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20260914

CP&X

 

【取材日】2026年9月14日

【2027年3月期1Q】

 

決算概要

2027年3月期第1四半期連結累計期間においては、本年5月に開示いたしました「事業計画及び成長可能性に関する事項」での「全社生産性の向上」の取組が順調に進んでいます。また当社主軸サービスである「ジョブドラフトサービス」の継続的新規企業開拓の強化、付加価値の向上を進めました。今期は、前年度よりもアウトバウンドでの商談化を減らし、受注率の高い商談リードへの転換を推進しました。結果、受注率は前年比で増加し、さらに、販売代理店の受注が増えていることにより、役務提供も順調に進捗しております。

また、おしごとフェアが当第1四半期連結累計期間内においては前年同数の19会場開催(589社参画、高校生5,963人参加)となっております。なお、第2四半期連結累計期間のジョブドラフトFesについては14会場開催を予定 (前年13会場開催)しております。

当第1四半期連結累計期間は、直前の3月末で掲載契約の年度が替わることで掲載数が一時的に減少するため、各四半期単位比較で売上高の占有率が低い四半期連結累計期間となります。同時に、新卒の入社による人件費投資や7月の高卒就職活動本番前の広告宣伝費投資など、経費面では四半期単位の売上占有率に比例変動しないため、例年、第1四半期連結累計期間は利益水準が伸びない四半期であります。そのような中、全体的な原価、販管費の削減・効率化に取り組んでおります。また、当第1四半期より株式会社ジンジブキャリアを連結子会社化したことにより、単体ベースで営業利益66,982千円、税引前利益67,048千円、当期純利益41,977千円の利益貢献がありました。

その結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は991,553千円、営業利益は48,512千円、経常利益は47,725千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は9,593千円となりました。

販管費の動きに関しては、連結の影響で人件費を含めた各種販管費が増加するも、売上高に対する割合は改善しています(1QYOY 前期単体90.9%→当期連結82.3%)。

​

セグメント別または事業別の増減要因

当第1四半期累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、以下の通りです。

2027年3月期1Q決算概要.jpg

(注)セグメント間取引については、相殺消去しております。

 

季節要因につきましては、前述のとおりでありますが、当第1四半期の採用支援サービス「おしごとフェア」については、当第1四半期連結累計期間内においては前年同数の19会場開催(589社参画、高校生5,963人参加)となっております。なお、第2四半期連結累計期間のジョブドラフトFesについては14会場開催を予定 (前年13会場開催)しております。

 

主要KPIの進捗と変化

弊社が重視する指標の1つに「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数があります。「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数は、2025年3月末段階で2,509社でしたが、第1四半期末においては2,849社となりました。(なお、この掲載数については、掲載年度の切替により翌3月末に、翌年度の契約のない求人については減少する予定です。)

中期経営計画では2028年3月期に8,700社(うち有料プラン2,000社)への拡大を目指しています。これはフリープラン(無料掲載枠)を増やし、その後の有料アップセルを試みる戦略に基づいています。

 

季節性・一過性要因の有無と影響

当社の売上構成として、採用支援サービスの売上高が例年50%強を占めます。この採用支援サービスの受注は、高校新卒採用の結果が出る10~3月にリピート継続契約が集中するため、売上高が下期に偏重する傾向にあります。また、採用支援サービスの中でも、おしごとフェア/ジョブドラフトFesについては、5~7月及び10月に役務提供となるため、開催月に売上高が偏重します。同時に、企画制作サービス・代行支援サービスについては、求人情報が解禁となる7月に集中するため、売上高が特定の月に偏重する傾向になります。

 

通期見通しと進捗率・達成可能性

2027年3月期の通期連結業績予想は、売上高4,187百万円(前期比55.8%増)、営業利益327百万円(同96.0%増)、経常利益322百万円(同94.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益353百万円(同93.5%増)と大幅な増収増益を見込んでおります。第1四半期時点の通期進捗率は売上高で23.7%、営業利益で14.8%となっていますが、本格的な採用・イベント需要が立ち上がる第2四半期以降、特に下期にかけて年度リピート契約が発生するシーズナルパターンを勘案すれば、閑散期の第1四半期を黒字で通過した意義は大きく、順調に進捗していると考えております。

 

トピックス

当第1四半期における1つ目のトピックスとして、高校生が経営に挑む実践型起業プロジェクト「ジンジブハイスクール」が始動しております。「ジンジブハイスクール」とは、現役高校生が事業の企画・運営を主体となって行う実践型の起業プロジェクトです。起業や事業づくりを実践的に学び、自らの可能性に挑戦できる機会を提供しております。特徴としては、以下2点御座います。1.現役高校生が主体となって事業づくりに挑戦 - アイデアの創出から意思決定、実際の事業運営に至るまで、そのすべてを高校生自らが主導(ジンジブは資金面や専門領域でサポート)、2.将来的な子会社化も視野に入れた本格的な取り組み - 将来的な子会社化も選択肢として検討しながら、高校生が創り出した事業の成長を目指す、で御座います。

2つ目のトピックスとして、静岡志太三市「若者地元就職促進事業」にて、キャリア授業2年目の実施決定、が御座います。内容として、地域企業と高校生の接点創出を通じて、若者が地域で働く魅力を知り、将来のキャリアを考える機会を提供、地域への就職促進を支援し致します。取り組み概要として、静岡県志太三市(島田市・藤枝市・焼津市)が推進する「若者地元就職促進事業」に参画。株式会社静岡新聞社と共同で高校生向けキャリア教育企画を実施し、県外からのUIJターン就職を促進します。支援内容としては以下2点あります。

1.校内仕事体験フェス&事前セミナー - 地域企業との交流や仕事体験を通じて、高校生が働くことへの理解を深めるキャリア教育を実施。自身の将来について考える機会を提供。

2.高校生のための職業・学校体験フェス - 志太エリアの企業と交流し、さまざまな仕事を体験できるイベント。高校生が自己理解や社会理解を深め、主体的に進路を考えるためのワークショップも開催、となります。

3つ目のトピックスとして、ジンジブキャリアとの合同体制でイベントを開催、があります。生徒の進路選択の幅を広げるため、ジンジブでは企業の仕事体験の場を、ジンジブキャリアでは大学・専門学校の授業体験の場の企画・運営を支援しております。イベント概要として、「向工Fes 2026」の企画・運営を支援し、高校生の進路選択をサポートしております。本年度から、進路情報事業を担うグループ会社・株式会社ジンジブキャリアとの合同体制により、進路支援体制を強化しております。ポイントは2点あります。1. 全学年対象の仕事体験型イベントを企画・運営支援 -  42社の企業・25校の教育機関が参加し、高校生が仕事体験や進学相談を通じて進路を考える機会を提供。2. グループ会社との合同体制で進路支援を強化 - 進路情報事業を担う株式会社ジンジブキャリアと連携し、就職・進学の両面から支援体制を拡充、となります。

ジンジブ_logo.png

(株)ジンジブ

東証GRT 142A

決算:3月末日

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​企業名

上場市場 証券コード

​決算日

取材アーカイブ

  • CP&X

    【取材日】2026年5月26日

    【2026年3月期(通期)】

    決算概要

    増収増益の達成と利益率の大幅な改善

    2026年3月期の業績は、売上高が2,687百万円(前年同期比12.0%増)、営業利益が166百万円(同165.4%増)、経常利益が165百万円(同181.5%増)、当期純利益が182百万円(前年は184百万円の赤字)での着地。売上高は計画比95.4%と未達であるものの、売上増に加え、製品ミックスの改善による原価率低下や、人件費をはじめとする販管費の伸びを売上高の伸び率以下に抑制したことが、営業利益率を押し上げた要因。金融機関への紹介手数料等が増加したものの、業務委託等の活用による経費効率化が実を結び、各利益は計画を大幅に上回った着地。

    セグメント別または事業別の増減要因

    採用支援サービスとオプション商材の好調な推移

    事業別の増減要因として、中核となる採用領域の求人ナビ「ジョブドラフトNavi」の年間掲載契約に伴う「ジョブドラフトFes」や「おしごとフェア」といったリアルイベントなどの、採用領域のオプション商材の受注が好調に推移したことが、増収の大きな要因。中小企業の人手不足を背景とした、高校訪問や求人票発送などの代行支援や、高卒社会人向けの教育研修サービス「ルーキーズクラブ」等の教育領域も、需要を的確に捉え、着実に売上へ貢献した形。

    主要KPIの進捗と変化

    金融機関経由の商談数増加とリード精査による営業効率の向上

    全体の新規商談数の月間平均は、計画の958件を下回る772件であるものの、これは受注率の低いアウトバウンド営業のリードを意図的に整理し、人的リソースの効率化を進めたことによる成果。一方で、金融機関向けの専任担当部署を5名から14名へ増強し、銀行の行員向けプラットフォームや、本部から各支店へのトップダウンアプローチを強化したことで、金融機関等紹介による新規商談数は月間平均389件となり、前年同期比41.4%増と大幅に伸長した推移。「ジョブドラフトTeacher」の導入校数も1,220校に達するなど、企業向けサービスのマネタイズを強固に支える最大の資産である全国の学校網が、着実に拡大している現状。

    季節性・一過性要因の有無と影響

    高卒採用特有のスケジュールに伴う下期偏重の収益構造

    高卒採用の求人公開が7月に解禁されるという市場特有のスケジュールにより、第2四半期に各種イベントの実施や求人票発送代行などの外部パートナーへの支払いが発生する役務提供が集中するため、売上原価が高くなり粗利益率が低下する季節変動の特徴。しかし、第3四半期から第4四半期にかけては、ナビ掲載の年度更新に伴うリピート契約が積み上がることで、売上高が伸長し利益率が大きく改善する構造。当期も第4四半期の売上高は前年同期比22.6%増の722百万円となり、下期にかけて収益性が高まるというビジネスモデルが、計画通りの増益をもたらした要因。

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    現実的な中期経営計画への見直しと定着支援による収益基盤の再構築

    通期予想および中期経営計画については、市場の評価や子会社買収後の組織統合に要する期間を勘案し、より現実的な数値へと目標を見直した計画。既存のジョブドラフト事業の成長率を17〜18%程度に設定する一方、前期に稼働実績が50社に留まり販売不振であった「人事部パック」を、定着支援に特化してリニューアルし、初年度は115社の稼働を目標とするなど、ストック収益の積上げを図る戦略。従業員を過度に増加させずにAIや業務委託を活用して生産性を劇的に改善しつつ、高卒就職市場の認知度向上に向けた広告宣伝費への積極投資を行うことで、持続的なトップライン成長と利益体質の強化を両立させる見通し。

    トピックス

    進学支援領域への参入と外部提携による定着支援サービスの機能強化

    高校生の進学支援を展開する株式会社ジンジブキャリアを完全子会社化し、就職希望者のみならず多数派である進学希望者も対象とする、総合キャリアプラットフォームへと進化。これにより、就職と進学の両面から高校へアプローチ可能となり、最大の資産である学校網の拡大がさらに加速するとともに、大学や専門学校からの広報費用という新たな収益源を獲得したことが、経営上の大きな強み。また、定着支援に特化した「人事部パック」について、退職予兆を検知するリーディングマーク社の「ミキワメ」や、Schoo社のオンライン動画学習サービスと提携し、データ駆動型で企業の育成・定着を一気通貫で支援する体制を構築した事業強化策。

  • 【2026年3月期(通期)】

    Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A:4つの成長戦略を打ち出しております。

     第一に、株式会社ジンジブキャリアの子会社化に伴い、学校シェアの拡大に注力いたします。人的介在によるイベントを増加させつつ、現在の求人票共有アプリである「ジョブドラフトTeacher」を、教員が生徒の進路管理システムとして活用できるプラットフォームへと進化させるためのシステム投資を実施いたします。

     第二に、生涯LTVの長期化を企図した「生涯ジンジブID構想」を推進いたします。高校卒業後から社会人1年目、さらには転職やライフイベントに至るまで継続的な支援を行うべく、個人のパーソナルデータを取得し活用するサービスへと移行し、新たなマネタイズ機会を創出いたします。

     第三に、ストック収益の最大化と受注基盤の構築を図ります。大型代理店ルートの拡大や信用金庫等の未開拓エリアの開拓を進めるとともに、定着支援に特化してリブランディングした「人事部パック」の販売を強化し、ストック収益を積み上げてまいります。

     最後に、全社的な生産性の劇的改善を目指し、業務の効率化を推進することで強固な利益体質を構築してまいります。

    Q:成長戦略のポイントについて、前提条件等での変化とその影響等をご説明ください。

    A:通期予想における戦略および施策として、まずジョブドラフト事業の成長率は17%から18%程度に設定し、着実な成長を見込んでおります。ジョブドラフトNaviの掲載企業数を適切に入れ替えつつ、フリープランを含めた多様な求人情報の掲載を通じて、サービスを拡大させる方針です。同時に、テクノロジーのみならず、リアルイベントや人的介在による支援を重視し、イベント開催数を着実に増加させてまいります。

     営業活動におきましては、リードの質を整理した上で、商談数を一定程度伸ばしながら受注率の向上を担保いたします。また、前期に課題を残した「人事部パック」については、定着支援に特化したサービスへとリニューアルを行い、初年度は115社の稼働を目標に掲げております。

     コスト面では、人員を過度に増加させず、業務委託等の活用による生産性向上を図り、利益体質の強化に努める一方で、高卒就職市場の認知度向上を目的とした広告宣伝費への積極的な投資を実行していく計画でございます。

    Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。

    A:受注状況につきましては、月間商談数全体の計画に対して実績は下回ったものの、これは受注率の低いアウトバウンド営業によるリードを整理し、人的リソースの効率化を進めた結果でございます。人事部パックの売行き不振の一方で、売上高は計画比95.4%を達成しており、ジョブドラフトサービスの営業リードの質の向上と整理という観点では、一定の成果を収めたと評価しております。特に、人員を増強した金融機関様経由の月間平均商談数は前年から大幅に増加し、計画とほぼ同水準まで伸長いたしました。

     競合状況につきましては、新たに参入した高校生向けの進学支援領域において、ベネッセ様や、高校内でのイベント開催を展開するライセンスアカデミー様、さんぽう様などの大手企業が主な競合として存在しております。

    Q:受注・競合状況は如何でしょうか?

    A:本年4月1日付で、高校生の進学支援事業を展開する株式会社ジンジブキャリアを買収し、完全子会社化いたしました。このM&Aにより、従来の就職希望者(学年内の約15%)の市場に加え、進学希望者(市場内の約80%程度の市場)に対してもサービス提供が可能となりました。当社最大の資産である学校網のさらなる拡大に寄与するとともに、大学や専門学校様からの広報費用という新たな収益源を獲得したことは、経営上極めて大きなプラスの影響をもたらすと評価しております。

     また、業務提携に関しましては、定着支援に特化してリニューアルした「人事部パック」の機能強化を目的として、株式会社リーディングマークが提供する退職予兆検知のサーベイシステム「ミキワメ」との連携を開始いたしました。同時に、株式会社Schoo様とも提携し、同社のオンライン動画学習サービスを導入することで、サーベイと教育の両面から一気通貫で企業の定着および育成をご支援できる体制を構築いたしました。

    Q:M&A、業務提携、事業売却などの実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:中期経営計画につきましては、チャレンジングでありながらも実行可能な計画とすべく、市場の評価や子会社化した株式会社ジンジブキャリアのPMIに要する期間等を総合的に勘案し、より現実的な数値へと見直しを行いました。具体的には、株式会社ジンジブキャリアにおいては、安定して約10億円の売上を見込んでおり、当社の学校開拓部隊との統合による効率化等を通じて、利益率を大幅に向上させる自信がございます。

     一方、既存のジョブドラフト事業の成長率は、両社の企業文化の統合に一定の時間を要すると判断し、17%から18%程度に留めて計画しております。営業利益目標としては段階的に成長を描いておりますが、学校網の拡大を通じた社会的な信頼や企業からの注目の高まりを背景に、売上高を上振れさせることで、利益目標の1年前倒しでの達成を目指してまいります。

  • 【2026年3月期(通期)】

    取材者:5月15日に決算発表を発表されましたが、どのような内容だったのでしょうか?

    回答者:計画に沿ってご説明を申し上げます。売上高は12.0%増となったものの、もともとの計画対比では95.4%ですので、少し計画からは未達のトップラインになっています。ただし、12.0%の成長に対して、営業利益、経常利益につきましては、大幅に計画を上回る形で着地することができました。こちらは主に販管費の削減等も含めて、収益体質の強化というところが、ある程度実を結び始めていると考えております。

     我々は高校生の就職のご支援をさせていただいておりまして、主に「ジョブドラフトNavi」という求人ナビを年間契約で展開しております。また、「ジョブドラフトFes」というリアルの合同企業説明会イベント、そして「ジョブドラフトSurvey」という簡単な適性検査アプリです。求人ナビに求人を出していただき、合同企業説明会でリアルに会っていただき、面接に来られた場合には適性検査で適性を確認していただくという一連の流れの中でサービスを展開しております。

     もう一点は、このナビも一般的な求人サイトの様に掲載して終わりではなく、お客様が高卒の採用が初めてや、なかなか苦戦されている企業様が多いため、我々のカスタマーサポート、カスタマーサクセスの部隊が伴走するようなプランもご用意しております。単純に掲載だけのプランと、掲載にカスタマーサクセスをつけた年間プランの2つをナビの中にご用意しております。有料でご掲載いただいている企業様においては、だいたい8割から9割がカスタマーサクセス付きの年間プランをご契約いただいているような状況です。ちなみに、完全無料で求人情報だけを載せられる「フリープラン」というものもございます。

    取材者:無料プランは、どの様な内容ですか。

    回答者:無料プランはあるのですが、詳しい企業説明や、求める人物像のようなものは載せられないのです。情報が制限されますので、この企業が採用をしているということは分かっていただけるのですが、それ以上の効果は見えにくいです。

    取材者:それでは受け手側からすると、企業の採用内容やその詳細がよくわからないですね。

    回答者:おっしゃる通りです。ですから、フリープランに関してはなかなか効果も見えづらいということをお伝えした上でご案内しております。とはいえ、我々としてはナビの選択肢を増やすことを優先しております。高校生が目にする全国的な求人は、製造業や建築業などの求人が約5割から6割を占めているのが現状です。その中で、例えばIT企業などがフリープランであっても、載っているだけで高校生にとっては「IT企業の求人もあるのだ」という選択肢になります。高校生主体で選択肢を増やすということを優先させていただいております。

     この求人ナビ、合同企業説明会、適性検査の3つがだいたい売り上げの半分を占め、残りの半分につきましては、付随して「パンフレットを作りましょう」「動画を作りましょう」といったご提案をしておりますので、いわゆる企画制作の分野がだいたい2割弱を占めております。

     それから代行支援です。我々のお客様は300人未満の中小企業が多数を占めております。そのような企業になるとと、専任の人事担当者が不在や、人事と総務を兼任しているというような、中小企業ならではの状況です。高卒採用の特殊なところなのですが、学校が就職斡旋の肝になりますので、学校に自社をアピールする必要があるのですが、そのためにご挨拶に行くリソースがないという課題です。そこで、我々が代わりに学校訪問を代行してアピールを行っております。

     あとは、これも高卒の慣習なのですが、ハローワークの求人票を採用したいエリアの学校に送ることが慣習になっています。学校側には約1,000枚もの求人票が届くのですが、それを受け取った学校は進路指導室の棚に並べて生徒に見せるわけです。ですので、この求人票がないと、そもそも生徒の目に触れられにくいということがあります。当然、我々のナビにも載せていただいているのですが、やっぱり学校側を抑えるという意味合いでは、求人票を送られる企業様がほぼ100%です。対象エリアが広いと、多くの学校に送ることになり、非常に手間がかかります。紙を封入して郵送しますので、その手間を省くために、学校だけ指定してもらえたら、求人票のデータをもらった我々が代わりに送るという「求人票発送代行」を行っております。このあたりは、大卒よりも高卒ならではの代行サービスになります。高校訪問の代行や求人票発送代行のほかに、大卒と共通しているものとしては、応募の窓口代行や人事のアドバイザリー業務などがございます。こうした手間を省くという代行支援もやっており、これがだいたい2割ほどを占めております。

    取材者:大卒とは全然違う特徴があるのですか。

    回答者:これは高校生の就職環境の違いにつきます。

    取材者:大卒の場合、企業が大学に求人を送ったりするケースもあると思いますが、基本的にはどうなのですか。

    回答者:大学にもキャリアセンターというものがございまして、そちらの方に求人票を送ったりもすることもありますが、やはり大部分は求人サイトに出したり、イベントに出たりというところがほとんどです。

    取材者:中学や高校の先生は学校の行事も含めて非常に忙しい印象があります。そういう意味でも、貴社のこのようなサービスは本当にありがたいですし、先生方も頼りにされるのではないですか。

    回答者:学校の先生方にとってみると、通常業務もある中で、かつマジョリティは進学ですので、大学や専門学校への進学の指導がメインになります。そこに対して、10数%を占める就職組というマイノリティのご支援をされるので、非常に手間がかかるのです。先生方にとっても、1,000枚もの求人票を見るのは大変ですし、それであればパンフレットを同封して求人票を発送するなど、パッと目につくような一工夫をすることが効果的です。このあたりが高卒ならではのノウハウになるのですが、当社は企業様の工数を減らすことで、同時に、先生や高校生にも目につきやすいようなご提案ができるというのが、我々が双方に対して提供しているメリットです。

     あとは、教育の分野で「ルーキーズクラブ」というサービスがございます。これが教育分野のほとんどを占めるのですが、高卒社会人の第1四半期から1年間、月に1回集まっていただいて研修をするサービスです。コンセプトは「隣の芝は赤い」なのですが、やはりどうしても自分の会社が良くなく見えてしまう時期があります。

     後ほどまたご説明しますが、我々の思い描いている社会課題は離職率にございまして、1年目を乗り越えたら大卒も高卒も変わらないという仮説を持っています。ですので、この1年間をなんとか乗り切るために、他社の同期を作るという意味合いでの「ルーキーズクラブ」という研修をさせていただいております。そのほか、現在はZ世代向けの教育動画のようなサービスも展開しており、これらがだいたい1割ほどを占めております。

    取材者:大卒で就職した場合と高卒で就職した場合の離職率は、それぞれどのような状況ですか。

    回答者:3年以内の離職率で申し上げますと、高卒が37.9%、大卒が33.8%という形で、高卒が少し高いという状況です。少し前まではもうちょっと差があったのですが、コロナ禍の時に一気に差が縮まりました。実は、この差はほぼ1年目の離職率によるものです。2年目、3年目の離職率は大卒も高卒もそれほど変わらないのですが、1年目の離職率がだいたい高卒が17%で、大卒が今はちょっと上がってきて11%ほどになっています。

    取材者:大卒が11%ほどですか。もっと高いような気がしていました。

    回答者:ちょっと前までは大卒も9%や8%の世界でしたので、増えているのも事実ですが、高卒の方が高いという状況です。

     これだけの人手不足になりますと、どうしても選び放題でもありますし、隣の芝が青く見えてしまいます。だからこそ、「ルーキーズクラブ」では「隣の芝は赤い」と伝えているのです。

     なお、直接のマネタイズはしていないのですが、ナビやフェスというイベントはリボンモデルになりますので、企業だけが増えても仕方がなく、学校も増やさないと意味がありません。学校を増やすために、当社は「ジョブドラフトTeacher」という求人票の管理アプリを提供しております。ここで届いた求人票をPDFでスキャンして確認してもらえれば、アプリ上で生徒と連携できるというもので、これがだいたい今、1,220校ほどに導入いただいております。

     また、「ジョブドラフトCareer」というサービスもございます。こちらは本当に人的な手間もかかるのですが、出前のキャリア教育授業です。学校に伺って、今は「探究の時間」というものがあるのですが、何かしら問いを立てて、生徒自身が仮説を立てて検証し、1つの結論を導き出すという、問いを立てる力や考える力を養う授業の時間がございます。これは先生方だけではなかなか難しいのです。先生方はどちらかというと教科教育ですので、決まった教科を教えることが得意ですし、かつ社会人を経験しないまま教師になられる方が非常に多いため、社会に対して問いを立てる力という点では正直に言って弱い先生がいらっしゃるのも事実です。

     学校という空間の中で、我々が民間として社会のことを高校生に教えるというようなキャリア教育をやっております。これはすべて無償で行っており、約800校で導入していただいています。

     マネタイズではないのですが、学校網という我々の最大の資産を育むサービスですから、学校網が大きくなればなるほど、我々のサービスに食いついていただく企業が増えるという流れで、企業様からはマネタイズいただいていますので、そのマネタイズを増やしていくことで、企業という選択肢が増えれば、使っていただく学校も増えるというサイクルをずっと回してきました。その結果として、今回の26年3月期においては約12%の成長を実現し、営業利益に関しては計画を大幅に上回りました。営業利益の増加要因としましては、やはり売上増が非常に大きいのですが、支払手数料に関して、銀行から法人営業のお客様をご紹介いただくことが多く、成約になると銀行に紹介手数料をお支払しています。これが今、我々としては最大のリードになるのですが、こちらが好調に推移しておりますので、支払手数料は前年比で増加しております。

