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(株)オービーシステム

東証STD 5576

決算:3月末日

20250527

CP&X

決算概要

2025年3月期の連結業績は増収・増益。売上高は76億8,400万円で前期比11.4%増加したものの、営業利益は5億6,200万円で前期比4.8%減少、経常利益は6億1,100万円で前期比3.3%減少となり、親会社株主に帰属する当期純利益は4億8,500万円で前期比9.9%増加した。売上高は順調に伸長し、当初予定をクリアしたが、営業利益および経常利益はコストの上昇が大きく、目標達成には至らなかった。経費上昇の主な要因は、新卒採用倍増による人件費の増加および研修期間の延長によるものであり、加えて子会社化したグリーンキャット社のデューデリジェンス費用も含まれる。粗利率は18.9%と前期比1.3ポイント向上しており、これは主に単価上昇が影響しているものと分析されている。特に大手顧客からの単価交渉への応諾が利益に直結したと認識されている。

 

セグメント別または事業別の増減要因

売上高の増加は、ヒューマンテクノロジーズ社の連結子会社化による貢献が数億円規模であった。

 

主要KPIの進捗と変化

明確にKPIとして公表している指標はないものの、昨年策定した中期経営計画において、2027年3月期に売上高100億円、粗利率20%、営業利益率10%、ROE13%を目標としており、この計画の進捗は順調であると認識されている。

 

季節性・一過性要因の有無と影響

業績変動には若干の季節要因があり、クライアントや大手Sierの予算・決算のタイミングにより、第2,4四半期および下期に売上が厚くなる傾向がある。しかしながら、一過性のものとして特筆すべき要因は存在しない。

 

通期見通しと進捗率・達成可能性

2025年3月期の売上高は通期見通しに対し101.6%で達成されたものの、営業利益は93.7%であった。これは期初に想定していた以上にコストの増加が大きかったことに起因する。コストは予算編成時に厳しく絞っていたこと、および連結子会社化に伴うのれんや派生する部分が利益を圧迫する要因となったことが挙げられる。

 

トピックス

現在、外部に公表可能な取り組みとして、株式会社MILIZEとの提携による臨床検査システム「クリップ」へのAI組み込みが挙げられる。このAI導入は、今後さまざまな分野への展開につながる可能性があると見込まれている。また、人材戦略としては、成長のために規模拡大が重要であるため、新卒採用を積極的に増やしており、2024年4月には52名、2025年4月には49名を採用した。これは従来の年間20名程度の採用から大幅な増加であり、将来的な人材層の厚み形成への投資と位置付けられている。2026年3月期に向けては、グリーンキャット社の買収が売上に寄与すると見込まれるものの、買収によるシナジー効果を最大化し、利益に繋げることが課題であると認識されている。

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(株)オービーシステム

東証STD 5576

決算:3月末日

20250527 CP&X

決算概要

2025年3月期の連結業績は増収・増益。売上高は76億8,400万円で前期比11.4%増加したものの、営業利益は5億6,200万円で前期比4.8%減少、経常利益は6億1,100万円で前期比3.3%減少となり、親会社株主に帰属する当期純利益は4億8,500万円で前期比9.9%増加した。売上高は順調に伸長し、当初予定をクリアしたが、営業利益および経常利益はコストの上昇が大きく、目標達成には至らなかった。経費上昇の主な要因は、新卒採用倍増による人件費の増加および研修期間の延長によるものであり、加えて子会社化したグリーンキャット社のデューデリジェンス費用も含まれる。粗利率は18.9%と前期比1.3ポイント向上しており、これは主に単価上昇が影響しているものと分析されている。特に大手顧客からの単価交渉への応諾が利益に直結したと認識されている。

 

セグメント別または事業別の増減要因

売上高の増加は、ヒューマンテクノロジーズ社の連結子会社化による貢献が数億円規模であった。

 

主要KPIの進捗と変化

明確にKPIとして公表している指標はないものの、昨年策定した中期経営計画において、2027年3月期に売上高100億円、粗利率20%、営業利益率10%、ROE13%を目標としており、この計画の進捗は順調であると認識されている。

 

季節性・一過性要因の有無と影響

業績変動には若干の季節要因があり、クライアントや大手Sierの予算・決算のタイミングにより、第2,4四半期および下期に売上が厚くなる傾向がある。しかしながら、一過性のものとして特筆すべき要因は存在しない。

 

通期見通しと進捗率・達成可能性

2025年3月期の売上高は通期見通しに対し101.6%で達成されたものの、営業利益は93.7%であった。これは期初に想定していた以上にコストの増加が大きかったことに起因する。コストは予算編成時に厳しく絞っていたこと、および連結子会社化に伴うのれんや派生する部分が利益を圧迫する要因となったことが挙げられる。

 

トピックス

現在、外部に公表可能な取り組みとして、株式会社MILIZEとの提携による臨床検査システム「クリップ」へのAI組み込みが挙げられる。このAI導入は、今後さまざまな分野への展開につながる可能性があると見込まれている。また、人材戦略としては、成長のために規模拡大が重要であるため、新卒採用を積極的に増やしており、2024年4月には52名、2025年4月には49名を採用した。これは従来の年間20名程度の採用から大幅な増加であり、将来的な人材層の厚み形成への投資と位置付けられている。2026年3月期に向けては、グリーンキャット社の買収が売上に寄与すると見込まれるものの、買収によるシナジー効果を最大化し、利益に繋げることが課題であると認識されている。

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