適用による技術料の低下分を回復させることで、今期1年を通して3億円弱の貢献を見込んでおり、処方箋枚数増加策により約3億円の増加を見込んでいます。一方で、毎年の薬価改定により、2億円弱のマイナスを見込んでいます。これらの増減を合わせ、M&A店舗と既存事業の成長により、全体で約8億円の営業利益の増加を見込んでいます。
Q:M&A、業務提携、事業売却などの実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。
A:新・中期経営計画では、PMIを徹底し足場を固めて飛躍することを主眼としているため、しばらくは大規模なM&Aは控える方針です。ただし、数店舗規模の案件や、新規出店に近い良質な案件については、引き続き取得を検討します。これまでのような大規模な借入れを伴うM&Aは、現時点では方針にありません。
Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。
A:当社は今年の6月25日に新・中期経営計画を開示しました。その中で、営業利益を非常に重要視しています。今後3年間で、営業利益を初年度である令和8年5月期の11億円から最終年度の令和10年5月期の16億円まで伸ばしていくことを目標としています。また、最終年度にはROIC4.5%の達成を目指しています。前年度が大きな減益だったこともあり、営業利益を回復させることが最も重要な目標です。新・中期経営計画では、M&Aで取得した会社のPMIを徹底的に行い、当社の基準に合わせた営業と薬局作りを目指していきます。調剤薬局事業を基軸として進めていく方針ですので、従業員の教育をしっかりと行い、国が目指す薬局作りを目指しながら、より良い薬局を作っていくことを基本としています。これにより、処方箋枚数を増やし、より多くの患者様に来ていただくことが、この中期経営計画の主要な項目です。
令和7年5月期に、連結で前期比約6億円の営業利益のマイナスがありましたが、そのうち調剤事業で5億円のマイナスは、「300店舗以上のルール」適用による技術料の低下が主な要因です。その他に大きかったのが、GOOD AIDグループで、のれん償却に加え人員確保に苦慮した部分で運営が安定せず、より大きな利益が上がらなかったことによるものです。直近2つの大型M&A案件の収益性を当社の標準まで引き上げることにより、相応の利益改善が見込まれます。中期経営計画期間中にこれらをやり遂げることと、主軸である調剤薬局としてのあるべき姿を追求し、処方箋枚数を増やすことで利益を伸ばしていくことを考えています。
Q:株主還元の方針をご説明ください。
A:株主優待と配当については、これまで通り継続していく方針です。取材者:まず、令和7年5月期の決算状況についてお伺いいたします。売上高は635億800万円で前期比16.6%の増加、営業利益は2億9,300万円で同67.9%の減少、経常利益は1億3,600万円で同83.6%の減少、親会社株主に帰属する当期純利益はマイナス3億6,700万円とのことですが、売上高は業績予想に対して未達だったものの、前期比でかなり大幅な増収を達成されているかと思います。その増減要因についてご説明いただけますか。
回答者:売上高の増加要因は、主にM&Aで取得した店舗です。GOOD AIDグループの買収と現在の運営会社であるnext PH株式会社が、寛一商店グループから薬局54店舗の営業権を譲り受けたことが最大の要因です。
取材者:M&Aによる店舗数の増加ですね。利益面についてはいかがですか。
回答者:令和7年5月期においては、第4四半期では、はだいぶ改善してきておりますが、上半期まではM&Aに伴う費用やのれんの増加が影響しました。加えて、初めての通年適用となった調剤薬局業界の「300店舗以上のルール」により、技術料が大きく引き下げられました。これにより、売上高は増加しましたが、利益面は減少しました。また、医薬品の仕入れ環境の変化により、原価が上昇したことも利益減少の一因です。
取材者:前期比での採用人数の推移についてはいかがですか。
回答者:店舗数が増加したことに伴い、採用コストもかかっています。特に、next PHよりも前の年度にグループ入りしたGOOD AIDグループは、人員確保が厳しく、採用コストがやや増加している状況です。社員の人数は、店舗数が増えたため、当然増加しています。
取材者:計画として、それほど遅れていないというイメージですか。