     一方で当然、規模の拡大に応じて人件費や業務委託なども増えてはおりますが、計画ほど増やさず、効率化を推進した結果、人件費の増加以降の部分が計画よりも少なく収まったという状況で、利益が残りました。

     売上高の四半期推移に関しましては、第4四半期でリピートの契約も好調に推移し、当社のナビが年度契約ですので、3月に向けて年度更新のリピート契約が増えていきます。

    取材者:売上高は、第2四半期が一番多いのですか。

    回答者:最も売上が大きい第2四半期は、7月、8月、9月に該当いたします。ここは少し大卒採用との違いになりますが、大卒採用の情報解禁が3月であるのに対し、高卒採用の求人情報公開は7月となっております。そのため、7月に各種イベントを実施いたしますし、先ほど申し上げた求人票の発送代行や高校訪問の代行といったオプションサービスの役務提供が、7月から9月にかけて一気に集中いたしますが、半面、粗利は低いです。ただ、第3・第4四半期にかけてリピート契約が増えますので、売上が伸び、この第4四半期は前年同期比22.6%増で着地しました。

     売上原価に関しては、イベント実施や代行業務は外部の協力パートナー様への支払いが発生するため、第2四半期は売上原価が高くなり、粗利益率は低下する傾向にあります。しかし、第3四半期から第4四半期にかけては、純粋にナビ掲載の契約が積み上がっていくことや、粗利益率の高いイベント事業が増加した影響により、売上原価はそれほど伸びません。販管費に関しましては、人件費の増加などはあるものの、全体的なコスト抑制に努め、売上高の伸び率以下に販管費の増加を抑え込んだ結果、営業利益率を確保することができました。

     続いてKPIについてですが、当社は2024年3月に上場し、その半年後に業績予想の下方修正を発表いたしました。当時の最大の反省点は、商談数の確保が想定通りに進まなかったことにあります。特に、金融機関様からのご紹介が伸び悩みました。2024年は「金利ある世界」の始まりの年であり、金融機関様がビジネスマッチング業務よりも本来の融資業務へ注力された背景があり、当社のリード獲得が伸びませんでした。現在、当社は102行の金融機関様とビジネスマッチングの提携をしておりますが、提携先が多数あるにもかかわらず、2025年3月期において金融機関様からのご紹介が伸びなかったという課題がございました。そのため、今期はこの部分をしっかりと伸ばしていく方針としております。

     新規商談の月間平均数については、季節要因はあるものの、2025年3月期の実績662件に対し、2026年3月期は772件まで、約16%増加しました。この成長を牽引したのが、金融機関様からのご紹介による新規商談の大幅な増加です。2025年3月期の段階では、対金融機関向けの担当部署を5名ほどで運営しておりましたが、これを14名まで増員いたしました。金融機関様には数多くの支店がございます。1行1行、そして各支店へ足を運び、勉強会等を地道に実施してまいりました。人手不足解消という当社の商材は、銀行の行員様から見れば、顧客企業へ訪問する際の非常に有効なドアノックツールとなりますので、まずは行員様に当社のサービスを知っていただく活動が不可欠であり、ここは足を使って稼ぐしかないと判断し、人員を増強しました。一つ一つ地道に回った結果、金融機関様からの月間平均商談数は、前年の275件から389件まで増加いたしました。計画が400件でしたので、ほぼ計画通りの水準まで伸ばすことができました。

    取材者:資料に記載されている「各金融機関との対話を増やし」という部分に該当し、ニーズのヒアリングも強化されたということですね。

    回答者:おっしゃる通りです。ただし、月間商談数全体の計画は958件でございました。金融機関様以外のリード獲得ルートとして、いわゆるテレアポなどのアウトバウンド営業による商談もございますが、こちらは相対的に受注率が低い傾向にあります。人的リソースの効率化を進める中で、受注率の低いリード商談をあえて整理させていただきました。商談数全体としては計画を下回りましたが、売上高については計画比95.4%まで達成しておりますので、リードの質の向上・整理という観点では成功していると評価しております。

    取材者:提携されている銀行は、都市銀行ではなく、地方銀行や信用金庫などが中心なのですか。

    回答者:メインとなるのは地方銀行様です。今後は信用金庫様も積極的に開拓していきたいと考えております。一方で、都市銀行様とも契約はさせていただいておりますが、組織規模が大きいため、なかなか動きが遅いのが実情です。ただ、その中でも三井住友銀行様には非常にご支援いただいております。行員向けプラットフォーム上に当社のサービスを大きく掲載していただいており、全国的にご紹介をいただける体制ができております。

    取材者:地方の中小企業が生き残りをかける中で、人手不足は非常に深刻な悩みだと思います。地方銀行としても、取引先企業のその課題を解決しなければ、取引先が立ち行かなくなり、結果的に銀行自身も困ることになります。そういった意味で、地方銀行様にとっても貴社からの情報提供は非常にありがたいものになっているのでしょうか。

    回答者:ご紹介いただいた案件を当社がしっかりと成約できれば、紹介手数料として銀行様へ還元されますので、手数料収入の増加という面でもご好評いただいております。

    取材者:企業側も地方銀行の行員様に「人がいなくて困っている」という悩みを絶えずヒアリングされているということですか。

    回答者:実は、地方銀行の行員様は1人で担当する企業数が非常に多いため、定期的なコミュニケーションを取りづらいというお悩みも抱えていらっしゃいます。そういった状況において、当社のサービス情報をフックにすることで、行員様から顧客企業へ「最近、人手不足でお困りではないですか」と電話をかける口実を作ることができます。このようなドアノックツールとしての活用を非常に喜んでいただいております。このように、全体的な商談数は計画未達に見えますが、商談の質を向上させるリード整理を行い、売上計画の95.4%まで到達しておりますので、一定の成果は出せていると考えております。

     続いてのトピックスですが、本年4月1日付で株式会社ジンジブキャリアを買収し、完全子会社化いたしました。こちらは、高校生の「進学」を支援する事業となります。

    取材者:これまでは進学領域の支援はされていなかったのですか。

    回答者:現在、高校生の1学年のうち約8割程が進学し、就職するのは約15%程という割合です。当社はこれまでこの15%の市場を対象としておりましたが、今回の買収により、大多数の進学市場に対してもサービスをご提供できるようになりました。ビジネスモデルとしては、大学や専門学校様から費用をいただき、高校内での進学説明会を開催したり、資料請求プラットフォームへ誘導したりといったサービスを展開しております。

    取材者:少子化による人口減少で、大学や専門学校は学生の確保に困っていらっしゃいます。

    回答者:非常に困窮されています。そのため、入学生を確保するための広報費用としてしっかりと予算を拠出されています。当社がこの進学支援サービスを持つことは、結果的に当社の最大の資産である学校網をさらに拡大することにつながります。ほぼ100%が進学する超進学校は別として、大多数の学校においては、進学希望者が多数派を占める中で、少数ですが就職希望者も必ず存在します。しかし、これまで当社は就職支援しか提供できないという理由で、そうした学校に入り込めていないケースが多々ありました。進学支援も提供できるようになったことは、学校網の拡大において非常に大きな意味を持ちます。また、大学や専門学校様からの収益源という新たなマネタイズポイントを獲得できたことは、経営面でも大きなプラスに働きます。

    取材者:就職を希望する進学校の生徒は、これまで十分なサポートを受けられていなかったのではないでしょうか。教員の皆様も進学実績を重視される傾向が強いですから、就職希望者に対する手厚いケアが難しかったのではと推察いたします。

    回答者:そういった意味で、当社が進学も含めてサポートすることで、総合キャリアプラットフォームへと進化できると考えております。実際に、ジンジブキャリア社は60名規模のメンバーで、小規模なものを含め年間約1,700回の進学イベントやガイダンスを高校内で開催しております。この進学イベントの中に、我々の強みである就職に関する情報も織り交ぜて提供できるようになることは、当社にとって強固な競合優位性の確立につながります。

    取材者:同様の進学支援サービスを展開されている企業は他にも多いのでしょうか。

    回答者:高校生向けの進学サービス大手としてはベネッセ様がいらっしゃいますし、高校内でイベントまで実施している同業の企業で申しますと、ライセンスアカデミー様やさんぽう様といった大手企業がいらっしゃいます。

     昨年の反省でもあるのですが、「人事部パック」というサービスが2026年3月期の計画を大幅に下回る結果となりました。これは元々、採用、定着、評価、教育に至るまで人事関連業務をトータルでご支援するアドバイザリーサービスとしてローンチしたのですが、結果が振るいませんでした。2026年3月期において200件ほどの稼働を見込んでおりましたが、実績は50件に留まりました。

     当社の反省として、「HR領域をすべて網羅的に支援できます」というメッセージが、企業の経営者様に対する営業トークとして非常に刺さりにくかったという点がございます。現在の企業の経営者様が最も深く悩まれているのは、人材の「定着」なのです。いかに離職を防ぐかという点が最大の課題です。そのため、今回は「定着支援」に特化する形でサービスをリニューアルいたしました。

     しかし、単に当社が定着のアドバイスを行いますというだけでは裏付けとして弱いため、株式会社リーディングマークが提供する「ミキワメ」というサーベイシステムと連携いたしました。これは予兆マネジメントと呼んでおりますが、定期的なサーベイを通じて社員の状態を分析し、退職の予兆を事前に検知できる業界トップクラスのシステムです。当社の「人事部パック」を導入いただければ、この「ミキワメ」のサーベイシステムも利用できる設計にリニューアルいたしました。同時に、上場企業である株式会社Schoo様とも業務提携を行いました。定着には、教育を通じた成長実感を得ることが非常にプラスに働きます。そのため、「人事部パック」にSchoo様のオンライン動画学習サービスを導入し、教育面での支援も組み込みました。

     このように、サーベイ分野と教育分野それぞれの第一人者と提携し、一気通貫で企業の定着・育成をご支援できる新たな「人事部パック」としてリブランディングいたしました。今期はこれを強力に販売してまいります。また、例年通りではございますが、春先から「おしごとフェア」や合同企業説明会等のイベントも順次開催してまいります。

     以上が足元の事業状況となります。全体を総括いたしますと、売上高については若干計画未達となりましたが、前々期の課題であった商談数の確保については一定の改善が図れました。同時に、人的生産性の向上を通じて高い利益率を確保できた期であったと評価しております。

    反省点としましては、「人事部パック」の販売が不振であったこと、そして、人的生産性はさらに向上できる余地があると考えており、AIの活用や業務委託の戦略的導入などをより一層促進していく必要があるという点です。この人的生産性の向上は、単発で終わるものではないと考えております。高い営業利益率を継続して確保できる体質へと成長できている実感がございますので、今回だけ偶然良い数値が出たわけではないと捉えております。

    取材者:最も興味深かったのは、金融機関向けの新規営業部隊を5名から14名へ増強された点です。

    回答者:金融機関の本部から各支店へとトップダウンで情報を降ろしていただくアプローチが重要になります。支店を1つずつ闇雲に開拓していくのではきりがありませんので、当社にとってロイヤルクライアントとなり得る金融機関様を見極め、選別しつつアプローチを強化させていただきました。

    取材者:「リニューアルの背景」について、少し確認させていただきたい点がございます。退職した若手エース社員の63.9%が本音を伝えていたという記述がありますが、この意味合いについて教えていただけますか。
    回答者:退職した社員にアンケート調査を行った結果、退職時に会社に対して本音を伝えていたのは、実は全体の6割程度しかいなかった、という意味合いです。そのため、会社側が本音に気付けず、退職防止の対策が遅れてしまいます。コミュニケーションは非常に重要なのですが、退職の予兆が可視化されないと具体的な対策が打てません。そこで、予兆をデータで検知できる「ミキワメ」様と提携させていただいた次第です。

    取材者:進学領域への参入は、今後の貴社にとって非常に大きな要素になるのではないでしょうか。

    回答者:こちらの学校網を広げるという意味合いでも非常に大きいのですが、中期経営計画でも、だいたい10億円ほどの売上を計画しておりまして、ジンジブキャリア社は実は50年ほど事業をやられている会社なのです。ここ数年、安定して10億円は出ている企業ですので、この計画自体はあまり無理をしていません。

     さらに、利益率に関しては大幅に上げられる自信があります。これは我々が学校開拓の部隊を持っていたからなのですが、単純に進学と就職でバラバラにアプローチするのではなく、当社の学校開拓の部隊が今40名ほど、ジンジブキャリア社の方が60名ほどで、トータル100名ほどの体制になります。これをもう少し少ない人員で、今の就職と進学の両方を組み合わせることで効率化はできると思いますし、イベントも同時開催することでお互いの経費を削減できます。そういう意味合いでは、のれん負けしない程度の営業利益が出るものと考えておりますので、これは非常に大きいです。

    取材者:相乗効果が出てくるのだろうと思います。そして、これが中期経営計画の業績にもプラスに作用してくるのではないかと思います。

    回答者:その意味合いでは、ジョブドラフト事業ももう少し成長はさせられるのではないかとは思うのですが、いかんせん、やはり進学と就職というところの文化の違いはございまして、PMI的にはどこをどう組み合わせていこうかという点で全く真逆のところもあります。社員構成や年齢層も全然違いまして、当社は平均28歳か29歳ですが、あちらは40代、50代がメインの層です。そうした文化の統合などには一定の時間がかかると思い、ジョブドラフト事業の成長率は一旦17%、18%程度に抑えて計画しています。ただ、やはりこの学校網が広がることで、目には見えない我々への信頼や、企業様からの注目というのは上がっていくと思いますので、いかにこのジョブドラフト事業の金額を上振れさせていくことができるかが鍵だと考えております。

     半面、利益率に関しては、少しずつ上がっていくと考えております。わかりやすく166百万円、327百万円、500百万円、750百万円にしていますけれども、なんとかトップラインを上振れさせることで、もう少しここを伸ばしていきたいなと思います。

    取材者:売上高と営業利益について、前回の中期経営計画では、2026年3月期の計画で営業利益は10億円ほど出す予定だったのに対し、今回発表の計画ではそこまで上げていません。

    回答者:我々としても、中期経営計画はある程度チャレンジングなものでありつつ、実行不可能なものであってはならないという思想で作っております。これだけのトップラインがいければそれだけの利益がいくだろうと思っていたのですが、正直なところ、市場の評価としては「そんな無茶な計画がいけるのか」という懸念の方が強かったという背景もございましたので、もう少し現実的なラインに抑えた方がいいということ、かつ、今回ジンジブキャリア社を子会社化したことで、PMIなどにも相応の時間はかかるということを踏まえまして、もう少し現実的な中期経営計画に引き直した方がいいよねということで、今回の数字にいたしました。

     それに合わせて、ジョブドラフトNaviの掲載数に関して、有料掲載のチャーンレートが、例えばリクナビさんなどであれば5%といった世界ですが、我々の高卒採用の市場においては、求人ナビで採用活動をするという文化がまだまだ定着していないものですから、掲載のリピート率でいうと半数弱ですので、少し伸び悩んでいるように見えますが、しっかりと企業様を入れ替えながらやっていくことと、あとはフリープランでも高校生の目に届くような形でバラエティ多く載せていくことで成長をしていく方針であることに加え、我々はテクノロジーだけでなく、リアルのイベントや紙、人の介在によるご支援というものは大切にしたいなと思っていますので、このリアルイベントというのはしっかりと増やしてまいります。

     月間の商談数に関しても、一旦リードを整理したので、大幅に伸ばすというわけではないのですが、しっかりと受注につながる質を担保しながら、一定程度伸ばしていくというような計画にしております。人事部パックに関しては、非常に失敗をした1年でございましたので、リニューアルをしてどこまで回復できるかというところですが、これが一番チャレンジングなKPIだとは思っております。

     一旦1年目は115社の稼働を目指して進めております。あとは人員もそこまで伸ばさず生産性を上げていくことで、人員を増やさない代わりに業務委託で代替できるものは代替して、しっかりと利益体質を強化いたします。代わりにアロケーションする分としては、広告宣伝費というものにはしっかりと投資をして、やはりもう少しこの高卒就職というものの認知を取っていこうというような戦略になっています。それを実際にやっていくにあたって、4つの戦略を打ち出しておりますが、やはりせっかくジンジブキャリア社を子会社化したからには、学校シェアをいかに広げていくのかというところにフォーカスをした成長戦略を描かせていただいています。

     これに関しては、人の介在ということで、イベントを増やしつつ、今の「ジョブドラフトTeacher」というシステムを、単純にスキャンした求人票を共有するアプリにとどまることなく、学校の先生が生徒の進路管理システムとして使えるようなプラットフォームに進化させていきたいと考えており、今後システム投資をさせていただきます。それから2つ目には、生涯LTVの長期化ということで「生涯ジンジブID構想」を掲げております。こちらは、どうしても進学も就職も、学校網は広がるのですが、ご支援するのは高校3年生の時期であり、非常に短いのです。

     我々の顧客接点は、企業側は年度契約ですけれども、高校生に関して言うと本格的な支援というのは本当に数か月になります。これを、毎年入れ替わる高校生に対して、卒業後、あるいは社会人1年目と、ずっと続いていく中において我々が関与することができれば、LTVが伸びますし、当然そこでサポートすることでマネタイズを新たに生むこともできます。その意味合いで、今まで着手していなかった個人のデータをしっかりと取得できるような形にサービスを変更していこうと思っています。

     18歳以降のキャリア(転職・ライフイベント)に関しても、18歳で社会に出た子は、1年、2年、3年で離職するのもだいたい3割くらいいますので、転職をするわけですが、その転職のサポートを受ける場所がないのです。ビズリーチさんやリクナビさんに登録したところで、やはり大卒や第二新卒が強いですし、19歳、20歳の転職を支援する場がなかなかありません。そういうことにも我々は着手していきたいですし、その先にある結婚や住宅購入、親の介護といったライフイベントのサポートもしてあげたいです。

     また、我々は進学の事業を取得しましたので、我々の進学サービスから大学に行った学生の大卒新卒時の就職支援なども可能になってまいりますので、この生涯にわたってつながっているというプラットフォーム化を、今年は初年度として企画をしていきたいというのが2つ目の成長戦略です。

     18歳の子がどれくらいの給与で、どういう業種に就職したか、こういうことを考えて高校生活を送っていたというような個人のパーソナルデータを持てれば、これをそのまま企業に提供することも可能になります。思想として近いのは、大卒のワンキャリアさんに近いかなと思いますが、そのデータを18歳から取得できるというのは我々の一番の大きなメリットであると考えています。

     3番目には、ストック収益の最大化と受注基盤の構築を行っていきます。まず、リード獲得ルートの多角化として、強力な営業網を持つ大型代理店ルートを拡大します。企業調査を行っていらっしゃるような大手企業様にも、現在は販売代理店に加盟していただいておりますので、そうしたルートの拡大を行います。また、未開拓のエリアである信用金庫は、まだまだ10数行ほどしか提携できておりませんので、開拓を進めることで紹介案件を増やしていきます。

     さらに、先ほど申し上げた定着に特化したリブランディングです。「人事部パック」に関しては月額課金のサービスになりますので、これがストック収益になります。実は、2026年3月期も計画比からの売上高の未達が約130百万円あるのですが、そのうち「人事部パック」の未達でマイナス100百万円ですので、しっかりここのストック収益を改めて積んでいきます。

     最後は、全社生産性の劇的改善ということで、2026年3月期は2025年3月期よりも伸ばすことができました。特に利益ベースでいうと、従業員1人当たりの営業利益は約2.5倍になりましたので、これを連結して規模が大きくなることも含めて、効率化できる余地はまだまだありますので、しっかりと伸ばしていくことで利益体質を強化してまいります。これらを通じて、先ほど申し上げたような数字を作っているというところになります。

     2026年3月期は実績を出させていただきましたけれども、これが1発の結果で終わらないように、2027年3月期の進行期もしっかりとこの計画をクリアして、この計画でいけるということを示し、一度下方修正で失った信頼をもう一度取り戻したいと考えているところです。

    取材者:新年度の営業利益計画は前期の約2倍という水準ですので、非常に注目しています。今回これが出ると、かなり信頼が上がるのではないでしょうか。

    回答者:効率的な話をすると、やはり人の介在が必要になりますので、大手はやらない領域だと思います。我々としては、やはり地道に学校を回る部隊や、銀行を回る部隊は減らさずに維持してまいります。

    取材者:高卒で就職をして辞めてしまう方というのは、大卒の4年間の色々な経験を経た若者と比べると、まだ非常に若い年齢で社会に出るわけですから、受け入れる企業側もその扱い方や教育など、非常に大変で悩まれているのではないかと思います。そういったお悩みなども、貴社にはたくさん寄せられるのですか。

    回答者:その一環として、「ルーキーズクラブ」という教育サービスをご提供したりもするのですが、やはりカスタマーサクセスによる支援の中にも「高卒の若手社員の育成がうまくいかない」といったご相談をいただくケースがございます。実際、我々自身も新卒採用の半分は高卒人材を採用しております。

    取材者:高卒の就職はブルーカラーの求人が多いとのお話でしたが、日本全体が人手不足ですので、高卒の方にもどんどん活躍してほしいです。専門学校に行かなくても、十分に活躍できる環境があると考えております。

    回答者:ただ、高校生自身が社会のことを知らない状態なのだと思います。なんとなく大学に行く、なんとなく進学するという生徒が多く、自分が社会の中でどういう役割をこなすのかということに気づくきっかけがないのも事実です。

     我々がキャリア教育に注力しているのもそれが理由なのですが、一方で受け入れ側の企業の姿勢も非常に重要です。受け入れ側の課題というのは当然ございますので、我々も企業側への啓蒙活動として、色々な知識や情報をご提供しているところはございます。

    取材者:若い人たちを、企業側にはうまく育てていただきたいですね。今の高校生の世代は価値観が全然違う新人類のように見えて、企業側も戸惑うことが多いでしょうが、彼らに対応していかないと企業は生き残れない時代になっていくのでしょう。

    回答者:我々自身も高卒の新卒社員を受け入れておりますが、「今の高校生はこういう考え方をするのか」と思い知らされることが多々あります。

    取材者:日本の企業の大部分は中小企業である中で、人の採用に本当に困っている会社が地方にはたくさんあります。地方にはそもそも人がいないという問題があります。地方の優良な会社であれば、都会の人でも地方で働きたいというニーズはあると思いますので、地方創生ではないですが、貴社の働きかけで地方の企業もまた元気になっていくというような好循環を作っていただけたら、とても素晴らしいことだと思います。

    回答者:我々もこのサービスを通じて、若手人材の流動化を促したいと考えております。現状では、どうしても高卒就職は地元での就職が主流ですが、そうした壁や古い文化を壊していきたいと考えております。

  • 常務取締役CFO 新田 圭 様

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  • CP&X

     

    【2026年3月期3Q】

    ​

    決算概要

    当第3四半期累計期間においても、引き続き、当社主軸サービスである「ジョブドラフトサービス」の地方深耕・付加価値向上・商談獲得ルートの新規開拓を進め、特に金融機関等からの見込顧客紹介や、広告からの資料問合せ等のインバウンド商談などを主軸として進めてまいりました。そのような中、掲載に関する売上については、前年同期と比較して増加するとともに、掲載売上以外のオプション売上につきましても、特に高校生向け大規模合同企業説明会、研修動画や研修サービス等の付帯オプションなどが好調に推移しております。あわせて中期経営計画での「全社生産性の向上」の取組みの一環として、全体的な原価、販管費の削減・効率化も進めております。 その結果、当第3四半期累計期間の売上高は1,965,747千円(前年同期比8.5%増)、営業利益は39,968千円 (前年同期比986.0%増)、経常利益は39,685千円(前年同期比5,339.3%増)、四半期純利益は21,889千円(前 年同期比3,853.6%増)となりました。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    当社は、高卒人材採用支援事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。当第3四半期の掲載に関する売上については、前年同期と比較して増加するとともに、掲載売上以外のオプション売上につきましても、特に高校生向け大規模合同企業説明会、研修動画や研修サービス等の付帯オプションなどが好調に推移しております。

     

    主要KPIの進捗と変化

    弊社が重視する指標の1つに「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数があります。「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数は、2025年3月末段階で2,056社でしたが、第3四半期末においては2,991社となりました。(なお、この掲載数については、掲載年度の切替により翌3月末に、翌年度の契約のない求人については減少する予定です。)

     中期経営計画では2028年3月期に8,700社(うち有料プラン2,000社)への拡大を目指しています。これはフリープラン(無料掲載枠)を増やし、その後の有料アップセルを試みる戦略に基づいています。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    当社の売上構成として、採用支援サービスの売上高が例年50%強を占めます。この採用支援サービスの受注は、高校新卒採用の結果が出る10~3月にリピート継続契約が集中するため、売上高が下期に偏重する傾向にあります。また、採用支援サービスの中でも、おしごとフェア/ジョブドラフトFesについては、5~7月及び10月に役務提供となるため、開催月に売上高が偏重します。同時に、企画制作サービス・代行支援サービスについては、求人情報が解禁となる7月に集中するため、売上高が特定の月に偏重する傾向になります。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    通期の売上高は28.1億円、営業利益は0.85億円の計画です。第3四半期累計期間は売上高が計画比若干未達で推移、営業利益は計画値を上回るペースで推移しておりますが、過熱する採用競争市場の不透明要因を鑑み、2026/3期通期の業績予想修正はありません。下期は、年度切替のリピート更新契約が行われていく時期となります。求人倍率の高止まりなど外的環境の影響も懸念される中ではありますが、課題1つ1つを検証改善することで計画値を達成する所存です。なお、中期経営計画につきましては、チエル株式会社の連結子会社であるチエルコミュニケーションブリッジ株式会社が営む進路情報事業の事業買収の業績に与える影響も考慮し、2026年5月を目途に、新中期経営計画を公表する予定で御座います。

     

    トピックス

    第3四半期のトピックスとしては、チエル株式会社の連結子会社であるチエルコミュニケーションブリッジ株式会社(東京都品川区、代表取締役社長 粟田 輝、以下CCB)が営む進路情報事業の事業買収に関して、基本合意書を締結したことがあげられます。CCBが子会社として新設した株式会社ジンジブキャリアが、吸収分割する方法で対象事業を承継し、当社がジンジブキャリアの全株式を取得する形となります。ジンジブキャリアを新たなパートナーとして迎えることで、当社の就職支援と同社の進学支援が融合し、高校生のあらゆる進路選択に対応できるプラットフォームの構築が期待されます。なお、本件の当社業績への寄与は来期2027年3月期からとなる予定です。

     また、もう1つのトピックスとして、大阪府が主催する雇用促進イノベーション創出支援事業「EPICS」のアクセラレーションプログラムに採択されたこともあげられます。本プログラムを通じて、大阪府の高校生をはじめとした若者の就職活動やキャリア支援の推進を通じて、新たな未来を担う人材創出プログラムの開発を大阪発で目指します。

  • 【2026年3月期3Q】

    ​

    Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)は何でしょうか?

