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(株)ジンジブ

東証GRT 142A

決算:3月末日

20260406

CP&X


【2026年3月期3Q】

決算概要

当第3四半期累計期間においても、引き続き、当社主軸サービスである「ジョブドラフトサービス」の地方深耕・付加価値向上・商談獲得ルートの新規開拓を進め、特に金融機関等からの見込顧客紹介や、広告からの資料問合せ等のインバウンド商談などを主軸として進めてまいりました。そのような中、掲載に関する売上については、前年同期と比較して増加するとともに、掲載売上以外のオプション売上につきましても、特に高校生向け大規模合同企業説明会、研修動画や研修サービス等の付帯オプションなどが好調に推移しております。あわせて中期経営計画での「全社生産性の向上」の取組みの一環として、全体的な原価、販管費の削減・効率化も進めております。 その結果、当第3四半期累計期間の売上高は1,965,747千円(前年同期比8.5%増)、営業利益は39,968千円 (前年同期比986.0%増)、経常利益は39,685千円(前年同期比5,339.3%増)、四半期純利益は21,889千円(前 年同期比3,853.6%増)となりました。


セグメント別または事業別の増減要因

当社は、高卒人材採用支援事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。当第3四半期の掲載に関する売上については、前年同期と比較して増加するとともに、掲載売上以外のオプション売上につきましても、特に高校生向け大規模合同企業説明会、研修動画や研修サービス等の付帯オプションなどが好調に推移しております。


主要KPIの進捗と変化

弊社が重視する指標の1つに「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数があります。「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数は、2025年3月末段階で2,056社でしたが、第3四半期末においては2,991社となりました。(なお、この掲載数については、掲載年度の切替により翌3月末に、翌年度の契約のない求人については減少する予定です。)

 中期経営計画では2028年3月期に8,700社(うち有料プラン2,000社)への拡大を目指しています。これはフリープラン(無料掲載枠)を増やし、その後の有料アップセルを試みる戦略に基づいています。


季節性・一過性要因の有無と影響

当社の売上構成として、採用支援サービスの売上高が例年50%強を占めます。この採用支援サービスの受注は、高校新卒採用の結果が出る10~3月にリピート継続契約が集中するため、売上高が下期に偏重する傾向にあります。また、採用支援サービスの中でも、おしごとフェア/ジョブドラフトFesについては、5~7月及び10月に役務提供となるため、開催月に売上高が偏重します。同時に、企画制作サービス・代行支援サービスについては、求人情報が解禁となる7月に集中するため、売上高が特定の月に偏重する傾向になります。


通期見通しと進捗率・達成可能性

通期の売上高は28.1億円、営業利益は0.85億円の計画です。第3四半期累計期間は売上高が計画比若干未達で推移、営業利益は計画値を上回るペースで推移しておりますが、過熱する採用競争市場の不透明要因を鑑み、2026/3期通期の業績予想修正はありません。下期は、年度切替のリピート更新契約が行われていく時期となります。求人倍率の高止まりなど外的環境の影響も懸念される中ではありますが、課題1つ1つを検証改善することで計画値を達成する所存です。なお、中期経営計画につきましては、チエル株式会社の連結子会社であるチエルコミュニケーションブリッジ株式会社が営む進路情報事業の事業買収の業績に与える影響も考慮し、2026年5月を目途に、新中期経営計画を公表する予定で御座います。


トピックス

第3四半期のトピックスとしては、チエル株式会社の連結子会社であるチエルコミュニケーションブリッジ株式会社(東京都品川区、代表取締役社長 粟田 輝、以下CCB)が営む進路情報事業の事業買収に関して、基本合意書を締結したことがあげられます。CCBが子会社として新設した株式会社ジンジブキャリアが、吸収分割する方法で対象事業を承継し、当社がジンジブキャリアの全株式を取得する形となります。ジンジブキャリアを新たなパートナーとして迎えることで、当社の就職支援と同社の進学支援が融合し、高校生のあらゆる進路選択に対応できるプラットフォームの構築が期待されます。なお、本件の当社業績への寄与は来期2027年3月期からとなる予定です。

 また、もう1つのトピックスとして、大阪府が主催する雇用促進イノベーション創出支援事業「EPICS」のアクセラレーションプログラムに採択されたこともあげられます。本プログラムを通じて、大阪府の高校生をはじめとした若者の就職活動やキャリア支援の推進を通じて、新たな未来を担う人材創出プログラムの開発を大阪発で目指します。

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​企業名

上場市場 証券コード

​決算日

取材アーカイブ

  • CP&X

     

    【2026年3月期2Q】

    決算概要

    当第2四半期の採用支援サービス「ジョブドラフトFes」については、19会場で開催(前年15会場開催)し、729社参画、高校生4,337人参加(前年571社参画、高校生3,229人参加)と盛況でした。

    高校生の就活は7月が求人情報の公表解禁日となり、9月に選考が開始します。その季節性から、当第2四半期会計期間が受注の閑散期にあたります。そのため第1四半期会計期間に比べ掲載数の伸びは緩やかになるものの、当第2四半期は、求人情報の解禁に伴うオプションの役務提供や、ジョブドラフトFesなどのイベント開催が進捗することで、売上高は第1四半期会計期間よりも増加しております。あわせて中期経営計画での「全社生産性の向上」への取組の一環として、全体的な原価、販管費の削減・効率化も進めております。

    その結果、当中間会計期間の売上高は1,438,277千円(前年同期比11.2%増)、営業利益は80,147千円(前年同期比207.1%増)、経常利益は81,029千円(前年同期比222.1%増)、中間純利益は61,925千円(前年同期比229.4%増)となりました。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    当社は、高卒人材採用支援事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。季節要因につきましては、前述のとおりでありますが、当第2四半期の採用支援サービス「ジョブドラフトFes」については、昨今の高卒人材への旺盛な企業ニーズを背景に、19会場で開催(前年15会場開催)し、729社参画、高校生4,337人参加(前年571社参画、高校生3,229人参加)と規模拡大しております。

     

    主要KPIの進捗と変化

    弊社が重視する指標の1つに「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数があります。「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数は、2025年3月末段階で2,056社でしたが、第2四半期末においては2,820社となりました。(なお、この掲載数については、掲載年度の切替により翌3月末に、翌年度の契約のない求人については減少する予定です。)

    中期経営計画では2028年3月期に8,700社(うち有料プラン2,000社)への拡大を目指しています。これはフリープラン(無料掲載枠)を増やし、その後の有料アップセルを試みる戦略に基づいています。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    当社の売上構成として、採用支援サービスの売上高が例年50%強を占めます。この採用支援サービスの受注は、高校新卒採用の結果が出る10~3月にリピート継続契約が集中するため、売上高が下期に偏重する傾向にあります。また、採用支援サービスの中でも、おしごとフェア/ジョブドラフトFesについては、5~7月及び10月に役務提供となるため、開催月に売上高が偏重します。 同時に、企画制作サービス・代行支援サービスについては、求人情報が解禁となる7月に集中するため、売上高が特定の月に偏重する傾向になります。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    通期の売上高は28.1億円、営業利益は0.85億円の計画で、前年比で売上成長率は117.4%を目標としています。第2四半期累計期間は売上高が予測水準で推移し、営業損失も想定より縮小しておりますが、過熱する採用競争市場の不透明要因を鑑み、2026/3期通期の業績予想修正はありません。下期は、年度切替のリピート更新契約が行われていく時期となります。求人倍率の高止まりなど外的環境の影響も懸念される中ではありますが、課題1つ1つを検証改善することで2025年2月に公表した中期経営計画を達成してまいります。

     

    トピックス

    第2四半期のトピックスとしては、新たな課程の高校生キャリア教育支援として、一般社団法人HASSYADAI socialとともに、通信制高校の若者の「進路未決定」という課題解決のため、進路支援プロジェクト「ミライステップ」を鹿島朝日高等学校の生徒向けに9月から新たに開始しました。また、時間やエリアを問わずに企業研究や仕事に触れる環境を整備すべく、高校生に向けてメタバース空間で開催する合同企業説明会「ジョブドラフト ~メタバースFes~」をオープンいたしました。

    また、株式会社三井住友フィナンシャルグループの子会社である株式会社プラリタウンと業務提携契約を締結いたしました。本業務提携により、法人向けDX支援プラットフォーム「PlariTown」 にて、高校生の新卒採用支援サービス「ジョブドラフト」、人事支援サービス「人事部パック」、高校新卒研修「ルーキーズクラブ」の掲載を開始しております。本提携を通じて、より多くの企業との出会いの中で、地域を問わず幅広い企業の人材課題の解決を目指します。

  • 【2026年3月期2Q】

    Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)は何でしょうか?

    A:弊社の成長戦略のポイントは、第1四半期から変わらず、「金融機関との連携強化」「生産性向上による地方都市への展開」、そして「人事部パックの拡大」です。

    金融機関との連携については、担当人員を増やし、各金融機関の特性に合わせた戦略を立案し、本部主導型の営業も強化することで、企業紹介数が伸長しています。

    また、地方都市への展開については、正社員だけでなく委託ワーカーや業務委託の方を活用すること、およびWeb商談を活用した営業効率の向上により、出店費用という固定費を抑えながら事業エリアを拡大していく方針です。現状、第2四半期累計期間においては、総商談数としては上期で前年114%程度と順調に推移しているものの。Web商談チームの受注率に課題があります。トークの型化等、PDCAサイクルを更に回し、改善に努めます。

    人事部パックにつきましては、現状のサービスは、採用・教育・評価・定着といった人事全領域を広域にカバーしておりますが、この広さが課題となっていました。採用領域では競合サービスとの競争が激しく、また採用以外の教育・評価・定着は、企業の皆様にとって「重要だが緊急度が低い」と認識され、導入の優先順位が上がりきらないケースが多く発生しました。

    改善策として、足元状況を踏まえ、現在リブランディングを進めております。企業様が特に喫緊の対策を必要としている「離職防止」にフォーカスを絞った新プランを近日中にリリースする予定です。これにより、サービスの緊急度と訴求力を高め、導入障壁を引き下げてまいります。

    業績への影響度でございますが、こちらは昨年開始した新規サービスであり、弊社の主力事業は高卒採用支援であるため、現時点では「人事部パック」の販売鈍化が全社の業績に与える直接的な影響は、主力事業に比べれば限定的であると考えております。上期におきましては、人事部パックの売上は想定を下回っておりますが、主力事業(特にオプションの役務提供)にてカバーできております。短期的には下期も上期同様のカバーを目指す一方で、ストック収益の柱を確立するという中長期的な成長戦略においては、影響が大きくなるものと認識しており、上記の通りリブランディング、販売体制の再構築を行って参ります。

     

    Q:通期業績の見通についてご説明ください。

    A:過熱する採用競争市場の不透明要因を鑑み、2026/3期通期の業績予想修正はありません。

     

    Q:受注・競合状況についてご説明ください。

    A:特段主だった変化はございません。

     

    Q:M&A、業務提携の実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:11月17日に「チエルコミュニケーションブリッジ株式会社の事業買収に向けた基本合意締結のお知らせ」を開示させていただいております。本件の買収対象事業は、チエルコミュニケーションブリッジの主力事業のひとつである、高校生を対象とする大学・短期大学・専門学校の進学相談会の企画・運営等を行う進路情報事業です。当社はこれまで高校新卒者の就職支援に特化し、企業と高校、高校生を繋ぐワンストップソリューション「ジョブドラフト」を提供してまいりました。

    当社の就職支援とチエルコミュニケーションブリッジの当該事業の進学支援が融合することで、高校生のあらゆる進路選択に対応できるプラットフォームの構築が期待されます。また、当社が持つ企業・高校ネットワークと、チエルコミュニケーションブリッジの本事業が培ってきた高校および大学・専門学校との強固なリレーションとが相互に補完し合い、高卒採用・進学市場全体の非効率性を抜本的に解決する、より強固な事業基盤の確立が期待されます。

    事業譲渡実行予定日が2026年3月31日を予定しているため、本件が現時点における当社の2026年3月期業績に与える影響は軽微であると見込んでおり、2027年3月期以降本格的に始動していく予定です。

    これ以外にも、M&A及びCVC、もしくは業務提携の形式にて、HR分野における課題解決サービスを提供している事業者との協業は積極的に検討しておりますが、具体的に決定している事項はございません。