回答者:GOOD AIDについては、PMI(買収後の統合プロセス)の遅れが若干あり、最初の半期は利益が出ていませんでしたが、本部の管理業務効率化や、店舗運営の効率化、人員配置の見直しなどにより、後半にかけて改善してきています。next PHについては、当初は赤字を想定していましたが、取得した月から既に黒字を達成しており、予想以上に利益を上げることができています。
取材者:その他、重要視しているKPIや数値はございますか。
回答者:中期経営計画を今年の6月25日に開示しましたが、その中でも営業利益を非常に重要視しています。今後3年間で、営業利益を初年度である令和8年5月期の11億円から最終年度の令和10年5月期の16億円まで伸ばしていくことを目標としています。前年度が大きな減益だったこともあり、営業利益を回復させることが最も重要な目標です。また最終年度には、営業利益と同様に重要なKPIであるROICで4.5%を達成したいと考えています。
取材者:営業利益を増やすために、どのような重要な施策や取り組みを考えていますか。
回答者:この3年間は、M&Aで取得した会社のPMIを徹底的に行い、当社の基準に合わせた営業と薬局作りを目指していきます。調剤薬局事業を基軸として進めていく方針ですので、従業員の教育をしっかりと行い、国が目指す薬局作りを目指しながら、より良い薬局を作っていくことを基本としています。これにより、処方箋枚数を増やし、より多くの患者様に来ていただくことが、この中期経営計画の主要な目指すべき成果です。
取材者:前期、令和7年5月期に業績に影響を与えた一過性の要因や、季節性・外的要因はございますか。
回答者:令和7年5月期は、連結で前期比で約6億円の営業利益のマイナスでした。そのうち、調剤事業で5億円、その他事業で1億円のマイナスです。調剤事業の5億円のマイナスは、「300店舗以上のルール」適用による技術料の低下が主な要因です。技術料の低下により5億円強のダメージがありましたが、1年間かけて半分以上は取り返すことができました。その他に大きかったのが、GOOD AIDグループです。のれん償却に加え、人員確保に苦慮した部分で運営が安定せず、より大きな利益が上がらなかったため、マイナス額の半分ほどを占めています。直近2つの大型M&A案件の収益性を当社の標準まで引き上げることにより、相応の利益改善が見込まれます。中期経営計画期間中にこれらをやり遂げることと、主軸である調剤薬局としてのあるべき姿を追求し、処方箋枚数を増やすことで利益を伸ばしていくことを考えています。その他事業は、今期比でややプラスを見込んでいます。特にnext PHは好調で、令和7年5月期においては、営業権の譲受効果が4か月分しか反映されていませんでしたが、令和8年5月期は通期で反映されることにより、大幅な改善が期待されます。
取材者:新・中期経営計画の達成に向けて、令和7年5月期は我慢の年だったという見方でよろしいですか。
回答者:令和7年5月期は「300店舗問題」による技術料の低下、人件費の増加、そしてGOOD AIDの想定よりも良くなかった業績が大きく影響しました。
取材者:令和8年5月期の業績予想は、売上高は667億9,500万円で前期比5.2%の増加、営業利益は11億2,300万円で同287.2%の増加、経常利益は9億4,100万円で同587.3%の増加、親会社株主に帰属する当期純利益は2億6,600万円で大幅な増収増益を見込んでいるかと思いますが、見通しや具体的な施策について改めてご説明いただけますか。
回答者:まず、M&Aで取得したnext PHとGOOD AIDの収益改善が重要です。next PHについては、前期は4ヶ月分の貢献でしたが、今期は12ヶ月貢献することで、営業利益ベースで前期比2億円弱の増加を見込んでいます。GOOD AIDについても、収益改善が進んでおり、今期通期で2億円強の増加を見込んでいます。これで約4億円の増加となり、残りの4億円は既存の会社によるものです。調剤報酬の「300店舗ルール」による技術料の低下分を持ち直してきた分が、今期1年を通して3億円弱貢献する見込みです。また、処方箋枚数増加策により約3億円を見込んでいます。一方、毎年の薬価改定により、約2億円弱のマイナスを見込んでいます。これらの増減を合わせると、約4億円の増加となります。
増加分の半分はM&A店舗の収益力向上によるもので、残り半分は既存事業の成長によるもので、合わせて約8億円の増加を見込んでおります。