    A:弊社の成長戦略のポイントは、第1四半期から変わらず、「金融機関との連携強化」「生産性向上による地方都市への展開」、そして「人事部パックの拡大」です。

     金融機関との連携については、担当人員を増やし、各金融機関の特性に合わせた戦略を立案し、本部主導型の営業も強化することで、企業紹介数が伸長しています。

     また、地方都市への展開については、正社員だけでなく委託ワーカーや業務委託の方を活用すること、およびWeb商談を活用した営業効率の向上により、出店費用という固定費を抑えながら事業エリアを拡大していく方針です。現状、第3四半期累計期間においては、総商談数としては前年105%程度と順調に推移しております。10~12月は業務委託による新規テレアポコールの受注率が伸び悩むことから、今期はテレアポからの商談を意図的に減らし、業務委託のリソースを、過去広告からの問い合わせのあった企業リストへの荷電(顧客ナーチャリング)にシフトしました。その結果、実際の受注数は前年比で増加しました。継続してPDCAサイクルを回して参ります。

     

     人事部パックにつきましては、現状のサービスは、採用・教育・評価・定着といった人事全領域を広域にカバーしておりますが、この広さが課題となっていました。採用領域では競合サービスとの競争が激しく、また採用以外の教育・評価・定着は、企業の皆様にとって「重要だが緊急度が低い」と認識され、導入の優先順位が上がりきらないケースが多く発生しました。

     改善策として、足元状況を踏まえ、現在リブランディングを進めております。企業様が特に喫緊の対策を必要としている「離職防止」にフォーカスを絞った新プランを近日中にリリースする予定です。これにより、サービスの緊急度と訴求力を高め、導入障壁を引き下げてまいります。

     業績への影響度でございますが、こちらは昨年開始した新規サービスであり、弊社の主力事業は高卒採用支援であるため、現時点では「人事部パック」の販売鈍化が全社の業績に与える直接的な影響は、主力事業に比べれば限定的であると考えております。短期的には他商材でのカバーを目指す一方で、ストック収益の柱を確立するという中長期的な成長戦略においては、影響が大きくなるものと認識しており、上記の通りリブランディング、販売体制の再構築を行って参ります。

     

    Q:通期業績の見通についてご説明ください。

    A:過熱する採用競争市場の不透明要因を鑑み、2026/3期通期の業績予想修正はありません。

     

    Q:受注・競合状況についてご説明ください。

    A:現状、特段主だった変化はございません。

     

    Q:M&A、業務提携の実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:2月16日に「チエルコミュニケーションブリッジ株式会社の事業買収(株式会社ジンジブキャリアの株式取得)に関するお知らせ」を開示させていただいております。

     2025年11月17日付「チエルコミュニケーションブリッジ株式会社の事業買収に向けた基本合意締結のお知らせ」において、チエル株式会社の連結子会社であるチエルコミュニケーションブリッジ株式会社が営む進路情報事業を事業買収することに関して基本合意書を締結することにつき決議したことを公表いたしました。その後、当社とチエルコミュニケーションブリッジ株式会社との間で本事業買収の詳細について協議を進めてまいりましたが、2026年2月13日開催の当社取締役会にて株式譲渡契約を締結することを決議し、2月16日にチエル株式会社取締役会にて株式譲渡契約を締結することが決議されたため、株式譲渡契約を締結したものです。当社はこれまで高校新卒者の就職支援に特化し、企業と高校、高校生を繋ぐ独自のワンストップソリューション「ジョブドラフト」を提供してまいりました。

     今回、株式取得を通じてジンジブキャリアを新たなパートナーとして迎えることにより、当社の就職支援と同社の進学支援が融合し、高校生のあらゆる進路選択に対応できるプラットフォームの構築が期待されます。また、これまで同事業で培われてきた高校および大学・専門学校との強固なリレーションと当社の持つ企業・高校ネットワークとが相互に補完し合い、高卒採用・進学市場全体の非効率性を抜本的に解決する、より強固な事業基盤の確立が期待されます。これにより、当社グループの企業価値向上に資すると判断いたしました。

     これ以外にも、M&A及びCVC、もしくは業務提携の形式にて、HR分野における課題解決サービスを提供している事業者との協業は積極的に検討しておりますが、具体的に決定している事項はございません。

     

    Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:まだまだ課題はございますが、現状としてはほぼオンペースと評価しております。課題の1つ1つと向き合い、しっかりと改善を繰り返してまいります。また、新中期経営計画を2026年5月中を目途に提示させて頂く予定で御座います。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:弊社は、まだ成長フェーズにあると考えており、現在のところ、配当還元については未定の状況で御座います。中期経営計画上も、配当については明記しておりませんが、計画期間内に配当を実施できればと考えています。ただし、現時点では確約できるものではありませんので、ご理解いただければ幸いです。

  • ―

  • IR担当

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  • CP&X

     

    【2026年3月期2Q】

    決算概要

    当第2四半期の採用支援サービス「ジョブドラフトFes」については、19会場で開催(前年15会場開催)し、729社参画、高校生4,337人参加(前年571社参画、高校生3,229人参加)と盛況でした。

    高校生の就活は7月が求人情報の公表解禁日となり、9月に選考が開始します。その季節性から、当第2四半期会計期間が受注の閑散期にあたります。そのため第1四半期会計期間に比べ掲載数の伸びは緩やかになるものの、当第2四半期は、求人情報の解禁に伴うオプションの役務提供や、ジョブドラフトFesなどのイベント開催が進捗することで、売上高は第1四半期会計期間よりも増加しております。あわせて中期経営計画での「全社生産性の向上」への取組の一環として、全体的な原価、販管費の削減・効率化も進めております。

    その結果、当中間会計期間の売上高は1,438,277千円(前年同期比11.2%増)、営業利益は80,147千円(前年同期比207.1%増)、経常利益は81,029千円(前年同期比222.1%増)、中間純利益は61,925千円(前年同期比229.4%増)となりました。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    当社は、高卒人材採用支援事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。季節要因につきましては、前述のとおりでありますが、当第2四半期の採用支援サービス「ジョブドラフトFes」については、昨今の高卒人材への旺盛な企業ニーズを背景に、19会場で開催(前年15会場開催)し、729社参画、高校生4,337人参加(前年571社参画、高校生3,229人参加)と規模拡大しております。

     

    主要KPIの進捗と変化

    弊社が重視する指標の1つに「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数があります。「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数は、2025年3月末段階で2,056社でしたが、第2四半期末においては2,820社となりました。(なお、この掲載数については、掲載年度の切替により翌3月末に、翌年度の契約のない求人については減少する予定です。)

    中期経営計画では2028年3月期に8,700社(うち有料プラン2,000社)への拡大を目指しています。これはフリープラン(無料掲載枠)を増やし、その後の有料アップセルを試みる戦略に基づいています。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    当社の売上構成として、採用支援サービスの売上高が例年50%強を占めます。この採用支援サービスの受注は、高校新卒採用の結果が出る10~3月にリピート継続契約が集中するため、売上高が下期に偏重する傾向にあります。また、採用支援サービスの中でも、おしごとフェア/ジョブドラフトFesについては、5~7月及び10月に役務提供となるため、開催月に売上高が偏重します。 同時に、企画制作サービス・代行支援サービスについては、求人情報が解禁となる7月に集中するため、売上高が特定の月に偏重する傾向になります。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    通期の売上高は28.1億円、営業利益は0.85億円の計画で、前年比で売上成長率は117.4%を目標としています。第2四半期累計期間は売上高が予測水準で推移し、営業損失も想定より縮小しておりますが、過熱する採用競争市場の不透明要因を鑑み、2026/3期通期の業績予想修正はありません。下期は、年度切替のリピート更新契約が行われていく時期となります。求人倍率の高止まりなど外的環境の影響も懸念される中ではありますが、課題1つ1つを検証改善することで2025年2月に公表した中期経営計画を達成してまいります。

     

    トピックス

    第2四半期のトピックスとしては、新たな課程の高校生キャリア教育支援として、一般社団法人HASSYADAI socialとともに、通信制高校の若者の「進路未決定」という課題解決のため、進路支援プロジェクト「ミライステップ」を鹿島朝日高等学校の生徒向けに9月から新たに開始しました。また、時間やエリアを問わずに企業研究や仕事に触れる環境を整備すべく、高校生に向けてメタバース空間で開催する合同企業説明会「ジョブドラフト ~メタバースFes~」をオープンいたしました。

    また、株式会社三井住友フィナンシャルグループの子会社である株式会社プラリタウンと業務提携契約を締結いたしました。本業務提携により、法人向けDX支援プラットフォーム「PlariTown」 にて、高校生の新卒採用支援サービス「ジョブドラフト」、人事支援サービス「人事部パック」、高校新卒研修「ルーキーズクラブ」の掲載を開始しております。本提携を通じて、より多くの企業との出会いの中で、地域を問わず幅広い企業の人材課題の解決を目指します。

  • 【2026年3月期2Q】

    Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)は何でしょうか?

    A:弊社の成長戦略のポイントは、第1四半期から変わらず、「金融機関との連携強化」「生産性向上による地方都市への展開」、そして「人事部パックの拡大」です。

    金融機関との連携については、担当人員を増やし、各金融機関の特性に合わせた戦略を立案し、本部主導型の営業も強化することで、企業紹介数が伸長しています。

    また、地方都市への展開については、正社員だけでなく委託ワーカーや業務委託の方を活用すること、およびWeb商談を活用した営業効率の向上により、出店費用という固定費を抑えながら事業エリアを拡大していく方針です。現状、第2四半期累計期間においては、総商談数としては上期で前年114%程度と順調に推移しているものの。Web商談チームの受注率に課題があります。トークの型化等、PDCAサイクルを更に回し、改善に努めます。

    人事部パックにつきましては、現状のサービスは、採用・教育・評価・定着といった人事全領域を広域にカバーしておりますが、この広さが課題となっていました。採用領域では競合サービスとの競争が激しく、また採用以外の教育・評価・定着は、企業の皆様にとって「重要だが緊急度が低い」と認識され、導入の優先順位が上がりきらないケースが多く発生しました。

    改善策として、足元状況を踏まえ、現在リブランディングを進めております。企業様が特に喫緊の対策を必要としている「離職防止」にフォーカスを絞った新プランを近日中にリリースする予定です。これにより、サービスの緊急度と訴求力を高め、導入障壁を引き下げてまいります。

    業績への影響度でございますが、こちらは昨年開始した新規サービスであり、弊社の主力事業は高卒採用支援であるため、現時点では「人事部パック」の販売鈍化が全社の業績に与える直接的な影響は、主力事業に比べれば限定的であると考えております。上期におきましては、人事部パックの売上は想定を下回っておりますが、主力事業(特にオプションの役務提供)にてカバーできております。短期的には下期も上期同様のカバーを目指す一方で、ストック収益の柱を確立するという中長期的な成長戦略においては、影響が大きくなるものと認識しており、上記の通りリブランディング、販売体制の再構築を行って参ります。

     

    Q:通期業績の見通についてご説明ください。

    A:過熱する採用競争市場の不透明要因を鑑み、2026/3期通期の業績予想修正はありません。

     

    Q:受注・競合状況についてご説明ください。

    A:特段主だった変化はございません。

     

    Q:M&A、業務提携の実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:11月17日に「チエルコミュニケーションブリッジ株式会社の事業買収に向けた基本合意締結のお知らせ」を開示させていただいております。本件の買収対象事業は、チエルコミュニケーションブリッジの主力事業のひとつである、高校生を対象とする大学・短期大学・専門学校の進学相談会の企画・運営等を行う進路情報事業です。当社はこれまで高校新卒者の就職支援に特化し、企業と高校、高校生を繋ぐワンストップソリューション「ジョブドラフト」を提供してまいりました。

    当社の就職支援とチエルコミュニケーションブリッジの当該事業の進学支援が融合することで、高校生のあらゆる進路選択に対応できるプラットフォームの構築が期待されます。また、当社が持つ企業・高校ネットワークと、チエルコミュニケーションブリッジの本事業が培ってきた高校および大学・専門学校との強固なリレーションとが相互に補完し合い、高卒採用・進学市場全体の非効率性を抜本的に解決する、より強固な事業基盤の確立が期待されます。

    事業譲渡実行予定日が2026年3月31日を予定しているため、本件が現時点における当社の2026年3月期業績に与える影響は軽微であると見込んでおり、2027年3月期以降本格的に始動していく予定です。

    これ以外にも、M&A及びCVC、もしくは業務提携の形式にて、HR分野における課題解決サービスを提供している事業者との協業は積極的に検討しておりますが、具体的に決定している事項はございません。

     

    Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:まだまだ課題はございますが、現状としてはオンペースと評価しております。課題の1つ1つと向き合い、しっかりと改善を繰り返してまいります。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:弊社は、まだ成長フェーズにあると考えており、早期の配当還元は難しい状況です。中期経営計画上も、配当については明記しておりませんが、計画期間内に配当を実施できればと考えています。ただし、現時点では確約できるものではありませんので、ご理解いただければ幸いです。

  • ―

  • IR担当

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  • CP&X

     

    決算概要

    売上高は前年同期比で20.3%増の6億3,528万円で着地しました。営業損失・経常損失は、事業計画における想定よりも赤字幅が縮小しています。売上高の増加要因としては主力サービスの「ジョブドラフトNavi」の掲載売上、企画制作・代行支援オプション商材の売上が順調に伸びたことに加え、「おしごとフェア」の会場数が増加(前年同期の12会場から、19会場へ開催増加)したことによるものです。販管費および売上原価の増加は、人件費、業務委託費、広告宣伝費への投資によるものですが、前年同期比約11%増に抑制しています。生産性向上をテーマに投資を継続しており、中期経営計画に変更はありません。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    当社は、高卒人材採用支援事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。高校生が「ジョブドラフトNavi」や「おしごとフェア」などのイベントを通じて、多様な企業を見ることで、就職のミスマッチを防ぎたいという学校側のニーズや、高校生の来場者数が増加している状況、そして企業側からも高校生へのアピール機会への高いニーズがあります。中小企業の人材不足は深刻化しており、企業側の高卒採用ニーズはますます高まっています。

     

    主要KPIの進捗と変化

    「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数は、2025年3月末段階で2,056社でした。第1四半期末においては2,506社となりました。中期経営計画では2028年3月期に8,700社(うち有料プラン2,000社)への拡大を目指しています。これはフリープラン(無料掲載枠)を増やし、その後の有料アップセルを試みる戦略に基づいています。

    また当社は、受注翌月に受注総額を顧客よりご入金頂くため、顧客からの前受金が発生するビジネスフローとなっています。契約負債(顧客からの前受金)は第1四半期の契約負債は約10.1億円、前年同期比では下がっています。これは、受注は好調に推移したものの、第1四半期中に役務提供が完了し売上計上となる「おしごとフェア」の開催数が前年の12会場から19会場へ増加したことによって、売上高に振り替わった金額が多かったためです。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    当社の売上構成として、採用支援サービスの売上高が例年50%強を占めます。この採用支援サービスの受注は、高校新卒採用の結果が出る10~3月にリピート継続契約が集中するため、売上高が下期に偏重する傾向にあります。また、採用支援サービスの中でも、おしごとフェア/ジョブドラフトFesについては、5~7月及び10月に役務提供となるため、開催月に売上高が偏重します。 同時に、企画制作サービス・代行支援サービスについては、求人情報が解禁となる7月に集中するため、売上高が特定の月に偏重する傾向になります。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    通期の売上高は28.1億円、営業利益は0.85億円の計画で、前年比で売上成長率は117.4%を目標としています。第1四半期は売上高が順調に推移し、営業損失も想定より縮小しているため、課題はありますが1つ1つを検証改善することで2025年2月に公表した中期経営計画を達成してまいります。

     

    トピックス

    第1四半期のトピックスとしては、新たな課程の高校生キャリア教育支援として、工科高校(大阪府立藤井寺工科高等学校)内で学校内職業体験会「おしごとフェア」を企画したほか、静岡県の志太三市(島田市・藤枝市・焼津市)のキャリア教育を静岡新聞社と共同で運営することが決定するなど、学校や自治体との連携を強化しています。

  • Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A:当四半期における成長戦略のポイントは、以下の五つです。

    1. 紹介獲得数の向上:金融機関(主に地銀、信金、信組)との提携をさらに強化・深耕し、紹介獲得数の増加を図ります。

    2. 営業効率の向上:営業組織をWeb商談部隊とリアル商談部隊に分け、Web商談チームを発足することで、デジタルを活用した営業効率の向上及び商談数の増加を図ります。

    3. 全社生産性の向上:AIの活用や業務委託ワーカーの活用を拡大し、社員がやるべきことに集中できる環境を整備することで、1人当たりの売上高を段階的に向上、利益水準を伸長させていきます。

    4. 付加価値の向上:インターンシップや第二新卒サービスなど、周辺領域で新たな商材を開発・提携し、高単価へのアップセルを進めます。また、中小企業向けの人事領域の課題解決を目指す「人事部パック」の販売促進を推し進めることで契約単価の向上を図ります。

    5. 学校への普及活動:当社の保有する学校網は、当社サービスの付加価値源泉であり他社参入障壁でもあります。競争優位性の確保のため、求人管理システム「ジョブドラフトTeacher」などのデジタルシステムや、高校現場で行うキャリア教育授業「ジョブドラフトCareer」の導入校数を増加させ、高校網の強化を図ります。

     

    Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。

    A:通期予想の売上高は28.1億円、営業利益は0.85億円です。今期の利益水準はまだまだ高いとは言えませんが、今期中に人員の生産性向上の仕組み化を行い、来期以降の成長と収益確保を目指しています。施策としては、上記「当四半期における成長戦略のポイント」に記載の戦略を実行しています。

     

    Q:受注・競合状況についてご説明ください。

    A:受注状況については、第1四半期の契約段階での受注は順調に推移しています。ただし、第1四半期に「おしごとフェア」の開催が増加し売上高に振り替わっているため、契約負債(顧客からの前受金)は一時的に減少しています。

    競合状況については、高卒就活市場は黎明期の段階であり、サービスの提供事業者は大卒市場に比べると少ない状況です。当社以外に、当社同様のトータルサービスを提供している(対企業サービスも対学校サービスも行っている)企業も出てきていますが、高校就活は三者協定による「学校斡旋」のルールが厳格に適用されているため、学校がキーポイントになります、その意味では、学校網の大きさが差別化要因となります。

    学校向け求人管理システムの提供や実際のキャリア教育支援を通じた当社学校網こそが競争優位性となっており、他社が簡単には真似できない状況にあります。市場の成長に伴い競合他社の参入も考えられるため、学校への普及活動をさらに強化していきます。当社は高校生が主体的に就職活動できる環境づくりを目指しています。

     

    Q:M&A、業務提携の実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:業務提携について、金融機関との顧客紹介に関する提携数が現在95行ほどあり、今期も提携を強化しています。これが紹介獲得数の向上という成長戦略の一つになっています。

    また、中期経営計画には織り込んでおりませんが、非連続な成長をとげ、より多くの企業人事課題を解決していくためにも、M&Aやサービスの業務提携は推進していきたいと考えています。

     

    Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:2025年2月に開示された中期経営計画に変更はありません。

    • 売上高・営業利益目標(2028年3月期):売上高48.1億円、営業利益率22.0%、CAGRは約26.1%。

    • 売上高成長率:今期17.4%増、来期(2027年3月期)27.4%増、再来期(2028年3月期)34.0%増の成長を見込んでいます。

    • 戦略:

      • 生産性向上:デジタルとAI、および業務委託ワーカーの活用により、従業員1人当たりの売上高を1,290万円から2,092万円へ約1.6倍に増加させる。新卒採用は来期以降抑制し、業務委託を増やす。

      • サービスエリア拡大:拠点は増やさず10拠点のままデジタルと業務委託を活用して全国展開を図る。

      • 周辺領域のアップセル:新たな商材(インターンシップサービス、第二新卒サービスなど)の開発や提携及び「人事部パック」の促進により、1社当たりの単価を上げる。

      • KPI:ナビサイトの掲載社数を2,056社から8,700社へ(有料プランは2,000社)増加させる。

    進捗状況としては、第1四半期は売上高が順調に推移し、営業損失も想定より縮小しており、計画を着実に推進しています。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:株主還元の方針について変更はございません。

    当社は、成長途上であると考えております。そのため、利益については、事業効率化と事業拡大のためを目的とした再投資を行い、企業価値を増大させることが、株主に対する最大の価値提供につながると考えております。従いまして、今後においても、企業価値の最大化のため、当面の間は内部留保の充実を図る方針です。将来的には、各事業年度の経営成績及びを必要な投資額、及び市況を勘案しながら株主に対する配当としての利益還元を検討してまいります。

  • -

  • IR担当

  • ​-

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​企業名

上場市場 証券コード

​決算日

取材アーカイブ

  • CP&X

     

    ビジネスモデルや事業内容

    株式会社ジンジブは、高校生をメインとした新卒採用支援事業を展開しており、高校生の採用を行う会社の求人を掲載した「ジョブドラフトNavi」(求人ナビ)と「ジョブドラフトFes」(合同企業説明会)を二つの柱としている。主なマネタイズポイントは、企業からの掲載料、カスタマーサクセス費用、出展料等である。また、学校向けには「ジョブドラフトTeacher」(求人票DXアプリ)やキャリア教育の出前授業を無償で提供している。

     

    特徴や強み

    同社の特徴は、高校生の就職活動ルールに特化したサービスを提供している点である。高校生の就職活動は、「応募開始から一定期間、一人一社しかエントリーできない」というルールがあり、学校との連携が不可欠であるが、同社は学校との強固な関係性を構築している。紙の求人票だけでなく、会社の雰囲気や先輩の声など、多角的な情報提供により、高校生の企業選択を支援することも強みである。これらの独自サービス提供により、他社との差別化を実現している。

     

    創業の経緯と転機となった出来事

    株式会社ジンジブは、1998年に代表の佐々木氏が広告代理店を個人創業したところからスタート、当初は携帯電話業界に特化したセールスプロモーションを展開していた。その後、大卒採用を継続して行い事業を拡大してきたが、中小企業の人材不足の課題解決を目的に現在の高卒採用支援事業を開始し、2020年1月にグループ再編、現在の事業に一本化した。高卒採用の現状に対する問題意識が、事業開始の大きな動機となっている。

     

    成長戦略

    同社は、金融機関との連携強化、地方都市への展開、人事部パックの拡大を重点戦略としている。金融機関との連携においては、担当人員の増強や本部主導型の営業を推進する。地方都市への展開では、委託ワーカーや業務委託の活用により、固定費を抑制する方針である。人事部パックは、中小企業向けの人事BPOサービスであり、今後の成長が期待されている。

     

    直近の決算状況

    株式会社ジンジブの直近の決算状況として、人員拡大に伴う固定費の増加と、金融機関からの紹介減少が、業績に影響を与えている。同社は、従来の「膨張型」成長戦略から、収益性を重視した効率的な成長戦略へ転換し、今期については、下方修正後の計画に対しては順調に進捗している。

     

    株主還元策

    株式会社ジンジブは、現時点では、早期の配当還元は難しい状況であるが、配当可能な状況になれば早期に配当還元を実施することを目指している。

     

    今期の取り組みやトピックス

    同社は、今期から人事部パックを本格的に開始した。中小企業向けに人事関連の包括的な支援を提供しており、人事部パックはサブスクリプション型のビジネスモデルであり、収益体質の向上に貢献することが期待される。

  • Q:特徴や優位性をご説明ください。

    A:弊社の特徴は、高校生をメインにした新卒採用支援に特化している点です。大卒市場向けにはリクナビやマイナビなどの求人ナビサイトや合同企業説明会がありますが、高校生にはこれらの情報が不足している現状があります。そこで、高校生に「働きたい」会社を探してもらう企業の求人情報が掲載した求人ナビのジョブドラフトNaviと、合同企業説明会であるジョブドラフトFesを二つの柱として、事業を展開しています。

    さらに、学校との連携を重視し、求人票を電子化して共有する「ジョブドラフトTeacher」や、キャリア教育の出前授業を行う「ジョブドラフトCareer」などのサービスを無償で提供することで、学校との関係性を構築しています。これにより、高校生へのアピールだけでなく、学校の先生を通じた情報提供も可能となり、サービスの付加価値を高めています。

     

    Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックスなどを含む)はなんでしょうか?