     

    Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:まだまだ課題はございますが、現状としてはオンペースと評価しております。課題の1つ1つと向き合い、しっかりと改善を繰り返してまいります。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:弊社は、まだ成長フェーズにあると考えており、早期の配当還元は難しい状況です。中期経営計画上も、配当については明記しておりませんが、計画期間内に配当を実施できればと考えています。ただし、現時点では確約できるものではありませんので、ご理解いただければ幸いです。

  • IR担当

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​企業名

上場市場 証券コード

​決算日

取材アーカイブ

  • CP&X

     

    決算概要

    売上高は前年同期比で20.3%増の6億3,528万円で着地しました。営業損失・経常損失は、事業計画における想定よりも赤字幅が縮小しています。売上高の増加要因としては主力サービスの「ジョブドラフトNavi」の掲載売上、企画制作・代行支援オプション商材の売上が順調に伸びたことに加え、「おしごとフェア」の会場数が増加(前年同期の12会場から、19会場へ開催増加)したことによるものです。販管費および売上原価の増加は、人件費、業務委託費、広告宣伝費への投資によるものですが、前年同期比約11%増に抑制しています。生産性向上をテーマに投資を継続しており、中期経営計画に変更はありません。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    当社は、高卒人材採用支援事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。高校生が「ジョブドラフトNavi」や「おしごとフェア」などのイベントを通じて、多様な企業を見ることで、就職のミスマッチを防ぎたいという学校側のニーズや、高校生の来場者数が増加している状況、そして企業側からも高校生へのアピール機会への高いニーズがあります。中小企業の人材不足は深刻化しており、企業側の高卒採用ニーズはますます高まっています。

     

    主要KPIの進捗と変化

    「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数は、2025年3月末段階で2,056社でした。第1四半期末においては2,506社となりました。中期経営計画では2028年3月期に8,700社(うち有料プラン2,000社)への拡大を目指しています。これはフリープラン(無料掲載枠)を増やし、その後の有料アップセルを試みる戦略に基づいています。

    また当社は、受注翌月に受注総額を顧客よりご入金頂くため、顧客からの前受金が発生するビジネスフローとなっています。契約負債(顧客からの前受金)は第1四半期の契約負債は約10.1億円、前年同期比では下がっています。これは、受注は好調に推移したものの、第1四半期中に役務提供が完了し売上計上となる「おしごとフェア」の開催数が前年の12会場から19会場へ増加したことによって、売上高に振り替わった金額が多かったためです。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    当社の売上構成として、採用支援サービスの売上高が例年50%強を占めます。この採用支援サービスの受注は、高校新卒採用の結果が出る10~3月にリピート継続契約が集中するため、売上高が下期に偏重する傾向にあります。また、採用支援サービスの中でも、おしごとフェア/ジョブドラフトFesについては、5~7月及び10月に役務提供となるため、開催月に売上高が偏重します。 同時に、企画制作サービス・代行支援サービスについては、求人情報が解禁となる7月に集中するため、売上高が特定の月に偏重する傾向になります。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    通期の売上高は28.1億円、営業利益は0.85億円の計画で、前年比で売上成長率は117.4%を目標としています。第1四半期は売上高が順調に推移し、営業損失も想定より縮小しているため、課題はありますが1つ1つを検証改善することで2025年2月に公表した中期経営計画を達成してまいります。

     

    トピックス

    第1四半期のトピックスとしては、新たな課程の高校生キャリア教育支援として、工科高校(大阪府立藤井寺工科高等学校)内で学校内職業体験会「おしごとフェア」を企画したほか、静岡県の志太三市(島田市・藤枝市・焼津市)のキャリア教育を静岡新聞社と共同で運営することが決定するなど、学校や自治体との連携を強化しています。

  • Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A:当四半期における成長戦略のポイントは、以下の五つです。

    1. 紹介獲得数の向上:金融機関(主に地銀、信金、信組)との提携をさらに強化・深耕し、紹介獲得数の増加を図ります。

    2. 営業効率の向上:営業組織をWeb商談部隊とリアル商談部隊に分け、Web商談チームを発足することで、デジタルを活用した営業効率の向上及び商談数の増加を図ります。

    3. 全社生産性の向上:AIの活用や業務委託ワーカーの活用を拡大し、社員がやるべきことに集中できる環境を整備することで、1人当たりの売上高を段階的に向上、利益水準を伸長させていきます。

    4. 付加価値の向上:インターンシップや第二新卒サービスなど、周辺領域で新たな商材を開発・提携し、高単価へのアップセルを進めます。また、中小企業向けの人事領域の課題解決を目指す「人事部パック」の販売促進を推し進めることで契約単価の向上を図ります。

    5. 学校への普及活動:当社の保有する学校網は、当社サービスの付加価値源泉であり他社参入障壁でもあります。競争優位性の確保のため、求人管理システム「ジョブドラフトTeacher」などのデジタルシステムや、高校現場で行うキャリア教育授業「ジョブドラフトCareer」の導入校数を増加させ、高校網の強化を図ります。

     

    Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。

    A:通期予想の売上高は28.1億円、営業利益は0.85億円です。今期の利益水準はまだまだ高いとは言えませんが、今期中に人員の生産性向上の仕組み化を行い、来期以降の成長と収益確保を目指しています。施策としては、上記「当四半期における成長戦略のポイント」に記載の戦略を実行しています。

     

    Q:受注・競合状況についてご説明ください。

    A:受注状況については、第1四半期の契約段階での受注は順調に推移しています。ただし、第1四半期に「おしごとフェア」の開催が増加し売上高に振り替わっているため、契約負債(顧客からの前受金)は一時的に減少しています。

    競合状況については、高卒就活市場は黎明期の段階であり、サービスの提供事業者は大卒市場に比べると少ない状況です。当社以外に、当社同様のトータルサービスを提供している(対企業サービスも対学校サービスも行っている)企業も出てきていますが、高校就活は三者協定による「学校斡旋」のルールが厳格に適用されているため、学校がキーポイントになります、その意味では、学校網の大きさが差別化要因となります。

    学校向け求人管理システムの提供や実際のキャリア教育支援を通じた当社学校網こそが競争優位性となっており、他社が簡単には真似できない状況にあります。市場の成長に伴い競合他社の参入も考えられるため、学校への普及活動をさらに強化していきます。当社は高校生が主体的に就職活動できる環境づくりを目指しています。

     

    Q:M&A、業務提携の実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:業務提携について、金融機関との顧客紹介に関する提携数が現在95行ほどあり、今期も提携を強化しています。これが紹介獲得数の向上という成長戦略の一つになっています。

    また、中期経営計画には織り込んでおりませんが、非連続な成長をとげ、より多くの企業人事課題を解決していくためにも、M&Aやサービスの業務提携は推進していきたいと考えています。

     

    Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:2025年2月に開示された中期経営計画に変更はありません。

    • 売上高・営業利益目標(2028年3月期):売上高48.1億円、営業利益率22.0%、CAGRは約26.1%。

    • 売上高成長率:今期17.4%増、来期(2027年3月期)27.4%増、再来期(2028年3月期)34.0%増の成長を見込んでいます。

    • 戦略:

      • 生産性向上:デジタルとAI、および業務委託ワーカーの活用により、従業員1人当たりの売上高を1,290万円から2,092万円へ約1.6倍に増加させる。新卒採用は来期以降抑制し、業務委託を増やす。

      • サービスエリア拡大:拠点は増やさず10拠点のままデジタルと業務委託を活用して全国展開を図る。

      • 周辺領域のアップセル:新たな商材(インターンシップサービス、第二新卒サービスなど)の開発や提携及び「人事部パック」の促進により、1社当たりの単価を上げる。

      • KPI:ナビサイトの掲載社数を2,056社から8,700社へ(有料プランは2,000社)増加させる。

    進捗状況としては、第1四半期は売上高が順調に推移し、営業損失も想定より縮小しており、計画を着実に推進しています。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:株主還元の方針について変更はございません。

    当社は、成長途上であると考えております。そのため、利益については、事業効率化と事業拡大のためを目的とした再投資を行い、企業価値を増大させることが、株主に対する最大の価値提供につながると考えております。従いまして、今後においても、企業価値の最大化のため、当面の間は内部留保の充実を図る方針です。将来的には、各事業年度の経営成績及びを必要な投資額、及び市況を勘案しながら株主に対する配当としての利益還元を検討してまいります。

  • IR担当

  • ​-

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​企業名

上場市場 証券コード

​決算日

取材アーカイブ

  • CP&X

     

    ビジネスモデルや事業内容

    株式会社ジンジブは、高校生をメインとした新卒採用支援事業を展開しており、高校生の採用を行う会社の求人を掲載した「ジョブドラフトNavi」(求人ナビ)と「ジョブドラフトFes」(合同企業説明会)を二つの柱としている。主なマネタイズポイントは、企業からの掲載料、カスタマーサクセス費用、出展料等である。また、学校向けには「ジョブドラフトTeacher」(求人票DXアプリ)やキャリア教育の出前授業を無償で提供している。

     

    特徴や強み

    同社の特徴は、高校生の就職活動ルールに特化したサービスを提供している点である。高校生の就職活動は、「応募開始から一定期間、一人一社しかエントリーできない」というルールがあり、学校との連携が不可欠であるが、同社は学校との強固な関係性を構築している。紙の求人票だけでなく、会社の雰囲気や先輩の声など、多角的な情報提供により、高校生の企業選択を支援することも強みである。これらの独自サービス提供により、他社との差別化を実現している。

     

    創業の経緯と転機となった出来事

    株式会社ジンジブは、1998年に代表の佐々木氏が広告代理店を個人創業したところからスタート、当初は携帯電話業界に特化したセールスプロモーションを展開していた。その後、大卒採用を継続して行い事業を拡大してきたが、中小企業の人材不足の課題解決を目的に現在の高卒採用支援事業を開始し、2020年1月にグループ再編、現在の事業に一本化した。高卒採用の現状に対する問題意識が、事業開始の大きな動機となっている。

     

    成長戦略

    同社は、金融機関との連携強化、地方都市への展開、人事部パックの拡大を重点戦略としている。金融機関との連携においては、担当人員の増強や本部主導型の営業を推進する。地方都市への展開では、委託ワーカーや業務委託の活用により、固定費を抑制する方針である。人事部パックは、中小企業向けの人事BPOサービスであり、今後の成長が期待されている。

     

    直近の決算状況

    株式会社ジンジブの直近の決算状況として、人員拡大に伴う固定費の増加と、金融機関からの紹介減少が、業績に影響を与えている。同社は、従来の「膨張型」成長戦略から、収益性を重視した効率的な成長戦略へ転換し、今期については、下方修正後の計画に対しては順調に進捗している。

     

    株主還元策

    株式会社ジンジブは、現時点では、早期の配当還元は難しい状況であるが、配当可能な状況になれば早期に配当還元を実施することを目指している。

     

    今期の取り組みやトピックス

    同社は、今期から人事部パックを本格的に開始した。中小企業向けに人事関連の包括的な支援を提供しており、人事部パックはサブスクリプション型のビジネスモデルであり、収益体質の向上に貢献することが期待される。

  • Q:特徴や優位性をご説明ください。

    A:弊社の特徴は、高校生をメインにした新卒採用支援に特化している点です。大卒市場向けにはリクナビやマイナビなどの求人ナビサイトや合同企業説明会がありますが、高校生にはこれらの情報が不足している現状があります。そこで、高校生に「働きたい」会社を探してもらう企業の求人情報が掲載した求人ナビのジョブドラフトNaviと、合同企業説明会であるジョブドラフトFesを二つの柱として、事業を展開しています。

    さらに、学校との連携を重視し、求人票を電子化して共有する「ジョブドラフトTeacher」や、キャリア教育の出前授業を行う「ジョブドラフトCareer」などのサービスを無償で提供することで、学校との関係性を構築しています。これにより、高校生へのアピールだけでなく、学校の先生を通じた情報提供も可能となり、サービスの付加価値を高めています。

     

    Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックスなどを含む)はなんでしょうか?