取材者:令和8年5月期以降のM&Aや業務提携の実施や検討状況について、お答えいただける範囲でお話いただけますか。
回答者:新・中期経営計画の方針として、PMIを徹底的に行い、足場を固めて飛躍することを主眼に置いています。そのため、しばらくは続けてきた大型のM&Aは控える方針です。ただし、数店舗規模の案件や、新規出店に近い良質な案件については取得を検討します。これまでのように大規模な借入れを伴うM&Aは、現時点では方針にありません。
取材者:株主還元の方針に変更はございますか。
回答者:株主優待と配当については、これまで通り継続いたします。
取材者:最後に、直近の足元の状況について、トピックスやニュースリリースはございますか。
回答者:新・中期経営計画のリリースでは、具体的な成長戦略が6つ記載されています。これらの各成長戦略に対して、具体的なKPIを設定しています。各タスクフォースで実行し、経営会議で進捗を確認するなど、実行のための下準備が整った段階です。
取締役 沼田 豊様
経営企画部 部長 寺本 尚徳様
取材アーカイブ
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1. ビジネスモデルや事業内容
都心部のみではなく、地方都市を中心にドミナント展開する調剤薬局チェーン。そのネットワークを活かし、施設調剤、在宅医療にも注力。グループ内にドラッグストア事業である「薬のヒグチ」を擁し、医薬品・健康食品・日用品等の幅広い商品を調剤薬局で展開する。また、自社開発の電子お薬手帳は、遠隔服薬指導やカード決済機能を備え、他社との差別化を図る。
2. 創業の経緯と転機となった出来事
創業者の大野氏が、卸売業勤務時代に関係を築いた医師からの依頼を受け、東京都文京区湯島に調剤薬局を開業したのが始まり。地域の医師との連携を深め、勉強会などを開催する中で事業を拡大。M&Aにも取り組み、業界に先駆けてチェーン薬局同士のM&Aを成功させた。
3. 直近の決算状況
第2四半期の決算は、調剤報酬改定の影響を受け業績予想を下方修正。M&Aによる店舗数拡大に伴い、PMIに関する課題解消に取り組んでいる。
4. 成長戦略
ドミナント展開による効率的な店舗運営を重視。M&Aもドミナント戦略の一環として活用し、事業拡大を図る。処方箋枚数増加のための戦略を検討中。ドラッグストア事業の強化にも取り組む。人材育成にも注力し、人的資本への投資を強化する。
5. 株主還元策
安定配当を維持。M&Aや新規出店、DX化などへの投資を優先するため、内部留保を重視。
6. 今期の取り組みやトピックス
電子処方箋への対応、電子お薬手帳の活用、電子薬歴のクラウド化などDX化を推進。業務効率化による人件費抑制にも取り組む。M&Aにより店舗数を拡大に伴い収益力改善を推し進める。
Q: 貴社の事業内容、ビジネスモデルにつきまして、他社と比較したときの特徴や強みは何ですか。
A:地方都市を中心にドミナント展開していることが特徴です。古くから在宅医療や施設調剤にも取り組んでいます。また、グループ会社にドラッグストア事業を持つため、調剤薬局にドラッグストアの商材を展開できることも強みです。さらに、自社開発の電子お薬手帳を活用し、遠隔服薬指導やカード決済などを実現しています。
Q: 健康サポート薬局の取得状況について教えてください。
A:健康サポート薬局の取得を積極的に進めており、業界標準と比較して取得比率が高いことが特徴です。健康サポート薬局の取得により、地域住民や医療機関との連携を強化し、地域包括ケアシステムへの貢献を目指しています。
Q: 貴社のドミナント展開について、都心部への展開方針はどういったものですか。
A: 基本的には、引き続き地方都市を中心としたドミナント展開を重視していきます。都心部への進出は、出店経費やランニングコストなどを考慮しながら、慎重に進める必要があると考えています。
Q:貴社の創業の経緯を教えてください。
A:創業者である取締役会長が、卸売業の社員時代に取引先のクリニックから依頼を受け、調剤薬局を開業したのが始まりです。その後、地域貢献や医療貢献の理念のもと、M&Aや新規出店を通じて事業を拡大してきました。
Q: M&Aの方針について教えてください。
A:地域に根ざした経営を行い、地域貢献に力を入れている企業を重視しています。また、既存の店舗とのシナジー効果も見込んでおり、ドミナント展開を強化できる企業とのM&Aを積極的に検討しています。