    A:弊社の成長戦略のポイントは、金融機関との連携強化、地方都市への展開、そして「人事部パック」の拡大です。

    金融機関との連携については、担当人員を増やし、各金融機関の特性に合わせた戦略を立案し、本部主導型の営業も強化することで、成約数の回復を目指します。

    地方都市への展開については、正社員だけでなく、委託ワーカーや業務委託の方も活用することで、固定費を抑えながら事業エリアを拡大していく方針です。

    人事部パックは、採用、教育、定着、評価といったHR全般に関する業務を支援するサービスで、中小企業様からの評価も高く、今後の成長が期待できます。サブスクリプション型のビジネスモデルであるため、契約数を積み上げることで、収益体質の向上にも繋がると考えています。

     

    Q:業績の増減要因をご説明ください。

    A:弊社の業績の増減要因は、主に金融機関との連携状況と、人員拡大による固定費の増加です。

    以前は、金融機関からのご紹介による成約が多かったのですが、金利上昇の影響で金融機関側の評価基準が変化し、ご紹介が減少したことが、受注減の要因となりました。

    また、新卒採用を積極的に行ったことによる固定費の増加も、利益面での圧迫要因となっています。

    これらの状況を踏まえ、今後は人員の生産性を向上させながら、効率的にエリアを拡大し、事業を拡大するという方針に転換することで、収益性の確保を目指します。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください?

    A:弊社は、まだ成長フェーズにあると考えており、早期の配当還元は難しい状況です。中期経営計画上も、配当については明記しておりませんが、計画期間内に配当を実施できればと考えています。ただし、現時点では確約できるものではありませんので、ご理解いただければ幸いです。

  • 取材者:

    貴社のビジネスモデルや事業内容につきまして、特徴や強みなども含めてご説明いただけますか。

    回答者:

    弊社は、簡単に申し上げますと、高卒人材採用支援事業を行っており、高校生をメインにした新卒採用支援をさせていただいております。

    形式的には、大卒向けにはリクナビやマイナビといった求人ナビサイトがあり、株式会社リクルート様や株式会社マイナビ様が合同企業説明会というリアルイベントを実施されているかと存じます。それ以外にも、大卒市場ではダイレクトリクルーティング、いわゆる株式会社i-plug様のようなサービスなど、様々なサービスがありますが、高校生にはそれらの情報が不足しているという現状がございます。

    そこで、高校生向けの企業の求人情報を掲載した求人ナビのジョブドラフトNaviと、高校生が直接企業と会える合同企業説明会であるジョブドラフトFesという、この2つを大きな柱としながら、企業様からマネタイズをいただく形で事業を進めているというのが、弊社のビジネスモデルです。

    学校側からは、一部特殊なケースで費用をいただくこともありますが、原則として無料でサービスを提供させていただいております。

    企業様からのマネタイズは、どのようなものかご説明します。

    求人ナビであるジョブドラフトNaviについては、年間の掲載料と、カスタマーサクセス費用をいただいております。カスタマーサクセスというのは、高卒採用が初めてという企業様も多いため、年間を通してサポートさせていただくサービスで、適切な時期に適切なアドバイスを行うプランをご契約いただいた企業様から、その分の費用をいただいております。

    合同企業説明会であるジョブドラフトFesについては、出展料をいただいております。

    その他、オプションとして、適性検査アプリであるジョブドラフトSurveyがございます。こちらは、高校生に限らずご利用いただけるものですが、面接だけで判断することが難しい部分を補うために、適性検査アプリを販売しております。

    その他のオプションについては、大きく2つの軸でご用意しております。1つ目の軸は、企業の訴求力向上です。2つ目の軸は、人事の効率化です。

    訴求力向上という点では、パンフレットやホームページの作成、最近ではSNSを活用して就職活動を行う若年層も多いため、SNSの企画・運営代行、動画作成など、いわゆる制作物をご提供しております。

    人事の効率化という点では、基本的には代行業務とお考えいただければわかりやすいかと存じます。高校生の就職活動・採用活動には、少し特殊な慣習がありまして、ハローワークに出した求人票を採用したいエリアの学校に紙で郵送するという慣習があります。

    多いところでは、1校あたり1,000枚ほどの求人票が届くこともあるそうで、先生方がそれを紙でファイリングしたり、エクセルで一覧にまとめたりといった作業をされています。企業側からしても、非常に手間がかかります。

    そこで、求人票のデータをいただければ、弊社が指定の高校に送付する「求人票発送代行」というサービスや、高校の先生に直接アピールすることが最も効果的なのですが、人的リソースが足りないという企業様のために、広報活動を代行するサービスなども行っております。

    そして、10月に本格的にローンチし、現在注力しているのが、人事部そのものをBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)するサービスです。採用、教育、定着、評価といった、いわゆるHR全般に関する業務を、弊社が外部アドバイザーとして支援いたします。

    この背景につきましては、弊社のお客様は大半が従業員300名未満の中小企業様です。人事担当者がいない、あるいは兼任であるという状況のため、採用がうまくいっても、なかなか人材が定着しないという課題を抱えていらっしゃいます。

    そこで、人事部のBPO、弊社では「人事部パック」と呼んでおりますが、こちらも代行支援サービスとしてご提供しております。

    まとめますと、主なマネタイズポイントは、Naviへの掲載イベントの開催、Surveyという適性検査、そして、訴求力向上オプションとしてのパンフレット作成など、人事効率化オプションとして、代行サービスや、人事業務そのものの支援などをご提供しています。

    取材者:

    貴社の場合、高校への働きかけ、つまり高校との繋がりが非常に重要な要素になるかと思いますが、まず、全国の高校のうち、公立と私立の割合はどのくらいなのでしょうか。

    回答者:

    求人ナビの特色をご説明する上で、高校生の就職活動のルールについて、少しご説明させていただきたいと思います。

    大学生の場合、リクナビなどでエントリーし、説明会に参加し、複数企業から内定を得て、その中から入社する企業を選ぶというように、大学生の自由意思によって就職活動が行われます。

    しかし、高校生の就職活動は、実はあまりそうなっていません。これは、80年来続くルールがありまして、毎年2月に三者協定という形で、ハローワーク、学校協会、そして経済団体が、各都道府県ごとにルールを定めています。そして、このルールが長年守られているというのが、高卒の就職活動の特徴です。

    このルールの中で、最も大きなものが、「一人一社しかエントリーできない」という点です。

    そして、企業と高校生が直接連絡を取ってはいけないというルールがあり、全てのやり取りを学校の先生が仲介することになります。

    このようなルールがあるため、高校生へのアピールももちろん重要ですが、間に学校が入るという点が非常に大きな特徴となります。

    ですので、弊社のナビとリクナビの最も大きな違いは、エントリーボタンがないという点です。

    そのため、弊社が学校様にご提示できる求人に、特に指定はございません。

    公立高校のみ、あるいは私立高校のみに開示可能ということはなく、ハローワークの求人票をお持ちの企業様は、まずはその求人票のデータを掲載いただくという形になります。そして、それらの情報を全て無料で閲覧できるというのが、弊社のナビの特徴です。

    おっしゃっていただいた通り、弊社がどれだけ学校様との関係性を構築できているかという点が、弊社のサービスの付加価値の源泉であると考えております。

    そこで、弊社は学校様向けに、2つのサービスを無償で提供しています。1つは、「ジョブドラフトTeacher」というサービスです。先ほど、求人票を紙で送付するというお話をしましたが、先生方は1,000枚もの求人票を一覧にしたり、ファイリングしたりといった作業をされています。

    それを生徒に共有する際にも、紙で渡す必要があるため、非常に手間がかかります。そこで、先生方に求人票をスキャンしていただくと、弊社の「ジョブドラフトTeacher」というシステムで、生徒の皆様とその情報を「ジョブドラフトNavi」内で共有できるという、いわゆるDXアプリをご提供しております。

    こちらは、現在全国で800校ほどに導入いただいております。もう1つは、「ジョブドラフトCareer」というサービスです。

    これは、簡単に言うと、キャリア教育の出前授業です。弊社から講師を派遣し、授業の1コマをいただいて、キャリア教育の授業を行うというものです。こちらは、今年の実績で600校ほどで実施させていただいております。

    弊社には、法人営業部隊とは別に、学校提案部隊という専門の部隊があり、彼らが各高校を訪問し、学校との関係性を構築しています。

    取材者:

    キャリア教育の授業も無料で行っているのですか。

    回答者:

    はい、基本的には無料です。ただ、複数回連続で授業を行うような、少し特殊な案件の場合には、費用をいただくこともありますが、原則として無料で行っています。キャリア教育の授業を導入いただいた学校様には、無料で行う代わりに、弊社のイベントに先生の引率でご参加いただいております。

    それが、先ほどお話したジョブドラフトFesです。今年は、33会場で開催し、7,000名ほどの高校生にご参加いただきました。これらの参加者のほとんどが、学校の先生に引率されての参加となりますので、キャリア教育の授業が、イベントへの参加という形でも付加価値を生み出していると言えます。

    取材者:

    貴社のお話をお伺いしていると、人的リソースがかなり必要になるのではないかと感じますが、採用戦略について、何かお考えはございますか。

    回答者:

    弊社は、高卒の就職支援サービスを提供している以上、弊社自身も高卒を採用していく方針です。ただ、高卒だけにこだわる必要もないと考えており、新卒採用は大卒と高卒を半々にするという方針で進めております。

    今年4月に入社する25卒の新卒は、全体で40名の予定で、うち大卒が18名、高卒が22名です。昨年の新卒は57名、その前が43名というように、新卒採用を増やしてきております。

    ただ、一定程度規模も大きくなってきましたので、来期以降、つまり26卒以降は、新卒採用数を30名程度に抑え、従業員の規模拡大は一旦緩やかにしようと考えております。

    取材者:

    貴社の事業エリアについてですが、都市部の方が訪問率が高いとのことですが、これは都市部の方が高卒の就職支援のニーズが高いということですか。一見すると、都市部の方が高卒の就職支援のニーズが少ないように思えるのですが、この点についてはいかがですか。

    回答者:

    そのご認識はおそらく正しいかと存じます。弊社は現在、仙台、新潟、一都三県、静岡、名古屋、大阪、兵庫、京都、岡山、広島、福岡、熊本の政令指定都市10拠点で事業を展開しております。

    特に顕著なのは東京で、就職率は47都道府県の中で最も低い水準です。

    10%程度かと思います。ただ、母数はやはり多いです。地方に行けば行くほど就職率は高いのですが、人数が少ないという現状があります。

    そのため、現在は、弊社が拠点を出しているエリアに学校支援部隊を配置し、そのエリアの高校を重点的に訪問しているという状況です。

    取材者:

    拠点の周辺地域から事業を拡大していくというよりは、まず拠点を設けたエリアで数を増やしていくというイメージでよろしいですか。

    回答者:

    事業展開においては、企業と高校のバランスも考慮する必要があります。弊社が拠点を出させていただいているエリアは、実は企業が多いエリアでもあります。企業に対して、しっかりと高校をご紹介するという意味合いで、現在はバランスを取りながら事業を進めております。

    今後は、正社員による拠点展開だけでなく、地方エリアに居住されている委託ワーカーや業務委託の方も活用しながら、固定費を抑えて地方都市への展開を進めていきたいと考えております。

    取材者:

    それでは、貴社の創業の経緯について、お教えいただけますか。

    回答者:

    弊社のグループの母体となる会社は、1998年に創業いたしました。代表の佐々木満秀が、前職の会社が倒産したことを受けて、独立して自分の会社を設立したのが始まりです。

    当時は、資金力があったわけではなかったので、アイデア勝負ということで、広告代理店を設立し、ニッチな分野として、携帯電話業界に特化したセールスプロモーションを行う広告代理店として事業を展開しておりました。

    その会社では、2006年から大卒の新卒採用を開始しており、その1期生が現在の専務である森です。

    その後、大卒採用を継続しながら、大阪から東京にも進出し、事業を拡大してきました。そして、会社の安定性を確立する必要があるという考えに至り、帝国データバンクの300未満の中小企業ランキングで日本一になるという目標を掲げ、実際に達成することができました。

    安定性が確立できたという段階を経て、さらに会社を拡大していくという方針になった際に、事業の多角化や集中化など、様々な選択肢がある中で、やはり根本は「人」であるという考えに至りました。

    大卒の新卒採用に携わってきた経験から、今後、特に中小企業や知名度の低い企業にとって、大卒採用はますます難しくなると考えていました。

    佐々木自身が高卒であるということもあり、「高校生を採用しよう」という話になったのですが、「高卒は採用できない」という意見が出ました。その理由を尋ねたところ、先ほど申し上げたようなルールがあるからだということでした。

    佐々木は、17歳、18歳の頃と、状況が全く変わっていないことに気づき、18歳がそのような状況で、一人一社しかエントリーできず、学校の先生の斡旋によって就職が決まり、結果的に離職率が高いという状況で社会に出ていくのは、非常にもったいないと考えました。

    そして、この状況は社会課題であると強く感じ、2014年に事業を開始いたしました。

    それ以来、創業時の広告代理店事業、大卒の新卒紹介事業、そして高卒の就職支援事業、さらに40代以上の転職支援サービスという、4社体制をホールディングス体制で展開してまいりました。しかし、今後のことを考えたときに、広告代理店事業や人材紹介事業は一旦切り離し、社会的意義のある高卒の就職支援事業に一本化しようという方針になり、2020年1月にグループ再編を行い、全ての事業を吸収合併し、現在の事業に一本化したという経緯です。

    取材者:

    貴社のサービスを利用することで、高校生の求職者側が得られるメリットというのは、企業情報を手軽に知ることができ、先生に相談できるという点が主な流れかと思いますが、そういった形で、高校生の求職者自身が企業情報を知ることができるようになることが、従来との違いになるのですか。

    回答者:

    従来、高校生が見ることができるのは、紙の求人票に記載された、ハローワーク所定の文章のみで、給与や年間休日などの情報しかありませんでした。しかも、就職するエリアは地元に限られることが多かったため、エリアを越えた情報共有はほとんどありませんでした。そのような状況において、自分で企業を選択したいというニーズはあるものの、情報がまとまっているものがありませんでした。弊社のナビを見ていただければ紙の求人票だけでは伝わらない、会社の雰囲気や先輩の声、社風、価値観、理念といった情報も含めて、会社の良さを理解することができます。

    そのため、高校生の求職者はより正確な情報を得た上で、先生に相談することができるという点が、弊社のサービスの価値だと考えております。

    取材者:

    実際に、平均的な高卒の離職率と、貴社のサービスを利用して就職した方の離職率には、どれくらいの差があるのでしょうか。

    回答者:

    弊社のサービスが、どれだけ就職に影響を与えているかという正確なデータは、把握できていないというのが現状です。なぜなら、弊社は求人ナビにエントリーボタンを設置していないため、求職者が弊社を経由して企業を知ったかどうかを把握することが難しいからです。そのため、サービスの数字的な価値を明確に示すことができないという点が、非常に悩ましいところです。

    ただ、全体的な離職率で申し上げますと、高卒の場合、1年目の離職率が17%程度、3年目の離職率が40%程度です。

    比較対象としてよく挙げられる大卒の場合、今年度のデータでは、1年目の離職率が11%、3年目の離職率が32.3%程度となっております。

    このデータを見ると、1年目の離職率に大きな差があることがわかります。

    取材者:

    離職率は、高卒の方がやや高いのですね。

    回答者:

    貴社のサービスを利用することで、離職率がどれだけ改善されるかというデータがあれば、サービスの価値をより明確に示せるのではないかと考えております。

    おっしゃる通りです。本当の意味でリクナビのようにサービスを展開していくのであれば、自由応募を解禁せざるを得ないということになります。弊社としても、高卒採用の文化形成という目標がありますので、いつから自由応募を解禁していくか、見計らっている最中です。

    取材者:

    実際、ルールを変えるというのは、かなり難しいことだと思いますが、そういった部分について、何か協議などは進んでいるのですか。

    回答者:

    昨年3月に上場させていただき、一定の社会的ポジションを得ることができたと考えております。また、昨年の11月には、内閣府の方からお声がけいただき、規制改革推進委員会の中で、高卒の就職に関する課題を取り上げていただきました。さらに、12月には経団連にも加盟させていただきましたので、今後、規制改革の部分について、積極的に声を上げていきたいと考えております。

    この問題は、関係者の方々にも、なかなか気づいていただけない部分が多いのが現状です。どうしても、大学卒が優先されがちで、高卒は後回しにされてしまう傾向があるため、ロビー活動も含めて、積極的に働きかけていきたいと考えております。

    取材者:

    それでは、昨年上場の目的について、改めてお聞かせいただけますか。

    回答者:

    弊社は、帝国データバンクのランキングで日本一になったこともあるなど、経営基盤は安定しており、成長もしていました。資金調達の必要があったわけではありません。

    上場の目的は、今後の高卒採用のあり方や就職文化の変革、そして、さらなるサービス展開を進めていく上で、弊社自身の信用と信頼を得たかったからです。

    人材業界は、残念ながら、悪いイメージを持たれることもあり、「人材を横流しして利益を得ている」などと言われることもあります。しかし、弊社はそういった考えで事業を行っているわけではありません。社会的に意義のある事業を行っている企業として、真に信頼される存在になりたいという思いから、上場させていただきました。

    取材者:

    上場されてから、機関投資家の方々との面談などは増えましたか。

    回答者:

    おかげさまで、上場前には全くお話を聞いていただけなかったような方々からも、取材のお申し込みをいただけるようになりました。現在は、四半期ごとにIRミーティングを実施しており、毎回10件ほど取材のお申し込みをいただいております。大変ありがたいことだと感じております。

    取材者:

    それでは、今期の業績についてお伺いしたいのですが、今期、第2四半期の業績が、業績予想の修正もあり、利益面で苦戦しているように見受けられます。この利益面での要因について、お教えいただけますか。

    回答者:

    弊社は、上場時に開示した成長可能性に関する資料にも記載しております通り、人員を拡大し、エリアを拡大し、事業を拡大するという、いわゆる「膨張型」の経営戦略をとっておりました。

    しかし、新卒を57名採用したことによる固定費の増加が大きく、今期の上半期は、受注も我々の想定を下回る結果となりました。

    これらの状況を総合的に判断した結果、従来の膨張型の成長戦略では、収益性を確保することが難しいという結論に至り、2月に改めて中期経営計画を発表し、人員の生産性を向上させながら、効率的にエリアを拡大し、事業を拡大するという方針に転換することを宣言いたしました。

    今期に関しては、下方修正後の計画に対しては、順調に進捗しており、利益面でも達成できる見込みですが、大幅な増益という状況にはならないと考えております。

    取材者:

    先ほどお話に出た、想定外の受注減や商談の弱含みという部分については、どのような要因があったのでしょうか。

    回答者:

    弊社の商談数の約3分の1、成約数の半分は、金融機関からのご紹介によるものです。

    弊社は現在、全国93の金融機関と提携しており、ご紹介いただいた企業様との間で成約に至った場合、成約金額の10%を金融機関に紹介料としてお支払いする、ビジネスマッチングの仕組みをとっております。

    この仕組みは、コロナ禍において開始し、非常に好評で、成約数も順調に増加しておりました。

    しかし、昨年の初め頃から、金利上昇の影響により、金融機関側の評価基準が変化し、ビジネスマッチングによる手数料収入よりも、口座残高や融資残高を重視する金融機関が増えてきました。これは、我々にとっても想定外の状況でした。

    金融機関の中でも、特に上位4行からのご紹介が大幅に減少しており、全体で500件ほど減少するという状況になりました。ただ、金融機関全体の6割は前年より増加となっております。

    しかし、上位4行の減少分を補うには至らず、結果として、金融機関経由の成約数が伸び悩むという状況になりました。これは、成約全体の半分を占める要因ですので、業績に大きく影響いたしました。

    取材者:

    今後の改善策や対策などはございますか。

    回答者:

    2月に発表いたしました新しい中期経営計画の成長戦略の1つ目として、金融機関との連携強化を掲げております。

    まず、金融機関担当の人員を増やします。12月末時点で5名体制でしたが、金融機関専門の営業部隊を12~14名体制に増員いたしました。また、部署の責任者には、弊社の法人営業で支店長を務めていた人材を配置転換し、より戦略的に営業活動を展開できる体制を構築いたしました。これが1点目です。

    2点目として、93の金融機関全てに対して、同じようにアプローチするのではなく、弊社の事業エリア外の金融機関も含めて、改めてターゲットを絞り込み、各金融機関の特性に合わせた個別の戦略を立案いたしました。そして、この戦略に基づいて、1年間活動していく予定です。

    3点目として、各支店を訪問し、金融機関の担当者との関係構築に努めながら、ご紹介いただくという従来の営業スタイルに加えて、金融機関の本部のビジネスマッチング担当者にも営業を提案していくという、本部主導型の営業も強化いたします。

    これには、支店担当者との関係構築だけでは、時間がかかるという点と、金融機関側の評価基準が変化した場合に、ご紹介が減少してしまうというリスクに対応するという狙いがあります。

    そして4点目として、金融機関からのご紹介をいただくためには、弊社の営業担当者が、金融機関の行員の方と一緒に企業を訪問することが、最も成約に繋がりやすいというデータがあります。そのため、2ヶ月先の同行訪問の予約獲得数を増やすという目標を新たに設定し、目標達成に向けた取り組みを強化しております。

    これらの対策によって、金融機関経由の成約数をしっかりと回復させていきたいと考えております。

    取材者:

    組織体制から、かなり対策をされているのですね。

    回答者:

    はい。対策はすでに2月から実行しており、4月には組織全体がスムーズに動き出す体制が整う予定です。

    取材者:

    今後の株主還元策について、何か方針などございましたら、お教えいただけますか。

    回答者:

    弊社は、まだ成長フェーズにあると考えており、早期の配当還元は難しい状況です。中期経営計画上も、配当については明記しておりません。中期経営計画の期間内に、配当を実施できればと考えておりますが、現時点では確約できるものではありませんので、3年間は配当なしという前提で、ご理解いただければ幸いです。

    取材者:

    貴社の売上高の季節変動などはございますか。

    回答者:

    月次変動という意味合いで申し上げますと、弊社の事業は、高卒市場の求人解禁時期に大きく影響を受けます。大卒市場でいうと、3月にリクナビがオープンしますが、弊社の高卒市場では、7月1日が求人解禁時期にあたります。

    そのため、求人票の発送代行、学校訪問代行、イベントなどの業務が、全て7月に集中します。

    したがって、第2四半期の売上高が大きく伸びる傾向にあります。

    取材者:

    7月以外は、そこまで大きな変化はないというイメージなのですか。

    回答者:

    イベントについては、今年は5月、6月、9月に開催する予定です。前年と比較すると、5月、6月の開催回数はやや増加しており、例年10月に開催していたものを9月に前倒しするという変更点がありますので、多少の変動はあるかもしれませんが、四半期単位で売上高の比率が大きく変動することはないと考えております。第2四半期の売上高の比率が、多少増加する可能性はありますが、それ以外の四半期については、大きな変動はないと考えていただいて問題ございません。

    取材者:

    それでは、今期から始められた取り組みや、業績に影響を与えるトピックスなどございましたら、お教えいただけますか。

    回答者:

    1点、先ほど代行サービスの中でご紹介しました「人事部パック」が、今期から本格的に開始した取り組みとなります。10月に本格的にローンチし、12月末の時点で、28社にご契約いただいております。お客様からの評価も高く、非常に順調に推移しており、今後の成長が期待できるサービスだと考えております。

    人事部パックは、月額10万円、20万円、30万円、50万円の4つのプランをご用意しております。中小企業様にとって、人事、特に人材採用は、大きな課題となっています。

    弊社の人事部パックをご契約いただければ、例えば月額20万円のプランの場合、年間240万円で、採用、教育、定着、評価といった、人事に関する包括的なアドバイスを受けることができます。この点が、多くの中小企業様からご好評いただいており、今後、本格的に展開していきたいと考えております。人事部パックは、初回契約が1年間となるため、サブスクリプション型のビジネスモデルとなります。そのため、契約数が積み上がれば、収益体質の向上にも繋がると考えており、中期経営計画の数値にも反映させていただいております。