    A:弊社の成長戦略のポイントは、金融機関との連携強化、地方都市への展開、そして「人事部パック」の拡大です。

    金融機関との連携については、担当人員を増やし、各金融機関の特性に合わせた戦略を立案し、本部主導型の営業も強化することで、成約数の回復を目指します。

    地方都市への展開については、正社員だけでなく、委託ワーカーや業務委託の方も活用することで、固定費を抑えながら事業エリアを拡大していく方針です。

    人事部パックは、採用、教育、定着、評価といったHR全般に関する業務を支援するサービスで、中小企業様からの評価も高く、今後の成長が期待できます。サブスクリプション型のビジネスモデルであるため、契約数を積み上げることで、収益体質の向上にも繋がると考えています。

     

    Q:業績の増減要因をご説明ください。

    A:弊社の業績の増減要因は、主に金融機関との連携状況と、人員拡大による固定費の増加です。

    以前は、金融機関からのご紹介による成約が多かったのですが、金利上昇の影響で金融機関側の評価基準が変化し、ご紹介が減少したことが、受注減の要因となりました。

    また、新卒採用を積極的に行ったことによる固定費の増加も、利益面での圧迫要因となっています。

    これらの状況を踏まえ、今後は人員の生産性を向上させながら、効率的にエリアを拡大し、事業を拡大するという方針に転換することで、収益性の確保を目指します。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください?

    A:弊社は、まだ成長フェーズにあると考えており、早期の配当還元は難しい状況です。中期経営計画上も、配当については明記しておりませんが、計画期間内に配当を実施できればと考えています。ただし、現時点では確約できるものではありませんので、ご理解いただければ幸いです。

  • 取材者:

    貴社のビジネスモデルや事業内容につきまして、特徴や強みなども含めてご説明いただけますか。

    回答者:

    弊社は、簡単に申し上げますと、高卒人材採用支援事業を行っており、高校生をメインにした新卒採用支援をさせていただいております。

    形式的には、大卒向けにはリクナビやマイナビといった求人ナビサイトがあり、株式会社リクルート様や株式会社マイナビ様が合同企業説明会というリアルイベントを実施されているかと存じます。それ以外にも、大卒市場ではダイレクトリクルーティング、いわゆる株式会社i-plug様のようなサービスなど、様々なサービスがありますが、高校生にはそれらの情報が不足しているという現状がございます。

    そこで、高校生向けの企業の求人情報を掲載した求人ナビのジョブドラフトNaviと、高校生が直接企業と会える合同企業説明会であるジョブドラフトFesという、この2つを大きな柱としながら、企業様からマネタイズをいただく形で事業を進めているというのが、弊社のビジネスモデルです。

    学校側からは、一部特殊なケースで費用をいただくこともありますが、原則として無料でサービスを提供させていただいております。

    企業様からのマネタイズは、どのようなものかご説明します。

    求人ナビであるジョブドラフトNaviについては、年間の掲載料と、カスタマーサクセス費用をいただいております。カスタマーサクセスというのは、高卒採用が初めてという企業様も多いため、年間を通してサポートさせていただくサービスで、適切な時期に適切なアドバイスを行うプランをご契約いただいた企業様から、その分の費用をいただいております。

    合同企業説明会であるジョブドラフトFesについては、出展料をいただいております。

    その他、オプションとして、適性検査アプリであるジョブドラフトSurveyがございます。こちらは、高校生に限らずご利用いただけるものですが、面接だけで判断することが難しい部分を補うために、適性検査アプリを販売しております。

    その他のオプションについては、大きく2つの軸でご用意しております。1つ目の軸は、企業の訴求力向上です。2つ目の軸は、人事の効率化です。

    訴求力向上という点では、パンフレットやホームページの作成、最近ではSNSを活用して就職活動を行う若年層も多いため、SNSの企画・運営代行、動画作成など、いわゆる制作物をご提供しております。

    人事の効率化という点では、基本的には代行業務とお考えいただければわかりやすいかと存じます。高校生の就職活動・採用活動には、少し特殊な慣習がありまして、ハローワークに出した求人票を採用したいエリアの学校に紙で郵送するという慣習があります。

    多いところでは、1校あたり1,000枚ほどの求人票が届くこともあるそうで、先生方がそれを紙でファイリングしたり、エクセルで一覧にまとめたりといった作業をされています。企業側からしても、非常に手間がかかります。

    そこで、求人票のデータをいただければ、弊社が指定の高校に送付する「求人票発送代行」というサービスや、高校の先生に直接アピールすることが最も効果的なのですが、人的リソースが足りないという企業様のために、広報活動を代行するサービスなども行っております。

    そして、10月に本格的にローンチし、現在注力しているのが、人事部そのものをBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)するサービスです。採用、教育、定着、評価といった、いわゆるHR全般に関する業務を、弊社が外部アドバイザーとして支援いたします。

    この背景につきましては、弊社のお客様は大半が従業員300名未満の中小企業様です。人事担当者がいない、あるいは兼任であるという状況のため、採用がうまくいっても、なかなか人材が定着しないという課題を抱えていらっしゃいます。

    そこで、人事部のBPO、弊社では「人事部パック」と呼んでおりますが、こちらも代行支援サービスとしてご提供しております。

    まとめますと、主なマネタイズポイントは、Naviへの掲載イベントの開催、Surveyという適性検査、そして、訴求力向上オプションとしてのパンフレット作成など、人事効率化オプションとして、代行サービスや、人事業務そのものの支援などをご提供しています。

    取材者:

    貴社の場合、高校への働きかけ、つまり高校との繋がりが非常に重要な要素になるかと思いますが、まず、全国の高校のうち、公立と私立の割合はどのくらいなのでしょうか。

    回答者:

    求人ナビの特色をご説明する上で、高校生の就職活動のルールについて、少しご説明させていただきたいと思います。

    大学生の場合、リクナビなどでエントリーし、説明会に参加し、複数企業から内定を得て、その中から入社する企業を選ぶというように、大学生の自由意思によって就職活動が行われます。

    しかし、高校生の就職活動は、実はあまりそうなっていません。これは、80年来続くルールがありまして、毎年2月に三者協定という形で、ハローワーク、学校協会、そして経済団体が、各都道府県ごとにルールを定めています。そして、このルールが長年守られているというのが、高卒の就職活動の特徴です。

    このルールの中で、最も大きなものが、「一人一社しかエントリーできない」という点です。

    そして、企業と高校生が直接連絡を取ってはいけないというルールがあり、全てのやり取りを学校の先生が仲介することになります。

    このようなルールがあるため、高校生へのアピールももちろん重要ですが、間に学校が入るという点が非常に大きな特徴となります。

    ですので、弊社のナビとリクナビの最も大きな違いは、エントリーボタンがないという点です。

    そのため、弊社が学校様にご提示できる求人に、特に指定はございません。

    公立高校のみ、あるいは私立高校のみに開示可能ということはなく、ハローワークの求人票をお持ちの企業様は、まずはその求人票のデータを掲載いただくという形になります。そして、それらの情報を全て無料で閲覧できるというのが、弊社のナビの特徴です。

    おっしゃっていただいた通り、弊社がどれだけ学校様との関係性を構築できているかという点が、弊社のサービスの付加価値の源泉であると考えております。

    そこで、弊社は学校様向けに、2つのサービスを無償で提供しています。1つは、「ジョブドラフトTeacher」というサービスです。先ほど、求人票を紙で送付するというお話をしましたが、先生方は1,000枚もの求人票を一覧にしたり、ファイリングしたりといった作業をされています。

    それを生徒に共有する際にも、紙で渡す必要があるため、非常に手間がかかります。そこで、先生方に求人票をスキャンしていただくと、弊社の「ジョブドラフトTeacher」というシステムで、生徒の皆様とその情報を「ジョブドラフトNavi」内で共有できるという、いわゆるDXアプリをご提供しております。

    こちらは、現在全国で800校ほどに導入いただいております。もう1つは、「ジョブドラフトCareer」というサービスです。

    これは、簡単に言うと、キャリア教育の出前授業です。弊社から講師を派遣し、授業の1コマをいただいて、キャリア教育の授業を行うというものです。こちらは、今年の実績で600校ほどで実施させていただいております。

    弊社には、法人営業部隊とは別に、学校提案部隊という専門の部隊があり、彼らが各高校を訪問し、学校との関係性を構築しています。

    取材者:

    キャリア教育の授業も無料で行っているのですか。

    回答者:

    はい、基本的には無料です。ただ、複数回連続で授業を行うような、少し特殊な案件の場合には、費用をいただくこともありますが、原則として無料で行っています。キャリア教育の授業を導入いただいた学校様には、無料で行う代わりに、弊社のイベントに先生の引率でご参加いただいております。

    それが、先ほどお話したジョブドラフトFesです。今年は、33会場で開催し、7,000名ほどの高校生にご参加いただきました。これらの参加者のほとんどが、学校の先生に引率されての参加となりますので、キャリア教育の授業が、イベントへの参加という形でも付加価値を生み出していると言えます。

    取材者:

    貴社のお話をお伺いしていると、人的リソースがかなり必要になるのではないかと感じますが、採用戦略について、何かお考えはございますか。

    回答者:

    弊社は、高卒の就職支援サービスを提供している以上、弊社自身も高卒を採用していく方針です。ただ、高卒だけにこだわる必要もないと考えており、新卒採用は大卒と高卒を半々にするという方針で進めております。

    今年4月に入社する25卒の新卒は、全体で40名の予定で、うち大卒が18名、高卒が22名です。昨年の新卒は57名、その前が43名というように、新卒採用を増やしてきております。

    ただ、一定程度規模も大きくなってきましたので、来期以降、つまり26卒以降は、新卒採用数を30名程度に抑え、従業員の規模拡大は一旦緩やかにしようと考えております。

    取材者:

    貴社の事業エリアについてですが、都市部の方が訪問率が高いとのことですが、これは都市部の方が高卒の就職支援のニーズが高いということですか。一見すると、都市部の方が高卒の就職支援のニーズが少ないように思えるのですが、この点についてはいかがですか。

    回答者:

    そのご認識はおそらく正しいかと存じます。弊社は現在、仙台、新潟、一都三県、静岡、名古屋、大阪、兵庫、京都、岡山、広島、福岡、熊本の政令指定都市10拠点で事業を展開しております。

    特に顕著なのは東京で、就職率は47都道府県の中で最も低い水準です。

    10%程度かと思います。ただ、母数はやはり多いです。地方に行けば行くほど就職率は高いのですが、人数が少ないという現状があります。

    そのため、現在は、弊社が拠点を出しているエリアに学校支援部隊を配置し、そのエリアの高校を重点的に訪問しているという状況です。

    取材者:

    拠点の周辺地域から事業を拡大していくというよりは、まず拠点を設けたエリアで数を増やしていくというイメージでよろしいですか。

    回答者:

    事業展開においては、企業と高校のバランスも考慮する必要があります。弊社が拠点を出させていただいているエリアは、実は企業が多いエリアでもあります。企業に対して、しっかりと高校をご紹介するという意味合いで、現在はバランスを取りながら事業を進めております。

    今後は、正社員による拠点展開だけでなく、地方エリアに居住されている委託ワーカーや業務委託の方も活用しながら、固定費を抑えて地方都市への展開を進めていきたいと考えております。

    取材者:

    それでは、貴社の創業の経緯について、お教えいただけますか。

    回答者:

    弊社のグループの母体となる会社は、1998年に創業いたしました。代表の佐々木満秀が、前職の会社が倒産したことを受けて、独立して自分の会社を設立したのが始まりです。

    当時は、資金力があったわけではなかったので、アイデア勝負ということで、広告代理店を設立し、ニッチな分野として、携帯電話業界に特化したセールスプロモーションを行う広告代理店として事業を展開しておりました。

    その会社では、2006年から大卒の新卒採用を開始しており、その1期生が現在の専務である森です。

    その後、大卒採用を継続しながら、大阪から東京にも進出し、事業を拡大してきました。そして、会社の安定性を確立する必要があるという考えに至り、帝国データバンクの300未満の中小企業ランキングで日本一になるという目標を掲げ、実際に達成することができました。

    安定性が確立できたという段階を経て、さらに会社を拡大していくという方針になった際に、事業の多角化や集中化など、様々な選択肢がある中で、やはり根本は「人」であるという考えに至りました。

