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(株)イタミアート

東証GRT 168A

決算:1月末日

20251002

CP&X


【取材日】2026年10月5日

【2027年1月期2Q】


決算概要

営業利益は計画超過の着地

2027年1月期中間期決算は、売上高2,913百万円(前年同期比39.4%増)、営業利益71百万円(同33.3%減)、経常利益67百万円(同38.8%減)、親会社株主に帰属する中間純利益32百万円(同73.0%減)で推移。プリンター入れ替え等による生産効率の大幅向上によりイタミアート単体では計画以上の利益を計上した一方、成長投資に伴う減価償却費の負担増が増収効果を上回ったことによる減益。利益率については、原価上昇と価格対応の遅れで売上総利益率が32.4%に低下したものの、フィジカルAIを活用した業務効率化により人件費や支払手数料等の販管費を抑制した結果、営業利益は計画を上回る水準を確保。


セグメント別または事業別の増減要因

卸販売の好調と大ロット領域の価格競争による課題の顕在化

事業構成はEC販売と卸販売からなり、EC販売は季節商材のうちわの苦戦により売上高1,470百万円と計画未達であった一方、その他の商材は概ね計画通りの推移。グループ全体の卸販売は主要取引先との新商品提携数拡大等により売上高1,442百万円と計画を上回る進捗。しかしながら、東京ネオプリントが担う大ロットのスクリーン印刷領域において、急激な原価高騰に対し激しい価格競争により価格転嫁が進まず、収益改善に時間を要しているのが現状の課題。


主要KPIの進捗と変化

トランザクション数の増加と将来成長に向けたEBITDAの注視

成長を牽引する主要KPIであるトランザクション数は99,045件と前年同期の94,824件から増加し、平均客単価も比較的安定した推移。現在はスマートファクトリー化等に向けた先行投資の拡大期にあるため、減価償却費を足し戻した収益力を示す参考指標の一つであるEBITDAの動向が会社成長の順調さを測る先行指標。当第2四半期累計のEBITDAは232百万円であり、通期計画の618百万円に向けて着実に進捗。


季節性・一過性要因の有無と影響

特定商材の季節変動影響と稼働日ベースでの安定的需要の確認

夏のイベント需要を見込んだ季節商材であるうちわの売上が想定を下回ったことが、EC販売の売上未達に直結した一過性のマイナス要因。一方で、一般的に第2四半期や第3四半期に売上が伸長する傾向があるものの、閑散期や休業日等の影響を除いた稼働日ベースの分析では、年間を通じた需要は比較的安定しているとの見解。また、当期の特別利益として固定資産売却益19百万円を計上。


業績予想及び戦略・施策

通期計画の据え置きと新商材拡充によるLTV向上の推進

通期業績予想は売上高6,000百万円、営業利益246百万円等の期初計画からの変更はなく、目標達成に向け順調な進捗。下期はサイトの多店舗展開や推し活グッズ等の新商材拡充を継続し、既存顧客へのクロスセル誘発による1顧客あたりのLTV向上による売上拡大が成長戦略の柱。また、東京ネオプリントにおいては適正価格での受注獲得に向けた営業体制強化と原価低減の両輪を同時に回し、収益改善を図る方針。


トピックス

独自ロボット開発の進展と大ロット領域内製化によるシナジーの創出

フィジカルAIを活用したスマートファクトリー化において、当社専用の縫製ロボット等をメーカーと共同開発中であり、順次導入している。来春頃から投資効果の本格的な発現を期待。さらに、1枚1,000種類といった小ロット・多品種への圧倒的な対応力という独自のシステム基盤に加え、東京ネオプリントのグループ化により大手コンビニエンスストア等の大ロット案件の自社製造体制が整い、強固な競争優位性を確立。

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​企業名

上場市場 証券コード

​決算日

取材アーカイブ

  • CP&X

     

    決算概要

    増収・増益。イタミアート単体における2026年1月期第2四半期の売上高は2,094百万円で、計画比101.4%、前年同期比115.9%と、前年を大きく超えて計画を達成した。営業利益は117百万円で、計画の108百万円を上回る達成となり、主な要因は売上増加に加え、原価低減効果19百万円や人員の効率的な配置による人件費削減が貢献したことである。一方で、連結ではM&A関連費用約10百万円が計画外で販管費として発生している。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    売上増加の主な要因は、平均客単価が安定推移する中で、トランザクション数(取引件数)が計画通りに伸長したことにある。特に、高いリピート率によるリピート客の取り込みがトランザクション数増加の最も大きな要因と認識されている。また、売上拡大策として、主要取引先との連携商品強化が足元でかなり伸長している。なお、2025年6月30日に実施した東京ネオプリント株式会社のM&Aに伴い、第2四半期より連結財務諸表作成会社となったが、損益計算書の業績は第2四半期には取り込まれていない。

     

    主要KPIの進捗と変化

    主要KPIであるトランザクション数は計画通りに推移しており、売上拡大の主因となっている。客単価については安定して推移しているものの、上昇には繋がっていない状況である。客単価上昇には、他の商品の上乗せによるアップセルや、複数サイト運営によるクロスセルのさらなる強化が必要と認識されている。高いリピート性を持つ事業構造を活かし、新規顧客を獲得することはLTV(顧客生涯価値)の観点から重要な戦略である。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    同社の事業には季節変動があり、特に3月~5月と9月、10月が繁忙期にあたる。この繁忙期は、気温の変化(涼しい時期から温度が上がったタイミング、暑さが維持された後涼しくなったタイミング)が商戦の動き出しと重なる傾向がある。会社はこの季節変動を捉え、仕事が増えるタイミングに広告宣伝費を積極的に投下し、高いリピート性を持つ新規顧客の獲得を狙う戦略を実行したことが、足元の売上増加の一因となっている。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    今期の連結業績予想は、東京ネオプリントのM&Aに伴い修正されている。売上については、下期で東京ネオプリント分の約700百万円の増加を見込み、当初計画より約700百万円増加する見込みである。一方で、連結営業利益は減益となる見通しであり、これはM&Aによるものではなく、スマートファクトリー化のための積極的な設備投資による減価償却費の一時的な増加が主因である。今期は、今後の会社成長と利益率改善に向けた「一度しゃがむ期」と位置づけているが、EBITDAで見ると順調に増加する計画である。

     

    トピックス

    2025年6月30日、市場シェア拡大と未開拓分野(広告代理店を通じた大ロット案件)の取り込みを目的として、同業者である東京ネオプリント株式会社をM&Aによりグループ化した。これにより、材料原価の見直しによるスケールメリットの獲得、東京ネオプリントへの縫製機能内製化ノウハウの導入、イタミアートで成功した機械の導入による製造効率の改善といった大きなシナジーを見込む。また、M&Aに伴い、暫定値ながら負ののれん252百万円を計上している。イタミアートの創業者である伊丹社長自らが東京ネオプリントの再建を主導しており、来期以降の利益貢献に向けて体質改善を進める方針である。

  • Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A:弊社の成長戦略における現在の最大のポイントは、スマートファクトリー化による利益率改善です。具体的には、現在人が行っている工程にロボットや新しい機械を導入することで自動化を推進し、新しい印刷機の導入により、より早く、より効率的かつロスなく印刷できる環境を構築しています。この設備投資は今期も継続します。

    また、売上拡大への取り組みとして、新商品の継続的な追加やWebのデザインサービスの充実、好調なサイトへの投資によるECの伸長、および卸売の拡大施策を実施しています。特に、主要取引先との連携商品の強化は足元でかなり伸長しており、この分野にも注力しています。これらの売上拡大施策を支えるためにも、製造キャパシティを増やすスマートファクトリー化を急いでいます。

    直近の大きなトピックスとしては、2025年6月30日に実施した同業者である東京ネオプリント株式会社のM&Aがあります。これは市場シェアの拡大を加速するためであり、特に東京ネオプリントが扱ってきた広告代理店を通じた大ロットの仕事という、弊社がこれまで取り組んでいなかった分野を取り込むことが目的です。このM&Aは、価格競争で厳しい状況にある同業界において、グループ化によるスケールメリット(材料原価の見直しによる単価変更)や、東京ネオプリントに縫製機能の内製化のノウハウを導入すること、および最新の印刷機などの機械設備を導入することによる製造効率の改善を通じて、大きなシナジーを生み出すことを確信して実施しました。このM&Aは、東京ネオプリントの再生に力を入れつつ、その規模を取り込み、効率化を図りながら市場全体を取りに行くという戦略を体現するものです。

     

    Q:成長戦略のポイントについて、前提条件等での変化とその影響等をご説明ください。

    A:この計画を踏まえても、今期の営業利益は減益となる見通しですが、これは東京ネオプリントのM&Aによるものではなく、当初から減益計画として公表しています。これは、スマートファクトリー化をできるだけ早く実現するための積極的な設備投資によって減価償却費が一気に増加するためです。今期は、今後の会社成長と利益率改善のために一度しゃがむ期と位置付けていますが、EBITDAで見ると順調に増加する計画となっています。

     

    Q:通期業績の見通についてご説明ください。

    A:今期の連結業績予想は、東京ネオプリントのM&Aに伴い修正しています。売上については、東京ネオプリントを取り込んだことによって下期で約700百万円の増加を見込んでおり、当初計画より約700百万円増加する見込みです。利益に関しては、東京ネオプリントは前期の半期で約33百万円の営業赤字でしたが、シナジーを活用した施策により、今期中はプラスマイナスゼロまで体質改善し、連結に取り込む計画です。

     

    Q:M&A、業務提携、事業売却などの実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:2025年6月30日に東京ネオプリント株式会社という同業の会社をグループ化しました。第2四半期からは連結財務諸表作成会社となりましたが、東京ネオプリントの損益の業績は第2四半期には取り込んでいません。このM&Aに関連して、デューデリジェンス費用やコンサル費用などのM&A関連費用が計画外で約10百万円、販管費として発生しました。また、暫定値ではありますが、負ののれんが252百万円計上されています。負ののれんは、1年以内に精査されるため増減する可能性があります。

    今後のM&A戦略としては、業界的にある程度の規模の会社は限られており、そのような会社と縁があれば可能性はあります。

     

    Q:受注・競合状況は如何でしょうか?