  • 常務取締役 新田圭様

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(株)ジンジブ

東証GRT 142A

決算:3月末日

CP&X

 

【取材日】2026年9月14日

【2027年3月期1Q】

 

決算概要

2027年3月期第1四半期連結累計期間においては、本年5月に開示いたしました「事業計画及び成長可能性に関する事項」での「全社生産性の向上」の取組が順調に進んでいます。また当社主軸サービスである「ジョブドラフトサービス」の継続的新規企業開拓の強化、付加価値の向上を進めました。今期は、前年度よりもアウトバウンドでの商談化を減らし、受注率の高い商談リードへの転換を推進しました。結果、受注率は前年比で増加し、さらに、販売代理店の受注が増えていることにより、役務提供も順調に進捗しております。

また、おしごとフェアが当第1四半期連結累計期間内においては前年同数の19会場開催(589社参画、高校生5,963人参加)となっております。なお、第2四半期連結累計期間のジョブドラフトFesについては14会場開催を予定 (前年13会場開催)しております。

当第1四半期連結累計期間は、直前の3月末で掲載契約の年度が替わることで掲載数が一時的に減少するため、各四半期単位比較で売上高の占有率が低い四半期連結累計期間となります。同時に、新卒の入社による人件費投資や7月の高卒就職活動本番前の広告宣伝費投資など、経費面では四半期単位の売上占有率に比例変動しないため、例年、第1四半期連結累計期間は利益水準が伸びない四半期であります。そのような中、全体的な原価、販管費の削減・効率化に取り組んでおります。また、当第1四半期より株式会社ジンジブキャリアを連結子会社化したことにより、単体ベースで営業利益66,982千円、税引前利益67,048千円、当期純利益41,977千円の利益貢献がありました。

その結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は991,553千円、営業利益は48,512千円、経常利益は47,725千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は9,593千円となりました。

販管費の動きに関しては、連結の影響で人件費を含めた各種販管費が増加するも、売上高に対する割合は改善しています(1QYOY 前期単体90.9%→当期連結82.3%)。

 

セグメント別または事業別の増減要因

当第1四半期累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、以下の通りです。

2027年3月期1Q決算概要.jpg

(注)セグメント間取引については、相殺消去しております。

 

季節要因につきましては、前述のとおりでありますが、当第1四半期の採用支援サービス「おしごとフェア」については、当第1四半期連結累計期間内においては前年同数の19会場開催(589社参画、高校生5,963人参加)となっております。なお、第2四半期連結累計期間のジョブドラフトFesについては14会場開催を予定 (前年13会場開催)しております。

 

主要KPIの進捗と変化

弊社が重視する指標の1つに「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数があります。「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数は、2025年3月末段階で2,509社でしたが、第1四半期末においては2,849社となりました。(なお、この掲載数については、掲載年度の切替により翌3月末に、翌年度の契約のない求人については減少する予定です。)

中期経営計画では2028年3月期に8,700社(うち有料プラン2,000社)への拡大を目指しています。これはフリープラン(無料掲載枠)を増やし、その後の有料アップセルを試みる戦略に基づいています。

 

季節性・一過性要因の有無と影響

当社の売上構成として、採用支援サービスの売上高が例年50%強を占めます。この採用支援サービスの受注は、高校新卒採用の結果が出る10~3月にリピート継続契約が集中するため、売上高が下期に偏重する傾向にあります。また、採用支援サービスの中でも、おしごとフェア/ジョブドラフトFesについては、5~7月及び10月に役務提供となるため、開催月に売上高が偏重します。同時に、企画制作サービス・代行支援サービスについては、求人情報が解禁となる7月に集中するため、売上高が特定の月に偏重する傾向になります。

 

通期見通しと進捗率・達成可能性

2027年3月期の通期連結業績予想は、売上高4,187百万円(前期比55.8%増)、営業利益327百万円(同96.0%増)、経常利益322百万円(同94.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益353百万円(同93.5%増)と大幅な増収増益を見込んでおります。第1四半期時点の通期進捗率は売上高で23.7%、営業利益で14.8%となっていますが、本格的な採用・イベント需要が立ち上がる第2四半期以降、特に下期にかけて年度リピート契約が発生するシーズナルパターンを勘案すれば、閑散期の第1四半期を黒字で通過した意義は大きく、順調に進捗していると考えております。

 

トピックス

当第1四半期における1つ目のトピックスとして、高校生が経営に挑む実践型起業プロジェクト「ジンジブハイスクール」が始動しております。「ジンジブハイスクール」とは、現役高校生が事業の企画・運営を主体となって行う実践型の起業プロジェクトです。起業や事業づくりを実践的に学び、自らの可能性に挑戦できる機会を提供しております。特徴としては、以下2点御座います。1.現役高校生が主体となって事業づくりに挑戦 - アイデアの創出から意思決定、実際の事業運営に至るまで、そのすべてを高校生自らが主導(ジンジブは資金面や専門領域でサポート)、2.将来的な子会社化も視野に入れた本格的な取り組み - 将来的な子会社化も選択肢として検討しながら、高校生が創り出した事業の成長を目指す、で御座います。

2つ目のトピックスとして、静岡志太三市「若者地元就職促進事業」にて、キャリア授業2年目の実施決定、が御座います。内容として、地域企業と高校生の接点創出を通じて、若者が地域で働く魅力を知り、将来のキャリアを考える機会を提供、地域への就職促進を支援し致します。取り組み概要として、静岡県志太三市(島田市・藤枝市・焼津市)が推進する「若者地元就職促進事業」に参画。株式会社静岡新聞社と共同で高校生向けキャリア教育企画を実施し、県外からのUIJターン就職を促進します。支援内容としては以下2点あります。

1.校内仕事体験フェス&事前セミナー - 地域企業との交流や仕事体験を通じて、高校生が働くことへの理解を深めるキャリア教育を実施。自身の将来について考える機会を提供。

2.高校生のための職業・学校体験フェス - 志太エリアの企業と交流し、さまざまな仕事を体験できるイベント。高校生が自己理解や社会理解を深め、主体的に進路を考えるためのワークショップも開催、となります。

3つ目のトピックスとして、ジンジブキャリアとの合同体制でイベントを開催、があります。生徒の進路選択の幅を広げるため、ジンジブでは企業の仕事体験の場を、ジンジブキャリアでは大学・専門学校の授業体験の場の企画・運営を支援しております。イベント概要として、「向工Fes 2026」の企画・運営を支援し、高校生の進路選択をサポートしております。本年度から、進路情報事業を担うグループ会社・株式会社ジンジブキャリアとの合同体制により、進路支援体制を強化しております。ポイントは2点あります。1. 全学年対象の仕事体験型イベントを企画・運営支援 -  42社の企業・25校の教育機関が参加し、高校生が仕事体験や進学相談を通じて進路を考える機会を提供。2. グループ会社との合同体制で進路支援を強化 - 進路情報事業を担う株式会社ジンジブキャリアと連携し、就職・進学の両面から支援体制を拡充、となります。

取材アーカイブ

  • CP&X

    【取材日】2026年5月26日

    【2026年3月期(通期)】

    決算概要

    増収増益の達成と利益率の大幅な改善

    2026年3月期の業績は、売上高が2,687百万円(前年同期比12.0%増)、営業利益が166百万円(同165.4%増)、経常利益が165百万円(同181.5%増)、当期純利益が182百万円(前年は184百万円の赤字)での着地。売上高は計画比95.4%と未達であるものの、売上増に加え、製品ミックスの改善による原価率低下や、人件費をはじめとする販管費の伸びを売上高の伸び率以下に抑制したことが、営業利益率を押し上げた要因。金融機関への紹介手数料等が増加したものの、業務委託等の活用による経費効率化が実を結び、各利益は計画を大幅に上回った着地。

    セグメント別または事業別の増減要因

    採用支援サービスとオプション商材の好調な推移

    事業別の増減要因として、中核となる採用領域の求人ナビ「ジョブドラフトNavi」の年間掲載契約に伴う「ジョブドラフトFes」や「おしごとフェア」といったリアルイベントなどの、採用領域のオプション商材の受注が好調に推移したことが、増収の大きな要因。中小企業の人手不足を背景とした、高校訪問や求人票発送などの代行支援や、高卒社会人向けの教育研修サービス「ルーキーズクラブ」等の教育領域も、需要を的確に捉え、着実に売上へ貢献した形。

    主要KPIの進捗と変化

    金融機関経由の商談数増加とリード精査による営業効率の向上

    全体の新規商談数の月間平均は、計画の958件を下回る772件であるものの、これは受注率の低いアウトバウンド営業のリードを意図的に整理し、人的リソースの効率化を進めたことによる成果。一方で、金融機関向けの専任担当部署を5名から14名へ増強し、銀行の行員向けプラットフォームや、本部から各支店へのトップダウンアプローチを強化したことで、金融機関等紹介による新規商談数は月間平均389件となり、前年同期比41.4%増と大幅に伸長した推移。「ジョブドラフトTeacher」の導入校数も1,220校に達するなど、企業向けサービスのマネタイズを強固に支える最大の資産である全国の学校網が、着実に拡大している現状。

    季節性・一過性要因の有無と影響

    高卒採用特有のスケジュールに伴う下期偏重の収益構造

    高卒採用の求人公開が7月に解禁されるという市場特有のスケジュールにより、第2四半期に各種イベントの実施や求人票発送代行などの外部パートナーへの支払いが発生する役務提供が集中するため、売上原価が高くなり粗利益率が低下する季節変動の特徴。しかし、第3四半期から第4四半期にかけては、ナビ掲載の年度更新に伴うリピート契約が積み上がることで、売上高が伸長し利益率が大きく改善する構造。当期も第4四半期の売上高は前年同期比22.6%増の722百万円となり、下期にかけて収益性が高まるというビジネスモデルが、計画通りの増益をもたらした要因。

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    現実的な中期経営計画への見直しと定着支援による収益基盤の再構築

    通期予想および中期経営計画については、市場の評価や子会社買収後の組織統合に要する期間を勘案し、より現実的な数値へと目標を見直した計画。既存のジョブドラフト事業の成長率を17〜18%程度に設定する一方、前期に稼働実績が50社に留まり販売不振であった「人事部パック」を、定着支援に特化してリニューアルし、初年度は115社の稼働を目標とするなど、ストック収益の積上げを図る戦略。従業員を過度に増加させずにAIや業務委託を活用して生産性を劇的に改善しつつ、高卒就職市場の認知度向上に向けた広告宣伝費への積極投資を行うことで、持続的なトップライン成長と利益体質の強化を両立させる見通し。

    トピックス

    進学支援領域への参入と外部提携による定着支援サービスの機能強化

    高校生の進学支援を展開する株式会社ジンジブキャリアを完全子会社化し、就職希望者のみならず多数派である進学希望者も対象とする、総合キャリアプラットフォームへと進化。これにより、就職と進学の両面から高校へアプローチ可能となり、最大の資産である学校網の拡大がさらに加速するとともに、大学や専門学校からの広報費用という新たな収益源を獲得したことが、経営上の大きな強み。また、定着支援に特化した「人事部パック」について、退職予兆を検知するリーディングマーク社の「ミキワメ」や、Schoo社のオンライン動画学習サービスと提携し、データ駆動型で企業の育成・定着を一気通貫で支援する体制を構築した事業強化策。

  • 【2026年3月期(通期)】

    Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A:4つの成長戦略を打ち出しております。

     第一に、株式会社ジンジブキャリアの子会社化に伴い、学校シェアの拡大に注力いたします。人的介在によるイベントを増加させつつ、現在の求人票共有アプリである「ジョブドラフトTeacher」を、教員が生徒の進路管理システムとして活用できるプラットフォームへと進化させるためのシステム投資を実施いたします。

     第二に、生涯LTVの長期化を企図した「生涯ジンジブID構想」を推進いたします。高校卒業後から社会人1年目、さらには転職やライフイベントに至るまで継続的な支援を行うべく、個人のパーソナルデータを取得し活用するサービスへと移行し、新たなマネタイズ機会を創出いたします。

     第三に、ストック収益の最大化と受注基盤の構築を図ります。大型代理店ルートの拡大や信用金庫等の未開拓エリアの開拓を進めるとともに、定着支援に特化してリブランディングした「人事部パック」の販売を強化し、ストック収益を積み上げてまいります。

     最後に、全社的な生産性の劇的改善を目指し、業務の効率化を推進することで強固な利益体質を構築してまいります。

    Q:成長戦略のポイントについて、前提条件等での変化とその影響等をご説明ください。

    A:通期予想における戦略および施策として、まずジョブドラフト事業の成長率は17%から18%程度に設定し、着実な成長を見込んでおります。ジョブドラフトNaviの掲載企業数を適切に入れ替えつつ、フリープランを含めた多様な求人情報の掲載を通じて、サービスを拡大させる方針です。同時に、テクノロジーのみならず、リアルイベントや人的介在による支援を重視し、イベント開催数を着実に増加させてまいります。

     営業活動におきましては、リードの質を整理した上で、商談数を一定程度伸ばしながら受注率の向上を担保いたします。また、前期に課題を残した「人事部パック」については、定着支援に特化したサービスへとリニューアルを行い、初年度は115社の稼働を目標に掲げております。

     コスト面では、人員を過度に増加させず、業務委託等の活用による生産性向上を図り、利益体質の強化に努める一方で、高卒就職市場の認知度向上を目的とした広告宣伝費への積極的な投資を実行していく計画でございます。

    Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。

    A:受注状況につきましては、月間商談数全体の計画に対して実績は下回ったものの、これは受注率の低いアウトバウンド営業によるリードを整理し、人的リソースの効率化を進めた結果でございます。人事部パックの売行き不振の一方で、売上高は計画比95.4%を達成しており、ジョブドラフトサービスの営業リードの質の向上と整理という観点では、一定の成果を収めたと評価しております。特に、人員を増強した金融機関様経由の月間平均商談数は前年から大幅に増加し、計画とほぼ同水準まで伸長いたしました。

     競合状況につきましては、新たに参入した高校生向けの進学支援領域において、ベネッセ様や、高校内でのイベント開催を展開するライセンスアカデミー様、さんぽう様などの大手企業が主な競合として存在しております。

    Q:受注・競合状況は如何でしょうか?

    A:本年4月1日付で、高校生の進学支援事業を展開する株式会社ジンジブキャリアを買収し、完全子会社化いたしました。このM&Aにより、従来の就職希望者(学年内の約15%)の市場に加え、進学希望者(市場内の約80%程度の市場)に対してもサービス提供が可能となりました。当社最大の資産である学校網のさらなる拡大に寄与するとともに、大学や専門学校様からの広報費用という新たな収益源を獲得したことは、経営上極めて大きなプラスの影響をもたらすと評価しております。

     また、業務提携に関しましては、定着支援に特化してリニューアルした「人事部パック」の機能強化を目的として、株式会社リーディングマークが提供する退職予兆検知のサーベイシステム「ミキワメ」との連携を開始いたしました。同時に、株式会社Schoo様とも提携し、同社のオンライン動画学習サービスを導入することで、サーベイと教育の両面から一気通貫で企業の定着および育成をご支援できる体制を構築いたしました。

    Q:M&A、業務提携、事業売却などの実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:中期経営計画につきましては、チャレンジングでありながらも実行可能な計画とすべく、市場の評価や子会社化した株式会社ジンジブキャリアのPMIに要する期間等を総合的に勘案し、より現実的な数値へと見直しを行いました。具体的には、株式会社ジンジブキャリアにおいては、安定して約10億円の売上を見込んでおり、当社の学校開拓部隊との統合による効率化等を通じて、利益率を大幅に向上させる自信がございます。

     一方、既存のジョブドラフト事業の成長率は、両社の企業文化の統合に一定の時間を要すると判断し、17%から18%程度に留めて計画しております。営業利益目標としては段階的に成長を描いておりますが、学校網の拡大を通じた社会的な信頼や企業からの注目の高まりを背景に、売上高を上振れさせることで、利益目標の1年前倒しでの達成を目指してまいります。

  • 【2026年3月期(通期)】

    取材者:5月15日に決算発表を発表されましたが、どのような内容だったのでしょうか?

    回答者:計画に沿ってご説明を申し上げます。売上高は12.0%増となったものの、もともとの計画対比では95.4%ですので、少し計画からは未達のトップラインになっています。ただし、12.0%の成長に対して、営業利益、経常利益につきましては、大幅に計画を上回る形で着地することができました。こちらは主に販管費の削減等も含めて、収益体質の強化というところが、ある程度実を結び始めていると考えております。

     我々は高校生の就職のご支援をさせていただいておりまして、主に「ジョブドラフトNavi」という求人ナビを年間契約で展開しております。また、「ジョブドラフトFes」というリアルの合同企業説明会イベント、そして「ジョブドラフトSurvey」という簡単な適性検査アプリです。求人ナビに求人を出していただき、合同企業説明会でリアルに会っていただき、面接に来られた場合には適性検査で適性を確認していただくという一連の流れの中でサービスを展開しております。

     もう一点は、このナビも一般的な求人サイトの様に掲載して終わりではなく、お客様が高卒の採用が初めてや、なかなか苦戦されている企業様が多いため、我々のカスタマーサポート、カスタマーサクセスの部隊が伴走するようなプランもご用意しております。単純に掲載だけのプランと、掲載にカスタマーサクセスをつけた年間プランの2つをナビの中にご用意しております。有料でご掲載いただいている企業様においては、だいたい8割から9割がカスタマーサクセス付きの年間プランをご契約いただいているような状況です。ちなみに、完全無料で求人情報だけを載せられる「フリープラン」というものもございます。

    取材者:無料プランは、どの様な内容ですか。

    回答者:無料プランはあるのですが、詳しい企業説明や、求める人物像のようなものは載せられないのです。情報が制限されますので、この企業が採用をしているということは分かっていただけるのですが、それ以上の効果は見えにくいです。

    取材者:それでは受け手側からすると、企業の採用内容やその詳細がよくわからないですね。

    回答者:おっしゃる通りです。ですから、フリープランに関してはなかなか効果も見えづらいということをお伝えした上でご案内しております。とはいえ、我々としてはナビの選択肢を増やすことを優先しております。高校生が目にする全国的な求人は、製造業や建築業などの求人が約5割から6割を占めているのが現状です。その中で、例えばIT企業などがフリープランであっても、載っているだけで高校生にとっては「IT企業の求人もあるのだ」という選択肢になります。高校生主体で選択肢を増やすということを優先させていただいております。

     この求人ナビ、合同企業説明会、適性検査の3つがだいたい売り上げの半分を占め、残りの半分につきましては、付随して「パンフレットを作りましょう」「動画を作りましょう」といったご提案をしておりますので、いわゆる企画制作の分野がだいたい2割弱を占めております。

     それから代行支援です。我々のお客様は300人未満の中小企業が多数を占めております。そのような企業になるとと、専任の人事担当者が不在や、人事と総務を兼任しているというような、中小企業ならではの状況です。高卒採用の特殊なところなのですが、学校が就職斡旋の肝になりますので、学校に自社をアピールする必要があるのですが、そのためにご挨拶に行くリソースがないという課題です。そこで、我々が代わりに学校訪問を代行してアピールを行っております。

     あとは、これも高卒の慣習なのですが、ハローワークの求人票を採用したいエリアの学校に送ることが慣習になっています。学校側には約1,000枚もの求人票が届くのですが、それを受け取った学校は進路指導室の棚に並べて生徒に見せるわけです。ですので、この求人票がないと、そもそも生徒の目に触れられにくいということがあります。当然、我々のナビにも載せていただいているのですが、やっぱり学校側を抑えるという意味合いでは、求人票を送られる企業様がほぼ100%です。対象エリアが広いと、多くの学校に送ることになり、非常に手間がかかります。紙を封入して郵送しますので、その手間を省くために、学校だけ指定してもらえたら、求人票のデータをもらった我々が代わりに送るという「求人票発送代行」を行っております。このあたりは、大卒よりも高卒ならではの代行サービスになります。高校訪問の代行や求人票発送代行のほかに、大卒と共通しているものとしては、応募の窓口代行や人事のアドバイザリー業務などがございます。こうした手間を省くという代行支援もやっており、これがだいたい2割ほどを占めております。

    取材者:大卒とは全然違う特徴があるのですか。

    回答者:これは高校生の就職環境の違いにつきます。

    取材者:大卒の場合、企業が大学に求人を送ったりするケースもあると思いますが、基本的にはどうなのですか。

    回答者:大学にもキャリアセンターというものがございまして、そちらの方に求人票を送ったりもすることもありますが、やはり大部分は求人サイトに出したり、イベントに出たりというところがほとんどです。

    取材者:中学や高校の先生は学校の行事も含めて非常に忙しい印象があります。そういう意味でも、貴社のこのようなサービスは本当にありがたいですし、先生方も頼りにされるのではないですか。

    回答者:学校の先生方にとってみると、通常業務もある中で、かつマジョリティは進学ですので、大学や専門学校への進学の指導がメインになります。そこに対して、10数%を占める就職組というマイノリティのご支援をされるので、非常に手間がかかるのです。先生方にとっても、1,000枚もの求人票を見るのは大変ですし、それであればパンフレットを同封して求人票を発送するなど、パッと目につくような一工夫をすることが効果的です。このあたりが高卒ならではのノウハウになるのですが、当社は企業様の工数を減らすことで、同時に、先生や高校生にも目につきやすいようなご提案ができるというのが、我々が双方に対して提供しているメリットです。

     あとは、教育の分野で「ルーキーズクラブ」というサービスがございます。これが教育分野のほとんどを占めるのですが、高卒社会人の第1四半期から1年間、月に1回集まっていただいて研修をするサービスです。コンセプトは「隣の芝は赤い」なのですが、やはりどうしても自分の会社が良くなく見えてしまう時期があります。

     後ほどまたご説明しますが、我々の思い描いている社会課題は離職率にございまして、1年目を乗り越えたら大卒も高卒も変わらないという仮説を持っています。ですので、この1年間をなんとか乗り切るために、他社の同期を作るという意味合いでの「ルーキーズクラブ」という研修をさせていただいております。そのほか、現在はZ世代向けの教育動画のようなサービスも展開しており、これらがだいたい1割ほどを占めております。

    取材者:大卒で就職した場合と高卒で就職した場合の離職率は、それぞれどのような状況ですか。

    回答者:3年以内の離職率で申し上げますと、高卒が37.9%、大卒が33.8%という形で、高卒が少し高いという状況です。少し前まではもうちょっと差があったのですが、コロナ禍の時に一気に差が縮まりました。実は、この差はほぼ1年目の離職率によるものです。2年目、3年目の離職率は大卒も高卒もそれほど変わらないのですが、1年目の離職率がだいたい高卒が17%で、大卒が今はちょっと上がってきて11%ほどになっています。

    取材者:大卒が11%ほどですか。もっと高いような気がしていました。

    回答者:ちょっと前までは大卒も9%や8%の世界でしたので、増えているのも事実ですが、高卒の方が高いという状況です。

     これだけの人手不足になりますと、どうしても選び放題でもありますし、隣の芝が青く見えてしまいます。だからこそ、「ルーキーズクラブ」では「隣の芝は赤い」と伝えているのです。

     なお、直接のマネタイズはしていないのですが、ナビやフェスというイベントはリボンモデルになりますので、企業だけが増えても仕方がなく、学校も増やさないと意味がありません。学校を増やすために、当社は「ジョブドラフトTeacher」という求人票の管理アプリを提供しております。ここで届いた求人票をPDFでスキャンして確認してもらえれば、アプリ上で生徒と連携できるというもので、これがだいたい今、1,220校ほどに導入いただいております。

     また、「ジョブドラフトCareer」というサービスもございます。こちらは本当に人的な手間もかかるのですが、出前のキャリア教育授業です。学校に伺って、今は「探究の時間」というものがあるのですが、何かしら問いを立てて、生徒自身が仮説を立てて検証し、1つの結論を導き出すという、問いを立てる力や考える力を養う授業の時間がございます。これは先生方だけではなかなか難しいのです。先生方はどちらかというと教科教育ですので、決まった教科を教えることが得意ですし、かつ社会人を経験しないまま教師になられる方が非常に多いため、社会に対して問いを立てる力という点では正直に言って弱い先生がいらっしゃるのも事実です。

     学校という空間の中で、我々が民間として社会のことを高校生に教えるというようなキャリア教育をやっております。これはすべて無償で行っており、約800校で導入していただいています。

     マネタイズではないのですが、学校網という我々の最大の資産を育むサービスですから、学校網が大きくなればなるほど、我々のサービスに食いついていただく企業が増えるという流れで、企業様からはマネタイズいただいていますので、そのマネタイズを増やしていくことで、企業という選択肢が増えれば、使っていただく学校も増えるというサイクルをずっと回してきました。その結果として、今回の26年3月期においては約12%の成長を実現し、営業利益に関しては計画を大幅に上回りました。営業利益の増加要因としましては、やはり売上増が非常に大きいのですが、支払手数料に関して、銀行から法人営業のお客様をご紹介いただくことが多く、成約になると銀行に紹介手数料をお支払しています。これが今、我々としては最大のリードになるのですが、こちらが好調に推移しておりますので、支払手数料は前年比で増加しております。