    大卒の新卒採用に携わってきた経験から、今後、特に中小企業や知名度の低い企業にとって、大卒採用はますます難しくなると考えていました。

    佐々木自身が高卒であるということもあり、「高校生を採用しよう」という話になったのですが、「高卒は採用できない」という意見が出ました。その理由を尋ねたところ、先ほど申し上げたようなルールがあるからだということでした。

    佐々木は、17歳、18歳の頃と、状況が全く変わっていないことに気づき、18歳がそのような状況で、一人一社しかエントリーできず、学校の先生の斡旋によって就職が決まり、結果的に離職率が高いという状況で社会に出ていくのは、非常にもったいないと考えました。

    そして、この状況は社会課題であると強く感じ、2014年に事業を開始いたしました。

    それ以来、創業時の広告代理店事業、大卒の新卒紹介事業、そして高卒の就職支援事業、さらに40代以上の転職支援サービスという、4社体制をホールディングス体制で展開してまいりました。しかし、今後のことを考えたときに、広告代理店事業や人材紹介事業は一旦切り離し、社会的意義のある高卒の就職支援事業に一本化しようという方針になり、2020年1月にグループ再編を行い、全ての事業を吸収合併し、現在の事業に一本化したという経緯です。

    取材者:

    貴社のサービスを利用することで、高校生の求職者側が得られるメリットというのは、企業情報を手軽に知ることができ、先生に相談できるという点が主な流れかと思いますが、そういった形で、高校生の求職者自身が企業情報を知ることができるようになることが、従来との違いになるのですか。

    回答者:

    従来、高校生が見ることができるのは、紙の求人票に記載された、ハローワーク所定の文章のみで、給与や年間休日などの情報しかありませんでした。しかも、就職するエリアは地元に限られることが多かったため、エリアを越えた情報共有はほとんどありませんでした。そのような状況において、自分で企業を選択したいというニーズはあるものの、情報がまとまっているものがありませんでした。弊社のナビを見ていただければ紙の求人票だけでは伝わらない、会社の雰囲気や先輩の声、社風、価値観、理念といった情報も含めて、会社の良さを理解することができます。

    そのため、高校生の求職者はより正確な情報を得た上で、先生に相談することができるという点が、弊社のサービスの価値だと考えております。

    取材者:

    実際に、平均的な高卒の離職率と、貴社のサービスを利用して就職した方の離職率には、どれくらいの差があるのでしょうか。

    回答者:

    弊社のサービスが、どれだけ就職に影響を与えているかという正確なデータは、把握できていないというのが現状です。なぜなら、弊社は求人ナビにエントリーボタンを設置していないため、求職者が弊社を経由して企業を知ったかどうかを把握することが難しいからです。そのため、サービスの数字的な価値を明確に示すことができないという点が、非常に悩ましいところです。

    ただ、全体的な離職率で申し上げますと、高卒の場合、1年目の離職率が17%程度、3年目の離職率が40%程度です。

    比較対象としてよく挙げられる大卒の場合、今年度のデータでは、1年目の離職率が11%、3年目の離職率が32.3%程度となっております。

    このデータを見ると、1年目の離職率に大きな差があることがわかります。

    取材者:

    離職率は、高卒の方がやや高いのですね。

    回答者:

    貴社のサービスを利用することで、離職率がどれだけ改善されるかというデータがあれば、サービスの価値をより明確に示せるのではないかと考えております。

    おっしゃる通りです。本当の意味でリクナビのようにサービスを展開していくのであれば、自由応募を解禁せざるを得ないということになります。弊社としても、高卒採用の文化形成という目標がありますので、いつから自由応募を解禁していくか、見計らっている最中です。

    取材者:

    実際、ルールを変えるというのは、かなり難しいことだと思いますが、そういった部分について、何か協議などは進んでいるのですか。

    回答者:

    昨年3月に上場させていただき、一定の社会的ポジションを得ることができたと考えております。また、昨年の11月には、内閣府の方からお声がけいただき、規制改革推進委員会の中で、高卒の就職に関する課題を取り上げていただきました。さらに、12月には経団連にも加盟させていただきましたので、今後、規制改革の部分について、積極的に声を上げていきたいと考えております。

    この問題は、関係者の方々にも、なかなか気づいていただけない部分が多いのが現状です。どうしても、大学卒が優先されがちで、高卒は後回しにされてしまう傾向があるため、ロビー活動も含めて、積極的に働きかけていきたいと考えております。

    取材者:

    それでは、昨年上場の目的について、改めてお聞かせいただけますか。

    回答者:

    弊社は、帝国データバンクのランキングで日本一になったこともあるなど、経営基盤は安定しており、成長もしていました。資金調達の必要があったわけではありません。

    上場の目的は、今後の高卒採用のあり方や就職文化の変革、そして、さらなるサービス展開を進めていく上で、弊社自身の信用と信頼を得たかったからです。

    人材業界は、残念ながら、悪いイメージを持たれることもあり、「人材を横流しして利益を得ている」などと言われることもあります。しかし、弊社はそういった考えで事業を行っているわけではありません。社会的に意義のある事業を行っている企業として、真に信頼される存在になりたいという思いから、上場させていただきました。

    取材者:

    上場されてから、機関投資家の方々との面談などは増えましたか。

    回答者:

    おかげさまで、上場前には全くお話を聞いていただけなかったような方々からも、取材のお申し込みをいただけるようになりました。現在は、四半期ごとにIRミーティングを実施しており、毎回10件ほど取材のお申し込みをいただいております。大変ありがたいことだと感じております。

    取材者:

    それでは、今期の業績についてお伺いしたいのですが、今期、第2四半期の業績が、業績予想の修正もあり、利益面で苦戦しているように見受けられます。この利益面での要因について、お教えいただけますか。

    回答者:

    弊社は、上場時に開示した成長可能性に関する資料にも記載しております通り、人員を拡大し、エリアを拡大し、事業を拡大するという、いわゆる「膨張型」の経営戦略をとっておりました。

    しかし、新卒を57名採用したことによる固定費の増加が大きく、今期の上半期は、受注も我々の想定を下回る結果となりました。

    これらの状況を総合的に判断した結果、従来の膨張型の成長戦略では、収益性を確保することが難しいという結論に至り、2月に改めて中期経営計画を発表し、人員の生産性を向上させながら、効率的にエリアを拡大し、事業を拡大するという方針に転換することを宣言いたしました。

    今期に関しては、下方修正後の計画に対しては、順調に進捗しており、利益面でも達成できる見込みですが、大幅な増益という状況にはならないと考えております。

    取材者:

    先ほどお話に出た、想定外の受注減や商談の弱含みという部分については、どのような要因があったのでしょうか。

    回答者:

    弊社の商談数の約3分の1、成約数の半分は、金融機関からのご紹介によるものです。

    弊社は現在、全国93の金融機関と提携しており、ご紹介いただいた企業様との間で成約に至った場合、成約金額の10%を金融機関に紹介料としてお支払いする、ビジネスマッチングの仕組みをとっております。

    この仕組みは、コロナ禍において開始し、非常に好評で、成約数も順調に増加しておりました。

    しかし、昨年の初め頃から、金利上昇の影響により、金融機関側の評価基準が変化し、ビジネスマッチングによる手数料収入よりも、口座残高や融資残高を重視する金融機関が増えてきました。これは、我々にとっても想定外の状況でした。

    金融機関の中でも、特に上位4行からのご紹介が大幅に減少しており、全体で500件ほど減少するという状況になりました。ただ、金融機関全体の6割は前年より増加となっております。

    しかし、上位4行の減少分を補うには至らず、結果として、金融機関経由の成約数が伸び悩むという状況になりました。これは、成約全体の半分を占める要因ですので、業績に大きく影響いたしました。

    取材者:

    今後の改善策や対策などはございますか。

    回答者:

    2月に発表いたしました新しい中期経営計画の成長戦略の1つ目として、金融機関との連携強化を掲げております。

    まず、金融機関担当の人員を増やします。12月末時点で5名体制でしたが、金融機関専門の営業部隊を12~14名体制に増員いたしました。また、部署の責任者には、弊社の法人営業で支店長を務めていた人材を配置転換し、より戦略的に営業活動を展開できる体制を構築いたしました。これが1点目です。

    2点目として、93の金融機関全てに対して、同じようにアプローチするのではなく、弊社の事業エリア外の金融機関も含めて、改めてターゲットを絞り込み、各金融機関の特性に合わせた個別の戦略を立案いたしました。そして、この戦略に基づいて、1年間活動していく予定です。

    3点目として、各支店を訪問し、金融機関の担当者との関係構築に努めながら、ご紹介いただくという従来の営業スタイルに加えて、金融機関の本部のビジネスマッチング担当者にも営業を提案していくという、本部主導型の営業も強化いたします。

    これには、支店担当者との関係構築だけでは、時間がかかるという点と、金融機関側の評価基準が変化した場合に、ご紹介が減少してしまうというリスクに対応するという狙いがあります。

    そして4点目として、金融機関からのご紹介をいただくためには、弊社の営業担当者が、金融機関の行員の方と一緒に企業を訪問することが、最も成約に繋がりやすいというデータがあります。そのため、2ヶ月先の同行訪問の予約獲得数を増やすという目標を新たに設定し、目標達成に向けた取り組みを強化しております。

    これらの対策によって、金融機関経由の成約数をしっかりと回復させていきたいと考えております。

    取材者:

    組織体制から、かなり対策をされているのですね。

    回答者:

    はい。対策はすでに2月から実行しており、4月には組織全体がスムーズに動き出す体制が整う予定です。

    取材者:

    今後の株主還元策について、何か方針などございましたら、お教えいただけますか。

    回答者:

    弊社は、まだ成長フェーズにあると考えており、早期の配当還元は難しい状況です。中期経営計画上も、配当については明記しておりません。中期経営計画の期間内に、配当を実施できればと考えておりますが、現時点では確約できるものではありませんので、3年間は配当なしという前提で、ご理解いただければ幸いです。

    取材者:

    貴社の売上高の季節変動などはございますか。

    回答者:

    月次変動という意味合いで申し上げますと、弊社の事業は、高卒市場の求人解禁時期に大きく影響を受けます。大卒市場でいうと、3月にリクナビがオープンしますが、弊社の高卒市場では、7月1日が求人解禁時期にあたります。

    そのため、求人票の発送代行、学校訪問代行、イベントなどの業務が、全て7月に集中します。

    したがって、第2四半期の売上高が大きく伸びる傾向にあります。

    取材者:

    7月以外は、そこまで大きな変化はないというイメージなのですか。

    回答者:

    イベントについては、今年は5月、6月、9月に開催する予定です。前年と比較すると、5月、6月の開催回数はやや増加しており、例年10月に開催していたものを9月に前倒しするという変更点がありますので、多少の変動はあるかもしれませんが、四半期単位で売上高の比率が大きく変動することはないと考えております。第2四半期の売上高の比率が、多少増加する可能性はありますが、それ以外の四半期については、大きな変動はないと考えていただいて問題ございません。

    取材者:

    それでは、今期から始められた取り組みや、業績に影響を与えるトピックスなどございましたら、お教えいただけますか。

    回答者:

    1点、先ほど代行サービスの中でご紹介しました「人事部パック」が、今期から本格的に開始した取り組みとなります。10月に本格的にローンチし、12月末の時点で、28社にご契約いただいております。お客様からの評価も高く、非常に順調に推移しており、今後の成長が期待できるサービスだと考えております。

    人事部パックは、月額10万円、20万円、30万円、50万円の4つのプランをご用意しております。中小企業様にとって、人事、特に人材採用は、大きな課題となっています。

    弊社の人事部パックをご契約いただければ、例えば月額20万円のプランの場合、年間240万円で、採用、教育、定着、評価といった、人事に関する包括的なアドバイスを受けることができます。この点が、多くの中小企業様からご好評いただいており、今後、本格的に展開していきたいと考えております。人事部パックは、初回契約が1年間となるため、サブスクリプション型のビジネスモデルとなります。そのため、契約数が積み上がれば、収益体質の向上にも繋がると考えており、中期経営計画の数値にも反映させていただいております。