    A:売上は、第2四半期で計画比プラス1.4%(101.4%)、前年比115.9%と、前年を大きく超えて計画を達成しています。売上の増加は、平均客単価は安定して推移しているため、主にトランザクション数(取引件数)が上がったことによる結果です。トランザクション数の伸びは計画通りに推移しており、特に高いリピート率によってリピート客の取り込みがうまくいっていることが、トランザクション数伸長の最も大きな要因だと認識しています。

    弊社の事業構造は、第1四半期から第4四半期にかけて売上に偏りが若干あり、特に3月~5月と9月、10月のあたりが繁忙期です。季節変動として、気温の変化(涼しいときから温度が上がったタイミング、暑さが維持された後涼しくなったタイミング)が商戦の動き出しと重なる傾向があり、このタイミングで広告を積極的に投下することで多くの新規顧客獲得を狙っています。新規顧客の獲得は、高いリピート性により来期以降の売上に繋がるため、LTV(顧客生涯価値)の観点から重要な戦略です。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:株主還元の方針については、今のところ変更の予定はなく、東証グロース市場とはいえ、初年度から配当を出すことを発表しており、ある程度安定して配当していく方針です。 株主優待については議論していますが、今のところ具体的にお伝えできることはありません。現在、株価にインパクトを与える施策を真剣に検討してほしいという要望をいただいているのは事実であり、最適な施策について社内で議論はしています。しかし、現時点では投資とのバランスが中心であるという認識で、周囲の業界の状況や自社の売上・利益の状況を把握しながら判断していく方針です。後ろ向きではなく前向きに検討はしていますが、具体的な決定には至っていない状況です。

  • 取材者:まず、決算状況の増減要因について伺います。

     

    回答者:順番が前後しますが、弊社はこの第2四半期から連結財務諸表作成会社になりましたが、分かりやすく、まずはイタミアート単体の結果についてご説明します。その結果の概要が今ご覧いただいているページです。売上としては2,094百万円で、計画比ではプラス1.4%(101.4%)、前年比では115.9%となりますので、売上は前年を大きく超えて計画を達成しております。利益につきましても、営業利益ベースで計画が108百万円に対して117百万円と、こちらも総利益率の改善等によって計画を達成できたという結果です。売上のところは、四半期で見ても順調に推移していることが結果として見て取れると思います。何度も説明しておりますので割愛しますが、一応、第1四半期、第2四半期、第3四半期、第4四半期で偏りが若干ある事業構造になっております。売上の中身はどうだったのかというと、平均客単価は安定して推移しておりますので、トランザクション数が上がったことによって、売上が上がったという結果になっております。

    それが単体の結果なのですが、6月30日に東京ネオプリント株式会社という同業の会社をグループ化したことによって、この第2四半期からは連結財務諸表の作成会社となりました。ただし、第2四半期は貸借対照表のみを連結しているという形になっておりまして、東京ネオプリントの損益の業績は取り込んでいません。それを踏まえた上で、どうだったのかというお話をさせていただきます。

    先ほどの単体に加えて大きいところでいうと、このM&Aの関連費用、例えばデューデリジェンス費用やコンサル費用)が10百万円、計画外でかかっておりますので、販管費が10百万円、単体のときに比べて増加したという形になっております。加えて、暫定値ではありますが、負ののれんが252百万円になりました。これについては1年以内に中身を精査しますので、増減する可能性がありますが、現状の計算では252百万円になっています。

    その内容について少し分かりやすく説明したのが、こちらの増減要因になります(注:決算説明資料P13~14)。ポイントは、ここにあるのが第2四半期の単体の計画値です。ここにあるのは第2四半期の連結の実績になります。少しブレイクダウンします。売上の増加によってプラス11百万円。原価低減の効果がプラス19百万円。人件費削減とありますが、これはネガティブな意味ではなく、効率的な人員配置や自動化が進んだことによって、効率的に人件費を抑えることができたということでございます。一方で売上を取るための広告宣伝費は積極的に投下していることや、売上増加に伴って送料も増えておりますので、このあたりはマイナスの要因になります。販管費が増えたというところです。あとは先ほど申し上げましたM&A関連費用が計画外で10百万円程度、販管費でかかっておりますので、実績値としてはほぼ達成と言っても差し支えないものの、少しだけ足りなかったという結果になっておりますが、全く悲観しておりません。それの詳しい内容がここに書いてあります。これはご確認いただければというところでして、詳しく書いてますので。こちら見ていただければ大丈夫かなというふうに思います。

     

    取材者:承知いたしました。

     

    回答者:続いて連結の貸借対照表ですが、決算短信上では比較情報が載っていないので、参考までに前期末の単体と7月末の連結を並べているというところです。M&Aがあるので、単純に並べても参考になるかどうか疑問ですが、一応情報として載せています。こちらは連結キャッシュフローです。結論から言いますと、現金は期首から303百万円増えました。中身を見ると、営業キャッシュフローがほぼ同じ額、308百万円獲得できています。しかし、後ほど説明しますように、投資に結構かけています。機械への投資、あるいは東京ネオプリントの株式取得もあるのですが、やはりイタミアート単体のスマートファクトリー化を目指して、どんどん新しい設備を入れていっておりますので、そこで投資が結構かかっているという状況です。それを銀行からの調達によって賄っているという状況で、ほぼ営業キャッシュフローで獲得した現金が、そのまま期末の現預金の増加に繋がっているというところでございます。

    次は今期の予測です。今期、イタミアート単体として一番力を入れるポイントというのが、このスマートファクトリー化による利益率改善になります。どういうことかというと、自動化です。今も自動化している工程はたくさんあるのですが、まだまだ人がやっている工程もあるので、人がやっている工程をどんどん自動化に向けてロボットを入れたり、新しい機械を入れていっているという状況と、あとは新しい印刷機を入れることで、より早く、より効率的にロスがなく印刷できる環境を作っていっております。これはまだしばらく、今期もまだ続けます。終わっていません。したがいまして、一定程度設備投資は今後もかかっていくと考えております。

    売上拡大の取り組みについては、新商品の継続的な追加や、Webのデザインサービスの充実など、いろいろありますが、あとは、今好調なサイトへの投資も行って、ECもしっかり伸ばしていくというところと、卸売のところもきちんと拡大していく施策をとっております。特に主要取引先との連携商品の強化などは足元でもかなり伸びてきておりますので、このあたりにも力を入れていきます。そのためには、やはり製造が耐えないといけないので、早めにスマートファクトリー化をして、製造キャパを増やしていきたいというふうに考えております。

    もう一点、東京ネオプリントをM&Aした背景を改めて簡単にここに記載しております(注:決算説明資料P22)。まずは単純に同業者であることから、市場シェアの拡大を加速すること。のぼりの業界には同業者がもうほとんど残っていません。特に東京ネオプリントは、広告代理店を通じて大ロットの仕事をいただいているというのが今までの事業構造なのですが、弊社はやっていませんでした。弊社がやっていなかった大ロットの仕事を広告代理店を通じて受注しているというのが東京ネオプリントです。その東京ネオプリントの競合というのがもう限られていて、もうあと数社しかありません。どこも今、価格競争になって非常に厳しい状況だったのですが、やはり業績の好調である弊社と一緒になることによって、材料原価を見直すことで単価が変わってスケールメリットが出せるので、同じ布が安く買えたりインクが安く買えたりするようになるので、このあたりを活かしてグループとしてシナジーを出していきたいというふうに考えております。

    あとは、東京ネオプリントには縫製する機能がありません。印刷するだけなのです。のぼりとか幕とかというのは端っこの方を縫ったりしないといけないので、そういう縫製をしないといけないのですが、そのあたりを外部に発注していましたので、かなり費用がかかっていたわけです。それを内製化することによって、イタミアートのノウハウを東京ネオプリントに持っていって、東京ネオプリントでも内製化できると、利益率がぐっと上がります。あとは、イタミアートで成功した機械をそのまま東京ネオプリントでも使ってもらいます。東京ネオプリントはお金がない会社で、業界的にどの会社ももう投資できるような体力がないのですが、弊社はどんどん新しく機械を買っていける環境にあるので、その中でも、「これは良かったな」というのを東京ネオプリントにそのまま使ってもらえれば、非常に効率的に製造ができるようになります。このあたりで、やはり同業者であるが故にシナジーが大きいと思っております。単なる東京ネオプリントを再建したいという思いだけではなく、その規模を取りに行って、効率化して、市場全体を取りに行くという、基本的な戦略なのですが、ここを体現できると確信したので、今回のM&Aに至った次第です。

     

    取材者:今後もM&Aの戦略としては、東京ネオプリントさんのようなところになっていくのでしょうか?

     

    回答者:それはですね、業界的にもうある程度の規模の会社というのは限られておりまして。そういう規模の会社とご縁があれば可能性はありますが、家内工業のような小規模の会社の場合には、そのメリットがあまりありませんので、積極的に小規模の会社を多くM&Aしていくことはないというふうに思っております。

    それらをグループ戦略として取り込みながら、今期の連結業績予想は当然修正をしております。まずは東京ネオプリントをM&Aしたことによって、売上が単純に増えます。下期で約700百万円の増加を見込んでいるので、当初の計画より約700百万円増えています。これはポイントなのですが、東京ネオプリントは前期の半期で33百万円ぐらいの営業赤字でした。そこを、先ほど言った施策、シナジーを使って、まず一旦プラスマイナスゼロまでには持っていきたいと、持っていくことができると今考えておりますので、単体の計画では利益はほぼ変わらないと予想しています。売上だけが伸びて、今期に関しては、利益プラスマイナスゼロを目指して、体質改善をしていき、連結に取り込む計画です。

    それを踏まえても、営業利益は減益になります。これは当初から減益の計画で出しています。この東京ネオプリントのM&Aの件があるから減益になったわけではなく、当初から減益計画として出しており、それについてはスマートファクトリー化をできるだけ早く実現するということで積極的に設備投資をしていくことで、減価償却費が一気に増えますので、営業利益は一旦しゃがみます。今後の会社成長と利益率改善のために1回しゃがむ期であるということで、減益にはなるのですが、ただ、EBITDAで見ていただくと、きちんと順調に増加するという計画になっております。

     

    取材者:私の方からもいくつか質問させていただければと思います。まず、資料の中でも広告宣伝費にさらに投資をされているという話があったかと思いますが、何か今期から新たに広告として取り組まれていることや、ターゲットがあれば教えていただけますか?