     一方で当然、規模の拡大に応じて人件費や業務委託なども増えてはおりますが、計画ほど増やさず、効率化を推進した結果、人件費の増加以降の部分が計画よりも少なく収まったという状況で、利益が残りました。

     売上高の四半期推移に関しましては、第4四半期でリピートの契約も好調に推移し、当社のナビが年度契約ですので、3月に向けて年度更新のリピート契約が増えていきます。

    取材者:売上高は、第2四半期が一番多いのですか。

    回答者:最も売上が大きい第2四半期は、7月、8月、9月に該当いたします。ここは少し大卒採用との違いになりますが、大卒採用の情報解禁が3月であるのに対し、高卒採用の求人情報公開は7月となっております。そのため、7月に各種イベントを実施いたしますし、先ほど申し上げた求人票の発送代行や高校訪問の代行といったオプションサービスの役務提供が、7月から9月にかけて一気に集中いたしますが、半面、粗利は低いです。ただ、第3・第4四半期にかけてリピート契約が増えますので、売上が伸び、この第4四半期は前年同期比22.6%増で着地しました。

     売上原価に関しては、イベント実施や代行業務は外部の協力パートナー様への支払いが発生するため、第2四半期は売上原価が高くなり、粗利益率は低下する傾向にあります。しかし、第3四半期から第4四半期にかけては、純粋にナビ掲載の契約が積み上がっていくことや、粗利益率の高いイベント事業が増加した影響により、売上原価はそれほど伸びません。販管費に関しましては、人件費の増加などはあるものの、全体的なコスト抑制に努め、売上高の伸び率以下に販管費の増加を抑え込んだ結果、営業利益率を確保することができました。

     続いてKPIについてですが、当社は2024年3月に上場し、その半年後に業績予想の下方修正を発表いたしました。当時の最大の反省点は、商談数の確保が想定通りに進まなかったことにあります。特に、金融機関様からのご紹介が伸び悩みました。2024年は「金利ある世界」の始まりの年であり、金融機関様がビジネスマッチング業務よりも本来の融資業務へ注力された背景があり、当社のリード獲得が伸びませんでした。現在、当社は102行の金融機関様とビジネスマッチングの提携をしておりますが、提携先が多数あるにもかかわらず、2025年3月期において金融機関様からのご紹介が伸びなかったという課題がございました。そのため、今期はこの部分をしっかりと伸ばしていく方針としております。

     新規商談の月間平均数については、季節要因はあるものの、2025年3月期の実績662件に対し、2026年3月期は772件まで、約16%増加しました。この成長を牽引したのが、金融機関様からのご紹介による新規商談の大幅な増加です。2025年3月期の段階では、対金融機関向けの担当部署を5名ほどで運営しておりましたが、これを14名まで増員いたしました。金融機関様には数多くの支店がございます。1行1行、そして各支店へ足を運び、勉強会等を地道に実施してまいりました。人手不足解消という当社の商材は、銀行の行員様から見れば、顧客企業へ訪問する際の非常に有効なドアノックツールとなりますので、まずは行員様に当社のサービスを知っていただく活動が不可欠であり、ここは足を使って稼ぐしかないと判断し、人員を増強しました。一つ一つ地道に回った結果、金融機関様からの月間平均商談数は、前年の275件から389件まで増加いたしました。計画が400件でしたので、ほぼ計画通りの水準まで伸ばすことができました。

    取材者:資料に記載されている「各金融機関との対話を増やし」という部分に該当し、ニーズのヒアリングも強化されたということですね。

    回答者:おっしゃる通りです。ただし、月間商談数全体の計画は958件でございました。金融機関様以外のリード獲得ルートとして、いわゆるテレアポなどのアウトバウンド営業による商談もございますが、こちらは相対的に受注率が低い傾向にあります。人的リソースの効率化を進める中で、受注率の低いリード商談をあえて整理させていただきました。商談数全体としては計画を下回りましたが、売上高については計画比95.4%まで達成しておりますので、リードの質の向上・整理という観点では成功していると評価しております。

    取材者:提携されている銀行は、都市銀行ではなく、地方銀行や信用金庫などが中心なのですか。

    回答者:メインとなるのは地方銀行様です。今後は信用金庫様も積極的に開拓していきたいと考えております。一方で、都市銀行様とも契約はさせていただいておりますが、組織規模が大きいため、なかなか動きが遅いのが実情です。ただ、その中でも三井住友銀行様には非常にご支援いただいております。行員向けプラットフォーム上に当社のサービスを大きく掲載していただいており、全国的にご紹介をいただける体制ができております。

    取材者:地方の中小企業が生き残りをかける中で、人手不足は非常に深刻な悩みだと思います。地方銀行としても、取引先企業のその課題を解決しなければ、取引先が立ち行かなくなり、結果的に銀行自身も困ることになります。そういった意味で、地方銀行様にとっても貴社からの情報提供は非常にありがたいものになっているのでしょうか。

    回答者:ご紹介いただいた案件を当社がしっかりと成約できれば、紹介手数料として銀行様へ還元されますので、手数料収入の増加という面でもご好評いただいております。

    取材者:企業側も地方銀行の行員様に「人がいなくて困っている」という悩みを絶えずヒアリングされているということですか。

    回答者:実は、地方銀行の行員様は1人で担当する企業数が非常に多いため、定期的なコミュニケーションを取りづらいというお悩みも抱えていらっしゃいます。そういった状況において、当社のサービス情報をフックにすることで、行員様から顧客企業へ「最近、人手不足でお困りではないですか」と電話をかける口実を作ることができます。このようなドアノックツールとしての活用を非常に喜んでいただいております。このように、全体的な商談数は計画未達に見えますが、商談の質を向上させるリード整理を行い、売上計画の95.4%まで到達しておりますので、一定の成果は出せていると考えております。

     続いてのトピックスですが、本年4月1日付で株式会社ジンジブキャリアを買収し、完全子会社化いたしました。こちらは、高校生の「進学」を支援する事業となります。

    取材者:これまでは進学領域の支援はされていなかったのですか。

    回答者:現在、高校生の1学年のうち約8割程が進学し、就職するのは約15%程という割合です。当社はこれまでこの15%の市場を対象としておりましたが、今回の買収により、大多数の進学市場に対してもサービスをご提供できるようになりました。ビジネスモデルとしては、大学や専門学校様から費用をいただき、高校内での進学説明会を開催したり、資料請求プラットフォームへ誘導したりといったサービスを展開しております。

    取材者:少子化による人口減少で、大学や専門学校は学生の確保に困っていらっしゃいます。

    回答者:非常に困窮されています。そのため、入学生を確保するための広報費用としてしっかりと予算を拠出されています。当社がこの進学支援サービスを持つことは、結果的に当社の最大の資産である学校網をさらに拡大することにつながります。ほぼ100%が進学する超進学校は別として、大多数の学校においては、進学希望者が多数派を占める中で、少数ですが就職希望者も必ず存在します。しかし、これまで当社は就職支援しか提供できないという理由で、そうした学校に入り込めていないケースが多々ありました。進学支援も提供できるようになったことは、学校網の拡大において非常に大きな意味を持ちます。また、大学や専門学校様からの収益源という新たなマネタイズポイントを獲得できたことは、経営面でも大きなプラスに働きます。

    取材者:就職を希望する進学校の生徒は、これまで十分なサポートを受けられていなかったのではないでしょうか。教員の皆様も進学実績を重視される傾向が強いですから、就職希望者に対する手厚いケアが難しかったのではと推察いたします。

    回答者:そういった意味で、当社が進学も含めてサポートすることで、総合キャリアプラットフォームへと進化できると考えております。実際に、ジンジブキャリア社は60名規模のメンバーで、小規模なものを含め年間約1,700回の進学イベントやガイダンスを高校内で開催しております。この進学イベントの中に、我々の強みである就職に関する情報も織り交ぜて提供できるようになることは、当社にとって強固な競合優位性の確立につながります。

    取材者:同様の進学支援サービスを展開されている企業は他にも多いのでしょうか。

    回答者:高校生向けの進学サービス大手としてはベネッセ様がいらっしゃいますし、高校内でイベントまで実施している同業の企業で申しますと、ライセンスアカデミー様やさんぽう様といった大手企業がいらっしゃいます。

     昨年の反省でもあるのですが、「人事部パック」というサービスが2026年3月期の計画を大幅に下回る結果となりました。これは元々、採用、定着、評価、教育に至るまで人事関連業務をトータルでご支援するアドバイザリーサービスとしてローンチしたのですが、結果が振るいませんでした。2026年3月期において200件ほどの稼働を見込んでおりましたが、実績は50件に留まりました。

     当社の反省として、「HR領域をすべて網羅的に支援できます」というメッセージが、企業の経営者様に対する営業トークとして非常に刺さりにくかったという点がございます。現在の企業の経営者様が最も深く悩まれているのは、人材の「定着」なのです。いかに離職を防ぐかという点が最大の課題です。そのため、今回は「定着支援」に特化する形でサービスをリニューアルいたしました。

     しかし、単に当社が定着のアドバイスを行いますというだけでは裏付けとして弱いため、株式会社リーディングマークが提供する「ミキワメ」というサーベイシステムと連携いたしました。これは予兆マネジメントと呼んでおりますが、定期的なサーベイを通じて社員の状態を分析し、退職の予兆を事前に検知できる業界トップクラスのシステムです。当社の「人事部パック」を導入いただければ、この「ミキワメ」のサーベイシステムも利用できる設計にリニューアルいたしました。同時に、上場企業である株式会社Schoo様とも業務提携を行いました。定着には、教育を通じた成長実感を得ることが非常にプラスに働きます。そのため、「人事部パック」にSchoo様のオンライン動画学習サービスを導入し、教育面での支援も組み込みました。

     このように、サーベイ分野と教育分野それぞれの第一人者と提携し、一気通貫で企業の定着・育成をご支援できる新たな「人事部パック」としてリブランディングいたしました。今期はこれを強力に販売してまいります。また、例年通りではございますが、春先から「おしごとフェア」や合同企業説明会等のイベントも順次開催してまいります。

     以上が足元の事業状況となります。全体を総括いたしますと、売上高については若干計画未達となりましたが、前々期の課題であった商談数の確保については一定の改善が図れました。同時に、人的生産性の向上を通じて高い利益率を確保できた期であったと評価しております。

    反省点としましては、「人事部パック」の販売が不振であったこと、そして、人的生産性はさらに向上できる余地があると考えており、AIの活用や業務委託の戦略的導入などをより一層促進していく必要があるという点です。この人的生産性の向上は、単発で終わるものではないと考えております。高い営業利益率を継続して確保できる体質へと成長できている実感がございますので、今回だけ偶然良い数値が出たわけではないと捉えております。

    取材者:最も興味深かったのは、金融機関向けの新規営業部隊を5名から14名へ増強された点です。

    回答者:金融機関の本部から各支店へとトップダウンで情報を降ろしていただくアプローチが重要になります。支店を1つずつ闇雲に開拓していくのではきりがありませんので、当社にとってロイヤルクライアントとなり得る金融機関様を見極め、選別しつつアプローチを強化させていただきました。

    取材者:「リニューアルの背景」について、少し確認させていただきたい点がございます。退職した若手エース社員の63.9%が本音を伝えていたという記述がありますが、この意味合いについて教えていただけますか。
    回答者:退職した社員にアンケート調査を行った結果、退職時に会社に対して本音を伝えていたのは、実は全体の6割程度しかいなかった、という意味合いです。そのため、会社側が本音に気付けず、退職防止の対策が遅れてしまいます。コミュニケーションは非常に重要なのですが、退職の予兆が可視化されないと具体的な対策が打てません。そこで、予兆をデータで検知できる「ミキワメ」様と提携させていただいた次第です。

    取材者:進学領域への参入は、今後の貴社にとって非常に大きな要素になるのではないでしょうか。

    回答者:こちらの学校網を広げるという意味合いでも非常に大きいのですが、中期経営計画でも、だいたい10億円ほどの売上を計画しておりまして、ジンジブキャリア社は実は50年ほど事業をやられている会社なのです。ここ数年、安定して10億円は出ている企業ですので、この計画自体はあまり無理をしていません。

     さらに、利益率に関しては大幅に上げられる自信があります。これは我々が学校開拓の部隊を持っていたからなのですが、単純に進学と就職でバラバラにアプローチするのではなく、当社の学校開拓の部隊が今40名ほど、ジンジブキャリア社の方が60名ほどで、トータル100名ほどの体制になります。これをもう少し少ない人員で、今の就職と進学の両方を組み合わせることで効率化はできると思いますし、イベントも同時開催することでお互いの経費を削減できます。そういう意味合いでは、のれん負けしない程度の営業利益が出るものと考えておりますので、これは非常に大きいです。

    取材者:相乗効果が出てくるのだろうと思います。そして、これが中期経営計画の業績にもプラスに作用してくるのではないかと思います。

    回答者:その意味合いでは、ジョブドラフト事業ももう少し成長はさせられるのではないかとは思うのですが、いかんせん、やはり進学と就職というところの文化の違いはございまして、PMI的にはどこをどう組み合わせていこうかという点で全く真逆のところもあります。社員構成や年齢層も全然違いまして、当社は平均28歳か29歳ですが、あちらは40代、50代がメインの層です。そうした文化の統合などには一定の時間がかかると思い、ジョブドラフト事業の成長率は一旦17%、18%程度に抑えて計画しています。ただ、やはりこの学校網が広がることで、目には見えない我々への信頼や、企業様からの注目というのは上がっていくと思いますので、いかにこのジョブドラフト事業の金額を上振れさせていくことができるかが鍵だと考えております。

     半面、利益率に関しては、少しずつ上がっていくと考えております。わかりやすく166百万円、327百万円、500百万円、750百万円にしていますけれども、なんとかトップラインを上振れさせることで、もう少しここを伸ばしていきたいなと思います。

    取材者:売上高と営業利益について、前回の中期経営計画では、2026年3月期の計画で営業利益は10億円ほど出す予定だったのに対し、今回発表の計画ではそこまで上げていません。

    回答者:我々としても、中期経営計画はある程度チャレンジングなものでありつつ、実行不可能なものであってはならないという思想で作っております。これだけのトップラインがいければそれだけの利益がいくだろうと思っていたのですが、正直なところ、市場の評価としては「そんな無茶な計画がいけるのか」という懸念の方が強かったという背景もございましたので、もう少し現実的なラインに抑えた方がいいということ、かつ、今回ジンジブキャリア社を子会社化したことで、PMIなどにも相応の時間はかかるということを踏まえまして、もう少し現実的な中期経営計画に引き直した方がいいよねということで、今回の数字にいたしました。

     それに合わせて、ジョブドラフトNaviの掲載数に関して、有料掲載のチャーンレートが、例えばリクナビさんなどであれば5%といった世界ですが、我々の高卒採用の市場においては、求人ナビで採用活動をするという文化がまだまだ定着していないものですから、掲載のリピート率でいうと半数弱ですので、少し伸び悩んでいるように見えますが、しっかりと企業様を入れ替えながらやっていくことと、あとはフリープランでも高校生の目に届くような形でバラエティ多く載せていくことで成長をしていく方針であることに加え、我々はテクノロジーだけでなく、リアルのイベントや紙、人の介在によるご支援というものは大切にしたいなと思っていますので、このリアルイベントというのはしっかりと増やしてまいります。

     月間の商談数に関しても、一旦リードを整理したので、大幅に伸ばすというわけではないのですが、しっかりと受注につながる質を担保しながら、一定程度伸ばしていくというような計画にしております。人事部パックに関しては、非常に失敗をした1年でございましたので、リニューアルをしてどこまで回復できるかというところですが、これが一番チャレンジングなKPIだとは思っております。

     一旦1年目は115社の稼働を目指して進めております。あとは人員もそこまで伸ばさず生産性を上げていくことで、人員を増やさない代わりに業務委託で代替できるものは代替して、しっかりと利益体質を強化いたします。代わりにアロケーションする分としては、広告宣伝費というものにはしっかりと投資をして、やはりもう少しこの高卒就職というものの認知を取っていこうというような戦略になっています。それを実際にやっていくにあたって、4つの戦略を打ち出しておりますが、やはりせっかくジンジブキャリア社を子会社化したからには、学校シェアをいかに広げていくのかというところにフォーカスをした成長戦略を描かせていただいています。

     これに関しては、人の介在ということで、イベントを増やしつつ、今の「ジョブドラフトTeacher」というシステムを、単純にスキャンした求人票を共有するアプリにとどまることなく、学校の先生が生徒の進路管理システムとして使えるようなプラットフォームに進化させていきたいと考えており、今後システム投資をさせていただきます。それから2つ目には、生涯LTVの長期化ということで「生涯ジンジブID構想」を掲げております。こちらは、どうしても進学も就職も、学校網は広がるのですが、ご支援するのは高校3年生の時期であり、非常に短いのです。

     我々の顧客接点は、企業側は年度契約ですけれども、高校生に関して言うと本格的な支援というのは本当に数か月になります。これを、毎年入れ替わる高校生に対して、卒業後、あるいは社会人1年目と、ずっと続いていく中において我々が関与することができれば、LTVが伸びますし、当然そこでサポートすることでマネタイズを新たに生むこともできます。その意味合いで、今まで着手していなかった個人のデータをしっかりと取得できるような形にサービスを変更していこうと思っています。

     18歳以降のキャリア(転職・ライフイベント)に関しても、18歳で社会に出た子は、1年、2年、3年で離職するのもだいたい3割くらいいますので、転職をするわけですが、その転職のサポートを受ける場所がないのです。ビズリーチさんやリクナビさんに登録したところで、やはり大卒や第二新卒が強いですし、19歳、20歳の転職を支援する場がなかなかありません。そういうことにも我々は着手していきたいですし、その先にある結婚や住宅購入、親の介護といったライフイベントのサポートもしてあげたいです。

     また、我々は進学の事業を取得しましたので、我々の進学サービスから大学に行った学生の大卒新卒時の就職支援なども可能になってまいりますので、この生涯にわたってつながっているというプラットフォーム化を、今年は初年度として企画をしていきたいというのが2つ目の成長戦略です。

     18歳の子がどれくらいの給与で、どういう業種に就職したか、こういうことを考えて高校生活を送っていたというような個人のパーソナルデータを持てれば、これをそのまま企業に提供することも可能になります。思想として近いのは、大卒のワンキャリアさんに近いかなと思いますが、そのデータを18歳から取得できるというのは我々の一番の大きなメリットであると考えています。

     3番目には、ストック収益の最大化と受注基盤の構築を行っていきます。まず、リード獲得ルートの多角化として、強力な営業網を持つ大型代理店ルートを拡大します。企業調査を行っていらっしゃるような大手企業様にも、現在は販売代理店に加盟していただいておりますので、そうしたルートの拡大を行います。また、未開拓のエリアである信用金庫は、まだまだ10数行ほどしか提携できておりませんので、開拓を進めることで紹介案件を増やしていきます。

     さらに、先ほど申し上げた定着に特化したリブランディングです。「人事部パック」に関しては月額課金のサービスになりますので、これがストック収益になります。実は、2026年3月期も計画比からの売上高の未達が約130百万円あるのですが、そのうち「人事部パック」の未達でマイナス100百万円ですので、しっかりここのストック収益を改めて積んでいきます。

     最後は、全社生産性の劇的改善ということで、2026年3月期は2025年3月期よりも伸ばすことができました。特に利益ベースでいうと、従業員1人当たりの営業利益は約2.5倍になりましたので、これを連結して規模が大きくなることも含めて、効率化できる余地はまだまだありますので、しっかりと伸ばしていくことで利益体質を強化してまいります。これらを通じて、先ほど申し上げたような数字を作っているというところになります。

     2026年3月期は実績を出させていただきましたけれども、これが1発の結果で終わらないように、2027年3月期の進行期もしっかりとこの計画をクリアして、この計画でいけるということを示し、一度下方修正で失った信頼をもう一度取り戻したいと考えているところです。

    取材者:新年度の営業利益計画は前期の約2倍という水準ですので、非常に注目しています。今回これが出ると、かなり信頼が上がるのではないでしょうか。

    回答者:効率的な話をすると、やはり人の介在が必要になりますので、大手はやらない領域だと思います。我々としては、やはり地道に学校を回る部隊や、銀行を回る部隊は減らさずに維持してまいります。

    取材者:高卒で就職をして辞めてしまう方というのは、大卒の4年間の色々な経験を経た若者と比べると、まだ非常に若い年齢で社会に出るわけですから、受け入れる企業側もその扱い方や教育など、非常に大変で悩まれているのではないかと思います。そういったお悩みなども、貴社にはたくさん寄せられるのですか。

    回答者:その一環として、「ルーキーズクラブ」という教育サービスをご提供したりもするのですが、やはりカスタマーサクセスによる支援の中にも「高卒の若手社員の育成がうまくいかない」といったご相談をいただくケースがございます。実際、我々自身も新卒採用の半分は高卒人材を採用しております。

    取材者:高卒の就職はブルーカラーの求人が多いとのお話でしたが、日本全体が人手不足ですので、高卒の方にもどんどん活躍してほしいです。専門学校に行かなくても、十分に活躍できる環境があると考えております。

    回答者:ただ、高校生自身が社会のことを知らない状態なのだと思います。なんとなく大学に行く、なんとなく進学するという生徒が多く、自分が社会の中でどういう役割をこなすのかということに気づくきっかけがないのも事実です。

     我々がキャリア教育に注力しているのもそれが理由なのですが、一方で受け入れ側の企業の姿勢も非常に重要です。受け入れ側の課題というのは当然ございますので、我々も企業側への啓蒙活動として、色々な知識や情報をご提供しているところはございます。

    取材者:若い人たちを、企業側にはうまく育てていただきたいですね。今の高校生の世代は価値観が全然違う新人類のように見えて、企業側も戸惑うことが多いでしょうが、彼らに対応していかないと企業は生き残れない時代になっていくのでしょう。

    回答者:我々自身も高卒の新卒社員を受け入れておりますが、「今の高校生はこういう考え方をするのか」と思い知らされることが多々あります。

    取材者:日本の企業の大部分は中小企業である中で、人の採用に本当に困っている会社が地方にはたくさんあります。地方にはそもそも人がいないという問題があります。地方の優良な会社であれば、都会の人でも地方で働きたいというニーズはあると思いますので、地方創生ではないですが、貴社の働きかけで地方の企業もまた元気になっていくというような好循環を作っていただけたら、とても素晴らしいことだと思います。

    回答者:我々もこのサービスを通じて、若手人材の流動化を促したいと考えております。現状では、どうしても高卒就職は地元での就職が主流ですが、そうした壁や古い文化を壊していきたいと考えております。

  • 常務取締役CFO 新田 圭 様

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    【2026年3月期3Q】

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    決算概要

    当第3四半期累計期間においても、引き続き、当社主軸サービスである「ジョブドラフトサービス」の地方深耕・付加価値向上・商談獲得ルートの新規開拓を進め、特に金融機関等からの見込顧客紹介や、広告からの資料問合せ等のインバウンド商談などを主軸として進めてまいりました。そのような中、掲載に関する売上については、前年同期と比較して増加するとともに、掲載売上以外のオプション売上につきましても、特に高校生向け大規模合同企業説明会、研修動画や研修サービス等の付帯オプションなどが好調に推移しております。あわせて中期経営計画での「全社生産性の向上」の取組みの一環として、全体的な原価、販管費の削減・効率化も進めております。 その結果、当第3四半期累計期間の売上高は1,965,747千円(前年同期比8.5%増)、営業利益は39,968千円 (前年同期比986.0%増)、経常利益は39,685千円(前年同期比5,339.3%増)、四半期純利益は21,889千円(前 年同期比3,853.6%増)となりました。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    当社は、高卒人材採用支援事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。当第3四半期の掲載に関する売上については、前年同期と比較して増加するとともに、掲載売上以外のオプション売上につきましても、特に高校生向け大規模合同企業説明会、研修動画や研修サービス等の付帯オプションなどが好調に推移しております。

     

    主要KPIの進捗と変化

    弊社が重視する指標の1つに「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数があります。「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数は、2025年3月末段階で2,056社でしたが、第3四半期末においては2,991社となりました。(なお、この掲載数については、掲載年度の切替により翌3月末に、翌年度の契約のない求人については減少する予定です。)

     中期経営計画では2028年3月期に8,700社(うち有料プラン2,000社)への拡大を目指しています。これはフリープラン(無料掲載枠)を増やし、その後の有料アップセルを試みる戦略に基づいています。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    当社の売上構成として、採用支援サービスの売上高が例年50%強を占めます。この採用支援サービスの受注は、高校新卒採用の結果が出る10~3月にリピート継続契約が集中するため、売上高が下期に偏重する傾向にあります。また、採用支援サービスの中でも、おしごとフェア/ジョブドラフトFesについては、5~7月及び10月に役務提供となるため、開催月に売上高が偏重します。同時に、企画制作サービス・代行支援サービスについては、求人情報が解禁となる7月に集中するため、売上高が特定の月に偏重する傾向になります。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    通期の売上高は28.1億円、営業利益は0.85億円の計画です。第3四半期累計期間は売上高が計画比若干未達で推移、営業利益は計画値を上回るペースで推移しておりますが、過熱する採用競争市場の不透明要因を鑑み、2026/3期通期の業績予想修正はありません。下期は、年度切替のリピート更新契約が行われていく時期となります。求人倍率の高止まりなど外的環境の影響も懸念される中ではありますが、課題1つ1つを検証改善することで計画値を達成する所存です。なお、中期経営計画につきましては、チエル株式会社の連結子会社であるチエルコミュニケーションブリッジ株式会社が営む進路情報事業の事業買収の業績に与える影響も考慮し、2026年5月を目途に、新中期経営計画を公表する予定で御座います。

     

    トピックス

    第3四半期のトピックスとしては、チエル株式会社の連結子会社であるチエルコミュニケーションブリッジ株式会社(東京都品川区、代表取締役社長 粟田 輝、以下CCB)が営む進路情報事業の事業買収に関して、基本合意書を締結したことがあげられます。CCBが子会社として新設した株式会社ジンジブキャリアが、吸収分割する方法で対象事業を承継し、当社がジンジブキャリアの全株式を取得する形となります。ジンジブキャリアを新たなパートナーとして迎えることで、当社の就職支援と同社の進学支援が融合し、高校生のあらゆる進路選択に対応できるプラットフォームの構築が期待されます。なお、本件の当社業績への寄与は来期2027年3月期からとなる予定です。

     また、もう1つのトピックスとして、大阪府が主催する雇用促進イノベーション創出支援事業「EPICS」のアクセラレーションプログラムに採択されたこともあげられます。本プログラムを通じて、大阪府の高校生をはじめとした若者の就職活動やキャリア支援の推進を通じて、新たな未来を担う人材創出プログラムの開発を大阪発で目指します。

  • 【2026年3月期3Q】

    ​

    Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)は何でしょうか?