  • 常務取締役 新田圭様

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(株)ジンジブ

東証GRT 142A

決算:3月末日

CP&X


【2026年3月期3Q】

決算概要

当第3四半期累計期間においても、引き続き、当社主軸サービスである「ジョブドラフトサービス」の地方深耕・付加価値向上・商談獲得ルートの新規開拓を進め、特に金融機関等からの見込顧客紹介や、広告からの資料問合せ等のインバウンド商談などを主軸として進めてまいりました。そのような中、掲載に関する売上については、前年同期と比較して増加するとともに、掲載売上以外のオプション売上につきましても、特に高校生向け大規模合同企業説明会、研修動画や研修サービス等の付帯オプションなどが好調に推移しております。あわせて中期経営計画での「全社生産性の向上」の取組みの一環として、全体的な原価、販管費の削減・効率化も進めております。 その結果、当第3四半期累計期間の売上高は1,965,747千円(前年同期比8.5%増)、営業利益は39,968千円 (前年同期比986.0%増)、経常利益は39,685千円(前年同期比5,339.3%増)、四半期純利益は21,889千円(前 年同期比3,853.6%増)となりました。


セグメント別または事業別の増減要因

当社は、高卒人材採用支援事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。当第3四半期の掲載に関する売上については、前年同期と比較して増加するとともに、掲載売上以外のオプション売上につきましても、特に高校生向け大規模合同企業説明会、研修動画や研修サービス等の付帯オプションなどが好調に推移しております。


主要KPIの進捗と変化

弊社が重視する指標の1つに「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数があります。「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数は、2025年3月末段階で2,056社でしたが、第3四半期末においては2,991社となりました。(なお、この掲載数については、掲載年度の切替により翌3月末に、翌年度の契約のない求人については減少する予定です。)

 中期経営計画では2028年3月期に8,700社(うち有料プラン2,000社)への拡大を目指しています。これはフリープラン(無料掲載枠)を増やし、その後の有料アップセルを試みる戦略に基づいています。


季節性・一過性要因の有無と影響

当社の売上構成として、採用支援サービスの売上高が例年50%強を占めます。この採用支援サービスの受注は、高校新卒採用の結果が出る10~3月にリピート継続契約が集中するため、売上高が下期に偏重する傾向にあります。また、採用支援サービスの中でも、おしごとフェア/ジョブドラフトFesについては、5~7月及び10月に役務提供となるため、開催月に売上高が偏重します。同時に、企画制作サービス・代行支援サービスについては、求人情報が解禁となる7月に集中するため、売上高が特定の月に偏重する傾向になります。


通期見通しと進捗率・達成可能性

通期の売上高は28.1億円、営業利益は0.85億円の計画です。第3四半期累計期間は売上高が計画比若干未達で推移、営業利益は計画値を上回るペースで推移しておりますが、過熱する採用競争市場の不透明要因を鑑み、2026/3期通期の業績予想修正はありません。下期は、年度切替のリピート更新契約が行われていく時期となります。求人倍率の高止まりなど外的環境の影響も懸念される中ではありますが、課題1つ1つを検証改善することで計画値を達成する所存です。なお、中期経営計画につきましては、チエル株式会社の連結子会社であるチエルコミュニケーションブリッジ株式会社が営む進路情報事業の事業買収の業績に与える影響も考慮し、2026年5月を目途に、新中期経営計画を公表する予定で御座います。


トピックス

第3四半期のトピックスとしては、チエル株式会社の連結子会社であるチエルコミュニケーションブリッジ株式会社(東京都品川区、代表取締役社長 粟田 輝、以下CCB)が営む進路情報事業の事業買収に関して、基本合意書を締結したことがあげられます。CCBが子会社として新設した株式会社ジンジブキャリアが、吸収分割する方法で対象事業を承継し、当社がジンジブキャリアの全株式を取得する形となります。ジンジブキャリアを新たなパートナーとして迎えることで、当社の就職支援と同社の進学支援が融合し、高校生のあらゆる進路選択に対応できるプラットフォームの構築が期待されます。なお、本件の当社業績への寄与は来期2027年3月期からとなる予定です。

 また、もう1つのトピックスとして、大阪府が主催する雇用促進イノベーション創出支援事業「EPICS」のアクセラレーションプログラムに採択されたこともあげられます。本プログラムを通じて、大阪府の高校生をはじめとした若者の就職活動やキャリア支援の推進を通じて、新たな未来を担う人材創出プログラムの開発を大阪発で目指します。

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取材アーカイブ

  • CP&X

     

    【2026年3月期2Q】

    決算概要

    当第2四半期の採用支援サービス「ジョブドラフトFes」については、19会場で開催(前年15会場開催)し、729社参画、高校生4,337人参加(前年571社参画、高校生3,229人参加)と盛況でした。

    高校生の就活は7月が求人情報の公表解禁日となり、9月に選考が開始します。その季節性から、当第2四半期会計期間が受注の閑散期にあたります。そのため第1四半期会計期間に比べ掲載数の伸びは緩やかになるものの、当第2四半期は、求人情報の解禁に伴うオプションの役務提供や、ジョブドラフトFesなどのイベント開催が進捗することで、売上高は第1四半期会計期間よりも増加しております。あわせて中期経営計画での「全社生産性の向上」への取組の一環として、全体的な原価、販管費の削減・効率化も進めております。

    その結果、当中間会計期間の売上高は1,438,277千円(前年同期比11.2%増)、営業利益は80,147千円(前年同期比207.1%増)、経常利益は81,029千円(前年同期比222.1%増)、中間純利益は61,925千円(前年同期比229.4%増)となりました。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    当社は、高卒人材採用支援事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。季節要因につきましては、前述のとおりでありますが、当第2四半期の採用支援サービス「ジョブドラフトFes」については、昨今の高卒人材への旺盛な企業ニーズを背景に、19会場で開催(前年15会場開催)し、729社参画、高校生4,337人参加(前年571社参画、高校生3,229人参加)と規模拡大しております。

     

    主要KPIの進捗と変化

    弊社が重視する指標の1つに「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数があります。「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数は、2025年3月末段階で2,056社でしたが、第2四半期末においては2,820社となりました。(なお、この掲載数については、掲載年度の切替により翌3月末に、翌年度の契約のない求人については減少する予定です。)

    中期経営計画では2028年3月期に8,700社(うち有料プラン2,000社)への拡大を目指しています。これはフリープラン(無料掲載枠)を増やし、その後の有料アップセルを試みる戦略に基づいています。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    当社の売上構成として、採用支援サービスの売上高が例年50%強を占めます。この採用支援サービスの受注は、高校新卒採用の結果が出る10~3月にリピート継続契約が集中するため、売上高が下期に偏重する傾向にあります。また、採用支援サービスの中でも、おしごとフェア/ジョブドラフトFesについては、5~7月及び10月に役務提供となるため、開催月に売上高が偏重します。 同時に、企画制作サービス・代行支援サービスについては、求人情報が解禁となる7月に集中するため、売上高が特定の月に偏重する傾向になります。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    通期の売上高は28.1億円、営業利益は0.85億円の計画で、前年比で売上成長率は117.4%を目標としています。第2四半期累計期間は売上高が予測水準で推移し、営業損失も想定より縮小しておりますが、過熱する採用競争市場の不透明要因を鑑み、2026/3期通期の業績予想修正はありません。下期は、年度切替のリピート更新契約が行われていく時期となります。求人倍率の高止まりなど外的環境の影響も懸念される中ではありますが、課題1つ1つを検証改善することで2025年2月に公表した中期経営計画を達成してまいります。

     

    トピックス

    第2四半期のトピックスとしては、新たな課程の高校生キャリア教育支援として、一般社団法人HASSYADAI socialとともに、通信制高校の若者の「進路未決定」という課題解決のため、進路支援プロジェクト「ミライステップ」を鹿島朝日高等学校の生徒向けに9月から新たに開始しました。また、時間やエリアを問わずに企業研究や仕事に触れる環境を整備すべく、高校生に向けてメタバース空間で開催する合同企業説明会「ジョブドラフト ~メタバースFes~」をオープンいたしました。

    また、株式会社三井住友フィナンシャルグループの子会社である株式会社プラリタウンと業務提携契約を締結いたしました。本業務提携により、法人向けDX支援プラットフォーム「PlariTown」 にて、高校生の新卒採用支援サービス「ジョブドラフト」、人事支援サービス「人事部パック」、高校新卒研修「ルーキーズクラブ」の掲載を開始しております。本提携を通じて、より多くの企業との出会いの中で、地域を問わず幅広い企業の人材課題の解決を目指します。

  • 【2026年3月期2Q】

    Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)は何でしょうか?

    A:弊社の成長戦略のポイントは、第1四半期から変わらず、「金融機関との連携強化」「生産性向上による地方都市への展開」、そして「人事部パックの拡大」です。

    金融機関との連携については、担当人員を増やし、各金融機関の特性に合わせた戦略を立案し、本部主導型の営業も強化することで、企業紹介数が伸長しています。

    また、地方都市への展開については、正社員だけでなく委託ワーカーや業務委託の方を活用すること、およびWeb商談を活用した営業効率の向上により、出店費用という固定費を抑えながら事業エリアを拡大していく方針です。現状、第2四半期累計期間においては、総商談数としては上期で前年114%程度と順調に推移しているものの。Web商談チームの受注率に課題があります。トークの型化等、PDCAサイクルを更に回し、改善に努めます。

    人事部パックにつきましては、現状のサービスは、採用・教育・評価・定着といった人事全領域を広域にカバーしておりますが、この広さが課題となっていました。採用領域では競合サービスとの競争が激しく、また採用以外の教育・評価・定着は、企業の皆様にとって「重要だが緊急度が低い」と認識され、導入の優先順位が上がりきらないケースが多く発生しました。

    改善策として、足元状況を踏まえ、現在リブランディングを進めております。企業様が特に喫緊の対策を必要としている「離職防止」にフォーカスを絞った新プランを近日中にリリースする予定です。これにより、サービスの緊急度と訴求力を高め、導入障壁を引き下げてまいります。

    業績への影響度でございますが、こちらは昨年開始した新規サービスであり、弊社の主力事業は高卒採用支援であるため、現時点では「人事部パック」の販売鈍化が全社の業績に与える直接的な影響は、主力事業に比べれば限定的であると考えております。上期におきましては、人事部パックの売上は想定を下回っておりますが、主力事業(特にオプションの役務提供)にてカバーできております。短期的には下期も上期同様のカバーを目指す一方で、ストック収益の柱を確立するという中長期的な成長戦略においては、影響が大きくなるものと認識しており、上記の通りリブランディング、販売体制の再構築を行って参ります。

     

    Q:通期業績の見通についてご説明ください。

    A:過熱する採用競争市場の不透明要因を鑑み、2026/3期通期の業績予想修正はありません。

     

    Q:受注・競合状況についてご説明ください。

    A:特段主だった変化はございません。

     

    Q:M&A、業務提携の実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:11月17日に「チエルコミュニケーションブリッジ株式会社の事業買収に向けた基本合意締結のお知らせ」を開示させていただいております。本件の買収対象事業は、チエルコミュニケーションブリッジの主力事業のひとつである、高校生を対象とする大学・短期大学・専門学校の進学相談会の企画・運営等を行う進路情報事業です。当社はこれまで高校新卒者の就職支援に特化し、企業と高校、高校生を繋ぐワンストップソリューション「ジョブドラフト」を提供してまいりました。

    当社の就職支援とチエルコミュニケーションブリッジの当該事業の進学支援が融合することで、高校生のあらゆる進路選択に対応できるプラットフォームの構築が期待されます。また、当社が持つ企業・高校ネットワークと、チエルコミュニケーションブリッジの本事業が培ってきた高校および大学・専門学校との強固なリレーションとが相互に補完し合い、高卒採用・進学市場全体の非効率性を抜本的に解決する、より強固な事業基盤の確立が期待されます。

    事業譲渡実行予定日が2026年3月31日を予定しているため、本件が現時点における当社の2026年3月期業績に与える影響は軽微であると見込んでおり、2027年3月期以降本格的に始動していく予定です。

    これ以外にも、M&A及びCVC、もしくは業務提携の形式にて、HR分野における課題解決サービスを提供している事業者との協業は積極的に検討しておりますが、具体的に決定している事項はございません。

     

    Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:まだまだ課題はございますが、現状としてはオンペースと評価しております。課題の1つ1つと向き合い、しっかりと改善を繰り返してまいります。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:弊社は、まだ成長フェーズにあると考えており、早期の配当還元は難しい状況です。中期経営計画上も、配当については明記しておりませんが、計画期間内に配当を実施できればと考えています。ただし、現時点では確約できるものではありませんので、ご理解いただければ幸いです。

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  • ​IR担当

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    決算概要

    売上高は前年同期比で20.3%増の6億3,528万円で着地しました。営業損失・経常損失は、事業計画における想定よりも赤字幅が縮小しています。売上高の増加要因としては主力サービスの「ジョブドラフトNavi」の掲載売上、企画制作・代行支援オプション商材の売上が順調に伸びたことに加え、「おしごとフェア」の会場数が増加(前年同期の12会場から、19会場へ開催増加)したことによるものです。販管費および売上原価の増加は、人件費、業務委託費、広告宣伝費への投資によるものですが、前年同期比約11%増に抑制しています。生産性向上をテーマに投資を継続しており、中期経営計画に変更はありません。

     

    セグメント別または事業別の増減要因

    当社は、高卒人材採用支援事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。高校生が「ジョブドラフトNavi」や「おしごとフェア」などのイベントを通じて、多様な企業を見ることで、就職のミスマッチを防ぎたいという学校側のニーズや、高校生の来場者数が増加している状況、そして企業側からも高校生へのアピール機会への高いニーズがあります。中小企業の人材不足は深刻化しており、企業側の高卒採用ニーズはますます高まっています。

     

    主要KPIの進捗と変化

    「ジョブドラフトNavi」の掲載企業数は、2025年3月末段階で2,056社でした。第1四半期末においては2,506社となりました。中期経営計画では2028年3月期に8,700社(うち有料プラン2,000社)への拡大を目指しています。これはフリープラン(無料掲載枠)を増やし、その後の有料アップセルを試みる戦略に基づいています。

    また当社は、受注翌月に受注総額を顧客よりご入金頂くため、顧客からの前受金が発生するビジネスフローとなっています。契約負債(顧客からの前受金)は第1四半期の契約負債は約10.1億円、前年同期比では下がっています。これは、受注は好調に推移したものの、第1四半期中に役務提供が完了し売上計上となる「おしごとフェア」の開催数が前年の12会場から19会場へ増加したことによって、売上高に振り替わった金額が多かったためです。

     

    季節性・一過性要因の有無と影響

    当社の売上構成として、採用支援サービスの売上高が例年50%強を占めます。この採用支援サービスの受注は、高校新卒採用の結果が出る10~3月にリピート継続契約が集中するため、売上高が下期に偏重する傾向にあります。また、採用支援サービスの中でも、おしごとフェア/ジョブドラフトFesについては、5~7月及び10月に役務提供となるため、開催月に売上高が偏重します。 同時に、企画制作サービス・代行支援サービスについては、求人情報が解禁となる7月に集中するため、売上高が特定の月に偏重する傾向になります。

     

    通期見通しと進捗率・達成可能性

    通期の売上高は28.1億円、営業利益は0.85億円の計画で、前年比で売上成長率は117.4%を目標としています。第1四半期は売上高が順調に推移し、営業損失も想定より縮小しているため、課題はありますが1つ1つを検証改善することで2025年2月に公表した中期経営計画を達成してまいります。

     

    トピックス

    第1四半期のトピックスとしては、新たな課程の高校生キャリア教育支援として、工科高校(大阪府立藤井寺工科高等学校)内で学校内職業体験会「おしごとフェア」を企画したほか、静岡県の志太三市(島田市・藤枝市・焼津市)のキャリア教育を静岡新聞社と共同で運営することが決定するなど、学校や自治体との連携を強化しています。

  • Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックス、計画にない新たな戦略的施策等を含む)はなんでしょうか?

    A:当四半期における成長戦略のポイントは、以下の五つです。

    1. 紹介獲得数の向上:金融機関(主に地銀、信金、信組)との提携をさらに強化・深耕し、紹介獲得数の増加を図ります。

    2. 営業効率の向上:営業組織をWeb商談部隊とリアル商談部隊に分け、Web商談チームを発足することで、デジタルを活用した営業効率の向上及び商談数の増加を図ります。

    3. 全社生産性の向上:AIの活用や業務委託ワーカーの活用を拡大し、社員がやるべきことに集中できる環境を整備することで、1人当たりの売上高を段階的に向上、利益水準を伸長させていきます。

    4. 付加価値の向上:インターンシップや第二新卒サービスなど、周辺領域で新たな商材を開発・提携し、高単価へのアップセルを進めます。また、中小企業向けの人事領域の課題解決を目指す「人事部パック」の販売促進を推し進めることで契約単価の向上を図ります。

    5. 学校への普及活動:当社の保有する学校網は、当社サービスの付加価値源泉であり他社参入障壁でもあります。競争優位性の確保のため、求人管理システム「ジョブドラフトTeacher」などのデジタルシステムや、高校現場で行うキャリア教育授業「ジョブドラフトCareer」の導入校数を増加させ、高校網の強化を図ります。

     

    Q:通期予想の戦略と施策についてご説明ください。

    A:通期予想の売上高は28.1億円、営業利益は0.85億円です。今期の利益水準はまだまだ高いとは言えませんが、今期中に人員の生産性向上の仕組み化を行い、来期以降の成長と収益確保を目指しています。施策としては、上記「当四半期における成長戦略のポイント」に記載の戦略を実行しています。

     

    Q:受注・競合状況についてご説明ください。

    A:受注状況については、第1四半期の契約段階での受注は順調に推移しています。ただし、第1四半期に「おしごとフェア」の開催が増加し売上高に振り替わっているため、契約負債(顧客からの前受金)は一時的に減少しています。

    競合状況については、高卒就活市場は黎明期の段階であり、サービスの提供事業者は大卒市場に比べると少ない状況です。当社以外に、当社同様のトータルサービスを提供している(対企業サービスも対学校サービスも行っている)企業も出てきていますが、高校就活は三者協定による「学校斡旋」のルールが厳格に適用されているため、学校がキーポイントになります、その意味では、学校網の大きさが差別化要因となります。

    学校向け求人管理システムの提供や実際のキャリア教育支援を通じた当社学校網こそが競争優位性となっており、他社が簡単には真似できない状況にあります。市場の成長に伴い競合他社の参入も考えられるため、学校への普及活動をさらに強化していきます。当社は高校生が主体的に就職活動できる環境づくりを目指しています。

     

    Q:M&A、業務提携の実施または検討状況と、それに伴う影響についてご説明ください。

    A:業務提携について、金融機関との顧客紹介に関する提携数が現在95行ほどあり、今期も提携を強化しています。これが紹介獲得数の向上という成長戦略の一つになっています。

    また、中期経営計画には織り込んでおりませんが、非連続な成長をとげ、より多くの企業人事課題を解決していくためにも、M&Aやサービスの業務提携は推進していきたいと考えています。

     

    Q:中期経営計画の内容や進捗状況等をご説明ください。

    A:2025年2月に開示された中期経営計画に変更はありません。

    • 売上高・営業利益目標(2028年3月期):売上高48.1億円、営業利益率22.0%、CAGRは約26.1%。

    • 売上高成長率:今期17.4%増、来期(2027年3月期)27.4%増、再来期(2028年3月期)34.0%増の成長を見込んでいます。

    • 戦略:

      • 生産性向上:デジタルとAI、および業務委託ワーカーの活用により、従業員1人当たりの売上高を1,290万円から2,092万円へ約1.6倍に増加させる。新卒採用は来期以降抑制し、業務委託を増やす。

      • サービスエリア拡大:拠点は増やさず10拠点のままデジタルと業務委託を活用して全国展開を図る。

      • 周辺領域のアップセル:新たな商材(インターンシップサービス、第二新卒サービスなど)の開発や提携及び「人事部パック」の促進により、1社当たりの単価を上げる。

      • KPI:ナビサイトの掲載社数を2,056社から8,700社へ(有料プランは2,000社)増加させる。

    進捗状況としては、第1四半期は売上高が順調に推移し、営業損失も想定より縮小しており、計画を着実に推進しています。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください。

    A:株主還元の方針について変更はございません。

    当社は、成長途上であると考えております。そのため、利益については、事業効率化と事業拡大のためを目的とした再投資を行い、企業価値を増大させることが、株主に対する最大の価値提供につながると考えております。従いまして、今後においても、企業価値の最大化のため、当面の間は内部留保の充実を図る方針です。将来的には、各事業年度の経営成績及びを必要な投資額、及び市況を勘案しながら株主に対する配当としての利益還元を検討してまいります。

  • ​IR担当

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    ビジネスモデルや事業内容

    株式会社ジンジブは、高校生をメインとした新卒採用支援事業を展開しており、高校生の採用を行う会社の求人を掲載した「ジョブドラフトNavi」(求人ナビ)と「ジョブドラフトFes」(合同企業説明会)を二つの柱としている。主なマネタイズポイントは、企業からの掲載料、カスタマーサクセス費用、出展料等である。また、学校向けには「ジョブドラフトTeacher」(求人票DXアプリ)やキャリア教育の出前授業を無償で提供している。

     

    特徴や強み

    同社の特徴は、高校生の就職活動ルールに特化したサービスを提供している点である。高校生の就職活動は、「応募開始から一定期間、一人一社しかエントリーできない」というルールがあり、学校との連携が不可欠であるが、同社は学校との強固な関係性を構築している。紙の求人票だけでなく、会社の雰囲気や先輩の声など、多角的な情報提供により、高校生の企業選択を支援することも強みである。これらの独自サービス提供により、他社との差別化を実現している。

     

    創業の経緯と転機となった出来事

    株式会社ジンジブは、1998年に代表の佐々木氏が広告代理店を個人創業したところからスタート、当初は携帯電話業界に特化したセールスプロモーションを展開していた。その後、大卒採用を継続して行い事業を拡大してきたが、中小企業の人材不足の課題解決を目的に現在の高卒採用支援事業を開始し、2020年1月にグループ再編、現在の事業に一本化した。高卒採用の現状に対する問題意識が、事業開始の大きな動機となっている。

     

    成長戦略

    同社は、金融機関との連携強化、地方都市への展開、人事部パックの拡大を重点戦略としている。金融機関との連携においては、担当人員の増強や本部主導型の営業を推進する。地方都市への展開では、委託ワーカーや業務委託の活用により、固定費を抑制する方針である。人事部パックは、中小企業向けの人事BPOサービスであり、今後の成長が期待されている。

     

    直近の決算状況

    株式会社ジンジブの直近の決算状況として、人員拡大に伴う固定費の増加と、金融機関からの紹介減少が、業績に影響を与えている。同社は、従来の「膨張型」成長戦略から、収益性を重視した効率的な成長戦略へ転換し、今期については、下方修正後の計画に対しては順調に進捗している。

     

    株主還元策

    株式会社ジンジブは、現時点では、早期の配当還元は難しい状況であるが、配当可能な状況になれば早期に配当還元を実施することを目指している。

     

    今期の取り組みやトピックス

    同社は、今期から人事部パックを本格的に開始した。中小企業向けに人事関連の包括的な支援を提供しており、人事部パックはサブスクリプション型のビジネスモデルであり、収益体質の向上に貢献することが期待される。

  • Q:特徴や優位性をご説明ください。

    A:弊社の特徴は、高校生をメインにした新卒採用支援に特化している点です。大卒市場向けにはリクナビやマイナビなどの求人ナビサイトや合同企業説明会がありますが、高校生にはこれらの情報が不足している現状があります。そこで、高校生に「働きたい」会社を探してもらう企業の求人情報が掲載した求人ナビのジョブドラフトNaviと、合同企業説明会であるジョブドラフトFesを二つの柱として、事業を展開しています。

    さらに、学校との連携を重視し、求人票を電子化して共有する「ジョブドラフトTeacher」や、キャリア教育の出前授業を行う「ジョブドラフトCareer」などのサービスを無償で提供することで、学校との関係性を構築しています。これにより、高校生へのアピールだけでなく、学校の先生を通じた情報提供も可能となり、サービスの付加価値を高めています。

     

    Q:成長戦略のポイント(今後の取り組みやトピックスなどを含む)はなんでしょうか?