     

    回答者:特にそれはなく、今まで通りですが、ライバル会社が広告を強めたこともあり、弊社もそれに対応するために多少強めたという状況に加え、仕事がある時期とない時期がかなり明確に分かれていますので、仕事がある時期に積極的に取りに行く方針を去年から考えており、それを今年実行したという感じです。

     

    取材者:仕事がある時期とない時期に関して、業績に影響を与えたような一過性の要因あるいは季節性の要因がございましたら教えてください。

     

    回答者:元々、閑散期でいうと年末の12月から1月、2月の辺りが比較的暇な時期になるのですが、3月から7月にかけて上がり、8月に少し落ちて、9月から11月にかけて上がっていくという構図になっておりますが、やはり特に忙しいのが3月~5月と、9月、10月のあたりです。今まさに繁忙期に入っているわけですが、これも季節変動で、例えば今年の夏は暑かったですが、暑さが維持されている間はあまり動きません。涼しくなったタイミングで、秋冬の商戦に向けての商品が一気に動き出すみたいな感じがあり、まさに先週ぐらいから若干涼しくもなって、仕事が急遽増えてきている状況です。春から夏にかけても一緒で、同じように急に涼しいときから温度が上がったタイミングで仕事が増えるというタイミングがあります。そのタイミングに広告を踏むことで、より多くの顧客を獲得できるという状況がありますので、そこに去年より力を入れて組んでいるという広告を踏んだという経緯です。

    前からの説明をさせていただきますと、弊社の特徴として高いリピート率というのがあります。新規に取ったお客様が、やはり次の販促物を購入するときに、高確率で弊社を選んでいただくという高いリピート性を持っているので、取れるときに新規の契約を取るというのが、来期以降の売上に繋がってきます。したがいまして、先ほどの戦略に繋がっているということで、弊社の特徴と合致すると考えております。

    サブスクではないのですが。LTV(顧客生涯価値)で見た場合、新規を取っておいた方が、後々の売上効果としては大きいという意味合いで、取れるときに新規を取りに行っているという状況です。

     

    取材者:前回もお話を伺いましたとおり、しっかり投資をしていったときに、やはりリピート系の集客に注力していくという話がありましたが、KPIとして挙げられていたトランザクション数に関してもやはりリピート客の取り込みがうまくいっているというのが要因で、かなり伸びているという部分ですか?

     

    回答者:それが順調に伸びているのが一番大きな要因だと思います。

     

    取材者:スマートファクトリー化がかなり進められているという話がありましたが、人員の採用数の推移、あるいは従業員数の推移はいかがでしょうか?

     

    回答者:従業員については、来年の春採用は20名ぐらいということで、今年も20名ほどでしたので、だいたい安定しております。離職率の方もそう変わっていませんので、順調に人員は増加してきております。ただ、売上はそれに伴って伸びているのと、スマートファクトリー化を目指してはいるものの、属人化しているところがかなりありますので、仕事が増えるとそれなりに人も必要で、また社員の場合はそれを管理する人ということになりますが、パートさんなど、軽作業をしていただく方がいると、社員の方も増やして管理を増やしていかないといけないという実態は今のところ残っております。将来的には完全とまでは言わないまでも、ほぼ自動化できるような体制をとっていきたいと考えております。

     

    取材者:今はどういう職種の方が特に多く採用されているような印象、イメージですか?

     

    回答者:まんべんなく採用しています。営業も、企業間取引あるいは卸売販売と呼んでおりますが、ECの方での受注が増えると当然、中長期的に取引いただけるお客様が増えてきますので、営業人員の不足というのも出てきますので、そちらも採用しておりますし、サイトも新しいサイトを次々と開発しておりますので、マーケティングやサイトの構成を作る人員の採用も随時行っています。工場も当然仕事が増えておりますので、現場の方も採用しているということで、どこの部署に偏ってということはなく、全体に今までの比率に応じた感じで採用しています。

     

    取材者:トランザクション数の伸びは、計画通りに進んでいますか、それとも計画を超えて伸びている状況でしょうか?

     

    回答者:だいたい計画通りに進んでいます。

     

    取材者:その中で、他に何か重要視されている指標などはありますか?

     

    回答者:あえていえば、このトランザクション数×客単価が弊社のKPIですので、客単価の方は安定して推移しているものの、本当はこれが伸びればもっと売上が伸びる結果に繋がりますが、安定している感じです。

     

    取材者:客単価の上昇に繋がると想定されるような要素はありますか?

     

    回答者:やはり他の商品を上乗せして、アップセルすることができたり、あるいはサイトを複数運営していますので、クロスセルがさらにうまくいくと、客単価も上がっていくと考えていますが、それぞれの商品がやはり季節性を持った商品で、イベント時に需要があったり、集客の需要があるときに集まるような商品が多いので、なかなかこの10月に客単価を上げるというのが難しく、全体のボリューム感としては上がっていますが、なかなかそこが客単価アップに繋がってないところではあります。

     

    取材者:株主還元の方針につきまして変更などございましたら教えていただけますか?

     

    回答者:今のところ変更なしの予定です。

    余談ですが、やはり株主還元については色々な方から、施策をすればもう少し株価にインパクトがあるのではないかというお話はいただいており、真剣に考えてくださいというお声はいただいているのは事実です。それに向けて弊社としても、最適な施策について議論はしているものの、今はバランスを取りながら、周りの業界の状況や、自社の売上利益の状況をきちんと把握しながら判断していこうと考えております。後ろ向きではなく、前向きには検討していますが、具体的なところまで至っていないというイメージだと思います。

     

    取材者:投資とのバランスも含めて、というところでしょうか。

     

    回答者:そこが中心なので、そこご理解いただきたいというのが本音です。

     

    取材者:最後に、足元の状況についてトピックスやニュースリリースなどございましたら教えてください。

     

    回答者:トピックス的にはこの東京ネオプリントのM&Aが一番最近で大きな事案なので、彼らも再生案件なので立て直しに力を入れているというところです。大赤字の会社を思い切って買ったというところも、弊社の創業社長が自ら旗を振って先頭に立って東京ネオプリントをコントロールすることができるのも弊社の強みだと思います。大きい会社のように適当に担当をつけてやらせるという程度ではなく、創業社長が自らテコ入れをするという意気込みで、それも見えてきた、見えている状況の中でテコ入れをするというところなので、「本当に再生できるのか」というお声かけはいただきますが、そこに関してもほぼいけるという確信を持って今、私も含めて一丸となって進めていますので、ご安心いただければと思っております。プラスマイナスゼロだけじゃなくてもちろん、来期以降に利益貢献にもっていけるように、会社の体質を変えていきますので、ご期待いただければと思います。

  • 代表取締役 伊丹 一晃 様、IR担当

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    ビジネスモデルや事業内容

    株式会社イタミアートは、ECサイトでの受注を強みとし、大型販促商材においては内製化によるメーカー機能を有する企業である。 多くの同業他社が二次下請けに甘んじている中、ECサイトでの販売展開を先行させ、その後メーカー機能を確立するという独自のビジネスモデルを展開している。 また、代理店とも良好な関係を維持し、情報交換をしながら共に成長していくという協業体制を築いている。

     

    創業の経緯と転機となった出来事

    創業当初は広告プロダクションとしてスタートしたが、営業効率の向上を目指し、ECサイトでの全国展開へと舵を切った。

     

    直近の決算状況

    第3四半期決算では、積極的な新規顧客獲得策が功を奏し、売上を伸ばしている。 広告宣伝費の投下だけでなく、SEO対策にも力を入れており、新規顧客の流入を促進している。 利益率向上に関しては、内製化商品の増加や海外からの材料仕入を円建てに変更したことが寄与している。

     

    特徴や強み

    ECサイトでの受注と大型販促商材の内製化により、独自のポジションを築いている。 代理店とも協業体制を築き、情報交換をしながら共に成長している。

     

    成長戦略

    リピート顧客を増やすための施策やSEO対策を継続的に実施し、トランザクション数の増加を目指している。

     

    株主還元策

    株主還元策としては、配当を安定的に行っていく方針である。

     

    今期の取り組みやトピックス

    SDGsの取り組みとしては、端材を燃料として活用するなど環境配慮型の素材を採用している。 また、工場の生産ラインをロボ化することや自動化することで業務効率化にも積極的に取り組み、生産性の向上を図っている。 2024年10月にはメインの工場を約2倍の面積に増築したので、今後更なる設備投資を計画している。

  • Q. 貴社のビジネスモデルや事業の概況について、特徴や強みを踏まえながらご説明いただけますか。

    A. 当社の一番の特徴は、ECサイトによって受注をしているということですが、広告物というか大型販促商材を内製化しているという点です。多くの同業他社が二次下請け構造の中にあるのに対し、当社はメーカー機能を持っているという点が大きな違いです。

     

    Q. 貴社がメーカー機能として販売している商品は、貴社のECサイトだけで買えるといったものではないのですか。

    A. はい。当社が扱っている商品は、ECサイト以外のところでも購入できます。作り方や規格によって異なりますが、街の看板屋さんでも製作できるものなので、他社での販売も可能です。

     

    Q. 貴社自身の商品は、貴社が持っているECサイトのみでの販売なのでしょうか。販売経路について教えてください。

    A. 当社は、当初はECサイトのみでの販売でしたが、一部継続的に仕事をいただけるお客様や、中大ロットのお客様に関しては営業担当をつけ、インサイドセールスを行っています。

     

    Q.貴社様の創業の経緯や創業の思いについて教えていただけますか。

    A. 創業は、元々は広告プロダクション、制作プロダクションという形でスタートしました。 その中で徐々に業態を変えていく中で、私自身が営業マンとしてやっていましたが、営業担当者を置くというのが非常に非効率だと感じていました。 営業担当者による営業活動はエリアを限定したものになりがちですが、そうではなく全国を相手に幅を広げた方が、よりスケールしていくと考え、ECサイトへと徐々に切り替えていきました。 元々強みであった広告物や販促物といった分野に特化し、ECサイトで全国展開しています。

     

    Q. 貴社の第3四半期の決算状況についてお伺いしたいのですが、売上が伸びている要因として、新規顧客を獲得するための取り組みや施策がありましたら教えていただけますか。

    A. ECサイトの売上については、やはり広告をどれだけ打つかであったり、SEO対策がどれだけ上手くいくかというところで、新規顧客の方がどれだけ流入してくるかというところが一番のポイントになります。 第3四半期につきましては、売上を伸ばし、シェアを取っていくために広告宣伝費を投下し、新規顧客の獲得を促進していきました。

     

    Q. 利益の増加要因を教えてください。

    A. 当社は夏にうちわの売上が多く、それは外注になるため利益率が少し落ちるのです。 内製化するものが増えると利益率が上がってくるという関係もあり、第3四半期には内製化する商品がたくさん販売できたことも利益率改善に繋がっています。 それから、海外から輸入している材料の大部分を、昨年の6月頃から円建て取引に変えまして、為替の影響を受けなくなったことも利益率の改善に繋がっています。