    A:弊社の成長戦略のポイントは、第1四半期から変わらず、「金融機関との連携強化」「生産性向上による地方都市への展開」、そして「人事部パックの拡大」です。

     金融機関との連携については、担当人員を増やし、各金融機関の特性に合わせた戦略を立案し、本部主導型の営業も強化することで、企業紹介数が伸長しています。

     また、地方都市への展開については、正社員だけでなく委託ワーカーや業務委託の方を活用すること、およびWeb商談を活用した営業効率の向上により、出店費用という固定費を抑えながら事業エリアを拡大していく方針です。現状、第3四半期累計期間においては、総商談数としては前年105%程度と順調に推移しております。10~12月は業務委託による新規テレアポコールの受注率が伸び悩むことから、今期はテレアポからの商談を意図的に減らし、業務委託のリソースを、過去広告からの問い合わせのあった企業リストへの荷電(顧客ナーチャリング)にシフトしました。その結果、実際の受注数は前年比で増加しました。継続してPDCAサイクルを回して参ります。

     

     人事部パックにつきましては、現状のサービスは、採用・教育・評価・定着といった人事全領域を広域にカバーしておりますが、この広さが課題となっていました。採用領域では競合サービスとの競争が激しく、また採用以外の教育・評価・定着は、企業の皆様にとって「重要だが緊急度が低い」と認識され、導入の優先順位が上がりきらないケースが多く発生しました。

     改善策として、足元状況を踏まえ、現在リブランディングを進めております。企業様が特に喫緊の対策を必要としている「離職防止」にフォーカスを絞った新プランを近日中にリリースする予定です。これにより、サービスの緊急度と訴求力を高め、導入障壁を引き下げてまいります。

     業績への影響度でございますが、こちらは昨年開始した新規サービスであり、弊社の主力事業は高卒採用支援であるため、現時点では「人事部パック」の販売鈍化が全社の業績に与える直接的な影響は、主力事業に比べれば限定的であると考えております。短期的には他商材でのカバーを目指す一方で、ストック収益の柱を確立するという中長期的な成長戦略においては、影響が大きくなるものと認識しており、上記の通りリブランディング、販売体制の再構築を行って参ります。

     

    Q:通期業績の見通についてご説明ください。

    A:過熱する採用競争市場の不透明要因を鑑み、2026/3期通期の業績予想修正はありません。

     

    Q:受注・競合状況についてご説明ください。

    A:現状、特段主だった変化はございません。

     

    Q:M&A、業務提携の実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:2月16日に「チエルコミュニケーションブリッジ株式会社の事業買収(株式会社ジンジブキャリアの株式取得)に関するお知らせ」を開示させていただいております。

     2025年11月17日付「チエルコミュニケーションブリッジ株式会社の事業買収に向けた基本合意締結のお知らせ」において、チエル株式会社の連結子会社であるチエルコミュニケーションブリッジ株式会社が営む進路情報事業を事業買収することに関して基本合意書を締結することにつき決議したことを公表いたしました。その後、当社とチエルコミュニケーションブリッジ株式会社との間で本事業買収の詳細について協議を進めてまいりましたが、2026年2月13日開催の当社取締役会にて株式譲渡契約を締結することを決議し、2月16日にチエル株式会社取締役会にて株式譲渡契約を締結することが決議されたため、株式譲渡契約を締結したものです。当社はこれまで高校新卒者の就職支援に特化し、企業と高校、高校生を繋ぐ独自のワンストップソリューション「ジョブドラフト」を提供してまいりました。

     今回、株式取得を通じてジンジブキャリアを新たなパートナーとして迎えることにより、当社の就職支援と同社の進学支援が融合し、高校生のあらゆる進路選択に対応できるプラットフォームの構築が期待されます。また、これまで同事業で培われてきた高校および大学・専門学校との強固なリレーションと当社の持つ企業・高校ネットワークとが相互に補完し合い、高卒採用・進学市場全体の非効率性を抜本的に解決する、より強固な事業基盤の確立が期待されます。これにより、当社グループの企業価値向上に資すると判断いたしました。

     これ以外にも、M&A及びCVC、もしくは業務提携の形式にて、HR分野における課題解決サービスを提供している事業者との協業は積極的に検討しておりますが、具体的に決定している事項はございません。

     

    Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:まだまだ課題はございますが、現状としてはほぼオンペースと評価しております。課題の1つ1つと向き合い、しっかりと改善を繰り返してまいります。また、新中期経営計画を2026年5月中を目途に提示させて頂く予定で御座います。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:弊社は、まだ成長フェーズにあると考えており、現在のところ、配当還元については未定の状況で御座います。中期経営計画上も、配当については明記しておりませんが、計画期間内に配当を実施できればと考えています。ただし、現時点では確約できるものではありませんので、ご理解いただければ幸いです。

  • ​-

  • ​IR担当

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  • CP&X

     

    【2026年3月期2Q】

    決算概要

    当第2四半期の採用支援サービス「ジョブドラフトFes」については、19会場で開催(前年15会場開催)し、729社参画、高校生4,337人参加(前年571社参画、高校生3,229人参加)と盛況でした。

    高校生の就活は7月が求人情報の公表解禁日となり、9月に選考が開始します。その季節性から、当第2四半期会計期間が受注の閑散期にあたります。そのため第1四半期会計期間に比べ掲載数の伸びは緩やかになるものの、当第2四半期は、求人情報の解禁に伴うオプションの役務提供や、ジョブドラフトFesなどのイベント開催が進捗することで、売上高は第1四半期会計期間よりも増加しております。あわせて中期経営計画での「全社生産性の向上」への取組の一環として、全体的な原価、販管費の削減・効率化も進めております。

    その結果、当中間会計期間の売上高は1,438,277千円(前年同期比11.2%増)、営業利益は80,147千円(前年同期比207.1%増)、経常利益は81,029千円(前年同期比222.1%増)、中間純利益は61,925千円(前年同期比229.4%増)となりました。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    当社は、高卒人材採用支援事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。季節要因につきましては、前述のとおりでありますが、当第2四半期の採用支援サービス「ジョブドラフトFes」については、昨今の高卒人材への旺盛な企業ニーズを背景に、19会場で開催(前年15会場開催)し、729社参画、高校生4,337人参加(前年571社参画、高校生3,229人参加)と規模拡大しております。

     

    主要KPIの進捗と変化

    弊社が重視する指標の1つに「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数があります。「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数は、2025年3月末段階で2,056社でしたが、第2四半期末においては2,820社となりました。(なお、この掲載数については、掲載年度の切替により翌3月末に、翌年度の契約のない求人については減少する予定です。)

    中期経営計画では2028年3月期に8,700社(うち有料プラン2,000社)への拡大を目指しています。これはフリープラン(無料掲載枠)を増やし、その後の有料アップセルを試みる戦略に基づいています。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    当社の売上構成として、採用支援サービスの売上高が例年50%強を占めます。この採用支援サービスの受注は、高校新卒採用の結果が出る10~3月にリピート継続契約が集中するため、売上高が下期に偏重する傾向にあります。また、採用支援サービスの中でも、おしごとフェア/ジョブドラフトFesについては、5~7月及び10月に役務提供となるため、開催月に売上高が偏重します。 同時に、企画制作サービス・代行支援サービスについては、求人情報が解禁となる7月に集中するため、売上高が特定の月に偏重する傾向になります。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    通期の売上高は28.1億円、営業利益は0.85億円の計画で、前年比で売上成長率は117.4%を目標としています。第2四半期累計期間は売上高が予測水準で推移し、営業損失も想定より縮小しておりますが、過熱する採用競争市場の不透明要因を鑑み、2026/3期通期の業績予想修正はありません。下期は、年度切替のリピート更新契約が行われていく時期となります。求人倍率の高止まりなど外的環境の影響も懸念される中ではありますが、課題1つ1つを検証改善することで2025年2月に公表した中期経営計画を達成してまいります。

     

    トピックス

    第2四半期のトピックスとしては、新たな課程の高校生キャリア教育支援として、一般社団法人HASSYADAI socialとともに、通信制高校の若者の「進路未決定」という課題解決のため、進路支援プロジェクト「ミライステップ」を鹿島朝日高等学校の生徒向けに9月から新たに開始しました。また、時間やエリアを問わずに企業研究や仕事に触れる環境を整備すべく、高校生に向けてメタバース空間で開催する合同企業説明会「ジョブドラフト ~メタバースFes~」をオープンいたしました。

    また、株式会社三井住友フィナンシャルグループの子会社である株式会社プラリタウンと業務提携契約を締結いたしました。本業務提携により、法人向けDX支援プラットフォーム「PlariTown」 にて、高校生の新卒採用支援サービス「ジョブドラフト」、人事支援サービス「人事部パック」、高校新卒研修「ルーキーズクラブ」の掲載を開始しております。本提携を通じて、より多くの企業との出会いの中で、地域を問わず幅広い企業の人材課題の解決を目指します。

  • 【2026年3月期2Q】

    Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)は何でしょうか?

    A:弊社の成長戦略のポイントは、第1四半期から変わらず、「金融機関との連携強化」「生産性向上による地方都市への展開」、そして「人事部パックの拡大」です。

    金融機関との連携については、担当人員を増やし、各金融機関の特性に合わせた戦略を立案し、本部主導型の営業も強化することで、企業紹介数が伸長しています。

    また、地方都市への展開については、正社員だけでなく委託ワーカーや業務委託の方を活用すること、およびWeb商談を活用した営業効率の向上により、出店費用という固定費を抑えながら事業エリアを拡大していく方針です。現状、第2四半期累計期間においては、総商談数としては上期で前年114%程度と順調に推移しているものの。Web商談チームの受注率に課題があります。トークの型化等、PDCAサイクルを更に回し、改善に努めます。

    人事部パックにつきましては、現状のサービスは、採用・教育・評価・定着といった人事全領域を広域にカバーしておりますが、この広さが課題となっていました。採用領域では競合サービスとの競争が激しく、また採用以外の教育・評価・定着は、企業の皆様にとって「重要だが緊急度が低い」と認識され、導入の優先順位が上がりきらないケースが多く発生しました。

    改善策として、足元状況を踏まえ、現在リブランディングを進めております。企業様が特に喫緊の対策を必要としている「離職防止」にフォーカスを絞った新プランを近日中にリリースする予定です。これにより、サービスの緊急度と訴求力を高め、導入障壁を引き下げてまいります。

    業績への影響度でございますが、こちらは昨年開始した新規サービスであり、弊社の主力事業は高卒採用支援であるため、現時点では「人事部パック」の販売鈍化が全社の業績に与える直接的な影響は、主力事業に比べれば限定的であると考えております。上期におきましては、人事部パックの売上は想定を下回っておりますが、主力事業(特にオプションの役務提供)にてカバーできております。短期的には下期も上期同様のカバーを目指す一方で、ストック収益の柱を確立するという中長期的な成長戦略においては、影響が大きくなるものと認識しており、上記の通りリブランディング、販売体制の再構築を行って参ります。

     

    Q:通期業績の見通についてご説明ください。

    A:過熱する採用競争市場の不透明要因を鑑み、2026/3期通期の業績予想修正はありません。

     

    Q:受注・競合状況についてご説明ください。

    A:特段主だった変化はございません。

     

    Q:M&A、業務提携の実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:11月17日に「チエルコミュニケーションブリッジ株式会社の事業買収に向けた基本合意締結のお知らせ」を開示させていただいております。本件の買収対象事業は、チエルコミュニケーションブリッジの主力事業のひとつである、高校生を対象とする大学・短期大学・専門学校の進学相談会の企画・運営等を行う進路情報事業です。当社はこれまで高校新卒者の就職支援に特化し、企業と高校、高校生を繋ぐワンストップソリューション「ジョブドラフト」を提供してまいりました。

    当社の就職支援とチエルコミュニケーションブリッジの当該事業の進学支援が融合することで、高校生のあらゆる進路選択に対応できるプラットフォームの構築が期待されます。また、当社が持つ企業・高校ネットワークと、チエルコミュニケーションブリッジの本事業が培ってきた高校および大学・専門学校との強固なリレーションとが相互に補完し合い、高卒採用・進学市場全体の非効率性を抜本的に解決する、より強固な事業基盤の確立が期待されます。

    事業譲渡実行予定日が2026年3月31日を予定しているため、本件が現時点における当社の2026年3月期業績に与える影響は軽微であると見込んでおり、2027年3月期以降本格的に始動していく予定です。

    これ以外にも、M&A及びCVC、もしくは業務提携の形式にて、HR分野における課題解決サービスを提供している事業者との協業は積極的に検討しておりますが、具体的に決定している事項はございません。

     

    Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:まだまだ課題はございますが、現状としてはオンペースと評価しております。課題の1つ1つと向き合い、しっかりと改善を繰り返してまいります。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:弊社は、まだ成長フェーズにあると考えており、早期の配当還元は難しい状況です。中期経営計画上も、配当については明記しておりませんが、計画期間内に配当を実施できればと考えています。ただし、現時点では確約できるものではありませんので、ご理解いただければ幸いです。

  • ​-

  • ​IR担当

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    決算概要

    売上高は前年同期比で20.3%増の6億3,528万円で着地しました。営業損失・経常損失は、事業計画における想定よりも赤字幅が縮小しています。売上高の増加要因としては主力サービスの「ジョブドラフトNavi」の掲載売上、企画制作・代行支援オプション商材の売上が順調に伸びたことに加え、「おしごとフェア」の会場数が増加(前年同期の12会場から、19会場へ開催増加)したことによるものです。販管費および売上原価の増加は、人件費、業務委託費、広告宣伝費への投資によるものですが、前年同期比約11%増に抑制しています。生産性向上をテーマに投資を継続しており、中期経営計画に変更はありません。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    当社は、高卒人材採用支援事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。高校生が「ジョブドラフトNavi」や「おしごとフェア」などのイベントを通じて、多様な企業を見ることで、就職のミスマッチを防ぎたいという学校側のニーズや、高校生の来場者数が増加している状況、そして企業側からも高校生へのアピール機会への高いニーズがあります。中小企業の人材不足は深刻化しており、企業側の高卒採用ニーズはますます高まっています。

     

    主要KPIの進捗と変化

    「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数は、2025年3月末段階で2,056社でした。第1四半期末においては2,506社となりました。中期経営計画では2028年3月期に8,700社(うち有料プラン2,000社)への拡大を目指しています。これはフリープラン(無料掲載枠)を増やし、その後の有料アップセルを試みる戦略に基づいています。

    また当社は、受注翌月に受注総額を顧客よりご入金頂くため、顧客からの前受金が発生するビジネスフローとなっています。契約負債(顧客からの前受金)は第1四半期の契約負債は約10.1億円、前年同期比では下がっています。これは、受注は好調に推移したものの、第1四半期中に役務提供が完了し売上計上となる「おしごとフェア」の開催数が前年の12会場から19会場へ増加したことによって、売上高に振り替わった金額が多かったためです。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    当社の売上構成として、採用支援サービスの売上高が例年50%強を占めます。この採用支援サービスの受注は、高校新卒採用の結果が出る10~3月にリピート継続契約が集中するため、売上高が下期に偏重する傾向にあります。また、採用支援サービスの中でも、おしごとフェア/ジョブドラフトFesについては、5~7月及び10月に役務提供となるため、開催月に売上高が偏重します。 同時に、企画制作サービス・代行支援サービスについては、求人情報が解禁となる7月に集中するため、売上高が特定の月に偏重する傾向になります。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    通期の売上高は28.1億円、営業利益は0.85億円の計画で、前年比で売上成長率は117.4%を目標としています。第1四半期は売上高が順調に推移し、営業損失も想定より縮小しているため、課題はありますが1つ1つを検証改善することで2025年2月に公表した中期経営計画を達成してまいります。

     

    トピックス

    第1四半期のトピックスとしては、新たな課程の高校生キャリア教育支援として、工科高校(大阪府立藤井寺工科高等学校)内で学校内職業体験会「おしごとフェア」を企画したほか、静岡県の志太三市(島田市・藤枝市・焼津市)のキャリア教育を静岡新聞社と共同で運営することが決定するなど、学校や自治体との連携を強化しています。

  • Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A:当四半期における成長戦略のポイントは、以下の五つです。

    1. 紹介獲得数の向上:金融機関(主に地銀、信金、信組)との提携をさらに強化・深耕し、紹介獲得数の増加を図ります。

    2. 営業効率の向上:営業組織をWeb商談部隊とリアル商談部隊に分け、Web商談チームを発足することで、デジタルを活用した営業効率の向上及び商談数の増加を図ります。

    3. 全社生産性の向上:AIの活用や業務委託ワーカーの活用を拡大し、社員がやるべきことに集中できる環境を整備することで、1人当たりの売上高を段階的に向上、利益水準を伸長させていきます。

    4. 付加価値の向上:インターンシップや第二新卒サービスなど、周辺領域で新たな商材を開発・提携し、高単価へのアップセルを進めます。また、中小企業向けの人事領域の課題解決を目指す「人事部パック」の販売促進を推し進めることで契約単価の向上を図ります。

    5. 学校への普及活動:当社の保有する学校網は、当社サービスの付加価値源泉であり他社参入障壁でもあります。競争優位性の確保のため、求人管理システム「ジョブドラフトTeacher」などのデジタルシステムや、高校現場で行うキャリア教育授業「ジョブドラフトCareer」の導入校数を増加させ、高校網の強化を図ります。

     

    Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。

    A:通期予想の売上高は28.1億円、営業利益は0.85億円です。今期の利益水準はまだまだ高いとは言えませんが、今期中に人員の生産性向上の仕組み化を行い、来期以降の成長と収益確保を目指しています。施策としては、上記「当四半期における成長戦略のポイント」に記載の戦略を実行しています。

     

    Q:受注・競合状況についてご説明ください。

    A:受注状況については、第1四半期の契約段階での受注は順調に推移しています。ただし、第1四半期に「おしごとフェア」の開催が増加し売上高に振り替わっているため、契約負債(顧客からの前受金)は一時的に減少しています。

    競合状況については、高卒就活市場は黎明期の段階であり、サービスの提供事業者は大卒市場に比べると少ない状況です。当社以外に、当社同様のトータルサービスを提供している(対企業サービスも対学校サービスも行っている)企業も出てきていますが、高校就活は三者協定による「学校斡旋」のルールが厳格に適用されているため、学校がキーポイントになります、その意味では、学校網の大きさが差別化要因となります。

    学校向け求人管理システムの提供や実際のキャリア教育支援を通じた当社学校網こそが競争優位性となっており、他社が簡単には真似できない状況にあります。市場の成長に伴い競合他社の参入も考えられるため、学校への普及活動をさらに強化していきます。当社は高校生が主体的に就職活動できる環境づくりを目指しています。

     

    Q:M&A、業務提携の実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:業務提携について、金融機関との顧客紹介に関する提携数が現在95行ほどあり、今期も提携を強化しています。これが紹介獲得数の向上という成長戦略の一つになっています。

    また、中期経営計画には織り込んでおりませんが、非連続な成長をとげ、より多くの企業人事課題を解決していくためにも、M&Aやサービスの業務提携は推進していきたいと考えています。

     

    Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:2025年2月に開示された中期経営計画に変更はありません。

    • 売上高・営業利益目標(2028年3月期):売上高48.1億円、営業利益率22.0%、CAGRは約26.1%。

    • 売上高成長率:今期17.4%増、来期(2027年3月期)27.4%増、再来期(2028年3月期)34.0%増の成長を見込んでいます。

    • 戦略:

      • 生産性向上:デジタルとAI、および業務委託ワーカーの活用により、従業員1人当たりの売上高を1,290万円から2,092万円へ約1.6倍に増加させる。新卒採用は来期以降抑制し、業務委託を増やす。

      • サービスエリア拡大:拠点は増やさず10拠点のままデジタルと業務委託を活用して全国展開を図る。

      • 周辺領域のアップセル:新たな商材(インターンシップサービス、第二新卒サービスなど)の開発や提携及び「人事部パック」の促進により、1社当たりの単価を上げる。

      • KPI:ナビサイトの掲載社数を2,056社から8,700社へ(有料プランは2,000社)増加させる。

    進捗状況としては、第1四半期は売上高が順調に推移し、営業損失も想定より縮小しており、計画を着実に推進しています。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:株主還元の方針について変更はございません。

    当社は、成長途上であると考えております。そのため、利益については、事業効率化と事業拡大のためを目的とした再投資を行い、企業価値を増大させることが、株主に対する最大の価値提供につながると考えております。従いまして、今後においても、企業価値の最大化のため、当面の間は内部留保の充実を図る方針です。将来的には、各事業年度の経営成績及びを必要な投資額、及び市況を勘案しながら株主に対する配当としての利益還元を検討してまいります。

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  • ​IR担当

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取材アーカイブ

  • CP&X

     

    ビジネスモデルや事業内容

    株式会社ジンジブは、高校生をメインとした新卒採用支援事業を展開しており、高校生の採用を行う会社の求人を掲載した「ジョブドラフトNavi」(求人ナビ)と「ジョブドラフトFes」(合同企業説明会)を二つの柱としている。主なマネタイズポイントは、企業からの掲載料、カスタマーサクセス費用、出展料等である。また、学校向けには「ジョブドラフトTeacher」(求人票DXアプリ)やキャリア教育の出前授業を無償で提供している。

     

    特徴や強み

    同社の特徴は、高校生の就職活動ルールに特化したサービスを提供している点である。高校生の就職活動は、「応募開始から一定期間、一人一社しかエントリーできない」というルールがあり、学校との連携が不可欠であるが、同社は学校との強固な関係性を構築している。紙の求人票だけでなく、会社の雰囲気や先輩の声など、多角的な情報提供により、高校生の企業選択を支援することも強みである。これらの独自サービス提供により、他社との差別化を実現している。

     

    創業の経緯と転機となった出来事

    株式会社ジンジブは、1998年に代表の佐々木氏が広告代理店を個人創業したところからスタート、当初は携帯電話業界に特化したセールスプロモーションを展開していた。その後、大卒採用を継続して行い事業を拡大してきたが、中小企業の人材不足の課題解決を目的に現在の高卒採用支援事業を開始し、2020年1月にグループ再編、現在の事業に一本化した。高卒採用の現状に対する問題意識が、事業開始の大きな動機となっている。

     

    成長戦略

    同社は、金融機関との連携強化、地方都市への展開、人事部パックの拡大を重点戦略としている。金融機関との連携においては、担当人員の増強や本部主導型の営業を推進する。地方都市への展開では、委託ワーカーや業務委託の活用により、固定費を抑制する方針である。人事部パックは、中小企業向けの人事BPOサービスであり、今後の成長が期待されている。

     

    直近の決算状況

    株式会社ジンジブの直近の決算状況として、人員拡大に伴う固定費の増加と、金融機関からの紹介減少が、業績に影響を与えている。同社は、従来の「膨張型」成長戦略から、収益性を重視した効率的な成長戦略へ転換し、今期については、下方修正後の計画に対しては順調に進捗している。

     

    株主還元策

    株式会社ジンジブは、現時点では、早期の配当還元は難しい状況であるが、配当可能な状況になれば早期に配当還元を実施することを目指している。

     

    今期の取り組みやトピックス

    同社は、今期から人事部パックを本格的に開始した。中小企業向けに人事関連の包括的な支援を提供しており、人事部パックはサブスクリプション型のビジネスモデルであり、収益体質の向上に貢献することが期待される。

  • Q:特徴や優位性をご説明ください。

    A:弊社の特徴は、高校生をメインにした新卒採用支援に特化している点です。大卒市場向けにはリクナビやマイナビなどの求人ナビサイトや合同企業説明会がありますが、高校生にはこれらの情報が不足している現状があります。そこで、高校生に「働きたい」会社を探してもらう企業の求人情報が掲載した求人ナビのジョブドラフトNaviと、合同企業説明会であるジョブドラフトFesを二つの柱として、事業を展開しています。

    さらに、学校との連携を重視し、求人票を電子化して共有する「ジョブドラフトTeacher」や、キャリア教育の出前授業を行う「ジョブドラフトCareer」などのサービスを無償で提供することで、学校との関係性を構築しています。これにより、高校生へのアピールだけでなく、学校の先生を通じた情報提供も可能となり、サービスの付加価値を高めています。

     

    Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックスなどを含む)はなんでしょうか?