    A:弊社の成長戦略のポイントは、金融機関との連携強化、地方都市への展開、そして「人事部パック」の拡大です。

    金融機関との連携については、担当人員を増やし、各金融機関の特性に合わせた戦略を立案し、本部主導型の営業も強化することで、成約数の回復を目指します。

    地方都市への展開については、正社員だけでなく、委託ワーカーや業務委託の方も活用することで、固定費を抑えながら事業エリアを拡大していく方針です。

    人事部パックは、採用、教育、定着、評価といったHR全般に関する業務を支援するサービスで、中小企業様からの評価も高く、今後の成長が期待できます。サブスクリプション型のビジネスモデルであるため、契約数を積み上げることで、収益体質の向上にも繋がると考えています。

     

    Q:業績の増減要因をご説明ください。

    A:弊社の業績の増減要因は、主に金融機関との連携状況と、人員拡大による固定費の増加です。

    以前は、金融機関からのご紹介による成約が多かったのですが、金利上昇の影響で金融機関側の評価基準が変化し、ご紹介が減少したことが、受注減の要因となりました。

    また、新卒採用を積極的に行ったことによる固定費の増加も、利益面での圧迫要因となっています。

    これらの状況を踏まえ、今後は人員の生産性を向上させながら、効率的にエリアを拡大し、事業を拡大するという方針に転換することで、収益性の確保を目指します。

     

    Q:株主還元の方針をご説明ください?

    A:弊社は、まだ成長フェーズにあると考えており、早期の配当還元は難しい状況です。中期経営計画上も、配当については明記しておりませんが、計画期間内に配当を実施できればと考えています。ただし、現時点では確約できるものではありませんので、ご理解いただければ幸いです。

  • 取材者:

    貴社のビジネスモデルや事業内容につきまして、特徴や強みなども含めてご説明いただけますか。

    回答者:

    弊社は、簡単に申し上げますと、高卒人材採用支援事業を行っており、高校生をメインにした新卒採用支援をさせていただいております。

    形式的には、大卒向けにはリクナビやマイナビといった求人ナビサイトがあり、株式会社リクルート様や株式会社マイナビ様が合同企業説明会というリアルイベントを実施されているかと存じます。それ以外にも、大卒市場ではダイレクトリクルーティング、いわゆる株式会社i-plug様のようなサービスなど、様々なサービスがありますが、高校生にはそれらの情報が不足しているという現状がございます。

    そこで、高校生向けの企業の求人情報を掲載した求人ナビのジョブドラフトNaviと、高校生が直接企業と会える合同企業説明会であるジョブドラフトFesという、この2つを大きな柱としながら、企業様からマネタイズをいただく形で事業を進めているというのが、弊社のビジネスモデルです。

    学校側からは、一部特殊なケースで費用をいただくこともありますが、原則として無料でサービスを提供させていただいております。

    企業様からのマネタイズは、どのようなものかご説明します。

    求人ナビであるジョブドラフトNaviについては、年間の掲載料と、カスタマーサクセス費用をいただいております。カスタマーサクセスというのは、高卒採用が初めてという企業様も多いため、年間を通してサポートさせていただくサービスで、適切な時期に適切なアドバイスを行うプランをご契約いただいた企業様から、その分の費用をいただいております。

    合同企業説明会であるジョブドラフトFesについては、出展料をいただいております。

    その他、オプションとして、適性検査アプリであるジョブドラフトSurveyがございます。こちらは、高校生に限らずご利用いただけるものですが、面接だけで判断することが難しい部分を補うために、適性検査アプリを販売しております。

    その他のオプションについては、大きく2つの軸でご用意しております。1つ目の軸は、企業の訴求力向上です。2つ目の軸は、人事の効率化です。

    訴求力向上という点では、パンフレットやホームページの作成、最近ではSNSを活用して就職活動を行う若年層も多いため、SNSの企画・運営代行、動画作成など、いわゆる制作物をご提供しております。

    人事の効率化という点では、基本的には代行業務とお考えいただければわかりやすいかと存じます。高校生の就職活動・採用活動には、少し特殊な慣習がありまして、ハローワークに出した求人票を採用したいエリアの学校に紙で郵送するという慣習があります。

    多いところでは、1校あたり1,000枚ほどの求人票が届くこともあるそうで、先生方がそれを紙でファイリングしたり、エクセルで一覧にまとめたりといった作業をされています。企業側からしても、非常に手間がかかります。

    そこで、求人票のデータをいただければ、弊社が指定の高校に送付する「求人票発送代行」というサービスや、高校の先生に直接アピールすることが最も効果的なのですが、人的リソースが足りないという企業様のために、広報活動を代行するサービスなども行っております。

    そして、10月に本格的にローンチし、現在注力しているのが、人事部そのものをBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)するサービスです。採用、教育、定着、評価といった、いわゆるHR全般に関する業務を、弊社が外部アドバイザーとして支援いたします。

    この背景につきましては、弊社のお客様は大半が従業員300名未満の中小企業様です。人事担当者がいない、あるいは兼任であるという状況のため、採用がうまくいっても、なかなか人材が定着しないという課題を抱えていらっしゃいます。

    そこで、人事部のBPO、弊社では「人事部パック」と呼んでおりますが、こちらも代行支援サービスとしてご提供しております。

    まとめますと、主なマネタイズポイントは、Naviへの掲載イベントの開催、Surveyという適性検査、そして、訴求力向上オプションとしてのパンフレット作成など、人事効率化オプションとして、代行サービスや、人事業務そのものの支援などをご提供しています。

    取材者:

    貴社の場合、高校への働きかけ、つまり高校との繋がりが非常に重要な要素になるかと思いますが、まず、全国の高校のうち、公立と私立の割合はどのくらいなのでしょうか。

    回答者:

    求人ナビの特色をご説明する上で、高校生の就職活動のルールについて、少しご説明させていただきたいと思います。

    大学生の場合、リクナビなどでエントリーし、説明会に参加し、複数企業から内定を得て、その中から入社する企業を選ぶというように、大学生の自由意思によって就職活動が行われます。

    しかし、高校生の就職活動は、実はあまりそうなっていません。これは、80年来続くルールがありまして、毎年2月に三者協定という形で、ハローワーク、学校協会、そして経済団体が、各都道府県ごとにルールを定めています。そして、このルールが長年守られているというのが、高卒の就職活動の特徴です。

    このルールの中で、最も大きなものが、「一人一社しかエントリーできない」という点です。

    そして、企業と高校生が直接連絡を取ってはいけないというルールがあり、全てのやり取りを学校の先生が仲介することになります。

    このようなルールがあるため、高校生へのアピールももちろん重要ですが、間に学校が入るという点が非常に大きな特徴となります。

    ですので、弊社のナビとリクナビの最も大きな違いは、エントリーボタンがないという点です。

    そのため、弊社が学校様にご提示できる求人に、特に指定はございません。

    公立高校のみ、あるいは私立高校のみに開示可能ということはなく、ハローワークの求人票をお持ちの企業様は、まずはその求人票のデータを掲載いただくという形になります。そして、それらの情報を全て無料で閲覧できるというのが、弊社のナビの特徴です。

    おっしゃっていただいた通り、弊社がどれだけ学校様との関係性を構築できているかという点が、弊社のサービスの付加価値の源泉であると考えております。

    そこで、弊社は学校様向けに、2つのサービスを無償で提供しています。1つは、「ジョブドラフトTeacher」というサービスです。先ほど、求人票を紙で送付するというお話をしましたが、先生方は1,000枚もの求人票を一覧にしたり、ファイリングしたりといった作業をされています。

    それを生徒に共有する際にも、紙で渡す必要があるため、非常に手間がかかります。そこで、先生方に求人票をスキャンしていただくと、弊社の「ジョブドラフトTeacher」というシステムで、生徒の皆様とその情報を「ジョブドラフトNavi」内で共有できるという、いわゆるDXアプリをご提供しております。

    こちらは、現在全国で800校ほどに導入いただいております。もう1つは、「ジョブドラフトCareer」というサービスです。

    これは、簡単に言うと、キャリア教育の出前授業です。弊社から講師を派遣し、授業の1コマをいただいて、キャリア教育の授業を行うというものです。こちらは、今年の実績で600校ほどで実施させていただいております。

    弊社には、法人営業部隊とは別に、学校提案部隊という専門の部隊があり、彼らが各高校を訪問し、学校との関係性を構築しています。

    取材者:

    キャリア教育の授業も無料で行っているのですか。

    回答者:

    はい、基本的には無料です。ただ、複数回連続で授業を行うような、少し特殊な案件の場合には、費用をいただくこともありますが、原則として無料で行っています。キャリア教育の授業を導入いただいた学校様には、無料で行う代わりに、弊社のイベントに先生の引率でご参加いただいております。

    それが、先ほどお話したジョブドラフトFesです。今年は、33会場で開催し、7,000名ほどの高校生にご参加いただきました。これらの参加者のほとんどが、学校の先生に引率されての参加となりますので、キャリア教育の授業が、イベントへの参加という形でも付加価値を生み出していると言えます。

    取材者:

    貴社のお話をお伺いしていると、人的リソースがかなり必要になるのではないかと感じますが、採用戦略について、何かお考えはございますか。

    回答者:

    弊社は、高卒の就職支援サービスを提供している以上、弊社自身も高卒を採用していく方針です。ただ、高卒だけにこだわる必要もないと考えており、新卒採用は大卒と高卒を半々にするという方針で進めております。

    今年4月に入社する25卒の新卒は、全体で40名の予定で、うち大卒が18名、高卒が22名です。昨年の新卒は57名、その前が43名というように、新卒採用を増やしてきております。

    ただ、一定程度規模も大きくなってきましたので、来期以降、つまり26卒以降は、新卒採用数を30名程度に抑え、従業員の規模拡大は一旦緩やかにしようと考えております。

    取材者:

    貴社の事業エリアについてですが、都市部の方が訪問率が高いとのことですが、これは都市部の方が高卒の就職支援のニーズが高いということですか。一見すると、都市部の方が高卒の就職支援のニーズが少ないように思えるのですが、この点についてはいかがですか。

    回答者:

    そのご認識はおそらく正しいかと存じます。弊社は現在、仙台、新潟、一都三県、静岡、名古屋、大阪、兵庫、京都、岡山、広島、福岡、熊本の政令指定都市10拠点で事業を展開しております。

    特に顕著なのは東京で、就職率は47都道府県の中で最も低い水準です。

    10%程度かと思います。ただ、母数はやはり多いです。地方に行けば行くほど就職率は高いのですが、人数が少ないという現状があります。

    そのため、現在は、弊社が拠点を出しているエリアに学校支援部隊を配置し、そのエリアの高校を重点的に訪問しているという状況です。

    取材者:

    拠点の周辺地域から事業を拡大していくというよりは、まず拠点を設けたエリアで数を増やしていくというイメージでよろしいですか。

    回答者:

    事業展開においては、企業と高校のバランスも考慮する必要があります。弊社が拠点を出させていただいているエリアは、実は企業が多いエリアでもあります。企業に対して、しっかりと高校をご紹介するという意味合いで、現在はバランスを取りながら事業を進めております。

    今後は、正社員による拠点展開だけでなく、地方エリアに居住されている委託ワーカーや業務委託の方も活用しながら、固定費を抑えて地方都市への展開を進めていきたいと考えております。

    取材者:

    それでは、貴社の創業の経緯について、お教えいただけますか。

    回答者:

    弊社のグループの母体となる会社は、1998年に創業いたしました。代表の佐々木満秀が、前職の会社が倒産したことを受けて、独立して自分の会社を設立したのが始まりです。

    当時は、資金力があったわけではなかったので、アイデア勝負ということで、広告代理店を設立し、ニッチな分野として、携帯電話業界に特化したセールスプロモーションを行う広告代理店として事業を展開しておりました。

    その会社では、2006年から大卒の新卒採用を開始しており、その1期生が現在の専務である森です。

    その後、大卒採用を継続しながら、大阪から東京にも進出し、事業を拡大してきました。そして、会社の安定性を確立する必要があるという考えに至り、帝国データバンクの300未満の中小企業ランキングで日本一になるという目標を掲げ、実際に達成することができました。

    安定性が確立できたという段階を経て、さらに会社を拡大していくという方針になった際に、事業の多角化や集中化など、様々な選択肢がある中で、やはり根本は「人」であるという考えに至りました。