     

    Q. 今後は、うちわのような外注している商品も徐々に内製化していくのでしょうか?

    A. 今後、取扱い商品を広げていき、今ある既存の機械や設備、メンバーで内製化できるものに関しては、受注量が増えたタイミングで内製化していくことはあり得ると考えています。 しかし、すべてを内製化すると、手間もかかりますし、設備投資も必要になってきますので、外注もうまく使いながら、売上をスケールしていくということも意識しています。

     

    Q.トランザクション数を増やすために行われている具体的な取り組みはございますか。

    A. 細かい施策としてはたくさんありますが、基本的にはリピート率を増やすということが一番大きな施策になりますので、リピートを増やすための施策を積み重ねています。 また、SEO対策にも力を入れています。 入口対策だけでなく、ロングテールキーワードに対しての施策も行っています。 700以上のサイトのロングテールキーワードにおいて、SEO対策を行い上位表示することで、流入を増やしています。

     

    Q.競合になるのはラクスル株式会社などが該当するのでしょうか。

    A. ラクスル株式会社は協業先です。お客様から見たら競合に見えるかもしれませんが、協業しているため、あまりぶつかっているイメージはありません。

     

    Q. 貴社の株主還元に関しまして、方針や政策などございましたら教えていただけますか。

    A. 東証グロース市場とはいえ、初年度から配当を出すことを発表しており、ある程度安定して配当していく方針です。 株主優待については議論していますが、今のところお伝えできることはありません。

     

    Q. 貴社のSDGsの取り組みについて教えていただけますか。

    A. 端材を燃料として使える業者に廃棄物を預けている取り組みを去年から開始しています。 端材は廃棄物として処分するのではなく、エネルギー還元できるような業者に引き取ってもらうようにしています。 また、自動化なども推進していきたいと考えています。 プリンターも古いものを使用し続けるのではなく、新しいプリンターに切り替え、効率化を図りながら生産性を向上させる取り組みを続けています。

     

    Q.新しく取り組まれていることやトピックなどございましたら教えていただけますか?

    A. 10月に新しく工場が増築されました。 竣工した瞬間に全てを移転することは難しいため、将来を見据えながら新しい機械をどうするか、既存の機械をどうするかを慎重に検討しながら、全体を見ながら向上していかないと、効率的に運営ができないという事情があります。 今ちょうど、自動化や機械化をさらに推進していこうというタイミングでもあり、工場増築に合わせて、1年ぐらいかけて、機械やプリンターの投資をしていこうと考えています。

  • 取材者: まず初めに、ビジネスモデルや、事業の概況につきまして、特徴や強みなどを踏まえながらご説明いただけますか。

    回答者: はい。 当社の一番の特徴は、ECサイトによって受注をしているということですが、広告物というか大型販促商材を内製化しているという点です。 多くの同業他社が二次下請け構造の中にあるのに対し、当社はメーカー機能を持っているという点が大きな違いです。

    我々の業界では、二次下請けの企業が多く、広告代理店などから仕事を受けている関係で、なかなかECサイトで自社製品を販売することができないのです。 しかし、当社はECサイトでの販売展開を先行させ、その後メーカー機能を持ったという経緯があり、独自のポジションを築いています。 とは言いながらも、代理店とも良好な関係を続けており、代理店からは下請けとして仕事をいただきながら、一般ユーザーからも直接受注するといった体制をとっています。 これが大きな違いになります。

    代理店の中にも、例えばラクスル株式会社など、多くの広告代理店が入っていますが、そういったところとも協業しており、ライバル関係にはありません。 表面的にはライバルに見えるかもしれませんが、実際にはそういったところの下請けとしても仕事をしており、うまく情報交換をしながら、ともに成長していっているというのが現状です。そこが大きな強みだと考えています。

    取材者: なるほど。 それでは、貴社様がメーカー機能として販売している商品は、貴社様のECサイトだけで買えるといったものではないのですか。

    回答者: はい。 当社が扱っている商品は、ECサイト以外のところでも購入できます。 作り方や規格によって異なりますが、街の看板屋さんでも製作できるものなので、他社での販売も可能です。

    取材者: 貴社様自身の商品は、貴社様が持っているECサイトのみでの販売なのでしょうか。販売経路について教えてください。

    回答者: 当社は、当初はECサイトのみでの販売でしたが、一部継続的に仕事をいただけるお客様や、中大ロットのお客様に関しては営業担当をつけ、インサイドセールスを行っています。

    取材者: 元々ECサイトから始まったというお話がありましたが、貴社様の創業の経緯や創業の思いについて教えていただけますか。

    回答者: 創業は、元々は広告プロダクション、制作プロダクションという形でスタートしました。 その中で徐々に業態を変えていく中で、私自身が営業マンとしてやっていましたが、営業担当者を置くというのが非常に非効率だと感じていました。 営業担当者による営業活動はエリアを限定したものになりがちですが、そうではなく全国を相手に幅を広げた方が、よりスケールしていくと考え、ECサイトへと徐々に切り替えていきました。 元々強みであった広告物や販促物といった分野に特化し、ECサイトで全国展開しています。

    取材者: ECサイトを作るにあたって、エンジニアといった方々が貴社にいらっしゃったというイメージでよろしいのでしょうか。

    回答者: 当社がECサイトを始めたのは15年、20年ぐらい前のことになりますが、当時はインターネットの競争が激しくなく、簡単なサイトを作るだけでも受注が取れるような状況でした。 そこから始めて、社内ではナレッジを共有しながら蓄積していったという感じです。

    取材者: 貴社様の第3四半期の決算状況についてお伺いしたいのですが、売上が伸びている要因として、積極的な新規顧客の獲得策を挙げられているかと思います。 新規顧客を獲得するための取り組みや施策がありましたら教えていただけますか。

    回答者: ECサイトの売上については、やはり広告をどれだけ打つかであったり、SEO対策がどれだけ上手くいくかというところで、新規顧客の方がどれだけ流入してくるかというところが一番のポイントになります。 第3四半期につきましては、売上を伸ばし、シェアを取っていくために広告宣伝費を投下し、新規顧客の獲得を促進していきました。

    取材者: 利益が上がっているというのは、広告宣伝費よりも売上が上がっているところが大きいのでしょうか。

    回答者: 当社は夏にうちわの売上が多く、それは外注になるため利益率が少し落ちるのです。 内製化するものが増えると利益率が上がってくるという関係もあり、第3四半期には内製化する商品がたくさん販売できたことも利益率改善に繋がっています。 それから、海外から輸入している材料の大部分を、昨年の6月頃から円建て取引に変えまして、為替の影響を受けなくなったことも利益率の改善に繋がっています。

    回答者: 補足させていただきますと、先ほどメーカー機能を持ってECサイトで販売しているというお話がありましたが、自社で製造できるものは大型ののぼり旗や大型の横断幕、懸垂幕、パネルなどです。 うちわなどは全て外注になっています。 商品によって、自社で製造できるものと、外注しているものがあるという点は前提としてお伝えしておきます。

    取材者: 今後としては、うちわのような外注している商品も徐々に内製化していく方向でよろしいのでしょうか。

    回答者: 今後、取扱い商品を広げていき、今ある既存の機械や設備、メンバーで内製化できるものに関しては、受注量が増えたタイミングで内製化していくことはあり得ると考えています。 しかし、すべてを内製化すると、手間もかかりますし、設備投資も必要になってきますので、外注もうまく使いながら、売上をスケールしていくということも意識しています。

    取材者: 広告宣伝のところで様々な取り組みをされているかと思いますが、トランザクション数を増やすために行われている具体的な取り組みはございますか。

    回答者: 細かい施策としてはたくさんありますが、基本的にはリピート率を増やすということが一番大きな施策になりますので、リピートを増やすための施策を積み重ねています。 また、SEO対策にも力を入れています。 入口対策だけでなく、ロングテールキーワードに対しての施策も行っています。 700以上のサイトのロングテールキーワードにおいて、SEO対策を行い上位表示することで、流入を増やしています。

    取材者: のぼり旗を買うならば貴社のようなところが結構あるのでしょうか。

    回答者: 上場したことも多少影響していると思いますが、のぼり旗や幕、看板に関するブランディングがある程度できていると考えています。

    取材者: のぼり旗を販売している会社ですと、競合になるのはラクスル株式会社などが該当するのでしょうか。

    回答者: ラクスル株式会社は協業先です。お客様から見たら競合に見えるかもしれませんが、協業しているため、あまりぶつかっているイメージはありません。

    取材者: 貴社様の株主還元に関しまして、方針や政策などございましたら教えていただけますか。

    回答者: はい。 東証グロース市場とはいえ、初年度から配当を出すことを発表しており、ある程度安定して配当していく方針です。 株主優待については議論していますが、今のところお伝えできることはありません。

    取材者: 貴社様のSDGsの取り組みについて、環境配慮型の素材の採用などもあるかと思いますが、その他に何かございましたら教えていただけますか。

    回答者: 端材を燃料として使える業者に廃棄物を預けている取り組みを去年から開始しています。 端材は廃棄物として処分するのではなく、エネルギー還元できるような業者に引き取ってもらうようにしています。 また、自動化なども推進していきたいと考えています。 プリンターも古いものを使用し続けるのではなく、新しいプリンターに切り替え、効率化を図りながら生産性を向上させる取り組みを続けています。

    取材者: 業務効率化の部分で、新しい機材を投入した設備投資の部分に当たるのでしょうか。 そういったところにも積極的に投資をしているという認識でよろしいのでしょうか。

    回答者: はい。 断続的には行っています。

    取材者: 第4四半期に向けて、業績計画の達成が期待されているかと思いますが、その他、業績に関わらず新しく取り組まれていることやトピックなどございましたら教えていただけますか?