Q:DX企画の進捗状況について教えてください。
A:マイナ保険証や電子処方箋への対応、セキュリティ対策及び管理部門におけるリモートワーク対応などは完了しています。また、電子お薬手帳の活用や電子薬歴のクラウド化を進めています。さらに、調剤薬局におけるリモートワークの導入や業務効率化のためのシステム開発にも取り組んでいます。
Q:株主還元策について教えてください。
A:当面は安定配当を維持し、成長投資を優先していきます。M&Aや新規出店、DX推進など、将来の利益成長につながる投資に積極的に資金を投入していきます。
Q:成長戦略のポイントは何ですか。
A:応需処方箋枚数の増加、人件費の効率化、人的資本への投資を重視しています。また、規模の拡大による経営基盤の強化も重要な戦略です。M&Aや新規出店による事業拡大だけでなく、従業員の育成や定着率向上にも力を入れています。
取材者: それでは、早速取材を始めさせていただきます。
回答者: はい、よろしくお願いいたします。
取材者: 貴社の事業内容とビジネスモデルについて、他社と比較したときの特徴や強みを踏まえながらご説明いただけますか。
回答者: 地方を中心にドミナント展開していることが特徴です。調剤薬局業界では、高齢化社会や医療費抑制の観点から、施設調剤や在宅医療への対応が重要視されています。当社は古くから施設調剤や在宅医療を提供しており、薬剤師が施設等へ出向く必要のあるこれらのサービスにおいて、ドミナント展開は大きな強みとなります。
また、グループ会社にドラッグストアで扱う商材を展開できる「薬のヒグチ」があることも強みです。これは、医薬品と日用品を併売することで、顧客の利便性を高める戦略です。加えて、自社開発の電子お薬手帳は、遠隔服薬指導やカード決済にも対応しており、他社との差別化を図っています。
取材者: 調剤薬局事業の売上高の構成はどのようになっていますか?
回答者: 今上半期の売上高構成比では、処方箋調剤が約80%、OTC医薬品・衛生用品・健康食品等の商品販売が約15%となっています。
取材者: 他社との差別化という点では、具体的にどのような取り組みをされていますか?
回答者: 国が推進する「健康サポート薬局」の認定取得に力を入れています。健康サポート薬局とは、地域住民のかかりつけ薬局として、在宅医療への対応、介護サービスとの連携、行政機関との連携など、地域包括ケアシステムに貢献する薬局です。具体的には、健康相談や服薬指導、在宅医療への対応、介護サービスとの連携など、地域住民の健康をサポートするための様々な活動を行っています。
当社は、健康サポート薬局の認定取得を積極的に進めており、業界の中でも高い比率を達成しています。これは、地域医療への貢献を重視する当社の姿勢を示すものです。
取材者: 健康サポート薬局の具体的な取り組みについて、もう少し詳しく教えていただけますか?
回答者: 健康相談では、薬剤師が患者様一人ひとりの健康状態や生活習慣を把握し、それに基づいたアドバイスを行っています。服薬指導では、薬の効果や副作用、飲み合わせなどを丁寧に説明し、患者様が安心して薬を服用できるようサポートしています。在宅医療では、薬剤師が患者様のご自宅に訪問し、服薬管理、健康状態の確認などを行っています。
取材者: 健康サポート薬局の比率が高いと、地域との結びつきは強くなりますか?
回答者: その通りです。行政、医療機関、介護事業所など、様々な関係機関と連携し、地域包括ケアシステムに貢献することで、地域との結びつきを強化しています。
取材者: 貴社の薬剤師は、地域との連携のために積極的に活動されているのですね。
回答者: ええ。在宅医療では、患者様のご自宅はもちろん、医療機関や介護事業所へも出向く必要があり、薬剤師には多職種との高いコミュニケーション能力が求められます。また、地域の医療機関や介護施設と連携し、患者様一人ひとりに最適な医療を提供できるよう努めています。
取材者: 外出して患者様と接する機会が多い中で、自社開発の電子お薬手帳はどのように役立ちますか?
回答者: 電子お薬手帳は、患者様の情報をクラウド上で安全に管理できるため、場所を問わずに情報共有できます。例えば、患者様のご自宅に訪問した際にも、薬剤師は電子お薬手帳を通じて、患者様の服薬状況やアレルギー情報などを確認することができます。
取材者: 電子お薬手帳の利用者数はどのくらいですか?