    大卒の新卒採用に携わってきた経験から、今後、特に中小企業や知名度の低い企業にとって、大卒採用はますます難しくなると考えていました。

    佐々木自身が高卒であるということもあり、「高校生を採用しよう」という話になったのですが、「高卒は採用できない」という意見が出ました。その理由を尋ねたところ、先ほど申し上げたようなルールがあるからだということでした。

    佐々木は、17歳、18歳の頃と、状況が全く変わっていないことに気づき、18歳がそのような状況で、一人一社しかエントリーできず、学校の先生の斡旋によって就職が決まり、結果的に離職率が高いという状況で社会に出ていくのは、非常にもったいないと考えました。

    そして、この状況は社会課題であると強く感じ、2014年に事業を開始いたしました。

    それ以来、創業時の広告代理店事業、大卒の新卒紹介事業、そして高卒の就職支援事業、さらに40代以上の転職支援サービスという、4社体制をホールディングス体制で展開してまいりました。しかし、今後のことを考えたときに、広告代理店事業や人材紹介事業は一旦切り離し、社会的意義のある高卒の就職支援事業に一本化しようという方針になり、2020年1月にグループ再編を行い、全ての事業を吸収合併し、現在の事業に一本化したという経緯です。

    取材者:

    貴社のサービスを利用することで、高校生の求職者側が得られるメリットというのは、企業情報を手軽に知ることができ、先生に相談できるという点が主な流れかと思いますが、そういった形で、高校生の求職者自身が企業情報を知ることができるようになることが、従来との違いになるのですか。

    回答者:

    従来、高校生が見ることができるのは、紙の求人票に記載された、ハローワーク所定の文章のみで、給与や年間休日などの情報しかありませんでした。しかも、就職するエリアは地元に限られることが多かったため、エリアを越えた情報共有はほとんどありませんでした。そのような状況において、自分で企業を選択したいというニーズはあるものの、情報がまとまっているものがありませんでした。弊社のナビを見ていただければ紙の求人票だけでは伝わらない、会社の雰囲気や先輩の声、社風、価値観、理念といった情報も含めて、会社の良さを理解することができます。

    そのため、高校生の求職者はより正確な情報を得た上で、先生に相談することができるという点が、弊社のサービスの価値だと考えております。

    取材者:

    実際に、平均的な高卒の離職率と、貴社のサービスを利用して就職した方の離職率には、どれくらいの差があるのでしょうか。

    回答者:

    弊社のサービスが、どれだけ就職に影響を与えているかという正確なデータは、把握できていないというのが現状です。なぜなら、弊社は求人ナビにエントリーボタンを設置していないため、求職者が弊社を経由して企業を知ったかどうかを把握することが難しいからです。そのため、サービスの数字的な価値を明確に示すことができないという点が、非常に悩ましいところです。

    ただ、全体的な離職率で申し上げますと、高卒の場合、1年目の離職率が17%程度、3年目の離職率が40%程度です。

    比較対象としてよく挙げられる大卒の場合、今年度のデータでは、1年目の離職率が11%、3年目の離職率が32.3%程度となっております。

    このデータを見ると、1年目の離職率に大きな差があることがわかります。

    取材者:

    離職率は、高卒の方がやや高いのですね。

    回答者:

    貴社のサービスを利用することで、離職率がどれだけ改善されるかというデータがあれば、サービスの価値をより明確に示せるのではないかと考えております。

    おっしゃる通りです。本当の意味でリクナビのようにサービスを展開していくのであれば、自由応募を解禁せざるを得ないということになります。弊社としても、高卒採用の文化形成という目標がありますので、いつから自由応募を解禁していくか、見計らっている最中です。

    取材者:

    実際、ルールを変えるというのは、かなり難しいことだと思いますが、そういった部分について、何か協議などは進んでいるのですか。

    回答者:

    昨年3月に上場させていただき、一定の社会的ポジションを得ることができたと考えております。また、昨年の11月には、内閣府の方からお声がけいただき、規制改革推進委員会の中で、高卒の就職に関する課題を取り上げていただきました。さらに、12月には経団連にも加盟させていただきましたので、今後、規制改革の部分について、積極的に声を上げていきたいと考えております。

    この問題は、関係者の方々にも、なかなか気づいていただけない部分が多いのが現状です。どうしても、大学卒が優先されがちで、高卒は後回しにされてしまう傾向があるため、ロビー活動も含めて、積極的に働きかけていきたいと考えております。

    取材者:

    それでは、昨年上場の目的について、改めてお聞かせいただけますか。

    回答者:

    弊社は、帝国データバンクのランキングで日本一になったこともあるなど、経営基盤は安定しており、成長もしていました。資金調達の必要があったわけではありません。

    上場の目的は、今後の高卒採用のあり方や就職文化の変革、そして、さらなるサービス展開を進めていく上で、弊社自身の信用と信頼を得たかったからです。

    人材業界は、残念ながら、悪いイメージを持たれることもあり、「人材を横流しして利益を得ている」などと言われることもあります。しかし、弊社はそういった考えで事業を行っているわけではありません。社会的に意義のある事業を行っている企業として、真に信頼される存在になりたいという思いから、上場させていただきました。

    取材者:

    上場されてから、機関投資家の方々との面談などは増えましたか。

    回答者:

    おかげさまで、上場前には全くお話を聞いていただけなかったような方々からも、取材のお申し込みをいただけるようになりました。現在は、四半期ごとにIRミーティングを実施しており、毎回10件ほど取材のお申し込みをいただいております。大変ありがたいことだと感じております。

    取材者:

    それでは、今期の業績についてお伺いしたいのですが、今期、第2四半期の業績が、業績予想の修正もあり、利益面で苦戦しているように見受けられます。この利益面での要因について、お教えいただけますか。

    回答者:

    弊社は、上場時に開示した成長可能性に関する資料にも記載しております通り、人員を拡大し、エリアを拡大し、事業を拡大するという、いわゆる「膨張型」の経営戦略をとっておりました。

    しかし、新卒を57名採用したことによる固定費の増加が大きく、今期の上半期は、受注も我々の想定を下回る結果となりました。

    これらの状況を総合的に判断した結果、従来の膨張型の成長戦略では、収益性を確保することが難しいという結論に至り、2月に改めて中期経営計画を発表し、人員の生産性を向上させながら、効率的にエリアを拡大し、事業を拡大するという方針に転換することを宣言いたしました。

    今期に関しては、下方修正後の計画に対しては、順調に進捗しており、利益面でも達成できる見込みですが、大幅な増益という状況にはならないと考えております。

    取材者:

    先ほどお話に出た、想定外の受注減や商談の弱含みという部分については、どのような要因があったのでしょうか。

    回答者:

    弊社の商談数の約3分の1、成約数の半分は、金融機関からのご紹介によるものです。

    弊社は現在、全国93の金融機関と提携しており、ご紹介いただいた企業様との間で成約に至った場合、成約金額の10%を金融機関に紹介料としてお支払いする、ビジネスマッチングの仕組みをとっております。

    この仕組みは、コロナ禍において開始し、非常に好評で、成約数も順調に増加しておりました。

    しかし、昨年の初め頃から、金利上昇の影響により、金融機関側の評価基準が変化し、ビジネスマッチングによる手数料収入よりも、口座残高や融資残高を重視する金融機関が増えてきました。これは、我々にとっても想定外の状況でした。

    金融機関の中でも、特に上位4行からのご紹介が大幅に減少しており、全体で500件ほど減少するという状況になりました。ただ、金融機関全体の6割は前年より増加となっております。

    しかし、上位4行の減少分を補うには至らず、結果として、金融機関経由の成約数が伸び悩むという状況になりました。これは、成約全体の半分を占める要因ですので、業績に大きく影響いたしました。

    取材者:

    今後の改善策や対策などはございますか。

    回答者:

    2月に発表いたしました新しい中期経営計画の成長戦略の1つ目として、金融機関との連携強化を掲げております。

    まず、金融機関担当の人員を増やします。12月末時点で5名体制でしたが、金融機関専門の営業部隊を12~14名体制に増員いたしました。また、部署の責任者には、弊社の法人営業で支店長を務めていた人材を配置転換し、より戦略的に営業活動を展開できる体制を構築いたしました。これが1点目です。

    2点目として、93の金融機関全てに対して、同じようにアプローチするのではなく、弊社の事業エリア外の金融機関も含めて、改めてターゲットを絞り込み、各金融機関の特性に合わせた個別の戦略を立案いたしました。そして、この戦略に基づいて、1年間活動していく予定です。

    3点目として、各支店を訪問し、金融機関の担当者との関係構築に努めながら、ご紹介いただくという従来の営業スタイルに加えて、金融機関の本部のビジネスマッチング担当者にも営業を提案していくという、本部主導型の営業も強化いたします。

    これには、支店担当者との関係構築だけでは、時間がかかるという点と、金融機関側の評価基準が変化した場合に、ご紹介が減少してしまうというリスクに対応するという狙いがあります。

    そして4点目として、金融機関からのご紹介をいただくためには、弊社の営業担当者が、金融機関の行員の方と一緒に企業を訪問することが、最も成約に繋がりやすいというデータがあります。そのため、2ヶ月先の同行訪問の予約獲得数を増やすという目標を新たに設定し、目標達成に向けた取り組みを強化しております。

    これらの対策によって、金融機関経由の成約数をしっかりと回復させていきたいと考えております。

    取材者:

    組織体制から、かなり対策をされているのですね。

    回答者:

    はい。対策はすでに2月から実行しており、4月には組織全体がスムーズに動き出す体制が整う予定です。

    取材者:

    今後の株主還元策について、何か方針などございましたら、お教えいただけますか。

    回答者:

    弊社は、まだ成長フェーズにあると考えており、早期の配当還元は難しい状況です。中期経営計画上も、配当については明記しておりません。中期経営計画の期間内に、配当を実施できればと考えておりますが、現時点では確約できるものではありませんので、3年間は配当なしという前提で、ご理解いただければ幸いです。

    取材者:

    貴社の売上高の季節変動などはございますか。

    回答者:

    月次変動という意味合いで申し上げますと、弊社の事業は、高卒市場の求人解禁時期に大きく影響を受けます。大卒市場でいうと、3月にリクナビがオープンしますが、弊社の高卒市場では、7月1日が求人解禁時期にあたります。

    そのため、求人票の発送代行、学校訪問代行、イベントなどの業務が、全て7月に集中します。

    したがって、第2四半期の売上高が大きく伸びる傾向にあります。

    取材者:

    7月以外は、そこまで大きな変化はないというイメージなのですか。

    回答者:

    イベントについては、今年は5月、6月、9月に開催する予定です。前年と比較すると、5月、6月の開催回数はやや増加しており、例年10月に開催していたものを9月に前倒しするという変更点がありますので、多少の変動はあるかもしれませんが、四半期単位で売上高の比率が大きく変動することはないと考えております。第2四半期の売上高の比率が、多少増加する可能性はありますが、それ以外の四半期については、大きな変動はないと考えていただいて問題ございません。

    取材者:

    それでは、今期から始められた取り組みや、業績に影響を与えるトピックスなどございましたら、お教えいただけますか。

    回答者:

    1点、先ほど代行サービスの中でご紹介しました「人事部パック」が、今期から本格的に開始した取り組みとなります。10月に本格的にローンチし、12月末の時点で、28社にご契約いただいております。お客様からの評価も高く、非常に順調に推移しており、今後の成長が期待できるサービスだと考えております。

    人事部パックは、月額10万円、20万円、30万円、50万円の4つのプランをご用意しております。中小企業様にとって、人事、特に人材採用は、大きな課題となっています。

    弊社の人事部パックをご契約いただければ、例えば月額20万円のプランの場合、年間240万円で、採用、教育、定着、評価といった、人事に関する包括的なアドバイスを受けることができます。この点が、多くの中小企業様からご好評いただいており、今後、本格的に展開していきたいと考えております。人事部パックは、初回契約が1年間となるため、サブスクリプション型のビジネスモデルとなります。そのため、契約数が積み上がれば、収益体質の向上にも繋がると考えており、中期経営計画の数値にも反映させていただいております。

  • 常務取締役 新田圭様

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