    回答者: 10月に新しく工場が増築されました。 竣工した瞬間に全てを移転することは難しいため、将来を見据えながら新しい機械をどうするか、既存の機械をどうするかを慎重に検討しながら、全体を見ながら向上していかないと、効率的に運営ができないという事情があります。 今ちょうど、自動化や機械化をさらに推進していこうというタイミングでもあり、工場増築に合わせて、1年ぐらいかけて、機械やプリンターの投資をしていこうと考えています。

    取材者: 効率化や増産の部分、また新しい商品の取り扱いなども今後1年で見えてくるという認識でよろしいのでしょうか。

    回答者: 新しい商品の取り扱いや製造というのはあまり考えていません。 売上が伸びているため、そこにより効率的に対応できるように、自動化やスマートファクトリー化のような形で実現していきたいと考えています。

  • IR担当

イタミアート_logo1.png

(株)イタミアート

東証GRT 168A

決算:1月末日

CP&X


【取材日】2026年10月5日

【2027年1月期2Q】


決算概要

営業利益は計画超過の着地

2027年1月期中間期決算は、売上高2,913百万円(前年同期比39.4%増)、営業利益71百万円(同33.3%減)、経常利益67百万円(同38.8%減)、親会社株主に帰属する中間純利益32百万円(同73.0%減)で推移。プリンター入れ替え等による生産効率の大幅向上によりイタミアート単体では計画以上の利益を計上した一方、成長投資に伴う減価償却費の負担増が増収効果を上回ったことによる減益。利益率については、原価上昇と価格対応の遅れで売上総利益率が32.4%に低下したものの、フィジカルAIを活用した業務効率化により人件費や支払手数料等の販管費を抑制した結果、営業利益は計画を上回る水準を確保。


セグメント別または事業別の増減要因

卸販売の好調と大ロット領域の価格競争による課題の顕在化

事業構成はEC販売と卸販売からなり、EC販売は季節商材のうちわの苦戦により売上高1,470百万円と計画未達であった一方、その他の商材は概ね計画通りの推移。グループ全体の卸販売は主要取引先との新商品提携数拡大等により売上高1,442百万円と計画を上回る進捗。しかしながら、東京ネオプリントが担う大ロットのスクリーン印刷領域において、急激な原価高騰に対し激しい価格競争により価格転嫁が進まず、収益改善に時間を要しているのが現状の課題。


主要KPIの進捗と変化

トランザクション数の増加と将来成長に向けたEBITDAの注視

成長を牽引する主要KPIであるトランザクション数は99,045件と前年同期の94,824件から増加し、平均客単価も比較的安定した推移。現在はスマートファクトリー化等に向けた先行投資の拡大期にあるため、減価償却費を足し戻した収益力を示す参考指標の一つであるEBITDAの動向が会社成長の順調さを測る先行指標。当第2四半期累計のEBITDAは232百万円であり、通期計画の618百万円に向けて着実に進捗。


季節性・一過性要因の有無と影響

特定商材の季節変動影響と稼働日ベースでの安定的需要の確認

夏のイベント需要を見込んだ季節商材であるうちわの売上が想定を下回ったことが、EC販売の売上未達に直結した一過性のマイナス要因。一方で、一般的に第2四半期や第3四半期に売上が伸長する傾向があるものの、閑散期や休業日等の影響を除いた稼働日ベースの分析では、年間を通じた需要は比較的安定しているとの見解。また、当期の特別利益として固定資産売却益19百万円を計上。


業績予想及び戦略・施策

通期計画の据え置きと新商材拡充によるLTV向上の推進

通期業績予想は売上高6,000百万円、営業利益246百万円等の期初計画からの変更はなく、目標達成に向け順調な進捗。下期はサイトの多店舗展開や推し活グッズ等の新商材拡充を継続し、既存顧客へのクロスセル誘発による1顧客あたりのLTV向上による売上拡大が成長戦略の柱。また、東京ネオプリントにおいては適正価格での受注獲得に向けた営業体制強化と原価低減の両輪を同時に回し、収益改善を図る方針。


トピックス

独自ロボット開発の進展と大ロット領域内製化によるシナジーの創出

フィジカルAIを活用したスマートファクトリー化において、当社専用の縫製ロボット等をメーカーと共同開発中であり、順次導入している。来春頃から投資効果の本格的な発現を期待。さらに、1枚1,000種類といった小ロット・多品種への圧倒的な対応力という独自のシステム基盤に加え、東京ネオプリントのグループ化により大手コンビニエンスストア等の大ロット案件の自社製造体制が整い、強固な競争優位性を確立。

取材アーカイブ

  • CP&X

     

    決算概要

    増収・増益。イタミアート単体における2026年1月期第2四半期の売上高は2,094百万円で、計画比101.4%、前年同期比115.9%と、前年を大きく超えて計画を達成した。営業利益は117百万円で、計画の108百万円を上回る達成となり、主な要因は売上増加に加え、原価低減効果19百万円や人員の効率的な配置による人件費削減が貢献したことである。一方で、連結ではM&A関連費用約10百万円が計画外で販管費として発生している。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    売上増加の主な要因は、平均客単価が安定推移する中で、トランザクション数(取引件数)が計画通りに伸長したことにある。特に、高いリピート率によるリピート客の取り込みがトランザクション数増加の最も大きな要因と認識されている。また、売上拡大策として、主要取引先との連携商品強化が足元でかなり伸長している。なお、2025年6月30日に実施した東京ネオプリント株式会社のM&Aに伴い、第2四半期より連結財務諸表作成会社となったが、損益計算書の業績は第2四半期には取り込まれていない。

     

    主要KPIの進捗と変化

    主要KPIであるトランザクション数は計画通りに推移しており、売上拡大の主因となっている。客単価については安定して推移しているものの、上昇には繋がっていない状況である。客単価上昇には、他の商品の上乗せによるアップセルや、複数サイト運営によるクロスセルのさらなる強化が必要と認識されている。高いリピート性を持つ事業構造を活かし、新規顧客を獲得することはLTV(顧客生涯価値)の観点から重要な戦略である。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    同社の事業には季節変動があり、特に3月~5月と9月、10月が繁忙期にあたる。この繁忙期は、気温の変化(涼しい時期から温度が上がったタイミング、暑さが維持された後涼しくなったタイミング)が商戦の動き出しと重なる傾向がある。会社はこの季節変動を捉え、仕事が増えるタイミングに広告宣伝費を積極的に投下し、高いリピート性を持つ新規顧客の獲得を狙う戦略を実行したことが、足元の売上増加の一因となっている。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    今期の連結業績予想は、東京ネオプリントのM&Aに伴い修正されている。売上については、下期で東京ネオプリント分の約700百万円の増加を見込み、当初計画より約700百万円増加する見込みである。一方で、連結営業利益は減益となる見通しであり、これはM&Aによるものではなく、スマートファクトリー化のための積極的な設備投資による減価償却費の一時的な増加が主因である。今期は、今後の会社成長と利益率改善に向けた「一度しゃがむ期」と位置づけているが、EBITDAで見ると順調に増加する計画である。

     

    トピックス

    2025年6月30日、市場シェア拡大と未開拓分野(広告代理店を通じた大ロット案件)の取り込みを目的として、同業者である東京ネオプリント株式会社をM&Aによりグループ化した。これにより、材料原価の見直しによるスケールメリットの獲得、東京ネオプリントへの縫製機能内製化ノウハウの導入、イタミアートで成功した機械の導入による製造効率の改善といった大きなシナジーを見込む。また、M&Aに伴い、暫定値ながら負ののれん252百万円を計上している。イタミアートの創業者である伊丹社長自らが東京ネオプリントの再建を主導しており、来期以降の利益貢献に向けて体質改善を進める方針である。

  • Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A:弊社の成長戦略における現在の最大のポイントは、スマートファクトリー化による利益率改善です。具体的には、現在人が行っている工程にロボットや新しい機械を導入することで自動化を推進し、新しい印刷機の導入により、より早く、より効率的かつロスなく印刷できる環境を構築しています。この設備投資は今期も継続します。

    また、売上拡大への取り組みとして、新商品の継続的な追加やWebのデザインサービスの充実、好調なサイトへの投資によるECの伸長、および卸売の拡大施策を実施しています。特に、主要取引先との連携商品の強化は足元でかなり伸長しており、この分野にも注力しています。これらの売上拡大施策を支えるためにも、製造キャパシティを増やすスマートファクトリー化を急いでいます。

    直近の大きなトピックスとしては、2025年6月30日に実施した同業者である東京ネオプリント株式会社のM&Aがあります。これは市場シェアの拡大を加速するためであり、特に東京ネオプリントが扱ってきた広告代理店を通じた大ロットの仕事という、弊社がこれまで取り組んでいなかった分野を取り込むことが目的です。このM&Aは、価格競争で厳しい状況にある同業界において、グループ化によるスケールメリット(材料原価の見直しによる単価変更)や、東京ネオプリントに縫製機能の内製化のノウハウを導入すること、および最新の印刷機などの機械設備を導入することによる製造効率の改善を通じて、大きなシナジーを生み出すことを確信して実施しました。このM&Aは、東京ネオプリントの再生に力を入れつつ、その規模を取り込み、効率化を図りながら市場全体を取りに行くという戦略を体現するものです。

     

    Q:成長戦略のポイントについて、前提条件等での変化とその影響等をご説明ください。

    A:この計画を踏まえても、今期の営業利益は減益となる見通しですが、これは東京ネオプリントのM&Aによるものではなく、当初から減益計画として公表しています。これは、スマートファクトリー化をできるだけ早く実現するための積極的な設備投資によって減価償却費が一気に増加するためです。今期は、今後の会社成長と利益率改善のために一度しゃがむ期と位置付けていますが、EBITDAで見ると順調に増加する計画となっています。

     

    Q:通期業績の見通についてご説明ください。

    A:今期の連結業績予想は、東京ネオプリントのM&Aに伴い修正しています。売上については、東京ネオプリントを取り込んだことによって下期で約700百万円の増加を見込んでおり、当初計画より約700百万円増加する見込みです。利益に関しては、東京ネオプリントは前期の半期で約33百万円の営業赤字でしたが、シナジーを活用した施策により、今期中はプラスマイナスゼロまで体質改善し、連結に取り込む計画です。

     

    Q:M&A、業務提携、事業売却などの実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:2025年6月30日に東京ネオプリント株式会社という同業の会社をグループ化しました。第2四半期からは連結財務諸表作成会社となりましたが、東京ネオプリントの損益の業績は第2四半期には取り込んでいません。このM&Aに関連して、デューデリジェンス費用やコンサル費用などのM&A関連費用が計画外で約10百万円、販管費として発生しました。また、暫定値ではありますが、負ののれんが252百万円計上されています。負ののれんは、1年以内に精査されるため増減する可能性があります。

    今後のM&A戦略としては、業界的にある程度の規模の会社は限られており、そのような会社と縁があれば可能性はあります。

     

    Q:受注・競合状況は如何でしょうか?