    A:弊社の成長戦略のポイントは、金融機関との連携強化、地方都市への展開、そして「人事部パック」の拡大です。

    金融機関との連携については、担当人員を増やし、各金融機関の特性に合わせた戦略を立案し、本部主導型の営業も強化することで、成約数の回復を目指します。

    地方都市への展開については、正社員だけでなく、委託ワーカーや業務委託の方も活用することで、固定費を抑えながら事業エリアを拡大していく方針です。

    人事部パックは、採用、教育、定着、評価といったHR全般に関する業務を支援するサービスで、中小企業様からの評価も高く、今後の成長が期待できます。サブスクリプション型のビジネスモデルであるため、契約数を積み上げることで、収益体質の向上にも繋がると考えています。

     

    Q:業績の増減要因をご説明ください。

    A:弊社の業績の増減要因は、主に金融機関との連携状況と、人員拡大による固定費の増加です。

    以前は、金融機関からのご紹介による成約が多かったのですが、金利上昇の影響で金融機関側の評価基準が変化し、ご紹介が減少したことが、受注減の要因となりました。

    また、新卒採用を積極的に行ったことによる固定費の増加も、利益面での圧迫要因となっています。

    これらの状況を踏まえ、今後は人員の生産性を向上させながら、効率的にエリアを拡大し、事業を拡大するという方針に転換することで、収益性の確保を目指します。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください?

    A:弊社は、まだ成長フェーズにあると考えており、早期の配当還元は難しい状況です。中期経営計画上も、配当については明記しておりませんが、計画期間内に配当を実施できればと考えています。ただし、現時点では確約できるものではありませんので、ご理解いただければ幸いです。

  • 取材者:

    貴社のビジネスモデルや事業内容につきまして、特徴や強みなども含めてご説明いただけますか。

    回答者:

    弊社は、簡単に申し上げますと、高卒人材採用支援事業を行っており、高校生をメインにした新卒採用支援をさせていただいております。

    形式的には、大卒向けにはリクナビやマイナビといった求人ナビサイトがあり、株式会社リクルート様や株式会社マイナビ様が合同企業説明会というリアルイベントを実施されているかと存じます。それ以外にも、大卒市場ではダイレクトリクルーティング、いわゆる株式会社i-plug様のようなサービスなど、様々なサービスがありますが、高校生にはそれらの情報が不足しているという現状がございます。

    そこで、高校生向けの企業の求人情報を掲載した求人ナビのジョブドラフトNaviと、高校生が直接企業と会える合同企業説明会であるジョブドラフトFesという、この2つを大きな柱としながら、企業様からマネタイズをいただく形で事業を進めているというのが、弊社のビジネスモデルです。

    学校側からは、一部特殊なケースで費用をいただくこともありますが、原則として無料でサービスを提供させていただいております。

    企業様からのマネタイズは、どのようなものかご説明します。

    求人ナビであるジョブドラフトNaviについては、年間の掲載料と、カスタマーサクセス費用をいただいております。カスタマーサクセスというのは、高卒採用が初めてという企業様も多いため、年間を通してサポートさせていただくサービスで、適切な時期に適切なアドバイスを行うプランをご契約いただいた企業様から、その分の費用をいただいております。

    合同企業説明会であるジョブドラフトFesについては、出展料をいただいております。

    その他、オプションとして、適性検査アプリであるジョブドラフトSurveyがございます。こちらは、高校生に限らずご利用いただけるものですが、面接だけで判断することが難しい部分を補うために、適性検査アプリを販売しております。

    その他のオプションについては、大きく2つの軸でご用意しております。1つ目の軸は、企業の訴求力向上です。2つ目の軸は、人事の効率化です。

    訴求力向上という点では、パンフレットやホームページの作成、最近ではSNSを活用して就職活動を行う若年層も多いため、SNSの企画・運営代行、動画作成など、いわゆる制作物をご提供しております。

    人事の効率化という点では、基本的には代行業務とお考えいただければわかりやすいかと存じます。高校生の就職活動・採用活動には、少し特殊な慣習がありまして、ハローワークに出した求人票を採用したいエリアの学校に紙で郵送するという慣習があります。

    多いところでは、1校あたり1,000枚ほどの求人票が届くこともあるそうで、先生方がそれを紙でファイリングしたり、エクセルで一覧にまとめたりといった作業をされています。企業側からしても、非常に手間がかかります。

    そこで、求人票のデータをいただければ、弊社が指定の高校に送付する「求人票発送代行」というサービスや、高校の先生に直接アピールすることが最も効果的なのですが、人的リソースが足りないという企業様のために、広報活動を代行するサービスなども行っております。

    そして、10月に本格的にローンチし、現在注力しているのが、人事部そのものをBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)するサービスです。採用、教育、定着、評価といった、いわゆるHR全般に関する業務を、弊社が外部アドバイザーとして支援いたします。

    この背景につきましては、弊社のお客様は大半が従業員300名未満の中小企業様です。人事担当者がいない、あるいは兼任であるという状況のため、採用がうまくいっても、なかなか人材が定着しないという課題を抱えていらっしゃいます。

    そこで、人事部のBPO、弊社では「人事部パック」と呼んでおりますが、こちらも代行支援サービスとしてご提供しております。

    まとめますと、主なマネタイズポイントは、Naviへの掲載イベントの開催、Surveyという適性検査、そして、訴求力向上オプションとしてのパンフレット作成など、人事効率化オプションとして、代行サービスや、人事業務そのものの支援などをご提供しています。

    取材者:

    貴社の場合、高校への働きかけ、つまり高校との繋がりが非常に重要な要素になるかと思いますが、まず、全国の高校のうち、公立と私立の割合はどのくらいなのでしょうか。

    回答者:

    求人ナビの特色をご説明する上で、高校生の就職活動のルールについて、少しご説明させていただきたいと思います。

    大学生の場合、リクナビなどでエントリーし、説明会に参加し、複数企業から内定を得て、その中から入社する企業を選ぶというように、大学生の自由意思によって就職活動が行われます。

    しかし、高校生の就職活動は、実はあまりそうなっていません。これは、80年来続くルールがありまして、毎年2月に三者協定という形で、ハローワーク、学校協会、そして経済団体が、各都道府県ごとにルールを定めています。そして、このルールが長年守られているというのが、高卒の就職活動の特徴です。

    このルールの中で、最も大きなものが、「一人一社しかエントリーできない」という点です。

    そして、企業と高校生が直接連絡を取ってはいけないというルールがあり、全てのやり取りを学校の先生が仲介することになります。

    このようなルールがあるため、高校生へのアピールももちろん重要ですが、間に学校が入るという点が非常に大きな特徴となります。

    ですので、弊社のナビとリクナビの最も大きな違いは、エントリーボタンがないという点です。

    そのため、弊社が学校様にご提示できる求人に、特に指定はございません。

    公立高校のみ、あるいは私立高校のみに開示可能ということはなく、ハローワークの求人票をお持ちの企業様は、まずはその求人票のデータを掲載いただくという形になります。そして、それらの情報を全て無料で閲覧できるというのが、弊社のナビの特徴です。

    おっしゃっていただいた通り、弊社がどれだけ学校様との関係性を構築できているかという点が、弊社のサービスの付加価値の源泉であると考えております。

    そこで、弊社は学校様向けに、2つのサービスを無償で提供しています。1つは、「ジョブドラフトTeacher」というサービスです。先ほど、求人票を紙で送付するというお話をしましたが、先生方は1,000枚もの求人票を一覧にしたり、ファイリングしたりといった作業をされています。

    それを生徒に共有する際にも、紙で渡す必要があるため、非常に手間がかかります。そこで、先生方に求人票をスキャンしていただくと、弊社の「ジョブドラフトTeacher」というシステムで、生徒の皆様とその情報を「ジョブドラフトNavi」内で共有できるという、いわゆるDXアプリをご提供しております。

    こちらは、現在全国で800校ほどに導入いただいております。もう1つは、「ジョブドラフトCareer」というサービスです。

    これは、簡単に言うと、キャリア教育の出前授業です。弊社から講師を派遣し、授業の1コマをいただいて、キャリア教育の授業を行うというものです。こちらは、今年の実績で600校ほどで実施させていただいております。

    弊社には、法人営業部隊とは別に、学校提案部隊という専門の部隊があり、彼らが各高校を訪問し、学校との関係性を構築しています。

    取材者:

    キャリア教育の授業も無料で行っているのですか。

    回答者:

    はい、基本的には無料です。ただ、複数回連続で授業を行うような、少し特殊な案件の場合には、費用をいただくこともありますが、原則として無料で行っています。キャリア教育の授業を導入いただいた学校様には、無料で行う代わりに、弊社のイベントに先生の引率でご参加いただいております。

    それが、先ほどお話したジョブドラフトFesです。今年は、33会場で開催し、7,000名ほどの高校生にご参加いただきました。これらの参加者のほとんどが、学校の先生に引率されての参加となりますので、キャリア教育の授業が、イベントへの参加という形でも付加価値を生み出していると言えます。

    取材者:

    貴社のお話をお伺いしていると、人的リソースがかなり必要になるのではないかと感じますが、採用戦略について、何かお考えはございますか。

    回答者:

    弊社は、高卒の就職支援サービスを提供している以上、弊社自身も高卒を採用していく方針です。ただ、高卒だけにこだわる必要もないと考えており、新卒採用は大卒と高卒を半々にするという方針で進めております。

    今年4月に入社する25卒の新卒は、全体で40名の予定で、うち大卒が18名、高卒が22名です。昨年の新卒は57名、その前が43名というように、新卒採用を増やしてきております。

    ただ、一定程度規模も大きくなってきましたので、来期以降、つまり26卒以降は、新卒採用数を30名程度に抑え、従業員の規模拡大は一旦緩やかにしようと考えております。

    取材者:

    貴社の事業エリアについてですが、都市部の方が訪問率が高いとのことですが、これは都市部の方が高卒の就職支援のニーズが高いということですか。一見すると、都市部の方が高卒の就職支援のニーズが少ないように思えるのですが、この点についてはいかがですか。

    回答者:

    そのご認識はおそらく正しいかと存じます。弊社は現在、仙台、新潟、一都三県、静岡、名古屋、大阪、兵庫、京都、岡山、広島、福岡、熊本の政令指定都市10拠点で事業を展開しております。

    特に顕著なのは東京で、就職率は47都道府県の中で最も低い水準です。

    10%程度かと思います。ただ、母数はやはり多いです。地方に行けば行くほど就職率は高いのですが、人数が少ないという現状があります。

    そのため、現在は、弊社が拠点を出しているエリアに学校支援部隊を配置し、そのエリアの高校を重点的に訪問しているという状況です。

    取材者:

    拠点の周辺地域から事業を拡大していくというよりは、まず拠点を設けたエリアで数を増やしていくというイメージでよろしいですか。

    回答者:

    事業展開においては、企業と高校のバランスも考慮する必要があります。弊社が拠点を出させていただいているエリアは、実は企業が多いエリアでもあります。企業に対して、しっかりと高校をご紹介するという意味合いで、現在はバランスを取りながら事業を進めております。

    今後は、正社員による拠点展開だけでなく、地方エリアに居住されている委託ワーカーや業務委託の方も活用しながら、固定費を抑えて地方都市への展開を進めていきたいと考えております。

    取材者:

    それでは、貴社の創業の経緯について、お教えいただけますか。

    回答者:

    弊社のグループの母体となる会社は、1998年に創業いたしました。代表の佐々木満秀が、前職の会社が倒産したことを受けて、独立して自分の会社を設立したのが始まりです。

    当時は、資金力があったわけではなかったので、アイデア勝負ということで、広告代理店を設立し、ニッチな分野として、携帯電話業界に特化したセールスプロモーションを行う広告代理店として事業を展開しておりました。

    その会社では、2006年から大卒の新卒採用を開始しており、その1期生が現在の専務である森です。

    その後、大卒採用を継続しながら、大阪から東京にも進出し、事業を拡大してきました。そして、会社の安定性を確立する必要があるという考えに至り、帝国データバンクの300未満の中小企業ランキングで日本一になるという目標を掲げ、実際に達成することができました。

    安定性が確立できたという段階を経て、さらに会社を拡大していくという方針になった際に、事業の多角化や集中化など、様々な選択肢がある中で、やはり根本は「人」であるという考えに至りました。

    大卒の新卒採用に携わってきた経験から、今後、特に中小企業や知名度の低い企業にとって、大卒採用はますます難しくなると考えていました。

    佐々木自身が高卒であるということもあり、「高校生を採用しよう」という話になったのですが、「高卒は採用できない」という意見が出ました。その理由を尋ねたところ、先ほど申し上げたようなルールがあるからだということでした。

    佐々木は、17歳、18歳の頃と、状況が全く変わっていないことに気づき、18歳がそのような状況で、一人一社しかエントリーできず、学校の先生の斡旋によって就職が決まり、結果的に離職率が高いという状況で社会に出ていくのは、非常にもったいないと考えました。

    そして、この状況は社会課題であると強く感じ、2014年に事業を開始いたしました。

    それ以来、創業時の広告代理店事業、大卒の新卒紹介事業、そして高卒の就職支援事業、さらに40代以上の転職支援サービスという、4社体制をホールディングス体制で展開してまいりました。しかし、今後のことを考えたときに、広告代理店事業や人材紹介事業は一旦切り離し、社会的意義のある高卒の就職支援事業に一本化しようという方針になり、2020年1月にグループ再編を行い、全ての事業を吸収合併し、現在の事業に一本化したという経緯です。

    取材者:

    貴社のサービスを利用することで、高校生の求職者側が得られるメリットというのは、企業情報を手軽に知ることができ、先生に相談できるという点が主な流れかと思いますが、そういった形で、高校生の求職者自身が企業情報を知ることができるようになることが、従来との違いになるのですか。

    回答者:

    従来、高校生が見ることができるのは、紙の求人票に記載された、ハローワーク所定の文章のみで、給与や年間休日などの情報しかありませんでした。しかも、就職するエリアは地元に限られることが多かったため、エリアを越えた情報共有はほとんどありませんでした。そのような状況において、自分で企業を選択したいというニーズはあるものの、情報がまとまっているものがありませんでした。弊社のナビを見ていただければ紙の求人票だけでは伝わらない、会社の雰囲気や先輩の声、社風、価値観、理念といった情報も含めて、会社の良さを理解することができます。

    そのため、高校生の求職者はより正確な情報を得た上で、先生に相談することができるという点が、弊社のサービスの価値だと考えております。

    取材者:

    実際に、平均的な高卒の離職率と、貴社のサービスを利用して就職した方の離職率には、どれくらいの差があるのでしょうか。

    回答者:

    弊社のサービスが、どれだけ就職に影響を与えているかという正確なデータは、把握できていないというのが現状です。なぜなら、弊社は求人ナビにエントリーボタンを設置していないため、求職者が弊社を経由して企業を知ったかどうかを把握することが難しいからです。そのため、サービスの数字的な価値を明確に示すことができないという点が、非常に悩ましいところです。

    ただ、全体的な離職率で申し上げますと、高卒の場合、1年目の離職率が17%程度、3年目の離職率が40%程度です。

    比較対象としてよく挙げられる大卒の場合、今年度のデータでは、1年目の離職率が11%、3年目の離職率が32.3%程度となっております。

    このデータを見ると、1年目の離職率に大きな差があることがわかります。

    取材者:

    離職率は、高卒の方がやや高いのですね。

    回答者:

    貴社のサービスを利用することで、離職率がどれだけ改善されるかというデータがあれば、サービスの価値をより明確に示せるのではないかと考えております。

    おっしゃる通りです。本当の意味でリクナビのようにサービスを展開していくのであれば、自由応募を解禁せざるを得ないということになります。弊社としても、高卒採用の文化形成という目標がありますので、いつから自由応募を解禁していくか、見計らっている最中です。

    取材者:

    実際、ルールを変えるというのは、かなり難しいことだと思いますが、そういった部分について、何か協議などは進んでいるのですか。

    回答者:

    昨年3月に上場させていただき、一定の社会的ポジションを得ることができたと考えております。また、昨年の11月には、内閣府の方からお声がけいただき、規制改革推進委員会の中で、高卒の就職に関する課題を取り上げていただきました。さらに、12月には経団連にも加盟させていただきましたので、今後、規制改革の部分について、積極的に声を上げていきたいと考えております。

    この問題は、関係者の方々にも、なかなか気づいていただけない部分が多いのが現状です。どうしても、大学卒が優先されがちで、高卒は後回しにされてしまう傾向があるため、ロビー活動も含めて、積極的に働きかけていきたいと考えております。

    取材者:

    それでは、昨年上場の目的について、改めてお聞かせいただけますか。

    回答者:

    弊社は、帝国データバンクのランキングで日本一になったこともあるなど、経営基盤は安定しており、成長もしていました。資金調達の必要があったわけではありません。

    上場の目的は、今後の高卒採用のあり方や就職文化の変革、そして、さらなるサービス展開を進めていく上で、弊社自身の信用と信頼を得たかったからです。

    人材業界は、残念ながら、悪いイメージを持たれることもあり、「人材を横流しして利益を得ている」などと言われることもあります。しかし、弊社はそういった考えで事業を行っているわけではありません。社会的に意義のある事業を行っている企業として、真に信頼される存在になりたいという思いから、上場させていただきました。

    取材者:

    上場されてから、機関投資家の方々との面談などは増えましたか。

    回答者:

    おかげさまで、上場前には全くお話を聞いていただけなかったような方々からも、取材のお申し込みをいただけるようになりました。現在は、四半期ごとにIRミーティングを実施しており、毎回10件ほど取材のお申し込みをいただいております。大変ありがたいことだと感じております。

    取材者:

    それでは、今期の業績についてお伺いしたいのですが、今期、第2四半期の業績が、業績予想の修正もあり、利益面で苦戦しているように見受けられます。この利益面での要因について、お教えいただけますか。

    回答者:

    弊社は、上場時に開示した成長可能性に関する資料にも記載しております通り、人員を拡大し、エリアを拡大し、事業を拡大するという、いわゆる「膨張型」の経営戦略をとっておりました。

    しかし、新卒を57名採用したことによる固定費の増加が大きく、今期の上半期は、受注も我々の想定を下回る結果となりました。

    これらの状況を総合的に判断した結果、従来の膨張型の成長戦略では、収益性を確保することが難しいという結論に至り、2月に改めて中期経営計画を発表し、人員の生産性を向上させながら、効率的にエリアを拡大し、事業を拡大するという方針に転換することを宣言いたしました。

    今期に関しては、下方修正後の計画に対しては、順調に進捗しており、利益面でも達成できる見込みですが、大幅な増益という状況にはならないと考えております。

    取材者:

    先ほどお話に出た、想定外の受注減や商談の弱含みという部分については、どのような要因があったのでしょうか。

    回答者:

    弊社の商談数の約3分の1、成約数の半分は、金融機関からのご紹介によるものです。

    弊社は現在、全国93の金融機関と提携しており、ご紹介いただいた企業様との間で成約に至った場合、成約金額の10%を金融機関に紹介料としてお支払いする、ビジネスマッチングの仕組みをとっております。

    この仕組みは、コロナ禍において開始し、非常に好評で、成約数も順調に増加しておりました。

    しかし、昨年の初め頃から、金利上昇の影響により、金融機関側の評価基準が変化し、ビジネスマッチングによる手数料収入よりも、口座残高や融資残高を重視する金融機関が増えてきました。これは、我々にとっても想定外の状況でした。

    金融機関の中でも、特に上位4行からのご紹介が大幅に減少しており、全体で500件ほど減少するという状況になりました。ただ、金融機関全体の6割は前年より増加となっております。

    しかし、上位4行の減少分を補うには至らず、結果として、金融機関経由の成約数が伸び悩むという状況になりました。これは、成約全体の半分を占める要因ですので、業績に大きく影響いたしました。

    取材者:

    今後の改善策や対策などはございますか。

    回答者:

    2月に発表いたしました新しい中期経営計画の成長戦略の1つ目として、金融機関との連携強化を掲げております。

    まず、金融機関担当の人員を増やします。12月末時点で5名体制でしたが、金融機関専門の営業部隊を12~14名体制に増員いたしました。また、部署の責任者には、弊社の法人営業で支店長を務めていた人材を配置転換し、より戦略的に営業活動を展開できる体制を構築いたしました。これが1点目です。

    2点目として、93の金融機関全てに対して、同じようにアプローチするのではなく、弊社の事業エリア外の金融機関も含めて、改めてターゲットを絞り込み、各金融機関の特性に合わせた個別の戦略を立案いたしました。そして、この戦略に基づいて、1年間活動していく予定です。

    3点目として、各支店を訪問し、金融機関の担当者との関係構築に努めながら、ご紹介いただくという従来の営業スタイルに加えて、金融機関の本部のビジネスマッチング担当者にも営業を提案していくという、本部主導型の営業も強化いたします。

    これには、支店担当者との関係構築だけでは、時間がかかるという点と、金融機関側の評価基準が変化した場合に、ご紹介が減少してしまうというリスクに対応するという狙いがあります。

    そして4点目として、金融機関からのご紹介をいただくためには、弊社の営業担当者が、金融機関の行員の方と一緒に企業を訪問することが、最も成約に繋がりやすいというデータがあります。そのため、2ヶ月先の同行訪問の予約獲得数を増やすという目標を新たに設定し、目標達成に向けた取り組みを強化しております。

    これらの対策によって、金融機関経由の成約数をしっかりと回復させていきたいと考えております。

    取材者:

    組織体制から、かなり対策をされているのですね。

    回答者:

    はい。対策はすでに2月から実行しており、4月には組織全体がスムーズに動き出す体制が整う予定です。

    取材者:

    今後の株主還元策について、何か方針などございましたら、お教えいただけますか。

    回答者:

    弊社は、まだ成長フェーズにあると考えており、早期の配当還元は難しい状況です。中期経営計画上も、配当については明記しておりません。中期経営計画の期間内に、配当を実施できればと考えておりますが、現時点では確約できるものではありませんので、3年間は配当なしという前提で、ご理解いただければ幸いです。

    取材者:

    貴社の売上高の季節変動などはございますか。

    回答者:

    月次変動という意味合いで申し上げますと、弊社の事業は、高卒市場の求人解禁時期に大きく影響を受けます。大卒市場でいうと、3月にリクナビがオープンしますが、弊社の高卒市場では、7月1日が求人解禁時期にあたります。

    そのため、求人票の発送代行、学校訪問代行、イベントなどの業務が、全て7月に集中します。

    したがって、第2四半期の売上高が大きく伸びる傾向にあります。

    取材者:

    7月以外は、そこまで大きな変化はないというイメージなのですか。

    回答者:

    イベントについては、今年は5月、6月、9月に開催する予定です。前年と比較すると、5月、6月の開催回数はやや増加しており、例年10月に開催していたものを9月に前倒しするという変更点がありますので、多少の変動はあるかもしれませんが、四半期単位で売上高の比率が大きく変動することはないと考えております。第2四半期の売上高の比率が、多少増加する可能性はありますが、それ以外の四半期については、大きな変動はないと考えていただいて問題ございません。

    取材者:

    それでは、今期から始められた取り組みや、業績に影響を与えるトピックスなどございましたら、お教えいただけますか。

    回答者:

    1点、先ほど代行サービスの中でご紹介しました「人事部パック」が、今期から本格的に開始した取り組みとなります。10月に本格的にローンチし、12月末の時点で、28社にご契約いただいております。お客様からの評価も高く、非常に順調に推移しており、今後の成長が期待できるサービスだと考えております。

    人事部パックは、月額10万円、20万円、30万円、50万円の4つのプランをご用意しております。中小企業様にとって、人事、特に人材採用は、大きな課題となっています。

    弊社の人事部パックをご契約いただければ、例えば月額20万円のプランの場合、年間240万円で、採用、教育、定着、評価といった、人事に関する包括的なアドバイスを受けることができます。この点が、多くの中小企業様からご好評いただいており、今後、本格的に展開していきたいと考えております。人事部パックは、初回契約が1年間となるため、サブスクリプション型のビジネスモデルとなります。そのため、契約数が積み上がれば、収益体質の向上にも繋がると考えており、中期経営計画の数値にも反映させていただいております。

  • 常務取締役 新田圭様

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