回答者: 現在、約12万人の患者様に利用いただいています。
取材者: なるほど。都心部への展開については、どのような方針をお持ちですか?
回答者: 基本的には、地方でのドミナント展開を重視しています。医療費抑制の観点から、効率的な店舗運営が求められる中、ドミナント展開は人材の融通を利かせ、人件費を抑制する上で有効な手段となります。また、地域に密着した医療を提供するという当社の理念とも合致しています。
取材者: 貴社の創業の経緯について教えてください。
回答者: 当社は、取締役会長である大野が創業しました。大野は、卸売業の社員時代に、地域の医師とのつながりがありました。あるとき、医師から薬局の経営を依頼されたことがきっかけで、創業に至りました。
取材者: 貴社のM&Aの方針について教えてください。
回答者: 地域に根ざした薬局を重視しています。また、既存の店舗とのシナジー効果も見込んでいます。M&Aによって、地域における医療サービスの充実を図るとともに、事業の効率化を推進しています。
取材者: 過去3年間で、何件のM&Aを実施しましたか?
回答者: 過去3年間で、小規模の物も含めると計10件程度のM&Aを実施しました。
取材者:DX企画の進捗状況について教えてください。
回答者: マイナ保険証、電子処方箋への対応は完了しています。また、セキュリティ対策として、UTMの導入による店舗単位でのセキュリティ強化も完了しています。
さらに、電子お薬手帳を用いた服薬指導、調剤薬局店舗におけるリモートワーク体制の整備など、DXを推進しています。
取材者: リモートワーク体制はどのように整備されていますか?
回答者: サーバーのクラウド化により、場所を問わずに社内システムにアクセスできる環境を構築しています。これにより、従業員の柔軟な働き方を支援するとともに、業務効率の向上を図っています。
取材者: 電子お薬手帳の今後の展望について教えてください。
回答者: 電子お薬手帳は、患者様と医療従事者間の情報共有を促進し、より質の高い医療サービスの提供に貢献できると考えています。また、将来的には、健康管理アプリとの連携など、更なる機能拡充を検討しています。
取材者: その他に、DX化で取り組んでいることはありますか?
回答者: 電子薬歴のクラウド化を進めています。これにより、薬剤師は、患者様の薬歴をいつでもどこでも確認することができるようになり、より適切な服薬指導が可能となります。また、入力業務のリモート化など、業務効率化のためのDXにも取り組んでいます。具体的には、処方箋入力、レセプト請求業務などをリモートで行うことで、薬剤師が本来業務に集中できる環境を整備しています。
取材者: 株主還元策について教えてください。
回答者: 当面は、安定配当を維持していく方針です。成長のための投資を優先し、配当は現在の水準で据え置かせていただきます。
取材者: 成長戦略のポイントについて教えてください。
回答者: 応需処方箋枚数の増加、人件費の効率化、そして人材育成を重視しています。
取材者: 人材育成については、どのような取り組みをされていますか?
回答者: 社内学術大会の開催、外部研修への参加支援など、社員の知識・スキル向上のための投資を行っています。また、資格取得支援制度など、従業員のキャリアアップを支援する制度も充実させています。
取材者: 人材の定着率はどのくらいですか?
回答者: 新卒採用者の3年後の定着率は約80%、中途採用者の3年後の定着率は約60%です。
取材者: 今後の事業展開について教えてください。
回答者: 医療報酬の引き下げなど、厳しい経営環境が予想される中、M&Aによる規模拡大、既存店の運営効率化などに取り組んでいきます。また、人材育成にも注力し、質の高い医療サービスを提供することで、地域社会に貢献していきます。
取材者: 具体的な目標や計画はありますか?
回答者: はい、現在、新規の中期経営計画を策定中です。具体的な目標や計画については、策定後、改めて公表させていただきます。
取材者: 新規出店については、どのような計画をお持ちですか?
回答者: ドミナント展開を基本としつつ、収益性を見極めながら、新規出店を検討していきます。
取材者: 人件費の効率化については、どのような取り組みをされていますか?
回答者: リモート入力センターの導入、業務の標準化、変形労働制の運用進化を含む人員配置の最適化など、様々な取り組みを推進しています。
取締役 沼田豊様