    A:売上は、第2四半期で計画比プラス1.4%(101.4%)、前年比115.9%と、前年を大きく超えて計画を達成しています。売上の増加は、平均客単価は安定して推移しているため、主にトランザクション数(取引件数)が上がったことによる結果です。トランザクション数の伸びは計画通りに推移しており、特に高いリピート率によってリピート客の取り込みがうまくいっていることが、トランザクション数伸長の最も大きな要因だと認識しています。

    弊社の事業構造は、第1四半期から第4四半期にかけて売上に偏りが若干あり、特に3月~5月と9月、10月のあたりが繁忙期です。季節変動として、気温の変化(涼しいときから温度が上がったタイミング、暑さが維持された後涼しくなったタイミング)が商戦の動き出しと重なる傾向があり、このタイミングで広告を積極的に投下することで多くの新規顧客獲得を狙っています。新規顧客の獲得は、高いリピート性により来期以降の売上に繋がるため、LTV(顧客生涯価値)の観点から重要な戦略です。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:株主還元の方針については、今のところ変更の予定はなく、東証グロース市場とはいえ、初年度から配当を出すことを発表しており、ある程度安定して配当していく方針です。 株主優待については議論していますが、今のところ具体的にお伝えできることはありません。現在、株価にインパクトを与える施策を真剣に検討してほしいという要望をいただいているのは事実であり、最適な施策について社内で議論はしています。しかし、現時点では投資とのバランスが中心であるという認識で、周囲の業界の状況や自社の売上・利益の状況を把握しながら判断していく方針です。後ろ向きではなく前向きに検討はしていますが、具体的な決定には至っていない状況です。

  • 取材者:まず、決算状況の増減要因について伺います。

     

    回答者:順番が前後しますが、弊社はこの第2四半期から連結財務諸表作成会社になりましたが、分かりやすく、まずはイタミアート単体の結果についてご説明します。その結果の概要が今ご覧いただいているページです。売上としては2,094百万円で、計画比ではプラス1.4%(101.4%)、前年比では115.9%となりますので、売上は前年を大きく超えて計画を達成しております。利益につきましても、営業利益ベースで計画が108百万円に対して117百万円と、こちらも総利益率の改善等によって計画を達成できたという結果です。売上のところは、四半期で見ても順調に推移していることが結果として見て取れると思います。何度も説明しておりますので割愛しますが、一応、第1四半期、第2四半期、第3四半期、第4四半期で偏りが若干ある事業構造になっております。売上の中身はどうだったのかというと、平均客単価は安定して推移しておりますので、トランザクション数が上がったことによって、売上が上がったという結果になっております。

    それが単体の結果なのですが、6月30日に東京ネオプリント株式会社という同業の会社をグループ化したことによって、この第2四半期からは連結財務諸表の作成会社となりました。ただし、第2四半期は貸借対照表のみを連結しているという形になっておりまして、東京ネオプリントの損益の業績は取り込んでいません。それを踏まえた上で、どうだったのかというお話をさせていただきます。

    先ほどの単体に加えて大きいところでいうと、このM&Aの関連費用、例えばデューデリジェンス費用やコンサル費用)が10百万円、計画外でかかっておりますので、販管費が10百万円、単体のときに比べて増加したという形になっております。加えて、暫定値ではありますが、負ののれんが252百万円になりました。これについては1年以内に中身を精査しますので、増減する可能性がありますが、現状の計算では252百万円になっています。

    その内容について少し分かりやすく説明したのが、こちらの増減要因になります(注:決算説明資料P13~14)。ポイントは、ここにあるのが第2四半期の単体の計画値です。ここにあるのは第2四半期の連結の実績になります。少しブレイクダウンします。売上の増加によってプラス11百万円。原価低減の効果がプラス19百万円。人件費削減とありますが、これはネガティブな意味ではなく、効率的な人員配置や自動化が進んだことによって、効率的に人件費を抑えることができたということでございます。一方で売上を取るための広告宣伝費は積極的に投下していることや、売上増加に伴って送料も増えておりますので、このあたりはマイナスの要因になります。販管費が増えたというところです。あとは先ほど申し上げましたM&A関連費用が計画外で10百万円程度、販管費でかかっておりますので、実績値としてはほぼ達成と言っても差し支えないものの、少しだけ足りなかったという結果になっておりますが、全く悲観しておりません。それの詳しい内容がここに書いてあります。これはご確認いただければというところでして、詳しく書いてますので。こちら見ていただければ大丈夫かなというふうに思います。

     

    取材者:承知いたしました。

     

    回答者:続いて連結の貸借対照表ですが、決算短信上では比較情報が載っていないので、参考までに前期末の単体と7月末の連結を並べているというところです。M&Aがあるので、単純に並べても参考になるかどうか疑問ですが、一応情報として載せています。こちらは連結キャッシュフローです。結論から言いますと、現金は期首から303百万円増えました。中身を見ると、営業キャッシュフローがほぼ同じ額、308百万円獲得できています。しかし、後ほど説明しますように、投資に結構かけています。機械への投資、あるいは東京ネオプリントの株式取得もあるのですが、やはりイタミアート単体のスマートファクトリー化を目指して、どんどん新しい設備を入れていっておりますので、そこで投資が結構かかっているという状況です。それを銀行からの調達によって賄っているという状況で、ほぼ営業キャッシュフローで獲得した現金が、そのまま期末の現預金の増加に繋がっているというところでございます。

    次は今期の予測です。今期、イタミアート単体として一番力を入れるポイントというのが、このスマートファクトリー化による利益率改善になります。どういうことかというと、自動化です。今も自動化している工程はたくさんあるのですが、まだまだ人がやっている工程もあるので、人がやっている工程をどんどん自動化に向けてロボットを入れたり、新しい機械を入れていっているという状況と、あとは新しい印刷機を入れることで、より早く、より効率的にロスがなく印刷できる環境を作っていっております。これはまだしばらく、今期もまだ続けます。終わっていません。したがいまして、一定程度設備投資は今後もかかっていくと考えております。

    売上拡大の取り組みについては、新商品の継続的な追加や、Webのデザインサービスの充実など、いろいろありますが、あとは、今好調なサイトへの投資も行って、ECもしっかり伸ばしていくというところと、卸売のところもきちんと拡大していく施策をとっております。特に主要取引先との連携商品の強化などは足元でもかなり伸びてきておりますので、このあたりにも力を入れていきます。そのためには、やはり製造が耐えないといけないので、早めにスマートファクトリー化をして、製造キャパを増やしていきたいというふうに考えております。

    もう一点、東京ネオプリントをM&Aした背景を改めて簡単にここに記載しております(注:決算説明資料P22)。まずは単純に同業者であることから、市場シェアの拡大を加速すること。のぼりの業界には同業者がもうほとんど残っていません。特に東京ネオプリントは、広告代理店を通じて大ロットの仕事をいただいているというのが今までの事業構造なのですが、弊社はやっていませんでした。弊社がやっていなかった大ロットの仕事を広告代理店を通じて受注しているというのが東京ネオプリントです。その東京ネオプリントの競合というのがもう限られていて、もうあと数社しかありません。どこも今、価格競争になって非常に厳しい状況だったのですが、やはり業績の好調である弊社と一緒になることによって、材料原価を見直すことで単価が変わってスケールメリットが出せるので、同じ布が安く買えたりインクが安く買えたりするようになるので、このあたりを活かしてグループとしてシナジーを出していきたいというふうに考えております。

    あとは、東京ネオプリントには縫製する機能がありません。印刷するだけなのです。のぼりとか幕とかというのは端っこの方を縫ったりしないといけないので、そういう縫製をしないといけないのですが、そのあたりを外部に発注していましたので、かなり費用がかかっていたわけです。それを内製化することによって、イタミアートのノウハウを東京ネオプリントに持っていって、東京ネオプリントでも内製化できると、利益率がぐっと上がります。あとは、イタミアートで成功した機械をそのまま東京ネオプリントでも使ってもらいます。東京ネオプリントはお金がない会社で、業界的にどの会社ももう投資できるような体力がないのですが、弊社はどんどん新しく機械を買っていける環境にあるので、その中でも、「これは良かったな」というのを東京ネオプリントにそのまま使ってもらえれば、非常に効率的に製造ができるようになります。このあたりで、やはり同業者であるが故にシナジーが大きいと思っております。単なる東京ネオプリントを再建したいという思いだけではなく、その規模を取りに行って、効率化して、市場全体を取りに行くという、基本的な戦略なのですが、ここを体現できると確信したので、今回のM&Aに至った次第です。

     

    取材者:今後もM&Aの戦略としては、東京ネオプリントさんのようなところになっていくのでしょうか?

     

    回答者:それはですね、業界的にもうある程度の規模の会社というのは限られておりまして。そういう規模の会社とご縁があれば可能性はありますが、家内工業のような小規模の会社の場合には、そのメリットがあまりありませんので、積極的に小規模の会社を多くM&Aしていくことはないというふうに思っております。

    それらをグループ戦略として取り込みながら、今期の連結業績予想は当然修正をしております。まずは東京ネオプリントをM&Aしたことによって、売上が単純に増えます。下期で約700百万円の増加を見込んでいるので、当初の計画より約700百万円増えています。これはポイントなのですが、東京ネオプリントは前期の半期で33百万円ぐらいの営業赤字でした。そこを、先ほど言った施策、シナジーを使って、まず一旦プラスマイナスゼロまでには持っていきたいと、持っていくことができると今考えておりますので、単体の計画では利益はほぼ変わらないと予想しています。売上だけが伸びて、今期に関しては、利益プラスマイナスゼロを目指して、体質改善をしていき、連結に取り込む計画です。

    それを踏まえても、営業利益は減益になります。これは当初から減益の計画で出しています。この東京ネオプリントのM&Aの件があるから減益になったわけではなく、当初から減益計画として出しており、それについてはスマートファクトリー化をできるだけ早く実現するということで積極的に設備投資をしていくことで、減価償却費が一気に増えますので、営業利益は一旦しゃがみます。今後の会社成長と利益率改善のために1回しゃがむ期であるということで、減益にはなるのですが、ただ、EBITDAで見ていただくと、きちんと順調に増加するという計画になっております。

     

    取材者:私の方からもいくつか質問させていただければと思います。まず、資料の中でも広告宣伝費にさらに投資をされているという話があったかと思いますが、何か今期から新たに広告として取り組まれていることや、ターゲットがあれば教えていただけますか?

     

    回答者:特にそれはなく、今まで通りですが、ライバル会社が広告を強めたこともあり、弊社もそれに対応するために多少強めたという状況に加え、仕事がある時期とない時期がかなり明確に分かれていますので、仕事がある時期に積極的に取りに行く方針を去年から考えており、それを今年実行したという感じです。

     

    取材者:仕事がある時期とない時期に関して、業績に影響を与えたような一過性の要因あるいは季節性の要因がございましたら教えてください。

     

    回答者:元々、閑散期でいうと年末の12月から1月、2月の辺りが比較的暇な時期になるのですが、3月から7月にかけて上がり、8月に少し落ちて、9月から11月にかけて上がっていくという構図になっておりますが、やはり特に忙しいのが3月~5月と、9月、10月のあたりです。今まさに繁忙期に入っているわけですが、これも季節変動で、例えば今年の夏は暑かったですが、暑さが維持されている間はあまり動きません。涼しくなったタイミングで、秋冬の商戦に向けての商品が一気に動き出すみたいな感じがあり、まさに先週ぐらいから若干涼しくもなって、仕事が急遽増えてきている状況です。春から夏にかけても一緒で、同じように急に涼しいときから温度が上がったタイミングで仕事が増えるというタイミングがあります。そのタイミングに広告を踏むことで、より多くの顧客を獲得できるという状況がありますので、そこに去年より力を入れて組んでいるという広告を踏んだという経緯です。

    前からの説明をさせていただきますと、弊社の特徴として高いリピート率というのがあります。新規に取ったお客様が、やはり次の販促物を購入するときに、高確率で弊社を選んでいただくという高いリピート性を持っているので、取れるときに新規の契約を取るというのが、来期以降の売上に繋がってきます。したがいまして、先ほどの戦略に繋がっているということで、弊社の特徴と合致すると考えております。

    サブスクではないのですが。LTV(顧客生涯価値)で見た場合、新規を取っておいた方が、後々の売上効果としては大きいという意味合いで、取れるときに新規を取りに行っているという状況です。

     

    取材者:前回もお話を伺いましたとおり、しっかり投資をしていったときに、やはりリピート系の集客に注力していくという話がありましたが、KPIとして挙げられていたトランザクション数に関してもやはりリピート客の取り込みがうまくいっているというのが要因で、かなり伸びているという部分ですか?

     

    回答者:それが順調に伸びているのが一番大きな要因だと思います。

     

    取材者:スマートファクトリー化がかなり進められているという話がありましたが、人員の採用数の推移、あるいは従業員数の推移はいかがでしょうか?

     

    回答者:従業員については、来年の春採用は20名ぐらいということで、今年も20名ほどでしたので、だいたい安定しております。離職率の方もそう変わっていませんので、順調に人員は増加してきております。ただ、売上はそれに伴って伸びているのと、スマートファクトリー化を目指してはいるものの、属人化しているところがかなりありますので、仕事が増えるとそれなりに人も必要で、また社員の場合はそれを管理する人ということになりますが、パートさんなど、軽作業をしていただく方がいると、社員の方も増やして管理を増やしていかないといけないという実態は今のところ残っております。将来的には完全とまでは言わないまでも、ほぼ自動化できるような体制をとっていきたいと考えております。

     

    取材者:今はどういう職種の方が特に多く採用されているような印象、イメージですか?

     

    回答者:まんべんなく採用しています。営業も、企業間取引あるいは卸売販売と呼んでおりますが、ECの方での受注が増えると当然、中長期的に取引いただけるお客様が増えてきますので、営業人員の不足というのも出てきますので、そちらも採用しておりますし、サイトも新しいサイトを次々と開発しておりますので、マーケティングやサイトの構成を作る人員の採用も随時行っています。工場も当然仕事が増えておりますので、現場の方も採用しているということで、どこの部署に偏ってということはなく、全体に今までの比率に応じた感じで採用しています。

     

    取材者:トランザクション数の伸びは、計画通りに進んでいますか、それとも計画を超えて伸びている状況でしょうか?

     

    回答者:だいたい計画通りに進んでいます。

     

    取材者:その中で、他に何か重要視されている指標などはありますか?

     

    回答者:あえていえば、このトランザクション数×客単価が弊社のKPIですので、客単価の方は安定して推移しているものの、本当はこれが伸びればもっと売上が伸びる結果に繋がりますが、安定している感じです。

     

    取材者:客単価の上昇に繋がると想定されるような要素はありますか?

     

    回答者:やはり他の商品を上乗せして、アップセルすることができたり、あるいはサイトを複数運営していますので、クロスセルがさらにうまくいくと、客単価も上がっていくと考えていますが、それぞれの商品がやはり季節性を持った商品で、イベント時に需要があったり、集客の需要があるときに集まるような商品が多いので、なかなかこの10月に客単価を上げるというのが難しく、全体のボリューム感としては上がっていますが、なかなかそこが客単価アップに繋がってないところではあります。

     

    取材者:株主還元の方針につきまして変更などございましたら教えていただけますか?

     

    回答者:今のところ変更なしの予定です。

    余談ですが、やはり株主還元については色々な方から、施策をすればもう少し株価にインパクトがあるのではないかというお話はいただいており、真剣に考えてくださいというお声はいただいているのは事実です。それに向けて弊社としても、最適な施策について議論はしているものの、今はバランスを取りながら、周りの業界の状況や、自社の売上利益の状況をきちんと把握しながら判断していこうと考えております。後ろ向きではなく、前向きには検討していますが、具体的なところまで至っていないというイメージだと思います。

     

    取材者:投資とのバランスも含めて、というところでしょうか。

     

    回答者:そこが中心なので、そこご理解いただきたいというのが本音です。

     

    取材者:最後に、足元の状況についてトピックスやニュースリリースなどございましたら教えてください。

     

    回答者:トピックス的にはこの東京ネオプリントのM&Aが一番最近で大きな事案なので、彼らも再生案件なので立て直しに力を入れているというところです。大赤字の会社を思い切って買ったというところも、弊社の創業社長が自ら旗を振って先頭に立って東京ネオプリントをコントロールすることができるのも弊社の強みだと思います。大きい会社のように適当に担当をつけてやらせるという程度ではなく、創業社長が自らテコ入れをするという意気込みで、それも見えてきた、見えている状況の中でテコ入れをするというところなので、「本当に再生できるのか」というお声かけはいただきますが、そこに関してもほぼいけるという確信を持って今、私も含めて一丸となって進めていますので、ご安心いただければと思っております。プラスマイナスゼロだけじゃなくてもちろん、来期以降に利益貢献にもっていけるように、会社の体質を変えていきますので、ご期待いただければと思います。

  • 代表取締役 伊丹 一晃 様、IR担当

取材アーカイブ

  • CP&X

     

    ビジネスモデルや事業内容

    株式会社イタミアートは、ECサイトでの受注を強みとし、大型販促商材においては内製化によるメーカー機能を有する企業である。 多くの同業他社が二次下請けに甘んじている中、ECサイトでの販売展開を先行させ、その後メーカー機能を確立するという独自のビジネスモデルを展開している。 また、代理店とも良好な関係を維持し、情報交換をしながら共に成長していくという協業体制を築いている。

     

    創業の経緯と転機となった出来事

    創業当初は広告プロダクションとしてスタートしたが、営業効率の向上を目指し、ECサイトでの全国展開へと舵を切った。

     

    直近の決算状況

    第3四半期決算では、積極的な新規顧客獲得策が功を奏し、売上を伸ばしている。 広告宣伝費の投下だけでなく、SEO対策にも力を入れており、新規顧客の流入を促進している。 利益率向上に関しては、内製化商品の増加や海外からの材料仕入を円建てに変更したことが寄与している。

     

    特徴や強み

    ECサイトでの受注と大型販促商材の内製化により、独自のポジションを築いている。 代理店とも協業体制を築き、情報交換をしながら共に成長している。

     

    成長戦略

    リピート顧客を増やすための施策やSEO対策を継続的に実施し、トランザクション数の増加を目指している。

     

    株主還元策

    株主還元策としては、配当を安定的に行っていく方針である。

     

    今期の取り組みやトピックス

    SDGsの取り組みとしては、端材を燃料として活用するなど環境配慮型の素材を採用している。 また、工場の生産ラインをロボ化することや自動化することで業務効率化にも積極的に取り組み、生産性の向上を図っている。 2024年10月にはメインの工場を約2倍の面積に増築したので、今後更なる設備投資を計画している。

  • Q. 貴社のビジネスモデルや事業の概況について、特徴や強みを踏まえながらご説明いただけますか。

    A. 当社の一番の特徴は、ECサイトによって受注をしているということですが、広告物というか大型販促商材を内製化しているという点です。多くの同業他社が二次下請け構造の中にあるのに対し、当社はメーカー機能を持っているという点が大きな違いです。

     

    Q. 貴社がメーカー機能として販売している商品は、貴社のECサイトだけで買えるといったものではないのですか。

    A. はい。当社が扱っている商品は、ECサイト以外のところでも購入できます。作り方や規格によって異なりますが、街の看板屋さんでも製作できるものなので、他社での販売も可能です。

     

    Q. 貴社自身の商品は、貴社が持っているECサイトのみでの販売なのでしょうか。販売経路について教えてください。

    A. 当社は、当初はECサイトのみでの販売でしたが、一部継続的に仕事をいただけるお客様や、中大ロットのお客様に関しては営業担当をつけ、インサイドセールスを行っています。

     

    Q.貴社様の創業の経緯や創業の思いについて教えていただけますか。

    A. 創業は、元々は広告プロダクション、制作プロダクションという形でスタートしました。 その中で徐々に業態を変えていく中で、私自身が営業マンとしてやっていましたが、営業担当者を置くというのが非常に非効率だと感じていました。 営業担当者による営業活動はエリアを限定したものになりがちですが、そうではなく全国を相手に幅を広げた方が、よりスケールしていくと考え、ECサイトへと徐々に切り替えていきました。 元々強みであった広告物や販促物といった分野に特化し、ECサイトで全国展開しています。

     

    Q. 貴社の第3四半期の決算状況についてお伺いしたいのですが、売上が伸びている要因として、新規顧客を獲得するための取り組みや施策がありましたら教えていただけますか。

    A. ECサイトの売上については、やはり広告をどれだけ打つかであったり、SEO対策がどれだけ上手くいくかというところで、新規顧客の方がどれだけ流入してくるかというところが一番のポイントになります。 第3四半期につきましては、売上を伸ばし、シェアを取っていくために広告宣伝費を投下し、新規顧客の獲得を促進していきました。

     

    Q. 利益の増加要因を教えてください。

    A. 当社は夏にうちわの売上が多く、それは外注になるため利益率が少し落ちるのです。 内製化するものが増えると利益率が上がってくるという関係もあり、第3四半期には内製化する商品がたくさん販売できたことも利益率改善に繋がっています。 それから、海外から輸入している材料の大部分を、昨年の6月頃から円建て取引に変えまして、為替の影響を受けなくなったことも利益率の改善に繋がっています。

     

    Q. 今後は、うちわのような外注している商品も徐々に内製化していくのでしょうか?

    A. 今後、取扱い商品を広げていき、今ある既存の機械や設備、メンバーで内製化できるものに関しては、受注量が増えたタイミングで内製化していくことはあり得ると考えています。 しかし、すべてを内製化すると、手間もかかりますし、設備投資も必要になってきますので、外注もうまく使いながら、売上をスケールしていくということも意識しています。

     

    Q.トランザクション数を増やすために行われている具体的な取り組みはございますか。

    A. 細かい施策としてはたくさんありますが、基本的にはリピート率を増やすということが一番大きな施策になりますので、リピートを増やすための施策を積み重ねています。 また、SEO対策にも力を入れています。 入口対策だけでなく、ロングテールキーワードに対しての施策も行っています。 700以上のサイトのロングテールキーワードにおいて、SEO対策を行い上位表示することで、流入を増やしています。

     

    Q.競合になるのはラクスル株式会社などが該当するのでしょうか。

    A. ラクスル株式会社は協業先です。お客様から見たら競合に見えるかもしれませんが、協業しているため、あまりぶつかっているイメージはありません。

     

    Q. 貴社の株主還元に関しまして、方針や政策などございましたら教えていただけますか。

    A. 東証グロース市場とはいえ、初年度から配当を出すことを発表しており、ある程度安定して配当していく方針です。 株主優待については議論していますが、今のところお伝えできることはありません。

     

    Q. 貴社のSDGsの取り組みについて教えていただけますか。

    A. 端材を燃料として使える業者に廃棄物を預けている取り組みを去年から開始しています。 端材は廃棄物として処分するのではなく、エネルギー還元できるような業者に引き取ってもらうようにしています。 また、自動化なども推進していきたいと考えています。 プリンターも古いものを使用し続けるのではなく、新しいプリンターに切り替え、効率化を図りながら生産性を向上させる取り組みを続けています。

     

    Q.新しく取り組まれていることやトピックなどございましたら教えていただけますか?

    A. 10月に新しく工場が増築されました。 竣工した瞬間に全てを移転することは難しいため、将来を見据えながら新しい機械をどうするか、既存の機械をどうするかを慎重に検討しながら、全体を見ながら向上していかないと、効率的に運営ができないという事情があります。 今ちょうど、自動化や機械化をさらに推進していこうというタイミングでもあり、工場増築に合わせて、1年ぐらいかけて、機械やプリンターの投資をしていこうと考えています。

  • 取材者: まず初めに、ビジネスモデルや、事業の概況につきまして、特徴や強みなどを踏まえながらご説明いただけますか。

    回答者: はい。 当社の一番の特徴は、ECサイトによって受注をしているということですが、広告物というか大型販促商材を内製化しているという点です。 多くの同業他社が二次下請け構造の中にあるのに対し、当社はメーカー機能を持っているという点が大きな違いです。

    我々の業界では、二次下請けの企業が多く、広告代理店などから仕事を受けている関係で、なかなかECサイトで自社製品を販売することができないのです。 しかし、当社はECサイトでの販売展開を先行させ、その後メーカー機能を持ったという経緯があり、独自のポジションを築いています。 とは言いながらも、代理店とも良好な関係を続けており、代理店からは下請けとして仕事をいただきながら、一般ユーザーからも直接受注するといった体制をとっています。 これが大きな違いになります。

    代理店の中にも、例えばラクスル株式会社など、多くの広告代理店が入っていますが、そういったところとも協業しており、ライバル関係にはありません。 表面的にはライバルに見えるかもしれませんが、実際にはそういったところの下請けとしても仕事をしており、うまく情報交換をしながら、ともに成長していっているというのが現状です。そこが大きな強みだと考えています。

    取材者: なるほど。 それでは、貴社様がメーカー機能として販売している商品は、貴社様のECサイトだけで買えるといったものではないのですか。

    回答者: はい。 当社が扱っている商品は、ECサイト以外のところでも購入できます。 作り方や規格によって異なりますが、街の看板屋さんでも製作できるものなので、他社での販売も可能です。

    取材者: 貴社様自身の商品は、貴社様が持っているECサイトのみでの販売なのでしょうか。販売経路について教えてください。

    回答者: 当社は、当初はECサイトのみでの販売でしたが、一部継続的に仕事をいただけるお客様や、中大ロットのお客様に関しては営業担当をつけ、インサイドセールスを行っています。

    取材者: 元々ECサイトから始まったというお話がありましたが、貴社様の創業の経緯や創業の思いについて教えていただけますか。

    回答者: 創業は、元々は広告プロダクション、制作プロダクションという形でスタートしました。 その中で徐々に業態を変えていく中で、私自身が営業マンとしてやっていましたが、営業担当者を置くというのが非常に非効率だと感じていました。 営業担当者による営業活動はエリアを限定したものになりがちですが、そうではなく全国を相手に幅を広げた方が、よりスケールしていくと考え、ECサイトへと徐々に切り替えていきました。 元々強みであった広告物や販促物といった分野に特化し、ECサイトで全国展開しています。

    取材者: ECサイトを作るにあたって、エンジニアといった方々が貴社にいらっしゃったというイメージでよろしいのでしょうか。

    回答者: 当社がECサイトを始めたのは15年、20年ぐらい前のことになりますが、当時はインターネットの競争が激しくなく、簡単なサイトを作るだけでも受注が取れるような状況でした。 そこから始めて、社内ではナレッジを共有しながら蓄積していったという感じです。

    取材者: 貴社様の第3四半期の決算状況についてお伺いしたいのですが、売上が伸びている要因として、積極的な新規顧客の獲得策を挙げられているかと思います。 新規顧客を獲得するための取り組みや施策がありましたら教えていただけますか。

    回答者: ECサイトの売上については、やはり広告をどれだけ打つかであったり、SEO対策がどれだけ上手くいくかというところで、新規顧客の方がどれだけ流入してくるかというところが一番のポイントになります。 第3四半期につきましては、売上を伸ばし、シェアを取っていくために広告宣伝費を投下し、新規顧客の獲得を促進していきました。

    取材者: 利益が上がっているというのは、広告宣伝費よりも売上が上がっているところが大きいのでしょうか。

    回答者: 当社は夏にうちわの売上が多く、それは外注になるため利益率が少し落ちるのです。 内製化するものが増えると利益率が上がってくるという関係もあり、第3四半期には内製化する商品がたくさん販売できたことも利益率改善に繋がっています。 それから、海外から輸入している材料の大部分を、昨年の6月頃から円建て取引に変えまして、為替の影響を受けなくなったことも利益率の改善に繋がっています。

    回答者: 補足させていただきますと、先ほどメーカー機能を持ってECサイトで販売しているというお話がありましたが、自社で製造できるものは大型ののぼり旗や大型の横断幕、懸垂幕、パネルなどです。 うちわなどは全て外注になっています。 商品によって、自社で製造できるものと、外注しているものがあるという点は前提としてお伝えしておきます。

    取材者: 今後としては、うちわのような外注している商品も徐々に内製化していく方向でよろしいのでしょうか。

    回答者: 今後、取扱い商品を広げていき、今ある既存の機械や設備、メンバーで内製化できるものに関しては、受注量が増えたタイミングで内製化していくことはあり得ると考えています。 しかし、すべてを内製化すると、手間もかかりますし、設備投資も必要になってきますので、外注もうまく使いながら、売上をスケールしていくということも意識しています。

    取材者: 広告宣伝のところで様々な取り組みをされているかと思いますが、トランザクション数を増やすために行われている具体的な取り組みはございますか。

    回答者: 細かい施策としてはたくさんありますが、基本的にはリピート率を増やすということが一番大きな施策になりますので、リピートを増やすための施策を積み重ねています。 また、SEO対策にも力を入れています。 入口対策だけでなく、ロングテールキーワードに対しての施策も行っています。 700以上のサイトのロングテールキーワードにおいて、SEO対策を行い上位表示することで、流入を増やしています。

    取材者: のぼり旗を買うならば貴社のようなところが結構あるのでしょうか。

    回答者: 上場したことも多少影響していると思いますが、のぼり旗や幕、看板に関するブランディングがある程度できていると考えています。

    取材者: のぼり旗を販売している会社ですと、競合になるのはラクスル株式会社などが該当するのでしょうか。

    回答者: ラクスル株式会社は協業先です。お客様から見たら競合に見えるかもしれませんが、協業しているため、あまりぶつかっているイメージはありません。

    取材者: 貴社様の株主還元に関しまして、方針や政策などございましたら教えていただけますか。

    回答者: はい。 東証グロース市場とはいえ、初年度から配当を出すことを発表しており、ある程度安定して配当していく方針です。 株主優待については議論していますが、今のところお伝えできることはありません。

    取材者: 貴社様のSDGsの取り組みについて、環境配慮型の素材の採用などもあるかと思いますが、その他に何かございましたら教えていただけますか。

    回答者: 端材を燃料として使える業者に廃棄物を預けている取り組みを去年から開始しています。 端材は廃棄物として処分するのではなく、エネルギー還元できるような業者に引き取ってもらうようにしています。 また、自動化なども推進していきたいと考えています。 プリンターも古いものを使用し続けるのではなく、新しいプリンターに切り替え、効率化を図りながら生産性を向上させる取り組みを続けています。

    取材者: 業務効率化の部分で、新しい機材を投入した設備投資の部分に当たるのでしょうか。 そういったところにも積極的に投資をしているという認識でよろしいのでしょうか。

    回答者: はい。 断続的には行っています。

    取材者: 第4四半期に向けて、業績計画の達成が期待されているかと思いますが、その他、業績に関わらず新しく取り組まれていることやトピックなどございましたら教えていただけますか?

    回答者: 10月に新しく工場が増築されました。 竣工した瞬間に全てを移転することは難しいため、将来を見据えながら新しい機械をどうするか、既存の機械をどうするかを慎重に検討しながら、全体を見ながら向上していかないと、効率的に運営ができないという事情があります。 今ちょうど、自動化や機械化をさらに推進していこうというタイミングでもあり、工場増築に合わせて、1年ぐらいかけて、機械やプリンターの投資をしていこうと考えています。

    取材者: 効率化や増産の部分、また新しい商品の取り扱いなども今後1年で見えてくるという認識でよろしいのでしょうか。

    回答者: 新しい商品の取り扱いや製造というのはあまり考えていません。 売上が伸びているため、そこにより効率的に対応できるように、自動化やスマートファクトリー化のような形で実現していきたいと考えています。

  • IR担当

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